1. サイエントーク
  2. 145. ブタはお尻で呼吸する?..
2024-09-19 38:15

145. ブタはお尻で呼吸する?酔っ払いミミズを分離する?イグノーベル賞2024にツッコミを入れる!【イグノーベル賞2024前編】

おしりから呼吸、コイントス35万回、ウシをびっくりさせる、酔っ払いミミズ、ハトとミサイル、、、今年も恒例のイグノーベル賞についておしゃべりしました。

盛り上がってしゃべりすぎたので、今回は前編です。


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📚参考文献

The 34th First Annual Ig Nobel Ceremony

Chromatographic separation of active polymer–like worm mixtures by contour length and activity

Pigeons in a pelican.

Factors Involved in the Ejection of Milk

Fair coins tend to land on the same side they started

⁠イグ・ノーベル賞 18年連続日本人が受賞 ブタはお尻からも呼吸⁠


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作曲 RYU ITO  https://ryu110.com/

サマリー

2024年イグノーベル賞の受賞者が発表され、特に豚がお尻で呼吸できる能力の発見が注目されています。この研究を行った竹部隆教授は再生医学の分野で知られており、驚きの成果を上げています。イグノーベル賞2024の特集では、ブタが腸で呼吸する可能性や新しい治療法の研究について論じられています。また、酔っ払ったミミズの分類に関するユニークな実験も紹介され、興味深い科学的発見が話題に上ります。 2024年のイグノーベル賞に関連したエピソードでは、ブタの呼吸方法や酔っ払ったミミズを分離する研究について詳しく掘り下げています。特にミミズに関する研究は、彼らの形状の変化と流動性の関係を探るものであり、興味深い実験結果が議論されています。イグノーベル賞2024に関するさまざまなユニークな研究テーマについて掘り下げ、ブタの呼吸や酔っ払いミミズの分離について触れています。

イグノーベル賞の概要
スピーカー 2
レンです。
スピーカー 1
エマです。サイエントークは、研究者とOLが科学をエンタメっぽく語るポッドキャストです。
スピーカー 2
9月といえば?
スピーカー 1
食欲の9月。
スピーカー 2
他には?
スピーカー 1
9月といえば、なんか新学期。
スピーカー 2
いや、それはもう国際基準すぎるわ。
でもね、ちょっと国際的なことでもあるんですけど、これ実は去年もね、秋といえばっていうのでちょっと…
芸術。
これ関連の話したんだけど、芸術ではないです。
スピーカー 1
食欲。
スピーカー 2
食欲でもないです。さっき食欲言わなかったっけ?
スピーカー 1
スポーツ。
スピーカー 2
スポーツ。去年はスポーツの話をしました。秋といえばで。
スピーカー 1
いや、スポーツの話何したっけ?
スピーカー 2
覚えてない?そのスポーツ、何のスポーツの話をしましたか?9月に。
スピーカー 1
え?覚えてない。何?ドッジボールとか?
スピーカー 2
違う、全然違う。
スピーカー 1
これ詳しくは去年の9月のスポーツ会を聞いてほしいんですけど、9月といえばイグノーベル賞ですよ。
ああ、イグノーベル賞ですね。
スピーカー 2
もうちょっと恒例になりつつあるイグノーベル賞、今年も発表されました。
スピーカー 1
はい、おめでとうございます。
スピーカー 2
はい、おめでとうございます。
スピーカー 1
受賞した人は。
スピーカー 2
なので、今回はね、2024年のイグノーベル賞を全て見ていこうじゃないかという回です。
スピーカー 1
全てですね。
はい。
そもそも、1年にイグノーベル賞って何個ぐらい受賞するの?
スピーカー 2
1年に10個ですね。
スピーカー 1
ああ、毎年10個?
スピーカー 2
毎年10個ですね。で、なんとか賞みたいな名前は、なんかね、変わったりする。
スピーカー 1
ああ、じゃあなんか分野によって、例えばイグノーベル物理賞とかイグノーベル科学賞みたいな感じで、それが10個あるみたいな?
ああ、そうそうそうそう。
スピーカー 2
今年独特なので言うと、あの最近サイエントークでも確率の話しましたけど。
スピーカー 1
はいはいはい、パスカルの。
スピーカー 2
イグノーベル確率賞ってやつがあります、今年。
スピーカー 1
確率でイグノーベル賞って、なんかなんだろうって感じするけど。
スピーカー 2
とりあえず一旦タイトルをざっと見ていきましょうか。
イグノーベル賞、イグノーベル賞の説明はもういいですよね。
分かんないけど。
優れた研究の紹介
スピーカー 2
もういいんじゃないですか。
有名だし、みんなニュースでも知ってると思うんですけど。
まあノーベル賞の1ヶ月前の、ちょっとユニークなね、考えさせられる研究に送られる賞ですね。
今年のイグノーベル賞2024確率賞は、コイントスは投げる前と同じ向きで終わることが多いことを35万回の実験で証明した。
確率賞。
科学賞、化学の賞ですね。
酔ったミミズと酔ってないミミズを分類するためにクロマトグラフィーを使用したっていう研究です。
なんだそれって感じじゃない?
スピーカー 1
なんか物質的にちょっと違うってこと?
クロマトグラフィーで分析して。
スピーカー 2
まああの原理的にクロマトグラフィーみたいな話かなこれは。
スピーカー 1
原理的な。
じゃあちょっと後で、後で、はい。
スピーカー 2
これも後で説明しますね。
で次、生物学賞。
牛の背中に立っている猫の横で紙袋を爆発させ、牛がどのようにミルクを出すかの探求っていう内容ですね。
スピーカー 1
マジで意味がわからん。
スピーカー 2
意味わかんないねこれ。
スピーカー 1
研究なのか、なんかyoutubeの企画なのかなんかよくわかんないけど。
スピーカー 2
youtubeの企画でも意味わかんなすぎるでしょこれ。
スピーカー 1
確かに。
でもyoutubeの企画意味わかんないね。
スピーカー 2
あるけどこれだいぶ尖ってる方の研究だよね。
スピーカー 1
だいぶ尖ってるね。
スピーカー 2
これ結構俺は面白いなと思ったやつ。
解剖学賞。
北半球に住む人の頭髪が南半球の人の頭髪と同じ向きに渦を巻いているかの研究。
これちょっと面白いよね。
スピーカー 1
ちょっと面白いね。
スピーカー 2
で植物学賞。
生きた植物には周辺のプラスチック製人工植物の形を真似するものがいるという証拠の発見。
スピーカー 1
え?人工プラスチック?
スピーカー 2
プラスチック製人工植物の形を真似する植物がいるっていう。
これ葉っぱの形なんだけどね。
それは面白いね。
これも結構面白い。
あとは医学賞。
痛みを伴う副作用がある偽薬は痛みを伴わない偽薬よりも効くことを証明した。
スピーカー 1
プラセボみたいな。
スピーカー 2
これも結構面白い。
スピーカー 1
面白いね。
スピーカー 2
物理学賞。
死んでいるマスに有影能力があることを実演して証明したこと。
スピーカー 1
面白いね。
スピーカー 2
人工統計学賞。
これもう何の賞だって感じだけど。
長寿で有名な人々の多くは出生と死亡の記録がいい加減な場所に住んでいたことを探偵のごとく発見。
スピーカー 1
ちょっとタイトルもなんか伏せ強いんだけど。
こんなのイグノベル賞取るんだ。
スピーカー 2
こんなのとか言っちゃダメだよ。
スピーカー 1
探偵のごとく。
スピーカー 2
これ年間1万件ぐらい応募があるらしいですよ、イグノベル賞っていうのはね。
スピーカー 1
勝手にタイトルだけでちょっと判断しちゃった。
だけどそうじゃなくて、たぶんちゃんとしてるね。
全部ちゃんとエビデンスとかもあってね。
ちゃんと論文化されてるってことだよね。
スピーカー 2
だからこういう。
スピーカー 1
失礼しました。
スピーカー 2
主力の実践なわけですよ。
スピーカー 1
そうですね。
スピーカー 2
で、あと2つかな。
結構これはバラバラな順番で言ってるけど。
平和賞。ミサイルの中に生きた鳩を閉じ込め、ミサイルの飛行経路を誘導できるかを検証した実験。
スピーカー 1
これさ、鳩にとっては全然平和じゃないよね。
スピーカー 2
全然平和じゃありません。
スピーカー 1
これかなり昔の研究ですね。
豚の尻呼吸の発見
スピーカー 1
今思ったんだけどさ、さっき君1万件ぐらいの応募があるって言ったけど、応募するもんなイグノベル賞って。
スピーカー 2
一応申請するタイプですね。
スピーカー 1
そうなんだ。勝手に選ばれるんじゃないんだ。
スピーカー 2
勝手に選ばれるわけではない。
スピーカー 1
なるほどね。
スピーカー 2
なんか推薦とかもあるんだったかな。
ちょっと選考プロですごく曖昧ですけど。
スピーカー 1
そっかそっか。じゃあ結構もう元からイグノベル賞狙いで変な実験してる人たちもいるかもしれないっていうこと?
スピーカー 2
全然いると思うそれは。
スピーカー 1
おー面白い。
スピーカー 2
だけど意外とこれで受賞するんだみたいなパターンもあるらしい。
スピーカー 1
OKです。はい。
スピーカー 2
で最後、こっちは日本人が18年連続受賞した内容なんですけど、生理学賞。豚などの動物にお尻から呼吸する能力があることを発見したっていう。
スピーカー 1
おーすごいすごい。
スピーカー 2
これね今すごいニュースになってます。
スピーカー 1
尻の呼吸じゃん。
スピーカー 2
尻の呼吸。鬼滅の刃の感じで言うの?
スピーカー 1
そうそうそうそう。尻の呼吸。
スピーカー 2
一の方みたいな。
スピーカー 1
なんとかなかな。
スピーカー 2
これもねかなりすごい研究ですよ。
ですごい日本人が取ったんでまた話題になってましたけど、早速内容に入っていきましょうか。
ということで早速内容に入っていきますけど、最初に日本人の受賞した最後に言った生理学賞からいきますか。
スピーカー 1
あー尻呼吸ね。
スピーカー 2
これ受賞したのが東京いかしか大大阪大の竹部隆教授なんですけども、この竹部隆教授って一回出てきたことあるんですよね実は。
サイエントークで。
スピーカー 1
そうでしたっけ。
スピーカー 2
まあ多分覚えてないと思うけど。
スピーカー 1
覚えてない。
スピーカー 2
これはね大木戸博士の会で最年少で教授になった日本の教授いたの覚えてます?
スピーカー 1
そんな話した気がする。
スピーカー 2
そう31歳で教授になった人がいるっていう。
その人です。
スピーカー 1
すごいね。
スピーカー 2
すごい。結構注目を集めてた人。これ再生医療の方の研究で注目を集めてたというか集めてる人なんですけど、
人工肝臓を作ったとかそういう研究をやってた人かな。
スピーカー 1
へーそうなんだ。
スピーカー 2
でまあ今もね再生医学ですごい著名な先生なんですけど。
スピーカー 1
その先生がじゃあ自分でさ、イグノーベル賞に自己推薦みたいなのしたってことだよね。
スピーカー 2
ちょっと自己推薦しかわかんないね。これちょっと一回それ見て。
スピーカー 1
自己推薦かタコ推薦か。
スピーカー 2
一回それ見ていい?
アメリカのイグノーベル賞委員会に郵便かメールで応募したいっていうのを送るらしい。
スピーカー 1
ほー。
スピーカー 2
応募したんじゃないですか。だから。
スピーカー 1
そうだね。
スピーカー 2
で、豚などの動物にお尻から呼吸する能力があることを発見っていうことなんですけど。
スピーカー 1
どういうこと?
スピーカー 2
いやまあ本当内容はそのまんまだよ。豚などっていうのは要は哺乳類に。
スピーカー 1
私らも?
スピーカー 2
人間はまだ研究中なのかな。
スピーカー 1
まあとりあえず一部の哺乳類ってことね。
スピーカー 2
まずこれ超呼吸っていうのは知られてたんですよ。
大腸小腸の腸で呼吸するっていうこと。
これは土壌がやってると。魚か?土壌って魚だよな。淡水魚ですね。
で、呼吸不全の治療法を作りたいって最初思ってたらしいの。
スピーカー 1
はい。
スピーカー 2
だからいろんな生き物の呼吸方法を調べてたんだって。
で、それを調べていく中で淡水魚の土壌が腸で呼吸するっていうのを知ったらしいの。
スピーカー 1
なんか腸で呼吸ってのはちょっとよくわかんないね。
まだお尻とかだったら、口とかだったら体の表面に出てるものだからさ、
外の空気を吸って吐いていってするんだろうなって思うけど、
腸で呼吸ってなったら、そもそも呼吸ってなんだっけってなるよね。
スピーカー 2
呼吸っていうのは酸素を取り込んで二酸化炭素を出すと。
それ呼吸ですけど、土壌って普通にエラ呼吸もしてるんですけど、
水面の上に口を出して空気を吸い込んで、
一回腸にまで空気が行って、腸で酸素を取り込んで、
で、残った気泡を肛門から出すっていう。
これ腸呼吸らしい。
スピーカー 1
面白いね。
スピーカー 2
面白い。だから人間で言うと空気吸い込んだら肺で酸素を取り込むっていうのが起きますけど、
それが腸ってことですよね。
スピーカー 1
なるほどね。人間の肺が腸ってことね。
スピーカー 2
そうそうそう。そういう感じですね。
エラもあるんだけど。
スピーカー 1
じゃあエラでも呼吸するし、腸でも呼吸するんだ。
スピーカー 2
そうそう。で、普通はエラ呼吸じゃん。魚とか。
うん。
なんだけど、酸素が少なくなってくると、
口から腸に空気を送って、腸から酸素を取り込むっていう呼吸に切り替えるらしい。
スピーカー 1
なるほどなるほど。
スピーカー 2
バックアップシステムみたいな。
スピーカー 1
面白いね。
スピーカー 2
そう。
スピーカー 1
それをじゃあ土壌だけなんかな。他の魚でもそういうシチュエーション?
酸素が少なくなるシチュエーションもありそうだけど。
スピーカー 2
いやーでもあんまり他の魚ないんじゃないかな。結構土壌はレアみたいですね。
スピーカー 1
そんな感じだよね。土壌っていう風に限定してるもんね。
スピーカー 2
そうそうそう。一応ね、土壌が腸の表面のところに猛災結果がすごい密集してるような構造があるらしくて、
そこから酸素を取り込んでるっていうのは知られてて、これかなり珍しいと。
スピーカー 1
なるほどね。
スピーカー 2
そう。で、そういう魚みたいなもの以外では見つかってなかった。
で、今回の研究。じゃあ哺乳類とかももしかしたら同じようなことをしてる可能性あるんじゃないかっていう。
うん。
で、もしこれができると、土壌みたいに低酸素状態になったりした時に、別な経路から体に酸素を送るっていうことがさ、
ブタの腸呼吸の研究
スピーカー 2
例えば人間でできたらさ、最初に言ってた呼吸不全の治療法になるかもしれないっていう。
スピーカー 1
そうですね。
スピーカー 2
っていうので、お尻から空気を入れようって発想になったらしい。
スピーカー 1
え、じゃあ人工的に入れたってこと?お尻から空気を。
そう。
そしたら呼吸で効きましたよっていうのを発見したってこと?
スピーカー 2
そう。で、これは最初マウスでやってますけど、低酸素環境にしたマウスにお尻から酸素ガスを入れると、
呼吸不全が改善して、生存率がすごい上昇したと。だから腸を開しておそらく酸素を取り込んでるっていうのが分かった。
スピーカー 1
じゃあお尻から来て、腸で呼吸してると。
スピーカー 2
そう。これ同じこと豚でもやってて、同じというかちょっと違うんだけど、豚の場合はすごい酸素の濃度を上げた液体みたいなのを作って、
それをお尻から入れたと。そしたら血中の酸素濃度が大幅に増えたっていうのが分かったらしいんだよね。
肺の機能が低下してる豚っていうのを用意してそれやってみたんだけど、だから治療みたいな用途で使うと症状が改善するっていう論文。
スピーカー 1
結局土壌も豚も、酸素を取り込む場所としては腸なんだ。
スピーカー 2
そうだね。今回で分かったのはそう。
スピーカー 1
土壌の場合は口から酸素を入れるし、ネズミとかマウスとか豚とかはお尻から酸素を取り込む。
スピーカー 2
口から腸に空気を送るってむずいんじゃん。そもそも。
スピーカー 1
そうだね。土壌はできるけどね。
スピーカー 2
土壌は多分できる。経路短いんじゃない?もしかしたら土壌の方が。
スピーカー 1
なるほどね。
スピーカー 2
っていうことだと思う。一応これやってるチームの人とかは、手術をしないで腸に空気を送るっていうので、お尻が最短経路だから使ったみたいな。そんな感じのことを言ってるらしいね。
スピーカー 1
なるほどね。
スピーカー 2
で、じゃあ人間どうなのっていうのが今研究進められてて、今年の6月に臨床試験が始まってるのかな?
スピーカー 1
へー。
スピーカー 2
ベンチャー企業ができたらしいです、これで。
スピーカー 1
すごいな。尻の呼吸のベンチャー企業か。でも入れるとき苦しそうじゃない?
スピーカー 2
ちょっとね、これだけ聞くとね。
スピーカー 1
ちょっと想像つかないけどね。
スピーカー 2
1個目でめっちゃ長くなっちゃうんだけど、このエヴァセラピューティクスっていう会社があって、そこの会社が腸呼吸法を実用化するっていうのでやってるんじゃない?
スピーカー 1
まあでも、なんか一つの新しい治療法ができるかもしれないっていうことで、なんか先進的ではあるよね。
スピーカー 2
そうそう、面白いよね。
面白い面白い。
ホームページには水の中の豚の写真が使われてますね。
スピーカー 1
水の中の豚?
スピーカー 2
水中の豚。
スピーカー 1
溺れてるってこと?
スピーカー 2
豚が、まあちょっとにこやかだけど。
スピーカー 1
あ、そうだな。
スピーカー 2
まあでもこれはなんつーの、イグノーベル賞なんだけど、本当に実用化したらすごいなっていう。
スピーカー 1
そうだね、だしもう実用化に向けて臨床試験もされてて、かつベンチャー企業まで立ち上がってるから、ちゃんとした研究ではあるよね。
スピーカー 2
そうそう、これ素晴らしいですよ。
まあっていうのが1個目ですね。
コイントスの確率実験
スピーカー 2
じゃあ次。確率賞。コイントスは投げる前と同じ向きで終わることが多いっていうのを、35万回の実験で証明したと。
スピーカー 1
ほうほうほう。
スピーカー 2
なんつーの、これ本当にそのままなんだけど。
スピーカー 1
そのままだね、なんかわかる。イメージはつくけど、そうなんだっていう感じだね。なんでなんだろう。
スピーカー 2
これね、なんでなんだろうって感じだよね、本当に。
最初のきっかけが、コインを投げてそれをハイスピードカメラで撮影して、そうすると最初に投げる前に置いてるじゃん、指の上にコイン。
表が上だったら表。でそれをピーンってやったのをカメラで撮影してみると、やっぱ表が出やすい。ちょっとだけ表が出やすいみたいなのを分析してる研究があったらしいんだよね。
スピーカー 1
計算、それは理論的にってこと?
スピーカー 2
これ理論的に。
スピーカー 1
それを実際に実験して確かめたっていうこと?
スピーカー 2
そう。で、よくわかんないんだけど、12時間コイントスマラソンっていうのを開催して、ひたすらみんなでコイントスするみたいなイベント。
スピーカー 1
めっちゃ上手くなりそう、コイントス。
スピーカー 2
っていうのをやって、35万757回コイントスをやってみたと。
で、表を上にして表が出るかっていうのをひたすらやってみると、最初と同じ向きになる確率が50.8%になったと。
だから、まあ統計的にも若干高くなったっていう。
スピーカー 1
なるほどね。
スピーカー 2
っていうのを頑張って実験したよっていう研究。なんでなんだろうね。
スピーカー 1
まあでも、コイントスだからね。
スピーカー 2
でも確かにさ、ちょっとブレそうだなと思うけど。
スピーカー 1
うんうんうん。なんか物理的な要素があるんだろうね。
まあ多分コイントスならではの何かしらの物理的な要素があって、で、初めの表と同じ面が出る確率が高い。
まあでもさ、コイントスって日本であんましないよね。私知ったことないんだけど。
スピーカー 2
え、そう?俺知ったことあるよ。
スピーカー 1
うそ?
スピーカー 2
まあ日常では、なんか一対一で何かやってる時にコイントスで決めるかみたいなことをやったことはある。友達と。
スピーカー 1
コイントスってどうやってやるの?やったことないわ。
スピーカー 2
え?ちょっと待って。そこ…
スピーカー 1
なんかテレビとかで見たことあるけど。なんかピンって。
スピーカー 2
えっと、よくやられるのはグーみたいにしてさ、親指の上にコイン乗せてさ、ピンって弾くやつ。そういうことじゃなくて。
スピーカー 1
あ、そうだよね。それでさ、上にさ、ピッて投げてさ、で落ちた時の目を見るんだよね。
そう。
まあまあ使う人がいるんだったら、この知識をもとに、なんか自分が欲しい方向を表にして、で、やればいいよね。
スピーカー 2
そう。
スピーカー 1
そしたらちょっと0.8%ぐらい可能性が上がるってことね。
スピーカー 2
そう、0.8%だけどね、たった。まあ上がるってことですね。
スピーカー 1
いやでも、50-50に比べたらね、0.8%も差があるのでかいんじゃないですか。
スピーカー 2
そうか、そうだね。確かにこれはコイントスやる人はこれを知っておくといいかもしれないですね。
あとあの僕はね、サッカーやってたんで、サッカーの最初、試合の最初の時に絶対コイントスやるんですよ。
スピーカー 1
ああ、そっかそっか。サッカーやる人はやるんだ。
スピーカー 2
そうそうそう、あの両チームのキャプテンが審判のとこ行って、ボール取るかコートの場所取るかっていうので、絶対コイントスやるんで。
僕は数多のコイントス見届けてますけど、今思えばそれ記憶しとけばよかったっていう気もするよね。
スピーカー 1
そうだね。
当時はその傾向に気づかなかった?表が出やすいっていう。
スピーカー 2
全く何も考えてなかったね。
スピーカー 1
私ちょっと人生でコイントス一度もたぶんしたことないし、コイントスも見たこともないからテレビ以外ではね。
ちょっと次日本帰った時に実演してほしいな。
スピーカー 2
普通に家で一人でもできますけど、じゃあ今度コイントスしますか。
スピーカー 1
はい、私できないんで。
スピーカー 2
練習必要だよちょっと。
スピーカー 1
なんか難しいよね。
スピーカー 2
ちょっと難しい。
はい。
酔っ払ったミミズの実験
スピーカー 2
牛の背中に立っている猫の横で紙袋を爆発させ、牛がいつどうやって血を出すかを探究した。
スピーカー 1
これ生物学章ですね。
どこから突っ込んでいいのかよくわかんないけどさ、なんでそもそも猫を牛の背中の上に乗っける必要があるのかとか、
なんで紙袋なんとか、牛の血を見るため?みたいな。何?って思う。
スピーカー 2
何したいかよくわかんないんだけど、牛にストレスを与えた時に、父の出方が変わるかっていうのを研究したかったらしくて。
ちなみにこれ1939年の論文なんですけど。
スピーカー 1
100年ぐらい前か。
スピーカー 2
めちゃくちゃ前にアメリカのケンタッキー農業試験場みたいなところの、今お亡くなりになっている方の研究なんですけど、ユニークだっていうので。
なんで最初に猫を乗せてたかわかんないんだけど、途中から猫は必要ないと判断して使われなくなったっていうのも残ってるんだけど。
スピーカー 1
とりあえずストレスを与えるために猫を乗っけてた?
スピーカー 2
いろいろストレスを与えたかったね。紙袋も10秒に1回爆発させるみたいなのを2分間続けたりしてたらしい。
スピーカー 1
ちょっともう牛かわいそうだね。
スピーカー 2
結果、牛は緊張して父の量が減ったっていう結果です。
だからストレスはかかったんだよね、ちゃんとというか。
スピーカー 1
でも結局は猫は関係なかったってこと?
スピーカー 2
猫は全く関係なかったらしいです。乗せても乗せなくても一緒だったらしいです。
スピーカー 1
じゃあさ、もうタイトルに猫いらなくない?紙袋だけでよくない?
いやこれでも面白いからこういうタイトルにしてんじゃねえかなと思うけど。
そっか。
スピーカー 2
だいぶこれもユニークな研究ですね。
スピーカー 1
猫の代わりに別の生き物でも良さそう。
生き物もやってもしかしたら変わるかも。犬とか。
スピーカー 2
人とか重いの乗ったらさすがにちょっと影響するんじゃないかな。
スピーカー 1
そうだよね。
スピーカー 2
だって猫軽すぎるもんね。
乗ったのに気づいてない説すらない?牛。
スピーカー 1
でも牛って人乗るん?馬は乗るイメージあるけど。
スピーカー 2
いやいや乗らないよ普通は。
スピーカー 1
で、見たことないよねあんまり。
スピーカー 2
いやでもストレス与えようと思って多分猫乗せたんだけどね。
なんかその発想がいいなっていう感じしますね。ほっこりしますよね。
スピーカー 1
そうだねほっこりするね。ケンタッキー州でやられてんの?
スピーカー 2
そう農場でやられたみたいですね。これがね残ってるのが嬉しいよね。
スピーカー 1
君が喜びそうだななんか。君が喜びそうな研究。
スピーカー 2
大喜びよ。
じゃあ続いて。
科学賞。酔っ払ったミミズと酔っ払ってないミミズを分類するのにクロマトグラフィーを使ったっていうやつですね。
スピーカー 1
これはどういうことですか?
スピーカー 2
まずさ酔っ払ったミミズってまずツッコミたくない?
スピーカー 1
でもさなんか結構動物実験とかでなんかアルコール与えてるイメージがある。
でなんか差を比較してるイメージはある。
だからそんなにえってならなかった。
スピーカー 2
いやでも俺はミミズを酔っ払わせたっていうの初めて見たよこれね。
で一応ちゃんと酔っ払うみたいなんですよ。
エタノール入りの水に触れさせるっていう。
でやっぱね動きが鈍くなったりするみたいなんだよね。
でそれを分類するためにこのクロマトグラフィーを使ったっていうことなんだけど。
スピーカー 1
何クロマトグラフィーを使ったんだ?
スピーカー 2
えっとねそうなるよね。
今さ科学系のラボにいたからさクロマトグラフィーといえばシリカゲルクロマトグラフィーとかさ。
スピーカー 1
そうそうそう。
スピーカー 2
そういう実験的な分類するやつじゃん。
エキクロとか。
そうエキクロとかのやつじゃん。
そういうのじゃなくて。
そういうのじゃないんだ。
まず概念としてさクロマトグラフィーっていうものはさ。
一般的に使われるのは筒状のやつに中にシリカゲルだったらシリカゲルみたいなのを入れてそこに液体を通していくと。
でそのシリカゲルにどんだけくっつきやすいかっていうので化合物とか分離するものですよね。
これよく科学実験で使われるクロマトグラフィーですけど。
酔っ払ったミミズの研究
スピーカー 2
それってくっつきやすさとかで分けてるわけじゃないですか。
あとはサイズ排除するクロマトグラフィーとかもあって。
流すもの、例えば大きい球と小さい球がその筒を通るとして。
小さい球は障害物をスルスルスルってくぐり抜けるから早くそこ通り抜けれる。
でも大きいと引っかかるからゆっくり出てくるみたいな。
クロマトグラフィーってそもそもそういう概念なんですよ。
スピーカー 1
いっぱいいろんなものあるものを一つ一つ分離していくみたいなね。
スピーカー 2
要はその中に何が入ってるかっていうのはいろいろあって。
耳酢を通そうと思ったら耳酢が通るのにちょうどいいぐらいの障害物を置いた柱を用意するらしい。
スピーカー 1
そういうことか。
スピーカー 2
これが耳酢用のクロマトグラフィー。
スピーカー 1
耳酢そのまま生きたやつをそのままポイって入れるってことね。
スピーカー 2
そういうことです。
スピーカー 1
私はじめ聞いたとき耳酢の体の一部とか取ってそのままクロマトグラフィーに流すのかと思った。
スピーカー 2
確かに。実際それでも分離できると思うけど。エターノール入ってるか入ってないか分かるし。
きっと分かると思うんだけど。
スピーカー 1
耳酢用の耳酢クロマトグラフィーみたいなの作ったってことね。
そうそう。耳酢クロマトグラフィーを作って。
スピーカー 2
だからさっきのボールの例えと一緒で、耳酢がどれくらいスルスルスルって障害物を避けて出てくるのかっていうので、酔っ払ってるか酔っ払ってないかを分離できるっていう。
スピーカー 1
それ何?垂直に置いてるのかな?
スピーカー 2
いや、横の状態かな?
スピーカー 1
横の状態か。そもそもさ、一方向に行くんっていう気もするけどね。耳酢とか。
スピーカー 2
なんかね、水は流してる。
スピーカー 1
水流されたんだ。
スピーカー 2
そう。
スピーカー 1
大丈夫?呼吸できるの?
スピーカー 2
呼吸はできる。
で、なんかね、耳酢の形によってどんだけのスピードで流れるかって変わるじゃん。
スピーカー 1
そうだよね。だってそもそも耳酢の大きさとか違ったらさ、絶対スピードも違うしね。
そうそうそう。
同じくらいのサイズを選ばなきゃいけないね、じゃあ。
スピーカー 2
サイズはちゃんと選んでんじゃないかな、これ。
スピーカー 1
サイズ違ったらね、そもそも大きい方不利だしね。
うん。
それはさすがに一緒だったとして、それで?
スピーカー 2
で、だから丸まってるかどうかとかで分かれるわけよ。
丸まってる耳酢は体積的にちっちゃいんで、割とその耳酢クロマトラピーの部屋の中をスルスルスルって流れてくるみたいな。
スピーカー 1
で、結局酔っ払ってない方が丸まるから早いってこと?
スピーカー 2
酔っ払ってない方が丸まったりして、サイズがちっちゃくなったりするんで、早く出てくる。
スピーカー 1
そうなんだ。
そうなんだ。
スピーカー 2
いや、マジで何のためにやってんのこれみたいな。
スピーカー 1
本当に何のためにやってんのこれ。
これこそさ、もう初めからエグノーベル賞に申請することを意識してやってそうじゃない?
スピーカー 2
いや、でもね、これ結構しっかりした研究じゃないかな。
スピーカー 1
でも何かの目的があんの?何かしらに使いたいとか、そういう目的があってやってるのか、何なん?
スピーカー 2
最初はクロマトグラフィーで化合物とか化学物質をサイズの違いによって分けるっていうのは今でいろいろ研究されてて、
で、その中を流れる流体力学みたいなのを研究してる人がいるよね。
どういう化合物とか物質がどうやってそこを流れてくるのかっていうのを観察するっていうのを研究してる人がいて、
で、ミミズに興味を持ったらしいんだよね。ミミズっていうかセンチューかな。
スピーカー 1
でもなんでミミズとかセンチューに興味を持ったんだろう。
スピーカー 2
どういうものを分けれるのかっていうのを見たかったのかな。
スピーカー 1
なんかちょっと謎だね。
もうじゃあ完全にこれを何かに利用しようとかそういうその実用的な目的じゃなくて、
完全に思いつきだけどその人の興味で研究したっていうこと?
スピーカー 2
一応ね、例えばDNAみたいににょろにょろにょろって長いやつとか、
もうその形によって流れてくる速度が変わるっていうののモデルなのかな。
ミミズが割と酔っ払った時と酔っ払ってない時ってすごく形が変わるから。
スピーカー 1
DNAとミミズだいぶサイズ違うけどね。
スピーカー 2
サイズは全然違うんだけど。
でもね、なんかその流れてき方と形は相関してるんじゃないかみたいなディスカッションに書いてる。
スピーカー 1
そうなんだ。君は今その論文を実際読んでるの?
スピーカー 2
そう今見てるんだけど、流す流体とそこにある障害物とっていう流れの計算は、
いろんなものにその適応できたりもするんじゃないかっていう。
そういう結論ですね。
スピーカー 1
そういう何かがないとさ、そもそもなんかお金とかもらえなさそうだけどね。
スピーカー 2
まあね。確かに実際にかなり複雑じゃん。
多分サイズによってさ、その流れどうなるかみたいな。
理論と実験をつなげたいみたいな話らしいですよ。
スピーカー 1
なるほどね。
スピーカー 2
ちょっと使ってるものが強烈なんで、そこだけもう目が行くんだけど。
スピーカー 1
確かに普通のクロマトグラフィーってすごく小さいものを分離してるから、実際は目に見えないけど、
ミミズだったらさ、実際流れてる様子とか見えるから、
そういうので、実際ここら辺で何かぶつかるんだとか、そういうの見えるのがいいのかな。
スピーカー 2
ああ、そうだね。それもちゃんとカメラで観察してますね。
でね、流されていくミミズというか、センチュってすごいちっちゃいんだけど、流されてる写真が論文では上がってますね。
スピーカー 1
かわいそうに。
そう、活発に動く項がまるまるんで、早く出てきて流れてるシュールな写真が載ってます。
スピーカー 2
っていうのが科学賞でした。最高の研究室ですね、マジで。
スピーカー 1
そうですね。
スピーカー 2
はい、じゃあ次。
平和賞にまつわる実験
スピーカー 2
これ多分ね、ちょっと長くなってるんで、全面公平に分かれる可能性が高いですけど、
5つ目かな。平和賞でミサイル内に生きたハトを閉じ込めて、ミサイルの飛行経路を誘導できるか検証した実験。
スピーカー 1
ハトがかわいそうとしか思わんけど。
ハトからしたら怖いよね。だってさ、そんな高速でさ、ミサイルの中にいてさ、狭い空間じゃん。
ジタバタジタバタ出して、それできっとその経路が若干ずれたりするのかもしれないけど、
それで最終的に爆発して死ぬんでしょう。
スピーカー 2
そうだね。
スピーカー 1
悲しいね。
スピーカー 2
これはちょっとね、そういう意味で考えさせられるっていう平和賞なのかなと思うんだけど。
スピーカー 1
そういうこと?
スピーカー 2
これもね、かなり昔の実験っていうか、報告に近いかな。1960年に発表された論文で、
実際にこれ実用的かって言われたらそうじゃないわけじゃん。だってハトがさ、コントロールできるわけないじゃん、ミサイルを。
スピーカー 1
私ちょっと普通にハト死ぬしね。
スピーカー 2
本当にミサイルの断頭のところにこの平和の象徴であるハトを入れて、
画面に表示された標的をつつかせて、それで進行方向を制御して標的に命中させようっていう実験だったんじゃない。
で、当然なんでこんなことするって感じだから1950年ぐらいに中止されてるんだけど。
スピーカー 1
しかもさ、ハトに標的をつつかせるってのはよくわかんないけど、なんかタッチスクリーンみたいなのがあってハトがプンプンプンってつつくってこと?
スピーカー 2
そういうことだと思うけど、タッチスクリーンとか多分まだないんじゃないかなって思うから、
スイッチみたいなのがあったんじゃないかな。
ごめんちょっとね、これ元のやつ見てもそこまで詳細書いてないんだけど。
スピーカー 1
ミサイルの先頭にいるハトがコントロールできる状態にしたってことか。
スピーカー 2
そう、まあそもそもミサイルをちゃんとしたところに誘導するっていうのに何か生き物を使おうっていうのが第二次世界大戦中にプロジェクトがあったと。
で、プロジェクトピジョンって呼ばれてた研究プログラムらしいんだけど。
頭おかしいじゃん。
スピーカー 1
うん、頭おかしい。
スピーカー 2
そう、だから戦争中って言ったらこういう割と狂ったアイデアも出てくるんだよっていう。
スピーカー 1
なるほどね。
スピーカー 2
だから当時はそういったことをしないと機械で誘導するとか難しかったんじゃないかな、ミサイルを。
スピーカー 1
今の感覚だったら遠隔で操作できそうな気もするけど、
多分当時はそこまで技術が発達してなかったから、ハトをそのまま入れるしかなかったのね。
スピーカー 2
そう、で、これをやってる人って動物を使って心理学の実験をやるとかいう研究者がやってるんだけど、スキナーさんっていう人なんだけど。
何人?
アメリカ人で、スキナーボックスっていうのは結構有名。
動物の条件付けとかに使われる実験装置なんだけど、本当に箱の中に例えばマウスとかを入れて、レバーを引くとエサが出てくるみたいな。
ってなったらこのレバーを引けばエサが出てくるっていうのを覚えるわけじゃん。
みたいなそういう実験ができるような箱で、そういうのを作ってた人で。
まあ確かにミサイルのそういう動物を使って操るみたいなのをやりそうだなっていう気がするんだけど。
スピーカー 1
結局さ、それは成功したの?そのプロジェクトというか。実験の結果はどうなったんだ?
スピーカー 2
いや、これはね、成功とかする前に中止されてますね。
スピーカー 1
でもイグノベル賞を取ったってことは、何かしらの実験結果を出たってことだよね。
スピーカー 2
そうあんとね、これはね。
スピーカー 1
でもこれ平和賞だから実験とかないんか?ただ平和について考えさせられますって終わりってこと?
スピーカー 2
一応論文にはなってるんだけど、その受賞大賞の論文がこういうプロジェクトがあったよっていう論文なのかな。
まあ戦後だしね、1960年。
スピーカー 1
なるほどね。
スピーカー 2
で、これ多分ね、ちょっと中身をオンラインで今見れないんじゃないかな。
ちょっとアクセス権的に見れないだけかもしれないけど、結果までは見れないんだけどね。
なるほどね。
スピーカー 1
まあこういうプロジェクトを通して、こういうプロジェクトがあったよっていうことを知ることによって平和を考えましょうっていうイグノベル賞ってことね。
スピーカー 2
そうそうそう。もうこういうふうに頑張って誘導ミサイル作るとかやろうとしたけど、そういうのがいらないような世界にしたよねっていう話みたいですね。
スピーカー 1
なるほどね。そもそもまあ戦争とかミサイルとかなくなってほしいよねみたいな、そういう方向。
スピーカー 2
そうそうそう。まあ本当のやっぱ平和賞ってそういうことじゃん。
スピーカー 1
そうだね。
スピーカー 2
だからそういう意味だと思いますね。ちょっとやってることの癖はすごいけど。
スピーカー 1
なるほどね。
スピーカー 2
っていう感じでしたね。ここまで5つ紹介しましたけど、まあ案の定長くなったんで一区切りします。
はい。
まあちょっと次回もイグノベル賞続きやってきますけど、どうですかこの5つ面白いのありました?
スピーカー 1
まあなんかちょっとミミズがわけわかんないよね。
スピーカー 2
ミミズわけわかんないか。俺結構まともな方だと思うんだけどな。
スピーカー 1
まあ一番わけわかんないのは牛の上に猫置くやつかな。
スピーカー 2
そうね。これはわけわかんないね。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
ちょっと謎だよな。
スピーカー 1
いやでも全部面白かった。
イグノーベル賞2024の研究
スピーカー 2
まあ牛もちょっと細かく言わなかったけど、本当は本当に牛に与えるものとか、アドレナリン注射したりとかそういうのをやってる中の一つなんだけど。
スピーカー 1
うんうん。
スピーカー 2
まあまともな研究ではあるんでね。
スピーカー 1
なるほどね。
スピーカー 2
90年前ぐらいの論文ですけど。気になる人はちょっといろいろ深掘りしてみたら面白いんじゃないでしょうか。
はい。
はい、編集中のレンです。ここでお知らせが2つほどあります。
1つ目はポッドキャストウィークエンドにサイエントークの出展が決まりました。
こちらはですね、11月2日と3日に東京の下北沢で開催されるポッドキャストの物販のイベントなんですけども、
11月3日の方にサイエントークのブースができる予定になっております。
こちらのイベントは去年も参加させていただいたんですけども、
今年は新しいグッズもいくつかデザイン中なので、そちらを持っていく予定です。
ただ、僕今回一人参加なので、一応何人かお手伝いしてくれる方とかも募集しています。
大体9月中くらいにメールなり僕にDMなりしてくれたら、
この時間だけちょっと手伝ってくれないですかね、みたいなご相談をするかもしれないです。
一応既に手伝いますよって言ってくれてる方もいるので、
短い時間交代制とかで、なんとなく一緒に店番体験しませんかという感じで、
ブースが賑わったら嬉しいなと思っています。
ちょっとこの日の周辺ぐらいにまたビッグなお知らせが来週ぐらいにありますので、
そちらもお楽しみにということで。
2つ目のお知らせが、サイエントーク関連の新しいポッドキャスト、
ノーパカラジオが始まりました。
こちらはですね、僕が関わっている番組で、
脳の疑問をパカッと解決しようというポッドキャストになっておりまして、
メインの喋り手が僕の研究者仲間であるリリーさんという方がやってくれています。
僕は聞き手と、あとはもろもろポッドキャストを3年ぐらいやっているので、
いろいろアドバイス役ということで出演しています。
他の人がメインのポッドキャストで僕が参加するのは初めてというか、
僕も制作にかかっているのは初めてなんですけど、
研究者の人が自分でポッドキャストをやるっていうのはすごい喜ばしいことで、
僕はいろんな人にポッドキャストをやってもらってとか、
単純に僕はいろんな人と喋るのは好きなので、
こうして新しいポッドキャストができるというのはすごく喜ばしいことだなと思っております。
第1回は、人はぼーっとしている時に脳で何が起きているのかみたいなお話をしてまして、
非常に誰でも聞きやすい内容かなと思っています。
このポッドキャストのエピソードの概要のところにもリンクを貼っておきますし、
ノーパカラジオで検索したら、どのアプリでも今出てくるんじゃないかなと思っています。
ですので、そちらぜひこれの後にでも試しに、
これ今まだ1エピソードしか上がってないんですけど、
ぜひフォローして、あとは聞いて感想とかも教えていただけるとすごく嬉しいなと思っております。
ということでお知らせは以上です。
エンディング
スピーカー 2
ということで今回は以上になります。
スピーカー 1
次回は続きです。ありがとうございました。
38:15

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