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スピーカー 2
いつまで光る話してるんだよって、多分聞いてる人、分かったよって思ってるんだよ。
スピーカー 1
いやいやいや、私は思っては、すごく素晴らしい発見なのよ。だから聞いてほしいんだよ。
スピーカー 2
いや、分かってる。
レンです。
スピーカー 1
エマです。サイエントークは、研究者とOLが科学をエンタメっぽく語るポッドキャストです。
最近さ、すごく驚いたというか、嬉しいというか、
スピーカー 1
そういうことがあって。
スピーカー 2
嬉しい?
スピーカー 1
嬉しい。興奮。
スピーカー 2
何ですか?
スピーカー 1
夜寝るときに、パチパチパチって光るなって思ったんですよ。何にも電気とかつけてないのに。
で、初め、スマホが光ってるのかなとか思ったんだけど、スマホじゃないし、毛布とかシーツとかが光ってるの。
それを初めて気づいて。
スピーカー 2
なったことないけどな。
スピーカー 1
そうそうそう。で、調べたら、静電気が光ることがあるらしいんですよ。
なんか私、これまで30年近く生きてきた中でさ、ほとんどそんな、ほとんどっていうか初めて見たのよ。
スピーカー 2
いや、俺一回もないね。毛布?
スピーカー 1
毛布とかシーツとか。
スピーカー 2
光るレベルはないな。パチパチなることはあるけど。
スピーカー 1
すごい強い光ではないんだけど、なんかスマホが直接光るみたいなんじゃなくて、スマホの表の部分を下にしてたときに、もし光ったらさ、なんかちょっと周り光るじゃん。
そんなぐらいの光。
スピーカー 2
まあまあでも結構光ってるよね。
スピーカー 1
うん。なんか青とか緑とかそんな感じで光ってて、おーって思って。
で、なんかさ、これまでの人生の中でさ、大体の物理現象って見てきてるわけじゃん。
スピーカー 2
まあそうですね。なんかすげえ壮大に言ってるけど。
スピーカー 1
そう。青年期もパチパチ痛いなってなって、こういうもんかって分かってるし、なんだろうな、なんか物が落下するとかさ、雷が光るとかさ、そういうのは今まで見たことあるから、なんとなく分かってたけど、でも初めて新しい、この年になって新しい物理現象というかを見つけて、おーってなったら。
スピーカー 2
いやーそう、これをね、なんかすっごい嬉しそうに報告されたんだけど、あの収録の前にも。
うん。
なんか珍しく、なんかそういうのでテンション高いなと思って。
スピーカー 1
そう。
スピーカー 2
そんな嬉しかったんだっていう。
スピーカー 1
だってびっくりするもん。そんなさ、布団が急に光ると思わないじゃん。
スピーカー 2
まあ確かにね。
スピーカー 1
だから最近、なんか布団、夜寝るときにさ、布団を光らせるのがマイブームで。
光れ光れって言って、すごく擦るの。布団とか。
スピーカー 2
擦ってんの?わざわざ。
スピーカー 1
でも擦ってちゃんと光るときもあれば、光らないときとかもあるんだよね。
へー。
だから、なんか調べたら乾燥してるときとか書かれてて、で、そのとき着てるパジャマとかにもよるんだろうなって思う。
静電気が出やすいとか出にくいとか。
スピーカー 2
化学繊維とかだったら。
スピーカー 1
そうそうそうそう。
スピーカー 2
いやそれ聞いてさ、なんか昔の人もさ、その静電気とか見てたわけじゃん。
うん。
現代だから起きてることじゃないじゃん。
うん。
それをさ、調べるっていうのすごくね?と思って。
うん。
わかる?だからさ、君はさ、今あの布団の毛布がパチパチなって光ったっていう現象に遭遇したわけじゃん。
はいはいはい。
そっからそれをどうやって調べるっていう。
スピーカー 1
ね、今だったらグーグルで調べたらいいけど、昔の人はね。
スピーカー 2
いやもう、グーグルはずるすぎる。
スピーカー 1
うん。え、てか、ちょっと話戻すけどさ。
スピーカー 2
だいぶ喋るね。
スピーカー 1
他の人もさ、見たことあるのかな?布団光るって当たり前ですか?みたいな聞きたい。
スピーカー 2
うん。いやある人は教えてほしいな。俺はない。
スピーカー 1
だから君に見せるの楽しみ。君がイギリス来たら。
スピーカー 2
うん。いやなんかドアノブとかでパチってなって、こう電気光ったなみたいなのはあるけど。
あー。
そんなね、寝るときとかないね。
スピーカー 1
まあまあ。あ、ごめん。ちょっと話戻す。あ、戻した。はい。
スピーカー 2
いやでさ、その電気をどうやって調べればいいんだろうっていうのも気になるし、その話を聞いて、あ、電気の話してないわと思って。
スピーカー 1
そうだよね。うんうん。
スピーカー 2
なんで今日は、静電気みたいな現象を見つけてから、ちゃんと電気を使いこなすまでの科学史をやります。
スピーカー 1
おー。あ、じゃあ一番初めは、やっぱ静電気から入ったの?人類。
スピーカー 2
そうだね。いやこれ面白いものとしてはさ、電気って英語で?
スピーカー 1
エレクトリシティ。
スピーカー 2
そう、エレクトリシティじゃん。で、これの語源が琥珀なんだよね。
ほう。
琥珀はギリシャ語でエレクトロンで。
へー。
で、それがなぜか今電気っていう意味になってる。
スピーカー 1
え、琥珀ってさ、化石とかにある琥珀?
スピーカー 2
あ、そうそうそう。まああの石みたいなやつですよね。飴色の。
へー。
あれが語源って言われてて、それなんでっていう話とか、
あとはそれが空の雷とかと同じ現象だって言った人もいるわけですよ。
うん。
それを調べた人がいるね、ちゃんと。
おー。
それをどうやってやったのかとか、ちょっとそういった話をね、したいなと思います。
スピーカー 1
いや初めて電気を操る人ってすごいね。
うん。
ハードル高いよね。
スピーカー 2
そう。
で、最初に早速琥珀の話なんですけど。
はいはいはい。
これは紀元前600年ぐらいに、前にサイエントトークでも出てきたタレスっていう人がいたんですけど。
覚えてます?タレス。
スピーカー 1
タレスね、名前しか覚えてないですね。何した人だっけ?
スピーカー 2
いやもう最初の数学者みたいなエピソードをしたんですよ。
スピーカー 1
あ、数学者か。
スピーカー 2
そう、タレスさんね。まあいろいろやってんだけど。
で、そのタレスが記録に残していて。
うん。
やったことは、琥珀石を毛皮で擦ると羽毛を引き寄せられるっていうのを記録してる。
スピーカー 1
それは静電気ですね。
スピーカー 2
そう、これまさに静電気じゃないですか。
で、そこから琥珀でそうやって引き寄せるっていう現象みたいのが始まりだったんで、その琥珀のエレクトロンっていう言葉が後の時代でエレクトリシティになっていくんだけど、ここから。
始まりは琥珀ですと。
で、そこからまあいろんな人がちょこちょこ静電気っぽい、今で言うと静電気だよねみたいな技術とかあるんだけど、別に研究されるわけではあんまりないと。
スピーカー 1
うんうんうん。
スピーカー 2
というかね、そもそも研究すること自体が難しいんだよね、電気って。
スピーカー 1
だよね。
わかる?
うん。え、てかいつから始まったんだろう。
スピーカー 2
あ、研究?この研究はね、ここからね17世紀まで全然進まないです。
スピーカー 1
あ、でもそんなイメージあるな。
なんだろう、先に化学とか生物学とかそういう目に見えるものが進んで、でまあ物理も研究されるかもしれないけど、でも電気ってなかなか研究の器具とか揃えるのも大変そうだし、
だから目に見えない、まあ目に見えるっちゃ見えるけど、電気。見えない時もあるし、なんか正体がよくわかんないからさ、難しいよね研究。
スピーカー 2
そう、やっぱり研究しやすいのはだから物とかだったら混ぜたりとか砕いたりとかさ、あとなんか舐めてみたりとかさ、いろいろできるわけじゃないですか。
スピーカー 1
はいはいはい。
スピーカー 2
で昔の化学の人はまあそういういろんな角度で物を調べていったよみたいな話もこれまでしてきてたんですけど、
はい。
電気とかあと磁力とかあとまあ熱とかそういうものって正直捕まえられない。
スピーカー 1
そうだね。
スピーカー 2
でただ流れるものだっていうふうに思われてたらしいの。
スピーカー 1
おおはいはいはい。
スピーカー 2
機体とか液体みたいななんか流れるものがあってそれが電気とか磁力だっていう。
でそれ以上は調べようがないよねっていう。
で17世紀くらいまでって正直よくわからないから不思議な力だっていう見方をしてたわけね。
とかまああと雷とか見てもこれは神様が怒ってるっていう印だとかそういうね迷信みたいなものになっててまあそれをよく理解しようとしてなかったと。
それを探求し始めたのはこれイギリスの化学者でウィリアムギルバートっていう人がいるんだけど、
スピーカー 2
この人はね磁力と電気を研究してた人。
1544年から1603年くらいの人なんだけど。
スピーカー 1
あじゃあその当時その電気と磁力が違う2つのものっていうところはわかってたんだ。
スピーカー 2
いやそれもねわかってない。
スピーカー 1
わかってない?
スピーカー 2
うんどっちも目に見えない何かっていう。
そもそも今電気とか言ってるけど名前もついてない。
だよね。
そういう不思議な力があるっていうのは言われてて。
スピーカー 1
じゃあ結果的に2つ調べてたっていう感じか。
スピーカー 2
そうそうそうそう。
スピーカー 1
今だからわかる。
スピーカー 2
コンパスとかは当時もあったんだよね。
螺旋盤の針が北を向くっていう現象だけはわかっててそれも活用してたんだけど、なんでそうなるのかは全然わかってなくて。
で面白いんだけど北極というかこの向いてる先の方にめちゃくちゃそういう引き寄せる島とか山とかがいっぱいあるんじゃないかって思われたりとか。
そういうなんか北側を指す方向になんかあるんじゃないかって言ったんだけどこのギルバートさんは初めて地球そのものが巨大なエネルギーを流れるものであってその方向にコンパスの針が向くんだっていう説明。
割と磁力っていうのに近いですよね今。
スピーカー 1
あってるね。
スピーカー 2
そういう説明をしたりとかあとは静電気パチってなるのはわかってたんだけどこれをちゃんと調べようとして琥珀でそういうのが起きるっていうのからダイヤモンドとかガラスとか塩とかでいろんなものをとりあえず擦ってみると。
ひたすら擦ってこれは静電気が起きるこれは静電気起きないみたいなのを調べてったと。
スピーカー 1
今の話聞いててさ、そもそも静電気ってなんだっけってなったわ。
スピーカー 2
そもそも静電気って何か言っとくと、物って原子からできてるわけじゃないですか。
原子ってプラスの電気持ってる陽子ってやつとマイナスを持ってる電子っていうやつから成り立ってるわけね。
だからみんなその電気を発生させるポテンシャルみたいなのあると思ってもらったんだけど。
スピーカー 1
私たちは原子からできてるもんね。
原子は電子を持ってるからね。
スピーカー 2
普通にしてたらプラスとマイナスがあって中和されてるみたいな状態なんだけど、
例えば物を擦ったりしたときに擦ってる物から擦られてる側とかにこの電子とかが動くと。
ってなるとこのプラスとマイナスのバランスが崩れて片方がプラス片方がマイナスみたいな状態になりますと。
そしたらそれを中和しようとしてパチッと電気が流れる。
それが静電気ですよねまず。
スピーカー 1
溜まりやすいものだったら静電気が発生しやすいっていうことか。
スピーカー 2
そうだね。
スピーカー 1
やっぱ繊維とかが溜まりやすい。
スピーカー 2
そうだね。繊維とかはやっぱ溜まりやすい。
スピーカー 1
でも繊維でポリエステルとかさ、そういうものが溜まりやすいとしたらさ、
それを原子だと思ったらCとかHとかOとかそういうものが溜まりやすいってこと?
スピーカー 2
そうだね。違う素材同士が擦れるときにやっぱり起きやすい。
スピーカー 1
組み合わせとかあるもんね。
スピーカー 2
そうそう。要は片方は電子を引き付けやすい素材で、もう片方はそうじゃないっていう差が生まれたときに電子を引き付けやすい方に電子がどんどん移るわけなんで。
なるほど。
そっちがマイナスになって、要はマイナスとプラスの差が生まれやすいってことですね。
あとは溜まりにくいのは水分とかを含みやすい素材とかは、結局電気が水分を介して拡散するんで溜まりにくいとか。
だから乾燥してると溜まりやすいわけですよね。
スピーカー 1
なるほどね。私が布団で調べたときもGoogleによると乾燥してるときなどに起こりやすいとか書いてた気がするからそういうことか。
スピーカー 2
だから普段も静電気はすごい弱いやつは発生してるけど、空気中の水分とかで逃げてってるわけですね、電気は。
でも乾燥しちゃうと行き場所がなくなっちゃうんで、その場にどんどん溜まっていくと。
スピーカー 1
なるほどね。
じゃあ静電気が溜まりやすい人とかいるじゃん。そういう人って乾燥してる人ってことなのかな?
スピーカー 2
そうじゃないかな。
スピーカー 1
いや、イギリスめっちゃ静電気溜まりやすいんよ。
スピーカー 2
日本より?
スピーカー 1
日本より静電気感じる。
スピーカー 2
でもそうかも。
スピーカー 1
しょっちゅうバチバチバチってなる。電圧とかが関係あんのかな?
スピーカー 2
やっぱ質度違うからかもしんない。
スピーカー 1
質度か。なんかさ、ほら電圧とか関係あんのかなとか思ってたけど。
スピーカー 2
電圧?
スピーカー 1
別にドアノブとか電圧関係ないもんね。
スピーカー 2
関係ないね。だから使ってる電気は関係ないし、それが影響してんだったら結構危ないよね。
確かに確かに。
静電気流れてきてんじゃんってなるかな?
スピーカー 1
乾燥してるから。
スピーカー 2
だから乾燥肌の人の方が静電気溜まりやすいとかはある?
スピーカー 1
友達に教えてあげるよっと。
友達がさ、その子もイギリスの人じゃなくて台湾から来てる子なんだけど、
めっちゃイギリスで静電気が感じるから、ドア開けるのも怖いみたいな。言ってたから。
スピーカー 2
確かにね。水分があれば大丈夫なんじゃないですか。
スピーカー 1
手を濡らそうっていう。
次の人ドアかわいそうだけど、ドアノブ濡れてるやんって。
スピーカー 2
めちゃめちゃサイエンス感じるなーって感じのやつだ。
スピーカー 1
てか当時の人とか分かってなかったんかな。
だって静電気なんてそこら中で感じるじゃん。
全然神秘的でもなんでもなくない?
スピーカー 2
なんでもないんだけど、そもそもそれらが同じ現象だっていうのも分かんないわけじゃん。
スピーカー 1
一般で感じる静電気?
スピーカー 2
一般で服とかで例えば感じるものと、琥珀をこすって物が引き寄せられるっていうのは同じ現象だと思ってない?
スピーカー 1
思ってないんだ。一緒やんって思うけどね。
スピーカー 2
一緒やんって思うんだけど、そう思われてなかったみたいな。
で、ここからだからそういう電気みたいなものが世の中にはあるぞと分かったんで、
じゃあそれはまたどういう条件で発生するのかとか、
どうやらその電気は物の中を通ってるらしいと。
どうやったらそれを証明できるかなっていうのもいろんなものを試すんだけどね。
どっかでサイエント学でも話したんだけど、
人に電気が通るのかっていう実験をしたって話を昔したことあって。
なんか自分の体で試した科学者とかがいたっけ?
それもあるんだけど、そう考えると2個あるか。
1個がキャベン・ディッシュっていう人で、
スピーカー 1
体の中に電気が通った時に電気抵抗みたいなものがあるよって言った人、最初に。
スピーカー 2
その人はどれくらいの時期だっけ?
その人はもっと昔の人だね。
だけど電気っていうのも分かってないんで、
あんま研究じゃないというか、ただやってみましたみたいなのに近い。
で、その後の時代でちゃんと電気を調べるぞってなった人は、
18世紀頭ぐらいにスティーブン・グレーっていう人がいるんだけど、
この人は少年を吊るし上げて天井から、
その足のところに静電気を帯びさせたガラス缶を近づけると、
その少年の中を電気が伝って、手に羽毛とか近づけたら引き寄せられるっていう。
だから体の中通ってるぞっていうのを発見した人とか出てくる。
スピーカー 1
その話もしてたっけ?
スピーカー 2
その話もした。
スピーカー 1
なんか聞いた気がする。少年かわいそうだよねみたいな。
そう。
何回だっけ?
スピーカー 2
全然関係ない話の時にしたかもしれない。
スピーカー 1
そうなんだ。
スピーカー 2
とかそういうの出てくるんだけど、
たぶん難しいのが、電気その時に擦って出てくるんだけど、
パチってなったら終わりなわけよ。
うん。
パチってなったら終わりだから、
例えばこれをもっと自由にコントロールできるようにどっかに貯めとくとか、
そういうのをやりたいっていうのが出てくる。
これが1700年代後半にドイツのクライストさんっていう人とかが、
ガラス瓶の中に金属の膜を作って貼り付けて、
ガラス瓶の内側と外側に。
その金属の膜から銅線、金属の銅線を伝って、
その外側で何か摩擦させるようなものと繋いどくと。
そしたらどんどんガラス瓶の方に電気が流れて、
そのガラスが絶縁体になってるけど、
その内側と外側で金属の膜のプラスとマイナスの差ができるわけですよ。
スピーカー 1
ガラス瓶があって、その両サイドに金属の膜をくっつけて、
片方に擦らせるものをくっつける?
スピーカー 2
そう。内側の金属の膜に金属棒とか繋いで擦っとくと。
もう片方は普通に地面に置いとくだけ。
スピーカー 1
地面に置いとくだけ?
うん。
でも外側も金属の膜貼り付けてる?
スピーカー 2
そう。
めっちゃ分かりにくいかなこれ。
要はガラス瓶の内側の金属の方にだけどんどんどんどん電子が溜まって、
で、その内側の金属の膜と外側の金属の膜は差ができるわけじゃないですか。電気的には。
スピーカー 1
内側だけマイナスがどんどん溜まってて、外側は何もない?
スピーカー 2
何もない。
スピーカー 1
プラマイゼロ。
スピーカー 2
で、流したい時にその2つの金属を繋いであげると、その間にバチンと流れる。
スピーカー 1
なるほど。
スピーカー 2
だからある意味これが初めて電池っぽい感じですよね。
静電気をまず貯めれるっていう瓶ができた。
これ雷電瓶って言うんだけど。
スピーカー 1
面白そう。なんか自由研究とかでできそうだ。
スピーカー 2
できますね普通に。
オランダの雷電大学ってところで発明されたんで雷電瓶って言うんだけど。
スピーカー 1
そうなんだ。漢字かと思った。雷に電気かと思った。
スピーカー 2
いやーこれ多分たまたまじゃんじゃないかな。
スピーカー 1
いやたまたまでしょ。同じ響きだったっていうだけで。
スピーカー 2
めっちゃ電気っぽいもんね雷電瓶。たまたまだと思う。
で、これはね最初自由研究でありそうって言ったけど、本当に公開実験みたいな感じでこういうバチンと火花が出るっていうので面白いぞっていうので見せ物になったりとかしてて。
あと180人ぐらい人が手をつないであのみんなでパチンってなるとかそういうなんかイベントみたいなやつらしくて。
でその電気っていうものを体感できる装置として結構人気だったらしいの最初この雷電瓶。
スピーカー 1
そんなにたまるんだ。そんな180人にも対応するぐらいの電気がたまるんだ。
スピーカー 2
どんぐらいの強さ?そんな強くないと思うけど。
スピーカー 1
強すぎたら危ないもんね。
スピーカー 2
死んじゃう。で、まあそういう世の中の状況なんだけどまあそれなりにインパクトもあったんだけど、でみんな空でパチパチなってるあの雷はこれと一緒なのかなーって言ってる人は結構いたんだよね。
スピーカー 1
じゃあその雷電瓶も光るの?
スピーカー 2
その銅線の間に例えばなんか燃えるもの置いといたらその火花みたいなの出るとか。
スピーカー 1
そうなんだ。だと確かに似てるね雷と。
スピーカー 2
だけどまあ空の上のことなんでこう実験で確かめるのはやっぱり難しいわけじゃん。
どうしたと思いますこれ。
1700年代とかってあんまり今みたいに器具とかもないけど雷が静電気と同じ現象ですよっていうのを証明した人がいる。
スピーカー 1
どうしたんだろう。
スピーカー 2
これ結構ねえそんなことだよっていう実験。
スピーカー 1
同じものだと証明する?雷電瓶の光と光っていうか電気と雷が一緒ですよっていうことを証明。難しいよね。
スピーカー 2
じゃあちょっと聞き方変えると雷を捕まえようとしたんですよ。どうやって捕まえるか雷を。
スピーカー 1
雷を捕まえる。
今さあめっちゃあれ思い出したドクターストーン思い出した。
スピーカー 2
ドクターストーンでも似たようなエピソードありますね。
スピーカー 1
じゃあ雷の下になんか電気を溜めれるものを置いといて、で雷の電気をキャッチして、で雷電瓶と同じことが起きるかどうかを確認する?
スピーカー 2
そうやってることとしてはそう。でもなんかドクターストーンはそのパターンでしたね。
あの飛雷神みたいなので雷そこにボーンって落として電気集めるっていう。
スピーカー 1
はいはい。
スピーカー 2
でもねこれ飛雷神ではないね。もう一工夫してる。
スピーカー 1
飛雷神ってなんだっけ。
スピーカー 2
その雷が落ちてくるように金属の棒とか高いところにあったらそこに雷がバーンって落ちるっていう。
スピーカー 1
どういう字?飛んでくる。
スピーカー 2
え飛雷神。避難の日に雷に針。そこ?
スピーカー 1
避難の日?知らなかった。
そもそも飛雷神知らない?
スピーカー 2
え嘘?飛雷神ってそう?大体知ってるのかと思ったけど。
スピーカー 1
いや私のまた常識がないだけかもしれない。
スピーカー 2
あマジで?ありますけど。
スピーカー 1
はじめさ飛雷師って聞こえてさなんだろうみたいな平べったい石かなみたいな。
スピーカー 2
違う違う。え飛雷神は普通に常識だと思ってたけどな。
スピーカー 1
え飛雷神は建物とかにあるの?
スピーカー 2
高い建物とかについてるんじゃないかな。
スピーカー 1
そうなんだ。
スピーカー 2
タワーとかスカイツリーとかそういう機能もあった気がする。
スピーカー 1
そうなんだ。はいはいはい。
スピーカー 2
他のところに雷が落ちちゃわないようにそこの針に雷集めるっていうことですね。
スピーカー 1
雷を集めても危険じゃないようになってるみたいな。
スピーカー 2
あそうそう電気貯めるとかそのまま地面逃がすとか。
スピーカー 1
電気貯めるのが目的?
スピーカー 2
そういうのもあります。ただただ雷除けみたいなのもあるかもしれないけど。
囮みたいなね。
今の話だと高いところにその針とか鉄のものとかを置かないといけないわけじゃないですか。
雷落ちてくんなきゃいけないんで。
だけどこの人ね別に高いところに登ったりはしてない。
ヒント。使ったものはハンカチと糸です。
スピーカー 1
もう答えよ。
スピーカー 2
いいの?答えたいのかなと思ったけど。
スピーカー 1
いやいやまだ続いてるんだって思った。
スピーカー 2
え?答え出てないんだもん。
スピーカー 1
なんかもうキャッチするって答えなのかと思ってた。
スピーカー 2
いやでもどうキャッチするか難しいじゃん。そこかなと思ったんだけど。
スピーカー 1
飛雷針ではないってことね。
スピーカー 2
飛雷針の金属の針は使ってるんだけど、どうやってその空高いところにそれを持ってったかっていう話で。
スピーカー 1
どうやって持ってったか?
そう。
で今君が布と糸って言った?
うん。
えー旗みたいな?
スピーカー 2
あー旗。うんうん。まあほぼ正解。あのたこ揚げです。
たこ揚げ。
ハンカチと糸でたこ作って、で地面側のところにはさっき言った雷電瓶つないどいて、でたこ揚げするんですよ。めっちゃ雷雨の中。
これやったのベンジャミンフランクリンさんっていう人なんだけど、息子と一緒にたこを揚げたって言われてて。
スピーカー 1
危険なたこ揚げだな。
スピーカー 2
そう。これねめちゃくちゃ危ないんよ。だって当たり前だけどさ、たこに雷がバーンって当たって、その電気が地面に流れてきて、で溜めるわけなんで、むっちゃくちゃ危険で、真似してもう死んじゃった人とかもいる。
だからもう現代では絶対に真似してはいけない実験とされてるんだけど、当たり前なんだけど。
スピーカー 1
しかも息子とやったんだ。
スピーカー 2
息子さすがに触ってはないと思うけどね。見てたのかな。
スピーカー 1
えー。
スピーカー 2
で実際それやって電気が集まって、でその雷電瓶に溜まったもので導線つないだりするとやっぱり静電気と同じ現象が起きると。
スピーカー 1
なるほどね。
スピーカー 2
なんで雷はこの電気のこの地上の静電気と同じ現象ですよっていうのを証明したっていう。
だいぶ体当たりだけどねこれ。
スピーカー 1
しかも確率的にさ、そのタコにちゃんと当たるかどうかもわかんないじゃん。だからかなり時間かかりそうだよね。
そのちゃんとタコに雷が当たってちゃんとその電気を溜めるっていうのも。
そもそも雷の日を待たなきゃいけないし、雷の日だったとしても雷がちゃんと当たってくれるかもわかんないし。
スピーカー 2
まあね、バーンって当たったっていうか、雷雲の中に頑張ってタコを近づけてっていうぐらいっぽいけどね。
そのバーンってものすごい強いのが当たったっていうわけじゃないかもしれないけど。
スピーカー 1
じゃあ雷ってその目に見える光みたいなのが当たらなくても、その雷の時って割と電気がいっぱい空にある状態なのかな。
スピーカー 2
まあ雲ですよね。雲の中に雷がバチバチ鳴ってますけど、それを集めたっていう感じ。
どんだけすごいタコあげたんだろう?ちょっとそこまで調べなかったんだけど。
スピーカー 1
雲に届くぐらいのタコってこと?
スピーカー 2
さすがに届いてない気がするから。
スピーカー 1
じゃあやっぱり雷の日はいっぱい電気が待ってるってこと?
一応でも雷雲から集めたって言われてるな。
なんか初め水分があんまりないと電気が起きやすいみたいな話してたけど、雷レベルになると水分があろうがなかろうがどうでもいいぐらいいっぱい電気が溜まってるから、雷とか光が起きるっていうこと?
スピーカー 2
いや、そもそも雷自体はこの雲の上側と下側とかでプラスとマイナスが分かれるみたいなことなんで。
スピーカー 1
でも雲って水分だよね。
スピーカー 2
水自体がもう帯電してる。
スピーカー 1
始めてた水分があると帯電しにくいってのは何なんだ?
スピーカー 2
体の表面に溜まった電気は空気中の水分とかに逃げてくから溜まりにくいが分かるよね。
だけど空の上だったら、そもそも水の粒と、あとは上空だったらちょっと氷の粒とかもありますけど、そういうのの摩擦でプラスとマイナスの差が発生する。
だからそこにある雲まるまる、その雲全体にもう電気が溜まっていくってことだよね。
スピーカー 1
じゃあ流れる先がないわけか。
私たちの体にある静電気だったら、それは水がキャッチしてくれることで流れてプラスマイナスゼロになるというか中和されるけど、
雲は同じ水分だけど雲自体が帯電しちゃって、それが流れる先がもう雷っていうこと?
スピーカー 2
そうそうそうそう。それがめっちゃ大規模で起きてるんで、それが雷として見えるってことね。
起きてることとしては一緒ですね。そこまで細かいことって後々の時代までわかってないけど、このさっきタコ揚げしたフランクリンさんっていう人いるんだけど、
とにかく電気は雷から流れてきて地面の瓶にも溜めれるし、何か粒子みたいなものがおそらく流れてるだろうとか、
物の中のその電気の量を電化って言いますよっていう、これ今日本語で言ってるけど、そういう電気に関わる擁護の基礎を作ったとも言われてるこの人は。
あと充電とかそういう。
スピーカー 1
でもこの時にはその電気の正体みたいなのはまだわかってないのかな。
原子にある電子が実際は動いて、それが電流として見れてるわけじゃん。
その正体みたいなところはわかってないかな。
スピーカー 2
そこまではわかってないね。まずは現象があって、それをちょっとずつコントロールできるようになってきて、
っていうことだけなんで、そもそも電子とか、まず原子がまだ見つかってない世界なんで。
スピーカー 1
今はじゃあ何年ぐらい?
スピーカー 2
1700円ぐらいかな。
スピーカー 1
まだ原子見つかってない時なんだね。
スピーカー 2
全然見つかってない。今の話って、ずっと静電気からずっと話してたじゃないですか。
そもそも静電気ってあるけど、導電気ってないの?って思ったことない。
スピーカー 1
確かにね。
スピーカー 2
導電気って、いわゆる普通の僕らが日常で使ってるような電流とか流れてるやつなんですけど。
スピーカー 1
そういうこと?
そう。
静電気は自然に発生する電気ってこと?で、導電気は意図的に流してる電気?
スピーカー 2
というよりかは、静電気は一箇所に電気が溜まってて、パチンってなったらそれで終わり。
なるほど。
スピーカー 1
でも導電気は電気が流れ続けてるっていう状態だよね。
なるほどね。
スピーカー 2
だから現代で電気って言ったら基本的には導電気のことを指してる。
スピーカー 1
そういうことか。導電気っていう言葉はあるの?
スピーカー 2
導電気っていう言葉は一応ある。あんまり言われないけどね。電気だから、普通の僕らで言う。
電池とか。
スピーカー 1
普通の電気は導電気?
スピーカー 2
普通の電気は導電気。発電機とかで作られるとか、基本的に流れてくわけなんで、導電気ですね。
この導電気ってなんだっていう、電気がどういうふうに動いていくかっていうのが18世紀ぐらいに結構やられたことで。
今日ちょっと電池っていうものができるまでは話すの。あとちょっとなんだけど。電池ができるきっかけになったのはカエルなんですよね。
スピーカー 1
カエル。
スピーカー 2
これも結構有名な話だけど。
スピーカー 1
なんか想像してなかった。電池を作るきっかけになったのがカエルなんですよねって。
スピーカー 2
いやそうなんだよ。
スピーカー 1
そうなんだ。
これ多分有名な実験で、カエルの足とかに電気を流すと動くとピクって。
スピーカー 2
それをやった人がいるんだけど、ためてた電気を流してもそうだし、2種類の金属をカエルの筋肉にピタッとくっつけると、それでも同じようにピクって動くんですよ。
スピーカー 1
不思議だね。
スピーカー 2
それも結局金属2種類って言ってるのは、片方のマイナスならマイナスの方、電子がいっぱいある方の金属から少ない方の金属にビューってカエルの筋肉を伝って動いていくんで、そこの間に電気が流れると。
なんでカエルの筋肉はそれに反応してピクッと動きますっていうのがあって、最初なんかパッと見カエルの筋肉側からなんかこう発生してるんじゃないかって思ってた。
要は動物ってやつの中には電気がエネルギーとしてあって、それを誘導してあげると筋肉が動きますと思ってたんだけど、さっきの金属をくっつけて動くっていう現象は、金属側に何かがあって、それがカエルの筋肉を動かせた。
スピーカー 1
じゃあ実際はその金属がプラマイゼロとか、プラマイゼロじゃないプラスとかマイナスとかがあって、それでカエル側はプラマイゼロだけど、その金属をくっつけるとカエルの中を伝って電気がいってるけど、でも当時の人はそのカエルがプラスだかマイナスだか電気を帯びてて、
なんかそれを金属とくっつけることによって電気が流れてる可能性もあるかなって思ってたっていうこと?
スピーカー 2
だから体の中に電気を発生させる機関があるとかそういうふうに思われてた。今だとあんまり考えないなって感じだけど。実際最初に見つけた人もそう言ってたんだけど、それが金属側に何かあって、だから金属と金属を組み合わせることで電気を発生させるんじゃないって思った人がいて、それがボルタさんっていう人なんだけど、
だからこのボルタさんはさっきみたいな静電気を瓶に貯めますとかじゃなくて、金属2種類を使って、そこから持続的に電流を生み出すっていうボルタ電池っていうのを作るんだけど、それが初めて人間が導電機をちゃんと使いこなす、供給できるよっていう発明で。
スピーカー 1
ちょっとわかんなくなってきた。静電気の時はさ、金属だと静電気がたまらないみたいなの言ってたじゃん。だけどその導電機になると、金属2つを組み合わせると電気が流れる。
スピーカー 2
静電気の時に金属にたまらないって言ったのは、その金属を伝ってどっかに電気が流れていっちゃう。要はその金属だけをちゃんと取り出してあげると、その中に電気を貯めることができる。わかるかな。
例えば金属を手に持って頑張ってこすっても、金属は電気通しやすいんで、そこから流れて手を伝って電気は地面に流れていっちゃうわけじゃないですか。だから電気は全然貯められない。なんだけど、ちゃんと独立した場所に金属の板みたいなものを作って、そこで電気の偏りが発生すれば、ちゃんと金属にも電気が貯まる。
スピーカー 1
で、その2つの金属をまたくっつけると、導電器として電気が流れる。
スピーカー 2
2種類の金属があれば、そこの間を電気が流れるっていう説明をした人がいて、カエルがピクってなるやつ。それがボルタさんっていう人で、この人はその現象を使えば、静電気みたいに頑張ってこすって1回瓶に電気を貯めておきますみたいな感じじゃなくて、ずっと電気を出し続ける期間っていうのを作ると。金属2種類を使って。
それがボルタ電池っていうやつなんだけど、小学校の理科とかでやるかな。中学校かな。
スピーカー 1
中学校とかでやってそう。
スピーカー 2
多分やるんだけど、で、あれも結局、さっき言った電子を出しやすいってやつと電子を受け取りやすいってやつがあれば、その間を電子が移動して、それが電気流れてるってことですよっていうものだけど、銅と亜鉛の板みたいなものを用意しといて、で、その間を銅線でつなぎますと。
亜鉛は電子を出しやすい。銅は電子を受け取りやすい。
で、それを金属のところを塩酸みたいな、金属溶かす液体に浸してあげると、亜鉛はその塩酸にちょっと溶けて、で、溶けるときにマイナスだけ取り残されて、それが銅線を伝って銅の方に行くんですよね。
っていうのが、亜鉛がちょっとずつちょっとずつ溶けるっていうので、ずっと金属の板の間を電気が流れていくと。これ、銅電気なんですよ。
スピーカー 1
じゃあ、ボルタ電池はビーカーの中に塩酸を入れて、そこに銅と亜鉛の板を入れて、で、塩酸の中じゃない外のところで、銅と亜鉛を銅線でつないだっていうのがボルタ電池ですか?
スピーカー 2
そうそうそう。そういう図はどこかで見たことあるかもしれないけど。
スピーカー 1
ありますね。
スピーカー 2
で、そこを流れてっていうので、ぐるぐるぐるぐる回ると電池は。
スピーカー 1
はいはいはいはい。
スピーカー 2
ぐるぐる回るというか、まあまあ動画は受け取って推測が出てくるんだけど、まあ今回はそれはいいや。とにかく電池が亜鉛から銅に流れていく。
スピーカー 1
うん。ずっと流れるよね。
スピーカー 2
ずっと流れるっていうのが結構革命的で、ずっと流れるってことは、その間に何か繋いでおくと電子機が流れ続けたりするわけじゃないですか。
はい。
まあ要はそれができなかったら電流を人工的に生み出すみたいなのができないわけじゃないですか。
まあ初めてそういうのができたと。で、自然界だとこんなこと起きない。だから、まあこれをきっかけにして、まあそこからどんどん電気を使った発展していくっていう話ですね。
うん。
まあなんでこの電圧の単位とかにボルタさんの名前ボルトっていうので残ってますけど。
スピーカー 1
うん。Vね。
スピーカー 2
Vね。っていうのでもう現代に繋がっていくっていう。まあそこからね、どんどんどんどん進化はしていくんだけど、まあ電気の始まり的にはこれが最初。
スピーカー 1
はい。なんか難しかったですけど、まあ流れはなんとなくわかりました。
始めはなんか静電気があって、そこからあ、電気っていうものがあるんだってわかって。
うん。