でも、確かにそれはそうだよね。
私たちが糖分とか脂質が多いもの好きなのも、
エネルギーを蓄えたいから、蓄えるのに効率がいいから、
そういうものを好んでしまう傾向があるみたいな、言うけどさ、
エタノールも同じことだったのか。
そうそう。
本能的にこっちのほうが栄養価高いっていうことを嗅ぎ分けるみたいな。
これまだ仮説で、ドランケンモンキー仮説っていう、
酔っ払ったお猿仮説っていうのは、一応2000年に言われてて。
じゃあ、人間以外も結構エタノールが多いもののほうが好きってこと?
そうそう。
面白いのがさ、別にアルコール好きなのって人間だけじゃなくて、
他の動物でも好きだよっていうのは、もちろん猿も好きで、
エタノールが含まれてるのが多いほうを猿が好むってところからこの理論が来てるんだけど。
でもさ、それ普通の果実で、エタノールの含量ってそんなに超高いわけじゃないじゃん。
アルコール、アルコールっていうか、お酒とかみたいにすごい高いわけじゃないじゃん。
実際のお酒も好きなのかな、動物。
これはね、事例をあげていくしかないんだけど、どのくらい好きかっていうのは。
例えば、象がたまたま人間が作った樽に入った大量のビールみたいなのを見つけて、
それを全部飲み干して、象がめっちゃ酔っ払って、人間何人か踏みつぶしてしまったみたいな事件があったり。
前にさ、人間が牛乳を飲むようになったときに、もともと牛乳を分解する。
牛乳に入ってる糖分を分解するみたいな人種が生き残りやすかったとか言ってたじゃん。
エタノールも一緒なんですよね。
エタノールも最近の研究だと、それを分解する、分解っていうか、代謝する酵素、ADH4って使われるんだけど、
それを持ってるのって、今いる哺乳類とか、結構保存されてる。
じゃあ、今いる哺乳類はアルコールを分解できる。
そう。っていうのは結構生き残ってる。
っていうのも、この仮説をサポートしてるんじゃない?って言ってる。
そうなんだ。じゃあ、アルコールを分解できない種もいるわけね。
うん、そうそう。
でもね、霊長類とかほぼほぼみんなこの酵素をちゃんと持ってて、
そんな酒めっちゃ好きかわかんないけど、でも遺伝子レベルでは、みんなちゃんと酒飲んでも分解できるよっていう機能持ってる。
なるほどね。
でもさ、人間でもさ、お酒に強い人と弱い人いてさ、だいたいそれ遺伝って言うじゃん。
なんかお父さんが強いからとか、それもなんか関係あるのかな?関係あるっていうか、
遺伝子レベルででもさ、すごい飲める人と飲めない人っているよね。結構差がある気がする。
うん、いるいる。なんかヨーロッパの人のほうが、アルコール体制が強い。
うん、そのイメージある。
東アジアの僕らとかそうですけど、意外と少ない。
君はよく飲めるけどね。
まあ、よく飲むんだけど、それもね、この遺伝子の発言とかが関係してるって言うのは言われてるから。
でもさ、なんでさ、ヨーロッパの人たちのほうが強いんだろうね。
ああ、なんかね、これ仮説がいろいろあるけど、どっちかというと、ヨーロッパのほうが水の確保が難しかったみたいなのがあるらしくて、
綺麗な水、安全な水を長期保存とかするときに、ヨーロッパのほうがその方法として、わざと水を発酵させるというか、そういうのにも使われてたっていうのがあるから、
だから、水のようにアルコール飲んでたってことだと思うけど、平田くんとね。
なるほどね。
っていうのをやってたから、比較的摂取するようが多くて、今でもそういう状況になってるらしい。
そうなると、なんでヨーロッパのほうが綺麗な水を確保するのが難しいのかっていうのは、ちょっと気になったけど、ちょっと関係ないから。
でも今でもそういうイメージあるよね、なんか水道水とかさ、日本だったら飲めるけどさ、ヨーロッパとかってあんま飲めなかったり、
なんか水飲みたいなって思ったらさ、わざわざさ、ペットボトル買わなきゃいけなかったりとかするよね。
なんかそもそもヨーロッパのほうが水イコール汚いものって思われてたみたいな。
っていうのと文化的にも違うってことだと思うな。
水に触れて感染症にかかって死んじゃうみたいなことが結構ヨーロッパで何回も起きてたから、
そもそも水イコール汚いもの、酒イコール飲み物みたいな認識はずっと続いてて、
これ16世紀とかまでずっとそんな感じだったらしいけど、みたいなのも関係してるかもだって。
なるほどね、おもしろいね。
そもそも僕らの祖先とか、あと霊長類とかとエタノールが出会ったのは、
最初果物を返してみたいな感じだったんだけど、
今から1万年前ぐらいから農業をやり始めるっていうタイミングが来るんですよ。
定住し始めましたみたいな。
その定住してる時に最初は経験則的に発酵が起きるっていうのに気づいて使ってた。
少なくともそれぐらいの時にはもう使ってたんで、もっと前から発酵っていうことでした。
保存してた小麦とかにさっき言ってた酵母がちょっと混入して、
食べ物が腐りにくくなるとか、そういうのがわかった。
腐りにくくなるっていうのもエタノール入ってた方があんまり菌が繁殖しなくなるっていうことではあるから。
この当時にこの発酵する方法を発見しなかった地域、世界で3ヶ所しかないって言われてて、
北極圏とアルゼンチンのティエラデルフエゴ諸島っていう島。
そんなちっちゃい単位で。
そうそう、とオーストラリアの先住民。
それ以外のすべての島はみんな気づいてたってことか。
すべての島に住んでた人たちはみんな気づいてた。
そう、いろんな発酵のやり方をね、やってたって言われてる、それ以外。
島単位なんだ。
すごくない?
それ全部調べてるのかな、ほんとに。
いや、わかんないけど、一応参考文献書きますけど、いろんな紀元の、紀元図鑑とかの本によると、そういうことらしいですよ。
でも、それだけさ、コウボが一般的というか、どこにでもいるから、普通に生活してたら気づいちゃうもんなんだろうね。
そうだね、確かに。
コウボが大繁栄してるからこそ、こんだけ人間も気づけたのかもしれない。
そうだね、コウボが大繁栄できてる理由は、エタノールが他の菌を殺すから。
まあ、一箇所からじゃないと思うけど、食べ物についてる菌じゃん、もともと。
その菌がさ、動物とは関していろんなところに行くからさ、一気にどこにでもいる菌みたいになったのかな。
確かにね。
そもそも、なんでエタノールがあるほうが、栄養価高いんだっけ?
エタノール、あ、えっと。
熟してるから。
他の菌が繁殖しなくなって、ずっと果実がなってると熟してくるわけじゃん。糖分溜め込んで。
そうじゃなかったら、すぐ他の菌とかでその果物自体が腐っちゃって、食べれないみたいなことだと思うけどね。
なるほどね。
いや、なんか、じゃあさ、もとをたどればさ、私たちがさ、エタノール好きだなってさ、
エタノールが私たちの害となる菌を殺してくれるから、好きってことだよね、結局は。
だって、エタノールが、
エタノール関係ないんじゃないか?
でも、エタノールがあったら、果物とかが熟しやすい。
で、栄養価高い。
で、私たちもそれを鼻で感じできるようになって、
それで、じゃあエタノール好きだってなって、エタノール飲み始める。
そうやったらさ、もともとはさ、エタノールがさ、菌殺してくれるから、私たちが好きってことなんだよ。
まあ、確かにそうなるか。
まあ、でもエタノールを口にしてるのは、本来はさ、果物側が欲しいわけじゃん。
動物にとって。
その時、エタノールも一緒に食ってた。
そっからエタノールが好みになったのもそうかもしれないけど、
そうだね、本当におもたそうかも。
で、そこからそれを利用するようになったみたいな。
まあ、他にもいろんな用意ありそうだけど、
本当にエタノール好きだったら、エタノール100%でも飲むでしょ。
でもそういうわけじゃないじゃん、俺ら。
そうだね。
ちょっとあるエタノールがいいみたいなのも、それもあるかもね。
本当にエタノールがめっちゃ好きで、しょうがなかったら100%でもいけるわみたいなのがあってもおかしくない気がするから。
そうだね、そこまでではない。
そこまでもないし、あくまで添加物っていう感じの濃度が一番好まれてるから。
9000年前の壺の中に付着してるものを調べると、米とぶどうとはちみつとさんざしの実っていう植物の実を発酵させたワインが見つかったみたいな。
今の残ってんの?
あるらしいよ、それなんかたぶんこびりついてるあれだと思うけど、科学的に分析したら成分を、そういうのが入っててわかったらしい。
それは酒っぽいね。
ね、わりとさ、ブレンドしてるよ、もう。
たしかに。
9000年前に。
すごくない?
すごいね。
このぶどうって、ビールより年代的にはもうちょっと最近にできたってらして、
ぶどうも一緒で、ぶどうをほっといたら、川に菌がついて、そのまま自然で発酵してワインになったって言われてるよね。
だから、ワインってさ、ぶどうづくりめっちゃ大事みたいなイメージない?
ある。
産地とかでさ。
だから、すごいワインの作り方ってシンプルで、そのぶどう果汁を発酵させるだけなんで、畑の土壌とか日射量とか雨の量とか、めっちゃ味が変わっちゃうから、
どっちかというと、ワインはそのぶどうの選抜をめちゃめちゃやってたと、昔から。
なんかね、畑の土壌味見するソムリエとかいるらしいよ。
ワインはってことは、他のなんか米とかからできるのはさ、別にそんな米は重要じゃないってこと?
いや、米も重要なんだけどもちろん。
なんかワインが、ぶどうの種類によって味がすごい変わりやすいのがワインで、
もしかして、もちろん米とかビールの麦とかも変わるだろうけど、ワインがやっぱ特に大事みたいな。
そっか、じゃあなんか発酵させる側、なんかぶどうとか米とかがどういう種類なのかっていうのも重要だし、
酵母がどの酵母を使うのかっていうのも多分重要で、両方あるけど、その中でもワインはもうぶどうの方が味を決めるっていうこと?
って言われてる。
だから、結構さ、ビールとかってさ、何年ものかって、そこまで大事じゃないんじゃない?多分。
より再現性よく、同じ味のやつずっと作れるというか。
ワインの方がさ、何年ものみたいな、年で当たりはずれが結構あるらしいの、味が。
なるほどね。で、何年ものっていうのは、結局そのぶどうの品質によるからってこと?
ぶどうを何年に収穫したかっていうのが、より味に影響を与えてるっていう。
え、でもさ、それはさ、コーチしてた長さで決まるっていうよりは、ぶどう自体の味とかによって決まるって話じゃなかった?今。
うん、そうそう。昔のどれだけ熟成してるかっていうのも関わってくるだろうけど、
うまい年もあれば、そんなうまくない年もあるっていうのがワイン。
収穫年がすごい大事で、ヴィンテージものとかのヴィンテージってあるじゃん。
あれってさ、ラテン語でぶどうの収穫っていう意味なの。
だから、それぐらい大事。ラベルにヴィンテージって書いてて。