実は遺伝子のノックアウトしたら、オスとメスで大きな違いが出た遺伝子があって、
そのカルシウムのセンサーなんですけど、このカルシウムのセンサーが、まさか男性と女性の糖尿病に対する抵抗力の違いにすごく関わってて、
例えば男性と女性考えると、女性の方が長生きっていうイメージありますよね。
男性の方が糖尿病になる人多いとか。
BMIっていうんですけど、体の中の死亡の割合を見ると、男性の方が少ないですよね。
でも糖尿病の中で、一つちゃんと根拠のある結果としては、BMIが高いと糖尿病になりやすいっていうのも間違いなくて、
体重が高いと糖尿病になりやすい、リスクが上がっちゃうんですね。
だから適正体重を守りましょうということを糖尿病の要望としては言うんですけど、
BMIって比べると女性の方がだいぶ高いんですよ、男性に比べて。
なのに女性は糖尿病になりにくい。
これがなぜなのかっていうのが女性ホルモン、エストロジェンの効果だって言われてるんですけど、
じゃあ女性ホルモンのエストロジェンがどうやって糖尿病から体を守ってるか、強さの秘密っていうのは分かってなかったわけですよ。
分かってなかったんですね。
いろんな説はあるんですけど、絶対これだっていう一句だったらそれを応用して薬作っちゃえばいいじゃないですか。
確かに確かに東大元暮らしな感じがすごいですね。
だから僕はそこで出てきたマウスを見たら、女性が圧倒的に効果が変わったんで、
これが女性のBMIが高くても糖尿病に強いというかね、でも生きていける強さの秘密だろうというところを今掴んでて、
そこを今度想像していくとやっぱり女性の本来の持つ力とか強さとか、これは多分子供を育てるための女性ホルモンという役割があって、
そうするとそこでどうしても脂質を貯めなきゃいけない、ミルク、母乳を作るために脂肪を蓄えなきゃいけないということで、
ある時にスイッチが入っていつでも脂肪を蓄えても大丈夫な体になるような準備ができてるってことだと思うんですよ。
赤ちゃんがお腹の中に大きくなっていくときに皮膚にも脂肪が溜まって赤ちゃんをクッション代わりみたいな感じで柔らかくするじゃないですか。
だから女性にとってのこの脂肪っていうのは命を考えればものすごく大事なことで赤ちゃんをまず守って、
そして母乳を与えるときにミルクってものすごく脂質高いのでたくさんの脂質が必要になる。
この脂質を蓄えるための女性ホルモンっていうのがあってこれは子供のために用意されてるので、
それが年齢重ねても脂質が高いところでも体を守るようなところに作用してるんじゃないかっていうことがあるんですね。
確かにそう考えたら脂質とか糖とかをどこに移送するとかどれぐらい調節するとかってもう多分生命活動のそのものというか。
そうなんですよ。
かなり重要なことです。
研究としても非常に面白いし女性の強さにもなるんですけど、
分かったことを本当はもっと噛み砕いて世の中のお母さん方にこれだけ子供のためにお母さんの体って準備されていて大きな変化をして、
そしてそれが長生きの秘訣にもあるしある意味僕は美しさの秘密でもあると思ってるんですね。
だからそういうのを伝えれたらいいなと思って。
すごいこのインスリの話とかってやっぱ僕らの生活にも直結するし、
そうですね。
病気にも直結するしめちゃくちゃ大事な研究だなって思います。
ここも実は若返りとかアンチエイジングと言われてると思うんですけど、
体重を30%減らすと長寿になるみたいなの研究からアンチエイジングの研究ですごい進んだんですけど、
その辺と僕が女性の強さってさっき言わせてもらったんですけど、
そこもちょっと関わってて糖尿病も年を取れば取るほど病気の確率が上がる病気なので、
アンチエイジングっていうのはもちろん糖尿病の防止に役立つんですけど、
その鍵を握るのが女性ホルモンかもしれないっていうところですね。
ここから秘密が色々明らかになっていったら教科書変わりそうですよねまた。
そうです。それがリズムに戻るんですけど、リズムの体が刻む細胞が刻むリズムを調節している。
お母さんと子供が多分心音なんか聞きながらねやりとりしてると思うんですけど、
もしかしたら僕たちが一番最初に聞く音楽ってお母さんの鼓動かもしれないじゃないですか。
そことそのリズムの調節みたいなのと細胞と女性の強さがもしかしたらつながっていくかもしれない。
アンチエイジングまでね。
面白いな。
繋がるリズムっていう感じで。
一見全然遠いようで、実はその本質ついてるんだよみたいな感じしますね。
そうなんですよね。生物学とか遺伝子とかすごく自分たちの世界から遠いものだって思ってる人たちに、
いや、これはやっぱり事実ね、自分たちの体の中に一番近い命っていうものをつないでいる。
一番根源になってるものなんだよって、遠いものじゃないんだよっていうことを伝えたいんですよね。
論文とか科学用語にしてしまうと、人間から遠いものって思ってしまう。
そうやってしまう方が多いと思うんですけど。
すごい無機質なものに見えたりしますしね、そういう。
そうですね。
紙に書いたらただの構造式とかタンパク質の立体構造みたいな。
ぜひ。
たぶん奏でるサイボーにもいろんなゲストの方参加されてたりとかしますし。
すごいそこでもつながりがどんどん生まれてる感じが見ててすごいいいなと思って見てますけど。
ちょっと研究から話を移すとたぶん最近の眼研究のお話ししてた大塚先生とかの回とかも聞きましたけど。
聞いてくださったんですよね嬉しい。
聞きました聞きました。
海外で日本人で活躍されてる研究者のいろいろつながりとかもあるんですよね。
そうです僕海外日本人研究者ネットワークUJAっていう団体の理事をしてまして。
きっかけは震災なんですけど僕の地元の宮城県が震災になった時に研究者って何も一人じゃできないなってすごい痛感して。
人と人とのつながりっていうのがやっぱり大事だなと思って。
海外だと余計に日本人たちが切り離されて孤独に研究してる方が多いので。
何かこういうのがあった時に動こうとして僕チャリティ活動とかやろうとしたんですけど。
何か起きた時にゼロからやってもちょっとできなくてうまく。
本当にうまくやってる方を見るともう10年前とか20年前からやってたんですね。
だから何かあった時のためにコミュニティ活動ってやっぱりその時に作るよりも長く続けてることが大事みたいで。
だからコミュニティを作ろうっていうような話があってそこから僕はアメリカの中西部みたいなところ。
中西部でシカゴとかがあるこの辺りをグループを作ってたんですけど。
それとアメリカだけじゃなくて海外全部っていう団体があったのでそちらの方にも関わり始めて。
理事になって今若手研究者とかを繋いで海外に挑戦しても多分皆さんわかると思いますけど。
外国人と例えば日本の方が会社の中にいたりとかした時に賞を渡す時とかに同じレベルだったらどうしても日本人の方が賞を取れてしまうようなケースが多いと思うんですよ。
そのような感じでアメリカで研究してる中でギリギリで惜しいのに取れないっていうことをみんな経験しちゃうんですね。
同じレベルだとでもまだアメリカの方がフェアな感じはあるんですけどそれでも惜しくて取れないっていうのを僕自身も経験して。
だったらアワードを海外で頑張ってる日本人を自分たちで応援するような賞を作ろうと思って作って今8年目なんですけど。
若手研究者の出した論文の中から素晴らしいものをできるだけ多く本当に素晴らしいものを光を当ててアワードを作ろうっていうのをノーベル賞を受賞された先生方たちにサポートしてもらってアドバイザーになってもらってやってますね。
残念なことに2年前ですね、6月に亡くなられたんですけど、
そのことをね、僕ヤフー記事で2つくらい書いてるんで、よければ読んでいただければ。
ぜひリンク後で送ってください。
そうですね。先生の記事書いてますんで、すごく素敵な先生ですね。
何かの記事でネギシ先生のエピソードとかを読んだことがあって、
もともと最初実験そんな得意じゃなかったみたいなのを読んでて、
それも勇気科学の実験とかでうまくいくはずなのに自分やったらうまくいかないから、
じゃあ自分がやってもうまくいくような主役を作るべきだみたいな考え方をして、
で実際そういうのを作ったみたいなのを確か何かに返したと思うんですよね。
そうですね。
すごいなんか勇気づけられたというか、なんかすごい研究者、
いやかっこいいなって思いましたね、それを見て。
いやかっこいいんですよ、本当に。
かっこいいですよね。
でね、ピアノを弾かれてね、そしてコーラス、歌も好きなんですよ。
だから奏でてるんですよ。
奏でてますね。奏でてるな。
はい。
そうか。
で本当若い人たちにどんどん海を渡ってほしい、だから僕はやるよと。
ただなれ合いはダメだよって、日本から切り離されてることが大事なんだから、
なれ合いじゃなくて一流のいい研究をした、思いっきりやったっていうやつを発信するために僕は力を貸しますって言って。
それは素晴らしいですね。
そうなんです。
日本から切り離されたこそ、その世界のトップレベルで研究を行うっていうことの意味がわかるんだよって彼は言ってましたね。
先生を教えてくださいましたね。
なので僕たちの団体で気をつけてるのはなれ合いにならないこと、プロフェッショナルというか、少し節度を持ってね。
確かに慰め合いだけになっちゃうと、なんか留学でやっぱりそのいろいろ不安な面とか出てくるとそうなっちゃい、
ガチな面もありますけど、語学留学とかで結局日本人と喋っちゃうみたいなのに近いと思うんですけど、
それを研究の世界だからこその厳しさを、やっぱ知ってるからこその言葉ですよね。
はい、だからそれは日本人だけじゃなくて、例えば平岡先生が会いに行ってご覧っていうのはアメリカ人の方でもいろんな国の方でも共通してて、
やっぱ行ってみるとこの先生ちょっと好きというか、いい研究してるし、僕のと関わってるなと思って、
そのドアにね、メールでもいいんですけど、僕いきなり教室に入って行っちゃう時もあるんですけど、
行ってみるとすごく温かく受け入れてくれるんで、平岡先生の方は本当に背中を押してもらいましたね。
いいですね。
もう一つはセンスオブワンダーですね。レイチェルカーソンが書いたセンスオブワンダーっていって、
子どもたちと一緒に自然を愛したり化学に触れ合ったりするっていうことは子どもにも大人にとっても心を育てるっていうことを、
すごい一つ一つの言葉が綺麗な文章で、訳されてる文章も本当に綺麗で、出てきてる一つ一つが愛おしい本なんですけど、
センスオブワンダー、レイチェルカーソン、この二つが大好きですね。
よく見るとそれから何か教えてもらえるみたいな、タツさんの場合は細胞で、僕の場合多分分子とかなんですけど、
分子とかそういう構造が、自分の思い通りにいかない時があったりした時に、僕が勉強になるみたいなことが結構僕もあって、
そういう声というか、僕がすごい感じてるやつを発信したいなっていうのもありますし、
この多分二冊とも割と背中を押してくれるとか、そういう本だと思うんですけど、やっぱ本聞くのいいなって思いますね。
これいい質問ですよね。
なんか原点に立ち返ったりできるとか、何かのきっかけになってるとか、そういう話が出てきてすごい良いですよね。
ありがとうございます。
じゃあ最後に、改めて奏でる細胞とか、あと活動についてですね、最後何か宣伝等あればお願いします。
ありがとうございます。レイさんの番組に出れただけで僕は本当に幸せで。
ありがとうございます。
嬉しいです。
奏でる細胞、ミュージック&サイエンスポッドキャストということでやってるんですけど、
その指揮者カウロスと僕が最初は心を開いて、お互いの人生での学びをお互いに教え合って、
それを受け入れて自分の人生に役に立てていこうということで、
とにかく心を開いてどこまで話せるかっていうことに焦点を当ててやってきたんですね。
ユリカさん、僕の妻なんですけど、ユリカさんも研究者です。
そこで2人の会話にね、もう我慢できなくて一緒に入って3人でやってるっていう番組なんですけど。
いいですね。
本当にね、僕が改めて聞いてもカウロスさんの話から人生の役に立ったこと、学びになったこと多いし、
カウロスさんにもそう言っていただけるし、あとユリカさんの挑戦もいろいろあって、
その中からの学びもあって、楽しく聞けるんじゃないかなと思います。
ある時にカウロスが漫才やりたいって言い始めて、そこから少し番組の方向性が乱れて、
ちょっと漫才になっちゃうといろんなところがぶつかって、
いやそれ面白くないよとか面白いよとかっていうところになって、
ぐちゃぐちゃになってるところもあるんですけど、それも面白いかなと思って出してて。
それいいところだと思います。いろいろそれも実験できるのがいいかなと思います。
なんとかあの漫才が形に今なってきてるんで、もうすぐ完成漫才を出そうと思ってて、