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2023-02-27 37:21

細胞の声を”優しく”発信したい!海外日本人研究者ネットワークの活動とは?【細胞のリズム 後編】#108

身近な生命現象をどう伝えるか?海外の科学教室の先生に科学発信についてや海外日本人研究者ネットワーク UJAの活動、ノーベル化学賞根岸先生との思い出について語っていただきました。

【ゲスト】

タツさん (Twitter: https://twitter.com/TatsuKono)

ポッドキャスト: 奏でる細胞 https://anchor.fm/tatsu-kono

【トピック】

・糖尿病の男女の違い

・頭がいい人の印象

・逆質問「レンの興味の根源」

・UJA 海外日本人研究者ネットワーク

https://www.uja-info.org/

・ノーベル化学賞 根岸英一先生との思い出

「一流の研究は分野を超える」日本の若手研究者を奮い立たせる根岸英一さんの言葉

https://gendai.media/articles/-/94998?imp=0

・レンが奏でる細胞にゲスト出演予定

【オススメ書籍】

・世界を、こんなふうに見てごらん

集英社文庫 日高 敏隆 著 

https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=978-4-08-745027-9>

・センスオブワンダー

レイチェル・カーソン 著 、上遠恵子 訳

https://www.shinchosha.co.jp/book/519702/

【Twitter】

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【サイエンマニアについて】

あらゆる分野のゲストを招き、サイエンスの話題を中心にディープでマニアな話を届けるポッドキャスト。

研究に夢中な大学院生や趣味を突き詰めている方まで、好きな事を好きなだけ語りたい人が集まる番組です。

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【プロフィール】

研究者レン from サイエントーク

化学と生命科学が専門のおしゃべり好き研究者。サイエンスをエンタメっぽく発信するために様々な形で活動中。ポッドキャスト「サイエントーク」ではOLエマと共に番組を制作中。

Twitter: https://twitter.com/REN_SciEnTALK

Note: https://note.com/ren_scientalk/

【サイエントーク】

おしゃべりな研究者レンと普通のOLエマが科学をエンタメっぽく語るポッドキャスト番組です。

人類の科学の歩みと2人の人生を重ね合わせるシリーズ「科学史と人生史」を更新中。

https://scientalkclub.wixsite.com/scientalk

【BGM】

DOVA-SYNDROME

00:00
実は遺伝子のノックアウトしたら、オスとメスで大きな違いが出た遺伝子があって、
そのカルシウムのセンサーなんですけど、このカルシウムのセンサーが、まさか男性と女性の糖尿病に対する抵抗力の違いにすごく関わってて、
例えば男性と女性考えると、女性の方が長生きっていうイメージありますよね。
男性の方が糖尿病になる人多いとか。
BMIっていうんですけど、体の中の死亡の割合を見ると、男性の方が少ないですよね。
でも糖尿病の中で、一つちゃんと根拠のある結果としては、BMIが高いと糖尿病になりやすいっていうのも間違いなくて、
体重が高いと糖尿病になりやすい、リスクが上がっちゃうんですね。
だから適正体重を守りましょうということを糖尿病の要望としては言うんですけど、
BMIって比べると女性の方がだいぶ高いんですよ、男性に比べて。
なのに女性は糖尿病になりにくい。
これがなぜなのかっていうのが女性ホルモン、エストロジェンの効果だって言われてるんですけど、
じゃあ女性ホルモンのエストロジェンがどうやって糖尿病から体を守ってるか、強さの秘密っていうのは分かってなかったわけですよ。
分かってなかったんですね。
いろんな説はあるんですけど、絶対これだっていう一句だったらそれを応用して薬作っちゃえばいいじゃないですか。
確かに確かに東大元暮らしな感じがすごいですね。
だから僕はそこで出てきたマウスを見たら、女性が圧倒的に効果が変わったんで、
これが女性のBMIが高くても糖尿病に強いというかね、でも生きていける強さの秘密だろうというところを今掴んでて、
そこを今度想像していくとやっぱり女性の本来の持つ力とか強さとか、これは多分子供を育てるための女性ホルモンという役割があって、
そうするとそこでどうしても脂質を貯めなきゃいけない、ミルク、母乳を作るために脂肪を蓄えなきゃいけないということで、
ある時にスイッチが入っていつでも脂肪を蓄えても大丈夫な体になるような準備ができてるってことだと思うんですよ。
赤ちゃんがお腹の中に大きくなっていくときに皮膚にも脂肪が溜まって赤ちゃんをクッション代わりみたいな感じで柔らかくするじゃないですか。
だから女性にとってのこの脂肪っていうのは命を考えればものすごく大事なことで赤ちゃんをまず守って、
そして母乳を与えるときにミルクってものすごく脂質高いのでたくさんの脂質が必要になる。
この脂質を蓄えるための女性ホルモンっていうのがあってこれは子供のために用意されてるので、
それが年齢重ねても脂質が高いところでも体を守るようなところに作用してるんじゃないかっていうことがあるんですね。
03:05
確かにそう考えたら脂質とか糖とかをどこに移送するとかどれぐらい調節するとかってもう多分生命活動のそのものというか。
そうなんですよ。
かなり重要なことです。
研究としても非常に面白いし女性の強さにもなるんですけど、
分かったことを本当はもっと噛み砕いて世の中のお母さん方にこれだけ子供のためにお母さんの体って準備されていて大きな変化をして、
そしてそれが長生きの秘訣にもあるしある意味僕は美しさの秘密でもあると思ってるんですね。
だからそういうのを伝えれたらいいなと思って。
すごいこのインスリの話とかってやっぱ僕らの生活にも直結するし、
そうですね。
病気にも直結するしめちゃくちゃ大事な研究だなって思います。
ここも実は若返りとかアンチエイジングと言われてると思うんですけど、
体重を30%減らすと長寿になるみたいなの研究からアンチエイジングの研究ですごい進んだんですけど、
その辺と僕が女性の強さってさっき言わせてもらったんですけど、
そこもちょっと関わってて糖尿病も年を取れば取るほど病気の確率が上がる病気なので、
アンチエイジングっていうのはもちろん糖尿病の防止に役立つんですけど、
その鍵を握るのが女性ホルモンかもしれないっていうところですね。
ここから秘密が色々明らかになっていったら教科書変わりそうですよねまた。
そうです。それがリズムに戻るんですけど、リズムの体が刻む細胞が刻むリズムを調節している。
お母さんと子供が多分心音なんか聞きながらねやりとりしてると思うんですけど、
もしかしたら僕たちが一番最初に聞く音楽ってお母さんの鼓動かもしれないじゃないですか。
そことそのリズムの調節みたいなのと細胞と女性の強さがもしかしたらつながっていくかもしれない。
アンチエイジングまでね。
面白いな。
繋がるリズムっていう感じで。
一見全然遠いようで、実はその本質ついてるんだよみたいな感じしますね。
そうなんですよね。生物学とか遺伝子とかすごく自分たちの世界から遠いものだって思ってる人たちに、
いや、これはやっぱり事実ね、自分たちの体の中に一番近い命っていうものをつないでいる。
一番根源になってるものなんだよって、遠いものじゃないんだよっていうことを伝えたいんですよね。
論文とか科学用語にしてしまうと、人間から遠いものって思ってしまう。
そうやってしまう方が多いと思うんですけど。
すごい無機質なものに見えたりしますしね、そういう。
そうですね。
紙に書いたらただの構造式とかタンパク質の立体構造みたいな。
06:00
なんだのこれみたいなね。
ブロックですかみたいな構造に実は見えるけど、いやでも生き物ってこういうものからできてるじゃんっていうのが繋がったらやっぱり面白いですよね。
日本の報道に対するちょっと愚痴になっちゃうかもしれないですけど、
ちょっと頭のいい人を攻撃的だったり論破させたり、人よりすごいというマウントかけたりする人たちをテレビに出しすぎてて、
頭のいい人イコールそういう人だっていうイメージ植え付けすぎなんですよ。
僕思うんですけど、本当に頭のいい人すごい研究者ってめっちゃ優しくて、めっちゃ物腰よくて絶対マウントかけないし、むしろ仲間をどんどん増やしていくような優しいタイプの人なんですね。
だからレンさんの声とか聞いて、うわこういう人って思うんですよ。
だから知識人としてのテレビとかの露出をですね、ちょっと攻撃的なマウントかけるタイプの人やめていただいて。
いやーいい人出がちですよねやっぱり。
どうなんですか、あれちょっと科学者のイメージ、科学嫌いが増えていく原因って、
ああいうちょっと頭いいと言われている人たちのイメージが冷たくて硬くて、人間味が薄くて、でも攻撃的で、でも計算とかめっちゃ早くて強くてみたいな人に対してもガチガチ言えてみたいなのは、
もう古い、昔の30年50年前ぐらいの研究者とレッテル張って、もうちょっとそこと距離をとって、やっぱ優しい科学派し優秀な方々が優しくやるっていう方向にね、行ってほしいなっていう。
でも今後変わっていくんじゃないかなって思いますけどね。
いや本当に思います。
僕もそんなにそういうタイプはあんま僕の好みじゃないって言うだけなんですけど。
ポッドキャストってやりやすいですよね。
すいません批判みたいになっちゃいました。
せっかくやらせるし、レイさんのこの温かい雰囲気大好きで。
僕のマインドはもうめちゃくちゃシンプルで、僕が今喋ってる人に自分がパッて心の中だけ入れ替わったらその人やれますかっていうことだけなんですよ僕。
どういうことですか?分かるように教えてください。
例えば今こうやってタツさんと喋ってますけど、パッて僕がタツさんの中に入ったとして、体の中に入ったとして、僕はタツさんできないんですよ当たり前ですけど。
ってなった時に、ってことは自分ができないことをできるっていうリスペクトみたいなのになるじゃないですか。
今レイさん入ってきました僕の心の中に。
ってなったら僕は全然インスリーのこともよく分からないし、今からどうやってアメリカで生活していいかも分からないっていうのを想像するじゃないですか。
09:03
ってなったら自分がパッとその人になってできないことを今目の前の人はできてるっていうだけで、人間ってすごいなっていう感覚になるんですよ。
なるほど、その姿勢素敵というか素晴らしいなと思います。
だからそこには立場も関係ないし、研究者か研究者じゃないかも関係ないし。
僕は細胞見ながら細胞を尊敬してますから。
そうなのかもしれないですけど。
そうしたらレイさんなんて60兆個の細胞がこの素晴らしいレイさんを作ってて、尊敬の塊ですよ本当に。
みたいな考え方をしたら人に対してそんな強くなかなか言えないかなとか。
本当にそうです。60兆個の細胞の話僕ここでも知ってるんですけど、これ1個の受精卵だったんですよ。すごくないですか。
すごいですよね。
1個の受精卵のお母さんのお腹の上で育って60兆個の僕らの細胞になってる。
その歴史というかそこに刻まれた全てのリズムを考えたらとんでもない量のリズムを僕たちは刻んでるわけで。
1個1個の命に対するリスペクトってありますね。
そうですよね。っていうのをどんどんたどって、本当に昔の人もすごいし、昔の動物もすごいなとかになってきて。
いや本当そうですよね。
っていうのを科学史の話とかしてたらすごい思いますね。
まあ細胞教授もミトコンドリア入ってなかったら今の自分いないぞみたいな。
そうですよ。動けてないですからね。
動けてないです。
土の中か水の中かそのこの辺にいて単細胞でやってたんでしょうね。
その生き物も尊敬できるんですけど。
レンさんの興味が来た原点をお聞きしたいんですけど聞いてもいいですか。
興味が来た原点。
すみません。科学とか生物学へ興味を持った。
なぜそんなに科学に対する興味を持てるのかっていうところの原点みたいなのをお話ししていただきたいなと思うんですけど。
覚えてる最初はもう何かを作るのが楽しいから多分来てって一番最初が。
でなんかものづくりとかなんか自分で手を動かしたりとか考えて作るみたいな。
なんかそれ自体がまず面白いなっていうのが一つあって。
そのものづくり自体を突き詰めていくとその分子とか原子とかになってくるじゃないですか。
本当に究極。
なるほど。
ってなったらそこの分子とか原子とかを作れるようになったら自分は何でも作れたりするんじゃないかみたいな。
それ結構面白そうだなっていうのもあるの。
プラスじゃあ生物に目向けたらそういう生物もよくよく見たらそういう分子でできてるもので動いててとか。
12:06
なんかのタンパク質一番最初によくカギとカギ穴の関係とか言うじゃないですか。
ピタってハマってみたいな。
こんなにうまいことできてるのすごいなみたいな。
じゃあ自分これ作れるのかなみたいな。
そういう興味とかも出てきてって感じですね。
ものづくりなんですね本当に根源が。
っていうのはすごい僕尊敬する研究者の一人に作ってみないと本当の理解にならないっていうことをおっしゃってる方がいてそれを本気で信じて細胞を作ってる方がいるんですね。
マシナリンみたいな遺伝子を組み合わせて動く細胞を作ってロボットみたいに分析してる方がいるんですけどすごいんですよ。
面白いですね。
その発想が似てるなと思ったんですけどものづくりにはまったそのもう一歩そのルーツを教えてもらっていいですか。
ものづくりにはまったルーツ。
気がついたら色々作ってたってことなんですか。
なんだろうな一番昔の記憶で言うと本当に科学の初歩的なのって雑誌についてくるおまけとかだと思うんですよね。
あーわかる。
そういうの作るとか。
太陽を覗くためのメガネとかね。
そういうのとか音楽もちょっとあるところあるかもしれないですね。
幼稚園の時にはオルガンとかやっててそれ何かものを作ってるわけじゃないですけどなんか音出して自由にできるじゃないですか。
それもある意味それは音づくりだと思うんですけど。
オルガンのハーモニーに。
分子じゃないですけどね。
分子じゃなくて波ですけど。
波は分子ですよ。
リズムですよやっぱり。
なんかある種そういうところかなっていうのは思いますね覚えてるところで言うと。
オルガン弾いてたんですね。
幼稚園で。
幼稚園の時弾いてましたねっていうところじゃないか。
うわ嬉しいそこに着地できましたありがとうございます。
なかなか僕も振り返らないですけどそこからもずっと発散し続けて色んなやつ面白いなみたいな。
とりあえず面白いなって思うのは得意かもしれないですね。
嬉しいですね。
カルロス聞けたよ本当にレンさんの音楽のルーツを聞けたよ。
そしてその音楽がこの生物につながってて。
つながってると思いますよこれ全部。
物理工学的な考え方宇宙の根源の波みたいなところまでも全部つなげてるのがレンさんだってことがちょっと分かりました。
全部つながってますね。
本当にビッグバンの宇宙マイクロ波放射の話とかめっちゃ好きですし。
リズムだよな。
科学教室の物理担当のですねロジック系っていう方がいるんですけど。
あれば重力波とかそういう波とか宇宙というよりは物理の方ですけど量子の方のお話とかはすごく強いのでねぜひ。
15:08
ぜひ。
たぶん奏でるサイボーにもいろんなゲストの方参加されてたりとかしますし。
すごいそこでもつながりがどんどん生まれてる感じが見ててすごいいいなと思って見てますけど。
ちょっと研究から話を移すとたぶん最近の眼研究のお話ししてた大塚先生とかの回とかも聞きましたけど。
聞いてくださったんですよね嬉しい。
聞きました聞きました。
海外で日本人で活躍されてる研究者のいろいろつながりとかもあるんですよね。
そうです僕海外日本人研究者ネットワークUJAっていう団体の理事をしてまして。
きっかけは震災なんですけど僕の地元の宮城県が震災になった時に研究者って何も一人じゃできないなってすごい痛感して。
人と人とのつながりっていうのがやっぱり大事だなと思って。
海外だと余計に日本人たちが切り離されて孤独に研究してる方が多いので。
何かこういうのがあった時に動こうとして僕チャリティ活動とかやろうとしたんですけど。
何か起きた時にゼロからやってもちょっとできなくてうまく。
本当にうまくやってる方を見るともう10年前とか20年前からやってたんですね。
だから何かあった時のためにコミュニティ活動ってやっぱりその時に作るよりも長く続けてることが大事みたいで。
だからコミュニティを作ろうっていうような話があってそこから僕はアメリカの中西部みたいなところ。
中西部でシカゴとかがあるこの辺りをグループを作ってたんですけど。
それとアメリカだけじゃなくて海外全部っていう団体があったのでそちらの方にも関わり始めて。
理事になって今若手研究者とかを繋いで海外に挑戦しても多分皆さんわかると思いますけど。
外国人と例えば日本の方が会社の中にいたりとかした時に賞を渡す時とかに同じレベルだったらどうしても日本人の方が賞を取れてしまうようなケースが多いと思うんですよ。
そのような感じでアメリカで研究してる中でギリギリで惜しいのに取れないっていうことをみんな経験しちゃうんですね。
同じレベルだとでもまだアメリカの方がフェアな感じはあるんですけどそれでも惜しくて取れないっていうのを僕自身も経験して。
だったらアワードを海外で頑張ってる日本人を自分たちで応援するような賞を作ろうと思って作って今8年目なんですけど。
若手研究者の出した論文の中から素晴らしいものをできるだけ多く本当に素晴らしいものを光を当ててアワードを作ろうっていうのをノーベル賞を受賞された先生方たちにサポートしてもらってアドバイザーになってもらってやってますね。
18:07
素晴らしいですね。
それをやってます。
僕もほんとちょっとですけど留学してたことあって。
そん時も周り日本人ゼロでなところだったんですけど、ちょっと違いというか目立ちますよね。
アジア系の人が結構少ないところに行ってたんですけど、結構目立つしやっぱちょっと違う空気感とか自分が日本人だなって分からされる感じはすごいあって。
そういう時に今言ってもらったようなどっかでちょっと輝ける場所があるとか仲間見つけられるとかそういう場所作ってる人とかは本当尊敬できるなと思います。
ありがとうございます。
みんなそれに苦労してリスクも背負って海外に来てるんで言われてくるものではないので海外の研究って自分で自分に合うところを探して新しい可能性を求めて挑戦するっていうようなところなので、
できるだけサポートしあえればいいなと思うんですけど同じ気持ちを持った人たちには自分の情報をシェアしたい気持ちをもともと持ってるんですよ皆さん。
なのでそれをみんなでシェアしましょうって言って最初は海外で成功するためのなんかティップスっていうかコツをみんなでシェアしあったり、
ノウハウみたいなのをシェアしてってことですね。
そうですね。あとアメリカで研究者として成功するためにみたいなセミナーやってたんですけど、そうすると少し成功した人たちばっかりの声になって、
もっとみんなストラグをしたところとかも自由に話せる空間を作ろうよみたいな感じになっていったときに、
確かになかなか検索しても出てこないですよねそういう話って。
そう失敗談とかねもうダメになりそうだった話とかそういったところもやってるときにじゃあアワードを出そうという風にして、論文出したらその1年目最初の論文って一番苦労するから最初の論文だけに注目して賞を出したり、
最初の一報アワードとかそういう感じで最初は、あとは裏話がすごかった人に裏話アワードをあげようとか。
面白いですね。
そうなんですよ。だから単に大成功した人たちだけに光が当たるんじゃなくて、すべての挑戦って意味があるよね素晴らしいよねって言って、
僕はいつも毎年受賞式で言ってるのは応募してくれたすべての方に拍手を送りたいって言ってるんですね。
だから全員が論文を書き上げるところまで頑張ったわけですから、そして家族を巻き込んだりするときもあるだろうし、だからやっぱ海外行って挑戦したっていうことに拍手を送られる時間があってもいいのかなっていうのを思いましてそういうのやってます。
実際に今いる人たちも勇気づけられますし、これから行くぞっていう人もそういうの見てたらチャレンジしてみようかなっていう気もきてくると思うんですよね。
21:08
そうなんです。
外から見ててそういうのがあるし頑張ってみようかなっていう人も出てくると思うんです。
今年は70本ぐらいの応募がありまして、海外で若手の人こんなに70名の方が論文を書いて、僕らの活動、僕の広報が足りないせいで全然知らない方もいて、知ってたら僕も出せるのにみたいな、私も出せるのにみたいな人はいっぱいいると思うんですけど、これをきっかけにそういったショーを毎年やってますので。
これ聞いてる人でもなんかいけるかもっていう人がもしかしたら聞いてるかもしれないし。
そう、過去2年にわたって出せますし、帰国した後に出たような論文でも応募できますので。
これはぜひチャレンジしてみてほしいですね。
で、そこから人のやっぱりショーを取った人たち同士が隣の州にこんな素敵な人がいたんだっていう感じで、受賞式で初めて出会うんですけど、同じ時期に留学してたりするので心の距離が近くて、コラボレーションがそこから生まれたり、共同研究。
だから非常にいい研究を促進する場所にもなってますんで、人と人との繋がりが広がる場所にもなるので、知っていただければ嬉しいなと思ってます。
いやーめちゃくちゃ素敵な活動だし、やっぱりアメリカに実際今住まれてるからこそできる活動ですよね。
そこで多くの仲間に出会って、本当にすごい人たち、すごい研究者の人たちの輪に入れて、
なんか僕アメリカに渡って最初の数年なんか大したことないなっていう、なんか若いうえの怖さというかなんか怖いもの知らずというか、
アメリカの方なんか勝ち抜けるじゃんみたいな、その時はね。
でも3年目とか5年目とかに本当のアメリカの競争の厳しさみたいなの知るんですけど、
でもその後に出会った人たち、やっぱりコミュニティの人たちに支えられて、自分もこうやって役に立てたらいいなって思ってたはずなのに、
いつの間にか支えられる部分も多くて、仲間っていうのができて、そういうのがないと長くアメリカでやっていくっていうのはもうちょっと息苦しかったかなと思って、
コミュニティってすごいなっていうことを感じてるんですね。
なるほど。羨ましいですね。共同研究が生まれるぐらいのそういうコミュニティの活動みたいなのがすごいいいなって思うんです。僕結構そこ目指してるぐらいのところ。
レイさんはアメリカとか来ないんですか?
いや、行きたいは行きたいですよね。いろいろやってみたいこともあるし、今会社で働いてますけど、どうなるかわかんないですからね、人生。
ぜひぜひ僕らの仲間になってください。
24:00
いや、もう今日本にいる仲間だと今日から。
ありがとうございます。ぜひお願いします。
最後好きな本を聞いてじゃあ。
ありがとうございます。僕ね、好きな本2つあげちゃったんですけど大丈夫ですか?
大丈夫ですよ。
1つは平川先生のですね、世界をこんな風に見てごらんっていう昆虫学者の先生なんですけど、これが僕は心に染みて、すごく言葉自体も響くし世界観も響くんですけど、
研究者っていうか研究の世界というか昆虫の世界をね、僕は言葉として話すのは得意じゃないけど、昆虫と話すのは得意だったとかそういう話とかがあって、
昆虫と語り合うっていうこの姿勢が、僕平川先生のように自分の研究対象である細胞と語り合う形でやっていけたらいいだろうなって思います。
平川先生は昆虫を見て、昆虫に教えてもらうらしいんです。君は何がしたいのって言って追いかけていくと、
こんな世界を見てたのね、これがしたかったのね、ここに行きたかったのねっていうのを観察することによって教えてもらえるっていうお話をしてるんですけど、
僕も細胞が見ながら、ここ行きたかったのね、これしたかったのね、君はこれを感じていたんだねっていうのを理解できたらいいなと思って、
平川先生には研究者としての方向性もあるし、あとは生徒たちへの言葉がすごく優しくて、
もし会いたい人がいたらその人に会いたい人がいたら会いに行きましょうみたいなお話もしてて、
意外とその人は君みたいな若者が会いたいって来たらそれを嫌がる人はいないっていう風に言ってて、
僕も待ってるけど僕以外の人でもあなたが会いたいと思ってる人はあなたをきっと待ってるから怖がらずに会いに行きなさいっていうのを書いてて、
それを見た時に僕はノーベル賞のねぎし先生のとこに会いに行こうと思って、
会いに行ったら待ってて、それですごく僕たちの論文賞のアドバイザー、初代の審査委員長になってくれたんですけど、
ネギシ先生だったんだ。
ネギシ先生にそれから10年くらい僕は何回も一緒にお寿司を食べに行かせていただいたりして、
僕はただのファンです。ネギシ先生。
勇気科学なんで。
素敵な本当に素晴らしい素敵な先生で、もうエピソードを聞くと超天才なんですけど、
ただ奥さんと娘さんと僕は家族の方々にも本当に優しくしてもらって、
27:03
残念なことに2年前ですね、6月に亡くなられたんですけど、
そのことをね、僕ヤフー記事で2つくらい書いてるんで、よければ読んでいただければ。
ぜひリンク後で送ってください。
そうですね。先生の記事書いてますんで、すごく素敵な先生ですね。
何かの記事でネギシ先生のエピソードとかを読んだことがあって、
もともと最初実験そんな得意じゃなかったみたいなのを読んでて、
それも勇気科学の実験とかでうまくいくはずなのに自分やったらうまくいかないから、
じゃあ自分がやってもうまくいくような主役を作るべきだみたいな考え方をして、
で実際そういうのを作ったみたいなのを確か何かに返したと思うんですよね。
そうですね。
すごいなんか勇気づけられたというか、なんかすごい研究者、
いやかっこいいなって思いましたね、それを見て。
いやかっこいいんですよ、本当に。
かっこいいですよね。
でね、ピアノを弾かれてね、そしてコーラス、歌も好きなんですよ。
だから奏でてるんですよ。
奏でてますね。奏でてるな。
はい。
そうか。
で本当若い人たちにどんどん海を渡ってほしい、だから僕はやるよと。
ただなれ合いはダメだよって、日本から切り離されてることが大事なんだから、
なれ合いじゃなくて一流のいい研究をした、思いっきりやったっていうやつを発信するために僕は力を貸しますって言って。
それは素晴らしいですね。
そうなんです。
日本から切り離されたこそ、その世界のトップレベルで研究を行うっていうことの意味がわかるんだよって彼は言ってましたね。
先生を教えてくださいましたね。
なので僕たちの団体で気をつけてるのはなれ合いにならないこと、プロフェッショナルというか、少し節度を持ってね。
確かに慰め合いだけになっちゃうと、なんか留学でやっぱりそのいろいろ不安な面とか出てくるとそうなっちゃい、
ガチな面もありますけど、語学留学とかで結局日本人と喋っちゃうみたいなのに近いと思うんですけど、
それを研究の世界だからこその厳しさを、やっぱ知ってるからこその言葉ですよね。
はい、だからそれは日本人だけじゃなくて、例えば平岡先生が会いに行ってご覧っていうのはアメリカ人の方でもいろんな国の方でも共通してて、
やっぱ行ってみるとこの先生ちょっと好きというか、いい研究してるし、僕のと関わってるなと思って、
そのドアにね、メールでもいいんですけど、僕いきなり教室に入って行っちゃう時もあるんですけど、
行ってみるとすごく温かく受け入れてくれるんで、平岡先生の方は本当に背中を押してもらいましたね。
いいですね。
もう一つはセンスオブワンダーですね。レイチェルカーソンが書いたセンスオブワンダーっていって、
30:02
子どもたちと一緒に自然を愛したり化学に触れ合ったりするっていうことは子どもにも大人にとっても心を育てるっていうことを、
すごい一つ一つの言葉が綺麗な文章で、訳されてる文章も本当に綺麗で、出てきてる一つ一つが愛おしい本なんですけど、
センスオブワンダー、レイチェルカーソン、この二つが大好きですね。
よく見るとそれから何か教えてもらえるみたいな、タツさんの場合は細胞で、僕の場合多分分子とかなんですけど、
分子とかそういう構造が、自分の思い通りにいかない時があったりした時に、僕が勉強になるみたいなことが結構僕もあって、
そういう声というか、僕がすごい感じてるやつを発信したいなっていうのもありますし、
この多分二冊とも割と背中を押してくれるとか、そういう本だと思うんですけど、やっぱ本聞くのいいなって思いますね。
これいい質問ですよね。
なんか原点に立ち返ったりできるとか、何かのきっかけになってるとか、そういう話が出てきてすごい良いですよね。
ありがとうございます。
じゃあ最後に、改めて奏でる細胞とか、あと活動についてですね、最後何か宣伝等あればお願いします。
ありがとうございます。レイさんの番組に出れただけで僕は本当に幸せで。
ありがとうございます。
嬉しいです。
奏でる細胞、ミュージック&サイエンスポッドキャストということでやってるんですけど、
その指揮者カウロスと僕が最初は心を開いて、お互いの人生での学びをお互いに教え合って、
それを受け入れて自分の人生に役に立てていこうということで、
とにかく心を開いてどこまで話せるかっていうことに焦点を当ててやってきたんですね。
ユリカさん、僕の妻なんですけど、ユリカさんも研究者です。
そこで2人の会話にね、もう我慢できなくて一緒に入って3人でやってるっていう番組なんですけど。
いいですね。
本当にね、僕が改めて聞いてもカウロスさんの話から人生の役に立ったこと、学びになったこと多いし、
カウロスさんにもそう言っていただけるし、あとユリカさんの挑戦もいろいろあって、
その中からの学びもあって、楽しく聞けるんじゃないかなと思います。
ある時にカウロスが漫才やりたいって言い始めて、そこから少し番組の方向性が乱れて、
ちょっと漫才になっちゃうといろんなところがぶつかって、
いやそれ面白くないよとか面白いよとかっていうところになって、
ぐちゃぐちゃになってるところもあるんですけど、それも面白いかなと思って出してて。
それいいところだと思います。いろいろそれも実験できるのがいいかなと思います。
なんとかあの漫才が形に今なってきてるんで、もうすぐ完成漫才を出そうと思ってて、
33:04
本当はレンさんに最初に聞いてもらおうかなと思って、後でレンさんに送るんで、
レンさんにも完成漫才、ここがまだゴールだと僕らは思ってるんですけど、
もしかしたらここからスタート地点になって、もしかしたらリスナーさんとかレンさんから、
こんなボケとこんなツッコミの方がいいよっていうの来たら、
全部修正してって取り入れて、皆さんの意見も取り入れたもので仕上がっていくかもしれない。
でもできればゴールにして、ちょっと漫才ってすごいね、僕舐めてました。
難しいですよね。
素人が漫才するとこんな惨劇になるっていうサンプルが撮れたような気がするんですけど、
それもまた面白いんじゃないですか。
楽しめて、それを出せる僕たちでいたいなと思ってて、いつでもそれを出していこうというところですね。
ありがとうございます、それもまた楽しみにしてますし、本当に優しいなって思いましたね、聞いてていろいろ。
今年の目標、愛と掃除だみたいな話もされてたじゃないですか。
そうですね。
僕もあれ聞いて、確かに愛もそうだし、掃除も大事だなって。
掃除ですよね、当たってますよね。
当たってます、本当に。
嬉しい、それを聞いていただいてるだけ。
話とか、それこそ細胞に教わってるようにそれを聞いてまた誰か教わってる人いると思うんで。
多分科学系のポッドキャストみたいなので、ある種偶然こうやって話すようになったんで。
驚きましたよ、レンさんとはすごい運命を感じてるというか、偶然にしてはいろんなものがリンクしてるし。
そして今日選んだ理由ってあります?
今日はもうたまたまですね。
たまたま大雪が日本とアメリカ同時で起きてて。
学校休みでキャンパスにも来なくていいってなったんで、ゆっくり収録できたのもそれのおかげもあるし。
そうなんだ、それはよかった。
僕雪でめちゃめちゃ電車に閉じ込められてましたよ。
僕らの再生回数が今4999とかで、もしかしたら今この録音の間に5000に行くっていうね。
ちょうど5000。
記念すべきタイミングですね。
嬉しいですね。
僕も本当に楽しかったです。
本当にこの気持ちをカルロスさんとユリカさんに伝えたいです。
カノネル細胞のリスナーの皆さんとね。
こんな日が来るとはって感じですね、嬉しいです。
これから僕が逆にカノネル細胞にお邪魔するっていう回がいつかちょっとまだ決まってないですけど、
今後期待というか僕もゲストでお邪魔させていただくことになったので。
毎月1回ぐらいいらっしゃいませんか?
毎月1回いかないですけど。
36:01
そんなヒントでいけるかわからないですけど。
30分だけでもいいので、毎月1回連載が来てくれる番組になったら嬉しいなと思うんで。
科学系ポッドキャストでいろいろやってる仲間だと思ってるんで、もっともっと番組も増えたりしたら嬉しいなと思いますし。
引き続きぜひぜひよろしくお願いします。
1回来ていただいて盛り上がったらまた来ていただく感じで考えていただければと思ってます。
またお話できると思うんで、それまた楽しみにしてますね。
ということで本日のゲストはカノネル細胞の達さんでした。
ありがとうございました。
ここまでお聞きいただきありがとうございます。
サイエンマニアはあらゆる分野のゲストを招き、サイエンスの話題を中心にディープでマニアの話を届けるポッドキャストです。
番組に関する情報はツイッターを中心に発信しています。
感想はハッシュタグサイエンマニアで。
またポッドキャストのレビューもよろしくお願いします。
次回もまたお楽しみに。
37:21

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