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2022-08-08 46:28

実験用ホットプレートを使ってドラクエ3を最速クリアする方法【ファミコンとRTA 前編】 #81

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「RTA」とは何なのか?ドラクエ3の最速クリアの歴史、バグを使いこなした研究について語っていただきました。

【ゲスト】

ひっしーさん(https://twitter.com/Hitsheegame)

【トピック】

・RTA(Real Time Attack)とは?

・RTAとTASの歴史

・RTAの分類とルール設定

・speed run.com

・ファミコンのスーパーマリオ1は激戦

・ドラクエ3スピードランの変遷

・カートリッジの抜き差し法

・ゲームクリアは哲学

・全てのはじまり電源オンオフバグ

・実験用ホットプレートとの出会い

【参考】

2020年 ホットプレートを使ったやつ 

ピロ彦さんによる電源ON/OFFバグ詳細解説 

元になった4STさんの動画 

ピロ彦さんによる詳細 

その後の動向をまとめた動画 


毎週月曜日配信。ポッドキャストのフォローやレビューいただけると嬉しいです。

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Funky Crazy / FLASH☆BEAT

おとなのせかいってこわい / んぃん

Raw_Essay, Heuristics / Anonyment

Please me, my honey(inst)/ 蛯名めぐみ feat. Flehmann

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サイエンマニア
こんにちは、レンです。サイエンマニアはあらゆる分野のゲストを招き、ディープでマニアの話を届けるポッドキャストです。今回のゲストはドラクエ3をホットプレートで温めて21秒でクリアした記録を持っているヒッシーさんです。よろしくお願いします。
ヒッシーさんは、ファミコン版のドラクエ3を超爆速でクリアすることで有名ですが、最初になんでヒッシーさんを今日お呼びしたのか説明します。
サイエントークで推し科学アイテムの話をしたことがあったんですね。そこで好きな実験器具の話をしていて、その時にヒッシーさんがリアクションしてくれましたよね最初。
そうですね、いつも僕は実験用ホットプレートとかホットスターラーとかそういう感じの用語でエゴサをしてるんで。
まずそれがちょっと意味わかんないですけどね。実験用語のエゴサになるっていうそれぐらい実験器具をいろいろ使ってるっていう。
そうですね、ホットプレートは実験用の方がいいよって言われた件もあったんで、一応その時に入れたのが残ってて、チラッと見たらなんか面白そうだなと思ってみたら案の定面白くて、そこから全部見てますね。
聞いてますが正解ですけどね。
いやすごい謎の縁ですけど。
本当そうですよね。
僕もその時にスターラーっていう実験器具を紹介してたんですけど、ヒッシーさんがホットプレートを使ってますってことで。僕もホットプレートをよく使うんですよね。
なるほど。
僕が使うのは実験のフラスコとかを温めたりする目的なんですけど、ヒッシーさんは同じものでファミコンに使っていたと。
そうですね、もともとは食品用だったんですけどね。
あ、食品用だったんだ。
やっぱ温度の、食品用だと保温にしても50℃から80℃みたいな温度なんで。
ああ、あの性格じゃないね。
あとバイメタルで温度コントロールなんで、結構上下幅がでかいんですよね。
あ、そうなんだ。
そうそう。で、これちょっときついなって思って、途中から実験用ホットプレートを何台か乗り継いで、今のアズヴァンのND1っていうやつにたどり着いたっていう。
めちゃくちゃマニアックですけど、アズヴァンは僕もすごい馴染み深い。
みんなもとりあえずアズヴァンの買っておけばいいんじゃないって言われたんで、じゃあそれ買いますっていう。
いやーでも家に持ってる人は見たことないですけど。
他にも仲間にもいないですね。
はい、だいたい実験室で使うものなんで。
はいはいはい。
で、そんな運命的なホットプレートが繋いだこの縁なんですけども、せっかくヒッシーさんをお呼びしたので、このゲームをものすごいスピードでクリアするってどういうことっていうのを。
ああ、そういうところっすね。
そういうのとか、まあこれはRTAって呼ばれるものだったりするんですけど、そういう話をちょっと今日はしていこうかなと思います。よろしくお願いします。
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よろしくお願いいたします。
じゃあ最初にまずRTAってどんなもんですかっていうのを最初に聞いていいですか?
ああ、そういうことですよね。RTAってリアルタイムアタックっていかにも日本語英語みたいな感じの言葉の省略語なんですけど、
海外ではRTAさすがに日本人がたくさんやってるんで通じるんですけど、海外ではスピードランっていうそのままの、わりとわかりやすい言葉です。早く走るっていう単語になってるんですけど、ゲームのスピードランっていうのが正式な言い方なのかなとは思うんですが、
日本は始まった、昔の始まった頃からRTARTA言われてるので、みんながRTAで馴染んじゃったという感じですかね。
日本だけなんですかそれ。
RTAって言ってるのは日本だけっすね。
リアルタイムアタック、まあいいですよね。すごいこの響き好きなんですよね。いかにも日本人がつけましたっていう感じがして。
そうですよね。これ僕もすごい昔にニコニコ動画とかで、スーパーマリオ64とかのRTAがすごい多分流行ってたというか、いろんな人がやってて。
何枚RTAみたいな感じですよね。
そうですそうです。
一応なんでリアルタイムアタックRTAっていうかって、もう一個実は対局にTASっていうのがあって、ツールアシステッドランっていうのがあって、ツールでプログラミングで入力を全部再現して、
その一番早いタイムを目指すみたいな遊び方もあって、それはツールを使うのに対して自分でプレイするから多分リアルタイムアタックなんですよね。
そういうじゃあツールを全く使わずに自分の手でみたいな。
自分の手でみたいな感じのやつ、プログラミングによる操作じゃなくて、人間の手でやるからリアルタイムアタックっていう名前がついたんじゃないかなとは思うんですけど、
実際に結構表裏表裏一体な関係なので、僕らもそのTASからも技術をたくさん輸入してますし。
そうなんですか。
RTAからTASに技術を持ってくっていうケースもあるので、結構お互いに密接に関係ある部分ではあります。
そうなんだ。TASの動画もなんか見たことありますけど、もう人じゃないみたいな動きしてますもんね。
最初は何が行っているのか説明もなかったんで分からなかったんですけど、実はコンピューターのエミュレーターっていうのを使って入力の操作を再現してるっていうのがだんだん分かってきて、
そういう遊び方もあるんだなっていう風にやってる人がその技術をもとにRTAに来たりとか、逆にRTAからTASに行った人もいるし、
日本のRTAはTASからは創世紀の部分で行くと切っても切り離せない関係性ではあったと思います。
そうなんだ。そんな歴史があるのは全然知らなかったですけど。
海外もおそらくそういう流れはあったと思うんですよね。TASのビデオを収集してたサイトとかも昔ありましたし、
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そういうところとかでスーパープレイを見て、自分でもやりたいみたいな。人間がやり始めたみたいな感じのゲームもあるし、逆もあるし、
いうところもありますよね。 えー、めちゃくちゃ面白いな。
ごめんなさい、RTA元々に戻るんですけど、RTAって何なのって言われたときに、めちゃくちゃシンプルに言うとテレビゲーム、
今回にはテレビゲームということを言いますけど、テレビゲームをタイマーをつけて決まったルールに沿って記録をとって走る遊びなんですよね。
決まったルール。
例えば、さっきのTASじゃないんですけど、むちゃくちゃなバグを使う、僕らはバグを使うタイプなんですけど、
グリッジって言われてるバグを使うタイプのRTAと、ただ単にストイックに、全部正しく正確に、ちゃんとした正規のルートを回って、
真のスピードを競うみたいな感じのアスリート的な遊び方、2パターンあって。
なるほど、なるほど。
日本だと、スーパーマリオとか、いわゆる先ほどのマリオ64なんかは、かなりアスリート要素の強い、決まったバグ、ルールで許可されたバグだけオッケーみたいな感じがあったり、全然グリッジレスって言って。
そんなルールあるんだ、えー。
バグを使っちゃいけないルールとかがあったりとか、結構細かく部門分けされてるので、どのルールにもよるかなんですが。
本当に競技ですね。
そうですね。僕らはAny%って言って、なんでもありの中でも特に本当になんでもあり。
本当になんでもあり。
本当になんでもありですね。例えば、極端な話ですけど、電源をつけた後にいろいろケーブルとかを繋いで、プログラムデータを転送して、パーンってやってクリアにしてもオッケーなんですよ、理屈上は。
はいはいはい。
リアルタイムなんで、あくまでも。
確かにそれやんないと、何秒でクリアとか無理ですよね。
そうですね、実際僕らはそこの域に踏み込んでいるので、否定的な意見も多く聞こえるんですけど、それはそれなんですよね。
あ、そうなんだ。
ルールで許可されているのはみんなその中でやる限界まで模索するべきじゃないですか。
確かに確かに。
なので僕らのルールではそれありなんだよっていうやつで、一般的なRTAとはちょっとかけ離れている部分もあります。
じゃあ最初に言ってたなんでもありの方は割とちょっとプログラミング要素が強めみたいな。
そうですね、いかに多数に近づくかっていうのを、いろんな部分から検討して、一番効率のやつをひたすら選び続けるみたいな感じのRTAっていう感じですかね。
なるほど、そうじゃない方は結構アスリート、まさにeスポーツって感じですよね。
もうマジでeスポーツだと思います。もうスーパーマリオワンですね、ファミコン版のスーパーマリオワンは、もう0.1秒以下の差で4,5人いるのかな、もう1秒を切った中でしかもう差が出なくて。
えーすごい。
日本ではあまり大手のっていうサイトっていうのはあんまないんですけど、海外にspeedrun.comっていう、そのスピードランのデータ集積サイトがあるんですね。
そこなんかは本当にそのマリオとか超激戦のやつは、モデレーターって言って記録を提出した後に何人もが動画のフレーム単位で精査をして、
へー その記録で合ってるっていうところまでを出して、それが認可されると記録になるっていう。
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いやマジでオリンピックみたいだな。
あとはその実機を使わなければいけないとか、その動画で残さなければいけないとか、手元を映さなきゃいけないみたいな、そんな細かいルールが決まったりする部門もあります。
あーなるほど、手元を映してちゃんと証明しないといけないんだ。
しないといけないっていうのもあって、そういうすごい厳格なルールのものもあれば、
動画投稿して、もうそのモデレーターがオッケーって言ったらオッケーになっちゃうような、すごいぬるいゲームもあります。
あーそうなんだ。これヒッシーさんはだから、この何でもありの。
そうですね。
いかにもこれは秒を縮めるか、何をしてでもっていう。
何をしてでも、そうですそうです。
これ何でもあり部門の中にもまた部門があったりするんですか?
今はあります。まず最初に言っておきたいのは、我々がやっているドラゴンクエスト3の何でもありルールっていうのは、スピードランドットコムにないです。
あ、ない。
カテゴリがないです。一応登録を試みたんですけど、
向こうのモデレーターに、日本のドラゴンクエスト3よくわからないし、ハードウェアに接触するのは気に食わないからダメって言われてしまったので、じゃあもうそれを諦めようと。
僕らは僕らでもうルールを作って、僕らのコミュニティでちゃんと記録を残していこうっていうのがありまして、今やってるっていう感じです。
じゃあプレイヤーたちが独自にそういうルールをちゃんと作ってってやってるんですか?
そうですそうです。僕らが独自にこういうルールでいこうねっていうのをコミュニティで話し合って、
で、この記録はこのレギュレーションです、このレギュレーションです。結構後付けなんですよね。
最初にルール決めてしまうと、その可能性がどんどんどんどん失われていってしまうんで、
まずはルールの一番ないところで限界まで広げた後に分類していこうっていう話になって。
えーすごいな。本当になんかもう学問分野みたいになってるな。
そうですね。今となってはそういう感じもあるとは思いますね。
すごいな。
例えば僕が先ほどおっしゃってたんですけど、ホットプレートを使って21秒っていうのは間違いなんですよ。
間違いなんですか?
21秒のルールはホットプレート使ってないんです、もう。
使ってない。
21秒時代はホットプレートはもう時代遅れだよねって言われてる時代の記録なんで、最終形態なんです、これは。
あ、そうなんですか。
ホットプレートを使ったルールっていうのは、2020年の年末にあったRT in Japan、
これ日本であるRTイベントの最大手のイベントなんですけど、
はいはい。
ここで発表した時、ラスボスを倒した瞬間で14分28秒ぐらいかな。
あーでも14分。
ホットプレートを使ったルールは現状10分30秒ぐらいまで縮まってます。そこから4分縮まってます。
へー。
それがホットプレートを使うルールとしては一番早いです。
はいはいはい。
その次の世代が任意コード実行って言われていて、
パミコンの中にいろんなそのデータ、いろんなゲームからデータを持ち込んで、メモリ内にデータを持ち込んで、
ゲームの中で特定のプログラムを走らせて、クリアフラグをオンにするっていう手法を使って、強引にクリアするっていう手法なんですね。
いろんなゲームからってどういう…差し替えたりするってことですか?ファミコンのソフトを。
あーもうまさしくその通りです。その通りです。その通りです。
あーなるほど。なるほどなのか?わかんないけど。
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そうですね。また後でもっかい詳しく話すタイミングがある気はしますけど、
これで36秒台まで短くなりましたと。
へー。
でもこれは結構最後の手順が、マシンが暴走しちゃうケースが多くて、
マシンが…
マシンが本当ですよ。だって無茶苦茶なプログラムを走らせてるんで、
タイミングが悪いと内部のデータがフリーズしちゃうんですよ。
ゲームが止まっちゃうんで、なかなか運任せで、
僕も1500回ぐらい走って、通った一番最短の記録で36秒っていうのがあって、
それが一番早かった時代のものです。
あ、ごめんなさい。失礼しました。
その時のカセット入れ替えは3分57だ。失礼しました。
3分57だ。すごい縮まるな。
10分台から約4分に縮まったわけですよね。
ここからはもうカセット入れ替えてるんじゃ時間かかるよねっていうので、
ファミリーベーシックっていう、ハミコンにキーボードをつなげてプログラム、
要はベーシックでプログラム作れるソフトが昔あったんですよ。
なんか拡張ソフトみたいな感じですか?
そうですそうです。これはもうおじさんしか知らないんですけど、そういうのがあったんです昔。
え、それを使う?
それを使って、ドラクエの、例えばキャラの、先頭のキャラのHPはこのアドレスにあると。
メンバーの情報学校に入って、全部解析されてるんで、
そこに、例えばそのキーボードで、例えばAとかEとかABCとか打つじゃないですか。
それを16シンスに換算したASCIIコードがあるんですけど、そのデータがそのメモリバンチに入る。
じゃあもうそういうことか。
文字を使って、ドラクエのパラメーターを強制的に作って、
それをドラクエ3で強引に読み込んで、エンディング速攻させるっていう。
もうドラクエ3じゃねえじゃんっていう話なんですけど。
もう画面にはわけわかんない文字列が自分で入力するんだけど、
実はそれは01のコードみたいな感じになってて。
そういうイメージでいいです。
で、その01のやつを直接ソフトに書き込むみたいなことですか。
それもちょっと後で説明しますけど、ドラクエ3で読み込む方法があるので。
なるほど。
それで強引に読み込むことで、もうほぼクリア直前の状態に持っていけるっていう話。
いやー、ちょっとわけわかんないですけど、すごいな。
それで1分とか切り始めたらもう、手元のスピードとかも重要になってきそうですけど。
そうですね、もう最後は完全に入力速度とカーペッジの抜き差しの時間ですね。
そこの物理的な速度みたいな。
ドラクエプレイしてるっていうか、一応そのルール上、最初にドラクエ3をつけなきゃいけないので、
そのつけてから10秒ぐらいと王様がクリアとみなすメッセージを出す瞬間があるんで、
そこまでをプレイしなきゃいけないので、15秒ぐらい。
あ、15秒遅かった。10秒ちょいか。
いや、これびっくりした。僕もちょっと動画拝見したんですけど、
びっくりしたのが、このファミコンのカセットを刺すときに、左から刺した方がいいみたいな。
みたいなのもあるんですよね。
そうですね、左から刺して、左から抜く、左から刺すみたいなのがありますあります。
物理的に。これ何ですか?
あれは、ファミコンのカートリッジ、端子って端から電源ピンがあったり、データバスとかいろいろその、
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各ピンごとに用途が、順番が決まってるんですよね。
はいはいはい。
で、左から抜くと何がいいかって、左から抜くとまず電源切れるんですよ。カートリッジ内の。
ああ、そっちに電源の回路みたいな。
いや、カートリッジの中のロームとかに電源を逃すためのその電源のルートがあるんですけど、それをまず引き抜くことで。
ああ。
それ以上、接触悪くてデータがバグったりとか、なくなったりっていうのはなくなるので、最初に抜こう。
なるほど。
で、今度は最初に電源の方から挿して、正しく挿し込むことによって、一番データが化けない、本来自分たちが意図した状態で読めるっていう。
すごい。
っていうのを研究したんですよ。
すごく、マジで研究ですね、これ。ゲームのカセットを挿す時の方向というか、どっちからみたいなの考えたこともなかったな。
逆からやると、再起動できないんですよ、うまく。
ああ、そうなんですか。そんな違うんだ。
そうなんですよ。それも、うちのブレインの子が一人いて、その子が全部解析してくれたので。
ええ、すげえ。
だから、物理の付け方と中身のプログラミングといろいろ駆使しないといけないですよね、これ。
そうですね。それをやる、むちゃくちゃな遊び方なので。確かに、僕らも中にいますし、最前線にいるので、結構感覚麻痺してるんですけど、
客観的に表から見たら、やばい、変な奴らだよなっていうのは、もう自分たちでもわかってはいるんですよ。
いや、まあそうですね。これ聞いてる人、ぜひこれ聞き終わってからでもいいんで、ぜひ見て欲しいんですけど、
本当にあっという間に何かが起きて終わるみたいなすごい動画になってるんですけど。
アートプレートの頃なんかは、ゲームちゃんと、ちゃんとは嘘ですね。ごめんなさい、ゲーム失礼ですね。
そこそこゲームしてるんですよ。10分ぐらいはゲーム遊んでるんで、ちゃんとラスボスも倒しますし、いいんですけど、
だんだん後半はプログラミングみたいな感じになってきちゃって、ちょっと邪道だなって思う人がいるのもわかります。
確かにもうラスボス倒すとかいうのもないですよね。エンディングに直接飛ぶってことですよね、これ。
そうですそうです。結構もう哲学に近いんですよね。ルール作りの中で何個持ってクリアーとするかっていうのがまず問題になるんですよね。
ああまあ確かに。
最初の一番最初のルールを作った時に、最初はとりあえずそのまあドラクエ3ラスボスゾウマっていう敵がいるんですけど、
ゾウマを倒した瞬間にしたらいいんじゃないのとか、日本はエンディング最後まで見てそこでストップするケースが何でか知らないけど多くて、
最初はそうだったんですけど、エンディングまで5,6分あるし何回も走るのたるいから、もうゾウマ倒すまででいいよねって僕らの中で決めて、
そうして、最終的にもうこれクリアーだとゾウマ倒しすらしないから何を持ってクリアーとしようかっていうので、じゃあここをクリアポイントにしようっていうので、
前ルール対応のルールとして、そのラスボスゾウマを倒したことが分かるメッセージが表示されたらクリアっていう風にしてるんです、僕らは。
ああ、メッセージ? メッセージです、文章です、文章です、はい、文章です。
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ああ、そのヨクゾウ倒したみたいな、が出た瞬間にタイマーストップ。 タイマーストップ、はい、っていう風にしてるので、
例えばゾウマを倒したら、ゾウマを倒したっていうメッセージが出るんですよね、戦闘後に。それでストップしてもいいし、
王様にエンディング前に話しかけると、王様が例えばヨクゾウ大魔王を倒した、大魔王を倒したってことはゾウマを倒したとイコールですよね、じゃあクリアですよねっていう。
もうなんか哲学だな、本当に、確かに。 哲学な感じです、はい、っていう形で。 どっちもいいんだ。
はい、っていう風にしているので、一応両立できるようにルール設定はしてありますっていう、結構へりくつですけどね、こんなのね。
まあでも、みんなやってる子たちが納得してるんでそれでいいよねっていう、狭い世界でやってるんで。
まあまあ確かにみんなの共通ルールとしてそれが、まあそれが大事ですね。 大事ですね。
いやすごい話だな、これついてこれってますかね。めっちゃ面白いんですけど、ゲームの話とは思えない話ですけどね。
そうですね、ちょっとまあドラゴンクエスト3の話とかは全くしてないんで、ちょっとそこの話とかも本当はした方がいいんですけど。
ドラゴンクエスト3、どうなんですかね。まあ僕はやったことあるんですけど、リメイク版みたいな感じですけどね。
ああそうですね、それはスーパーハミコンとかスマホとかでも今でも遊べますけど、ドラゴンクエスト3って当時1988年か、僕小学2年生の時の冬だったんですけど、
ニュースでもうめちゃくちゃすごいゲームが出るっていうのをずっと煽られてて、もう社会現象になっちゃって。平日なんですけど、人が並んで学校サボって買いに行くことがもいて問題なくなるぐらいのゲームなんですよね。
これ380万本売れてて、当時のゲームとしてはもう意味わかんないぐらい売れてるんですよ。 すごいですね、380万本。でファミコンその時どれぐらい普及してたかわかんないですけど。
ファミコンはでも本当に調べたら通じて出てくると思いますけど、むちゃくちゃ出てるので、おそらく当時の段階でファミコンを持ってる人の半分以上は買ってるんじゃないかな、わかんないですけど。
えーすごいな、ゲームなんて100万とかいったら相当すごいですもんね。 すごいですよね、当時たくさんめちゃくちゃ売れたので、これ実は僕らが使ってるバグっていうのは、当時
片鱗を味わってる人がネットの情報を隅々精査するといるんですよ。 残ってるんですかそれは。 残ってるんです。もうほとんど残ってない。ジオシティとかが全部消えちゃったんで、古いゲーム系のブログとかが全部なくなっちゃったんですけど、僕わずか逃れたウェブサイトがわずか残ってて。
大パーツみたいな。 そうそうそう。でもまあ96年とかそのぐらいのまでしか坂を登れないんですけど、この僕らが使ってる利用してるバグの原理に触れてる人が何人かいるんですよ。
380万本も売れたら、そのバグにたまたま遭遇する人、だって1%いたとしてももう1万人以上いるわけじゃないですか。 確かに確かに、絶対いますよね。 なので、絶対いるんですよ。でも昔はネットがなかったんで、
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ドラクエ3大切に使わなきゃね、壊さないようにしなきゃねっていうので終わるんですよ。 でもそういうバグ情報の蓄積がものすごいいっぱいあるってことですね。
そうですそうです。あったんですよね。それをネットでYouTubeでファミコンの謎みたいなやつを解析してるYouTuberの方がいらっしゃって、
その方がたまたま投稿できたそれを検証したんですよ。その人がもうめちゃくちゃ再生数回る人だったんで、いろんな人がこのバグがあるっていうのを認知したんですね。
それは特定のバグですか? その僕らが使っている電源オンオフバグっていう。
電源オフバグ。 まず一番初期の全ての元になったバグなんですけど。 いや結構でもゲームのバグって電源オンオフなイメージはありますね。僕も。
やっぱりそのドラクエ3の中でこういうことが起こったのかっていうのがまずあって、あのドラクエ1,2ってパスワードだったんですよね。
復活の呪文。 そうそう。ゲームの進捗を復活の呪文っていうパスワードで管理してたんですよ。
そうですよね。なんか今みたいにここまで行った状態をそのまま保存するじゃなくて、行ったその先の情報だけが言葉に変換されてみたいな感じですよね。
どこまで進んだっていうフラグの管理とアイテムの情報とHPとかパラメーターの情報を文字に置き換えて、文字を入力することで再開するっていうパスワードセーブ方式だったんですね。
ドラクエ3はかなり容量とか冒険の規模が大きくなって、例えばパーティーも今まで3人だったのが4人に増えたし、自由に入れ替えられるようになったっていうのもあって、もう膨大な情報の管理が必要になったというところで、もうパスワードは文字数がむちゃくちゃなことになっちゃうんで、無理だと。
ファミコンとしてはかなり珍しいバッテリーバックアップっていうゲームカセットの中に電池を入れて、電池が微弱電流を常に流しておくことでデータが消えないようにするっていう、すごいシンプルなデータ保存の方式ですね。
電池入ってるんだ。 電池が入ってます。バッテリーバックアップっていう方式ですね。 これはファミコンとしては2例目で、ちなみに一番最初のはなんだっけ、モリタ将棋っていう将棋のゲームなんですけど、本当にファミコンの初期のバッテリーバックアップのハードだったっていうこともあって、
そのハードウェア的な不具合っていうか、ちょっと気弱性があるのと、あとそのプログラム的な部分で、ちょっと管理がまだ慣れてなかったこともあって、そこにバグがある。 まあバグ多そうですよね、その仕組みからしても。
ただ、効果不効果ドラクエ3っていうのは、電源とかを雑にオンオフしたりとか、例えば衝撃を加えたりするとデータが消えるみたいな、超デリケートなゲームだっていう扱いをされてたんです。まあ実際にデータよく消えるんですけど。 だからみんなドラクエのカートリッジを大切に電源抜き差ししようとかやるわけですよ。だからこのバグは実は起きにくいんですね。
じゃあ結構コントロール難しいんだ。 難しいです。でも解明されてしまえばなんてことはないんですけど、2つの大きいバグがあって、例えば普通ファミコンとかスーパーファミコン、まあ例えば任天堂64くらいまでわかる方であれば、ファミコンとかゲーム機の電源ってオフにしたら、オフにしてまたオンにしたら、タイトル画面で戻るじゃないですか、普通は。 戻りますね。
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まあリセットボタンの場合も基本そうですよね。なんですけど、ドラクエ3って例外があって、セーブをした後にゲームを終了するっていう処理をすると、画面が真っ暗になって、お疲れ様でした、リセットボタンを押したまま電源を切ってください、それしないとデータが消える可能性があるよ、みたいな感じの重量画面になるんですよ。
優しく扱ってね、みたいな。 そうそうです。で、そこが一番の問題を抱えていて、その状態で電源を切っても、ドラクエ3ってファミコンってメモリの性能が古いっていうのもあるんで、電源を短時間オンオフしてもデータが中に残ってるんですよ、まだ。完全に消えないで。
残響みたいな。 そうですそうです。若干崩壊はするんですけど、短時間であればデータを保持してるんですね。そう。で、電源をオフにしてオンにすることで、データをまず壊すっていう手法がまず。
そこに介入しちゃうんですね。 そうです。で、でもそのままだとゲームタイトル画面に戻っちゃうじゃないですか、普通だと。ここでもう一個の2個目の不具合を使うんですね。
お疲れ様でした画面を文章を全部表示した後にリセットボタンを押すと、内部でプログラムの待機状態になって、指示待ち状態になるんですね。
なるほど。 そこのところにフラグの0とかが入ると、タイトル画面に戻るみたいな処理があったりとか。なんですけど、0以外が入るとゲームが全滅した、キャラが全滅したっていう風な処理が起こって、ゲームが再開しちゃうんですよ。
リセットボタンを押した後なのにも関わらず。意味わかんないと思うんですけど、やってみたらみんなすぐできるんです。 中だけで動いているみたいな状態ですか。 そうです。リセットボタンを押すと、まだゲームは初期化されてなくて、待機状態になっていて、そこでAボタンを押すとキャラが全滅しましたっていう状態でゲームが再開しちゃうんですね。
なるほど。それ普通は見えてないけど。 そうです。普通はできない動作なんですけど、このバッテリーバックアップの仕組みと、プログラムにちょっとバグがあったせいで、そういう処理が起こっちゃうと。
よく見つけたな、これ。 これは当時も実は裏技で紹介されてました。この復帰できるっていうのは。 なぜか復帰できちゃうっていう現象は結構いろんな子が知ってるんですけど、
これとデータが残るっていうのを両方とも複合的に使用するんですね。 じゃあなんか残しておけつつ、そこで外から何かを加えていくみたいな。
そういうイメージですね。なのでまずその待機状態にしました。僕らは電源バグ待機状態って言うんですけど、その状態にしましたと。
そこで電源を切ってオフにしてオンにすると。で、メモリの中をちょっと崩すと。で、Aボタンを押すと待機状態になっているので、Aボタンを押すと全滅で復帰するんですよ。そのバグった、崩れたデータを読み込んで。
いくら壊れてようが復活するんですね。 まあ本当に読めなくなったら無理ですけど、読める状態であれば読んで強制的に読み込んで復帰しちゃうんですね。
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この仕様を使って無茶苦茶なデータを使って、あわよくばクリアーに速攻できるデータにしようっていうのが最初の試みだったんですね、僕らは。
なるほどな。それが電源オンオフで。 電源オンオフバグっていうやつの基本的な仕組み。
ああなるほどな。でもめちゃくちゃ理にかなってるというか。なんか起きてるじゃなくて、ちゃんとロジックがあるんですね。
あるんです、あるんです。ちゃんとそれを先に言われててあるんですよ。 すげえ。面白っ。
そこの紹介されたヨンスタさんっていう方なんですけど、その人が公開された最後に、これRTAで使えんじゃないの?っていうコメントをしたんですよ。
もちろんルール上いろいろ整備がいるんですけど、それを見た僕らのコミュニティのリーダーというか、一番最初立ち上げた柔らかさんっていう方が、
自分の手持ちのゲームハード、ファミコンを使って試したんですよね。ただ、今まで59分ぐらいだったバグありのRTAの記録が30分台まで縮まったんですよ。
めちゃくちゃな情報を使ってやるから。 たまたまその最後の、一番最後のゾウ魔女の近いリムルダールっていう場所のルーラ情報、ワープ情報があって、
そこそこ強いキャラクターが揃ってて、っていう状態がまずあって、クリアに必要な虹の雫っていうアイテムを持っていて、みたいな条件があって、
あと鍵が必要なんで、鍵はファミコンでは出なかったんで、最初はわざわざピラミッドまで行って、鍵を回収してくるみたいな感じの、すごいプロトタイプとしては最高に面白いRTAを走られてて。
ちゃんと全部のフラグ立てつつ、復活させるっていうか。 それを見て、これ僕らもやったらいいな、やったら面白そうだなっていう人が何人か現れたんですね。
これなんかすごい、本当にDNA見つけた時みたいな動きだなってこれ今思って。最初に見つけた方って別にRTAやってるわけじゃないんですよね。
最初はYouTubeに投稿した人なんですよ。こういう現象が起きちゃったんだけど、それを検証してみてほしいっていう。
現象だけを。 当時今はもうハードもないし、本当に当時これは自分の記憶だけなのか、みんなも起こり得ることなのか調べてほしいっていう検証依頼があって、検証したわけですよ。
めっちゃ面白いな、それなんかDNAの構造とかを最初にボンって出した人も二重螺旋みたいな。とりあえずこれを出したけど、これが何か人の複製とかに重要なやつ、僕たち気づいてないわけじゃないよみたいなコメントが論文にあるんですよね。
で、そっからこの複製に重要ですみたいな、他の人もうわーっていろいろ研究してってみたいな。それみたいな感じだなと思って。 そんな経緯が。それ熱いっすね。
だいたいでもその先駆者がいて、そこでそれを応用してくれる人がいてみたいな、もうマジで研究だなって思いましたね、これ今。
最初の人が検証してくれた方が可能性あるんじゃないのっていう、そこでもう言ってくれたんで、じゃあやったらいいじゃんっていうので始めたみたいなんですけど、
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あの時はやっぱ記録が伸びて、で、後追いで人数が増えていくわけで、1人じゃなくて、2人3人4人って増えていくわけですね。
で、そこでおかしなことが起こって、あれこれ全然同じデータじゃないし、全然違うキャラになるし、どういうこと?ってなったんですよ、そこで。
え、やるたびにみたいなことですか? そうです。やわらかさんって人がいて、ライムさんとあともう一人バックゼロさん、ピロヒコさん、あと自分がいるんですけど、
全員が全員、あの全然違うデータが排出されるんですよ、同じようにやっても。 おー、なんか運ゲーみたいな。 これはなんだこれ、おかしいぞってなって、
あのみんな同じハードにした方がいいんじゃないの?って、そのやわらかさんがやった同じ機種のファミコン互換機を買うんですよ。でも出ないんですよ、同じデータが。
これはなんかあるなーっていうので、これ具体的にはメモリの個体差なんですよ。 ファミコンごとに違うってことですか? ファミコンっていうかもう全機種違うんですよ。
全機種違う? はい、全機種同じようにデータ崩壊しないので、同じようなフェードロックのものは近めのデータは出るんですけど、
まあ自分最終的に360台検証してるんですけど。 いややばいな、それもやばいですけど。 360台全部出方違うんですよ、記録というかそのデータの排出が。
しかもさらに電源を何秒切る、正確には何秒って切れないんですけど、マックス5秒で短いやつは0.2秒とかしか切れないんですけど、それの範囲でこの本体を何秒切れるっていうのをまず調べて、
その中で0.2秒単位で電源をオンオフする、自分で回路を組んで、 へえ。 電源をオンオフする、オフにしてオンにするっていう回路を組んで、それで検証をひたすらしてたんですよ、0.2秒刻みで。
できる範囲になって。 やばいな、それ検証したのやばいっすね。 ノートがマジでやばい量あるんで、ちょっと手書きのメモが。 ちゃんとでもそうっすよね、そんな300何台もやってたら記録取んないとわかんなくなります。 実験ノートじゃん。
この本体はもう記録出ないよっていうのはもう単純にその付箋からなんかを貼って、これはもう普通に出ないから除外して、最終的に記録の出る本体だけを集めて中から選んでいくっていう作業をしたんですけど。
いやーすごいなこれ、ファミコン集めたのもすごいっすね。 そう、なんだけど、これなんで集めたかっていうのも話があって、僕の先日参入したきっかけになったバックゼロさんっていうその当時の記録一番早かった人なんですけど、この人がファミコンの互換機を複数台買ったんですよね。したら全部記録やっぱあの女、データが違って、で、これ速攻クリアできるし超キャラ強いじゃんみたいな本体があったんですよ。
すごい話だね。 それでもう一気に記録縮まって30分切って、いやもうこれ本体ガチャ時代到来だって言われてたんですよね。本体をたくさん買ってチェックして、本体、協力のデータが出る本体ガチャっていう概念が始まって、本体ガチャ時代。
いやいや、一番早いファミコン探すねみたいな。 そうですそうです。 やばいな、中古でいっぱい買いまくるみたいなことっすよね。 なので僕らがこの本体がいいんじゃないかという結論が出るまで結構時間がかかったんですけど、FCテイクプラスっていう記書の初期版の89本ファミコンのゲームが入ってる、まあこの互換機があるんですよ。
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それがなぜか初期、後期版はダメなんですよ。初期版はなぜか記録が出やすいデータが出るという研究結果が出たので、もうみんな基盤見て、基盤のバージョンナンバー見て、これ怪しいな、これ怪しいなっていうのやって、やったせいで、メルカリヤフオク、あとなんだっけ、ぺいぺいふいまか、あそこからそのFCテイク98、99か、それが全滅しました。
全部買い占めちゃったんですね。 僕らが買い占めてしまって、あとそのヤフオクでバッティングしないように、これ俺入れてるから入れないでねっていうやつをコミュニティでしながら。 もうそんな組織的に。 オークションの時は先着順で、あとのやつは早門勝ちで買っちゃうっていうやつで、あんま値段を上げないようにしてやってましたけど。
すごいなあ、それまさかドラクエのためにこんな買われてるとは誰も思ってないしね。 誰も思わないと思いますね。で、そのバックゼロさんは10台ぐらい買った段階であるとそのめちゃくちゃ良い本体を手に入れて、それで走り良い記録をどんどん走っていくわけなんですけど、僕はそれを見て、ああこれ羨ましいなって思ったんですよね。じゃあ自分もたくさん本体を検証すれば、もっと良い本体あるんじゃないのって思って、ひたすら調べたんですよ。
買っては調べ、買っては調べ。で、260台目ぐらいの時に、ああこれ良いんじゃないのっていう本体が今使ってる本体なんですけど、その時はまだこの後続くんですけど、その時はまだこいつは一番じゃないなと思ってたんですよね。なんですけど、そのうちまた強烈な出来事があって、バックゼロさんって方が引っ越したんですよね、お家を。で、その最強の本体で引っ越した家でデータが出なくなったんですよ、その同じデータが。
同じファミコン使ってんのに。 完全オカルトでしょ、こんなのって言って。例えば東京電力のオーディオクラスターであるじゃないですか、電池を建てたりとか、ああいう感じで住んだ地域の電源設備でデータが変わっちゃうとか、そこまで疑ったんですけど。
確かに何でって感じですよね。 一応関西の50Hzでしたっけ、電源の周波数が違うところに日本で送ってやってみてもらったんですけど、それで違いはなかったんですね。
じゃあこれは東京電力のせいじゃないなって思って、何が違うんだろうなって思ったら、その時に急激に気温が降下したんですよね。11月かなんかで。結構あったかい年で、その年って。
ああ、季節か。 そうですね。10月、11月でかなりあったかい年だったんで、それが一気に寒くなって、なんかちょっと暖房ないと寒いよねっていう状態まで下がった時がそこだったんですよ。
ああ、面白い。 そう。じゃあこれも温度なんじゃないのって思って、室温を記録で出た時の時期のやつに近づけたんですね、自分の家で。
目を密閉して、ちゃんと隙間を目止めして、温度測って。で、やったら、ちゃんと記録出るデータが出たんですよ、自分のところで。
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ああ、すごい。本当に温度だったんだ。 じゃあこれは温度だってなって、基盤の温度っていうか、基盤とメモリーの付近の温度なんですけど、
それをちょっとみんなでやってみようって言って、いろいろ検証したら、温度で排出データが変わるよっていうのが分かったんですよね。
へえ、すご。 で、自分は温度を上げた方が良くて。 あ、それもどれぐらい上げればいいのかっていうのは個体によって違うんだ。
全然違うんで、自分は30度から40度の間まで温度を上げるんですよね。 面白すぎる。タンパク質じゃん。
そうですね。バックゼロさんっていう方は、室温が20度の時だったら、だいたい25度ぐらい。本体温度が25度ぐらいが良いんですよね。
それってほとんど、室温さえキープできていれば、電源オンだけで実現できる温度なんで、あんまり温度調整しなくて良くて、室温だけで良いんですよ、それは。
で、逆にピロ樹さんという方は温度が下がらないといけないんですよ。 冷やさなきゃいけない。 そうですそうです。でも物って温めるのって簡単ですけど、自然界で冷やすのって意外に難しくないですか。
難しいですね。冷蔵庫みたいな。 そうなんです。彼は幸いにも北海道に住んでたんですよ。
気温で何とかしようとしたんですか。 部屋を寒くして開けて。 いや、地獄すぎるそれは。
18度以下に下げて、下にアルミ板を置いてヒートシンクにして冷やしながらやったんですね。 それうまくいくんですか。 うまくいくんです。
いやー辛いけどな、ちょっとそれゲームやるのに。 でもこれが一番最初の電源バグの、僕のホットプレートって言われてるのは何でホットプレート使ってるかって言ったら、
僕の本体は温めなきゃいけなかったと。 いやー面白っ。 室温ではちょっと限界があるっていう温度だったっていうのと、あとはごめんなさいこれは本当に一切関係ないですけど絵面が面白かったんですよ。
いやまあ確かに絵面は面白いなって。 スイコンがホットポンってホットプレートに乗ってるの面白いなって思って、ツイッターにこれで行きますってあげたらバズったんですよね。
いやですよね。僕もそれ見た気がしてて。 これ、誤ったらって思ったんですよ俺。俺これで行くのか。
いやでもある意味最適解っちゃ最適解だなというか。 今聞いてたら温度調整ってもう本当に実験じゃないですかもう言ったら最適な温度探してるみたいな。
その時とかに科学系の人はなんかいや実験ホットプレート使ったらいいのにって言われたんですけど、その時はまだもうイベントも近かったんでとにかく検証データたくさん取りたかったんで、機材変わるとまた取り直しじゃないですかデータ。
確かに確かにそういうのが。 なのでそれは嫌だなと思ってとりあえずそのまま調理用の実験プレートの改造したもの。
それも改造してるの? 改造しました。だって保温で80度は高すぎますよ。
確かに低めの保温を設定したわけですね。 保温で50度マックス50度ぐらいまでしか上がらないように改造して、上にシリコンのシートを敷いてちょっとだけ断熱をして置いて微調整するっていう方法にしたんですよね。
部屋はもうあのスタイロフォームで窓とか全部貼って埋めて断熱してできるだけ狭い空間にしてそこでやってました。
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いやすごいな、気合いを感じますねこれは。 本当に毎日楽しかったです。このことばっかりしか考えてなかったです。
いや、楽しそうだなと思いましたけどそれをひたすら検証するの。 そうそう楽しかったんですよ。
で、これで記録が21分台っていうのがイベントの時に出て、一躍有名になったんで、みんなそこのプレートで21分が出たっていうのでホットプレートでドラクエ3をバグらせたっていう間違った認識されちゃったんですよ。
確かにそれだけが一人歩きしちゃったんですね。 そうです。時間の本当にもうあんまり細かいディテールを求めない人に関しては、そうなんですよで終わっちゃうんですけど、
レイさんとかこういうクラスターでちゃんとね細かい部分を追求してくれる方だと思うので、すごい細かく話したんですけど。
いやでもめちゃくちゃありにかなってるなと思いましたよ本当に。 あくまでも電源バグという技術を使ってデータをバグらせてクリアに近づけてたっていうのが本来の僕らのやってたことなんですよ。
すげーな。 自分は温度を高くしなきゃいけなかった、冷やさなきゃいけなかった人もいる、常温のままでもいい人がいるっていう、たまたまそれだけだったっていう話なんですね。
いやーでもなんか本当努力が詰まってる感じがしますねそれだけでも。 いやーもう本当にもうやばい件数やりましたね。
ですよね。 今もう同じことできないですもう二度と。 これどれぐらいかかったんですかここまで時間的に。
その20年の8月にその電源バグがあるよっていうそのユーチューバーの方がね、ヨンスタンさんが動画を上げて僕らが見て、9月ぐらいにその選挙の最初に始めたヤバヤカさんとかマクゼロさんって方が始めて、
その後に自分たちが後追いで始めたっていう感じなんで、実質9月から9、10、11で12月末なんで4ヶ月、きっちり4ヶ月。
でも4ヶ月ひたすら検証しまくったと。 ひたすら検証しましたね。で僕は11月、10月末か、その本体は一番いいの手に入れたんで、でそこで11月に引っ越しとかがあって温度変化に気づいて、
最終的にもこの本体で行くって決めてデータを取り始めたっていうのがあるので。 いやでもその引っ越して温度変化に気づいたっていうセレンディフィティ感ヤバいっすねこれ。
でも本当に全部潰してたんですよ。電気じゃないと。もう一個ずつわかんないから、一個ずつしかないなと思って。 すごいな。
最終的には電源タップを変えてみるとか、ACアダプターの種類を変えるっていうので、実際実はそこで若干特性が違って電源を切れる時間が0点何秒伸びるとか短くなるとか差が出てくるんですけど。
そうっすよね。変える電流で変わりそうっすもんね。 そう変わるんです変わるんです。だから僕は最終的に家のブレーカーを一瞬消すっていうチャートを考えたんですけど、
あんま意味なかったんでやめたんです。 パソコンとゲームはUPSに繋いで、不停電電源で動かして、一瞬だけ停電させるっていう。
そしたら電源タップからブレーカーまでの中にある電気が使えるのかなとか思ったんですけど、ほとんど意味なかったんでそこはやめました。
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家のものすべてフル活用してる感がすごいな。 そうっすね。危うく停電チャートっていうのが生まれるところでしたね。
めんどくさすぎますけどそれ。 めんどくさすぎますよね、ほんとに。
これでまだ21分とかなんですね。 20分ですね。ここでもう半分ぐらいです、まだ。
これで半分ぐらいなんだ。すごいな。面白い。本当に研究の歴史を追ってるかってめっちゃ楽しいっすよ、これ今。
どうやって縮まるんだろうっていう。 独りでやってた時だと無理だったと思うんですけど、やっぱり人数が多くなって、みんなの感性で好き勝手に、
ルールがないのをいいことに好き勝手にやったおかげで、いろんな情報がお互い共有されて、恐ろしいのはみんな違うデータが出るから、
流用できないですよね。だから別にみんなも出ししぶらないですよ。
こうだったよっていうのを言えば、そこをとっかかりにヒントが生まれるかなっていうので、みんながみんな全部起こったことを全部そのままデータを共有するので、
ものすごい勢いで情報共有と検討と改良が行われて、最終的にこうなったっていう形。
研究のあるべき姿だ、これ。 それを自分の配信でイベント終わった後に言ったら、
何人かが、自分の会社もこういうふうに研究してくれればもっと楽なのにみたいなこと言ってて。
やっぱそうっすか。今聞いててめっちゃ思いましたね。 だからやっぱり同じことを感じている人もいるんだなと思う。ちょっと嬉しかったんですよね。
いやまさに学会とかもそうだし、近い分野になると出ししぶったりするとか全然起きるじゃないですか。
やっぱお互いの利害関係どうしても競争なんで、あくまでも。 なんですけど、やっぱり特性が特性だったのとちょっとそれも違ったので、それも良かったのかなと思ってますね。
すげーな。そこでちゃんと議論されて、課題解決していく感がいいですね。
みんなそのアホみたいなことですよ。引っ越したらデータ出ないんだけどっていうのに対して、そんなたまたまでは何回かやってみたらいいじゃんって終わるじゃないですか。じゃないですよね。
じゃあ電気の成功が関西と関東で違うのかな試そうかとか、そんなのばっかだったので、本当にその一個一個のやつを全部真面目に検討した結果こうなったっていう。
あとなんか地味にすごいなって思ったのが、それファミコンの精度もちゃんと良いっていうことっすよね、ある意味。
精度というと? ちゃんと条件を整えれば再現性よく出すわけじゃないですか、そのデータを。
同じもの、同じ本体でやればね。 同じ本体でやったらっていうね。なんかゲームによって僕のイメージですけど、やるたびになんか微妙に変わっちゃうとか起きたりすんのかなとか思いましたけど。
それは厳密にはあると思います。データの変遷なんて目に見えないので、何かその可視化するものをつなげてみればわかるのかもしれないんですけど、さすがにそれはできないので。
それが絶妙だったってことだな。
それを検証するために、そうです。0.2秒単位の電源をオンオフするタイミングを変えることで、再現性があるかないかっていうのはまずそこで振り分けしてからやったので。
じゃあ再現性あるなっていう判断のもとに続けたっていうのはあるんですよね。 いやー、素晴らしいなこれ。
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なのでそんなのがあって。まあでやっぱりある程度はもうこれ以上は本体の厳選しかタイムの向上余地がないなっていうのがあって。
あとはゲームの終盤だけは普通に進んで、戦闘しながらラスボスのところまで行って倒すわけじゃないですか。
戦闘はランダムなんですよね、ドラッグA3って。ランダムで何分の1で適当にエンカウントするっていう確率なんで。
ああそっかそっか、道歩いして出てこなかったら早いしみたいな。 そういうことです。それが最後の決め手になっちゃうので。
じゃあ戦闘なかったら早いよねっていう手法で、ドラッグA3バージョンが2個あって、前期版と後期版っていうのがあるんですよ。
え、そうなんだ知らない。何が違うんですかこれ。
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次回もまたお楽しみに。
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