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2025-12-24 15:05

71. 魚の卵でノロウイルスを作る?食中毒研究のブレイクスルー

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世界初!魚の卵を用いて ノロウイルスの人工合成に成功
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サマリー

大阪大学の小林教授を中心とする研究チームは、ゼブラフィッシュの魚卵を用いてノロウイルスを人工合成する技術を確立しています。この技術は、ノロウイルスの研究やワクチン開発において重要な意味を持つ可能性があります。魚の卵を使用してノロウイルスを作り出す新しい食中毒研究が進展しており、特にそのメカニズムについて詳しく説明されています。この研究は、食品の安全性向上に寄与する可能性があるため、非常に興味深い内容です。

ノロウイルスの課題
今回は、世界で初めて、魚の卵でノロウイルスを作るという研究について紹介したいと思います。
サイエンスポットは最新の科学技術にスポットライトを当てるポッドキャストです。 ホストはサイエントークのレンです。
はい、ということで、皆さん年末近づいてきましたけど、体調とか大丈夫ですかね?
あの冬になるとノロウイルスのニュースとか見たりするかもしれないですね。
僕も小学校ぐらいの時からノロウイルスがかかったことがあって、もうめちゃくちゃしんどかったですね。お腹とか。
で、あれって結構学校とかで発生すると大変で、当然感染した人からうつったりもしますし、あとはね牡蠣とか貝類からノロウイルスがかかっちゃったりとかあったりすると思うんですけど、今回ちょっとそのノロウイルスの研究になってます。
で、このノロウイルスって意外と人口的に増やすっていうのが難しいっていうことなんですよね。意外となのかわかんないけど、当然ノロウイルスってそれに対する薬を作ろうと思ったらノロウイルス自体をまず調達してきて、それでいろいろ研究とかやるわけなんですけど、そのノロウイルスがだから増やせないとその研究ができないみたいな感じの話なんですよね。
で、ノロウイルスってめっちゃ特効薬みたいなものがなくって、まあなかなかそこが難しいポイントだと。で、今回それに挑戦している研究で大阪大学の研究チームですね、小林武教授らの研究グループでノロウイルスって普通に人には感染するしめっちゃ増えるんですけど、あの細胞とかだとなかなか増えないみたいなことがあるそうなんですよね。
だけど一方でインフルエンザウイルスとかだと、あの鶏の卵を使ったりとか細胞を使ったりして簡単に増やせるんですよ。なのでワクチンとか薬の研究って結構されていて、ただノロウイルスで例があるやつとしては、より人の体の中に近い環境じゃないと増えない。
例えばミニ蝶みたいな蝶の小さいオルガノイドって言うんですけど、人の細胞から作った人工の蝶を使って増やす方法とか、そういうのはあったりするみたいなんですけど、これめっちゃ難しくてお金もかかると。で、そこで今回の小林教授たちが目をつけたのが魚ということですね。
この魚っていうのはゼブラフィッシュっていうちっちゃい熱帯魚で、これよく生物系の実験では使われるモデル生物っていうやつです。遺伝子が人間に似てますよとか、あとメリットとしては体が透明で中が観察しやすいとか、そういうのでよくゼブラフィッシュって使われるんですけど、このゼブラフィッシュってノロウイルスが結構増えるっていうのが分かってきて注目されているそうです。
で、ただ単にこの魚にノロウイルス感染させましたよっていうわけじゃなくて、人工合成に成功しましたよっていうところが世界で初めてです。
魚卵によるウイルス合成
で、じゃあこの人工合成ってなんだっていう話なんですけど、ウイルスの人工合成っていうのは、リバースジェネティクスとかも呼ばれるんですけど、通常は自然界にいるウイルスを捕まえてきて、
ウイルスってあんま使われるって感じじゃないかもしれないけど、捕獲してきて研究するんですけど、人工合成技術っていうのはウイルスの設計図である遺伝子をパズルみたいに組み替えてゼロからウイルスを作り出すみたいな話ですね。
だから遺伝子自分で作っちゃおうみたいなことですね。で、じゃあ実際にどうやってやったのかというと、まずノロウイルスの遺伝子の情報っていうやつはまずもうすでに分かっています。
で、その遺伝子の情報っていうやつをコピーしたDNAっていうのをまず用意してあげると。
このDNA作るっていう技術は結構もう最近だと当たり前のようにやられています。
で、このDNAそのままだとウイルスじゃないんで、これをプラスミドっていう運び屋みたいなものですね。
その運び屋に乗せてゼブラフィッシュの肺、つまり受精してすぐの魚の卵に直接これを注入するっていう方法を使っています。
これマイクロインジェクションっていう技術で本当に顕微鏡を見ながらめっちゃちっちゃいガラスの針で魚の卵にプチッと設計図を打ち込むみたいな感じです。
で、これをやると魚の卵の中でノロウイルスの設計図っていうのが読み取られて本物の感染力を持っているノロウイルスが合成できるっていうことが分かったんですよね。
これまで培養した細胞と魚を組み合わせるみたいな複雑な手順が必要だったりして結構難しかったそうなんですけども、魚の卵に直接設計図を注入するっていう方法だけでウイルスが作れるようになったっていうので、これは結構画期的な技術だそうです。
あとはこの技術を使って実際にウイルスが増えたっていうのを視覚的に目で見て分かるように光るノロウイルスっていうものを作ってます。
これホタルとかによく使われる光るタンパク質っていうのはもうあってそれを組み込んだとこの遺伝子でそれで実際に魚の卵の中でノロウイルス増やしてみるとちゃんと光ると。
逆にウイルスが死んだ場合はこの光が消えるんで、例えば薬の効果を試したときにこれは光が消えたからこの薬効いたなみたいな一目で分かるようになったりとかそういう新しいノロウイルスをツール、今後の研究のためにこういう改造ができるよっていうのを示したということですね。
この研究っていうのは今後ワクチンの開発とか治療薬の開発とかいろいろ使えそうだなと思いますし、魚の卵だったらたくさん大量に安く用意することもできたりとか、あとは遺伝子ってさっきも言ったんですけど人工的に合成するっていうことはできるのですごいいろんな柔軟性があると。
なので例えば毒性を弱めたワクチン用のウイルスを作ったりとか、そういうことがこういう魚の卵を使った研究から始まるかもしれないなということみたいですね。
こうやって言うとウイルスって怖いじゃないですか。
当然僕も怖いと思いますし、ただウイルスって本当に使い方次第っていうところもあるんですよね。
これ今度再演トークで多分年明けぐらいになると思うんですけど、人間vsウイルスみたいな話をちょっと今まとめ中でして、そこでも話そうと思ってるんですけど、
当然人間はやっぱウイルスによってめちゃくちゃ社会が破壊されたりみたいなことがされつつも、なんか新しい生物系の研究のイノベーションって結構ウイルスが使われてたりするんですよね。
だから人間はウイルスをうまいこと使って、今回みたいな薬の開発に使うとか、そういった制御が結構やりやすいところもウイルスはあって、
なのでそれを研究に増やすっていうことは、これ今に始まったことじゃなくて、これ本当に最近盛んに研究されている分野ですね。
なので過剰に怖がる必要は僕はないなと思ってます。
こういう実験やるところって結構厳密にバイオセーフティレベルって言うんですけど、ガチガチに守られた研究環境とかでやってて、そのルール遵守するとかも結構大変なんですけど、
食中毒防止の新たな可能性
そういう話ってたまにこの研究が出ると生物兵器だウイルス危ないぞっていう人もいるんですけど、たぶんそれ言ってる人って現場見てないんですよね。
僕も匿名でやってるんで現場見たと言ってもあれかもしれないですけど、僕は普通に現場を見てウイルスの外に漏れないように対策はきっちりしてますかとか、
そこで使ったものを外に持ち出せないような形になってたりとか、そういう環境っていうのは当たり前のようにやられているので過剰に怖がらなくていいっていうのも僕は言いたいですし、
そういうのが変に叩かれすぎちゃうと研究が例えば続けられないとかそういう本末戦闘みたいな話になっちゃうんですよね。
例えばそういうので叩いてあんまり理解せずにウイルスの研究とか叩いちゃうと、いやいやそれって後々困る可能性ありますよみたいなのを普通にやってる側は思ったりしてると思うんですよ。
なので安易に全部安心だって思うのは、それもそれで危険なんですけど、ちゃんとした理解を持ってウイルスの研究なり扱い方、あとはウイルスの研究が絶対に危ないみたいなそういう本当に正面しか見てないみたいなことはなくなったらいいなというふうに思ってます。
今回もそういう魚の卵からウイルスを作るっていう研究で、一見タイトル見るとおって思うかもしれないんですけど、そういうツールとしてウイルスを使っていくこともあるよという感じですね。
この辺は本当に今度ちょっとこういう話もしたいなと思って、今ちょっと勉強を改めてしているところです。
それは年明けお楽しみにということで、今回の本題はこんな感じですかね。
ノロウイルスはね、怯えなくて良くなる未来が来るといいなと僕は思ってますけども、すごい苦しんでノロウイルス本当に経験したことある人ならわかると思いますけど。
最後にちょっと雑談なんですけど、最近ちょっとあれですね、週1更新してるから雑談長めにしてみようかなみたいなところを思って話してて、
サイエントークは先週KEKコラボということで、素粒子理論物理学者の橋本先生という方をお呼びして、かなりガッツリ素粒子のお話、まあガッツリでもないかな。
ちょっとどれくらいなんだろうな、皆さん結構どれくらいの反応になるかなっていうのがちょっと僕は気になってるところで、
でも個人的にはこういう素粒子の教科書だけじゃわからないような、実際最先端の研究の現場にいらっしゃる先生と話すのは面白いなと思うし、
そういうのを聞いて実際に連絡してくれた先生とかも一応最近いまして、またちょっとそれはおいおいお知らせできたらなとは思うんですけど、
やっぱね僕が一人でね勉強することにも限界を置いてもちろんあると思うので、そういった人といろいろやっていけるのもいいなと思ってますね。
最近サイエンマニアではお茶の研究の話、先週ですね、もうこれでも出してて、これも結構面白いですね。
お茶の研究、栽培から加工からどういうことやってんのっていう、そもそもお茶の品種ちょっと僕お茶の知識なさすぎて、
自分で愕然としましたけど、あんまお茶のこと知らなかったなと思って、ちょっとお茶飲むときに品種とかもちょっと気にしてみようかなとか思いましたね。
それも面白いのでぜひぜひお勧めしております。
あとなんかあるかな面白かったこと、最近ちょっと面白かったことは、僕がいまロンドンでちょっと勉強してるときに、
カルチャーの違い、イギリスと日本のカルチャーの違いじゃなくて、日本とそれ以外の国のカルチャーの違い。
ロンドンで結構いろんな人種の人、いろんな国から集まってるんですよ人って。
僕がよく喋るコロンビア人の人がいるんですけど、コロンビアから来た人は日本にもめっちゃ関心がある人なんですけど、
なんでだっけな、なんかパソコンのデスクトップにたまたま京都の嵐山の竹の写真が出てたんですよね、僕のパソコンに。
これどこだみたいな話になって、これ京都の別に自分で表示させてるわけじゃなくて、Windowsで出てきただけだけど、これ京都の嵐山っていうところの竹の林でめっちゃ観光客来てんだよねみたいな話をしたら、
コロンビアもめちゃくちゃ竹が有名というか、竹をすごい資材としてたくさん使っているっていうので有名らしくて、
竹は鉄より強いと、鉄より丈夫なんだみたいな、すっごい竹を熱弁してきて、こんな竹で話せるんだっていうぐらい竹の品種とかあるんですよね。
グアドゥアだったかな、グアドゥアみたいなめちゃくちゃ太い竹を組み合わせてガンガン建物作ってるみたいな話をしてたんですよ。
それがすごい面白いなと思って、日本だったら竹でできた建物とかあるみたいなの聞かれたけど、あんま見たことないよみたいな話をして、だけどコロンビアだと結構当たり前みたいなんですよね。
通気性良すぎるみたいなの言ってたけど、サン・アンドレアス島だったかな、グランドセフトオートっていうゲームで名前だけ有名みたいな、
そのサン・アンドレアス島とは違うかもしれないけど、そこのコロンビアにある島がめちゃくちゃ綺麗でお勧めみたいな話をして、いろいろ調べて教えてくれたりしたんですけど、
なんかこういう話いいなと思って、竹って僕あんま喋れることねえなと思っちゃってその時に、京都で確かに有名だよとか、あとはそんな建物に使うってよりかは工芸品とか箸とかそういうのに使ってるかなっていう話をしたけど、
なんかそういう国によって同じ植物なりでも使われ方全然違うのはめっちゃおもろいなと思って、さっきのお茶の話も同じようなことを思いましたね。国によってやっぱお茶って全然違うし、そういう僕が知ってること小さいなーみたいなことをすごい浅いかもしれないけど思いましたね。
なんかいろいろ面白いことはありましたね。こんな話してたらもうずーっと喋っちゃうんで、そろそろやめますけど、年内あと1回配信ですかね、本当に年末ギリギリぐらいのタイミングで一応配信はしようかなと思ってますけど、どうしようかな、年末最後のやつはなんか振り返り的なことをやってもいいかもしれないですね。
大体半年ぐらい始めてたったので、ちょっとねいろいろ始めた時から変化してることもありますし、ちょっと話してみようかなという感じです。皆さんこの番組聞いてる人は科学のニュース目当てで聞いてくれてるのかなと思っておりますので、ちょっと年末まとめやろうと思います。
はい、ということで今回は以上です。サイエンスポットでは日本語と英語で配信をしております。ポッドキャストを聞いて皆さんも感想などありましたら、ハッシュタグサイエンスポットで投稿してもらえると嬉しいです。それではまた。
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