化石の発見とその重要性
今日は、高校の先生が250万年前の世界最大のチョウの化石を見つけたというお話を、ちょっとニュースとして紹介したいなと思います。
サイエンスポットは、最新の科学ニュースにスポットライトを当てるポッドキャストです。ホストは、サイエントークのレンです。
ということで、今回かなりキャッチーなタイトルなんで、面白いんで紹介してみようかなと思ったんですけども、
このチョウの化石ですね。これ結構すごいことで、まずチョウの化石ってめちゃくちゃレアらしいんですよね。
これ何でだと思いますかね。昆虫とか植物とか貝とかの化石に比べても、チョウって特に難しいと見つけるのが極めて稀って言われています。
いくつか理由があるんですけど、まずチョウってめちゃくちゃ体が軽いんですよね。
なんで、すっごい軽いんで、死んだ後に水に沈んだりとか、同じ場所に堆積して埋もれるっていうのがまずしにくいと。
あとは、林噴がチョウについているので、それによってさらに水に浮くとか、水に浮いてしまうと堆積しないんですよね、化石として。
仮にそういうのをクリアして水に沈んだとしても、チョウの体ってめちゃくちゃ柔らかいんで、すぐ魚とかの生き物に食べられちゃったりとか、形が残りにくいということなんで、
チョウの化石って世界でも60個ぐらいしか見つかってないらしいんですよね。
で、実際その半分以上は19世紀に発見された古いもの。
なんで2000年以降にチョウの化石って数個しか報告されてないっていうような状況なんですよ。
なんで、まずチョウの化石を見つけたということだけでも結構すごいと。
で、この化石は今から37年前、1988年の7月31日に兵庫県で見つかってまして、
この250万年前の地層っていうのを見つけたのは、これもう今お亡くなりになってしまってるんですけども、
当時の高校教師だった方、上谷さんっていう先生が見つけてたと。
で、この化石を地元の博物館、おもしろ昆虫化石館っていうやつがあって、そこに保管してたと。
で、発見されてから簡単に研究されたんですけども、正式に記載されないままずっとその化石館に置いてあった状態らしいんですよね。
で、その後に最近になって慶応技術大学の先生とか研究グループたちが、その37年前の化石を再度解析するということをやりました。
37年前なんで顕微鏡も今よりあんまり正確というか精度が高くなかったらしくて、
新たな種の分析
今の高解像度の顕微鏡技術で見てみると、この蝶の羽の形とかが非常に綺麗に残っていて、これはすごい化石だということで再度分析されたと。
しかもこれがタテハチョウカのオニミスジ族に属する全く新しい種であるということがわかったそうです。
で、これが上谷さんの化石から取られて上谷オニミスジっていう名前が付けられてますね、この蝶には。
で、実際に頭部は残ってなかったみたい、頭は残ってなかったみたいなんですけど、胸部とか羽とかは結構良好な状態で保管されていたと。
しかも大きさがめちゃくちゃでかいと、羽広げた幅が84ミリあったと推定されていて、残ってた化石からですね。
これが世界中で見つかっている全ての蝶の化石の中で最も大きいサイズ、世界最大の蝶の化石らしいです。
これ結構すごいですね。で、あとはオニミスジ族としても世界初の化石の報告と。
で、あとは250万年前の地層っていうのが、実際名前が付けられた蝶の化石ってもっと古い時代の化石に付けられていて、
例えば350万年前とかの蝶の化石とかは小さいものですけどあったりしたんですけど、今回のものは一応世界では新しい方だと。
最も新しい時代に見つかった絶滅した蝶の化石の種類になるっていうことみたいですね。
なのでもう絶滅しているので今の日本にも生息してないですし、今は東南アジアとか熱帯地方に生息している蝶の仲間だろうと考えられています。
なのでこういった化石から、ちょっとまだこの発見によってそこからどうなっていくかっていうのはちょっとこれからかもしれないんですけども、
ものすごい37年前に残ってた化石っていうのが一応こういった新しい発見につながったっていうので非常にロマンを感じる研究ですよね。
というのがこれ慶応技術大学のプレスリリースに掲載されていたので今回ちょっと紹介してみました。
実際こう化石を見つけるみたいな研究って割と誰でもチャンスあるよなみたいな感じもして、
まあ難しいは難しいと思うんですけど、専門家がやっぱり見るとこういう新しい発見って結構昔に見つかった物質とかものであっても再発掘できるんだなっていうのは面白いなと思いましたね。
ぜひ皆さんも化石を見つけようというかないかなみたいな目で実装っぽいのがあったらちょっと見てみると、
もしかしたらそこに新しい化石あるかもしれないんで見てみたら面白いかなと思います。
ということでサイエンスポットは平日毎日朝に日本語と英語で発信しております。
Podcastをこういった感想聞いた上でメモや感想ですとか、あとは気になるトピックなどありましたら投稿してもらえると嬉しいです。
ありがとうございました。