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埼玉県東松山市にある東武東上線の駅、東松山駅。
大正12年に武衆松山駅として開業しました。
昭和29年に東松山市が成立すると、東松山駅に開業しました。
レンガをあしらった駅舎が特徴的なこの駅。
東松山市は、世界第二位の規模を誇るウォーキング大会、日本スリーデーマーチの開催地、
世界最大の大会が行われ、姉妹として家を結んでいるオランダ・ナイメー編をイメージした駅舎なのです。
駅前を中心に、数多くの焼き鳥屋が並びます。
焼き鳥と言っても、東松山市の焼き鳥は、豚の頭を炭火で焼いたものを指します。
朝鮮出身の店主が地元で馴染みの味付けであった唐辛子の味噌だれが定番となって今でも続いています。
駅の東口には、2015年にノーベル物理学賞を受賞した梶田貴昭さんの記念碑が設置されています。
東松山の農家出身で、県立川越高校、埼玉大学を経て東京大学大学院に進学。
ニュートリノが神道を持つことを発見し、ノーベル賞を受賞に至りました。
駅の西口には、野球稲荷神社があります。
712年に創建した際は小さな祠だったようですが、平安時代、平野忠恒の乱の鎮圧に向かう際、この地に立ち寄った稲本の頼伸が、祠に宣書を祈願すると、
その夜に白羽の矢のような雲が敵陣の方へ飛んでいくのを目撃しました。
その後戦いに勝利した頼伸は、祠に立派な社殿を建造し、野原の野に久しいと書いて野球稲荷だったところを、弓矢の矢と弓という字を当てて、野球稲荷と命名したといいます。
以後、近くの松山城や川越城主の被害を受け、いつしか日本三大稲荷や日本五大稲荷に数えられることもあるようになりました。
境内に入り、左手には手水車があります。
この手水車は天保七年に建てられたもの、そして蝶酢鉢は文成九年に作られたものです。
また、天井部分を覗いてみると、花や鳥をあしらった遺体が二重枚並びます。
手水車を過ぎると、廃殿の前に三の鳥居があります。
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鳥居の上は、片顎を覆うように屋根が付けられた造りとなっています。
鳥居の両脇には、大正十三年に作られた逸居の狛狐があります。
向かって右手は口を開けた狐、左手には口を閉じた狐、二体であうんを表現しています。
廃殿は天保六年の建築。内陣と廃殿が分かれた権限作りとなっていて、これは日光東昌宮などに代表される建築様式です。
立派な彫刻は、常州出身の宮大区飯田千之助による作と伝わります。
廃殿の脇には、県立松山女子高等学校美術部によることしの絵とうさぎのイラストの絵馬が奉納されていました。
廃殿の脇から回って、裏側の本殿を見ることができます。
本殿は聖徳五年の建築。木造銅板武器で、廃殿と同様に見事な彫刻の数々が目を引きます。
本殿の加坊窓と呼ばれる具材には、二匹の竜が退治した彫刻があしらわれています。
竜には、人民救済、雨漕い、魔除け、日伏などの意味があり、本殿を守護する意味があります。
園の下の持送りと呼ばれる具材には、様々な生物があしらわれています。
舎殿の地面の近くには、水に関するものが飾られることが多く、これには日受けの願いが込められています。
本殿大嵌と呼ばれる具材には、仙人の鱗と呼ばれる図が刻まれています。
山で迷った木こりの前に、囲碁を打つ二人の仙人が現れ、それを眺めていたら斧が腐ってしまうほど長い時間が経っていたという中国の伝説を表したものです。
本殿の裏にある本宮は、小さいながら複数の木割りを組み合わせて、精度の高い設計が施されています。
野球稲荷神社の御祭神は、受け持ちの神、日本書紀に登場する食べ物を司る女神です。
この神様は農業の神である稲荷神とも同一としされ、この稲荷神の眷属、つまり使いにあたるのが狐です。
そのため稲荷神社には狐が多くいるということです。
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神社名が野球であることから、多くの野球関係者が参拝に訪れます。
特に埼玉県を本拠地にしているプロ野球チーム、西武第40選手はよく訪れるといいます。
そんな野球関係者に人気なのが、バットエマとベースエマ。野球のみならず、球技の勝利祈願をこのエマに乗せて祈っています。
三州殿の前には大きなスタンプが飾られています。
これは御朱印、その大きさは高さ1.42mで、世界一の大きさの御朱印としてギネスにも認定されているものになっています。
境内の隅に数多くの鳥居が並ぶ一角があります。
鳥居を抜けると、がのび玉神社が鎮座しています。
この稲荷神社は別名、断十郎稲荷。
歌舞伎役者、七代目石川断十郎の信仰が厚く、文政4年にはここらを混流しました。
それ以来、江戸の役者や下流界に広まり、芸能の神様として信仰を集めています。
境内の南西には牡丹園が広がります。
大正12年に東武東上線の坂戸から東松山間が開通したのを記念して、東武鉄道の初代社長、根津海一郎が牡丹などの花を奉納したことに始まります。
約3500平方メートルの園内には、1300株ほどの牡丹が植えられています。
牡丹が咲く4月から5月にかけては、一面が赤、ピンク、白など色どりどりに染まります。