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2022-01-19 31:03

「SAGYOの三つ揃え」スーツじゃない日本のビジネスウェアを考える。

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SAGYOの新製品「SAGYOの三つ揃え」を開発した意図とは?学生時代の和服日常着活動から、茶道の稽古で感じた作法の面白さから考える衣類の形とは?ハイテク素材だけじゃない衣類の進化について考えます!

出演者)
伊藤洋志:ディレクター、岩崎恵子:生産担当

サマリー

このエピソードでは、SAGYOラジオのメンバーが和服をベースにした作業着の新商品「三つ揃え茶宝儀」について語り、着物やスーツに関する社会的な捉え方を探ります。また、作業着としての和服の可能性やデザインの工夫についても触れています。日本のビジネスウェアにおける三つ揃えの重要性や、現代の着物文化に関する課題について考えています。さらに、左利きの人向けのデザインやクラウドファンディングを通じて新たな服作りの可能性も模索されています。日本のビジネスウェアの可能性については、動きやすさや快適さを重視した服の選び方が議論されています。茶道や武道の型の練習を通じて、体をうまく使うことの重要性が再確認されています。

SAGYOラジオの紹介と背景
SAGYOラジオは、野良木メーカー作業のいろいろな工夫や試行錯誤、最近の開発状況などをお知らせする公開ミーティングのラジオでございます。
今日は生産管理を担当している岩崎と、私、ディレクターを務めております伊藤博史の2人でお送りいたします。
前回は、冬ということでマグロ漁船の靴下の話をしたんですけども、今日はですね、最近発表した新しい品物である、三つ揃え茶宝儀というものについてお話しできればと思っております。
よろしくお願いします。
もともと、僕にとってのSAGYOのもともとの話をすると、実は僕大学時代に京都に住んでまして、実は全員京都に住んだことがあるんですけど、改めてSAGYOについて知らない方もおられるかと思うのでご紹介しますと、
SAGYOはですね、岡山、京都、東京にいる3人のメンバーで運営されている野良着の和服をベースにした作業着のメーカーなんですね。
みんな共通点は京都に住んだり住んでいたことがあるっていうのが共通点。僕も京都に大学生の時代に住んでたんですけど、実はサークルでですね、学生時代のサークルで和服を着て大学に行ったりとか、ちょっと現代に着れるような和服を服飾関係の学生と一緒に作って実験販売するみたいなサークルをやってて、
大学の大学院に行ったんですけど、大学院の面接は着物で行ったんですよね。スーツが似合わなくて、スーツを着ないでも許される方法はないかと考えたら、清掃なら和服で羽織と袴で行ったら文句はさすがに言われるんだろうと思って行ったりしてた。
大学院の面接はそんなにきっちりしないといけないんですね。
一応ね、内部の進学者は適当な服、白いシャツ程度で行くやつもいるんですけど、やっぱり外部から受け入れる人はスーツとか着てきますね。
え、伊藤さん内部ですよね。
一応内部なんですけど、とはいえTシャツで行くわけにもいかんし、スーツ着ていくやつは着て行ってましたけどね。
一応落ちたりしますから。
基本は試験ですけど、面接で落ちるっていうのはよっぽどないんですが。
そうなんです。だから着物を着て面接して、いやー、基本関与な先生が多いのです。
面白がる先生もいれば、もともと官僚上がりの先生とかは、なんであいつ着物やんって小言を言っていたと後で聞きました。
なかなか風当たりの厳しい時代だった。最近はもうちょっと和服にソフトな視線になってきましたけど。
さすがに就職活動は着物で行ったら落ちるだろうなと思っていたので行かなかったんですけど、
1個だけこの会社は面白そうだから着物で着て履歴書、写真貼って出してもいいんちゃうかと思って出したら落ちましたね。
これで落ちたかはわからないんですけどね。
それくらい民族衣装のはずなのに。
厳しい。謎のリクルートスーツっていう新ジャンルを着る羽目になっているという現状があるんですよ。
着物は着ている方がもうちょっと変わっているみたいになっちゃってますもんね、今。
そうなんです。許された環境を京都で観光に来た時に着るみたいな、そういう設定がないと堂々と着にくいっていう。
別に着てもいいんですけど、ちょっと変わった方ですねみたいな目線がどうしても存在するという不思議な感じになっておるんです。
その現状を長らくなんとかできるかなと思っており、
大学の茶道部とかあるんですけど、大学とかのサークルで。
でも学生なんか着物着れないので、茶道の稽古するときに何を着てるんだと聞いたらですね、
リクルートスーツみたいな黒いスーツ着て稽古してるみたいな話をしてて、
だから和室の茶室でスーツ着て、まあ面白いっちゃ面白いんですけど、スーツを着て茶道のお手前の稽古をしてると聞いた時があってですね、
それもなんか変な話やなと長らく思っておったんですよ。
それで、そういう流れもあって野良着メーカーをやってるところが僕にとってはあるんですけど、
今回、あくまで作業着なので、農作業したりとか、物を作ったりとかですね、
そういう現場仕事のときの道具として主に制度を主張させていただいておるんですけど、
今度ちょっと、より僕が当初感じた疑問ですが、茶道部の稽古でなぜスーツなのかとか、
なんでビジネスマナーとしてスーツ着ないといけないのかとか、いろいろ最近はラフになってきてますけども、
和服でそういうビジネスの場とかですね、割とちゃんとしたところで着れるような服があってもいいんではないかっていうので、
今回発売したのが三つ揃えの茶宝着というやつですね。
デザインと機能性の工夫
どんな茶宝なのか、バイトで恐縮ですけど、岩崎さんの方からご解説をお願いします。
そうですね、私も伊藤さんと同時期に京都で暮らしてまして、大学卒業した後に京都のアパレルメーカーに入って、
そこが和装のベースとした、新和装を提案するような会社だったので、
そこで勤めながら私も和装について勉強したり、あとは会社の福利構成で茶道を習うことができるんですね。
さすがやっぱ本格派ですね。いやー偉大な先人ですわ。
いや今はちょっとわかんないですけど、私がいた10年ほど前はそれをし始めて会社で。
でまあ習わせてもらってたんですよ。で確かにその時も男性の方は、
初頭とかちゃんとした席ではスーツでしたし、それ以外の時もスラックスに白シャツとか、夏だったらポロシャツとか、それでもベルトをちゃんとして、裾をインしてみたいな感じで、
バリエーションが少なすぎて本当かわいそうだなというか、なんか女性はまだ何かしらそのパンツスーツとかスカートのスーツとか、
セットアップとかいろいろバリエーションがあるのに男性は本当に、サムウェも変だしみたいな。
そうなんですよね。確かに。
でサムウェはすごく単純に何も考えなくてもセットアップで着てるだけで、
ジャージよりはちゃんとできるというか、難しいですけど、サムウェをアップデートしたいなというのは作業を立ち上げた時から私も思っていて、
それで立ち襟サムウェっていうものと作業モンペまくるっていうのは別々で最初は作ったんですけども、
セットアップで着れるように同じ生地で作るようになったんですよね。
それは上下合わせて着てくださいっていう提案は表だとはしてないんですけど、
バラバラで着てももちろんいいし、上下合わせて着ても着たいっていう人が着られるようにっていうので、
多分何年か前からまくるを生産する時は立ち襟サムウェも同じ生地で生産するみたいな、自分の中でルールを決めてやってるんですけど、
それで私の中で一旦いいかなとは思ってたんですけど、さらにその上に立て羽織をたまたま着てた姿を見て、なんかめちゃくちゃかっこいいなと。
違和感なくハマっているという。
これはバラバラに開発したもんだけどすごくいいなと。
あれ、この話じゃなかった。
いやいや。
商品の説明ですよね。
そうですね、まず知らんから。
でも一応立ち襟サムウェっていうのと、モンペのまくるの方と、立て羽織ってちょっと長い羽織ですね、作業が出している。
その3つをセットに同じ生地で作るっていうのが概略です。
今までは立ち襟サムウェを作った時点でセットアップで着てほしいみたいな気持ちがあって、
先にまくるをリリースしてたんですけど、
その後にセットアップで着れる上を作りたいと思って立ち襟サムウェを作ってっていう流れなんですけど、
その時にやっぱり私の現体験というか、茶道を習っていた時に、
お稽古よりちょっと賢まった席の時に何を着たらいいか問題みたいなのが頭の中にあったので、
その返しを入れられるような胸元にポケットをつけてみたり。
それは大事ですね。
そういう、普通のサムウェのちょっとデザイン違いっていうよりかは、
もうちょっと目的を持たしたというか。
そうですね、こういう時に使えるというのを。
そういう風にデザインをしました。
そうですね。確かに茶道、別に振る舞う方じゃなくて、
単にお茶を飲む方としても最低限必要な道具とかしまわないといけないものがあるから、
返しっていうのはあれですね、和菓子とかを食べる時のお皿代わりに使う紙で、
それで茶碗を拭いたりして、自分の胸元にしまったりとかしないといけないんですけど。
必ず必要なものですね。
これまでのサムウェとかだと入れる場所が見当たらないから、
ポケットに入れちゃうみたいなことになっちゃうと、
これはこれでサポート的にあんまりかっこよくないというのはありますね。
立ち入りサムウェを見たことない方にご説明すると、
なんと胸元に斜めに、サムウェなんていうのに斜めになっているんですけど、
そこに表地と裏地の間にポケットが実はあって、
外側からポケットがあるように見えないんですけど、
そっと入れると物が入るような、かっこいい。
擬似的に懐を作ったみたいな感じですね、ポケットが。
そうですね。これが結構いいんですわ。
自分と我々の品物のことについて褒めてもらったんですけど、
動作的にポケットに肘を上げて入れるというのではなくて、
脇を閉めたまま物がすっとしまえるという、
この所作がいいなというふうに思っています。僕は個人的に。
そうですね。どうしても作業するときも実際、
シャツとかだと左胸にポケットがあって、
そこに何かスマホを入れたりとかしますけど、
しゃがんだときにどうしてもポロッと落ちるので、
そうですね。
それを懐のポケットに斜めの切り口の所に入れると、
日本のビジネスウェアの考察
ちょっと落ちにくいというか、そういうのもありますよね。
しかも斜めだから、ポケットよりは横からスライドして物を入れられて、
日本の動作に結構マッチするなという。
機能的にも所作的にもよろしいみたいなポケットがついていると。
これはなかなか日本の服飾文化というとでかい話なんですけど、
民族服の中でも一つ記録されてもいいかなという感じはしますね。
ただね、最近ちょっと話ずれますけど、
最近、左利きの人にはやっぱり、
それはありますね。
もう今の人は右利きに利き手を強制しないから、
左利き人口が増えているんですよね。
はいはい。より実は結構いるという。
だからそういう問題も出てきているので。
それは確かにありますね。
でも合わせが結局逆になったらおかしいし。
そうですね。そっちは監修が強いから、
さすがに合わせの形を変えるわけにはいかないですけど。
左前にはできない。
まあなんとかポケットを左利きの人に。
多分影響ないと思うので、結構前がガパッと開き目なので、
右に両方つけてもいいのかなと思いますけど。
人口が少ない分どれだけ需要があるか。
そうですね。
また左利き用でクラウドファンディングしてもいいかもしれない。
それはようやく生産のいいところですね。
どれだけ必要な人がいるか分からないやつに関しては。
なかなか分量が難しいので、
左利き用、右利き用で作るのは予測がまだつかない状態なので。
あとは、両サイドにもポケットがあって、
フトコロ以外にもポケットがあって、
それはスラッシュポケットって脇から手を滑り込ませるタイプなんですけど、
サムエでポケットっていったらどうしても四角いポケットを上から叩きつけて、
パッチポケットのタイプがほとんど。
あれだとちょっとカジュアルすぎるので、
それもちょっと意識してスラッシュポケットにしたりしてます。
それは結構大きいところですね。
あとは伊達羽織が揃うと三つあるという。
三つあるときちっとした感が出るので良いのではないかと。
三つ揃えという言葉は日本的で面白いなというと、
お披露目する前に茶道をやっている方とかに見てもらって、
こういうのを今度やろうと思っているんですかと言ったら、
三つ揃えですねとかすぐ出てきたので、
やっぱり日本に馴染んでいるんだなと思いました。
すぐ返しはここに出るんだねとか、
副作はどこに行ったらしまうべきかねみたいな話を出てきたので。
クラウドファンディングと需要の探求
副作は吊るためにはベルトループとかになるのかもしれないですけど、
そうですね。
私が習ってたサドルの先生は別に吊らないといけないというわけではないから、
脇にポケットがあるんだったらポケットに入れときなさいとか。
そこにシュッて入れておけば。
そういう感じですね。
だからもうスラッシュポケットで全然行けますね。
リューハによるかもしれないですけど、カジュアルな社会だと別にポケットで。
そんなわけで。
しかしこれが果たしてどれくらい世に受け入れられるかよくわからない。
しかも名前も、
魚着裁縫の裁縫に着物の着で裁縫衣っていう、
ジャンルをこれから作っていくぞという気持ちで命名しておるんですけど。
そんなわけで、ちょうどもう終わったんですが、
クラウドファンディングでどれほど欲しい方がいるか募ってみたところ、
10名ぐらいですね。
なんと10名のモンスターが集まったので、
彼らはこれで仕事に行ったりしてくれるのかなと期待してるんですけど。
どういうシーンで使われるか聞きたいですよね。
そうなんですよ。
クラウドファンディングって最近販売の場所みたいになってるんですけど、
元々は三道車を募るっていう趣旨だったと思うので、
それに立ち返って、
ひとまずこれからもしご興味とか関心があれば、
10名でこういう風に着てこんな感じで使ってみたというのを、
あくまで10名と我々作業の間だけで、
写真等で感想とかを共有するようなことができたらなと思っております。
それは世に出るのは前提ではないので、
一般には公開されないかもしれませんけど、
そういうこともできたらいいなと思っておりますね。
現代との調和を目指して
いろいろな職業の方で、
今やっぱり日本文化を元にして仕事してる方って結構いろんなジャンルでおって、
それも世界に出る方もおると思うんですけど、
やっぱ彼ら聞いたりすると、着るべき服ってのは意外に難しいというよう聞くんですよ。
それで作業の服を買っていただいている方もおるんですけど、
例えば庭師とわりとコンテンポラリーな庭師の方とか、
僕の友人ではその画学の創者の人とか、
海外のアーティストさんと一緒にライブしたりするとか、海外行くときに。
まあ、そういう現代音楽だから平安時代の装束を着ていくわけにもいかんので、
着ててもいいんですけど、ちょっとあんまり馴染まないで。
その人が主役になっちゃいますもんね。
そうなんですよ。
サポートメンバーなのに。
ちょっとでかいみたいな。
服もでかいですからね。
持っていくのも大変というのもありつつ。
かといって何だというときに、うちの伊達羽織使っていただいたりとか、
そういうことをいろいろ聞いて、もしかしたらそういう方々に
重宝されるものになるかも、育っていくかもなという、そういう期待はあるんですけど。
そうですね。着物ももちろん素晴らしい文化ではあるんですけど、
なかなかやっぱり現代の生活にどうしても馴染まない部分が出てきているので、
そうですね。やっぱり建物とかいろいろ社会の仕組みが変わってきているのと、
僕らの身体感覚もちょっと、そういう面では身についていないところもあるので。
着物をすでに流通して、例えば炭酸に眠っている着物とかをリメイクして、
洋装に仕立て直す方とか、そういうブランドっていうのはいっぱいあるんですけど、
結構ありますね。
逆というか、着物っていう概念とか、
そういう大元のものを活かして、和装のまま提供するっていうところは、
まだあんまり少ないのではないかと思うので、そこの辺を追求したいなという話をしましたよね。
それは結構意味があるんちゃうかなと思っているところです。
僕は体型的な問題もあって、そもそもあんまり洋服がスーツとかTシャツ単品とかに似合わないので、
無理してたところがあると思うんですよね。
かといって着物をずっと着れる環境でもないから、
ちょうどいい服っていうのは実はない状態の人も結構おるんじゃないかなとは思ったりしております。
でかい話で言えば、
いわゆるグローバル化してみんながなんとなく洋服を着るようになったっていうのが、
この100年ぐらいの話だと思うんですけど、
全国、世界隅々まででは全然ないんですけど、
各地、特にアジアとかでそういう服作りのお手伝いとかそういうことをチャレンジしている人たちと
交流とかを持てたらいいなという希望はまた別にありますね。
韓国は韓国でこういう作法着のようなものができたら面白いなという。
確かに。
結構ようできてたりしますか、形的にも。
伊藤さんもちらっと言いましたけど、
諸作みたいなのはどんどん洋服が、着ているものが機能的になって、
どんどんこう、なんていうんですかね、
着ている感覚がなくなっていく方向性に今いってると思うんですよ。
ストレッチとか、薄くても温かいとか。
なんかそっちの方にいってるんですけど、
それですごくどんどん、
プリミティブな方を言ったらおかしいんですけど、
本当にだらしなく座ってても楽になると、
人間はだらしなく座ってしまうので、
諸作みたいなものとかがどんどん多分失われていくんだろうなみたいな。
そうですね。
ちょっと残念な気持ちがあって。
それは多分にありますね。
伸縮性がない服でも、もちろん着にくかったらよろしくはないんですけど、
ある程度着やすいっていう機能はキープしつつも、
規制があることによって諸作が生まれるみたいなことも、
いいんじゃないかなっていうのはずっと昔から思っていて。
それはもう本当に重要な問題意識ですね。
そうなんですよね。今回はたまたまちょっとストレッチ性のある生地を仕入れられたので使ったんですけど、
そういうのもありつつ、今までの面100のストレッチ性がないものも同時に打っていって、
そういう考えとかも伝えられたらいいなと思います。
絶対作業って、着やすそうとか機能性がありそうみたいな感じで選択肢の大きい一つになってると思うんですけど、
それでもなんでもっと伸びやすい生地にしないんだろうとか思ってる人も多分一定数いると思うんで、
ビジネスウェアの新たな可能性
そういう考えがあって、こういう生地を選んでるっていうのはちょっと言っとこうかなと思って今思い出したので言ってみました。
なるほど。テクノロジーの方向性とは伸びる、特に着てることを感じさせないみたいな路線で走ってはおりますけど、
人間の体の使い方ってもうちょっとかなり可能性を秘めてると思うので、
服によって制約されるからこのような動きが生まれたとか、その方が別の意味ではあるし機能的であるという。
ようなことがかなりあるはずなんですよね。生活にもよると思うんですよね。
物を全く持たない人とかだと、なんかもう伸び地味だけでオッケーかもしれないですけど、
何かしら力を出したりとか、こうイレギュラーな地形のところを歩いたりとか、
そういうことをする人にとっては、多分何かしらの起点というか服による、
あった方が体をうまく使えるようになるっていう可能性はあると思いますね。
いつも相談というか相互に情報交換してる、
安藤くんっていう身体ゼロベースっていうプロジェクトをやってるアーティストの方がおるんですけど、
彼にちょっとモニターみたいなことをしてもらってたりもするんですが、
最初はモンペのマクルの方に来て、なんか岩登りしたりしてたらしいんですけど、
モンペのマクルって開くと違って、割と空間をたくさん取ってるから、
全く開きにくい場所もあるんですよね。
最初はそれがちょっと岩登りにダメかなと思った瞬間があったらしいんですけど、
いろいろやってるうちに、こういう足の回し方するとむしろこれはこれでいいみたいなポイントを見つけたらしくて、
服を改良するっていうことだけではないやり方っていうのもあるなということを掴んだと話をされていて、
伝統文化との関連
なかなかそれは興味深い路線やなと思ってきましたね。
確かに茶道もそうですし、武道とか空手とか華道もですけど、多分その型を習得していって、
その型を繰り返し繰り返しやっていくことで、どんどんどんどん無駄な間とかみたいなのがなくなって、
最短距離で一番美しく速く動くことができるみたいなのをだんだん体に染み込ませていくみたいなのがあると思うんですけど、
見ているだけでもすごく気持ちいいですし、無駄のない動きとか。
あとはやってる側もすごい気持ちいいんですよね。
そうですね。あれはなかなか頭がすっきりする不思議な体験ですね。
そうなんですよね。本当に頭がすっきりする不思議な体験ってその通りで、
何のために会社で習わせてもらえるというか、習いなさいって言われるので最初は言ってたんですけど、
やっていくうちに、ああなるほどなみたいな、みんななんでこんなことやってるんだろうって最初は思ってたんですけど、
この感覚が気持ちいいなっていうふうに思える時が来るんですよね。ずっと繰り返しやってると。
あれはすごくいいですよね。きちっと区切りがあるというか、
だらーっとずっと何か生活が続いていくというよりは。
そうですね。動きに一つ目標ができるというかですね。
うまくいくと、よかったみたいな、軽いすっきりした気持ちになるという。
なかなか面白い文化やなと思いますね。
ね、本当に。
だから服が快適、フリーになっていくと同時に、
茶道をやる人とかそういうことに興味を持つ人は減ってはいないというか、むしろ海外では増えてたりもするので、
そういう反動もあるんちゃうかなと思って取り組んでいきたいという感じですね。
そうですね。
なので、そうですね。だから茶道の茶奉儀を着て茶道の稽古をやってみるとか、
そういうことを実際これからも取り組んでいきたいなと思います。
社会を開いたり。
そういう企画をしてみたいという感じで、服を作る以外にもそういうことまでやっていけたらという希望がありますね。
おかげさまで、今発送準備中ですので、
試着もせずに、こういう決めていただいたチャレンジャーの方10名に茶奉儀フルセットが密揃いが届く予定でございます。
じゃあ今日はこの辺で締めたいと思います。
はい。
お聞きいただきまして皆様ありがとうございました。
ありがとうございました。
はい、ではごきげんよう。
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