SAGYOの再開と目的
名前を言いましょうか。こんにちは、永山です。岩崎さんどうぞ。はい、岩崎です。生産担当の岩崎さんと、あとは伊藤さんですね。
伊藤です。よろしくお願いします。
この3人でSAGYOをやっているわけですけども、以前からSAGYOのラジオというのは、以前からというか以前にSAGYOのラジオというのをやっていたんですが、
ずっと更新が切れたまま、もう数年が経った状態ですが、久々にですね、このPodcastの方を再開しようということで、3人集まって撮っております。
で、なんでラジオをするのかということなんですが、どういうふうに小さなメーカーが服を作っているのかとか、我々がどういうことを考えながら、
物を作ったり物を売ったりしているかというところがわかってもらえると良いなというのが基本的になるので、僕らの話をきっかけに、僕らの製品だけじゃなくて、
なんていうんですかね、衣類がどういうふうにできていたりとか、メーカーとはどうあるべきか、あるべきかというべき論というよりは、
小さなメーカーが生き残っていくためにはどういった苦労やアイデアがいるかみたいなところがちょっとわかってもらえると面白いかなというふうなところですかね。
そうですね、なんか喋りたいことがいっぱいありすぎるっていうか、なんか書いてくる時間がないっていうのがありますよね。
どうしても文章を書くっていうのは、伊藤さんは本業としてプロとして文章を書いているけど、ゆうさきさんも僕も文章を書くっていうのが本業でもないし、そんなに慣れているわけでもないから、
なかなかまとまった分量の文章を世に出すっていうのは力がいるんですけども、お話しするっていうふうになればその辺がね、もっとカジュアルに出せるんじゃないかというところで、
はい。
最初にもういきなり早速の話題なんですけども、ちょっと作業のコンセプトっていうのを少しずつ変えていこうかなという話を昨今ずっとしてまして、その話題ですよね、ゆうさきさん。
そうですね。やっぱり最近のこの経済状況で、どうしても人件費も物の値段も上がっているっていうのは皆さんご承知の通りで、アパレル業界も大々にしてそれがあって、
で、コストが上がる分、価格も上げざるを得ないっていう現状なんですけど、そうなった時に本当に野良着っていうところでいいのかっていう疑問が出てきたというか。
根本的に野良着ってなると汚す服だったりとか、下手すると破けたらまた新しいのを買うっていうふうな感じだけども、どうしても我々が国内の工場を使って作るっていうふうな軸をずらさないでやると、
やっぱり生産コストっていうのはどうしても、どうしてもというかかなり無視できない状態になっているってことですよね。
そうですそうです。やっぱりね、それで嘘っぽくなってしまったらダメなので、野良着ってちゃんとこちらが歌ってるのであれば、本当に野良着として使っていただけるような衣類を提供しないといけないのに、やっぱ価格のそのところでギャップが出てしまうと、嘘っぽくなってしまうなっていう。
これは野良着かっていうふうに思っちゃうとですよね。
そうですね。日本って一時産業が、日本も限らず世界中に一時産業って基本苦労が多い業態で、皆さんのご存知の通りお米の価格問題とかも、正直私もちょっと農家の一部ではあるんで、今のお米の価格が高すぎるって言われたら、
ようやくこれで何とか続けていける金額なんだがっていうふうに思うほどの基本的に苦境な業界で、本来的には高品質で相応の価格の野良着を使ってもらうのがベストなんだが、なかなか農家側にそこまでの余裕が出る社会経済状況ではない。残念ながら。
現実ですね。
なかなか常に矛盾があるんですけど、それで日本の農産物を多少高くても買ってほしいという気持ちで農家はやっておるんですけど、そう言いながらもある意味安い労働力を使って作られた農作業業を使わざるを得ないという矛盾を抱えているというところに、作業は長年チャレンジし続けてきたわけなんですけど、
一応ビジネスでもあるので、なかなかそれを突破しきるっていうのは、世界の経済構造を変える勢いじゃないとちょっと難しいっていうのもあって、続けていくためにもちょっとコンセプトを広げていくみたいなことは必要やろうなと。
国内生産の現状
そうそう。旧来型であれば、たぶんその続けていくために、今までのアパレルメーカーどうしてたかっていうと、やっぱりコストを下げる方に力を注いでいくというか、じゃあもう生産拠点を海外に移しましょうとか、単価を下げるために大量生産して卸し先を増やしましょうとか、そういう方向に行ってたと思うんですけど、
これからは明らかにもうそうじゃないというか、やっぱり日本の繊維産業とか、法制の現場とかを守るっていうのもなんかおかしいと思ってるんですけど、
当たり前に国内で消費するものは国内で作っていくのが一番シンプルでいいよねみたいな感覚で、適量を作りたいみたいな、私はそういう気持ちが強いので、
そういうコストの操作ってよりかは、コンセプトを変えるなり、視点を変えるなり、皆さんにこういう衣類を作りたいんですって、もうちょっと解像度を上げたりとかの工夫をして、買っていただける衣類を作っていきたいなというふうに思ってるっていう感じですかね。
ちなみに僕らの話の中で何とか出てくるけど、衣類の国内時給率というか、何でしたっけ。
時給率で今ね、大丈夫です。
何パーセントぐらいっていう話をいつもしてるんでしたっけ。
今はもう1.4パーセント。
前だいぶ前に2パー、2.何パーとか言ってたんだけど、もう1.4とかいう話はですね。
ちょっと今手元にデータないですけど、作業を始めた頃はもっと高かった。
全然高かったですね。高いと言っても、でもそんな5パーとか。
そうですね、一桁のパーってことですよね。
10パー起きてしばらく経ってたぐらいの。
それがもうちょっと1パー。
いきずりに1パーぐらい。
かもしれないなっていうところが見えてくるような数字が加工傾向ってことですよね。
そうです。コロナ開けた後ぐらいでも1.5パーだったのが、もうこの数年でも1.4パーになって、って感じですね。
減ってますね。
もちろんそのめっちゃファストファッションが多様化して日本に押し寄せてるっていうのももちろんあるし、実際日本で作れる場所も減ってるっていうこの2つがパーセントが下がってるという。
そうか、負の相乗効果っていうことなんですけど、作り手、担い手っていうのが減ってるっていうのもあるし、消費者側も安いほうがいいとかいうふうな方向に流れるっていうところもあると。
そういう要素もあると。
あとはやっぱり工場側のマインドも昔のまんまでアップデートしてないっていうのも結構大きい要因ではあるかなとは思いますね。
工場側のマインド、それは昔からというのはもう言われた通りに作るみたいなそういうことってことですか。
そうですね、やっぱりメーカー側のほうが立場が上で、いついつまでにこんだけ作ってくれみたいなのをずっと受け続けてきてて。
で、いざそこのメーカーがやっぱりちょっと海外を出しますってなったときに。
海外でやる場合ってなると、ボーンとなくなっちゃって、2日の作品はいかなくなっちゃうみたいな構造があると。
その時にじゃあうちはもうこういうふうに考え方変えてやってみようみたいな意識の転換とかももうないんですよね。
疲弊しすぎちゃってて。
なるほど、マインドも体力的な部分っていうところもそうですね。
もっと仕事じゃあ集めないとって言って、じゃあもっと安くしないといけないのかとか。
そういうふうに。
そう、悪い方に。
悪い方の下請けの構造になってしまっているという。
そうなんですよね。
やっぱりある意味ではデフレなマインドが抜けておらず、大量生産時代の気持ちでずっとやっているところがなくなってきてしまっていると。
そうですね、もうそういうところがついに力尽きてっていうのが多分どどどっとこの1,2年とか多いんじゃないかなって思いますね。
作業としてはそういった状況にありつつ具体的にどういうふうな方向に舵を切っていくかっていうところかなと思うんですけども。
で、どういうとこで作るかっていうのが変わってくるってことですね。まず一対一には。
作るところですか。
作る場所がまず変わるってことですよね。
そうですね、工場は変わりました。今年の話ですね、まだ。
そうですね。
工場は変えざるを得なくなって変えまして。
国内っていうのは変わってないけども。
そうですね。
国内の工場の工場さん自体が変わってるってことですよね。
だからその作業として絶対外すことができないのは国内で作るっていうことが外すことができない。
そうですね。
で、やっぱり工場も疲弊していく工場と一緒にやっていくといずれかはできなくなっちゃうので、疲弊しない工場とやらなきゃいけないっていうふうになってきていると。
なるほど。持続性みたいなところっていうのはもう一つのビジネスの折り合いをつける中の一つのパラメータになってるっていう感じですかね。
そうです。今までお付き合いがあった補正工場はもちろん国内で、私がすぐに日帰りで行ける範囲の中で見つけた、すごいちょうどいい規模感の工場さんではあったんですけど、
やっぱり、かつすごく良心的な価格で塗ってくださってはいたんですけど。
そうですよね。
そうなんですよ。ただやっぱ短期的にはそこに出し続けていけばいいかなっていう感じではあったんですけど、長期的に見たときに、
やっぱりこの工場が5年先にあるのかなって思ったときに、ちょっと厳しいだろうなっていうような運営の仕方だったんですよね。
なるほど。
あんまり詳しくは言わないんですけど、そこでちょっと不安があって、一緒に交付価値を出せるような工場に変えていきませんかっていうお話をして、
もちろん、ちゃんと変えていくところで大変なところは協力するのはするし、コーチになってどんどん上げるためにも技術を伴えるように、一人の人が丸縫いしてくださってたんですけど、
それをちょっと若い人たちにも仕事を分けていって、育てるっていうようなふうにしないとみたいな感じで、いろいろちょっと介入って言ったらあれですけど。
あ、佐々木さんの方から工場に対してそういったアドバイスをしたって。
そうですそうです。提案して。じゃないと、こちらも安心して服を、お願いし続けるためにもどうですかっていう話だったんですけど、最初はすごく妄想すべきだって言ってやりたいとは言ってくださったんですけど、
まあやっぱりその社長、社長というか経営者のマインドが変わりきらなかったというか、まあやっぱりちょっと難しいみたいになって、そうこう言ってるうちにそのうちの担当してくださっていた、その一人の人、もう一人の人しかうちの商品縫ってなかったんですよね。
その方がちょっともうなかなか難しくなってきたっていう、その孫も生まれて、で目も悪くなってきて、でちょっとフルタイムで入ってたけどちょっと時短にしたいとか、なんかいろいろそういうふうなことが出てきたんですよね。
工場との新たな関係
で、まあなんとかならないかなと思ったんですけど、ちょっとこれ難しそうだなっていうので、あのまあちょっと友達俺も怖いので、これ以上ちょっと出すの難しいんですけどみたいな話になって。で、まあ向こうも向こうで、まあそうだねみたいな。
と言ってるうちに、なんと向こうからうちの服を縫いたいって言ってくださる工場が現れて。
それ渡りに船って感じだったんですね。
そうなんですよ。で、まあ徐々に急に仕事を辞めてしまうと、向こうも大変だと思うので、徐々に切り替えていきながら、今に至っているっていう感じですね。
なるほど。
それが三陰一方のところってことですよね。
そうですそうです、はい。
なんかたまたま僕が、販売会があれば私が必要に応じてお話し会しに行ってるんですけど、まあそれで三陰一方に行った時にいらっしゃった参加者の方が縫製工場をやられていて、そこで出会ったというのがきっかけですね。
なんかやっぱり、なんていうんですかね、縫いたいって思ってもらえるってものすごいありがたいことで。
そうですよね。
そうですそうです、もう今まではメーカーが工場を選んで、これお願いっていう時代だったんですけど、もう今は逆に工場の方が少ないんで取り合い状態の中で、お宅のを縫いたいって言ってくれるっていうのが本当にありがたいなというか。
そうですね。
サステイナブルな製造の模索
全て対等に仕事ができるなっていう気持ちですごい嬉しいんですよね。
そうか、逆にその工場が減ってきてる現状、工場側から見ると、工場側売り手市場みたいな部分も徐々に出てきているっていうことなんですかね、今までみたいな。
いやもう全然あると思います。
だから本当に対等に工場からも条件をきちんと出せるような形になってきてるし、さっきのともだれの話じゃないですけども、両者がいい感じになるためにどうすればいいかっていうところをともに変革していくというところも、組織によってはできてるところ、やろうとしてるところがあるっていう感じなんですね。
そうですね、大手さんはもうほぼほぼそういう、本当に一企業のようにしっかりとクラウドで全部管理していてとか、むしろうちのフォーマットで発注してくださいねみたいな感じで。
なるほど、それで効率化してるからってことですね。
そういうような感じで改善していって、仕事をもうガンガン取ってる法制工場さんもありますし、もうそういうところはもう年間で抑えられてたりするので、もう私たちのような小規模事業者は全く入れないんですけど、
そうじゃないような本当に小さい工房レベルとか、もう従業員12以下みたいな小さいところはなかなかそこまでどうしても。高齢化のあれもあるんで、デジタル化みたいなのは全然できてないんですけど、
それでもやっぱりちょっとリテラシー高いような、今回取引できたような工場さんとかは、やっぱり自分たちで情報を取っていって、ちゃんと正当なこれを縫うのにこれぐらいの時間がかかるから、じゃあ何枚だったらいくらですよねっていう感じで根拠を示しつつ工賃を提示してくれるみたいな。
普通の他の業界だったら当たり前のことだと思うんですけど。
そうですね、逆に言うとそういうことじゃなかったってことなんですね、その法制業界っていうのはね。
なんか相場が、なんとなく相場がずっと古い相場があって、それに応じて、このロットなんでこれぐらいですみたいな感じで、それが利益出るのかむしろKアップするかっていうのもちょっと工場側も把握しにくい状況であったと。
そうですそうです。
だから工場さんによってはもしかしたら今のチャンスというかね、無駄な部分をどんどんどんどんなくしていって、自重を増やすっていうふうにしていけば利益出せるっていうふうなフェーズに入ってきてるところもあるっていう感じなのかな、もしかすると。
そうですね。
だから補助金とか、あと実習生みたいな、なんか既存のそういうものを受け取らずに、自分たちでとか、近場の人たちでなんとかできるように仕組みをもう一回組み直すみたいなことをされてるところもありますし。
なるほど。それは面白い、面白いというか。
そうなんですよ。なんかね、この何年かでかなりなんとなくもう変わってきてるなっていう気がします。
もういよいよこのままじゃやばいなみたいなのに、もう本当に気づいて。
うすうすも、この10年ずっとうすうすは気づいてたけど、まだいけるかなみたいな。もういよいよ無理やぞみたいな。
なるほど。
でもそうすると両極化してくるってところもありそうですよね。もうダメなところは、まあこういう言い方あるかもしれないですけど、もうダメなところはダメになってしまうし。
もうやめてしまいますね。
元気に残るために変革をしていくところは、そうやってどんどん変わっていく道を破っていくようなところになっていきそうな気配は感じますね。
まあやっぱりそう結局、現場の人に幸せを寄せながら延命してきたっていうところは大きくて。
まあ今だと例えばそういう法制関係者が、まあやっぱSNSとかやってるからチェックしてると、私が元気に残る。もう辞めた人がもちろん多いんですが、まだ若い方でも。
私がやってた現場にいるところは月給14万ぐらいかなみたいなことで、よくあれでやってたなみたいな話を結構言いたいですね。
まあそれはでもそもそも無理があったけど、まあそういう業界だからっていうので何とかしてきてしまったところが、まあ今是正されるしなきゃいけないっていう段階になってるんだと思われますね。
ただまあそうなってくると、僕らのメーカー側もそこに対してやっぱりコストっていうところという意味では上がってくるっていうところもあるっていうところに、まあ最初の話ですけども、にもつながってくるというところになるんですね。
そうですね。だから日本で作る、続ける、構成を続けるための適正な工賃を払った上で物作りをしなきゃいけない。
今まで別にそういうの握り倒してやってたっていうわけではないんですけど、まあそれがよくわからない感じの製造工場が多かったということで。
今までも全然いいねというか相談の上で決めてきたんですけど、向こうもその根拠っていうところで、あんまりそのちゃんと計算してなかったから、なんかまあ今までそんぐらいの値段でやってたし、まあこんぐらいですかね、どうですかねみたいな感じだったんですよね。
それがまあそういう曖昧な交渉はできなくなったみたいなところですかね。
なあなあでやったところは。だからそのいわゆる物価高的なコストが上がってるっていうのにも加えて、そのいわゆる是正されたコストアップみたいなところっていうところも、まあ特にこのイレイっていうのはあるんじゃないかっていうところですかね。
野良着の進化
そうですね、たぶんデニムの業界とかだと、もうたぶん結構前からもう10年ぐらいそれこそ作業を始めたぐらいの時からもうデニムの人気は世界的に高かったので、デニムだけはなんかずば抜けて高知に高かったんですよ当時から。だからやっぱりそういうことなんですよね。
きちんと交渉力とか協商力みたいなのがあれば、きちんとその辺の本来のあるべき賃金だったりとか、是正なコストに見合うような価格になるっていうのが自然だと。まあそれがまあ発球しているっていう感じなんですかね。
そうですね。
そうなってくると我々今後どうしていくかっていうところが、そのコンセプトのところにはあるわけですが、その辺はどういう変化が今後ありますかね。
だからまあ野良着っていうふうに言っていたのを、やっぱりもうちょっと定義を広げて仕事着にしたいなっていう話はしましたよね。
そうですね。野良着とか野良作業っていう言葉自体が持つちょっと泥臭い感じだったりとか、それはそれでこう素敵な響きではあるんだけども、そことちょっとイメージと実物がちょっと乖離しているっていうところがあるよねっていうところで、もう少し仕事という形に範囲を広げて、
よりその仕事の中での、まあ価格帯的に考えてもその仕事の中でもちょっと腫れ気っぽい感じのポジションになってくるのかな。
そうですね。言ったら、スーツの代わりに着れるような日本の衣類みたいな感じですかね。目指すのは。
あるいはいろんな仕事をされている方が人の前に出たりとか、誰かとお会いするときとかにも、撮影があったりするときに着てもらえるとか、そういうところがあると良いのかな。
そうですね。デザインのコンセプト自体はおそらくそんなに大きい変化はないんですけど、なのでああいう和装をベースとした機能的な服っていうところは変えずに、
例えばですけど、日本文化に携わるようなお仕事をされているような方々に向けてユニフォームとして使っていただけるような仕事着に転換したいなっていう感じですかね。
確かにね。パッと僕もそんなに詳しい、僕がいる側にはあまり詳しくなくて、コンピューター側に詳しい立場の人間なんですけども、パッと思い浮かぶのは寒いとか寒いとか、そういうのっていうのは仕事着なんだけども、和装っぽさからも来てるっていうものだけど、あれももうちょっと発展できる余地がありそうっていう感じがありますもんね。
そうですね。寒いはもうみんなが多分想像できるあの形みたいなところからアップデートしてないなっていうのはあって、あれはあれで完成してるんでいいと思うんですけど、作業だったらどうできるかなみたいなことも提案できるかなと思うんですよね。
そういうイメージってことですよね。そういった場合に、本当に寒いは寒いとして気軽に着れるっていう服とまたちょっと違うシチュエーションだったりとか、食だったりとか、そういったところに対して僕らのコンセプトがアプローチできるといいなっていう感じですかね。
そうですね。今までもそういう方々に使ってくださった人いたんですよね。
実際そうですよね。書道家の方だったりとか、ライブペインティングしてる方がマクロを履いてくれたりとかっていうのもよく。
あとはお酒を作ってらっしゃる当事の方とか。
そうですね。当事の方とかね。よりそういった方にリーチしていくような形で少しコンセプトを広げたり高めたりとかしたりというふうなところですね。
そうですね。
あとはこのネタメモによると、生地の仕入れ先を増やそうとしてるっていうのがあるんで、ちょっとこの辺を聞きたいんですけども。
作業を立ち上げるときに風景を作っていく野良着っていうしっかりとしたコンセプトが最初に、一番最初からもうあったので、その野良着に寄せるためにも生地は、生地でコストを抑えようっていうので、
工場から出てくる破綻っていうか見切りのもの大手さんが使った後のものの残りみたいなのを安く引き取って使ってはいるんですけど、ただそれだけだとどうしても限定的になってしまうというか、
もう出てきたものの中からいいものを選んでっていうふうな今まで作り方をしてたので、どうしてもものすごくニーズがあるのはわかっているのに生地が出てこないから作れないっていう。
これ再販しないんですかってお問い合わせが本当にいただけますからね、この黒のやつとかさ、このデニムのやつとか。
デニムの現状と課題
やっぱデニムはすごく多くて、引き合いは多いのはわかっているんですけど、この昨今の事情から皆さんもうきっちり生地を使われるようになってて。
節約して、いいことだと思うんですけどね、見切りが減っているというかね。 そうなんですよね。あと見切りが出てももうやっぱり全部ガサッともう現金で買っていくみたいな、ちょっと大きめのメーカーさんとかも。
さらにそういう、我々よりも大きなメーカーさんが見たいようなことをするというか。 そうですそうです。もう皆さんご存知のみたいなところももう見切りを買うようになってきてるんですよね。
昔は記事からオーダーしてたのではっていうようなところとかも、もう見切りを引っ張るようになったんで。 なるほど、政府のコストを責めるためにそういったプローチをしてると。
なかなかいい記事が買えなくなってきていて、特にデニムはもうこの1、2年ずっと見てないというか、そういう状況なので。 出てこない。
だからもう一つ、見切りは見切りでもちろん使っていきたいんですけど、やっぱ国産の布とか日本の繊維産地から正規のルートで仕入れたものとかも使っていきたいなと。
例えばデニムとかだと、もう見切りでは出てこないんで、デニムは皆さんのご要望にお答えするためにもちゃんと小島のデニムを買って、ちゃんとこれは小島のデニムですっていうふうに売ると。
なるほど。まあ日本はね、確かにそのいろんな産地というか、産地って言っていいんですかね、その場所でいろんな布を作ってるっていうところが昔から歴史もあったりするので。
そうですそうです。私はどちらかというと、もうファッションデザインというよりもテキスタイルの方にすごく興味があって、もうやっぱそういう産地に赴いて、で生地を一つ一つ仕入れていくっていうこともして、直接生地を畑屋さんから買うことで、
トン屋よりは高く買えるんで、支援もできるし、まあ本当に微力ですけど、それで流通量が増えたらいいなっていうのがあるんで。
もう少しでもってことですね。 かつまあやっぱりそのね、作業をご愛用いただいてる方も、まあ作業で初めて伊勢モメンとか、なんかそういう生地、伝統工芸風みたいなものを知るっていう方も多いと思うので、
本当まあ気楽な感じで、いいなと思って選んだものが、たまたまどこかの工芸風だったりするっていうのができたらいいなっていう。 なるほど。そうですね。だから今までもその手ぬぐいとか、あと図巾とか、まあそういう風な生地を使ってきて終わったわけですよね。
そうですね。伊勢モメンは本当にあれに変わる生地ってないと思ってるので、あれはまあ昔から使わせてもらってたんですけど、あの生地以外でも本当に独特の風合いだったり、本当にこんな、なんていうんですかね、こんなものが普通に売られてるのっていうような、この表現が難しいんですけど。
なんかびっくりするほど手間がかかってるものとかが、本当その辺の布としてポンと売られてるんですよね。
だから工業製品であるんですが、まあほとんど伝統工芸に近いくらい。 そうです。もうクラフトですね。なるほど。 伊勢モメン 機械織りの布っていうのはまあ日本は昔すごい盛んだって。 確かに。機械織りって言ったってもうやっぱ全自動じゃなくてやっぱ人が調整して、手の代わりに動いてるだけなので機械は。もうやっぱり人が作ってるんですよね。
なるほど。じゃあその形になってる工芸品としてのイメージからちょっと離れちゃってるから、布自体が工芸品っていうイメージ持ってない人多分聞いてる人でも多いと思うんですけども。 多いと思うんですけど。 実際目の当たりにすると、これはもう本当に手で作って。
そうですね。結構そのセッティングするのはこのおばあちゃんとこのおばあちゃんしかできない機械とか、まあそういうのはやっぱ各地に残っていたりとか見放しますね。 結構器とかだとやっぱり現代の生活のスタイルにもうまく入り込めて、で伝統工芸品も今も器関係はあったりするんですけど。
確かに。 布ってなるとやっぱ着物の時代のもので着物としておられてたもの、着物のたものとして。 そこで断絶しちゃってるってことがあるんですね。 そうなんですよね。そこからうまく洋服の文化にこう乗せられなかったっていうので。
なるほど。そっかそっか。 だからもう未だにそういうところの主力の売り先は着物のトン屋さんだったりするんですよね。 ああ。
伝統工芸の活用
やっぱり幅がどうしても着物の幅ってないと作れないとか制約がもちろんあるっていうのはあるんですけど。 そうなんですね。それをその記事やっぱせっかく素晴らしいものなので、やっぱある程度現代に合うようなものをメーカー側が努力して提案できたりしたらいいのかなと。
なるほど。それは面白いですね。 やっぱりいくつかの分野というか、例えば和歌山県のスウェット生地居るみたいなやつは、ちょっとジーンズカルチャーと比し合わせ高いので、うまいこと現代の製品としてマッチしたりリバイバルしてるところももちろんあると。
あれも昔はスウェットじゃなくて肌着だったんですよね。肌着の食器を改造して、確かそういうスウェットとかにも作れるようにしたんじゃなかったですかね。 面白いですね。
メディアスだったという感じです。 メディアスって言ってましたもんね、昔ね。 なるほどね。 それをちょっとアメリカンカジュアルカルチャーの高級化にうまくフィットして、今リバイバルしてるというケースもあると。
じゃあまだまだその変えられる余地とか、新しいものに変えていく余地っていうのも残されていると。 そうだから意味そのデザイン側の仕事っていうところになってくる。 うんうん。だからメーカー、我々メーカーがちょっとだったりとか。 そうですね。メーカーとデザインするところの頑張り。 どういう提案ができるかっていうところに寄ってくるっていうところも結構あると。
メーカーがメーカー側でこういう使い方もできるよっていうのは、メーカーっていうのはその製造側ですね。もうそういう提案をする社長さんもいたりとか、いろいろ努力はされていると思うんですけど、お互いの共同的な動きが必要であると。 そうですね。だから。
聞いてくるとまあ、なんていうかちょっとね、最初はなんかちょっとコストアップでっていう悲しい話っぽいところがありましたけども、そこまでこう話を聞いてくると、なんかこう結構未来があるというか、僕らにもなんかできることないのかなっていうところも結構大きいっていうところですよね。
そうですね。やっぱり風景を作っていきたいし、残していきたいっていうのもあるので。 そうですね。岩崎さんがちょっと守りたいっておっしゃってたけど、そういうのが好きだっていうのがそもそも岩崎さんの個人的な感情としてまずあって。
そうですね。 だから守りたいみたいなそういう感じあるし、守るためには別に守りたいですって言うだけじゃダメで、どういうふうにこの現代の消費者に向かって提案できるかっていうところが結構大きいところにつながってた。
そうですそうです。守るって言ってもね、その保護したいわけじゃなくて、自然な形で発展していってほしいので、私たちも頑張るみたいな。そんな感じですかね。
生かし方次第ですごい可能性があるわけなんですけど、生き物でもあるんで、ほっとくと絶滅しちゃうので、それなりのことをしなければいけないと。ある意味では保護とも言えるんですけど、博物館的に残すっていう形じゃなく、一応民間事業の中で残る方法を探っていくのは結構面白いし可能性があるという。
でもね、現場行くと意外とやっぱりそこの辺は軽やかで残ってる畑屋さんとかは、シャトル食器のもう手に入らないパーツを3Dプリンターで作ったりとか、結構ね、いろいろ挑戦したりして、どれだけ土を詰められるのかとか。
なるほどね。今までできなかったことにもちょっとチャレンジしてくるみたいな。
そうですそうです。いろいろチャレンジしてるんですよね。
やっぱその機械の維持メンテナンスも結構その辺の重要課題で、製造してる機械を作ってる工場もないから。
さらにそこの先に機械を作ってるメーカーっていうのもあって。
失われているところが多いんで、やっぱ辞めちゃうところから部品を分けてもらったりとか、そういうことをいろいろやってるけど、3Dプリンターは割と最近できるようになってきた。
そうか、それは一つの文明によるサポートになってるわけですね。
この辺はもうあらゆる日本のものづくりの現状で見られることで、どうするにしていくか。うまくいったケースはたくさんあって、
書道の筆作ってたところが化粧の筆にコンバートすることでかなりヒットして生き残ったりとか。
僕は大学では、大学の院の2年間はそういう伝統工芸の研究と調査してたんですけど、そういう家はやっぱあるんで、
物を作る、いろんな関係者のやれることはたくさんあるぞというところではあります。
今までその作業は、野良木っていう一応農作業機器の価格帯に頼る範囲を目指すために、
見切り布って言っても使われなくなって、ちょっと余った生地を割と低廉な価格で仕入れて作るっていうのをかなりメインにしていっていたので、
そういう伝統、伝統というか工芸的な布を使う余地があんまり多くはなかったところがあるんですが。
どうしてもね、野良木っていう言葉が引っかかっていて。
やっぱりこれを畑で、農作業でこれ使うにはあまりにも良すぎるとか、ちょっと価格が合わないとか、そういうことを言われたくないっていうのもあって、
価格をどこまで抑えられるか、国産でっていうかなり難易度の高い挑戦をずっと続けてきたというところはありますね。
そうですね。
実際お客さんもすごい気が引けるらしくて、その時代ですらすごい良い木に使ってるように感じるので、
汚したくないみたいな声も結構多くいただいてたんです。
ちょっとですね。
いやいや全然汚してくださいってこっちは言うけど、なかなかそれは入るっていうのは難しいところがあって、気が引けるわって言われたらそうですね、みたいなことは確かにあったという。
だからある意味ではお客さんの声を聞いて素直にあまり汚さない用途の仕事着、いわゆるビジネススーツに近いポジションのものも展開していくべきであろうと。
そうすればコストの選択肢が増えるんで、工芸的なものを使う余地も出てくるっていう。
なるほどなるほど。
今まで本当手ぬぐいとか頭巾とかそういう面積あんまり使わないものは価格がそんなに響いてこないんで採用できたわけなんですけど、
衣類に広げようと思ったらそういう用途的なフィットする分野を広げていく必要があろうかなというのが今。
未来への提案
そうですね。
ちょっとだいぶ時間が迫ってきた感じなので、申請作業のラジオは第一回はこのぐらいにして、また定期的に再開していこうというところでもぐろんでるので、また次回また別のテーマで。
ネタ帳の中には結構、そもそも例えばこの布っていう具体的な布の話とかっていうのも多分出てくると思うし、
さっきみたいな衣類の構造だったりとかビジネスの構造みたいな話とかもしていこうと思いますので、引き続きご期待いただきつつ今回はこの辺りにしようかなというふうに思います。
何か他言い残したことありますか。大丈夫ですか。
言い残したことはないですけど、やっぱこれはテキストに書けないなって思いました。
話見て。
そうそうそう。やっぱり喋るのがいいなっていう。
そうですよね。テキストに直そうと思ったら、そうですね、ちょっと膨大な感じになっちゃうよな。
まずいろいろ背景とか。それなりの長さの文章が必要ではあるかと思いますね。読む人もちょっと大変でしょうから、それはまた別の用途っていう感じ。
そうですね。あとはせっかくポッドキャストって形を取ってるんで、ぜひ皆さんからお便りだったりとかコメントだったりとかいただいてそれにお答えするみたいなこともできればいいかなと思ってますので、ぜひその辺もフィードバックいただければと思います。
そうやってフィードバックはどこで?
今はね、スポティファイに出してるんで、まずスポティファイにコメント欄があるのでそこにいただくというのもできますし、
あと他にもちょっとポッドキャストを出す場を広げようと思ってるので、リスンっていうところにも広げようと思ってるので、そのリスンにもコメント欄とか、
あとはそのコメント欄っていうのは全体に見えちゃうんで、そういうの嫌だよって方は問い合わせみたいなフォームが別途あるので、
そちらから送っていただくとか、もちろんインスタグラムとかでのDM送っていただければっていうのも全然良いかなと思いますので、その辺もちょっとまた整備していければなというふうに思ってます。
はい。
じゃあ先ほどのラジオ、久々の回でしたけども、一旦これにておしまいとさせていただきます。また次回お会いしましょう。さよならー。