新商品「涼影羽織」の開発背景
こんにちは。SAGYOのラジオは、文化実践のための仕事業をコンセプトに掲げる、アパレルメーカー作業の3人がザック・バランにお話しする公開会議です。今回もよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
今回はですね、商品の解説をしていこうかなと。していこうかなというか、僕はどちらかと言うと聞く側というかですね、こういう新しい商品がちょっと今あるんですけども、
その辺がどういう経緯で生まれようとしているのかというところをちょっと聞きたいなと思うんですけども、今回はその高島縮、涼影羽織が新しく出るということなので、ちょっとこの辺の話を聞いてみたいと思うんですけども、
これはちょっとね、音声で伝えるのは難しいんですけども、羽織というコンセプトなので、ちょっと上にこう切るような、そういったシルエットのものなんですけども、具体的には矢崎さんに一回紹介してもらうのがいいかな。
そうですね。この商品は、まず前提として作業が今まで作ってきたものっていうのは、ボトム類とトップスで言ったらアウター、羽織とか繁天とかがメインで、中着っていうのがすごく少なかったんですよね。
その理由としては、インナーっていうのは他社さんですごく高機能なものが販売されているので、それに勝るものってなかなかこんな小規模メーカーだと開発が難しいし、ということで積極的に企画してこなかったっていうのがあるんですけど、
今回の両A羽織っていうのは、羽織っていう名前がついていながらも、シャツぐらいの感覚で、冬は中に着込んだり、夏は一番上にアウターとして羽織ったりっていうのができて通年使い続けられる商品として、いいんじゃないかなということで考えたっていう経緯があります。
たしかに作業のコンセプト、今までのコンセプトの中では割と珍しいタイプのものではありますね。
そうですね。まず最初に高島縮みっていう素材に出会ってから、この素材を活かす仕様は何かなっていうふうな順番で考えていたんです。
素材が先にあってってことですね。
そうです。
高島縮みっていうのはどういう感じの素材なんですか、これ。
これはですね、産地は滋賀県の高島市で、いわゆる溶流とかクレープって呼ばれる生地なんですけど、すごく薄くて、薄い生地をギュッと圧縮させたような形になるんですけど、
ものすごく強いねじりが強い糸で一回生地を折って、それを洗うとねじりが強いんでギュッと縮まるんですよね。
そうなると生地にポコポコした凹凸が出てきて、それで肌の接地面が小さくなって、すごくさらっとした感触を持続的に。
そうです、ベタつきにくいんですよ。っていう生地なんですよね。で、いわゆる今までは本当に捨ててことかお父さんの肌着でよく使われてきた生地。
はい、捨ててこ確かにそうです。実際検索しても高島縮みって検索したら捨ててこって出てきますもんね、これね。
そうですそうです。実際産地でも多分ほとんど、今の出荷してる生地のほとんどが肌着類に使われてると思うんですけど、それを基本的には綿100%の生地がほとんどなんですけど、そこに麻を足してよりシャリっとした感触で水はけがいい生地っていうのを作ったんですね。
さらに麻が入って梱包されてるってことですか、これ。
そうですそうです。これはオリジナルで作ったんですよ。
作業オリジナルってことですか。
そうですそうです。弊社オリジナルの生地で。で、なので普通の捨ててこ地よりもちょっと厚地、ちょっとだけ厚くして、衣類にも使えるように工夫してるっていう生地なんですけど、そうなんです。
高島縮の素材特性と魅力
じゃあいわゆるその河川で涼しさがありますよっていうふうな、近代的な発作の新しい新素材みたいな形でなく、作業らしくあくまでも古くからあるそういった生地を縮ませることによって涼しさを出したりとかっていうところを生かしたような形で作ったというふうな感じなんですね。
そうですそうです。
朝もそうですしね。
麺のデメリットとしてはやっぱりどうしても水分を保持してしまうっていうところがあって、乾きにくいとかがあるんですけど、それを朝を混ぜることと、あとその折り方を工夫することで、その辺のデメリットをだいぶ解消している生地にはなるんですよね。
それがもう江戸の昔からずっと作り続けられてるっていうそのロマンというか。でも実際ね、着てると本当に涼しいんですよ。これは嘘を偽りなく、本当に夏場にはいい。
良さそうですね、これ。なんかそのちょっとやっぱり室内でエアコンが効いててっていうところで、肌を守るのに着るっていう感じにしても良さそうだし、ちょうどいろんなシーンで使えそうな感じがありますね。
基本設置面がちっちゃいデコボコしてるから、空気層もできるはずなので、どっちにも対応力が多分あるはず。
内側に着てもある程度、中間着としても使えると。
ただこの生地のデメリットとしては、生地の機能としてデメリットというか、普通の服に応用しづらいのが、やっぱりその強い絞って言うんですけど、この段差のこと。
脂肪をつけてるんで、縮んだり伸びたりっていうのがものすごくその可変性が高い生地なんですよね、この生地自体が。選択するとギューっと縦方向じゃなくて横方向に縮むんですよね。
横方向に、なるほどね。
はい。で、また着ていくと生地が緩んでいって伸びていく。で、選択するとまた縮むっていう感じなんですよ。
そういう感じなんですか。可変性ってそういうことか。
そうなんですよ。
じゃあ着てると伸びてみたいな感じ。で、一回洗うとなんか縮んじゃったぞみたいな感じになっちゃうわけですね、一見すると。
そうなんです。
なるほどね。
だからこれのコントロールっていうか、商品写真と実物が違うっていうクレームが出がちなので。
なるほど、なるほど。
一般的なアパレルさんが使いづらいというか。逆にその可変性をなくしてしまうと生地としては扱いやすくなるんですけど、結局その魅力が、揚流の魅力っていうのが半減するんで。
あんまり意味なくなっちゃうというか、ユニクロさんでもステテコ売ってますけど、こういう縮みっぽい生地もあったりするんですけど、全然横に伸びないんですよね。
そういうふうに伸びないように設計するってことですね。
そうですそうです。だからあんぐらい大手になると扱いづらいっていうのは本当その通りで。
なるほど。
ただステテコに関しては、そういう頭でお客さんがいてくれるから販売できるというか。
それが前提ですよっていうのが共有されてるってことですね。
前提で、そうです。でもイメージを異類に持ってくるとちょっと難しいみたいな。
なるほど。オンラインで販売するときにその辺の注意っていうのは、しっかり僕らもやってなきゃいけないってことはあるってことですね。
そうです。一応商品に注意書きの紙を入れて、ちょっとなので大きめに作ってるんですけど、一回洗濯したらジャストな寸法になるというか、こちらの想定の寸法になるので、
一回洗ってから来てくださいっていう注意書きは入れてます。
なるほどね。むしろその伸び縮み自体が少し分かった上で楽しめるぐらいのだとより良いって感じですよね、きっと。
そうですね。
こうなるからこそこういう寸法値なんだなみたいなのが実感として分かっていただけると嬉しいっていうところですよね。
生地の特性と商品デザインの工夫
なのであんまり横方向が縮むので、その辺でちょっと着づらくなったり、シルエットが全然違うやんっていうふうに、なるべくなりにくいようなデザインにしてるっていうのがこの両A羽織なんですよね。
なるほど。デザイン的にそれを。
シャツみたいに前を閉じてしまうと、どうしてもぎゅっと横に縮んだときに、洗濯直後に着たときにシルエットがちょっと。
突っ立った感じになっちゃったりとかすると。
おかしくなるというか。でも着ていくうちに伸びていくんで、結局朝着た時と夜帰ってきた時とシルエットが変わるっていうのが、どうしてもトップスで、肌着で着るんだったら全然見えないんでいいんですけど。
確かにそうです。
トップスで着た時にはやっぱり気になると思うので、その辺が前脇のシルエットにすることで気になりにくいようにしたっていうのはあります。
ちょっとルーズな感じで着ていただくことで、その辺の変化がわかりにくくなってると。
はい。
それが確かにそれは工夫ですね。
一応商品写真は1回洗ってるものをモデルに着させてるので。
実際着るときはこういう感じですよっていうとかですね。
イメージはできると思います。
ポケットの不採用理由
こういう羽織りだとポケットをつけたいとかいう、なんでポケットないんですかっていうことが議論になりがちなんですけど、
この生地に関してはやっぱりこの薄さとシャリ感と伸び縮みっていう特性上、ポケットを作ってその中に物を入れたり手を入れたりっていうことが逆にデメリットになるんですよね。
変なように伸びたり、物を入れることで本当に形が崩れたりとか。
あとつまんない感じになるとか。
たまにすごい柔らかい素材のようにポケットついてて、なんかいざスマホとか入れるとダルーンってなっちゃったりするやつとかありますけど、そういう感じになっちゃうんですね。
もう最初からそれが想定されたので、もうあえてつけなかったポケット。
なので本当にシンプルにただ羽織るための服という感じで作りました。
なんか変にポケットつけるとちょっと透け感があるので生地が。
なんか透けたときにポケットが透けたりちょっと汚く見えてしまったり。
ちょっとごちゃごちゃっとして見えちゃうって感じですね。
なるほど、特に色は白とこの炭色って書いててね。
「きなり」の色名に関する考察
そうです。
白ではないのか、炭色というか。
いきなり。
いきなりですね。
これはね、白色と読むんですけど、本当に何にもしてない生地のそのまんまの色っていう。
これね、いいですよね。
これ好きな人いそうだな。
朝の繊維の。
朝が入ってるっていうのは。
ちょっと風合いがあっていいんですよ。
なんか今まで染めてない生地のことをきなりって書いてたんですけど。
はいはいはい。
なんかきなりっていうのは、いわゆる染めたクリーム色のこともきなりっていうらしくて。
あ、きなりに染めるってのもあるんですか。
一応ね、きなり色に染めるっていうパターンもあるんですよ。
あ、そうなんだ。
厳密に言うと。
あ、もう食っても何もしてないのかと思ったんだ。
そうなんですよね。
それはまたね、別の名前をつけようと思って今回から。
白、水色っていう。
水色ってね、素数の素。
素朴の素に色で。
水色と書いて。
じゃあ、きなりって言っても、こちらから見分けつかないんですかね。
顔側としては、きなりって言ってるけど染めてるか染めてないかは判別不能という感じですか。
そうですね、はい。
私もこないだ知って衝撃だったんですけど。
そっか、岩崎さんが最近知ったってことが、素人の僕とかから聞かれたら絶対わかんないな。
でも、買ってる方はやっぱ何もしてないのがいいと思って買ってる人も結構多いと思うんですけどね、きなりって。
まあ、だからそこのスタイルに合わせるために、あえてそっちに寄せて色を。
ちょっと歪な関係ではありますよね、なんかね。
そうですね、きなりっていう言葉使わないと欲しいですけどね、本来的には。
だから、本来のきなりっていう意味と捉えるか、カラー、本当に色名としてのきなりと捉えてるかで、メーカー側がどっちに捉えてるかで、全然基準が変わってくるっていうことらしいんですよね。
そっかそっか、明確な定義というか法律とか規制があるわけじゃないですもんね。
そうですかね、でも顔側としては発見してほしいですけどね。
そうですよね。
いや、世の中の大半の人は何、ナチュラルであると染めたりそういうの使ってほしくないから選んでる人結構いると思います。
いや、いいと思いますね。作業にも実際にね、どうですかっていう問い合わせあったりしますもんね。
天然素材の色のばらつきと安定化
ただ結局はその、面のそのままの色って、やっぱり本当に産地だったり取れた時期だったりで、本当に変わるんですよ。
そっかそっか。
白っぽかったり黄色っぽかったり、全然違うので。
だから一回。
安定させるのが難しいんですね、自然ですからね。
それはそうとしてということですけど。
リピート前提の品番だったりすると、本当に変わってしまうので。
染めることで。
安定させて。
キープにするっていうことになります。
品質ということか、それも。
そういうメーカーもあるみたいです。
なるほど、確かに。
確かに一理ある。
正規的には、でもだから無染色と書いていただければ、はっきりするということになりますからね。
これは面白いな。
顔側とメーカーのギャップが業界に存在しているというふうに思われますね。
だから顔側は無染色を求めている人は割といるけど。
ウル側はやっぱり品質確かに安定させるべきな。
品質を求めているから染めちゃおうと。
でもそこら辺はちょっと認識のギャップがあるから、分かるようにしたほうがいいと思います。
本当、そこら辺を公開しているメーカーって意外とないかもしれないですね。
食品業界との比較とアパレル業界の課題
いきなりは、うちの場合は染めてない生地そのままのことを言いますとか宣言しているメーカーはない。
わざわざ言うことは多分ないと思う。
食品業界はかなり厳しくて、化学調味料を使っている使っていないと明示しなきゃいけないし、
そういうことは顔側が判断できるようにしなければいけないというのはルールでしょうが厳しいから、
その遺伝子組み換えの大豆を使っている使っていないとか、そういうことも書かないと怒られちゃいますけど。
異類は結構今まで来ているっていうのはあると思いますね。
医療品は確かにそうですね、本当。草木染めとかも基準がないので、化学染料を混ぜているところとかも全然ありますしね。
それをその草花だけで染めているって勘違いしている消費者もたくさんいると思います。
それは難しい、判別不能ですね。
でも結局ね、作る側としてはやっぱり品質とかね、そういうことにはどうしても。
やっぱりクレームにつながるんでね、本当に扱いが大変なので草花だけで染めると。
まあでも明示はしてほしいですけどね、気にしている人にとってはね。
その辺も義務ではないんですよね。
だから求められてなければやらないというのは。
どこまで誠実化でいるかっていうのも難しいですよね。
確かにな。天然素材ってね、僕らが思っている以上に扱いにくいというか安定しないっていうのもあるんでしょうね。
それはやっぱり受け手側のお互いの理解をどこまで重視するか。
買う側もね、買う側もっていう視点で見るとちょっとその辺も。
素材の風合いを活かすための工程
それを伝える努力は必要だなと思います。
そうですね。作業も一応、もちろん生地に関しては今まできなりカラーに染めた色を使ったことはないんですけど、生地を使ったことはないんですけど。
そういうこともあるということで今回、生地そのまんまの色の場合は色名を素の色に変えたっていうのと。
あとはやっぱりインディゴと本愛の違いっていうのは明らかに明示しないといけないと思っているので、その辺も明示はしてます。
それで本愛っていうのは本当にスクモ、ダテの日本で採れた日本の藍しか使えない色名なんで。
なので、ただ作業の場合はインドアイを立てたもの、天然の染料を使っているので、その辺はちゃんと明示して、区別しておりますというところですね。
結構、建築業界でいうと木造建築やっぱそれができなくて崩壊しつつあるっていう感じなんですよね。
どうしても木材の木造建築って使ってるうちに変化したりするっていうのがあって、それを微調整しながら使わないといけないことが多いんですけど、
もうなんか車みたいなプロダクトを買うっていう感覚がすごい増えちゃったので、実際製造可能なものと付き合い方がずれてるからクレームがめちゃくちゃ多くなっちゃってですね。
ああ、じゃあ、それでもう衰退しちゃったと。
それでもう辞める大工さんは続出で、そんなのやったらもうなんていうんですか、鉄骨に住めやみたいなこととかになってしまっているっていうのが木造建築業界の結果という感じでですね。
あと僕がよくやってる無垢材の床張りとかも、今はかなり製材所の性能上がったので縮んだり歪んだり少なくなったけど、ゼロではないっていう。
床ですね。湿度とか経年劣化で変わってくるってことですもんね。
変わってくると、それをなんか許容できないけどそういうのが欲しいみたいなこと言われると、ニッチもサッチもいかなくなる。
確かに。
そんな素材はないって言われちゃう。
そんな素材はないみたいなことになって、それで結構破綻気味で、かなりそのクレームに心折れて辞める大工さんはめちゃくちゃ多いんですよね。
なるほど。
で、結果的に品質のいい職人技の家がもう減るっていう。だからコミュニケーションは非常に重要ではある。
本当そうですよね。コミュニケーションですよね。私も結構本当、やっぱこの間岡山で販売会があったんで接客で立ったんですけど、やっぱり私が当たり前と思ってることもご存じなかったりっていうのは結構あったので、
木造建築業界との類似性とコミュニケーションの重要性
改めて説明して理解いただくっていう大切さみたいなのはちょっと反省しましたね。
なるほど。逆にさっきの大工さんの話とかもそうですけど、やっぱりプロフェッショナルになればなるほど、みんなが知ってるだろうとか、この知識は普通誰でも知ってるだろうって思いがちみたいなところがあるのかもしれないんですよね。
わかんなくなっちゃうんですね。一般の感覚が。
そうですね。建築に関して言うと日本人のリテラシーは明らかに下がりました。やっぱりプロダクトを買うっていう感覚の方が急に出てきて浸透しちゃったので、
家に触れる機会とか大工さんがものを作ってる現場を見る機会もどんどん減ったこともあり、その帰りの速度はかなり早かったですね。
もう完成して確認の日に大工さんに行ったらもう家中にポスト板貼ってあってクレームを100個ぐらい言われるみたいなことも起きちゃってて、これはもう割と実話で体験者っていうのもいるんですよね。
それはちょっともう不可能ではないかみたいなことになってもうみんな辞めていくと。
そこから買ってくれる人だけの家を建てるっていうふうにシフトする人は続けていくことはできるし。
そうですね。だからそのコミュニケーションとか消費者に向けての教育といったらあれですけども。
もう仕事の生き方を完全に変えちゃうって感じですね。
そういうことにもちゃんと時間とコストを使うっていう形にして、本当に別な仕事になっていくっていうことになりますよね。
入り口が変わっていくという感じで。
なるほどな。
「きなり」問題の解決策と今後の展望
でもこの気なり問題に関しては無線色って3文字入れるだけでだいぶ解決すると思うんで。
少なくとも作業に関しては無線色ってどっかに1文字、一言入れるっていうのは割と伝え方としてはいいのではないかなと思いました。
なるほど。
多分一般的には気なりって無線色っていう概念の方が多分大半だと思いますね。
メーカー側の裏側ではそういうことがあったりするんでしょうけど。
それだけで十分実態は伝わるというか。
はい。これまだちょっと収録の段階では販売は開始はしてないんですけども、公開の時にはもう出てるかなどうかなっていう感じなの。
ぜひちょっとオンラインストアとかをチェックしていただきたいなというふうに思いますね。
ちなみに作業は染めてないけど、じゃあいろいろロットによって布の色変わるんですかみたいなのはあるんですかね。
伊勢綿の特性と加工について
あります。特に作業図巾で使っている伊勢綿に関しては本当に折りっぱなしの短物を糊抜きだけしてるんですよ。湯のしって言ってお湯に通してるだけなんですよ。
精錬もしてないんですね。なので本当にロットによって木なりの色にばらつきはすごくあります。
やっぱり出るんですね。
出ます。
だから顔ごとに色がちょっとずつ違うと。
ちなみに精錬ってどういう工程になるんですか。
精錬はだから不純物を全部取り除く工程になるんですね。
お掃除みたいな感じっていうんですかね。
そうです。だからこの糸の、糸じゃないわ、その綿の柄とかもどうしても入ってしまうんですけど、黒いプツプツが。
なんですけどそういうのを全部取り除いたり、あとは漂白してそれがもう見えなくしたりとかいう作業ですね。
わりと布全般を漂白したり物理的にゴミを取るみたいなイメージですかね。
そうですそうです。基本的に精錬して、他にも例えば縮みを少なくしたりとか、いろんな加工をその時にしたりするんですけど。
なるほど。
伸ばしたりとか。
そうですそうです。
などなど。だからイセモメの図巾はかなり素のままに近い状況で出してると。
普通は折りっぱなしで出すことはないんですけど、縮みもコントロールできないので。
生地の仕上げ加工による変化
なんですけどやっぱりそのまんまの風合いがすごく素敵なので。
あとは旗屋さん折り元の姿勢というか、もう糊抜いてないもの、あと糊だけ抜いたもの、あと漂白したもの、この3種類しか使ってないんですよ。
なるほど。
っていうのもあるので。
それはなるべく素材の風合いを出したいっていうことでやってるんですかね。
いやいや、というよりかは逆にそこまで対応できないっていう感じで。
まあまあまあ。
先手限のことだけやってあげるっていう感じです。
昔ながらのところなので。
それによってかなりめっちゃ工芸的な。
逆に昔ながらのところじゃないと、折りっぱなしのものを売ってもらえないというか。
それもまたクレームにつながるので、ある程度きちんとお化粧したものを普通はこう。
やり取りするわけですね。なるほど。
面白いな。
だからこの伊勢モメンとかあとはその八重蔵さんの綾織はほんと折りっぱなしを買ってるんで。
特に八重蔵さんの場合は私がまた別で仕上げに出して、ちょっと生地の風合いをそのまま残しつつ、なるべく科学的なことはせずに、でも粛律だけ安定させるようなレシピで巻き直してるんで。
巻き直すって何て言うんだろうな。それも整理って言うんです。整理加工って言うんですけど、整理してるっていう。
そっか。たぶん僕らが知らない工程っていうのはめちゃくちゃあるんだな、これは。
そうですね。
八重蔵さんのものに関しては結構ツヤ出したりしてるやつもあれば、ほんとにスマホっぽいやつもあるし。
そうです。墨色はツヤっぽくしやすい。
そうですよね。
で、きなりと全然また風合いが違う。
同じ生地ってびっくりされる。
いやそうですよね。
同じ生地とは分からないですね。
分かんないです。
そうそう。お化粧の仕方でかなり同じ生地でも変わるので。
そうなんですね。やっぱりその辺の工程もね、いろいろありそうですので、ちょっとまたその辺もね、機会があったら少し掘って聞いてみたいと思いますね。
まとめと今後の展開
はい。今回はじゃあこの高島知事の漁影羽織についてお話をいたしました。
はい。漁影の漁は涼しい影の羽織ですね。
これね、なかなか地面も涼しい感じでいいですね。
はい。
はい。じゃあぜひチェックしてみてください。じゃあ今日の作業のラジオはこの辺で。ありがとうございました。
ありがとうございました。