2025-07-10 35:55

#8.【調味料の世界】スパイス編〜20種類捨てた。塩の製法、梅干しの真実、塩醤油ソース。

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まず驚くべきは「梅干し」の真実。あなたが普段スーパーで手にする梅干し、そのほとんどが実は「梅干し」ではない「調味梅干し」だということをご存知でしたか?なぜ塩を抜き、様々な調味料を加えるのか。ふるさと納税で本物の梅干しを手にした人が「しょっぱすぎる!」と驚く理由とは?日本の食文化の変化が垣間見える、目からウロコの話が飛び出します。

さらに、おなじみの「伯方の塩」が福岡の博多の塩ではないという意外な事実から、塩の深淵へとダイブ。海水から薪で炊き上げて作る伝統製法と、岩塩の違い。美味しい塩は、実は科学的な製造プロセスの賜物だった?職人の技と化学が融合する塩作りの秘密に迫ります。

その他にも、日本食の魂である「醤油」や、イギリスから伝わり独自に進化した「ソース」の話、そしてAvivがかつて20種類ものスパイスを集めた末にたどり着いた悲しくも面白い結論とは…?

いつもの料理がもっと楽しくなる、味の裏側に隠されたストーリー。あなたの食に関する常識が覆されるかもしれない30分を、ぜひお聴き逃しなく。

【目次】

() オープニング

() 今回のテーマは「調味料の世界」。全ての基本となる塩から話を広げます

() 伯方の塩は博多じゃない?産地や製法で全く違う塩の奥深い味わいの世界

() 美味しい塩の秘密は化学にあり?沸点と成分の析出で味が決まる職人技

() 岩塩の正体って何?地層から生まれる塩と海水から作る塩の違いとは

() あなたが食べているのは偽物?スーパーの梅干しの9割が「調味梅干し」という衝撃

() 老害先生がスパイス20種を捨てた日。素人料理の失敗から学んだ真理

() 日本食の魂!醤油とソース、そのルーツと海外でも愛される独自の進化

() 焼きうどんは醤油、焼きそばはソース?味の決め手と地方色豊かなソースの話

() まとめ:答えがないから面白い!あなたの「好き」を発信する価値と調味料沼

【今回の放送回に関連するリンク】

みなべの南高梅

https://xn--q9ji6aw7175b4gntsrho1b0e6c.com/


【番組概要】

世間的には「老害」と思われて敬遠されがちな、サラリーマンを定年退職した63歳の男性Aviv Harutaさんから、面白い話を引き出していく教育系パロディー番組です。「老害」を毛嫌いしないでっ!我こそは老害!という方のゲストオファーをお待ちしております。

※配信ペース:週1回

【お便り】

質問箱:https://x.gd/Q_Kanerin

【番組公式ハッシュタグ】

#老害先生

【パーソナリティ】

▼先生:Aviv

上場企業のサラリーマンから始まり、32歳でイスラエルへ移住。イスラエルでの経験が人生の価値観を180度転換させ、人と「同じ」ではなく「違う」ことに価値を見出すように。定年は終わりではなく、ブロックチェーンとAIという最先端技術への探求が始まる契機となった。デジタルの可能性を追求しながらも、フィジカルな体験を忘れない—その独自のバランス感覚と、「人生を賭けて面白いコトを探求する」という飽くなき情熱が、次世代に新たな価値観と可能性を示唆する。テクノロジーと人間性の調和を体現するパイオニア。

Podcast:https://x.gd/standfm_aviv

▼生徒:かねりん

・KANERIN Podcast Studio 代表

・渋谷Web3大学 名誉教授

「刑事司法実務の最前線で多数の犯罪捜査を指揮。2017年から暗号資産業界へ参入。数々のグローバルプロジェクトに参画しコンサルティング、情報分析・アドバイザリー業務を提供。犯罪捜査の最前線で培った知見を、仮想通貨のリスク回避や資産防衛に活かすCrypto Security Evangelistとして活動。ミュージカル、コンサートライブ動画配信事業、長年の音声配信業、テックメディア立上げ等の経験を活かし、KANERIN Podcast Studioを創業。」

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【プロデューサー】

かねりん https://x.com/kanerinx

【サウンド・アーキテクト】

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【カバーデザイン】

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【制作/著作】

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サマリー

このエピソードでは、塩の製法や梅干しについて語られ、日本各地の塩の特産物や梅干しの調味料の変化が詳しく探求されています。また、塩の奥深さや調味料の役割についての洞察が共有されています。梅干しやスパイスの重要性についても考察され、調味料が味に与える影響が深く掘り下げられています。さらに、日本の醤油の背景やその特異性についても説明されています。このエピソードでは、調味料とスパイスの世界に焦点を当て、日本のソースや八丁味噌の製法、調味料のバリエーションについて詳しく探求されています。

塩の重要性と特産品
教えて〜老害先生〜
こんにちは、老害先生ことパーソナリティのAvivです。
同じく、生徒役のかねりんです。
この番組は、世間一般では老害とうとまれがちな、サラリーマン退職組のAvivさんとの対話を通じて、
老害をポジティブに再解釈し、老害の視点から面白いことを探していく番組です。
それでは老害先生、今日のお題は何でしょうか。
今日のお題は、【調味料の世界】
いいですね。調味料ね、深いですね。
調味料、あまりにちょっと広すぎて、これはお話になるのかっていうのがちょっと心配ですけどね。
そうっすねそうっすね。まずちょっと広く、広げてみて、金銭に触れるところを掘り掘りしようかなと。
じゃあ、広げるだけ広げるとすると、世界で一番基本になる調味料は何だと。
こういう話でもしいくと、塩ですかね。
塩分ってことですか?
塩分。まあ、塩化ナトリウム。
塩っていうと塩化ナトリウムってね、言われますが、塩化ナトリウム100%だとね、一応美味しくない塩ってことにされてますね。
ミネラルがないってことですか。
ミネラルっていうとね、ナトリウムはミネラルですから。
ミネラルっていうのはね、CHO以外はみんなミネラルなんでね。
いやそのさ、塩の話していいですか、ちょっと。
どうぞどうぞ。
塩って結構いろんな日本でさ、場所行くと特産品であったりするじゃないですか。
海辺の街だと。
あれで何、味の違いってそんなにあるんですか。
めちゃめちゃありますね。
わかるレベルなんだ。
わかるレベルっていうか、めちゃめちゃ違うよね、ほんと。
有名どころで行くとね、博多の塩とかね、あるけどもね。
博多の塩。
結構安く売ってますよね、スーパーで。
あれだけね、流通してればね。
博多の塩って俺最初知らなくてさ、福岡の塩かなと思ったら違うのね。
そう、どこなんですか。
四国ですね、あれはね。
博多の塩。
博多っていうところがあるのはね、この前ちょっとバイクで通ったけどね。
そう、あの有名な博多ではないんだ。
あのね、ひろしさんの博多じゃなくてね、にんべんにしろの博多ね。
あ、そう。
そうなのよ。
漢字が違うんですね。
そうそう。
今知りました。
漢字は知ってたんだけども、あ、ここかっていうのをね、先月初めて知りましたが。
まあ、博多の塩有名ですが。
要は、同じお塩であっても、形が違うじゃない、まず。
形?
うん、サラサラなのかね、ガサガサなのかってね。
で、よく岩塩をこのミルで削って美味しいみたいな話もあるけども、
あれの場合はそのままじゃ食べられない大きいやつをね、細かくして食べると。
はいはい。
そんなことで、まあ食感だとか色々あるけども、その塩分って一番ね、難しい調味料でもあるし、一番身近な調味料でもあると。
塩の製法と種類
ということで、奥が深いのの一番究極としてはね、塩じゃないかなって思うんだよね。
塩ね。塩ね、僕もちょっと若いとき、バーベキューよくやってたときは、岩塩なんてね、結構好んで生きてましたけど。
岩塩いいですね。
なんか去年ね、絵があって、枝村、静岡のね。
ああ、はいはい。戸田って書くとこね。
そうです。っていう、富士山が望めるいい場所があるんですけど、
まあそこがね、塩が結構名産なんですよ。
本当?
で、そこでちょっと塩の勉強したんだけど、
まあ製法の違いでだいぶ違うねみたいなのあるみたいでさ。
本当。
あの、枝の塩はね、海水、あそこの駿河湾の海水汲み上げてきてさ、
それをこの薪で、この釜でぐずぐず煮て炊いて蒸発させたその残り塩。
すっげえ手間かかるし、コストめっちゃかかる。すごいですよ。
それを手作業でやってるんですけど。
もう価値がある。
まあ価値あるけど、塩ってただ蒸発させただけなんだっていうのをなんかこう見てて、
ちょっとなんかガクッとくるというか。
まあガクッとこなくてもいいと思うけどね。
でもこれ、こんなん誰でもできるじゃんみたいな。
大量生産やり放題じゃないの?とか思って。
原料が回数だったりしてね。
薪でやる意味とか何なんだろうなとかさ。
だからやっぱ奥が深いのが塩っていうところでね。
プロセス科学とかってやるとね、そこら辺がちょっと解説しやすくなるんだけど、
何かっていうとその沸点があってね、水に。
それのコントロールをすることによって、できる塩のその成分が違うのよね。
おお、なるほど。
どんな成分がどれぐらいで積出するかみたいなね。
煮詰めていくとだんだん塩が固まってくるじゃね。
塩の結晶がね、飽和を通り越すとどんどん水分が少なくなってくるとね、塩ができてくるじゃね。
で、その最初の塩がね、どうやらNACLって純粋な塩。
塩だよね。塩化ナトリウム。
これだけだとおいしくないんで、塩化マグネシウムだとか、いろんな他の成分が違う条件になるともっと積出してくるタイミングがあるとかね。
そこら辺をすごくコントロールするところが、手加減、味の根源になってるみたいなね。
そういう話がよく解説されてるけども、すごく微妙らしいんだよね。
あの岩塩ってのは何なんですか。
岩塩。岩塩の定義って俺も聞いたことないけど。
岩塩は海のじゃないですよね。
岩塩っていうのは元が海だったかもしれないけどね。
岩のように積もった塩、それを砕いて使うみたいなね。
なんか山に、地層みたいに山にあんのかなって俺イメージしてるんだけど。
一部あるだろうけども、岩塩とよく言われてるのが、それこそ死海の飽和したところから自然にできるような塩。
それをそのまま砕いて食べるととんでもなく苦いんだよね。
苦いんだ。苦りみたいな。
そう。苦り成分ね。苦り成分の多くは塩化マグネシウムだと思うんだけど。
塩化マグネシウムっていうのは苦いんだけども、ちょっと入ってると味になると。
だからナトリウムとマグネシウムだけじゃなくて、いっぱい金属イオンが海水に入ってんじゃない。
それが塩素だとか他の成分だとかと溶け合ってね、そのバランスっていうのが無茶苦茶バリエーションができるわけよね。
作るプロセスが違うからさ。
今ちょっと見たけど、やっぱり地層みたいだね。
地層のところから出てくるんだね。
岩塩、堆積してね。
すごいなんか価値があるみたいで、すごく栄養ありそうだけど、でも岩塩よりも海水の蒸発させた塩の方がミネラル豊富だとかって。
要は元が岩塩なのか、海水を煮詰めてなのかね。
岩塩とてもともと海水だったのか、いろいろ由来はあるだろうけども、結局食べるときに塩素とナトリウムの部分っていうのが人間にめちゃめちゃ必須だから美味しく感じるっていう根源になってると。
だから調味料だと。
同じ素材でも塩分が少なすぎたり多すぎたりすると美味しくないじゃない。
梅干しの現状と塩加減
薄すぎると味がないとか言ってね。濃すぎるとしょっぱすぎる。関西弁では辛いって言うんだけどね。
辛い。
辛いってトンカラシの辛いじゃなくてしょっぱすぎることも辛いって言うんだけどさ。
塩辛い。
塩辛いことを辛い。
塩辛い。要は塩辛すぎると料理にならないし。
そこら辺のところから生まれた言葉が塩梅じゃない。これ塩梅がいいねってね。塩梅がいいじゃない。
あれなんで塩梅って書くのあれ。
いやわかんないけどさ、梅干しの梅がなんでそこに登場するんでしょうね。ちょっとパブってみなきゃわからないけど。
梅干しの塩加減。
梅干しも塩?
梅干しも塩だねあれ。最近梅干しさ、塩を抜いた梅干しばっかり売れるのよ。
あーなるほど。
この前ねちょっとあの、みなべって知ってる?
知らないっす。
南部って書くんだけどさ、北部西部東部南部の南部って書くんだけどみなべってとこがあるんだよね。
うんうん。
和歌山にね。そこが梅の産地、梅干しの産地なわけですよ。
でそこから出てくるその梅干しっていうのがもうブランド梅なんだけどさ。
売り場のね、まあ実際に調べたんで1週間前にね、いや数日前にね調べたんですが、梅干しと名乗れる梅。
梅干しと名乗れる商品っていうのがまあ1割もないんだよね。ほとんどが調味梅干しっていうんだよ。
塩を抜くの。塩梅を良くすんだね。食べた時に。
で黙ってたら20%の塩分の梅干しをパクッと口に入れるとさ、酸っぱいのは酸っぱいんだけどものすごいしょっぱいわけよ。
塩辛いわけ。なのでちょっと健康にもヤバそうな感じするし、そもそもしょっぱすぎちゃって、もう梅干し一つまみというか一掛けでご飯いっぱいいけるみたいなね。
いやなんか梅干しってその塩抜くっていうの意味わかんないんじゃないみんな。
みんなわかんないでしょ。
みんなというかまあ僕もわかんないけどなんか前ふるさと納税でこの梅干しはなんか塩抜く前のやつですみたいな書かれてるのがあって、
で、何これっていうので初めて知った。塩抜くって何?何ですか塩を抜くってみたいな。
なんでご自身で塩を抜いてくださいみたいな書いてあって。
それでちょっと初めて知ったけど、出回ってるのって全部抜いてあったんでしょほとんど。
ほとんどが今そうなっちゃったんだけども、例えばどうでしょうかね50年前とか。
日本の梅干し流通なんていうのはもうしょっぱい20何%とか20%の梅っていうのが当たり前だったんじゃないかな。
まあその塩がねものすごい濃いもんであるという食品だったんだけども、それでは売れないようになったんじゃないかなと思うんだよね。
健康志向もあるしおかずとしてパクパクいけるようなものの方がさ売れるじゃない。
それってさ、塩抜かずに使うものだったんですか。
それしかなかったからね。
抜いて食べるものだったんだよ。
だって樽からポンと出して小皿に置いといたらさ塩吹いてきたなんていうのは当たり前だよね。
その表面に塩がね積出しちゃうんだよね。
そんぐらい濃いわけよ。
なるほど。
24%だっけな。
この前見たやつは20%って書いてあったけどね。
それは梅干しと名乗れるんですね抜いてないから。
なるほどね。
抜いてないからね。
なんで抜くかって言ったら、人間が美味しいと感じるそのベロの表面で美味しいと感じるのが、
例えば5%でもおかずで濃いなって思うぐらいの5%ぐらいから8%とかね。
よくなんかはちみつ梅干しだの、しそ梅干しだのっていろいろ種類あるよね。
甘いのが好きだっていう人結構いて、はちみつ梅干しとか。
そうなんです。
でももはや梅干しな気がしないけどね僕としては。
だから蓋を開けるとね、売られてるやつの9割以上は梅干しでないんですよ。
梅干しにそっくりな形してるけど。
じゃあ何、製品表示見ると梅干しって書いてないの。
調味梅干しですね。
調味梅干し。
はい。
そうですか。
ということで梅干しを持ってこいということで持ってきました。
持ってきたら。
お家にある梅干し裏を見ましょうってことですね。
賞味期限切れてる。
大丈夫です。
大丈夫?
調味梅干しって書いてある。
そうですね。何%って書いてある?
何%書いてないよ。
別に書いてないかもしんないね。
奇臭南高梅かっこはちみつ。
商品名。
名称調味梅干し。
原材料。
梅。
付け原材料。
これは塩、砂糖、寒原、水飴、はちみつ。
あと調味料はみのさん。
甘味料。
酸味料。
とうとうみたいな。
みんなこれってこと?
だけどもそれが今の現状であって、それをみんな梅干しと呼んでいるっていうことだよね。
なるほどね。
じゃあさ、あれですよね。
梅干しと調味料の真実
ふるさと納税で初めて本物の梅干し届いちゃってビビっちゃったみたいな人いっぱいいそうだね。
いっぱいいるだろうし、うわーこれしょっぱすぎてなんだこれ、これが一流なの?って言っちゃう人が属質だろうね。
知らない人はね。
それは何?自宅で塩抜けば僕たちの知っている梅干しになるんですか?
ならないですね。
ならない?味付けが全然されてないから。
知っている梅干しっていうのは、もう今まで練りに練った調味料がいろいろと入っているわけですよ。
なるほど。
調味料っていうのが人間のね、ベロの中に入るとさ、おいしくなるように、おいしいと感じるようにできていると。
その調味料のいろんなところ、いろんな成分があるけども、その中の結構重要なのっていうのがやっぱり塩分ってことなんでね。
じゃあある意味でちょっとリッチになってきたんだよね。
塩だけボーンだったところからいろいろ味付けて。
それでお料理全般的にそうだろうけども、その塩加減っていうのが一番大事なんだけど、その次に何を求めるかって言ったらやっぱり。
うまみ?
うまみでしょ。
うまみの正体が昔わかんなくてね、それがアミノ酸だってわかったっていうのもね、意外と最近っていうかね、100年ぐらい前?もっと前かな?わかんないけど。
そんなに古くないかな。
博士がね、エルグルタミン酸ナトリウムっていうのがアミノ酸であって、うまみのもとであると。味のもとであると。
はいはい。
いうのを発見したっていうんだよね。
それをね、わかる前は、なんか知らないけど昆布とかカツオとかそういうのから染み出てくるものが美味しいと感じるので、これを調味料というか、料理の大事な部分としてちゃんと管理しましょう、出汁を取りましょうみたいなね、話になってるわけだね。
なるほどね。
でも、それがいくら美味しくても塩分が全然入ってなかったら美味しいと全然感じないと。
バランスね。
そう、これはなぜかというと、人間がそういう塩分のものをちょうど欲しがるような仕組みになってるからってことなんでね。
わかりやすいのがね、これ違う動物だったらそれ美味しくないの?っていうのはもう典型的な話でいくと犬猫にはしょっぱいものを与えないじゃない?
だけども、牛なんかは塩分が足りなくなるから塩を別に舐めるんだよね。
ワラばっかり食ったりさ、いろいろ草食のものを食べて、塩分足りないから身体維持するのにね、足りないからって言ってがん塩をベロベロベロベロ、牛は舐めさせなきゃならないんだよね。
身体を維持するのにね。
人間の場合は食べ物から取るっていう仕組みになれちゃってるから、がん塩舐めなくても塩かけて食べるとか、それこそ醤油味噌使って調味料にするとかってことになるじゃない。
出汁があって、酸味とか苦味とか、そういうのが微妙に合わさって味を作るっていうわけだけども、そこで出てくる次の大事な五感に訴えるものって言うと香りがあるじゃない。
香りね。
香りっていうのにむちゃくちゃ効いてくるのがこのスパイスってやつっすよ。
スパイスの役割と家庭での使い方
来ました。今日の本題かな。
本題に近いかもしんないね。
遠かった。
スパイスはね、こりに凝って集めたときあるんだけども、やっぱりプロには敵わないと。
これを痛感したよね。
スパイスってなんすか?カレーとかに入れるやつ。
一番身近なのは胡椒じゃない。
胡椒ね。
白胡椒と黒胡椒って実は同じもんだけどみたいなさ。
胡椒だってさ、ブラックペッパーみたいに黒く見えて粗いやつ。
これは辛味というよりは、引き立てをかけることによって香りを引き立てて、料理の素材は邪魔しないと。
こういうものから、見えないんだけどもすごく細かくして味の一部にするっていうような白胡椒とかね。
ラーメンに白胡椒なんてものすごい発明だと思うよね、あれね。
よく置いてあるやつ、白黒ミックスのやつでしょ。
だから子供はかけなくてもいいけど大人はかけた方がいいんじゃね?ぐらいのラーメンの一部じゃない?って思うんだけども。
とりあえずみんなかけるもんね。
でも実はカラクリがあって、ラーメンのタレ、当然のごとく胡椒が多少なり入ってるわけだね。
胡椒だけじゃなくていろんなスパイスね。
スパイスね。スパイスってあんまり注目してみたことなかったな。
スパイスってのは結構独特な香りを発するものがあるので、間違ったものを入れちゃうと全然別物になっちゃったり、これちゃうわって言って全然美味しくなくなっちゃったりすると。
スパイスってあんまり家庭にないイメージあるな。
それをアビーブはめっちゃこだわったんでしょ?
こだわっちゃった時があってさ、これはね、じゃあ例えばセイジは肉料理にいいとかいうと1個小さいの買っていろいろかけてみたりするんだけど、素人が思いつきでパパパッといろいろやるとだいたい失敗するわけよね。
その結果、店で鍋振ってるバイトをやってた友達が家に来てさ、これなんかうまくいかねえんだよねって言ったら、じゃあ俺ちょっと適当に野菜炒めか焼きそばか何か作ってやるからって言ってパパパって出してきてくれたものがすげえうまかったのよ。
何使ったのって言ったら、基本的なものと塩と醤油と酢ちょっとみたいなね。何も普通のスパイスは使わなかったわけよ。
いや、スパイスを使わない方がうまいじゃんっていう風に気がついて、もうスパイスに凝るのはやめようって言って全部ぶん投げた。捨てちゃった。
いろいろやってうまくいかないからもうやめたんだ。
そう。で、今生き残ってる中で、今でも使ってるのがクミンのホールのね、やつだね。ホールのクミンとか、あとはファージョウって言ってね。
ファージョウね。
中華のね。
花椒。
花椒ね。あれとか。
ピリピリの山椒みたいなやつ。辛い山椒みたいなやつ。
そうね。
痺れる系の。
それと夏めぐとかちょっとしたものだよね。あとあれだね、クリームシチューとか作る時にはね、ローリエ。ローリエの葉っぱ。ローレルとも言うけどさ。
あれ一発入れるだけでもうむちゃくちゃ洋風になるからさ。それぐらいかな。
結構、それぐらいでも結構あると思うけど、何種類ぐらいやってたの?
一番ピークでは20種類ぐらいあったんじゃないかな。
やば。
それでね、やっぱそういうのってどんどんダメになっていくわけよ。
あ、鮮度が?
香り付け系のものはそうだし、あと辛味とかね。レッドペッパー、チリペッパーあるじゃない。
ああいうのとかもね、どんどんダメになるしね。
劣化しちゃうのやだね。そんなに使わないのにね。
で、結局そうか。あ、一個うちまだあるのがあるね。小さい缶のカレー粉。
日本の醤油とソースの文化
SBのカレー粉みたいな。
まさしくそれ。一番ちっちゃいやつね。味変わらないうちに使うっていうやつだね。
こないだそれ買いましたよ。
あれいいでしょ。
カレーも何ですか?スパイス?
カレーはね、9割ぐらいルー使って、で、香り付けで自分の好きなようにね。
カレー粉をちょっと足したり、インスタントコーヒー足したり、あとチューブのニンニク足したり。
なんかいろいろ、理科の実験みたいに混ぜ混ぜするの好きだね。
そうそう。もともと化学系なんでね、混ぜるのは好きなんですが。
料理好きなんだ。
料理はまあまあやりますよ。
料理研究家ですね。
だけど、食べるほうが、自分が食べたいものを作りたいっていうね、そっちのほうで。
人にお出しできるようなものはできないんですが、味っていうのがさっきのだしと塩分じゃない?
それに香り。
だから醤油っていうのはね、もう日本人としてやっぱり大発明じゃないかなと思うんだよね。
そうだよね。
醤油って言っちゃいけないのか、あの魚醤だよね。
魚醤?
魚醤。魚醤、魚醤じゃないごめん。ジャンだよね、ジャン。発酵食品だよね。
ジャン。
醤油の醤はね、中国から来てるんでしょうかね。
醤油も絶対オリジナルがね、日本から出たとはちょっと思えないんで。
全世界にあるじゃない?醤油的なもの。
そうね。
特にアジアでね、やっぱりこの醤油的なジャンがね、すごく有名だけども。
日本では独自にその濃い口醤油っていうのがめちゃめちゃ流行っちゃったと。
なるほどね。日本を出て海外に赴任した人が一番最初に欲しくなるのが、日本のキッコンマンが欲しいって言うんだよね。
海外にはない?
なかったんだけども、みんなが欲しがるから今はだいぶ流通してんじゃない?
でも海外の人は使えるのかな、醤油なんて。
醤油もね、使いにくいっちゃ使いにくいよね。そのままかけて食べておいしいものって限られるから。
スープの一部として使ってね、ちょうどいいように作るっていうのが日本料理なんでね。
だからそのつけておいしい醤油と、出来上がって醤油が生きている、効いている、もしくは隠し味で醤油みたいなのはね、すごく日本料理になるよね。
香りがつくからね。塩分と香りが。日本料理的な香りというのはもう醤油の香りと言ってもかなりいいんじゃないかなと思うんだよね。
ほんとその思ったね。この間ね、家でちょっと唐揚げ揚げたんですけど、最後ちょっとこんがり焼くと醤油の焦げた香りがね、すごい香ばしくてね。
あーって感じでした。
あーって感じでしょ。
例えば中華料理屋さん行ってもさ、中華料理っていう名前だけども中国料理じゃないんだよね。日本的にアレンジした中国発祥の料理風なやつっていうのが中華料理って日本では言ってるけども。
あれ一番分かりやすいのがチャーハン作るときに最後に温められた中華鍋にね、醤油をぴゃっとかけるんだよね。
あ、そうなんだ。
そうすると塩分がそんなにプラスされないにもかかわらず香りがブワッと出るわけよ。
香ばしい香りね。
香ばしい香り。で、塩分はどこで感じるかっていうと最後の方に振る、その表面にくっついているある程度粒子の粗い塩、これがベロにくるんだよね。
だから醤油だと溶けちゃってるじゃない。
醤油の塩でチャーハン作ろうと思うとジャージャー入れなきゃならないし、味変わっちゃうんだわ。
醤油チャーハンっていうのはそれを出すんだろうけどね。
だから最後に鍋肌にぴゃっとかけて香りを出すなんていうのがね、上等手段で使うと。
やっぱ醤油ね。
僕は焼きそばがあんま好きじゃなくて、焼きうどんが好きなんですよ。
焼きうどん。
差はさ、醤油かソースかの差なのかなと思ってて。
焼きそばを醤油で今度作ってみようかなと思ってます。
焼きうどんは醤油で作るの?
焼きうどんは醤油で作るんですよ。
俺もそうだな。
だからそっちならいいのかもしれないと思って。
ソースっていうのもね、これが日本のソースうまいって言う人多いんだよね。海外の人でね。
日本のソースって何が元かっていうとウスターソースだと思うんだよね。
明治時代かなんかにウスターシャーっていうイギリスの都市のウスターソースを日本に持ってきて、
これが迫来品の向こうの醤油であるみたいな感じで食ったらこれうまいじゃんってなって。
それが独自に日本で発達して今のね、それこそとんかつソースとかさ。
ウスターソースとんかつソース、あと中濃ソースっていうのは関西にはないんだけどね。
そういうのとか、あと俺がわざわざ関西に行った時には必ず買ってくる泥ソースとかね。
そういうのにつながってると。
岐阜の方のドビソースっていうのもありますよ。
聞いたことある。どういう味?それ。
それはなんかデミグラスっぽい感じかな。
いいね。
一時期ずっとそれ使ったけど、この間全部なくなっちゃった。
ドビソース。
ちょっと今度買おう。
ドビソースって。
調味料とソースの探求
ゲロのあたり行った時にいつも買ってました。
あの辺のもんなの?
そう、ゲロ市で長年愛されている手作りソースって感じです。
デミグラスソースのことだと思いますよ。
あれね、ドミグラスソースとも言うもんね。
そうなんだ。
何?ドミソース?ドビソース?
ドビ。D-O-B-I。
ドビソースね。ドミグラスが生まったのかな。
なんかね、これちっちゃいお店が出してるやつかな。なんとか商店ってとこ。
原材料の一番最初に野菜、果実ってくるんだよね。
そうそう、日本のソースはそうなのよ。
日本のソースじゃないか、全世界的なソースかな。
そうなんだ。
ベジタブルソースなんだよね。
そうなんですね。全然ベジタブル感ないよね、色がね。
それを煮詰めていくでしょ。
はいはい。
液体になってくると何が起こるかというと、少し焦げるじゃない。
うん。
焦げた色があの色なんだよね。
なるほどね。
うん。
なんかそういう製作過程とか見るとまたなんか感じ方も変わりそうだな。
そうそう。
またちょっとソースの回とか醤油の回とか一個ずつ掘り下げの回もやりましょう。
それぜひやりたいよね。
今日はとりあえず思うままに広げてみましたけども。
広すぎた。
これやばいですね。
またやります。
味噌だけでも相当あるっていう話も最近某番組で聞きましたし。
そうですね。名古屋の番組で。
名古屋の番組でね。
八丁味噌使ってますよ、もう。
八丁味噌、俺もちょっと買いたくなったよ、あれでね。
普通にスーパーで売ってるっていうのがね。
ね、すごいよね。
またなんかね、パウチに入ってるんでね、使いやすいんですよ。
なんかちょびちょびしか使わないこと分かって設計されてるなって。
そういうことだね。
あの味噌のガバガバのパックだとちょっと嫌じゃん。
早く使わなきゃみたいな。
そんな感じです。
ありがとうございました。
今日の総括と言われてもなんですが、
スパイスと味噌の話
あまりに風呂敷広げすぎた調味料の話。
これは永遠に続きそうな感じの話題なんですが、
これもね、いいなと思うのがやっぱり答えがないし、
好みがみんなめちゃめちゃ違うと。
これは掘り下げがいのあるテーマじゃないかなと思いましたと。
そうだね、これこそなんかいろいろさ、
トライエラーしてたどり着く先の自分の究極みたいなのがあるけどさ、
トライしないとさ、
これしか知らずにこれで終わるみたいな人生になってもったいない気がするね。
僕で言うと全然スパイスとかは掘り下げられてないから、
最近でこそやっと醤油とか味噌をいろいろ試し始めたけど、
基本的にどのご家庭もですね、
そんな醤油何十種類とか置く場所ないし、
ご夫婦の腑中につながりますのでね、大変だと思います。
これなにこれ、たくさんあってってなるもんね。
そうそう、なんだよこれってふざけんなよって。
両方一緒にはまれるといいんですからね。
なかなか。
人間ね、何日生きるのかっていうそこから逆算するとね、
それをかける3ぐらいしないと、
プロでもない限りスパイスも調味料もね、お試しできないわけで。
自分の好きなものを食べるのが一番いいんだけども、
栄養バランスだとかそういう風になってくるとね、
同じもんばっか食べるよりは、いろいろバリエーションを楽しみましょうって話になるとは思いますが。
はい、楽しみにしてます。
なので僕の考えとしては、そういうのを人生かけて極めてきた人の答えあたりからつまみ食いしていくっていう。
だから言ってんじゃん、答えないんだってばさ。
その答えというかさ、俺はこれがうまいと思ってるよっていうのを試してみて、
好みの合う人見つけたら占めたもんでさ。
この人のおすすめするもの大体俺に合うぞみたいな。
でもさ、変愛の人の方が面白いんでしょ?
そうそうそう。
やっぱね、変わったもんが好きな人にはね、ちょっと話まず聞いてもらいたくなるよね。
だからね、ホントポッドキャストの番の話にもなるけど、
俺はこれが好きなんだっていう発信ね、価値があるんすよ。
刺さる人にはすごい刺さる。
だよね。
またいろいろ話題を振ってください。
はい。
しばらくじゃあ、飯のネタになるかな。
飯のネタ。
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それではまたよろしくお願いします。
さよなら。
バイバイ。
さよなら。
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