【月初め定期】
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作品名:銀河鉄道の夜
著者:宮沢賢治(みやざわけんじ)
図書カード:https://www.aozora.gr.jp/cards/000081/card43737.html
青空文庫:https://www.aozora.gr.jp/index.html
ブンゴウサーチ for Kids:https://bungo-search.com/juvenile
5・10・14・20
26・29・31日更新予定
#青空文庫 #朗読 #podcast
BGMタイトル: Maisie Lee
作者: Blue Dot Sessions
楽曲リンク: https://freemusicarchive.org/music/Blue_Dot_Sessions/Nursury/Maisie_Lee/
ライセンス: CC BY-SA 4.0
【姉妹番組・Twitterなど】https://lit.link/azekura
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サマリー
宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」では、教室での銀河や星についての授業が描かれており、ジョバンニやカンパネルラがその内容に困惑しています。先生の説明を通じて、銀河の成り立ちや星の存在についての理解が深まる過程が描かれています。
銀河の授業
銀河鉄道の夜 宮沢賢治
一 午後の授業
では皆さんは、そういうふうに川だと言われたり、父の流れた後だと言われたりしていた、このぼんやりと白いものが、本当は何かご承知ですか?
先生は黒板に吊るした大きな黒い星座の図の、上から下へ白くけぶった銀河体のようなところを指しながら、みんなに問いをかけました。
カンパネルラが手を挙げました。 それから四、五人手を挙げました。
ジョバンニも手を挙げようとして、急いでそのままやめました。 確かにあれがみんな星だと、いつか雑誌で読んだのでしたが、
この頃はジョバンニはまるで毎日教室でも眠く、 本を読む暇も読む本もないので、なんだかどんなこともよくわからないという気持ちがするのでした。
ところが先生は早くもそれを見つけたのでした。 ジョバンニさん、あなたはわかっているのでしょう?
ジョバンニは勢いよく立ち上がりましたが、 立ってみると、もうはっきりとそれを答えることができないのでした。
ザネリが前の席から振り返って、ジョバンニを見て、 くすっと笑いました。
ジョバンニはもうドギマギして真っ赤になってしまいました。 先生がまた言いました。
大きな望遠鏡で銀河をよく調べると、 銀河はだいたい何でしょう?
やっぱり星だとジョバンニは思いましたが、 今度もすぐに答えることができませんでした。
先生はしばらく困った様子でしたが、 目をカンパネルラの方へ向けて、
「では、カンパネルラさん?」と名指ししました。
すると、あんなに元気に手を挙げたカンパネルラが、 やはりもじもじ立ち上がったまま、やはり答えができませんでした。
先生は意外なようにしばらくじっとカンパネルラを見ていましたが、
急いで、「では、よし。」
と言いながら、自分で星図を指しました。
このぼんやりと白い銀河を大きな良い望遠鏡で見ますと、 もうたくさんの小さな星に見えるのです。
ジョバンニさん、そうでしょ。 ジョバンニは真っ赤になってうなずきました。
けれどもいつかジョバンニの目の中には涙がいっぱいになりました。
そうだ、僕は知っていたのだ。 もちろんカンパネルラも知っている。
星の理解
それはいつかカンパネルラのお父さんの博士のうちで、 カンパネルラと一緒に読んだ雑誌の中にあったのだ。
それどこでなく、カンパネルラはその雑誌を読むと、 すぐお父さんの書斎から大きな本を持ってきて、
銀河というところを広げ、 真っ黒なページいっぱいに白い点々のある美しい写真を二人でいつまでも見たのでした。
それをカンパネルラが忘れるはずもなかったのに、 すぐに返事をしなかったのは、この頃僕が朝にも午後にも仕事が辛く、
学校に出てももうみんなともはきはき遊ばず、 カンパネルラともあんまり物を言わないようになったので、
カンパネルラがそれを知って気の毒がってわざと返事をしなかったのだ。 そう考えるとたまらないほど自分もカンパネルラも哀れなような気がするのでした。
先生はまた言いました。
ですから、もしもこの天の川が本当に川だと考えるなら、 その一つ一つの小さな星はみんなその川の底の砂や砂利の粒にも当たるわけです。
またこれを巨大な地地の流れと考えるなら、 もっと天の川とよく似ています。
つまりその星はみんな地地の中にまるで細かに浮かんでいる 石油の玉にも当たるのです。
そんなら何がその川の水に当たるかと言いますと、 それは真空という光をある速さで伝えるもので、
太陽や地球もやっぱりその中に浮かんでいるのです。 つまりは私どもも天の川の水の中に住んでいるわけです。
そしてその天の川の水の中から四方を見ると、 ちょうど水が深いほど青く見えるように、
天の川の底の深く遠いところほど星がたくさん集まって見え、 したがって白くぼんやり見えるのです。
この模型をご覧なさい。 先生は中にたくさん光る砂の粒の入った大きな両面の凸レンズを指しました。
天の川の形はちょうどこんななのです。 このいちいちの光る粒がみんな私どもの太陽と同じように自分で光っている星だと考えます。
私どもの太陽がこのほぼ中頃にあって、 地球がそのすぐ近くにあるとします。
皆さんは夜にこの真ん中に立ってこのレンズの中を見回すとしてご覧なさい。 こっちの方はレンズが薄いのでわずかの光る粒、すなわち星しか見えないのでしょう。
こっちやこっちの方はガラスが厚いので 光る粒、すなわち星がたくさん見え、その遠いのはぼーっと白く見えるという、これがつまり今日の銀河の説なのです。
そんならこのレンズの大きさがどれくらいあるか、 またその中の様々の星についてはもう時間ですから、この次の理科の時間にお話しします。
では今日はその銀河のお祭りなのですから、 皆さんは外へ出てよく空をご覧なさい。
ではここまでです。本やノートをおしまいなさい。 そして教室中はしばらく机の蓋を開けたり閉めたり、本を重ねたりする音がいっぱいでしたが、
まもなくみんなはきちんと立って礼をすると教室を出ました。
09:14
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