作品名:えぞおばけ列伝-アイヌ艶笑談-
作者不詳
編訳:知里 真志保
図書カード:https://www.aozora.gr.jp/cards/001529/card52211.html
青空文庫:https://www.aozora.gr.jp/index.html
BGMタイトル: そりのこし
作者: もっぴーさうんど
作者ページ: https://dova-s.jp/_mobile/_contents/author/profile060.html
DOVA - SYNDROME楽曲リンク: https://dova-s.jp/_mobile/bgm/play17520.html
7・15・23・31日更新予定
#青空文庫 #朗読 #podcast
【活動まとめ】 https://lit.link/azekura
作者不詳
編訳:知里 真志保
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作者: もっぴーさうんど
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サマリー
アイヌの言葉遊びにまつわる二つの艶笑談。一つ目は、軍人の「閣下」という言葉がアイヌの言葉で女性器を意味することから起こった騒動。二つ目は、歯が生えた女性器を持つ「目の子」という存在と、それに対処する男性や島の風習について語られる。
閣下と目の子
アイヌ艶笑談
① 閣下と目の子
日本に軍部というものがまだ華やかに栄えていた頃のこと。
北見の国は美保呂の町に軍事視察にやってきた某将軍が、町の連中を狩り集めて、自局に関して一乗の講演を試みたことがある。
将軍はいかめしい顔をして八百田城に登った。
司会者が声を張り上げて、
「閣下に敬礼!」と叫んだ。
万丈しーんとする。その時である。
美保呂のアイヌ部落から狩り出されて、城内の一隅に躊躇していた目の子の一団から時ならぬ爆笑が起こったのは、
彼女らは、「閣下に敬礼!」という号令がたまらなくおかしかったのである。
というのは、「閣下」という単語は、彼女らの言葉ではたまたま女性の象徴を意味するものだったからである。
将軍は烈火のごとく怒り、「だからお前らはいつになってもアイヌアイヌと人に詐欺すまれるのだ!」と散々に叱りつけたということである。
ところ変われば品変わるというが、
よもや髯まで生やした閣下がアイヌにも存在しようとは、日本の閣下には想像もつかなかったことだろう。
目の子たちこそ飛んだ災難に遭ったというべきである。
歯の生えた目の子
ところで目の子の閣下に、髯ばかりか歯まで生えていたという話がある。
カラフトでの昔話。
ある村に美しい女が一人で住んでいた。
すこぶる美しい女だったので、次から次と言い寄る男が絶えなかった。
ところがこれがいわゆる追いまくし目の子、象徴に歯の生えている女だったために、
男たちは次から次と命を落としていき、今ではこの女に近づくものもなくなった。
ところがここにすこぶる鬼天の菊男がいて、
あらかじめ細長い砥石を用意していって女と同勤し、
あわや、という瞬間に自分のものをそれとすり替えた。
すると、そこに生えていた歯がばりばりと砕け落ちて、
それからあとは女ももはや、
閣下相擁の思いに悩むこともなくなった、
ということである。
めなしほくこるの島
似たような話が北海道にもある。
おほうつく海岸からはるか東方の洋上に、
めなしぱ、東風の上手という島があって、
そこにはいわゆる追いまくし目の子ばかり住んでいる。
この島の女たちは東の嵐が吹くと、
めなしほくこる、東の風を夫にするといって急いで浜へ出て前をまくる。
すると不思議に妊娠するという。
だからこの地方のあいぬ語では、
めなしほくこるという言葉を、
父なし号をうむという意味にも使うのである。
こちふかば、においおこせよ梅の花、
主なしとて春を忘るな、
という孤家はこれを読んだのだという説もあるが、
真義は保障の限りでない。
またこの島のかっかに生える葉は、
鹿の角とひとつで、
春になれば生え、秋になれば抜け落ちるので、
この島へ流れついた人々は、
秋から春にかけては安全だが、
春になると危ない。
そこでどういうことでこの島へ流れていかぬものでもないから、
とて、頬をつく海岸のあいぬたちは、
沖涼に出るときは、
必ず鹿の角で小刀のさやを作って腰にぶら下げる。
その骨のさやを使えば、かっかの葉が砕け、
何回か使って砕き砕きしていると、
しまいに葉が生えなくなってしまい、
それからあとは、
安全に夫婦生活を送ることができるようになる。
という。
05:38
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