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今日もマシュマロからいただいたお悩みに回答していきたいと思います。読みます。
服装心理学という分野をこのラジオで初めて知り、同じ悩みを持つリスナーさんに同意したり、
全く違う服装への思いを知って、いろんな人がいて面白いなと思いながら、いつも聞いています。
私は自分の仕事、家庭、性格など、不満があって自分を変えたいと思うことがたびたびあります。
そのたびに、問題にちゃんと向き合って解決するのではなく、今までとは違うタイプの服や化粧品を買ったり、
美容院に行ったりして、見た目を変えることに逃げてしまいます。
用紙で悩んでいるときはいいと思うのですが、それ以外のときも、性格や生活環境を変えるのは難しいので、
手っ取り早く自分を変えようとしてしまうんです。
当たり前ですが、それでは問題は何も解決しないので、辛くなってまた服や化粧品を買っての繰り返しです。
こんな自分ダメだなぁと思ってはいるのですが、
見た目を変えることに逃げず、内面や生活を変えることに向き合うようにするにはどうしたらいいのでしょうか?
ということでお悩みいただきました。
ラジオネームを書いていませんので、今回も質問者さんと呼びかけさせていただきますが、
こういうお悩みが結構多いのではないかと思うのですが、
なぜこういうことが起こってしまうのかという心の仕組みから、それに対処する方法まで、
今日は心理学よりの内容でお伝えしていきたいと思います。
それではスタートです。
始まりました。オシャレな呪いを解くラジオでございます。
今回で434回目の配信でございます。
この番組ではあなたに巻きつくファッションへの思い込み、イコールオシャレな呪いをバサバサと解いていきます。
服装心理学をベースにオシャレをもっと楽しみ、自分を変えるコツをお届けしています。
お相手はパーソナルスタイリストで公認心理師の久野梨沙です。
本日もよろしくお願い致します。
さあ今日はそれこそこのマンエ工場の中にある自分を変えるコツ、ど真ん中の話題ですよね。
まあ皆さんあるんじゃないですか。お金少なかれねと思いますけれどもね。
あのこのメッセージを読んで私がまず感じたのは、
なんか人のせいにしてないのがすごいなって単純に思いました。
あの結構その自分の仕事とか家庭とか性格とかに起因する何か問題が起こった時に、
割とさなんかあの環境のせいにしちゃったりとか、誰か他人のせいにしちゃったりするところからスタートする人多いと思うんですよ。
仕事もさ、私は本当は恋になりたいのに上司がわかってくれないとかさ、
家庭もね、あのどういう今この質問者さんが家庭環境かわかりませんけれども、
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親がとかね配偶者がパートナーがとかね子供がとかなっちゃうこと多いと思うんですよ。
でそこから始まるから結構このラジオでは度々、いやーそれわかるけどね人を変えることできないんだよねってところからねスタートすることが多いんですけど、
今回の質問者さんはまずがっつり自分を変えなきゃっていうところからスタートできる時点で、
だいぶなんていうのかな、スタート地点がゴールに近いっていうの。
なんかそんな印象を受けました。
だからこそなんだろうなぁ、逃げ場がないからこそ悩みというかね、自分で逃げ場を作ってないからこその辛さみたいなのはあるのかなっていう性格的にね。
逃げない、逃げてないってことだから、それは辛くなっちゃうねっていうのはすごいわかりますね。
でもあのすごいそのスタート地点がゴールに近いよっていうふうなことは伝えたいなと思ったまず。
まずねこの心の仕組みですよ。
これ別にこの質問者さんだけがこうなってしまうわけではなくて、人間誰しもこうなんですよ。
問題にちゃんと向き合って解決するっていうのはものすごいエネルギーがいるわけですよ。
やっぱり人間というのは基本的に向上性といって、今ある状態を保つことが得意というかそれを好むので、
やっぱり変えること変わることっていうのはすごくエネルギーがいるし、まあ突き詰めて考えると生命的に危険なことの方が多いわけで、
だからやっぱりそれはねすごく避けようってやっぱりしちゃうんですよね。
だからあのね体重も1回増えたらなかなか減らないしさ、だから変わることはやっぱりみんな辛いんですよ。
で、なのでそこからこう逃げちゃうというかなっていうのはやっぱり誰しもあるわけで、
2つの側面から考えられると思うんですけど、この中間ぐらいなのかなと思うんですけど、精神分析っていう学派から言うと、
よく防衛規制って言われたりするんですけど、こういうストレスが自分にかかった時、変えようとするのはすごく人間にとってストレスなので、
ストレスがかかった時にやってしまう行動として無意識にやってしまうものは防衛規制と呼ばれます。
これは精神分析の中から出てきた言葉なんですけどね。
はい、防衛規制。で、意識的にストレスがかかった時にそのストレスを何とか対処し、ストレスに対処しようとして意識的にやるものはコーピングと言います。
この質問者さんの場合にはどっちかなと思ってね、無意識に逃げちゃうこともあれば、意識的になんかストレス止まった、見た目変えようとやることもあるだろうし、
その両方なのかなって思うのでちょっと両方お伝えしていくと、まず無意識にやっちゃう場合の防衛規制。
これ防衛規制はいくつかね、自分のストレスから心を守るために無意識にやっちゃうことっていうふうに思っていただければいいんですけども、
その中のこの質問者さんの行動は代償にあたるかなと思うんですけど、何か特定の対象に向けられた欲求を他のものに向けることで満たす。
だから何か変えたい。本当は自分の仕事とか家庭とか性格とかその問題に対して変えたいんだけど、
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それじゃなくて外見を変えることで何とか欲求を満たしていくというか、ストレスを解消していくみたいな感じ。
そういうふうに無意識に何か変えたいと思って、フラッと化粧品売れば一定、フラッと化粧品買っちゃうみたいなこととかもあると思うし、
あとは意識的に何か変えたいけど変わらないからとりあえず外見変えることで何とか気分変えてみようっていうふうに意識的に取り込めばコーピングと呼ばれるもの。
これストレスがかかったときにコーピングの手法を持っていることは大事なんですよ。
まずストレスから心を守らないと問題に対応するエネルギーすら残らなくなっちゃうので、だからこういうコーピングの方法があるってことはいいことなんですよ。
ただコーピングって2種類あって、前のラジオ、このラジオでもお話ししたことありますけれども、問題解決コーピングっていうのは、
本当にストレスの発生源となっている問題に直接アプローチする方法で、こっちは問題解決ができるんだけど、この質問者さんがやっているのは常動焦点型コーピングって言って、
その問題の結果発生したストレスだけを別の方法で解決する。
だからとりあえず気分だけ収めていくっていう感じ、問題にはタッチしないでっていう形のコーピングなので、
そういう意味ではストレスは抑えていけるんだけど、問題は解決しないので、またそのストレスは発生してきちゃうねっていうことになるわけです。
だから問題解決にはエネルギーがいるので、こういう防衛規制で心を守ってもらったり、常動焦点型コーピングでストレスを解消してもらったりするのはいいんだけど、
でも結局その繰り返し、イタチごっこで全然ストレスが減らない限りはイタチごっこなので、まずは問題解決していかないといけないということになりますよね。
その時に多分この質問者さんって結構大きい問題をいっぺんに解決しようと思うから、できないってなって別の方法に、ご本人の表現では逃げちゃうんじゃないかと思うんですよ。
やっぱり例えば仕事についての問題とか家庭についての問題とか、自分の性格についての問題とか、そういうことに関して自分を変えたいと思うのって結構な一大プロジェクトですよ。
かなり一大プロジェクト、大きいと思うんです。それをそのまま何とか取り組まなきゃって漠然とその問題を大きい問題抱えてると、やっぱりどうにもなんないなってなっちゃうと思うんですよ。
そういう時は、その大きなプロジェクトの中のやるべき行動を細かく分けて、1個ずつ達成していく。
今の私の言い方すごい勝間和夫さんっぽくなかったですか。私、勝間和夫さんのYouTubeもすごい見てるんですけど、勝間和夫さんのYouTubeではこういう話出てきたこと絶対あると思う。
これは大きい仕事のタスクをこなす時と一緒だからやり方がなんですよ。勝間和夫さん聞いていただければいいんですけど、これ実は心理学でも行動療法とか、最近だと応用行動分析って言ったりしますけど、その分野でやられてるんですね。
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シェイピング法っていう方法なんですけど、目標となる行動があるとすると、それをいきなりやるのは難しいから、そこに達成するための行動を細かく分けて、それを1個ずつやって達成していくっていう方法。
よく使われるのは学生さんとか子どもさんとかの、不登校の生徒さんにいきなり学校行けっていうのは難しいから、まずは朝学校に間に合う時間に起きてみよう。
それしばらくやって、できたね。じゃあ起きてご飯食べてみよう。できたね。着替えてみよう。できたね。じゃあちょっと家から一歩出てみよう。はい、できた。
絶対先は急がない。まずその行動が定着するまで細かいステップを第一段階、第二段階、じゅうじゅうやっていく。
で、やっと保健室に行った。はい、すぐ帰ろう。保健室で1時間入れた。はい、帰ろうっていう感じでやっていく。
そうするとやっぱり細かく分けていくと、それ自体はできるので、まずそこに集中できるということでだいぶストレスが減るんですよね。
で、その重ねていくことでいつの間にか達成できるっていう、その大きなものを大きいままでは漠然としすぎてなかなかできないので、細かく分けていく。
そうすると、それを細かくやっていくことで達成できるっていう、こういうやり方があります。
なので、例えば性格を変えるときにも、性格をいきなり変えようとせずに、変えたいような性格にもしなったとしたらどういう行動をとるだろう。
その小さい行動からやってみる、みたいな風にやっていくと徐々に近づける。近づけるっていうだけで、だいぶその気持ちも落ち着いてくると思うので、ぜひこれやってみてください。
スモールステップ、シェイピング法をやってみてください。
なんかね、今、服装心理ラボの会員さんメニューで心理カウンセリング、私とのカウンセリング、マンツーマンでスタートしたんですけど、やっぱりこういうね、実際シェイピングっていう方法を使うことすごくよくあります。
とはいえ、初めて取り組む人はどういう風に細かくスモールステップを作っていけばいいのかわからなかったりするので、そこをね、公認心理師である私が手伝いしていって、一緒にその進度をチェックしていくっていう感じなんですよね。
ラボでね、公認心理師の方であれ、行動療法をやっている方であればもちろんできると思いますし、そういうね、誰かの手を借りるっていうのもね、初めはいいと思います。
一回やり方を学べばね、次から自分でできますので。
ラボに質問者さん、結構外見の洋服のことも好きそうなので、ラボであればね、好きなことを学びながらそういうのも受けられますので、もしね、受けてみたいと思ったらね、ぜひあの服装心理ラボに入ってみることも検討いただけると、何かできることがあるんじゃないかなと思いますのでね、ぜひ見てみていただければと思います。
ご質問ありがとうございました。
またまたね、このラジオではご質問お待ちしております。番組概要欄にありますマシュマロからお送りください。