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2021-12-01 11:59

374.おたより「仕事で求められる自分と素の自分の違いが苦しい」 from Radiotalk

リスナーさんのお悩みに回答!クリエーター業をやっているせいか、求められる自分と素の自分がズレていることが辛く感じる・・・。そんなお悩みに「そもそも素の自分って?」というところから考えてみました。

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#ひとり語り #心理学 #ファッション #服 #おしゃれ #スタイリスト #パーソナルスタイリスト #カウンセラー #イメコン
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はい、今日はまたマシュマロからいただいたお悩みに 回答していきたいと思います。
こちらもちょっと前に送っていただいたもので、 取り上げるのが遅くなってすいません。
読んでいきたいと思います。
ひさのさん、こんにちは。みかんと申します。 個人でクリエイター業をしているものです。
今日は、仕事での自分の扱い方について 相談させてください。
最近、物を作って表現するときに、 仕事での自分らしさ、カッコキャラクターが求められ、
また、自分もそれに応えようとしてしまうので、 少し苦しくなっています。
それは、日々変化していく素の自分と、 みんなが求めるキャラクターに少しズレが出てきたからです。
例に挙げさせてもらうと、藤原しおりさん、元ブルゾン知恵美さんが 本名に変えたということにすごく納得できます。
しかし、人に見られている自分と、 自分しか知らない自分を切り分ける必要があるということも感じます。
SNSでエゴサしようものなら、それがずっと気になってしまいます。
いいことも悪いことも言われている自分を、 自分じゃない人、仕事での評価イコール自分の評価ではないと 切り離せるようにもなりたいのです。
本来の自分らしさを仕事上でも出していけたらと思っていますが、 そうすると明確に切り分けられるようにはならない気がします。
矛盾するような2つの考え方を、 どう取り入れていくのが良いでしょうか。
長くなってしまいましたが、 ご意見をお伺いできますと幸いです。
ということで、みかんさんありがとうございます。
それでは、今日はこのお悩みに、 私なりに回答していきたいと思います。
それではスタートです。
はい、ということで始まりました。
おしゃれの呪いを解くラジオ、 本日で374回目の配信でございます。
この番組では、あなたに巻きつくファッションへの思い込み、 イコールおしゃれの呪いをバサバサと解いていきます。
服装心理学をベースに、おしゃれをもっと楽しみ、 自分を変えるコツをお届けしています。
お相手はパーソナルスタイリストで、 日本服装心理学協会代表理事の久野梨沙でございます。
本日もよろしくお願いいたします。
今日はどちらかというと、ファッションというよりは 心理よりのご相談というか、お悩みなのかなということなんですけれども、
みかんさん、クリエイター業ということで、 なかなかお仕事にもよるんでしょうけど、
クリエイターとか、私もスタイリストとしての仕事は、 クリエーションという側面が強いんですけど、
やっぱりアウトプットする仕事って、なかなか自分の性格とか性質を まざまざと感じながらやり続ける仕事なので、
いろいろその点でメンタル的にも、 なかなか大変な仕事ではありますよね。
なので、クリエイター業というような仕事でなかったとしても、
何かものを作るとか、そういった仕事の方は、 共感する方も多いんじゃないかなという、
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今日のみかんさんのお悩みですけれども、
私なりに心理的側面から考えていこうと思うんですけど、
まず心理学的に言うと、よく本当の自分とか素の自分とか、
本当の自分を探すとか見つけるとかっていう言葉ありますけど、
自分っていうのは、まずそもそも一面的なものではないっていうのが、
最近の心理学のパーソナリティ検査とかやっても、
パーソナリティ検査って、その人のパーソナリティ性質を捉える検査ですけど、
それですらやっぱり多面的なものだよっていうことが、
前提の検査がやっぱり主流になっているので、
心理学の世界では、自分っていうものは決して一面的なものではないと、
もともと多面的なものだよっていうのが、現状は前提としてあるわけですよね。
なので本来の自分、何か唯一一個の揺るがない本来の自分があるというよりは、
いろんな自分があるということなんですよね。
なのでまず、みかんさんが、みかんさんの中で思っている素の自分と仕事上の自分っていうのを分けて考えるときに、
今、素の自分って思っている方を本当の自分って呼んじゃうと、
その言葉で自分で呪いにかかっちゃうっていうのかな。
なんか自我中毒を起こしちゃうっていうか、
それを本当だと定義してしまうと、つまり仕事上が偽になっちゃうんじゃないですか。
それを認識してしまうことで、余計自分が苦しくなっちゃっている面はあると思うんですよね。
だからああいう部分、ああいう私もあるし、こういう私もあるみたいな。
あくまでAとBであって、どっちが本当ではないっていうスタンスで考えると、
他方が余計に問題を大きく考える危険性がなくなると思うんですよね。
だからまず、自分の中で判別する言葉を変える。
本当に言葉って思い込み、呪いがかかるので、
自分でこれは素の自分で、仕事のときの自分は本当の自分じゃないんだって言わない方がいいと思うんですよ。
どっちも本当の自分だと。
ただ、パワーがいる自分、それをやるのにパワーがいる自分と、
パワーを使わないでリラックスできる自分っていうことだと思うんですよ、結局は。
だからエネルギーがいる自分と省エネで生きる自分みたいな、
それぐらいの使い分けで考えたほうがいいんじゃないかと思うんですよ、前提としてね。
やっぱり一個の本当の自分なんてないんですよね。
自分の輪郭なんて非常に曖昧なもので、
省エネでいられる自分っていうのは、
それはそれで自分でしっかり認識してあげて大事にしてあげないと、
すぐ外から求められる自分に侵食されてきますよね。
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だからそういう周りにね、みかんさんって特に周りに気を使う、
まとめられる人、自分像を演じなきゃって思っちゃう人だと思うので、
そういう人は特にだと思うんですよね。
で、やっぱりパワーを使う自分とそうじゃない自分っていうのは、
ちゃんとゴブゴブにしておかないとやっぱりガス欠になっちゃうんだと思うんですよ、単純に。
だからできれば省エネの自分で仕事ができれば一番効率がいいんですけど、
なかなかそうもいかないわけですよね。
たぶんそもそもクリエイションしてる人って疲れるわけじゃないですか。
やっぱりエネルギー使うわけなので、
どんなに本来その自分と思っていた自分で仕事をしたところで、
たぶんそれはそれでまた疲れるようになってくるんじゃないかと思うんですよ。
私はそうです。
なので、そういう意味では、
省エネなローコストで保てる自分、むしろ充電できる自分の姿、
あり方とやっぱりパワー使ってしまう自分のあり方って、
どうしても両方存在してないといけないものだと思うので、
要と因というかね、両方あっての自分だと思うので、
その両方のバランスをとっていくことだけを大事にしていくことが大事なんじゃないかなと。
どちらかを大きくするんじゃなくて、
バランスがやっぱり大事なんじゃないかなって思うんですよね。
だから現状みかんさんは陽の自分、日向の自分、パワーを使う自分の方の、
たぶんバランスが多くなりすぎちゃって、
ちょっと疲れちゃってるのかなっていう感じがするので、
日陰の自分というか陰の自分というか、
省エネでリラックスできる自分の分量を自分の中で増やしていくっていうことが大事だと思うんですよ。
でもここで難しいのが、
どうしたら分量を増やすことになるのか。
どうしたら片方の自分を大事にしたことになるのか、
分量を増やすことになるのかっていうのが、
人によって違うんですよね。
だからみかんさんにとって、
省エネな自分、リラックスできる自分の分量を増やすっていうことが、
何をすることなのかっていうのを見つけることが、
たぶん必要なんだと思うんですよね。
そのヒントになるように、いくつかパターンをお伝えしようと思うんですけど、
例えば、私のスタリングのお客様は、
結構クリエイター職の方も多いんですよ。
イラスト描く方とか、漫画描く方とか、小説描く方とか、
映画作る方とか、デザインする方、
いろんな種類、デザインの種類もありますけど、
デザインする方、あとは演奏する方とか、
ミュージシャンとか、ユーチューバーとか、
たくさんクリエイターの方いらっしゃるんですけど、
その中でやっぱり、視覚、ビジュアル情報の認識が強い方っていうのは、
目の情報で結構気分が変わるので、
服の見た目をオンとオフ、ヨーとインで大きく変えます。
そうすると目に入ってくる自分の格好が変わることで、
気分がガチャンと切り替わるので、
そのオフの服を着る時間もちゃんと取るっていうことが、
イコールオンオフのバランスを取るっていうことになる方が多いですね。
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だからもう思いっきり、必要なくても思いっきり変えるってことです。
あとは触覚、触り心地とか体の感覚が結構強い方は、
着心地を切り替えます。
オンの時も気を引き締めるように、まさにタイトな服を着る。
オフの時は思いっきり緩い。
もう触り心地も柔らかい、フワーンっていう服を着る。
それでスイッチを切り替えるっていうのがすごく効くかと思います。
その両方、どっちも同じぐらいの時間、ちゃんと着るっていうことが大事なんですよね。
ちゃんとしっかりオンオフ、バランスを取る。
あとは服とかではなくて、人との関わりで自分を知る、自分を実感する。
今着てるなとかね、私ってこういう人間なんだなっていうことを
人とのコミュニケーションの中で知るタイプの人もいると思うので、
そういう人はやっぱりしっかり自分が思っている、
その自分って言葉は使っちゃいけないって言いましたけど、
オフの自分とオンの自分がちゃんと半々になるように、
それぞれの居場所をちゃんと作っておく。
今はほっといたって、仕事しなきゃいけないしっていうこともあって、
必死にオンの自分の居場所は作るんだと思うんですよね。
だけど、なかなかオフの自分の居場所を作る方に時間をかけてないんじゃないかと思うので、
ここにもちゃんと時間をかけてあげる。
なかなか難しいと思うんですよ。
特にオフの自分の居場所を作るって意外と理解関係が絡んじゃって、
大人になってくると同じ場所をずっと維持し続けるのって難しいと思うので、
その点、仕事の方が理解関係はっきりしてるし、
契約とか名分化できるので付き合いが逆に楽だったりするんですよね。
そっちの人間関係ばっかり広がっちゃって、
飲み会とかもそっちばっかりになっちゃうとやっぱり苦しくなっちゃうので、
ちゃんとオフの場の交流の場も持つ。
前、私この番組で依存先をたくさん持ってる人が強いんだよ。
強い人は依存しない人じゃなくて、
依存先をたくさん持ってる人なんだよって言ったんですけど、
それの言い換えがこれですよ。
結局依存先をたくさん持つってことなんだけど、
オンの自分がいる場所もしっかり確保する努力をしなきゃいけないっていうことだと思うんですよ。
これは勝手にできるものではないのでね。
だから私がやってるファッションオンライン社の服装心理ラボも、
そういう意味での居場所として使ってもらっている部分もあって、
やっぱりオシャレのことだけを喋るっていうのは、
全然利害関係関係なく、しかもオンラインだから、
どこに住んでても、どんな環境でもずっと参加し続けてられる。
私がちゃんとその場を維持しておけば、
ずっと来らずにそこに存在する居場所になるっていうのがあるんですね。
だからそういうオンラインサロンとかサークルとかって、
そういう素の自分を保つための居場所、
自分の素の自分のメンタルを保つため、
その自分の輪郭をしっかり味わうための居場所でもあると思うので、
そういうものを活用してみたらいいんじゃないかななんて思いました。
ぜひ参考にしてみてください。
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