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はい、今日はですね、マシュマロからまたお悩みをいただいておりますので、早速読んでいきたいと思います。
いつも楽しく聞いてます。ありがとうございます。
私はおしゃれが好きな方で、周りからもおしゃれだと言ってもらえることがあるので、ダサくはないと思います。
流行りものよりも、ショップの中にある少し凝ったデザインのものが好きで購入することが多いです。年齢とともに奇抜なものは買わなくなりましたが。
質問なのですが、プレイボーイっていううさぎのマークの服があるじゃないですか。
私はあれがかわいい、おしゃれと思って、靴下、バゲットハット、バッグなど小物でいくつか持っていたのですが、友人にそれだけはダサいと思うと言われました。
他の友人にも、なぜプレイボーイ?とも言われたので、ダサいのかなと思い、身につけなくなりました。
たまにおしゃれなインスタグラマーが身につけていたりもするので、納得いかないのですが、りささんはどう思いますか?ダサいのかな?
ということで、この悩みに今日は回答していきたいと思います。それではスタートです。
はい、ということで93回目の配信でございます。おしゃれの呪いを解くラジオでございます。
この番組ではあなたに巻きつくファッションへの思い込みイコールおしゃれの呪いをバサバサと解いていきます。
服装心理学をベースにおしゃれをもっと楽しみ、自分を変えるコツをお届けしています。
お相手はパーソナルスタリストで、日本服装心理学協会代表理事の久野りさでございます。
今日もよろしくお願いいたします。
はい、ということでお悩みいただきましたね。これはね、回答長くなるよ。
いろんな問題が重層的に折り重なってますからね。
今回ね、プレイボーイっていうブランド取り上げますが、
ここのブランド名のところにはね、いろんなブランド名が入る。
いろんなブランド名入れても同じ悩みになるっていうぐらい、
似通った悩みを違うブランドで持ってる方多いと思うんですよ。
現に、例えばね、グッチとかルイビトンみたいにもう流行りしたりがほぼないというかね、
ずっと第一線みたいな超定番ブランドみたいなものでない限り、
みなさんグーグル検索してみてくださいよ。
こういうブランドで、例えばプレイボーイって検索して、
いわゆるその第二検索ワードっていうのが、
他の人はこのワードも一緒に検索してますよみたいなのが、
サディレクションされてくるじゃないですか、おすすめされてくるじゃないですか。
それ大体ダサいですからね。
どんなブランドでもブランド名入れて第二検索ワードダサいは絶対出てくるんですよ。
なので、そういうふうにこのブランドって本当はダサいのかなって心配になる人はすごいいるということなんですよね。
だからね、ブランドが悪いんじゃなくて、
そういうふうにね、人の服をダサいでダサくなってね、ジャッジする方が悪いって話なんですけど、
これはるか昔の配信会で多分こういう話したと思うんですけども、
まあでもね、気になるのが人の心ってものですよね。
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で、このブランドはありかなしか問題っていうのは、
必ずいろんなオシャレをしようと思うとぶつかる問題ですよね。
で、ブランドっていうのはそういう感じで記号なんですよね。
一つの記号で、その記号を見る人に何らかの特定のイメージを思い起こさせるような力があるからブランドなんですよね。
で、例えば記号っていうとわかりやすく言うと、
例えばね、皆さん頭の中に今丸を書いて、その下に三角くっつけてほしいんですけど、
丸の下に三角くっつけると女子トイレって思うじゃないですか。
丸に三角くっつけただけで、なぜか女の子のマークになって、
それがよくトイレの前に貼ってあるから女子トイレって思うじゃないですか。
あれが記号ですよね。
そのただ単に丸に三角くっついてるだけなのに、
それを見て私たちは女子トイレだって思って、
女性はそっちのトイレに入るわけじゃないですか。
同じようにプレーボーイっていうのは単にウサギの長ネクタイ付けたウサギのマークですよ。
バニーガールちゃんから来たロゴマークですよ。
なんですが、そこにいろんな人がいろんな意味を見出してしまうということなんです。
トイレの丸に三角くっつけた女子トイレのマークと違うのは、
そのマークは誰もが女子トイレって思う、
同じことを想像するというか同じことを思うわけなんですけども、
ブランドの場合それと違うのは、
人によって持っているイメージが全然変わってくるっていうのがブランドなんですよね。
なのでプレーボーイっていうのもウサギのマーク、
単なるウサギのマークでそれを純粋にそのウサギのマークしか見なければ、
多分それが質問者さんの状態だと思うんですけども、
純粋にそのウサギのマークがかわいいなと思える人もいるんですけど、
それがプレーボーイというブランドロゴであるということを知ってしまっている人からすると、
単にかわいいウサギのマーク以上の意味合いを見出してしまうからこそ、
ダサいとかなんでプレーボーイっていうような反応になってくるっていうことなんですよね。
だからブランド着るっていうのは、
そのブランドが持っている意味合いも一緒にまとってしまうので、
そのブランドがどういう意味合いを持っているのかということを、
ある程度バリエーションを知っておかないと、
当然まとっている自分に対するイメージもある程度左右されてしまうので、
なかなかモロハの刃というか、そういうところはモロハの継ぎか、だと思うんですよね。
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で、そのブランド一個でパンとおしゃれになるかと思いきや、
実はそのブランドにネガティブなイメージがあって、
それが相手に伝わってしまってマイナスイメージになるっていうこともあったりして、
ブランドっていうのはそれだけ強いものなので、
悪いデメリットなんかも出てきやすいということなんですよね。
じゃあプレーボーイはってことの話をしていくと、
プレーボーイっていうのはご存知の方も多いと思うんですけど、
元々は男性向けの娯楽誌、いわゆる女性のヌードとかが載ってたりするような雑誌だったわけで、
1953年創刊つったかな。結構古い雑誌なんですよね。
第2号でこのプレーボーイのロゴマークが出来上がったようなんですよね。
それがいろんなライセンスといって、契約でお金を払ってもらって貸すことで、
いろんな商品に付けられるようになって、
アパレル商品にも展開されていくようになったっていうようなものなので、
元々は男性向けの娯楽誌なわけですよ。
プレーボーイの雑誌自体の一番の再生期と言われているのが70年代なので、
そのロゴがイケてるねって思われたのも多分再生期は70年代なので、結構古いブランド。
なのでちょこちょこ、ずっとそこからちょこちょこアパレルが展開されていますから、
ずっとあるものではあるんですが、再生期が70年代から言っても80年代じゃないかなと思うんですよね。
なので多分質問者さんに、それだけはないわって言ってきた人は、
多分これはウサギちゃんのマークがプレーボーイであるっていうことが分かって言っているはずなので、
おそらく多少、少なからずファッションのことに全く無知な方ではないと思うんですよ。
で、そういうファッションに全く無知ではない方が、
昔流行ったブランドだよねって思っていると多分そういう反応になるんじゃないかと思うんですね。
なんで昔流行ったものを今着ているの?なんでプレーボーイなの?みたいなね。
とかもしくは、もともとはヌード写真とかを載っているような男性向けの娯楽誌であると。
由来というかね。
っていうことが分かっている人からすると、なんでそんなもののロゴにつけるの?っていうことにもなるでしょうし、
そういうある程度少しファッションを知っている方が見たときにそういう反応になるんじゃないかというふうに思います。
逆に全くそういうことを知らない人からしてみたら単にかわいいウサギのマークなので、
それだけはダサいっていうことの強い否定にはならないはずなので、
そういうご友人が周りに多いんじゃないかと思います。
じゃあプレーボーイがファッション業界的にどうかっていう話なんですが、
70年代ぐらいに最初の最盛期はあったとしても、
それ以降ここ数年ね、またマウジーとかネイバーフッドとか、
この辺のブランド名知らなくてもいいんですけども、
現代でもイケてるとされているブランドがコラボして商品作ってるんですよ。
だからアパレル業界内では、
逆に今新しいみたいな取り扱われ方をされているのも事実なんですね。
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この質問者さんがインスタグラマーで身につけてるっていうのを見たのは、
おそらくこの辺のコラボ品とか、
コラボしてることが分かっているインスタグラマーさんが取り入れたとか、
普通にゾドタウンとかでもプレーボーイの新作出てますから、
普通にね、なのでそういうものを着てるのを見に来たのかと思います。
ですから逆にそこまで、
最近マウジーとかともコラボしてよねとかネイバーフッドでも出たよねまで知ってるぐらい、
ファッション2というかね、な方だったらそれだけはダサいとは言わないと思うんですよ。
だからこのプレーボーイ着てる時に一番ダサいと思われがちな人はどういう人かというと、
最新のアパレル事情までは知らないけれども、
昔流行ってたこととかなんとなく知ってるっていうぐらいのファッションの知識がある人に対しては、
一番そういうネガティブな印象を持たれやすいんじゃないかということなんですよね。
もう一個こういうブランドの問題として、
このプレーボーイがアパレルを作ってるわけじゃないので、
いろんなところにロゴマークを貸し出しているので、
貸し出した先によってはあまりよろしくないというか、
デザイン的にどうかなっていう商品が作られてしまうこともあるんですよ。
だからもしかしたら否定したご友人はそういう商品を見たのかもしれないということもあります。
なので結局は見る人によって印象が変わってしまうというのがプレーボーに限らないんですが、
こういうある時期ドカンと流行って、その後に何回かリバイバルブームが来るブランドの宿命と言えるんですよね。
じゃあこういうブランドに対してどう付き合っていけばいいか。
これは質問者さんの性格とかファッションに求めるニーズによって変わってくるかと思うので、
やっぱりこの辺話しきれなかったので、ちょっとこの辺りの話はまた次回していきたいと思います。
ということでまたご質問もお待ちしておりますので、
番組概要欄にあるマシュマロかラジオトークでお聞きの方は公式の機能のお便り機能からどんどんお寄せください。
それでは次回この続きからお話ししていきます。
また次回の配信でお会いしましょう。おやすみなさい。