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2024-04-08 12:00

789.「着物警察」について服装心理学的に考えてみる from Radiotalk

他者の着物の着付けやセレクトなどについてジャッジする「着物警察」。たびたびSNS上で話題になりますよね。この「着物警察」的な行為、一般的にはあまりよろしくないものとして語られることが多いですが、服装心理学的にはどう考えられるのか?心理学における服装の機能の定義から、ちょっと考えてみました。

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#ひとり語り #心理学 #ファッション #服 #おしゃれ #スタイリスト #パーソナルスタイリスト #カウンセラー #イメコン
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はい、ということで始まります。おしゃれの呪いを解くラジオ。
本日で789回目の配信でございます。
この番組では、あなたに巻きつくファッションへの思い込み
イコールおしゃれの呪いをバスとバス解いていきます。
服装心理学をベースに、おしゃれをもっと楽しみ、自分を変えるコツをお届けしています。
お相手はパーソナルスタリストで公認心理師の久野梨彩です。
本日もよろしくお願いいたします。
4月第2週目に入りましたが、まだ声がハスキーな感じなんですけど、
またこれから企業研修とか、大学での講義も始まるので、
このままハスキーなままずっと行くんじゃないかという気がするので、
リーフナーの皆さまにおかれましては、そろそろどうでしょう。
私のハスキーな声にも慣れていただけましたでしょうかね。
なるべくケアして直していきたいんですけれども。
今日この頃なんですけど、また着物警察って言葉が旧ツイッター現Xでちょっとバズってたというか、
トレンドワードにも入っていたので、ちょっと今日はこの辺りの話をしようと思うんですけど、
着物警察って言葉、ご存知です?
○○警察って言葉って結構SNSで頻繁に出てきますよね。
何かの行為をしている人のことを、それに関する専門的な知識を持っている人なんかが、
その専門的な知識をもとに、その行為の是非とか上手い下手をジャッジするような行為のことを○○警察なんて言ったりしますけど、
着物警察の場合には着物の専門知識を持っている方なんでしょうね。
幸福屋さんの方だったり、着付けの先生だったり、いろいろですけども、
そういう方が着慣れない着物を着ている方に対して、その着方の是非だったり上手い下手だったりをジャッジしてしまうような行為のこととか、
そういう人のこと、それをやっている人のことを着物警察なんて言ったりして、
結構定期的にSNS上で話題になったりする言葉なのかなって思うんですけど、
それがまた話題になっていたと。
その話題になる発端の方は結構炎上しちゃったので、どうやらアカウント削除してしまったようなので、
その方のことを取り上げるというよりは、この着物警察っていう行為は結構繰り返し繰り返しね、
いろんな方がやって、今回のように話題になる行為なので、この行為自体をちょっと取り上げて考えてみたいなと。
やっぱり着物って現代日本では着慣れている人の方が少ないから、
大半の人が着物警察的な行為を見たときに、ジャッジされている側に感情移入して、
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やっぱり反発しがちじゃないですか、感情的に。
そんなこと言うんじゃないよとか、好きに着ればいいじゃないかっていう感じで炎上しやすいんですけど、
やっぱり服装心理学的立場としては、その感情論で着物警察についてどうこうというよりは、
着物警察って行為を服装心理学的に考えると、その行為が有益なのかどうか、
みたいなところをちょっと考えたいなと思って、ちょっと違う角度から考えていこうかなと思うんですけど、
着物警察じゃなくてもいいんですけど、スーツ警察でも何でもいいんですけど、
そういう行為が有益かどうかを考えるとき、そもそもじゃあ、
服を着るっていうメリット、機能にどういうものがあるのかっていうのをまず考えるべきですよね。
別に着物だろうが洋服だろうが、服は服ですから、
服を着るっていうことの機能、これは既に服装心理学の世界で古くから定義されている三つの機能っていうのがあるので、
こちらをまずご紹介したいんですけど、服を着たときの機能、得られるメリットっていうんですかね、
三つ定義されています。
まず一つ目は、事故の確認・強化・変容機能。
簡単な言葉で言うと、自分とは何かっていうのを確認したり、
その自分とは何かっていうイメージ、思いを強めたり、自分の中で自分とは何かみたいなイメージを変えたりする。
そういう機能を持っているよっていう。
具体例を挙げると、
例えば、会社に入って社会人になって、よしこれから頑張ろうってときにスーツを着ると、
社会人になった気持ちがより強く感じられるってことありますよね。
これは事故の確認・強化・機能ですよね。
あとは、気が弱い自分をちょっと強く物が言える自分になりたいから、強く見えるような服を着る。
これも事故の変容機能を活用したものですよね。
こういう機能がまず1つ目にあると。
2つ目は、情報伝達機能。
これは他社に何かを伝える機能。
例えば、今日あたり結構各地の小学校で入学式があった学校が多かったと思うんですけど、
新1年生だけ黄色い帽子、黄色い工房をかぶるっていう小学校多いと思うんですね。
これは黄色い帽子をかぶっている子がいるだけで、その子が1年生ですよっていうのがわかる。
そういう情報を伝える力がありますね。
そうすると、何か危ないことをしてないかなとか、
ちゃんと車に引かれないように頑張っていけるかなみたいなことを地域グルメで見守ることができる。
これも情報伝達の機能ですよね。
3つ目が、ちょっと言葉が難しいんですけど、社会的相互作用の促進・抑制機能。
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例えばこれは、冠婚葬祭に着る服なんかがその代表例なんですけど、
お葬式の時にちゃんと黒い服を着ていくことで盛り服していることを表すみたいな、
社会的なコミュニケーションの促進したり、あれば抑制したりする機能。
この3つの機能があるわけです。
服にこういう機能、力、メリットがあるって考えた時に、確認した上でですよ、
着物警察的な行為が着物を着ている人にとっても何か有益であるケースがあるとするならば、
この機能があるよって考えると、まず2つ目の情報伝達機能として、
着物を着る人自身が、私はちゃんと着物を伝統的にきれいな着方で着られているよって見せたい
っていう思いを持っている時に限っては、着物警察のアドバイスはありがたいなってなりますよね。
あるいは3つ目の社会的相互作用の促進の部分で、着物警察をやっている本人に対して、
着物を着ている人がちゃんと見られたいと思っている。
この場合にも本人から直接こう着た方がいいわよって言われるわけだから、言うべきですよね、そのアドバイスは。
逆に言うとこの2つしかないんですよ。
なので着物を着ている本人が、その着物を警察的な人が良しとする伝統的な着物の着方をしたいと思っている。
ちゃんと着られていると思われたい。
場合にしか着物警察的な発言は言うべきにならない。
ということは、例えばSNSで見かけた着物の着こなしだったり、通りすがりに見かけた着物の着こなしだったり、
つまり着物を着ている人本人がどう思って着ているのかを全く知らない人が着物警察的な行為をするのは、やっぱり何も言うべきなことはないってことになるわけですね。
もしかしたら、ちゃんと着物を着たいと思っている人がそれを見たら有益になるケースもあるかもしれませんが、
でもその人自身にアドバイスをしているわけではないので、やっぱりそんなに益はメリットはないのかなと思った方がいいですよね。
と考えると逆にね、これから着物を着ようと思っている人がそれを見て、
こんなふうに厳しい目で見られちゃうなら怖いなって萎縮しちゃうケースの方が多そうですよね。
そう考えると有益どころか逆に害悪にもなり得るということがやっぱり言えますよね。
そういう意味ではやっぱりこの警察的な発言というのはね、結構気をつけてしなきゃいけないのかなって思うんですよね。
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これって別に着物に限ったことではなくて、スターリフトとかエメコンの世界でもすごいあることで、
だから私はスターリフトスクールをやっているのでね、スクールの生徒には口つっぱく言うようにしているんですけど、
やっぱりその分野において人より知識がついたりするとアドバイスをしたくなるんですよ。
それはほとんどの場合が良かれと思って教えてあげようとしてするものなんですけど、
やっぱりアドバイスって結局相手が求めてないのにするものは全て害悪なんですよね。
なんだけど、例えば似合う服の診断技術が身についたらパッと友達の顔を見て、
マナマナちゃんだったらきっとこういうのよりこういうのが似合うと思うなとか言いたくなっちゃったりするんですよ。
でもそれはやっぱり自分が知識を使いたいという欲に負けている状態なんだなって思ってほしいんですよね。
アドバイスは相手に求められるときにするからこそその知識も光り輝くのであって、
相手に求められないときにするアドバイスほどよろしくないものはないのでやらないほうがいい。
ただね、自分がその着こなしが好きじゃない、私はしないって言うんだったら別ですけど、
それはわざわざあんまり主張することでもないんじゃないかなと思いますしね。
だからね、私が服装のアドバイスをするのもそれを求めてくれるお客様がいらっしゃるからこそできるわけですよ。
そうじゃないのにしちゃえばやっぱりまずいわけで。
なので、こういう悩みがある人だったらこうしたらいいよっていう書き方はいいと思うので、
SNS上で発信するときは特定の相手一人に話しかけるわけではないと思うので、
だからそのアドバイスを求めている人をまず引きつけるようなことをはじめに書くわけですよ。
こうこうこういうことを悩んでいる人はこうするといいですよ。
この大前提があるかないかでね、だいぶその後半のアドバイスが何とか警察と呼ばれちゃうことになるのか、
すごいいいアドバイスをしてくれたなってことになるかっていうのが変わってくるので、
書き方、伝え方ほんと一つで、知識は有益なものにもないふうにもなりますので、
この辺はファッションジャンルに限ったことではないと思いますがね、
私も次回含めて気をつけていきたいですし、スクールでもしっかり教えていきたいなと思います。
そんなスタイルドスクール、FPSSですけれども、9月スタートの第17期が募集スタートしております。
詳しくは番組概要欄に載せておりますけれども、
4月20日にもですね、バンデースクールで詳しい説明もしますので、
気になる方はぜひサイトチェックしていただければと思います。
それではまた次回。
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