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2023-03-23 12:00

621.パーソナルスタイリングでは「変身すること」を追求すると失敗しがちな理由 from Radiotalk

雑誌やインスタ、TikTokで服装やメイク、髪型をがらっと変えたビフォーアフターを見ると、「すごいなぁ」「いいな、私もやってもらいたい!」って思いますよね。でも、変身させるのが上手いスタイリストとお客様の幸せを作れるスタイリストは、必ずしも一致するわけではありません。その理由とは…?

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#ひとり語り #心理学 #ファッション #服 #おしゃれ #スタイリスト #パーソナルスタイリスト #カウンセラー #イメコン
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はい、ということで始まりました、おしゃれの呪いを解くラジオ。本日で621回目の配信でございます。
この番組では、あなたに巻き付くファッションへの思い込み、イコールおしゃれの呪いをバタバタと解いていきます。
服装心理学をベースに、おしゃれを持って楽しみ、自分を変えるコツをお届けしています。
お相手はパーソナルスタイリストで、公認心理師のキサン・ノリサです。本日もよろしくお願いいたします。
さあ、今週は週の途中に祝日があったりとかで、結構ペースがなかなかつかみ切れず、もう木曜日って感じなんですけど、
皆さんいかがお過ごしでしょうか。我々はこの間の21日の旬、旬、どっちだ?旬分の日?違う、旬分の日ですね。
旬分の日に私がやっているフォースタイルパーソナルスタリストスクールの第14期の基礎講座の発表会ということで、
四つ家の小劇場を借りて、コロナもちょっと明けてきたかなということで、イベントの規制緩和もされてますので、
結構久々にしっかり観覧のお客様も入れて、劇場を借りて、モニターさんにスタイリングを着せて発表するという発表会を久々にやりました。
コロナ禍の最中は、Zoomで写真を撮って、その写真を元にプレゼンするっていうスタイリング発表会だったんですけども、結構久々でね。
コロナ前は道玄坂の小劇場を借りてたんですよ、渋谷のね。渋谷の道玄坂の近くにある小劇場を借りてたんですけども、今回は東京の四つ家にある小劇場で、結構客席もひな壇形式で、
そんなに規模が大きくないながらも、割と本格的な劇場を借りてやらせていただきましてね。
会場観覧はもちろんなんですけどね、全国から卒業生もですし、FPSSの入学を検討されている方だったり、
あとは通っていらっしゃる生徒さんのご家族、知り合いだったりっていう方たちも、Zoomを通じてウェブ観覧もできるようにしまして、
合計すると結構な人数に観覧いただいて、たくさんの方に見ていただくっていうのは、それだけでも生徒自身がすごくやりがいになるし、
何より練習になりますしね。基本的にご協力いただける方にはご感想もウェブフォームを通じていただくので、
それもすごく励みになるし、いい勉強になるので、観覧の方は多ければ多いほどありがたいということで、
このラジオを聞いてくださっている中にも観覧してくださった方がいらっしゃるかと思いますが、改めてお礼申し上げます。ありがとうございます。
その観覧者の皆さんからウェブフォームを通じて、もしくは会場にいる方は直接筆記でご感想いただいたんですけれども、
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これ、うちのFPSSならではだなって思った感想が、
モニターさんをビフォーアフター形式で、まずモニターさんの私服で登場していただいて、
その後にうちの生徒がそのモニターさんに顔パーツ診断、体型診断、パーソナルカラー診断というフルコースで、
外見に似合う服の診断をして、プラスお客様、モニターさんのご要望を伺って、ニーズに沿ったスタリングをして発表する。
ビフォーアフター形式で発表するんですけど、そのアフターの感想として、
ありそうなのが、やっぱりビフォーと違ったアフターのスタリングがガラッと変わって、全然印象も変わってすごかったですっていう感想ばっかりになりそうじゃないですか。
確かにそういう感想もあるんですけど、FPSSの場合ちょっと違って、それよりもモニターさんにすごく寄り添ったスタリングだったのが印象的だった。
寄り添うとか、すごく細かくカウンセリングされているとか、そういう感想がめちゃめちゃ多いんですよ。
それがやっぱりFPSSならではだなって思うんですね。
FPSSのポリシーというか、私が教えていることとして、やっぱり一般の方じゃない、例えば広告でのスタイリングとか雑誌でのスタイリングとか、
あとはメディアでのタレントさんとかのスタイリングでは、そのスタイリング着こなし単体がどれだけ見栄えがするかっていうのが一番大事なんですよ。
なんですけど、一般の方のスタイリング、生活の中で着る服のスタイリングにおいては、やっぱりスタイリングが見栄えするかどうかではなく、その人本人が一番大事。
その人本人が満足することが一番大事なので、スタイリング単体の見栄えよりも、やっぱり何をどれだけ変えるかっていう判断が一番大事。
そのお客様、着る人、モニターさん、今回の発表会ではモニターさんのことを考えたら、
そのアフターのスタイリング単体では見栄えとしては100点じゃないけれども、
でもその見栄えを少し抑えてでも、こういう形にした方がこの方は一番満足するし、しっくりくるはずっていう判断ができるかどうかっていうのをすごく重視してるんですね。
結局そこを抜きにしてスタイリストが、この人にはこれが一番似合うし、
この発表会だったらこのスタイリングが一番映えるしっていうことで決めてしまったら、それはもうスタイリストのエゴにしかならないので、
パーソナルスタイリストって私、本当に究極のサービス業だと思っていて、
だからお客様、スタイリングされる方が満足しなければもうそれはゼロ点なんですよ。
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どんなにコーディネートが素晴らしくてもゼロ点なので、やっぱりそれをすごく強く言ってきたことを生徒さんたちがしっかりと掴んでくれていて、
それを発揮してくれたからこその、このすごい寄り添ったスタイリングですねとか、ここまで話聞いてくれるんですね、みんなの感想だと思うんですよね。
それは本当に誇らしくて、やっぱり嬉しいなって思いますね。
やっぱりそこが一番難しいし面白いんですよね、パーソナルスタイリングって。
たくさん変えればいいってもんでもない。やっぱりスタイリストとしては変えたいし、
その方に一番似合う服を着てもらいたいという気持ちはもちろんあるんだけど、
でもそれがご本人の幸せにつながるわけでは必ずしもないので、そこをぐっと抑えるっていうところ。
ぐっと抑えて客観的に、あとお客様に寄り添ってどのくらい変えればいいのか、どういう方向性に変えればいいのか、
その方向性も単純にその人の外見に似合えばいいってもんでもないわけですよ。
なぜならそのお客様が自分の外見に似合うっていうことを一番重視しているとは限らないからですよね。
多少似合わなくても自分の好きな感じのものが着たいって思ってるかもしれないし、
その辺を救い上げる、変える量と、そして方向性の見極めっていうのがめちゃくちゃ大事なんですよね。
なのでそういう意味では似合う服の診断っていうのは本当に似合うっていうこと自体が本当に一つの要素にしか過ぎないので、
そこの診断はとっとと終わらせて、とにかくカウンセリングと、あとはスタイリングの方向性を決めるお客様と擦り合わせをするっていうことにとにかく時間をかけてほしいので、
だから似合う服の診断っていうのもかなりロジカルにしていて、パッパパッとできるようにしてるっていうところは迷わないでね。
こうやっても同じ結果が出るようにしてるっていうところがあるんですけど。
こここそがやっぱり今後、今AIがかなり話題になってるじゃないですか。
チャットGPTとかかなり話題になってきて、たぶんここ数年でものすごい発達を遂げると思うんですね。
そうするとやっぱり似合う服の診断なんていうのもしっかりロジック化していれば、
たぶんコンピューターでできちゃうようになっちゃうと思うんですよ。
写真アップロードしたらパーって結果が出るみたいなね。
だけどやっぱりじゃあその似合う服を着ることがこの人にとって幸せなのかとか、
あとは確かに似合う服は着たいけどガラッと今までの服と変わってしまうと恥ずかしいみたいな気持ちがあったり、
抵抗感があるとかねっていうのがあるのが人間なので、
そこを勘案してその人が一番心地よくいられる度合いに抑えられるかどうか。
これって本当に人間しかできない微妙なさじ加減だと思うんですよね。
だからこれからの時代を見据えてもやっぱりそこを一番人間にしかできないその部分、
そのファジーな判断っていうの。
ファジーって言葉を久々に聞いたけど、これからの時代こそまさにファジーな部分だと思うんですけど。
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ファジーな部分をしっかりできるかどうか、そこしかなくなると思うんですよ、人間の仕事って。
だからそこをやっぱりしっかり教えたいなと思うし、
それをちゃんとわかってくれた生徒は生徒だったなって思って嬉しかったなって思うんですよね。
だから結構雑誌とかそれこそツイッターとかYouTubeでも、
髪型もそうだし、メイクもそうだし、洋服もそうだし、
ビフォーアフターみたいな、TikTokとか結構多いですよね。
あってビフォーアフターみたいな、こんな方がこんな風に帰りましたって。
あれも私も雑誌の企画なんかでやったことあるんですけど、
雑誌の企画なんかだとやっぱり見る人のためのエンターテイメントだから、
差分を大きく作るんですよね。とにかく大きく変えるっていうことなんだけど、
やっぱり誰がこのスタイリングの主体なのかというか、
お客様なのかっていう、誰のためにやってるのかっていうのがすごい大事だと思っていて、
だからスタリストなんだったら雑誌とか見る人を楽しませるためのスタイリングだったら
しっかり差分を作ってガラッと変える。
エンターテイメント性を持たせるっていうことをやらなきゃいけないんだけど、
でもパーソナルスタリングであくまでそのお客様ご本人からお金をいただいて、
そのお客様ご本人のためにやるんだったら、
そこは差分にこだわるんじゃなくて、お客様の幸せにフォーカスするっていう、
そういう目的設定をしっかりできているかが大事なんですよね。
だし、パーソナルスタリングを受けようとしている方も、
ぜひそこは意識してほしいなと思うんですよね。
やっぱりガラッとビフォーアフター作っている人がすごいと思っちゃいがちなんですけど、
でもその人はもしかしたらガラッと変えることが得意。
変えることは得意だけど、
誰かの幸せにフォーカスして何かスタリングをしたりメイクをしたり、
髪型を変えたりっていうことが果たして得意なのかどうか。
そのビフォーアフターの変わり映えっていうのは、そこは保証してはくれないわけですよね。
ビフォーアフターが大きく変わるっていうことはすごくよくわかるんだけど、
でもその技術自体が自分の幸せを保証してくれるわけでは必ずしもないっていうところは、
やっぱりスタイリングを受ける方としてもぜひ覚えておいてほしいなって思うんです。
だから一見なんてことないスタイリングをしているパーソナルスタリストが、
そのスタイリングは実はお客様のニーズを考え抜いたすごいものだったりすることもあるので、
そういう意味ではスタイリングの出来栄えだけですぐれたパーソナルスタリスト、
イメージコンサルタントを見抜けないってところはなかなか難しいところだと思うんですけども、
ぜひそのあたりはその人がツイッターとかブログとか、
ポッドキャスト、私みたいにやっている人が語っていることを参考に選んでいただけると嬉しいなというふうに思います。
ということでまた次回の配信でお会いしましょう。おやすみなさい。
12:00

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