はい、ということで始まりました。次の自分に着替えるラジオ。今日はですね、映像なく、音声だけでお届けしております。
今日はね、テーマは、キャリアアップについてちょっと話していきたいんですけど、パーソナルスタリストっていう仕事柄、キャリアアップ直後のお客様とか、キャリアアップを控えたお客様にお会いすることが多いんですよね。
なんか、昇進しましたとか、起業しますとか、そういうキャリアが順調にステップアップしている方に共通していることがあって、何かっていうと、好きを手放せるっていうこと?
好きなことにこだわるのは全然悪いことじゃないし、キャリアを形成していく上で、自分の好きとかポリシーとか大事にしようっていう説も一理あるはあるんですけど、でもそれだけだと、こう見ていると結構天井が来ちゃうなっていう印象があって、
その天井を破って、どんどんどんどん自分の行きたい方へ進めていける人って、結構好きを手放すのが上手な人が多いんですよね。
なので、今秋も控えて、今後自分のキャリアどうしようかなとか、転職しようかとか、いろいろ考えている方がいると思うんですよね。そういうこれからどう動こうかっていうことに悩んでいる人に届けたいなということでお話ししていきたいと思います。
今回がリニューアル前から通算918回目の配信でございます。この番組では、服を着替えるように自分もまるごとアップデート。ファッションと心理学の力で、あなたの次の一歩を軽やかに後押しします。お相手はパーソナルスタイリストで公認心理師の久野伊佐です。本日もどうぞよろしくお願いいたします。
さあ、最近さ、結構オーディション番組って流行ってるじゃないですか。私も大好きでドハマリした、ノノガとかね、ノノガールズとか、タイムレスさんのプロジェクトとか、今もBMSTで1個オーディション番組やってますけれども、
結構そういうのを見てると、なんかね、ノノガで落ちてしまったこのその後とかさ、結構ショート動画とかYouTubeとかで結構流れてくるんですけど、なんかそういうのを見てると、ああいうオーディションで受かってアーティストになることが素晴らしくて、
例えばですよ、例えばそういうオーディションに落ちちゃった人の次のキャリアとして裏方に回りますよ。例えば作曲家になりますよとか、振付師になりますよとか、そういう人生も多分あると、過去のオーディションでもたくさんそういうキャリアに転向していった人いると思うんですけど、
ともすると、そういう人ってちょっとかわいそうじゃないですけど、アーティストになれなかったんだ、オーディションに受かれなかったんだっていう見方になりがちなんじゃないかって思うんですけど、でも果たしてオーディションに受かることだけが幸せなのかなって、いつも疑問に思うんですよね。落ちた人は果たして不幸せだったんだろうかって。
SNSを見ていると、どうしても情報が偏ってくる部分があって、そのせいで昔よりもさらに私たちって好きなことがすべてになりやすい心理状態になっていると思うんですね。
好きなことがイコール成功への唯一の道だっていうふうに錯覚させられているところがある。これ何でかっていうと、エコーチェンバーって言葉よく聞きませんか。
これはSNSで特に起こりやすい状況なんですけど、SNSって作り、仕組みとしてね、自分と似た考えの人をフォローしたりとか、あとはアルゴリズム、SNSの仕組み的にいいねをつけたとかリポストしたとか、そういう行動が全部向こうに把握されていて、
そのSNS側がアルゴリズムでいいねをつけた投稿とかリポストした投稿と似た投稿ばっかり見せてくるんですよ。そうすると自分のタイムラインが自分と似た考え、自分の好きなもので埋め尽くされやすくなる。
そうすると、自分と同じ意見とか価値観のものしか流れてこなくなるし、そういう人たちとしか情報やり取りしなくなるので、どんどんどんどん自分の考えが強化されていく、増幅していく。
自分と違う考えとか、違う価値観が入り込み打ちがなくなっていくんですよね。これエコーチェンバーに陥ってるっていう言い方をするんですけど、だからこのエコーチェンバーに陥ってしまうと、今自分が好きな方向こそ自分が進むべき道だって思い込みやすくなっちゃう。
他の可能性、他の選択肢が見えなくなっちゃうんですよね。これってやっぱりキャリアにも、自分のキャリアを考えるにもすごく影響が強いんじゃないかって思うんです。