法律婚と事実婚の基本
こんにちは、りんぺいです。
夫婦の知恵袋を聞いてくださりありがとうございます。
この番組では、それ結婚1年目に知りたかったおコンセプトに、
結婚したら知っておきたい夫婦生活・夫婦関係のヒントをお届けしていきます。
ということで、今回は離婚弁護士の早須さんとお送りしていきます。
早須さん、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
ということで、今回のテーマは、
法律婚・事実婚のメリット・デメリットっていうところを
お送りしていきたいと思っています。
主には、これから結婚される方とか、結婚を考えていらっしゃる方に向けた内容になるかなと思っていて
最近、事実婚される方も結構増えているなという感覚もあるので
そもそも、法律婚と事実婚、どっちがどういうもの?どっちがいいの?みたいなところをお話しできればと思っています。
法律婚のメリット
はい、お願いします。
まず、早須さんに法律的な観点で伺いたいんですけれども
そもそも、入籍して夫婦になると思うんですけど
夫婦って法律上はどういう位置づけというか、どういう風な規定みたいなものだったりとか
あるのかなっていう風なところから、ざっくりですけど聞いてみたいんですけど
いかがですか?
そうですね、夫婦、婚姻届出して、晴れて今日から夫婦ですとなった時に
法律は一応いろんなパッケージ、法律婚にパッケージは用意していて
主に民法、普通の法律、婚姻一般で認められている権利義務で言うとですね
4つあると言われています。
1つは同居義務、一緒に住んでなさいよと
2つ目が協力義務、お互い協力して生活していこうねと
この2つは君事的というか、学級目標みたいなもので
一般論として残っているんですけれども
もう2つはちょっと経路が違って
扶助義務と言って、夫婦はお互いがお互いの生活水準同じぐらい保とうねという義務を持っている
4つ目が低層、浮気しちゃいかんよと
これが結婚で生じる4つの義務と言われています。
へー、初めて聞きました。
道徳的にはそんなにおかしなことを言っていることはないと思うんですけれども
法律上の義務というとすごい重たいなぁみたいな感じになりますよね。
習う機会もないですよね。
ないですね。
面白い。そういうことが文言として記載されているんですね。
一応法律上の婚姻制度の結果というか効果としてこういう義務がありますよというのが
法律がパッケージとして用意していますね。
なるほど。
その中で入籍して今回法律婚と事実婚という言葉を使わせてもらってますけど
法律上のというところの結婚
やっぱりそういういろいろ制限があったりとかそういうイメージがあったりもするんですけど
法律婚事実婚のメリデメってそれぞれどういうものがあるんだろうって
実は事実婚と法律婚で今言った4つの義務についてはほとんど差がないんです。
そうなんですか。
事実婚でも協力しなさいとか生活水準同じようにしなさいとか浮気しちゃいけませんと
こういったのは認められるので
事実婚だから浮気し放題みたいなそういう制度ではないんです。事実婚と呼ばれているものは。
事実婚と法律婚の大きな違いはこの義務ではなくて
本当に付属した制度の部分になってきます。
分かりやすいのが苗字です。
法律婚は絶対どっちかの苗字に合わせなきゃいけないです。
私林で例えば小林さんと結婚すると法律婚を選択するとなると
どっちかがどっちかの苗字に合わせなきゃいけない。
でも事実婚だったら合わせなくていい。
今話題の別姓のまま結婚できる。
これが大きなメリットだと思います。
事実婚と法律婚の違いはもう一つあって
法律上の家族・親族になるかならないか。
これで言うと相続の時が問題で
相続って法律上の夫婦だったり親族に生じるものなので
事実婚のまま夫が死んだ妻が死んだとなると
結婚書がないと相続人にならないんですよ。
事実婚の場合は。
ここは法律婚と事実婚で大きな違いかなと思ってます。
でも逆に言うとそういった結婚だったりとかが
ちゃんと用意されてるのであれば
事実婚であってもちゃんと相続は
この法律婚と変わらずできるもんなんですか?
結婚書がきちんとあればそれは相続できるんですが
税金関係の控除とかも受けられない。
民法の夫婦と同じような効果は持っているんですけれども
民法上の親族じゃないがゆえに
税金上の夫婦とは認められなかったりとか
そういうデメリットは事実婚にはありますね。
事実婚の現状と意見
ありがとうございます。
でもやっぱり事実婚ってさっき話した
特に苗字の部分だったり
僕はちなみに結婚して僕が苗字を変えた側だったんで
実はめちゃめちゃ手続きとかめんどくさいな
とかっていうのを思ったりはしたんですよ。
そうですよね。あれめちゃくちゃめんどくさいですよね。
なんならこれ言っていいのかわからないですけど
未だに変わってないのはありますもんね。
あります。
わかります。
それがやっぱり事実婚のメリットだなっていう一方で
それこそ最近選択肢夫婦別姓だったりとか
そういった議論もなされてたりとかしますけど
そういったところのデメリットが
仮にフラットになったとして
それでも法律婚の方がメリットがあるみたいなケースって
どういうところにこういう制度とか法律上はあるのかなっていうのは
ちょっと疑問とかも残ってたりするんですけど
そうですね。法律婚の方が優遇されているとしたら
先ほど言ったように相続の場面とあと税金
今103万の壁とかいろいろ出てきているところで
配偶者控除どうなるかっていう配偶者は
あれは事実婚は含まれないと言われているので
法律婚じゃないと税金の配偶者控除とかは受けれない。
あとはこれにどこまで意味があるのかわからないですけれども
事実婚の場合はですね
お子さんが生まれたときに基本的には母親の戸籍に入って
母親の名字を名乗って親権は母親にあるという形になります
なので父親は認知届を出さないと
法律上の親子関係は生まれないと
なので単独親権
事実婚状態でも夫婦の共同親権ではなくて単独親権ですよと
いうのになってしまうんですが
一緒に住んでいれば単独親権でも共同親権でも
2人話し合って決めるでしょうと思うので
これがデメリットとかメリットっていうのかというと疑問かなと思ってますね
そうですよね
それに今のお話だと事実婚でも認知をすれば
一応その共同親権みたいな形にはなるっていうことなんですか?
今の制度ではならないです
ただ一緒に住んでいるので親権者どっちかというよりかは
基本的には2人で話し合って
じゃあ子どもの保育園どこ行くとか
学校どこ受験したいとかどうしようかって話し合って決めると思うので
母親の単独親権だから母親が勝手に決めるみたいなのって
あまりないかなと
一緒にうまくいっているご夫婦の間においてですね
これがメリットデメリットになるのかというと
ちょっとよくわからないかなと思ってますね
今のお話聞いちゃうとやっぱり
事実婚が増えて実際増えてるのかちょっとわかんないんですけど
でも周りの声とかを聞いてても事実婚でいいよね
事実婚がいいよねっていうふうに
事実婚の選択理由
思われるご夫婦が増えるのもわかる気がしますね
そうですね特に身容字変えるってやっぱり
抵抗感変える方は大きいと思うんですよね
変えるのめちゃくちゃ大変だと本当に思いますし
自分は林に愛着はないんですけれども
変えるのはめんどくさいなって思うんですよ
そうですよね
でも林さんのご夫婦も事実婚を選択されてらっしゃるんですよね
そうですねうちは法律婚婚姻届は出さずに
それぞれがそれぞれの身容字のまま
夫婦として生活しているっていう形になりますね
話しつかなければ林さんご夫婦は
どうして事実婚を選択されたのかっていう
きっかけとかポイントってどこだったんですか
やっぱり身容字変える変えないっていうところは大きかったですね
そこか
選択的夫婦別姓が通ったら
法律婚っていうのも全然あり得たと思うんですけれども
少なくとも私が結婚しようと思った時にはないので
そんな制度は
まあじゃあ事実婚かなと
いうので特に何もお互い
変わった夫婦なのかもしれないですけれども
これでいいよねと
いう形にはなりましたね
そうなんだ
やっぱり名前大きいですね
名前大きいと思いますね
やっぱり愛着あったりとかもしますし
うちはそんなことないですけど
例えば研究者の方とかだと
自分の研究実績とか
旧姓でやってるとどうするのと
結婚して名前変わった時に実績
当たらなくなっちゃうとか
これ本当にお前なのかみたいになっちゃうとか
そういう実害もあると思うので
まあ変えたくないんだったら事実婚でもいいのかなと
というふうには思いますね
どういう形を選ぶかというのは
結局お二人次第
夫婦で選んでいくということにはなると思うんですけど
最後に林さんの観点で
こういう方だったら
法律婚の方がいいんじゃないとか
こういう方だったら事実婚の方がいいんじゃないとか
っていうところって
林さんの視点でアドバイスあったりされます?
そうですね
私比較的事実婚が好きなので
なんて言うんでしょう
心情的にも
法律婚したからもう安心だというよりかは
なんて言うんでしょうか
二人で一生懸命死ぬまで共同生活やっていこうよという意味合いだと
事実婚の方が頑張る感があるかなと
法律婚したからもう安心だねっていう
安心感も大事だとは思うんですけど
そうじゃなくてお互いが
いつまでもお互いとの生活をやっていこうという努力は
ずっと終わりまで必要なのかなと思っているので
そういう意味では事実婚
法律の力背景を借りずに
お互いの意思で結婚状態を続けていくっていう方が
すっきり好きかなと思っています
確かにな
ただやっぱり子供のことを考えて
家族というのは苗字が一つなんだみたいな
価値観だと法律婚の方がよろしいのかなと
結婚の多様性と意義
そんな感じですね
面白い視点でした
確かに事実婚ってある意味
法律だったり制度に
見方変えると頼らないというかね
ご本人の意思で2人でいるんだよ
家族でいるんだよっていう風なところで
緊張感だったりとかあると思いますし
僕の知り合いでもそれこそ
入籍はしてないけど2人の契約みたいな形で
2人で契約書交わして
毎年結婚を更新するかどうか
話し合ってるみたいな
ご夫婦もいらっしゃるし
確かにそういうのも現代らしいというか
それぞれ事実した2人の結婚の形っていう意味合いでは
そういうスタイルもありなのかなというか
当たり前になってきてるのかなという風に感じましたね
そうですね
一昔前だったら本当に
何やってんだってなると思うんですけど
今だったらそういうのも選択肢かなと
いう風には思ってますね
ありがとうございます
この辺りもこれから結婚自体が
すごい大きな選択だったりとか
決断になってくると思いますので
こういったものもフラットに見てね
意思決定選択をしていけると
いいのかなという風に思いました
林さん本日もありがとうございました
ありがとうございました