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2023-08-01 21:16

#040 「経営者とクリエイターのこれからの関係」

第40回は、Squarespaceというデザイナーでなくても簡単にウェブサイトが作れるツールを提供している会社でチーフ・クリエイティブ・オフィサーをしているデイビット・リーさんがゲストで登場。SquarespaceがスーパーボウルにCMを流すと言う大胆なアイデアで成長した実例をもとに、クリエイターが経営会議に参加する意義とは?についてお話を伺いました。


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サマリー

ニューヨークと東京を拠点にするグローバルイノベーションファームI&COの共同創業パートナーであるReina Moroさんは、クリエイティブディレクターであるデビット・リーさんをゲストに迎え、経営者とクリエイターの関係について話しています。経営者とクリエイターの将来の関係については、デビット・リーさんの経験を通じて紹介されています。デイビット・リーさんは、クリエイティビティ at the adults table、経営者の仕事場を訪れること、そしてホームランを狙って勝ち取ることの重要性をまとめています。

経営者とクリエイターの関係
This is Reina Moro's Podcast. 世界のクリエイティブ思考
Hi everyone. This is Reina Moro. 皆さんこんにちは。ニューヨークと東京を拠点にするグローバルイノベーションファーム
I&CO、共同創業パートナーのReina Moroです。 この番組では、世界で活躍するトップランナーのクリエイティブ思考に迫り、21世紀を生き抜くヒントを探ります。
今回のゲストは、韓国人のご両親を持ち、フランス語圏のカナダ人、クリエイティブディレクターのデビット・リーさんです。
今回は、そんなデビットさんに、経営者とクリエイターのこれからの関係について、語っていただきました。
So, let's get started.
クリエイティブ・ボイス
クリエイティブ・ボイスとはどんな意味がありますか?
クリエイターも経営に参加するべきでしょうか?
クリエイティブ業界では、これまでクリエイターはまるで子供のように、勝手気ままだと思われてきました。
これまでクリエイターの視点は、ビジネス面では重要視されなくて、経営界にも影響を与えたものです。
クリエイターの視点は、ビジネス面では重要視されなくて、経営界にも影響を与えたものです。
子供は子供だけで遊んでいればいいよ。こっちは大人の話をするから、邪魔しないでね、みたいな感じで、目立たりがありました。
ただ、これからはクリエイターも経営に携わるべきだと思っています。
私自身、スクエア・スペースで経営に携わり、上場するまでに至った経験から、経営戦略において、
私自身、スクエア・スペースで経営に携わり、上場するまでに至った経験から、経営戦略において、
クリエイターが意見することの重要性を痛感しています。
スクエア・スペースのCEOが、スクエア・スペースを次の章題として考えたときに、
クリエイターも経営に参加するべき
スクエア・スペースを次の章題として考えたときに、
スクエア・スペースを次の章題として考えたときに、
なぜ、スクエア・スペースで働こうと思ったのですか?
なぜ、スクエア・スペースで働こうと思ったのですか?
なぜ、スクエア・スペースで働こうと思ったのですか?
なぜ、その会社を作ったのか、創業者から直接聞くことで、多くのことを学ぶことができます。
スクエアスペースの場合は ブランドはどうやって作られるのか
そういうことを理解している人材を求めていました
創業者のアンソニーと話をして 2年近く考えた末
スクエアスペースで働くことを決めました
決め手になったのは オフィスを初めて訪れた時の印象です
エレベーターの扉が開いた瞬間
インテリアや家具 会議室の配置に至るまで
全てのデザインが考え抜かれていたんです
ゴミ箱を見える場所に置かないとか
そうしたところまで配慮して
企業のブランド価値に気を配っている スタートアップ企業なんてまずありません
他とは違うなと思いました
オフィスに行ったことで
デザインやブランドを本当に大切にしている テック企業なんだと気づかされたんです
転職するかどうか考えていた時は
まさか10年以上もここで仕事をすることになるとか
スタートアップ企業が上場して
スクエア・スペースの経営戦略
従業員が1700人にまで増えるなんて 全然考えもしませんでした
ただアンソニーの持っていた大きな野心と
最高のブランドを作ろうという 意気込みに共感したんです
デイビー
アンソニーのプロジェクトは スタートアップ企業で
最高のブランドを作ろうという 意気込みに共感したんです
デイビッドはですね
まずちょっと彼がどんな人かっていうことを 紹介するんですが
まずこのポドキャストの収録
ビデオも収録してるんですが
最初に出てきた時に彼が
この収録って映像も収録するの? っていう風に聞かれて
収録しますよっていう風に言ったら
じゃあちょっと待って 着替えてくるっていう風に言ったんですね
彼その時は黒いパーカーみたいのを着ていて
じゃあ着替えてくるっていうのか
ボタンのシャツとか着てくるのかなと思ったら
黒いTシャツに変えて
じゃあどうしてそれはパーカーとTシャツ どんだけ違うの?みたいな
そういうところなんですが
でもそこもデザイナーのこだわりというか
ちょこっとだけしか違わないんだけども
自分を見せる時にも
自分のブランドだったりとかっていうところを 気にしているのは
デイビットらしいなと思いました
だからその
経営者の人たちがどんな仕事場で働いているかを見て
そしてその人の人柄だったりとか
その人の仕事ぶりを見極める
非常にデイビットらしい
洞察力だなと思いました
創業者のアンソニーさんはホームランを狙うタイプの 経営者だそうですが
これまでどんな大きな賭けに出たんでしょうか?
スーパーボールでCMを流すことを決めたのは まさに大きな賭けでした
スクエアスペースみたいなスタートアップ企業には なかなかできない選択です
100%の冗談で スーパーボールのアドベンチャーに 出たんです
スーパーボールのアドベンチャーは 面白いと思う
大きな賭けだと思っていました
全く考えずに 実際にできることができると思っていました
10秒くらいかかりました
それでやってみましょうと言いました
10秒くらいで
彼はこの話を少し違いに思い出してくれました
その時は面白いことになったぞと思って 2人で笑っていました
ただ 翌朝不安になって
さすがに本当にやるの?って確認しました
でもスクエアスペースというブランドを 世界に紹介するのに
スーパーボールはこれ以上ないくらいの 最高の舞台だと分かっていました
それでどれくらいの費用がかかるのかとか
CMの制作方法などを話し合ったんです
社内にCM制作部門なんてありませんでしたから
やらない理由なんていくらでもありました
でもやろうって決めたんです
正直に言って私のキャリアの中で 最も恐ろしい瞬間でした
スーパーボールでCMを打つには 何億円ものお金がかかりますから
ものすごいプレッシャーを感じました
選んで仕方ありませんでした
これは私がスクエアスペースで下した
最も直感的な決断だったと思います
あまりのプレッシャーからスーパーボールで 自分のCMが流れるのを見たくなくて
当日は妻とマイアミに逃げました
そわそわしながらテレビの前に 座っていたくなかったんです
でもこのCMのおかげで
スクエアスペースは多くの人に 知られるようになりました
スーパーボールで流れるテレビコマーシャルは 何十本もあって
50何本とか60本くらいすごい数なんですよね
それこそ自体がエンターテイメント化をしていて
もちろんアメリカンフットボールが好きで
一年中の中で一番大きい試合なので
フットボールを見るという人が ほとんどだと思うんですが
でも実はコマーシャルをエンターテイメントして
スーパーボールを見る人というのも 少なくないんですよね
彼ももう8本もスーパーボール用の コマーシャルを作っていて
特に最新版の今年の1月に放映されたのが
スターウォーズにも出ているアダム・ドライバーという 俳優が出ているんですが
彼がそのアダム・ドライバー一人の俳優が
そのコマーシャルの中で同じ人が
彼自身が何十人何百人とどんどん増えていくというのを描いている
ちょっと非現実的な絵を描いている作品なんですね
コマーシャル自体も 未知との遭遇みたいな
映画のサイファイ的な雰囲気のところもあるんですが
もう一つ面白い動画を作っていて
アダム・ドライバー自身にインタビューをしているシーン
メイキングの動画があるんですが
その動画の中のメイキングの
ドキュメンタリーっぽく作っている動画の中でも
アダム・ドライバー自身が何十人も出てきているという映し方で
それもそれですごく面白くて
メイキングの動画ってどうやって作ったかみたいなことを
出すのが普通なんですが
そこもちょっとひとひねりして興味をそそらせているという
実はメイキングの方が
スーパーボールで放映された動画よりも回数多く見られているという
だからそれこそクリエイティブ思考で
人間だからこそできるひねりを加えたから
放映されなかったものがオンラインではより多く
数多く見られているというのも興味深いなと思いました
スーパーボールに広告を出せば必ず注目される
そういうわけではありません
どんなブランドの会社なのかとか
経営理念によっても違うと思いますし
ビジネスを成功に導くための万人向けの方法だとは思いません
でもスクエアスペースにはあっていました
私たちはCMを見る人たちに敬意を払い
自分たちとしても誇りを持てるような作品を
世に送り出したいと考えていたからです
スーパーボールのCMについても
10年以上続けているということは
スーパーボールのブランドやビジネスに
良い影響を与えているということですか?
そうです
私たちは1年間中にスーパーボールのCMをやらなくて
それがどういう影響を与えているかを見るために
スーパーボールのCMをやらなくてはならない
私たちは興味深いからです
私たちはビジネスのオーナーです
一度だけスーパーボールにCMを打つのをやめて
別のキャンペーンをやって
効果を比較したことがありました
スパイク・ジョーンズ監督が有名な俳優を起用した
スーパーボールのCMに匹敵するほど
大々的なキャンペーンでした
でも効果を比べてみたら
スーパーボールの方が注目度が高いことが分かりました
やっぱりスーパーボールは別格なんです
アメフトに興味がない人でも
CMを楽しみに見ているような
非常に貴重なPRのチャンスなんです
だからそれ以来スーパーボールには
毎年CMを出しています
ここまでお送りしてきました
レイナモトの世界のクリエイティブ思考
クリエイティビティ at the adults table
今回はクリエイトディレクターのデイビット・リーさんに
経営者とクリエイターのこれからの関係について
お話を伺いました
デイビットは20年以上の経験を持っている
かなりトップレベルで仕事をしている人なんですが
ここ10年はスクレースペースという会社の創設者の
アントニーという方の右腕として
スクレースペースという会社を伸ばしてきた存在なんですね
彼がスクレースペースに参加した10年前のときは
100人以下75人くらいだというふうにおっしゃっていたんですが
今そこからもう数千人になって
そして去年2021年には上場もするという
アメリカで上場するというのはすごくハードルが高いことで
その10年近くをかけて会社を育ててきたというのは
本当にすごいことだなと思います
今まではクリエイティブの人が
経営者の隣に座ってそして右腕として
会社を伸ばしていくというのはすごく稀だったとは思うんですね
もうちょっと古い例で言うと
例えばAppleの創設者であるスティーブ・ジョブズ
そしてデザインのトップであったジョナサン・アイブという
2人がいるんですが
彼らはもう1990年代後半から
それこそスティーブ・ジョブズが
Apple社から追い出されて
90年代半ばから後半に戻ってくるんですが
その時にスティーブ・ジョブズが
その当時まだ多分31歳とか32歳だった
ジョナサン・アイブをデザインのスタジオで見つけて
これ君何やってるのっていうふうに近寄っていって
その彼の才能とクリエイティビティの高さに感銘を受けて
そして2人3脚でAppleの商品を開発してきたという話があるんですが
やっぱり今Appleが世界一の時価総額の高い会社になっているように
その経営者といわゆるクリエイティブと言われる人たちが
うまく融合して2人3脚をして仕事をしていくと
1たす1が2ではなく3、4、もしかしたら1000、そして1万になるぐらい
そんな破壊的なパワーがあるんじゃないかなと思います
ということで今日のエピソードのまとめ3つのキーテーカウェイなんですが
まず1つはクリエイティビティ at the adults table
大人のテーブルに一緒にいるクリエイティビティの大切さ
2つ目
これはですね
その人の特に経営者の人の働く仕事場を訪れると
その人がどんな人かわかる
そして3つ目は swing for the fence
これは野球の表現なんですが
フェンスをめがけて打ち切る
swing for the fence
まずこの1つ目のクリエイティビティ at the adults tableというのは
これは例えの大人のテーブルに一緒に座れということなんですが
経営者と一緒に会議室にいろっていうことなんですよね
今までのクリエイターだったりとかデザイナーと言われる人たちの見方というか印象は
特別なことをやったりとか
あとクレイジーなことをやる人たちみたいな目線で見られていたことも少なくないかと思うんですね
でもそういう人たちだとなかなかその会議室だったりとか
その経営者たちが集まるようなところには招待されない時代もあったかなと思うんですが
そういうところに経営者に呼ばれるような存在になるべきだっていうのが
このデイビッドの教えですね
やっぱり我々クリエイティブを専門にしている人たちは
朝に弱かったりとか真面目な振る舞いができないことも少なくないのかなとは正直思います
これは自分のことも含めてなんですけれども
でもやっぱりビジネスの場で
必ず背広とネクタイをしなきゃいけないってことではないとは思うんですが
そのビジネスの言語というのを覚えて
そしてその会話に加われるような技術を身につけることは
クリエイターとして今後もっともっと大事になってくるなと思います
経営者の仕事場を訪れること
2つ目の経営者の仕事場を訪れることによって
その人がどんなことが分かるっていうのは
彼が言っていたのは
まずスクエースペースに参加する時に1年ぐらい1年以上迷ったって言ったんですが
このアンソニーという彼の今ビジネスパートナーである人の
その仕事場を訪れた時に
その場所にゴミ箱がなかったっていうふうにデイビッドが言ってたんですね
そのゴミ箱がないっていうことは
やっぱりその仕事場をきれいにするために
そのゴミをそこらじゅうに散らかすっていうわけではなくて
ゴミ箱がないぐらいきれいに
そしてゴミは目の届かないところに持っていく
そういうところへの聞くばりもできるのが
このアンソニーというスクエースペースの創設者で
こういうことを気にする人なんだっていうことで共感を覚えて
スクエースペースに入ったっていうふうに言ってました
3つ目のこのスイングフォードフェンス
野球の表現だということを言ったんですが
やっぱりただただ
コマゴマとヒットを狙うだけではなくて
ちゃんとこのタイミングでホームランを狙うことによって
価値を取りに行く 勝っていくっていうことをしないと
会社は大きく伸ばせない
エピソードの中で言っていたのが
スーパーボールのコマーシャルを作ったらどう?っていうことを
冗談で入社1年以内のときにアンソニーに行ったそうなんですが
最初これ冗談で言って
社長これ何億もかかる仕事だから
イエスって言うわけないよねっていうふうに言ったつもりだったんですが
そこに対してアンソニーが
じゃあやろうよっていうふうに言って
え?っていうふうに思ったそうなんですが
やっぱりこのホームランを狙っていく
そういうことをしてきたおかげで
スクエースペースがデイビットが参加したときよりも
10倍20倍と成長し
今ではアメリカのニューヨーク証券取引所でも
取引されている上場した会社になったっていう
やっぱりこのホームランを狙っていかなかったら
そういう状況には持っていきなかったんじゃないかっていうふうに
10年間を振り返ってまとめていました
この3つのテイクアウェイ
まず1つ
クリエイティビティーアッディアバウステーブル
クリエイターも経営者の会議室に
どんどんどんどん参加していく
2つ目
経営者の人たちがどんな仕事場で働いているかを見て
そしてその人の人柄だったりとか
その人の仕事ぶりを見極める
そして3つ目
ホームランを狙って勝ち取ること
ホームランを狙っていく
そして勝ち取る
これが今回の3つのまとめでした
今年も実は僕はカンヌに行っていて
そこでも彼とばったり会って
もう20年近く
18年ですかね
18年も月日が経っていて
その時から考えると
こういうふうにポドキャストを収録して
彼が言っていることを解説しているということは
全く想像していなかったと思うんですよね
だから世界はそんだけ変わってはいるんですが
でもなんだかんだ言って
普遍というか全く変わっていないところで
お互い話せるっていうのも
それもある意味
この仕事をやっていてよかったな
そして周りはこんだけ
いろいろ世界が変わっているけど
人の繋がりだったりとか
親友関係っていうのは
普遍的なところがあるんだな
ということを考えると
すごく微笑ましく思いますね
次回もどうぞお楽しみに
世界のクリエイティブ思考
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21:16

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