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2023-04-18 24:03

#025 ベストセラー作家が語る「AIの可能性と限界」

第25回は、新作小説のプロモーション映像をAIを使って制作しているPJ Caldasさんがゲストで登場。アメリカでクリエイティブエイジェンシーを経営し、母国ブラジルではベストセラー作家でもあるPJ Caldasさんに、小説家が挑むAIの可能性と限界についてお話を伺いました。


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This is Reina Moro's Podcast. 世界のクリエイティブ思考
Hi everyone, this is Reina Moro.
みなさん、こんにちは。ニューヨークと東京を拠点にするグローバルイノベーションファーム、I&CO、共同創業パートナーのReina Moroです。
この番組では、世界で活躍するトップランナーのクリエイティブ思考に迫り、21世紀を生き抜くヒントを探ります。
今回のゲストは、ニューヨーク在住のブラジル人で、ベストサラー作家であるPJ Caldasさんです。
実は、彼は10年も前からAIについてリサーチをしていて、新作の小説のプロモーション映像を実験的にAIを使って制作しているんです。
そんなPJさんに、小説家が挑むAIの可能性と限界について語っていただきました。
PJさんが面白いのは、実は小説家というのは副業で、本業はアメリカでクリエイティブエージェンシーを経営するなど、デジタルコンテンツ、広告分野で大活躍をし、
カンヌライオンズというイベントの審査委員長も数回務めたことがある世界のリーディングパーソンです。
僕とPJさんは実は長い付き合いで、18年前からの知り合いで、同じ会社に転職を同じタイミングでしたという中です。
アメリカの西海岸にあったAKQAというエージェンシーに、僕と彼がクリエイティブディレクターとして雇われて、
僕と彼とは日本人とブラジル人とも地球の裏側の全く違う存在ではあるんですが、腹違いの兄弟みたいな中で、今でも家族ぐるみでお付き合いがある非常に濃い友達なんです。
そんな彼にこのAIとクリエイティビティの可能性について聞いてみました。
それでは、Let's get started!
クリエイティブ・ボイス
まず、新作について教えてください。
これは、もう10年間働いてきたストーリーです。
2つのストーリーが頭の中で起き始めました。
一つは、功夫についてのストーリーでした。
それが、マーシャルアーツで始まりました。
このストーリーについて教えてください。
このストーリーについて教えてください。
このストーリーについて教えてください。
このストーリーについて教えてください。
このストーリーについて教えてください。
このストーリーについて教えてください。
このストーリーについて教えてください。
AIがさらなる進化を遂げれば、人間の脳を上回るようになるので、
03:02
そうなってしまったら、人間はどうAIと付き合っていけばいいのか。
これも小説の題材にぴったりだと考えていたのです。
実験と実際のことの違いが分かっているかもしれないのですが、
実際の実験と実際のことの違いが分かっているかもしれないのですが、
この小説では、AIを実験的に使っているそうですが、
具体的には、どのような使い方をされているのですか?
この小説のストーリーは100%私のものです。
and mine. But all the promotion of the book, I was going to do as much as possible with AI, pushing the limits and seeing whatever is the last thing that AI is doing, I'm going to use it. I'm going to try to turn that into an experiment.
ストーリーなど小説の内容はすべて自分で考えましたが、AIを題材とした本なので、真ん中の形でAIを使いたいと考えていたんです。
ここで生成系AIを使ってプロモーション映像を制作することにしました。 いろいろ調べていくうちに、これまでに生成系AIを使った小説の予告動画を作った人はいないということが分かりました。
そこでAIを専門とするアニメーターを雇うことにしたんです。 本当は全部自分でやりたかったんですが、当時はまだ音楽を作ってくれるAIも、
絵を完璧に描いてくれるAIもありませんでしたから、 専門家の手を借りることにしたんです。
今は文章から作曲してくれるAIもありますから、次回の予告編ではもっとAIをたくさん使って作ろうと思っています。
AIは誰でも使うことができますから。 これまで大手の映画会社にしかできなかったような映像を個人が作ることだって可能になるかもしれないんです。
どんな人にも大手より良いものを作るチャンスがあるなんて、本当にすごいことだと思います。
AI専門のアニメーターは実際にどんなことをしているんですか?
06:03
一緒に働いているアニメーターは、AIが作ったものがさらに2倍良くなるよう手助けしています。
AIのことを分かりやすいように乗り物に例えて説明すると、 もし、より早く目的地に着きたいと考えたときに、歩くのではなくバイクに乗っていく方がいいですよね。
それと同じように、イメージ通りの画像を作りたいと思った、 手で作業するよりもフォトショップを使う方が早いと思います。
フォトショップはバイクのように、 エンジンをかければ走り出す信頼性の高いツールだと言えます。
ただ、AIは違います。
比較すると、AIはバイクではなく馬のような存在です。
乗りこなすのが難しく、必ずしも走ってくれるとは限りません。
コミュニケーションがうまく取れないと落馬することもあります。
AIはバイクのような道具というより、まるで馬、パートナーのような存在です。
プロモーション動画のストーリーは誰が考えたんですか?
AIですか?
エンジンをかけるために、フォトショップをつくるときに、
私は一生懸命の努力をしています。
そしてセリフのリリースについて、
別の人にも説明して、
プロモーション動画のストーリーは誰が考えたんですか? AI ですか?
AI にストーリーを考えてもらったんですが 気に入らなかったので自分で作り直しました
現状の AI は文章を書く能力よりは 絵を描く能力のほうが優れていると思います
AI は洗練された文章や 人を驚かせるようなストーリーを生み出す能力がありませんから
とりあえず機械ではあるんですけど まだ思うように操ることのできるレベルの 機械の領域には達していないところがあって
不完全なんですね ある意味
自分でもこれを使ってみて 気をつけなきゃいけないなと思ったのは
英語で Do you know Reina Moro? って聞いて 日本語でもレイナモトさんを知っていますか? って聞いたんですね
英語の方の情報は8割正確なものが出てくるんですね
09:07
1割2割ぐらいが間違った情報が出てくるんです
日本語だと 驚いたんですけど 99%間違った情報が出てきたんです
それも2回目同じことを質問したら 今度は違うストーリーを言ってきて
2回目はレイナモトは京都の研究者で 京都の大学どっかの大学に行ったみたいな
これも結構でっちゃげの情報を あたかも本当のようなストーリーとして語ってくるので
その辺は結構危険だな 今の現状で見ると
だから不完全なところっていうのは そういうところに現れていて
馬っていうのは生き物なので ちゃんとして生き物なんですけども
どこまで命令とかいったことをやってくれるか どこまで操れるかって分かんないじゃないですか
だからそういうことなんだなっていうのは 自分でも使っててすごく痛感しますね
実験的にAIに文章を書かせたら AIが途中で文章作成を諦めてしまったこともあったそうですね
どんな状況だったんですか
本はもう書き上がっていたんですが 試しにAIに短編小説を書かせてみようと思ったんです
そこでAIに もしあなたたちのようなAIが上院議員選挙に立候補して
当選したらどうなるか ストーリーを考えてくださいって依頼してみました
そうしたら3回か4回くらいやり取りした後に いきなりAIがフリーズして何も返信しなくなったんです
5分くらいでしょうか まるでAIがどこかに行ってしまったみたいに応答がなかったんです
単なるオーバーロードの問題か 私をからかおうとしているのか
AIが考えること自体を楽しみ始めてしまったのか
皮肉にもAIの神様が冗談を言っているみたいでした
12:27
現状ではAIにプロのような小説を書かせるのは無理ですが
将来的にはAIと共同でベストセラーを生み出すことが可能だと思いますか
現状ではAIが書けるのはせいぜい数行の文章だと思います
それより長くなると意味がわからなくなってきますから
例えば何行かJKローリングみたいな文章を書いてくださいと依頼すれば
ハリーポッターの中から数行を引用してくれるでしょう
できるのはその程度のことです
だからプロモーション動画にはAIを使っていますが
本を書く段階では誤字脱字のチェッククラウドにしかAIを使っていません
将来的にもAIと共同で小説を書くというよりは
むしろアイデアを出したい時の
ブレインストーミングの相手というような使い方が向いていると思います
チャットGDPのようなAIが注目される
そのかなり前からAIのことを調べていたんですよね
そうですね、10年くらい前から興味を持っていました
なるほど、僕もAIが描いた絵を初めて見た時は
すごいなぁと感心したんですが、時間が経つにつれて飽きてしまいました
AIの作るものにはパターンがありますから飽きて当然です
これに関しては人間の逆襲という感じですね
15:06
最初、そもそも小説を書くのに使っていたのかなって思っていて
話を聞き始めたんですけど
やっぱりパターンベースなんですよね、AIって今のところ
過去にあったことをいろいろ瞬時に照らし合わせて
答えというか返答をしていることじゃないですか
だから過去にあったことしかベースにないわけで
でも本当のクリエイティビティっていうのは
過去にあったことをベースに新しいことを生み出すっていうのが
クリエイティビティの本質なので
クリエイティブを専門にやっている人たちっていうのは
そこがやっぱり気に食わないのかなっていうのは
僕もそれを本業にしている人間としてよくわかりますね
それを踏まえて言うとPJさんがおっしゃったことは結構しっくり来ていて
ブレストのキャッチボールの相手としてはすごく利用ができるんだけども
最終的にいいものを作ろうとかっていうことになると
現状のAIではかなり限界が見えてきているなっていうのはありますね
もし25歳で初めて小説を書こうとしている若者がいたら
どんなアドバイスを送りますか
書いているプロンプトを書いているときに
AIを作るのを求めるだけでなく
自分のために作るのを求めるだけでなく
それが新しいパターンになるときに
すぐに出てくるのが気持ちがいい
自分のために書くのが気持ちがいい
AIに小説を書かせようなんて
怠けた考えは捨てるよう言いますね
とにかく自分で書いて書いて書き続けないと
自分の作風は見つかりませんから
何もよくあるパターンの話が悪いって言っているわけじゃないんです
ただいい作家は読者によくある展開なんだろうなって思わせておいて
全く別のストーリーを展開する
まるで手品師みたいな能力を持っています
いい意味で読者の期待を裏切るのが上手いんです
だからAIの書くストーリーに盲目的に従っていたらダメですが
例えばAIが書くよくあるパターンの話を途中まで引っ張った
そこから大どんでん返しを自分で考えれば
すごいいい小説が出来上がるんじゃないかと思います
ここまでお送りしてきました
18:12
レイナモトの世界のクリエイティブ思考
今回はニューヨーク在住のPJカルダさんに
小説家が挑むAIの可能性と限界について語っていただきました
今回このお話の僕なりの3つのまとめ
まず一つは
現状のAIはまだバイクではなくて馬のような存在だ
二つ目に
ストーリーテリングは聞く人見る人の期待値と遊ぶことだ
三つ目は
AIはアイディアを作るのは得意だが
そのアイディアを決めるのは人間の方が得意だ
この3つのテイクアウェイがありました
まず一つこのAIの現状は馬であってバイクではない
AIなのでもちろん生き物ではないんですが
マシーンではあるんですが
人間が思うように動いてくれない部分が多々あると
人間が一緒になって馬を操るかのように
AIと付き合うのが大事なんじゃないかということを
馬とバイクという機械と生き物という例えを使って
小説家らしい説明の仕方をしてくれていたのがすごく印象的で
これは僕も勉強になりました
これが一つ目
二つ目はストーリーテーリングというのは
聴く人 オーディエンスが何を期待しているかというところを
ちょっともてあそぶということが
ストーリーテリングの醍醐味なんだよというふうにおっしゃっていたんですが
やっぱり情報を渡すということと
ストーリーを伝えるということの決定的な違いは
ストーリー 物語を伝えるというのは
聴いている人を見ている人の心をつかむということなので
期待値とあえてずれたことを言ったりとか
あえて期待していないことを言うことによって
オーディエンスの感動だったりとか
感情が湧くようになってくる
これもやっぱりさすが小説家が
実際に実践していることだなというのを強く感じました
3つ目に機械の方がアイディアを作るのはうまいんだけども
人間の方がアイディアが何がいいかを決めるのは得意だということは
後々は良いアイディアが何かというのを判断するのも
AIが多分できてくるようになるとは思うんですが
21:00
今のところは人間がこれが良くて
これはまだイマイチだよねというのは優れているのかなと思いますし
やっぱりAIというのはパターンに基づいてできているものなので
平均値がだんだん揃ってきちゃっている世界になっているのかなと思います
そこでやっぱり人間というものが
どうやって良いものを生み出していくかというところを
作っていける存在なのかなと思います
まとめると
現状のAIはオートバイではなくて馬のような存在だ
3つ目に
ストーリーテリングとは
オーディエンスの期待値をもてあそぶこと
そして3つ目
AIはアイディアを作るのは上手いかもしれないが
それを決めるのはまだ人間の方が得意だ
この3つがMy Three Takeawaysでした
今回このPJさんとの対談をお聞きになって
皆さんもいろいろ気づきがあったと思いますし
あとクリエイティビティっていうのはある意味
自分の経験の図書館みたいなところがあって
経験を積んでいる人って
その頭の中に今までの経験が図書館みたいに
いろんな情報として残っているわけじゃないですか
それをその場とそのものに適応して
そこから引っ張ってきて
これだとこの考え方が適応するのとか
これだとこう加えればこういうものになるかとか
その判断っていうのはやっぱり経験があって
技術がある人ができると思うので
経験のある人そして少し35歳とか40歳以上の人たちは
そういう新しいツールをどうやって
自分のものにしていくかっていうところが
すごく課題になるのかなと思います
逆に若手の人たちはこういうツールがあった時に
それだけに頼るんじゃなくて
じゃあ自分なりに自分だからこそできる
このツールの使い方っていうのを見つけていかないと
もう皆さんできることのレベルが
もう圧倒的にレベルが上がってきているので
じゃあそこからどう違うものを作るか
ベターなんじゃなくて何がDifferentなのかっていうところが
これからの生き抜く鍵なのかなと思います
次回のテーマはまたさらにPJさんとのお話で
クリエイティビティを最大限に発揮するための
AIとの付き合い方について話してみたいと思います
お相手はリーノブテでした
それでは次回もお楽しみに
24:03
デジタルガレージは危険な海に最初に飛び込む
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24:03

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