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きんじょうひでき
こんにちは、readline.fmです。readline.fmは、つんどく画趣味の2人が、何かの本を読んだ感想を雑談するポッドキャストです。
ハッシュタグは、ハッシュリードラインFMです。ホスト役は、げんえいさんと、きんじょうです。 じゃあ、げんえいさん、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。 そして、第2部の話に
げんえい
入っていきますか。第2部は、本当に早く仕事をするには、っていうタイトルが当てられてますが、
こっちはなんか、げんえいさん的には読んでみてどうでした?第2部。 ここはですね、プレッシャーの話とかすごいいいなと思っていて、さっき話したいなーって言ってたとこはプレッシャーの
第1章、第7章の話で、よくあるじゃないですか、プロジェクトマネジメントを見ていると、早く出せと。
締め切りを決めて、いやここは間に合わないんですって。 交渉しに行くと、いいから出せって。ここは何が何でも刺繍、徹夜してでもいいから刺繍してくれみたいな。
世の中にはきっとそういうものもあったりとか。 実際、納期が決まっている。例えばクリスマスキャンペーンやりたいって言って、1月1日にリリースしてもしょうがないわけですよね。
で、ちゃんと間に合わせるために計画をしたりとか、早く作ってほしいわけですよね。 じゃあどうするかっていうと、プレッシャーをかけに行くんですよね。
きんじょうひでき
これを超えるとヤバそうってこと。プレッシャーをかけるとちょっと早くなるんですよね。 ちょっと残業したりとかしてくれて。
げんえい
でもそれが状態化すると、だんだん遅くなっていき、無駄に残業したり効率が悪くなったり、みたいなところで、なんかこの
良い塩梅というか。 これはその労働者というかステークホルダーじゃなくて、自分がプロダクトを作っている身になった時には、そのプレッシャー嫌だなって思うんですけど。
でも一方で開発者じゃない人からすると、何をやっているかもわからない。 まあ透明性を上げろって話は一個あるんですけど、でもやっぱり専門的なことはわからないし、
本当に間に合うのか不安にもなるし、進捗がかんばしくないとマイクロマネジメントしたくなるし、 プレッシャーもかけたくなるし。
ってなっている時に、どれぐらいのプレッシャーを与えるというか、緊張感とかコントロールするので、どうやるといいのかな、みたいなのは結構思ったりしてますね。
この2章、全体的に強気のスケジュールとか、早く仕事をするとか、時間外労働の話とか、生産性みたいなところがいろいろテーマとして上がってるんですけど。
きんじょうひでき
そうですね、はい。 そこの良い塩梅、開発者としてはゆっくり焦らず仕事したい、プレッシャーもかけられたくないって思いながら、一方でそれをやっぱりステークホルダーには理解してもらうには非常に難しい。
これ、しかもあれなんですよね。第7章のプレッシャーの代償っていう章で、部下にプレッシャーをかける方法は何通りもありって言って、過剰書きで書いてあるわけですけど。
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きんじょうひでき
今言った強気のスケジュールとか、時間外労働を奨励するみたいな、あと失望した時に怒るとかね、あるんですけど。
一人の部下の波外れた努力に注目し、それを他の部下の前で褒めるとか、望ましい行動や結果を奨励するためのインセンティブを作るみたいなところ。
褒めるとかって良かれと思ってやりがちだけど、でも確かにそれって周りから見たらプレッシャーになるかもねーとか、インセンティブを作ることによってプレッシャーとして受け取られるみたいな。
たぶん意図してない反作用みたいなものもあるんだなーっていうのを、ここの第7層を読みながら僕は感じてたんですけど。
それで言うと、源井さんの言ってた良い塩梅っていうのがマジで難しいなーっていう。いやー、褒めたいんじゃんって思ってますもんね。
そうそうそう。褒めたいし、褒めたことを周りには嫉妬してほしくないし、あれぐらいできないとなっていうのが逆にプレッシャーになると、それはそれで不幸になるし。
誰かを褒めるということは誰かを褒めてないっていうことになっちゃうので、難しいですね。
プレッシャーをどういうふうにどのくらいかけたら、どんな感じに完成までの時間が短くなってくるかなーみたいなチャートみたいなのも載ってるんですけど、これは別にリサーチの結果、統計をとってまとめてるものじゃなくて、概念を伝えてくれてるだけだとは思うんですけど。
げんえい
これは多分過去の経験とか感みたいなところで引いてる線な気がしますね。
きんじょうひでき
トムデマルコの脳みその中にある心象風景みたいな感じだと思いつつ。
でもこれ見ると明らかにプレッシャーをかけすぎると完成までの時間が弱効果で伸びちゃってるよねっていうふうになりますもんね。
げんえい
そうですね。一番最後のオチとしては、労働者は履歴書を書いて転職先を探し始めるって書いてありますからね。
きんじょうひでき
プレッシャーをどのくらい感じるかっていうのがレベル3つに分かれてて、最終局面になると労働者は履歴書を書いて転職先を探し始めるみたいな。
げんえい
プレッシャーでコントロールするなーっていうことでもあるっちゃあると思うんですけど。
そうですね。転職できるうちにしといた方がいいですか。多分この先もあると思ってはいるので。
きんじょうひでき
思考停止になっちゃうと。
げんえい
そうですね。あとは結構大事なのはこのリスターの法則ってやつが載ってて。
このリスターさんって俺全然知らないけど。調べてもないけど。
きんじょうひでき
僕も知らないんですけど、これ多分ただのトム・デ・マルコの知り合いですね。
06:00
きんじょうひでき
前面がいいこと言ってたぜーのノリに感じます。多分ですけど。
げんえい
そうですよね。私の友人で仕事中のティームリスター語ったもの。
読むと、人間は時間的なプレッシャーをいくらかけられても早くは考えられない。
まあそうですね。
突然今まで1分でしかプログラムを書けなかった人が、プレッシャーをかけると試行速度があり、
突然いい感じに良しないDIを書いたりとか、
低速度開発を上手に使って設計をいい感じにしていくとかきっとないと思うんで。
きんじょうひでき
そうですね。ジャンプの漫画とかでしかないやつですね。
げんえい
この中でもこいつは成長してやがるみたいな。
なので、基本的には早くなんないんで、無理にプレッシャーを与えてもしょうがないよなっていう気持ちはありながら、
そうすると、人間関係がちゃんと作られてない中でそういうことをやりだすと、
まあいろんな人が出入りしたりとか、採用でちゃんと足入れをできてないとか、
組織がちゃんとなってないとサボるやつが出てきたりとか、
言われてないんでやりませんみたいな人がいたりとか、
共通の目標に向かってないとか、そういうことが起きると辛くなっていくみたいな。
きんじょうひでき
じゃあどうすればいいのっていうのはあんまりこの段階では確かに語られてないので、
プレッシャーをかけても期待してたりイメージしてるほどの効果は出ないよっていう話はされてはいつつ、
じゃあどうすればいいのっていうのはあんまり書いてはなくて、
ただ第7章の最後を見てみると優秀な管理者はプレッシャーを滅多に使わず、
また長期間にわたって使うこともないっていう、
その先が知りたいんだよなみたいなところで。
第7章終わっちゃう。
げんえい
それは優秀なやつは上手いことやるぞって言われても、はいそうですかっていう、
その上手いことやってる秘訣を教えてほしいんだけどみたいな。
きんじょうひでき
みたいだね。
これそうですね、第2部他に何かおって思ったところいかがですか。
げんえい
第2部、次の強気のスケジュールとかも面白い話というか好きだなと思ってて、
これはまあできない約束をしてきちゃう人をどうするかみたいな話でもあったりとかして、
で割と案件取ってきたよって言って、
知らないですけどこれ架空の話ですけど、
住宅開発とかで営業が案件取ってきたよって言って、
これだったらまあ1ヶ月ぐらいでできるでしょって言われて、
みたいなことがありみたいな。
でそのプロジェクトが失敗するときには現場の人が、
いやこいつら早くできなかったんだっていうことが言われたりとかして、
まあでも実際に現場の人たちは早くやれって言っても早くできないので、
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げんえい
まあさっき言ったように考えるスピードは上がるわけでもないし、
っていう中で期日を守れなかったときはちゃんとその人に責任を負うべきであるっていう話が書いてあって、
開発者としてはいいなっていう気持ちになりました。
きんじょうひでき
これいいですよね。間違ったスケジュールは労働者ではなく計画者の責任であるみたいな。
げんえい
そう。
きんじょうひでき
労働者が全く役立たずでもその能力不足を慎重に考慮した計画を立てれば、
ダメージを最小限に抑えられるはずであるって書いてありますね。
げんえい
そう。
いや、なんか肝に銘じねばと思いつつ、
きんじょうひでき
思いつつ難しさはあるよなっていう感じもしつつ。
げんえい
そうですね。海外は知らないですけど日本だと割と人月でお金の計算するじゃないですか。
住宅とかって。
で、なったときにやっぱり2ヶ月の規模のものだと1ヶ月のものの2倍お金がかかるわけで、
そうすると、いやちょっとその金額は払えないですねみたいなこと言われたら契約は取れない。
で、契約が取れないってことは会社の売上がない。
会社の売上がないってことは給料が払うのに原資がないみたいな状態が起きると思うんで。
まあもちろんそれで2ヶ月のものを1ヶ月の値段で取ってきても赤字は赤字なのでやってもしょうがないのはあるんですけど。
そこのちょうどいい均衡点みたいなところをやっぱり導き出さないといけないし。
まあ本当はたぶんその商品にちゃんと適正な値段、人月で計算するんじゃなくて、
それがどれくらい利益を生むかとか価値があるものなのか採出できればいいんですけど、
まあソフトウェアって結構やっぱ難しいので、
きんじょうひでき
ホームページの値段って言われてもわかんないよねみたいな。
相場感から弾き出すしかないですもん。
げんえい
そうですね。で、そうすると価格競争になるわけですよね結局。
あっちだと10万って言われたんですけど10万みたいなことが起きて。
きんじょうひでき
そうですね、本当によく言うアウトプットじゃなくてアウトカムを意識しろみたいな話はあると思うんですけど、
難しいんですよね。定量化というか比較可能な尺度に本当の価値みたいなのを落とし込むのが難しいなという気はするので。
まあでも、できないできないばっか言ってないでちゃんとやらないとまずいよみたいな話をしてる本ではあるので。
げんえい
これで守れないスケジュールを約束してる人が悪いんだっていう話で、
ちゃんちゃんで終わると今度エンジニアは一向にできるって言ってくれないと。
きんじょうひでき
そうですね。
げんえい
実際できるかどうかわかんないんですけどね。期間が長くなればなるほど不確実さも増えていくし、
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げんえい
規模が大きくなればなるほど難しさは大きくなっていくんで、
エンジニアとして多分回答はできるって聞かれたらわかりませんとか難しいですとか、
多分自分ができるなと思った期間に対してバッファーを積むみたいなことをどうしてもやると思うんですけど、
それは別に何かそれが悪いと思うんでは言わないけども、
結局あいつらはできない理由しか並べないとか、すごく大きい数字を言ってくれとかっていう風にしか見られてないと、
その後のコミュニケーションだったりとかプロジェクトの進行だったりとかいろいろやっぱ難しくなっていきますよねって思いながら。
きんじょうひでき
本当に根底にあるのは信頼関係なんだなみたいな感じが。
なんだっけ、誠実な見積もりと正確な見積もりみたいな話がグリーンクラフトマンシップかなんかで書かれてた気がして、
6ヶ月から32ヶ月の間にできますって言えば正確な見積もりにはなるんですけど、
使い物にはならないので。
それよりも相手がなぜ見積もりを求めてきたのかっていうのを踏まえて、
忖度するとかじゃなくてちゃんと現実的な範囲で、
例えば80%の確率で何ヶ月あればできますみたいな、
そういう話をやっていくのがプロフェッショナルだよねみたいな話があった気がするなっていうのを今、
ちょっと話それちゃうんですけど思い出したりしましたね。
げんえい
自分もやっぱりその見積もりの話をすると、やっぱり不確実性コーンみたいなものを思い出すし、
で、不確実性コーンの下回ったやつはあんまり見ないような気がするなみたいなとか。
基本的には遅れる方にしか見ないような気もするんだけどとか思ったりはするんですけど。
きんじょうひでき
確かに。
げんえい
あとは見積もりとコミットメントは違うよねとか、
同じチームメンバーで働いてた人とかはよく見積もりって言わずに見通しみたいな言い方をして、
今のベロシティとか今のこのペースで行くとこの辺にリリースができそうですっていう見通しをずっと伝え続けるみたいな言い方をしたりとかしてましたね。
それは見積もりっていうよりは天気予報みたいなもので、
きっと晴れですみたいなぐらいな感じで伝えるっていうことをやるとか、
だからこそ透明性みたいなものは大事になってくるし、
何か変化があった時にちゃんとエスカレーションするとか、
そういうことが結局信頼関係を作って、
普段から今こうですっていうことをずっと伝え続けるみたいなことをやっておかないと、
突然1ヶ月前になってちょっと風害がたくさん出て、
間に合いませんみたいな、突然言われると多分向こうもびっくりしちゃうので、
びっくりさせないようにそういうふうなことをやる必要があるよねみたいな話とかをしてました。
きんじょうひでき
そう考えるとやっぱりスクラムとかは本当によくできてるなっていう感じがしますよね。
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きんじょうひでき
スプリントレビューでちゃんと動くものを見せ続けて、
じゃあOK、ぶっとこうしてほしいみたいなものをみんなでジャッジしていこうみたいな、
ちゃんとしてますよね。
げんえい
そうなんですよね。結局信頼関係を構築するためにはやっぱり動いているものを見せるのがいいし、
本当に欲しかったものをちゃんと手に入れるために短い期間で、
1年とか2年のプロジェクトになっちゃうともう訳がわからなくなっちゃう。
2年後どうなってるかなんて、いや、なんか1ドル160円になって、
大変コストが重ねますみたいなこととかって、
2年前はわかんないと思うので、
そういう変化にも対応するためにはちっちゃく作っていくのがいいよねっていう気持ちに、
この本読んでると結構思いますね。
スクラムみたいな話はこの中には出てこないので。
きんじょうひでき
そっか、時代的にまだスクラムがそんなに体系化されてないぐらい、
いや、ギリギリあるかなぐらいか。
げんえい
あるかもしれないけど、
2001年だとソフトウェアのアジャイルマニフェイスの話がその時ぐらいだっていう話が最初にあったんで、
結局多分まだ昔ながらのテイラー主義で管理工学的に全部管理するとか、
ものを作るって言った時にはハードウェアの作り方を真似ながらやってきたっていうことの文脈の上にいる状態。
2001年に出たと言っても結局書いてるのはそれよりちょっと前だろうし。
きんじょうひでき
そうですね。1週間で書いたよみたいな話だったら別なんですけど。
げんえい
考えると、やっぱりスクラムみたいなものとかっていうことはまだない中でのうまくやる方向みたいな話だったりするんで。
きんじょうひでき
そうですね。徐々にそういう方法が発見されつつあるみたいな時代背景っていうのをやっぱり感じます。
スクラムもいきなりゼロから生まれたっていう理屈化はパターナーゲージとかいろいろあった上で、
げんえい
こういうふうにまとめたら面白いんじゃねって言ってできてたはずなんで。
そうですね。
きんじょうひでき
で、そうそう、第2部が結構ボリュームがあるのか。
げんえい
そうですね。もうちょっと話したいなって思いながら第2部、Photoshopの話とか。
きんじょうひでき
第2部の第16章がべらぼうにいいですよね。
げんえい
そうなんですよね。
きんじょうひでき
今、僕とゲインさんが話してたのはだいたい7章から9章ぐらいなんですけど。
げんえい
16章まで行って品質管理の話ですね。ここからは。
きんじょうひでき
これは面白いですね。品質管理ってここで言ってるのが、品質って欠陥がない、バグがない、動かないみたいな話じゃないよね。
そのプロダクトソフトウェアを使った人がどのくらい今までと生活が変わったかとか、
どれくらいユニークなものを受け取ったか、そういうのが本当の品質だよねみたいな立場からのこの品質管理っていう話ですね。
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げんえい
数年前までまさに欠陥がないみたいな話をずっと品質って呼んでたんですけど、やっぱこの1,2年ぐらいでアジャイルテスティングの本を読んだりとか、
T和田さんの質とスピードみたいな、中にも質って呼んでるものにはいろんな種類があって、質とスピードの中で言ってるのは内部品質。
変更容易性の話だったりとか。やっぱりデリバリーする中に品質ってものは含まれている。
そこのユーザーの体験みたいなところの品質の話も含まれているので、QCDSでアラブル視点のほうってお金と技術と品質とあとなんだったっけ。
きんじょうひでき
お金と技術と品質とコストデリバリースコープ。
げんえい
スコープか。よく品質を落としてここは素早くリリースみたいなので、品質って一番最初に削られちゃうんだけど、いくらなんでもちょっとそれは何も考えてなさすぎではっていうことにこの1年ぐらいでやっと気づいて。
で、この品質管理の話を読むともうウォウウォみたいな感じで、めっちゃいい話や、みたいな気持ちになりましたね。
きんじょうひでき
そうするとあれ、なんかワインバーグも割りかし似たような話をしてた気がするんで、後でゲインさんにタイトルを置いときます。
げんえい
はい。
きんじょうひでき
でも面白いですよね。バグぐらいパーフェクトなソフトウェアが届いても別にユーザーがめちゃくちゃ嬉しいかっていうとそうじゃないでしょ。
それよりもウキウキしちゃって興奮できる新機能の方が嬉しいっしょみたいな、まあすげえざっくり言うとそういう話だと思うんですけど、なんかこのですね、127ページが原文を引用してメモを作ってるんですが、
この第16章が品質管理っていうタイトルの章で、品質向上プログラムバグゼロみたいなそういう話っていうのは本当はどうなんだろうかみたいな話をしてる章なんですけど、この127ページに本当の品質は欠陥とはほとんど関係ないが、いわゆる品質向上プログラムは全て欠陥と関係しているみたいな、
なんかお前それは言っちゃまずいのではぐらいのすごい鋭いことを書いていて、いいですよね。品質向上プログラムって言って人員を抑えてしっかりプロセスみたいなのを定義してダブルチェックトリプルチェックやってたそれは一体何を向上しているのかね君みたいな話ですよね。
しかもその品質向上プログラムを実施することによって、時間的な人的なコストがかかって本来もっと作り込むべき価値とか、このデマドコが言ってる意味での品質っていうのを作り込んだり、いろいろアイデア出したり創造したりっていう時間が減っちゃってない。そういうふうにしてゆとりがなくなってるんでしょみたいな話をしている章ですね。
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げんえい
品質低下プログラムとまで言ってますからね。
きんじょうひでき
実は姿を変えた品質低下プログラムであるっていう。
でも一方でじゃあバグがたくさんあってもいいっていう話でもないわけですよね。
げんえい
ゼロ100でどっちかだけが重要だみたいな話は多分この本ずっとしてないというか、言ってしまえば要はバランスみたいな話をずっとしてるんですけど、本当の敵を見誤るなよみたいな感じのことをずっと突きつけてくる本ですよね。
きんじょうひでき
変質を犠牲にして効率を高める一般的な方法の一つはコストも一部を顧客に押し付けることだみたいな話をしてて。
これとか例えばバグがあるねみたいな意味の品質の悪さっていうのはここはつながってくるかなと思ってて。
僕ら開発者がちょっと手抜いたりとか能力が足りてなかった部分をユーザーが問い合わせに使う時間とか問い合わせから返事を待つ時間みたいなところっていうふうに小酒のコストに添加してるよねみたいな話が出てきてるなと思って。
げんえい
これもまたなんかすごい嫌ですよね。そんなこと言われると悲しくなるみたいな気持ちはあるんですけど。
実際でもある時期はウェブサービスって変更が容易であるので、バンバンデプロイしてユーザーからお手伝いがあったら直すみたいな、そういうこと言われてた時代もあったりとかしますし。
それは完全にユーザーにテストをやってもらってる状態だよな。
そうですね。
とりあえずGoogleからリリースしようっていうマークザックのあれを思い出しますね。
きんじょうひでき
これプロセスの話も第2部でしたっけ。
守るべき手順とかプロセスみたいなものを決めてそれを遵守させることに意識を向かせてしまうと、本来の品質を高めるより価値を大きくするみたいなところから遠ざかって変なところにコストがつぎ込まれちゃうよねみたいな話が15章かあったりして。
この品質向上プログラムみたいなのもそのプロセスへの執着、悪い意味での固執みたいな話だなーって思いながら読んでましたね。
げんえい
そうですね。あとはこの15章に冒頭の話で言ってた、自動化がされることによって残った仕事はどんどんどんどん難しくなっていくっていう話が出ていて、そうだよねーみたいな。
きんじょうひでき
そうですよね。
げんえい
で、最近に至ってはあれじゃないですか、このプロセスみたいなところ、プロセスが楽しいから、仕事じゃないにしてもプロセスが楽しかったはずなのにみたいなところも機械にどんどん奪われていて、具体的に言うと例えば作曲作業とか絵を描くみたいなところって、ある種それが楽しさでもあったみたいな、そこが難しさ、頭を使うところだったはずが、
24:17
げんえい
なんか機械がもうバーンと音も作ってくれるし、絵も描いてくれると。何なら動画まで作ってくれるみたいな時代になってたりとかして、で、残った仕事は年末小生の紙を頑張って書くとか、利用規約に同意するためのこの利用規約を頑張って読むみたいな、その辺はアシストはもちろんしてくれるものの、最後意思決定部分みたいなところで人間があれやこれやしないといけない部分が残って、
で、意思決定するっていうのは、物によっては判断を間違えると辛いみたいなものがいっぱいあったりとかして、残っていったものは難しくあり、その難しさがパズルを解くというような意味での難しさもあり、選択を強いられるどっちかをチョイスしろっていうこうハードさみたいな難しさもあり、なんか自動化って嬉しいような嬉しくないようなみたいな、
いう気持ちになって、みたいなことを思ったりしましたね。
きんじょうひでき
それこそ我々の領域で言うと、行動一両一両書いて、動いたみたいな喜びはやっぱりCopilotさんに全部持ってかれるかもしれない。
我々も、ろくにメモリ管理とかしてないから、あんまり人のこと言えないんですけど、全部全能エンジンに任せてる。
げんえい
でも、ある種こう行動を書く楽しさみたいなところはあったはずが、よく言えば本質的な問題に目を向けられるようになったかもしれない。
解くべき問題を考える時間を増やせるという意味ではいいのかもしれないけども、なんか趣味プログラムが全部サジェストが来て、タブを押すと全部動くみたいな。
それだけ聞くとなんかやっぱあんま楽しいかなって気持ちになっちゃいますよね。
きんじょうひでき
そう、なんか趣味だったら全然残ると思うんですけど、やっぱりビジネスは絶対により価値が大きくて、かつそれを低コストで作り出せるみたいなところに圧力がかかると思うので、
仕事は楽しいかねっていう感じになってくるかもしれないですね。
げんえい
そうですね。
きんじょうひでき
僕は結構このスラックっていう本を1、2年くらい前から読んだんですけど、
多分この16章に書いてあることが一番記憶に残ってた感じもあり、
この本のしたるテーマからしたら少し脇道っぽい話をしているそうではあるかなという気はしつつなんですけど、結構僕も16章好きなところですね。
げんえい
16章だったかな。
作るものを減らせっていう話が多分。
27:02
きんじょうひでき
2000年前後はみんなリーンみたいなのやってばっかりしてるんですかね。
げんえい
そうなんですよね。結局、規模がでっかくなればなるほどテストも大変だし、バグの発生確率も上がっていくわけで。
言うたら品質という、ここで言う品質はバグのみならず、もうちょっと広い意味で品質を言ったときに、
まだいらない機能がいっぱいあっても画面を占有するし邪魔だし、本来やりたいことにフォーカスできなかったりする。
なんならステップ数が増えるとかいうところもあって、やっぱり作るものを減らし、価値あるものに集中せよっていうことをすごく感じて、
今と言ってることそんな変わんないかなっていう気はしますよね。
きんじょうひでき
どうでもいい製品を切り捨てることは最も重要な品質向上の手段であるっていう話。
例え話としては、スティーブ・ジョブズが復帰したときにAppleはiMac一本で行きますみたいな製品ラインナップめっちゃ削ったやろみたいな話出てますね。
やや怒られるかもしれないんですけど、僕この話聞いたときに、ラーメン屋でいろんなラーメン出してるところってあんまり信用できないなみたいな。
味噌汁、醤油、豆腐物、家系もあるよ、車油系もあるよみたいな話をされると、そこそこ食べログ3.12ぐらいかなみたいな感じになって。
げんえい
セットでチャーハンもあったりとかして。
きんじょうひでき
ちょっとお酒を飲みに行くには一番ちょうどいいんですけど。
げんえい
もしくはその時のターゲット顧客でないという可能性もある場合もありますけど、つまりライバルは日高屋ですみたいな感じの場合は確かにそのバラエティはいいかもしれないが、
一般的にチェーンじゃないラーメン屋に人が行って期待することって逆は豚骨ラーメンの店だよねみたいな感じで。
豚骨ラーメンを食いに行ってるのに隣に醤油とか味噌とかあると、お?みたいなお気持ちになりますよね。
きんじょうひでき
どうせ私が一番じゃないんでしょみたいな気持ちになってくるんで。
そうですね、ファミリー向けのラーメン屋とかだったら全然それが大事だと思っていて、ただこのプロダクトの本当のサービス全体というよりかは本当に狭いプロダクトっていうところで品質を上げるんだったらやっぱりラーメン屋的に言うといっぱい入魂みたいな。
うちはこれ一本でやってますみたいなところの方が多分信頼はできますもんね。
げんえい
そうですね、本当にこれを解くべき問題と思って作ってるんだなっていうのが分かるかつその問題をちゃんと解いていればそのサービスいいなってやっぱりなりますよね。
30:13
げんえい
しかし現代は複雑で、コンパウンドだったりとか、オールインワンみたいなものがどうしても求められちゃうんですよね。
これで今目の前の問題が解かれていて、これもできたら便利なのになとかって要望がたくさん来て、それを跳ねのけるってやっぱ難しいと思うんですよね。
だからこそプロダクトマネージャーみたいな人はそこで譲っていいものと譲っちゃダメなものみたいなのをちゃんと切り分けて答えられないといけなかったりするし。
別にプロダクトマネージャーだけがその仕事をするわけではないと思うんですけど、デザイナーだったりエンジニアだったりも同じではあると思うんですけど。
きんじょうひでき
そういう風な要素、要因みたいなものがゆとりを増やしていったり削っていったりするんだよみたいな話ですかね、この本なぞらいと言うと。
げんえい
そうですね。作れば作るほど、あれもこれも作ろうって言ったら作れるけど大変ですからね。
単純に人手はいっぱい動くし、他の細かい改善とかやりたいんだけどって。
いや、それよりは新しい機能を作った方が売れるんでって言われて作っていくと。
短期でもお金はそれで儲かるので一見いいように見えるが長期になると、これは全部保守メンテするんですよねって言ったときに、コストがどんどんどんどん膨らまっていくなみたいなことが大きい。
PHPのバージョンアップをするためには、この全部をテストするんですかみたいな。とりあえずまず仕様書を出してもらおうかみたいな、そういう話が出てきたりしそうな。
きんじょうひでき
仕様書は大抵メンテされてないっていう。
げんえい
内部品質も悪い状態になると、こいつはもう塞いでしかない。お金を生んでいるので微妙なところでありますが、いっちょいったんあるみたいな感じだったりしますね。
きんじょうひでき
そうですね。めちゃくちゃ話してますね。これ前半というテーリーやってるんですけど、第2部そんなところですかね。18章目標管理とかめちゃくちゃ面白いというか、いろんなとこに刺さるみたいな話はあるんですけど。
げんえい
そうですね。じゃあ次の回も18章だけちょっと触れて、3、4としゃべりますか。
きんじょうひでき
そうしてみますか。じゃあ前半はひとまずこんなところで。
げんえい
はい。
きんじょうひでき
じゃあ今週も放送をお聞きいただきありがとうございます。ではまた次回。さよなら。
げんえい
さよなら。