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みなさん、おはようございます。 雷鳴龍馬です。
今日も、神様の昔話、始めさせていただきます。
水の音が遠くから聞こえたのじゃ。
こんなところで水の音など聞こえるわけがない。
猿は耳がおかしくなったのかと、何度も何度も耳に手を当てて、水の音を確かめた。
幻なのか、現実なのか。
食べるものがそこにあれば、そんなありがたいことはない。
猿は木の上から遠くを眺めてみたのじゃ。
大きな大きな川が目の前に広がっておる。
猿は何度も何度も目をこすって、夢でないかを確かめたのじゃ。
よく見てみると、今おる木には小さな木の実がいくつもなっておるのじゃ。
腹をすかしておった猿は、手の届くところから木の実を集めた。
木の実を集めて、殻を割って、中の実を口に含んでみたのじゃ。
猿はすぐに口から吐き出した。
渋くて渋くてとても食べられなかったのじゃ。
その役にも立たん。せっかく取った木の実を皆捨ててしまったのじゃ。
いや、待てよ。
猿は一つだけ木の実を握って、木からスルスルと降りて行ったのじゃ。
木を降りると、そこに小さなアリがおった。
アリにこの実を恵んでやっても、何の感謝も返してくれん。
そう思ったのじゃが、
猿は木の実の殻を割って、中の実を小さく砕いて、アリに渡してやったのじゃ。
アリは喜んで仲間と一緒にそれを運び始めた。
お前たちに餌を渡してやったんだから、代わりに何かを恵んでくれんのか。
猿はアリにそう伝えたのじゃ。
アリが何と答えたか。
おいしい木の実がある場所を知ってるから、そこまで連れて行ってあげる。
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それでもよいと猿は思った。
腹が空いて、腹が空いて、何でもいいから、腹に溜まるものを食べておきたい。
そう思ったからじゃ。
アリの言うことを聞いて、ついて行くことにした。
アリは川まで猿を連れて行ったのじゃ。
見ると、小さな小さな実がなっておった。
こんなものを食べても腹の足しにならん。
しかし他に食べるものがないから、それをつまんで口の中に入れてみたのじゃ。
すると、噛めば噛むほど味が出てくる。
小さな小さなゴマのような実は、噛めば噛むほど口の中に広がり始めたのじゃ。
これはよいと猿はたくさん口の中に含んで噛み続けた。
アリはその時こう言ったのじゃ。
わしらは木の実を割ることができん。
木の実が硬すぎて中身を割ることができんのじゃ。
割っていただき、ありがたかった。
他にも木の実の在りかを知っておる。
アリは少し離れたところを案内したのじゃ。
おいしそうに熟した実がなっておる。
猿はガツガツと食べ始めたのじゃ。
腹いっぱい食べて、そこで横になって寝ることにした。
アリは忙しそうに働き続けておる。
猿がどんな夢を見ておった。
黄色い雲に乗って空を飛んでおる夢を見ておったのじゃ。
風を切って駆け抜ける雲の上は、
自分にしか味わうことのできん気持ちよさなのじゃ。
腹が膨らんで気持ちの良いことが二つ重なった。
これ以上の幸せはないと思ったのじゃ。
その時、猿を起こす者がおった。
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助けてくれ、助けてくれ、
と水の中から助けを呼ぶ声がしたのじゃ。
慌てて猿は起きて、周りを見回した。
水の中に落ちてしまったトカゲが助けを求めておったのじゃ。
猿は木の枝を探してそのトカゲを引き上げてやったのじゃ。
トカゲはぐったりしておったのじゃがすぐに元気になった。
元気になって今まで見てきたことを話し始めたのじゃ。
次に出会った宝の話、ここから始められる。
嘘をついておるのか本当なのか、それを見極める力が必要になる。
今日のお伝えはここまでとなる。
それでは、16文字の章をいたします。
皆さん、今日も一日、健やかにお過ごしください。
ありがとうございました。