00:02
みなさん、おはようございます。 雷鳴龍馬です。
それでは今日も、神様の昔話、始めさせていただきます。
象は、背中に小さな鳥を乗せておる。 その鳥は、象の背中で気持ちよさそうに座っておるのじゃ。
象は、猿が撒けた岩を押し始めた。 ゆっくりゆっくり岩を動かし始めたのじゃ。
猿は、このままでは撒けてしまうと、 体を二つに分けたのじゃ。
大きな岩が二つになった。 二つになって、一つは象の上に乗ったのじゃ。
鳥は、スミカを取られたと、岩を必死でつつき始めた。 つついて必死で抵抗したのじゃ。
象は一度、座ることにした。 座って、背中から岩をおろしたのじゃ。
二つの岩は、象を挟んで苦しめ始めた。 その時、象はこういう話を岩に伝えたのじゃ。
お前が強いと認めてやる。 お前の本当の姿は何なのか。
本当の岩でないのならば、 俺は勝ったことにならん。
岩の力を借りて、 ただただ自分を強く見せておるだけじゃ。
お前は本物ではない。 わしは負けを認める。
その時、猿は元の姿に戻ったの。
猿の姿では力比べで象にはかなわん。 すまなかった。
その時、象に謝ったの。 背中に猿を乗せてやった。
03:09
鳥も象の背中に乗って気持ちよく移動を始めたのじゃ。 こういうことを聞いてみたのじゃ。
象より強いものが今までにおったか。 ということを、象はその時笑ってこう答えたのじゃ。
一人だけおった。 わしもかなわん相手は一人だけおる。
姿が鳥。 大きな鳥の姿をしておる。
持ち上げられたのじゃ。 体の大きなわしが持ち上げられて、
小さな島の上へ乗せられた。 そこで一人ぼっちになって、
誰か助けに来てくれんかと待ち続けたのじゃ。 その時現れたのが、
今わしの背中で暮らしておるこの鳥なのじゃ。 この鳥はいつもわしを守ってくれるのじゃ。
鳥にわしは勇気をもらっておる。 猿はその大きな鳥がどこにおるのかと尋ねた。
象は少し考えて。 こういうことを猿に伝えたのじゃ。
もう今はおらんかもしれん。 わししかその姿を見ておらん。
あの強いものが現れた時でなければ降りてこんのじゃ。
強いだけではだめだとその鳥は教えてくれる。
小さなものたちを守ってやれる優しさがあって初めて強さが生かされる。
大きく見せたとしても、強さと優しさが備わっておって、
初めてみなからの信頼をいただくことができるのじゃ。
わしもまだまだだが。
おまえもまだまだじゃ。
旅をして本当の強さと優しさを身につけねばならん。
06:04
本物になった時、またここへ戻ってきてわしと勝負をしよう。
その時猿は約束したのじゃ。
本当の強さと優しさを手に入れて戻ってくるということ。
象は鼻を使って優しく猿を降ろしてやった。
猿はその時こう思ったのじゃ。
経験がまだまだ足りん。
たくさんのものとあっていろいろな話をしてみなければならん。
猿は素直にそう思ったのじゃ。
象にはまた会いに来たい。
猿はそう思ったのじゃ。
どうすれば力をつけられるか。
どうすれば優しさが身につくのか。
猿は考えながら歩き始めた。
次に出会うもののことを考えながら。
夕日に向かって、そしてまた一歩、歩き始めたのじゃ。
ここまでの伝えとなる。
それでは16文字、唱えさせていただきます。
健やかにお過ごしください。ありがとうございました。