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2024-10-21 15:12

Ptf.546 木村玲奈『糸口』をただ観た人(15分)

後日記入予定


(※ラジオポトフでは、このスペース【=概要欄】を書いてくださるボランティアスタッフを大量募集しています。具体的にお願いしたい内容は「配信前の編集済ファイルを聴きながら、今田と高澤がしゃべった内容をざっくりメモしていく」というものです。サンプルは、Ptf.290以前の概要欄をご覧ください。ご応募・ご質問はラジオポトフのおたよりフォームよりどうぞ!)

00:04
どうもー、トリコロールケーキの糸石瀬里、今田です。
トリコロールケーキのイボの糸、高澤です。
今日は、こんな話をします。
木村玲奈、糸口をただ観た人。
最近、舞台とか、なんか、そういうパフォーマンスみたいなの観ました?
えー、
僕は、
何?
あのー、
この間ね、
はい。
9月の3日かな?
糸口っていう作品を観てきたんですよ。
これ、木村玲奈さんっていう、振り付け家でダンサーなのかな?
の方がやってらっしゃるソロパフォーマンスでしたね。
うんうん。
糸口っていうタイトルなんですけど、これを観てきました。
木村さんの作品は、前にもラジオポトフで取り上げたことがあって、
はい。
シックスステップスっていうやつだったんですけど、
これは、えー、階段ね、持ち運び可能な階段を舞台美術とした、
舞台美術っていうか王道かな?
うん。
何て言うんだろう?舞台装置?
装置かな?
うん。
としたまあ、これもまあダンスと言えばいいのかパフォーマンスなんですけど、
おそらく皆さんが思っているようなものではない、
その階段の上で激しく踊ったりとか、そういうことじゃないんですよね。
階段ってなんだっけ?とか、
うん。
ダンスってなんだっけ?とか、
そういうことを見る側に想起させるような作品で、
僕は木村さんのこと、かなり信頼してるんですよ。
いいもの作られる方だと思ってるっていうか、
木村さんの作品を見て楽しいんだってことをもう自分の中に覚えちゃってて、
うんうんうん。
だから糸口ももう見に行く前に面白いっていうのがわかってしまってるみたいな、
なんていうか、
うーん。
それは面白いんだろうなみたいな作品だったんですね。
で、ちょっと、だからね、見てる最中が一番面白いんですよ。
これは素晴らしい子だと思うんですけど、
うん。
作品が素晴らしいと言っていいのかどうかわかんないですよね。
見てる時にこの作品が面白いのか、
それともこの作品を見たことで自分の頭の中にぐるぐる巡っているこの考えが面白いのか、
感想が面白いのか、
そこの区別が僕はもうつかないんですよね。
ほう。
すごく特別な時間なんですよ、僕にとって木村さんの作品を見てるっていうのはね。
はい。
なんで、どんな作品だったかとか、別に順序立てて論理立てて喋るつもりは今回なくて、
見てきましたよっていうだけの話になっちゃうんですけども、
まあ、糸口っていうタイトルなんですが、
木村さん、ご自分のアトリエっていうのが秘密基地みたいなのを持ってらっしゃって、
うんうんうん。
で、高澤さん行ったよね、前に。
一度、はい。
なんかオープンスタジオみたいな日があったんだよね。
はい。
そこで木村さんと、木村さんと一緒に作品作られて、記録されてる方ね。
はい。
金貝さん。
はい。
と一緒にお喋りしたり、その過去の公演の映像とか見てお喋りしたりしましたよね。
03:03
はい。
高澤さんも。
はい。
そこが、だから木村さん、そこ住んでないんだよね。
アトリエみたいな感じだから。
でも木村さんの大切な場所であるところの糸口をタイトルにした作品で、
おそらくその糸口、糸口にいる木村さんを直接描いてるわけじゃないんだけど、
木村さんの日々、生活とかを元にした振付がなされた作品だったと思うんだよ。
うーん。
最初会場に行きましたらね、神保町のパラというところなんですけど、
はい。
そこに行きましたら、4階だったっけな、ここ書いてあるのか。
今パンフレット手元にあるんですけど、そうですね4階。
あー。
はい。
階段しかなくて、そこまで頑張って登ってったら、ちょっと薄暗い感じなんだね。
で、照明もなんか天井から映ってある電球みたいな一つで、
寝てるのよ床に誰かが。
はい。
仰向けに。
はい。
木村さんなんですよ。
へー。
木村さん寝てるとこから始まるの。
はい。
で、時間が来ましたと。
空調が止められて、なんかピアノの曲みたいなのがちょっとだけ流れて。
希少ですよね、木村さんが。
うーん。
希少して、なんかこう床とか壁とかを触って、
まあ、自分がそこにいることを確かめるような感じと言えばいいのかな。
うーん。
で、そこから何をするわけでもないんですよ、やっぱり。
パンフレットってなんかちょっと振付書なのかな、これ。
たぶん振付書があるんですけども、
その振付っていうのも、いわゆるここで音楽に合わせて右手左手を上げるとか、
そういうことは書いてないんですよ。
うーん。
何かを考えるとか、鼻歌を歌うぐらいなことで、
おそらくこの振付書っていうのを見て作品を作ろうとしても、
同じものになることはないよね、いろんな人が。
うーん。
という感じなんですけども、
確かにこの見終わった後ね、これを見てる時は見てなかったんですけど、僕。
見終わった後にこれを見たら、
ああ、確かに確かにやってたわ、とは思いますね。
それぐらいのものは立ち上がってはいました。
ただやっぱりこの、
木村さんは今これ何をしてるんだろうというよりは、
なんで今自分はこれを見てるんだろうとか、
これを見て何をしようとしてるんだろうって考えようとしてる自分のこの考えって何なんだろう、
とかの方に僕は目が行きましたね。
へえ。
大げさに言えば、木村さんは自分の体を振り付けてるんではなく、
見ている私の思考を振り付けてたんですよね。
06:03
しかもその振付っていうのは、
ここであなたは何かを考えるというだけの振付なんですよね。
へえ。
でもそういうのって、何も事前情報を知らずに見に行って、
その状態まで至れるかどうかって言ったら、そんなことは多分ないと思うんだよ。
だから木村さんは今回のこの上演に当たってね、
ノートってあるじゃない、メディアプラットフォームのノートに、
普段の自分のこの生活を公開してたんですよ、文章で。
特にどういう稽古をしたとか、細かくは書かないんだけども、
こういう本を読んだとか。
で、その講演に至るまでの日々もまたおそらく作品の一部なんだよね。
つまりその作品の一部って言い方したけど、作品って何なんだってところにもなって、
稽古をして、舞台の上で何かやる。
どこのことが作品なんだと。
稽古してるっていうのは作品じゃないの?って。
自分が一番大切にしたいことって、
人の前で踊っているその時間なのか、それとも稽古をしているその時間なのか。
もちろん人によって変わってくるけれども、そこに疑いじゃないんだけど、
今まで何も考えずに稽古して舞台上でいろんなことを踊ってたみたいなことをやってきたけれども、
果たしてそれで良かったんだっけ?って自分を振り返るようなことをしながら、
改めて作品って何なんだっけ?ってことを木村さんやってらっしゃるんだよね。
何度もそうやって記録してアーカイブ化みたいな形ですることと、
そういうドキュメンタリー性みたいなものと、
ダンスっていう繰り返し可能なものとか、
振り付けっていう楽譜みたいなのがあって、
それさえあれば誰でも同じことができるみたいな形式が、
変な形で合わさって、全部が振り付けみたいになっているような感じがする。
ちょっと難しい言い聞き方。
全部がダンスになっているみたいな感じがする。
全部がダンスになっているんだけど、そのダンスって何なんだろうと思うし、
さっき言った話に戻るんだけど、やっぱりキャッチーじゃないと思うのね。
初見の人が分かるようなものではないんだよね。
木村さんが何をしようとしているのかっていうのも、今思って僕だって正解を持っているわけじゃないんで。
言ったらストイックなんですよ。
もう音楽もほぼ流れないし、木村さんは一人何をするわけでもないんです。
何かやってるんだけどね。
09:02
キャッチーじゃないから、寝てる人もいるわけよ。
ちょっと対面客席みたいになったから向こうの人見えたんだけど、
寝てる人も結構いるんだけど、
もっとキャッチーに演出することはできるのよ。全然。
例えば僕が思ったのは、何の音もしないんだけど、
キヌズレの音とかさ、結構あるところがあって、
木村さんが鼻歌歌うところとか、そういう生活を立てるわけよ。
それを全部マイクで拾ってさ、
僕がこういうことをしたらどうかなって思ったの。
そういう音を全部マイクで拾って、リバーブなりリレーなりをかけて、
でかめの音で会場に戻すと。返すと。
つまり木村さん立てる音が結構響くような感じになって、
それでもやってることは何でもないこと。
っていうような見せ方にした方が、
おいは何かやってる感あるなっていうのが出ると思うんだよね。
でもそういうことじゃないんだよ。木村さんがやりたいことっていうのは。
キャッチーにすればいいわけじゃなくて。
なんか不思議。しかも木村さんこの文章の中にダンス活動をしていますって言ってるし、
木村さんがやってる活動のことを踊るって言ってるけど、
その言葉に収まってないというか、
その言葉がもっと広がってるんだろうなっていう感じがする。
そうだね。広がってるんだろうね。
あと、えっと何を言ってたんだっけ。
脳のこととか思い出しました。
脳。
なんかただ立ってるだけだけど、脳やってる側とか理解してる人は、
ただ立ってる姿にすごくいろんな動きを見るみたいな。
感情だったり、体の動きもそうだけど、みたいなことかな。
見てる脳はもう少し肩に近いし、どうなってるっていう答えみたいなものがあるけど、
木村さんの場合はそれを見つけさせられる感じがするのかな。
そういうことなんだと思うな。
野球を見慣れてる人ならさ、野球の試合を見るだけでいろんなところに感動できると思うんだよ。
勝ち負けとかじゃなくて。
例えばピッチャーが投げる時に、レフトは何をしてるんだとか。
本当に上手いレフトだと微妙に守備位置変えたりとかしてる。そこに感動できたりもする。
全然そういうことではないんだよね。
木村さんは、例えばバレエをやってるところじゃないから、その場でね。
踊りなのこれ。というのも違うんだよね。
今何か上手いこと言えないんだけど、
僕今なんか上手いこと言おうとして考えようとしてたじゃない、今。
これがずっと続くの。木村さんの作品を見てる間って。
12:00
なるほど。
これが面白いんだよね。
確かに。やっぱり自分の知ってることとか経験とか持ってる言葉でしか話は繋げないから、
それをフル活用して理解しようとするみたいなことが起きますね。
シックスステップス最初に見た時もそうだったんだけど、あれって階段があるじゃない。
6段の階段が。
あれ使ってさ、いろんな設定のコントとかお笑いをさ、僕だったら考えちゃうんだけど、
全然そういうことしなかったんだよ、木村さん。
マジで階段上がって登ってるだけだったのよ。90分。90分か1時間か。
それがすごいんだよね。
なんかもう本当に考えもつかなかったところに至るんだよな、木村さんの作品を見てると。
それでこう動いたら客は笑うだろうなって分かる時が例えばあるとしても、そこには動かないみたいな。
なんて言えばいいんでしょうね。ちょっと難しいから本当に。
でも避けてるわけじゃないんですよね、きっと。
なんか多分木村さんの公式サイトを見れば過去の映像とかちょっとは見れると思うんで、見てみたらいいんじゃないですか。
おすすめです。
パラっていう場所ね。神保町の。初めて来ましたよ。なんかあれなんだよね。美学校。映画美学校じゃなくて美学校のある場所なんだね。
はい。私が今年の4月に舞台をやったところです。
いやちょっとそれ、木村さんの話はちょっと、今回木村さんの話なんだよ。
あ、だからパラの4階よく知ってます。
いや知ってようが、木村さんの話なんだよ。
カレー食べましたか?
え?
カレー食べました。
カレー?
はい、神保町だから。
カレー食べるわけないじゃん。あのバカみたいな食べ物。
美味しいものいっぱいありますけど、どうですか。
いやいいよいいよ。
なんか食べました?
直行直帰。パラに直行直帰。
あ、そうですか。
はい。
もったいない。
何が。何がもったいなくない。
はい、ありがとうございました。
ありがとうございました。
聴いていただきありがとうございます。
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