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どうもー、トリコロールケーキの575 今田です。トリコロールケーキの551 高沢です。
今日は、こんな話をしようと思います。シリーズ 《現代川柳の旅路》小野寺里穂の2句。
現代川柳とは、575のリズムを基する短歌や俳句によく似た短いポエムです。 川柳と聞くと、サラリーマン川柳やシルバー川柳など、ラジャレなどを使ったうまいこと言いますな
的な、兵庫っぽい575をイメージされる方も多いと思います。 ただ、現代川柳と言いますと、そうしたいわゆる川柳とは若干異なる
しかし、そういった良さも多分に含みつつ、独自の魅力を持った言葉の
コラーナでございます。 というわけで、今回がシーズン143の1本目に当たるんですけれども、一つ前のシーズン
というか先週ですね。先週アップした4本、シーズン142はですね、僕と高澤さんがそれぞれ一人で収録した一人喋りを聞いていただきましたと。
事前に自分たちで、相手にも自分にも答えさせたい質問というのを設定して、それに答える形で一人喋りを行ったじゃないですか。
その中でね、これ僕の考えた質問だったんだけど、まあ僕が考えたというより毎週現代川柳の話をしてるから、じゃあ今気になってる
お気に入りの現代川柳は何ですかっていう質問を考えたんですよ。それに僕も答えたし高澤さんも答えたじゃない。
質問はもちろん事前に共有してたけど、どういうふうな、この場合どういう現代川柳がお気に入りですって答えるのかっていうのは
事前に何の打ち合わせもなくさ、もうそれぞれ勝手に収録して、相手の取ったやつを聞いてみて、初めて答えたんだってわかるっていう流れだったじゃない。
そうですね。 僕が選んだのがちなみに、パーカーのフードにクリスマスチキン
これ小野寺里穂さんの句なんだよね。 高澤さんは何でした?
ねえメロディ、弾けた体を三つ編みに 小野寺里穂さんの句でした。
というふうに事前に何の打ち合わせもしてないんだけど、たまたま小野寺里穂さんの句をどっちも選んだわけだよね。
それ聞いて、あ、そうなんだってちょっとびっくりしたんだけど、やっぱりでも高澤さんってわかってないっていうかさ、現代川柳のことを。
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歴が浅いとかじゃなくて、僕も高澤さんもそんなに数ヶ月ぐらいしか変わんないわけだから、なんていうかこの神秘感。
現代川柳における神秘感っていうのが、これはどうしても備わってない。
僕に備わってるだけかもしれないけど、何が言いたいかっていうと、高澤さんが選んだ小野寺里穂さんの句っていうのは、全然高澤さんが気に入っているって言うんであればそれは全然個人の感覚だと思うから、それはそれで全然いいんだけど、
出来の優劣っていうのをもし決めるとしたら、この2句の間でね。 必要ありますね、それ。 もしやるとしたら、パーカーのフードの方が優れてはいるよね。これは。 そうかなぁ。
どういうこと? どんなことないと思う。どちらが優れてるって。 もし決めるのであれば、私はこのメロディーの句がすごい好きだし。
あーそう。 パーカーのフードの方は、戦竜区会B面っていう笹桐唯一さんが旗振り役みたいなのやってるやつ。
月1でみんなね、何区かずつ発表されてる戦竜区会B面の11月分ですかね、2024年の確か。
で、パーカーのフードにクリスマスチキンっていうのを発表されてて、このネイ・メロディーっていう方は何人に? 生き死にの待つ境界でっていう、モノベラさんのクシューです。
これを読んで引っかかってたものです。 まずそのクシューって持ってるってこと?高田さん。
はい、持ってますよ。 あ、そうなんだ。クシューとか買うんだ、普段。
これは、今田さんが文振りに行って買ってきてくれたものですね。
僕がまず買ってるし、多分だけど文振りで買ってた?
それか、ドクホリの公演かな?
いや、ドクターホリデーは見に行ったことないから、文振りかね、佐々木里さんと暮田さんのイベントでも確か売ってた気がしたから、ちょっと忘れたけど、とにかく僕が買ったやつだよね。
あ、はい、そうです。私が買い取った、それを。
だからもうその時点で入手経路で劣ってるっていうか。 今田さんが優れてる。
そうなんだよね。僕の方が全然、神秘感も備わってるし、 戦流に対して前のめりっていうか、戦流のことを。
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これって、あれですか、今田さんと私どっちが優れてるかって話になってきてます?
じゃないんだけど、説得力があるよね。
あの分かってる人、だって誰でもない人のグルメコメントよりさ、
やっぱり一流料理人みたいなグルメコメントの方が、そうなんだと説得力を帯びて聞こえるじゃないですか。
それで言うと、やっぱり僕の選んだパーカーのフードに クリスマスチキンっていうのが、
なんだろうね、メロディーより弱いところが何もないよね。
あのでも、私的に分かってるが、そもそも分からないんですけど。
だから、好きに選んで、これなので、並べるまでもないっていうか、
同じ型の句なので、どっちの方が好みかっていう話になるのかなって思ったんですけど。
でも、その戦流の読者たちが、みんながみんなさ、
私の感覚だからこれでいいんだって言い出すと、もう収集がつかないし、
あのバベルの塔っていうのは、やっぱりいろんな人の意見を聞いて、ダメになっちゃったってところもあるから、
やっぱ人間なんだし、それこそ建設的な意見で、
この2つを並べてみると、こっちの方が先にあるなっていうのは、言えたほうがいいと思うんだよね。
そしたら、私1つあるのは、今田さんの選んだパーカーのフードにクリスマスチキンの方は、要素が3つ。
パーカー、フード、クリスマスチキンですね。
で、私のメロディー弾けた体を三つ編みには、要素が3つ。
メロディー、弾けた体、三つ編みに。
で、これの距離、それぞれの要素の距離感が、メロディーの方が遠い者たちだなって思って、
それが集まってきてるっていうことと、その要素に加えて、
音と口頭点があるので、語りかけになっているように聞こえるっていう意味で、
距離感の遠さと、距離の遠いものが1つに集まっているっていうことと、
語りかけているもう1つの要素が入っているので、こちらの方が私は豊かに読めるなと思いました。
でもなぁ、今、僕たちもこうしてさ、今それぞれ離れたところにいるわけだけど、
ズームっていうのを使って、その距離は違和感なく取れてるわけよ。
だから、近いも遠いももうないと思うんだよね。5・7・5の中に言葉が集まった時点で、
近いところにあるものもここにある、遠いところにあるものがここにあるっていうのは、
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等価値になるわけで、遠いものをここにまとめてるからこっちの方が何かダイナミックでとかいうのは、
あんまり成立しないんじゃないかと思うし、そのダイナミックさというか、遠いところを繋げた感じで言えば、
メロディと体と三つ編みって、
物が違うだけで、例えば旋律と物理的な体っていうのは、ジャンルが違うだけであって、
同じところにはもともと存在できると思うんだよ。だってメロディって後ろで流れていれば、別に何にとも組み合わせられるわけだし。
でも、パーカーのフードとクリスマスチキンって、一緒になるはずなくない?
どちらも物理的に存在するものだからこそ、同時にそこにあるっていうのはちょっと、
日常あんまりあり得ないものであるっていうのは、むしろこのパーカーのフードの方がその高田さんの遠いものが一つにあるみたいなことを言うんであれば、
よりはっきりとパーカーのフードの方が表現できていると思うんだよね。
なんかこれ面白いですね。今田さんの思考に近い、趣味というか、思考性に近いなと思った。今田さんの選んだ区の方が。
私の方がもっと時間があるっていうか、
今田さんの方は現場、現場な感じがします。
現場の痕跡から物語を読み取ることはさ、もう容易なわけだよ。
私はもう起きてること、そこで起きてるシーケンスって感じ。
どちらの方がなんていうか芸術的な営みかっていうと、パーカーだよね、これは。
なんか彫刻作品か映像作品かみたいな話になってくるなと思った。
いや、なってないね。僕の方、僕の選んだ方が優れてるっていうシンプルな話だから。
そうですか。違いを今考えて、じゃあどっちがって話にしていこうかなと思ったんですけど、結局どっちがってあんまないな。
いやいや、これ歴然とあるんだよね。小野寺さんに聞いても、そうですね、こっちパーカーですねって言うと思うし。
じゃあ聞いてみましょうよ。
知らないもん、連絡先とか。
でも、パーカーのフードにクリスマスチキンの今田さんのひとりしゃべりの回のエピソードも含めて、すごく面白かったので、
負けましたとは言わないけど、パーカーのフードにクリスマスチキンの句の方ですねって思いました。
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あとやっぱり今、ちょうど今、今日12月19日、2020年12月19日ですけど、小野寺梨穂さんも所属する演劇ユニット、ドクターホリデーラブラトリーですか。
はい。
なんか京都の方で公演やってたらしくて、まだ今もやってるんですかね、わからないですけど。
で、それも僕ちょっと行けるもんならいきたいなって思ってたし、思ってたもん。
で、高田さんは全然思ってないわけじゃん。
思ってた思ってた。
僕は思ってたよ。
仙流そのものじゃないけど、仙流をやってらっしゃる小野寺さんの携わる公演でもあるから、
やっぱりちょっと見てみたいなとは思って。
行くのはちょっと叶わなかったんだけど予定とかがあって。
高田さんの場合その予定なんかがら空きなくせにさ、行こうと検討もしてるわけじゃん。
行きたかったですよ。行けるものなら。
行けないの?僕かなり行こうと思ってたよ。
あ、私も行こうと思ってました。
口で言うのは簡単だけど、絶対思ってないもん。
どっちがって感じなんですけど、口で言うのは簡単の言い方。
いやいや、この僕の冷静沈着な口ぶりから真剣味は絶対伝わってると思うし、
感じてると思うし、小野寺さんも。
今田さんはひょっとしたら来ようとされていたんじゃないか。
高田さんはそんなことはないと思うけれどって。
そうかな。でも気になってましたし、行きたかったです。
行きたかった。見たかった?
見たかった。
予定とかがあって現地にはいけなかったもんね。
じゃあDVDが出たら買ってくれるかな?
え?配信あったら買います。
例えば配信でもいいけど、
それとか公演の情報をまとめた、
例えばブックレットとか彫刻作品とかをまとめたセットが限定販売とかで始まったら、
それは関係ないもんね。時間がないとかは。
そうですね。
それはじゃあ買ってくれるってこと?
買ってくれるって何ですか?
僕はドクターホリデーラボラトリー側の意見として、買ってくださいますかっていう。
配信があったら購入します。
すごく面白かったらブックレットも買うかもしれません。
じゃあ配信8000円いいですか?
8000円。
はい。1日目。1日目8000円。
相談します。
相談?
うん。お財布と相談。
財布と相談。
でも手持ちの財布に6000円しかなくても、
なんとか親に土下座するとか、
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お仕置きに行くとかすれば、子供じゃないんですから。
そこまではしないかな。
その価値はやっぱないもんね。そこまでの価値はないもんね。
そんなふうに絶対言わせようとしてるって思ってた。
まあはいって言っちゃった。そんなことはないけど。
透けて見えるんですよ。
やっぱり戦略へのセンスの発露を、
やっぱ僕の方がセンスがあるわけだし、
やっぱあれなのかな?難しいのかな?
戦略に対する神秘感っていうのも、
演劇に対する神秘感とか熱量とかと関係してくるんでしょうね。
神秘感っていうか、まあ趣味だと思うんで、それは。
それ言ったように、趣味とか好みで芸術作品を作業してるばっかりじゃん。
人間は成長していかないんで。
急に別軸を並べられて言われても、
まあそれぞれ、人それぞれで楽しむっていうことも成立はすると思うんで。
いや、ピカソとゴフを並べて好みがどうとか言うんであれば、まだわかるし。
ただそうじゃない。現代戦略の趣味。
一人の作品の中でだったら、ピカソとゴフと同じことが起きてると思いますよ。
え?小野寺さんの戦略?
小野寺さんの肉っていう意味ではそう思う。
そうかな?優劣ないかな?優れてる?劣ってる?って言い方はあれかもしれないけど、
例えば、デッサンがちゃんと描けてるとかさ、
踏まえられてるとかさ。
まあいっか。結局僕が優れてるって話に欠舌しちゃうわけだから。
はい。
いいかな、じゃあ。
はい。でも珍しく、二人とも同じ作家の方からっていうのが思いましたよ。
珍しくって言うか、こんなに初めてやってるし。
びっくりした。
でもまあ、だいたい似たようなことになるんじゃないですか。偶然じゃないと思いますよ。必然ですよ。
同じ時代に近い人の苦を選んでるわけですからね。
そうですね。ありがとうございました。
ありがとうございました。
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