2025-07-08 24:56

【特別編】なぜ男はアル中になるのか【RADIO Kitsch #科学系ポッドキャストの日】

それでも彼はグラスを手放せなかった。



今回は #科学系ポッドキャストの日 に参加しています!7月のテーマは「ストレス」です!ホストは「工業高校農業部」さんです!#科学系ポッドキャストの日 については下記のリンクからご覧ください。たくさんの番組が同じテーマでお話ししてるのでぜひチェックしてみてください!

https://open.spotify.com/playlist/7GUO8YRR7cOvgVS5tyKK82?si=-aQq8lMdS9qnZrwYPxqnJg&nd=1&dlsi=e6dda3db51bb4e93

参加番組をまとめた特設ページは下記ウェブサイト内に掲載予定

https://scien-talk.com/



【PODCAST MIXERについて】

PODCAST MIXERは、ジャンルもスタイルも超えてポッドキャストの「いま」が集う、名古屋初のポッドキャストイベントです。詳細は下のリンクから!

https://x.com/PODCASTMIXER



【Links】

HP : https://studiokitsch.jp/r/radiokitsch

おたより : https://studiokitsch.jp/r/radiokitsch/form



この番組では、おたよりを送ってくださった方にステッカーをプレゼントしています!匿名配送サービスfansferを使います。詳細はおたよりフォームへ。



【参考文献】

福富護編『朝倉心理学講座14 ジェンダー心理学』朝倉書店、2006年



【音楽提供】

■Sakura Girl様

→https://www.youtube.com/@SakuraGirl

サマリー

男性がアルコール依存症になる確率が高い理由や背景を探求しています。ストレスや男らしさに関する社会的な制約が、男性のアルコール依存症のリスクを増加させている様子が述べられています。男性が抱える感情の抑圧がアルコール依存症の問題を引き起こしていることが議論され、特に男性に強さを求める社会的圧力が影響していると考察されています。また、男性のアルコール関連病死率は女性のおよそ3倍であることも強調されています。

アル中の男性の現状
世の中には2種類の人間がいます。アル中か、ゲコか。
一般的にアルコールへの依存傾向の高い人間のことをアル中というふうに呼びますが、
実は、男性の方がアル中である確率が高いというふうに言われています。
数字で言うと、およそ男性の4割近くがアルコールへの依存傾向が高いことが認められています。
また、アルコール関連の慢性病による男性の死亡率は女性の約3倍以上です。
つまり、男性の方がアルコールに溺れているということですね。アル中なわけです。
では、なぜ男性の方がアル中なのでしょうか。アル中になってしまうのでしょうか。
あるいは、なぜ男性はアル中にならなければいけなかったのでしょうか。
今日はそういう話をしていきたいと思います。
おはようございます。スタジオキッチの三木裕蘭です。
ということで、今回はラジオキッチ特別編ということで、シリーズとは番外編ともまた別のエピソードとして配信される放送会となっております。
というのもですね、今回は科学系ポッドキャストの日、参加放送会というふうになっております。
前回も前に1,2回、2回ぐらいかな、科学系ポッドキャストの日という企画に参加させていただいたんですけども、今回も久しぶりに参加しております。
ということで、冒頭にですね、男性のアルコール依存、アル中の話をしましたが、今日はその話をしていきたいと思います。
まずはですね、科学系ポッドキャストの日、知らない方もいるかと思いますので、その説明をさせてください。
科学系ポッドキャストの日とですね、毎月ホストとなるポッドキャストが共通トークテーマを設定します。
その共通トークテーマをテーマに各番組、それぞれいろいろな番組がお話をしてエピソードを作って投稿する、そういうような毎月恒例の企画となっております。
本日の放送会はですね、7月にアップロードされるということで、7月の科学系ポッドキャストの日の参加企画となっていて、今月はですね、工業高校農業部がホストになっています。
牛若さんの番組ですね、がホストとなっていて、7月の科学系ポッドキャストの日というイベントが運営されています。
今月のテーマはストレスということで、各番組がですね、いろいろなストレス、現代社会にはあると思うんですけど、そういうようなストレスに関する話題を話しています。
今回ですね、ラジオキッチもこの企画に参加して、ストレスについてお話をしていきたいというふうに思っております。
ではですね、科学系ポッドキャストの日に関しては、詳しい説明だったり、あと各番組のエピソードがまとめられたプレイリスト、概要欄に貼っておきますので、詳しく見たい方はそちらから見ていただければというふうに思います。
名古屋でのポッドキャストイベント、ポッドキャストミキサーを開催します。
ポッドキャストミキサーは、ポッドキャスターもリスナーも全員巻き込んだトーク型イベントです。
豪華ゲストによる特別コラボセッション。
10分おきに様々な番組が混ざり合うミキサータイム。
各番組のグッズが手に入る物販ブース。
計15番組と混ざり合う、東海で今までになかったポッドキャストイベントがここに実現。
声が混ざる、思いが交わる。
ジャンルもスタイルも超えて、ポッドキャストの今が名古屋に集う週末。
話す人も聞く人も、混ざって生まれる新しい熱。
7月、ポッドキャストミキサーで会いましょう。
場所は名古屋駅すぐ近く、名古野キャンパス。
7月26日、13時より開始。
チケットは、リッスンチケットページにて。
さあ、推しに会いに行こう。
男性らしさの苦痛
冒頭にアルチュー、アルチューって言葉あるかったかな。
アルチューって話をしたんですけど、要はアルコール依存の確率が高いのが男性の方に多いんですね。
これの理由が、なぜかというと、ストレスなんですけど、デジャビーですね。
男性の受けるストレスっていうのがあまりにも多いがゆえに、男性のアルコール依存っていうのが増しているんですね、女性に比べて。
こういう話をしていきたいと思うんですが、今日のトークテーマとしては、全体的に男らしさを求められるがゆえの苦しみであったり、
精神的な苦痛であったり、ストレスであったり、そういうような話をしていきたいと思います。
ジェンダー論の話で言うと、専門用語だと男性学に割り当てられるのが今日の話ですね。
男性ゆえの生きづらさであったり、男性が経験する苦痛であったり、そういったものを研究しているのが一応男性学なんですけど、
今回は別に男性学という名前を使わずにお話ししていきたいと思います。
要は男らしさ、男もつらいよという話ですね。男もつらいよではないですね。男がつらいよという話ですね。
こういう話をしていきたいと思います。もう言うか言わないかあんまり決めてなかったんですけど、いわゆるジェンダーですね。
社会的文化的に構築される性別としてのジェンダー。このジェンダーのうち男性というジェンダーですね。
この男性というジェンダーが現代社会にはあまりにもつらすぎると言うべきか、あるいは男性というジェンダーは苦痛を伴ったジェンダーであった。
実はそういうふうに解釈することもできるんですね。
なんか僕は今からいろんなことをしゃべりますけど、僕に責任はないです。この本が全部悪いです。
嘘です。一応参考文献あるので気になったら見てくださいという話ですね。
これは本にも書いてあったし僕も思うんですけど、女性が女性らしさを求められる以上に男性には男性らしさが求められるというふうに思います。
つまり女性が求められる女性らしさよりも男性が求められる男性らしさの方が程度がでかい。僕はそう思ってます。
これに関して皆さん意見が分かれると思うんですけど、一度こういう僕の意見で話を進めさせてください。
なんでかっていうと、男性らしい女性っているじゃないですか。男らしい女性。皆さんの周りにもいると思うんですね。
ボーイッシュなんていう言葉があると思うんですけど、いわゆるそのボーイッシュな女性に当てはまる女性ですね。
つまり男らしい女性です。この男らしい女性というのが社会的にある程度認められている中で、女性らしい男性、女らしい男、これはあまり認められていないと思うんですね。
男が女らしくする、ボーイッシュみたいなことを女性がするようにガーリッシュみたいなことを男性がすること、このことに対する社会的制約は非常に強いと思います。
なぜなら、そもそもガーリッシュなんて言葉が存在しないからですね。
昔から思ってるんですけど、ガーリッシュがあってもいいと思うんですよ。女の子らしい服装をする、女の子らしい文化を身にまとう。
別にこういうことがあってもいいなと思うんですけど、なかなかそれが認められていない。認められていないが故にそういうことをした男性はバッシングを受けたり、社会的制裁を受けたり、冷たい目線を浴びたり、そういうことになるわけですね。
言葉レベルで言うと、やはりめめしいなんていう言葉がありますよね。めめしいなんてこの傾向の咲いてるものですよ。めめしくて何が悪い。
言いてー、マジで言いてー。
なんか今、その頭の中に自分の中の経験の中の10個ぐらいシーンが浮かんだんですけど、本当にそうですね。めめしくて何が悪い。めめしいなんて言ってくれる奴は本当に殺してやりたいぐらい。
それほどいわゆる女らしい男に対する視線であったり、制裁であったり、そういうふうな社会的な認められていなささ、これが非常にでかいですね。
まあすごくこういうことを言いたくはないんですけど、やはり男性に求められる男性らしさっていうのを剥がすことができる。その男性らしさの制約から抜け出すことができる男性は未だ非常に少ないんじゃないかなというふうに思います。
もちろん女性であるがゆえに受ける苦痛は非常に大きいです。これはこれまでの研究が示してきた通り、改善されるべき社会的問題であることに間違いはありません。
これは逆もしっかりだという話ですね。女性が女性らしさのしがらみから抜け出せること、そこへの期待というか希望というか援助があるのと同じように、男性が男性らしさのしがらみから解き放たれるような、そういうような仕組み、社会、文化があっても良いはず。
だからそれがない。だから僕は男らしい女よりも女らしい男、あえて言うならばねめしい男に対するバッシングであったり制裁であったり、そういうものは女性のそれよりも非常に大きいんじゃないかなというふうに思っています。
何なんでしょうね。こういうところに言うと、もちろん男性らしさとして強さとか精神的な強さ、強さ感全部、権力を持っていることとかお金を持っていることとか、いわゆる男性らしい特徴としてひも付けられるものがあるじゃないですか。
これを全て脱ぎ捨てて、むしろ女性らしい特徴っていうのを帯びていった男性が非常に少ない。ここがある種一種の社会的問題なんじゃないかなというふうには思うんですけど。
現代社会が今言われているように男性中心の社会であるというふうに仮定すると、その社会はまず女性に不利益をもたらしますよね。
ただ、こういう男性中心の社会、男性が権力者の立場にあるような社会においては、当の男性にとっても息苦しい社会であるようになってしまう。こういうような指摘が実は男性格の中にあるんですね。
この指摘が登場したのが1999年です。20年以上前です。26年前、25、26年前ですね。いまだに変わらん。変わんねえよ。この指摘は本当にごもっともだと思うんですけど、男性が権力者じゃないじゃないですか。
だから男性が特権階級であるというふうにしましょう。じゃあ男性はいいじゃないかと思うじゃん。良くないんだこれが。特権階級に行った男性は男性で、また苦痛を帯びてしまうわけだ。
今回のテーマになぞらえて言うんだろうが、特権階級であるがゆえの権力階級でいるがゆえのストレスを受けてしまう。こういうような構造になってしまっているんですね。
男性学に関しても、男性にまつわる研究、男性の苦しさ、男らしさの靴、ストレス制みたいなものを研究する分野がすごく最近できたっていうのもでかいのかもしれないですけど、なんかここら辺は非常に昔から言われている。
少なくとも25、6年前からは言われている、ある種一種の社会問題なんじゃないかなというふうに思います。この男らしさっていうのは、もちろん精神的なストレスの面でも実際の病とか、実際に心的外傷まで帯びてしまう場合がある。
男性というのは健康への無頓着だったり、健康診断、検診、検査を受けない。医者に行かない。医者から話を聞かない。自分の体調に関する話を聞こうとしないような傾向があるんですが、これは自分が病気に強い、自分は強い体を持っているというふうな謎の信念を持っているからこそ。
医者の話に耳を傾けないんです。つまりですよ、男性は病気にならないみたいな話はまず置いといて、それは置いといて、男性は自分の体が強いであろうと。自分は男性だから。
男性の感情とストレス
自分は男であるから強いである。強いであろうと。そういうふうに勝手に思い込んでしまう。その思い込みが故に医者に行かない。だから健康への無頓着となり、病気にかかるわけですよ。
これね別にこれ男性が悪いと言ってるわけじゃないですよ。男性は強いであろうというような信念を植え付ける社会側に問題があるわけです。なんかこういうとあれですね。なんかツイッターにいるクソフェミと言ってること変わらないかもしれないですけど。
うわ嫌だななんか。嫌だな。まあまあまあいいでしょう。これはね僕は心から思っていることなんで。こういうことは社会的に醸成された男性が思い込んでいる信念ですね。思い込み。
これが故に医者の話を聞かない。結果病気になるみたいな男性が増えてしまっているわけです。なんか滑稽ですけど。笑って話してますけど全然笑えない問題ですよこれ。誰かが解決しなきゃいけない問題ではあるんですけどなかなか解決には向かないですね。
またさらにですね精神的な話に戻るんですけど。男性というのは精神的に強くあらねばならないというようなプレッシャーをかけられるという場合が多くあると思うんですね。そこにおいてですよ。
いわゆる。皆さんわかりますかね。昔の人。昔の人って言っちゃ悪いな。昔の人とは言ってはいけないね。僕より年が上の人たち。あれこれも言わない方が良かったかな。なんだろう。
僕の世代よりも上の世代の人たちは特に聞いたことがあると思うんですが、無口な男みたいな文化風潮がありますよね。少なくとも言葉自体ではあると思うんですね。
無口な男、口の少ない男なんていうものが実際に文化としては存在し、現実にもそういうふうに言われている男性が存在していると思います。皆さんの近所にもですねご近所さんであそこに住んでる男性の方は非常に無口ですけど、いつもペットを連れて散歩していらっしゃってすごくいい方だなというふうに思っていますみたいな感じ。
あれなんでわざわざ無口って言うんですか。あとはですね、文学やアニメ映画の中の登場キャラクターにおいて無口な男性というのが描かれていますね。それが昔は特に多かったような気がします。
男性といえば無口。男性という存在の中に無口という特徴が内在している。こういう風潮があったと思うんですけど、要はこういうことです。無口な男というものが文化的に存在していたと思うんですが。
これ実際に存在しているか存在していないかは一旦置いておいて、こういうような当て付けがなされる時があります。要は男性というのは無口でも許される。男性っていうのの中には無口な人も多いからねみたいな話があると思うんですけど。
これが実際に即しているか即していないかは一旦置いておいて、こういう話や文化というのが醸成される中で、じゃあ自分は男の子だけど別に無口でもいいんだとか、無口な男性って全然アリだよねと思うようなそういうふうに自認するような男性が現れます。
そうすると無口な男性、口数の少ない男というものが再生産されていくわけです。こういうようにして現代にも無口な男っていうのが一定数はいると思うんですけど、これねなんで無口かわかりますか。
無口というのはどういうことかというと喜びであったり楽しさであったり、そういうような肯定的な感情であっても悲しみや苦しみや、今回のテーマであるストレスであったり、そういうような感情も否定的な感情も表に出さない。
こういうようなことを無口な男性というふうに今回は言っているんですが、これなぜか。これはその人が精神的にも強くあらねばならないというふうに思い込んでいるからです。ひどいもんですよ。
要は男性には強さ、マスキュリニティみたいなのはいろいろありますけど、男性は強くあらねばならないというような偏見が存在しますが、こういうような偏見を文化を自分に当てはめてしまった場合、自分も強くあらねばならないんだな。
それは身体的な強さもそうだし、精神的な強さもそうだというふうに思い、自分は強いんだ、強い男なんだと思うからこそ、悲しみ、苦しみであったり、逆に喜び、楽しみであったり、そういうようなものを表に出さないようなのが良しとされてしまうような男性がいる。
こういうふうになった男性がある種社会によって作られてしまう。こういうような場合があるんですね。
で、こういうふうになってくると感情を表に出さないことって異常にストレスです。
アルコール依存症の現状
身体に悪です。
メンタルにとっていいこと一つもありませんよ。
だから男性がストレスを溜まった時、そういう男性がストレスを溜まるとどうなるか、酒を飲むわけです。
つまり男性にアルチューが増えていくんですよ。
アルコール依存の高い男性が増えていき、さらにはアルコールによる死亡、アルコール関連の慢性的な病気ですよね、そういうような疾病にかかって死んでいく男性が女性よりもはるかに多い。
冒頭にも言いましたが、アルコール関連の慢性病による男性の死亡率は女性の3倍以上です。
ここまで来るわけですね。こうして冒頭の話につながるわけですが。
今回は男性のストレス、男らしさのステレス、男らしさを与えられたがゆえに受けてしまう苦痛、そういうような話をしていきました。
最後の方がちょっと暗い話になってしまったんですが、皆さんがジェンダー論みたいな話を聞く中で、どうしても女性にフォーカスした話が多いかと思いますので。
ジェンダー論という話、研究の中にはこういう話もあるんだよということが紹介できれば役に立ったのかなというふうに思います。
ちょっと社会問題的な話になってしまったんですが、どうでしょう。興味とか好き嫌いが分かれる分野ではあるかなと思うんですが、皆さんの知識に一つになれたらよかったかなというふうに思います。
川桶ポッドキャストの日の参加放送会ということで、この番組の他にも、今回の7月の川桶ポッドキャストの日に参加している番組が、各番組ストレスについて話し合っています。
なので、ぜひ他の番組のエピソードも見に行って、ストレスに関する知見や情報を深めていってほしいなというふうに思います。ということで、今回のラジオキッチ特別編はこれで終わろうかなというふうに思います。
川桶ポッドキャストの日の詳しい情報は、ぜひ概要欄をご覧になってください。ということで、以上、スタジオキッチの水木裕蘭でした。
24:56

コメント

スクロール