2024-05-29 07:54

【番外編#3】なぜ”姉妹”都市なのか~本来の意味の”ジェンダー”を探る~【RADIO Kitsch】

兄弟都市でもいいじゃないか!そう、兄弟都市でもいいんです。けれども姉妹都市という名前に至ったのには理由があったのでした。そのワケを見ていきましょう!




【参考文献】

川鍋直彦「「姉妹都市」、なぜ兄弟都市とは呼ばないのか?」〈https://www.nikkei.com/article/DGXNASDB27001_X20C13A6000000/?df=2〉(2024年5月23日確認)

東京外国語大学「ドイツ語 文法 010: 名詞の性:解説」〈https://www.crimsonjapan.co.jp/blog/grammatical_gender_influence/〉(2024年5月23日確認)

Wikipedia「性 (文法)」〈https://ja.wikipedia.org/wiki/性_(文法)〉(2024年5月23日)





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■三嬉雪蘭(STUDIO Kitsch)

武蔵大学人文学部ヨーロッパ史専攻。好きな科目は世界史。

実は専攻はジェンダー研究ではないのだが、好きすぎるがあまりラジオを始めてしまった。




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00:01
はい、番外編です。
えー、ということで、番外編はですね、本編よりはしっかりしていない話を、
本編よりはしっかりしていない話を、ちょっと緩く話していく、そういった短いシリーズ。
本編は聞いてて疲れますよね、あれ。
だから、番外編というのをやっているんですけど、今回は番外編でございます。
ということで、今回の番外編のテーマは、なぜ姉妹都市なのか。
ちょっとこれについて掘り下げてみたいと思います。
姉妹都市っていう言葉は聞いたことありますよね。
これね、ふと思ったんですよ。
なんで姉妹都市なのか。兄弟都市じゃなくって。
で、調べてみたら、意外と面白かったっていう。
意外と面白かったんですよ。
だから、ちょっとこれを今回は扱ってみたいと思います。
姉妹都市っていう言葉の由来自体は結構最近できた言葉らしくて、
1950年代に登場した言葉らしいんですよね。
姉妹都市は英語でシスターシティーズというふうに呼ぶそうですね。
このシスターシティーズっていうのが姉妹都市の語源だそうです。
シスターシティーズはアメリカ大統領が言った言葉らしいですね。
1956年にアメリカのアイゼンハワー大統領が提唱した
市民と市民のプログラムっていうものの中で
シスターシティーズというふうに言葉を用いたそうですね。
で、これが姉妹都市っていう言葉の直接の由来らしいです。
で、なんでこれがシスターシティーズなのかと、ブラザーシティーズじゃないのかと。
で、これがなぜシスターシティーズなのか、ブラザーシティーズではなかったのかというと、
名詞の性別が関わってくる問題だそうですね。
名詞の性別は、このシティーっていう言葉自体が女性名詞なんですよ。
女性名詞なんですよというか、ちょっと解説をすると、
インドヨーロッパ語系の言語には文法性というものが存在します。
文法性っていうのは文法上の性のことで、グラマティカルジェンダーのことですね。
で、この文法性の話はラジオキッチューでいつかやったはずです。
ジェンダーっていう言葉の語源になったものというか、
元々のジェンダーって何の言葉だったのかと。
元々のジェンダーっていうのは社会的な性とか文化的な性っていう意味ではなくて、
この文法上の性を表す文法性のことをジェンダーと言っている。
というふうな中で文法性っていう単語を紹介したと思います。
03:02
この文法性が変わってくる話なんですよね。
この姉妹都市の話。
インドヨーロッパ語系の言語には名詞に性別があります。
今の英語にはこの名詞の性別っていうのは消えちゃってるんですけど、
隣のドイツ語とかフランス語とかにはまだ名詞の性別残ってます。
フランス語には女性名詞男性名詞っていう2つの性があって、
対してドイツ語には女性名詞男性名詞中性名詞っていう3つの性があります。
で、こういう名詞の性別のことを文法性って言うんですけど、
で、このシティという単語は昔の英語では女性名詞だったんですよ。
で、今の英語にはこの名詞の性別っていうのはもう完全になくなってしまったんですけど、
例えばシップとか船ですよね。
とかをいまだにこう大名詞四角大名詞Cで受けたりするっていうことがあるらしいんですけど、
僕はそんなの学校で習ってないからわかんないんだけど。
そうらしいんだよね。で、いまだにこうシップをCで呼んだり、
イットで呼ばないとかね。
文法性自体はその感覚自体は英語には一応残り続けているそうですね。
で、その流れを組んでシティっていうのはもともと女性名詞だったので、
これはブラザーシティというふうに呼ぶよりかはシスターシティズというふうに呼んだほうが、
英語の感覚に合った呼び方なんだということですね。
で、この文法性の話なんですが、
ちょっと文法性の話をすると、文法性はいつかラジオキッチでも本編でやりたいんですよね。
文法性をワンシリーズでやりたいんですよ。文法性って本当に面白いんですよ。
文法性って基本的には名詞の性別のことを言うんですけど、
だいたいは性別学的性に準じた形で文法性決まってますよ。
男性っていう言葉を表す単語だったら男性名詞だし、
例えば妻を表す単語だったら女性名詞だし、
オスライオン、メスライオンとかああいうのもオスライオンだったら男性名詞で表すし、
メスライオンだったら女性名詞で表すし、
っていうふうにだいたいは性別学的な性にのっとるんですけど、
けどこの性別学的な性によって決まるわけでもないっていう時があるんですよ。
ちょっと難しい、ちょっと入り組んだ話になるんですけど、
名詞の性の分け方って2つやり方があって、
一番簡単なのは意味による分類ですね。
意味による分類っていうのはさっき言ったように性別学的な性にのっとる。
だから夫っていう単語だったら男性名詞にするし、
06:03
妻っていう単語だったら女性名詞にするとかね。
こういうふうにその単語の意味、
その単語が女性を表しているのか男性を表しているのかっていうので決めるっていうのが、
大まかな決め方、一番代表的な決め方なんですけど、
さっき2種類分け方があると言ったように、
これが意味による分類で一番オーソドックスなやつ。
2つ目は形式による分類っていうのもやります。
形式による分類っていうのは、
大きく分けると形態論的な分類と音韻論的な分類っていうのがあります。
形態論的な分類っていうのは、その名詞の形によって名詞の性を分けるよってやり方。
音韻論的分類っていうのは、
その単語の発音の仕方、その単語の表す音で名詞の性を決めたりするんですよ。
っていうのが、この形態論的な分類と音韻論的な分類っていうのは形式的な分類。
基本的には意味による分類を用いるんですけど、
意味で分類できない場合は形式による分類を用いたりするんですよね。
つまり形態的な形を見て分類するのか、あとは音を見て分類するのか。
こういうやり方で名詞に性を決めていくっていう風にやっていくんですよね。
この文法性の話なんですけど、
そろそろ時間なので、
次回続きで文法性の話もうちょっとしたいと思います。
ということで今回は以上です。
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