まずは無理にイーディスの父からお金を借りて家を買っちゃう。これもストナーも自分の給料じゃ無理だっていう話はしてるけど、でももうそんなの聞いてもらえる状況ではなかったみたい。強引に話もイーディスが進めてしまった後で出てきたって感じになってて。
でもストナーとしては処理に参与するしかないという状況でしたね。
その家に住むけど、それで結構無理して働いて暮らしていくんですけど、私一番許せなかったのはストナーの研究を邪魔することですね。
それはイーディスにはいろんな感情の流れがあったとしても、それをやるのは反則だろうというか。
ストナーは本を一冊出したのって結構早いタイミングでしたよね。
自分の研究が一冊の本になって。
でまたその後ちょっといろいろ研究をしたいので、本とか家の中でもわりと静かに過ごせる一画を書斎みたいな感じにして。
で窓?なんていうのかな。私のイメージはガラス張りの部屋みたいなイメージなんですけど。
窓になってる。結構オープンなところで日が差してくるところでみたいなところなんですけど。
そこでそんなに広い部屋じゃないですけど、そこを仕事場として本やらメモやらを広げてたんですけど。
その前から研究しようとするとイーディスがピアノ弾き出したりとか。
そうですね。
集中させないようにいろいろやったんですけど。
後々書斎あったのに自分が使うって言って追い出したりとか。
それもストナーのためでしょうとか子供のためでしょうとかいろいろな理由をつけてストナーをいじめるというか嫌がらせをするんですけど。
それはずっと幼稚で変わらないイーディスの悪いところであるんですけど。
自分が一番何それって思ったのはストナーが研究で広げてる机のところ。
ある豪雨の日に窓ガラスを割ってビショビショにしちゃうんですよね。
結構それふざけんなよとか思いながら。
結局ストナーはそんなのが積み重なって研究を断念しちゃうんですよね。
もう無理だと。
なんかすごく自分としては辛いなと思いました。
そうですよね。
身内に邪魔されて研究できなくなると悲しいですよね。
なかなか許さないなと思ったんですけど。
でもイーディス側には何だろうな。
イーディス側の多分感情の流れがあって。
これまあストナー3人称ですけど。
主にストナーの視点というかストナー側の話、感情が語られるので。
イーディス側の感情って語られることはゼロではないんですけど少なくて。
わかんないですけど。
イーディスもこの長い結婚生活の中でいろんなことを感じていろんな試行錯誤して。
一番最初ものすごく幼稚な。
社交性も強くないし引きこもりがちな女の子だったと思うんですけど。
でもイーディスもこのストナーとの結婚生活を通してそれなりに成長はしてて。
社交性も身につけてたし最終的には。
イーディス側のストーリーって絶対あるんですよ。語られてないけど。
そうですよね。確かにイーディスもすごい空に閉じこもってて。
だんだんストレスみたいなのの反動で社交的になったりとか。
見た目を変えようとしたりとか。
そういうのしてるなっていうのは思いましたけど。
そうなんですよね。
ストナー側から読み取れる情報をしか見ないとイーディスって完全にヤバい女なんですけど。
でも多分彼女には彼女なりの理由がたくさんあったんだなって感じるところもあって。
だからすごい許せないこと。
こちら側の感情からするとなんてことをっていうことをするんですけど。
そうしないとイーディスは自分を保てなくなってたとか考えると。
結構いろいろ闇が深いこのお二人だなと思いますね。
イーディスについては他にもいろいろあるんですよね。
娘との関係とかね。
この娘もすごい子供でなんですけど。
そこにイーディスの奥さんが過剰に介入してしまって。
それで結局娘の人生をある意味台無しにしてしまった要因になったのかなと思うし。
グレースって娘がいるんですけど二人には。
このイーディスの犠牲者といえば。
イーディスも娘に対することで自分の何かを保とうとしてる感じがすごくあって。
でもそのグレースが20歳くらいで妊娠しちゃうじゃないですか。
簡単に男の子と。
そこでイーディスもかなり衝撃を受けるんですけどね。
でもそれってグレース側のストーリーもあって。
それも細かくは語られてなくて。
あとちょっとストーナーと二人でグレースが寄生してきたときに
イーディスが寝た後ちょっと飲むシーンがあるじゃないですか。
あのお酒を。
そうですね。
あそこ結構好きなんですよね。
僕も好きですね。
そこで結構グレースが本音を語ってくれて。
グレースも決して幸せな人生じゃなかったんだろうなと思いますけど。
ストーナーのお父さんがすごい小説ではすごいお父さんなんですよね。
確かに。
決してストーナー、息子のことを否定しないというか。
何か言ったことに対しては全部受け止めてくれるというか。
グレースにとってのストーナーも結構重なるところがありましたね。
読んでいて。
イーディスじゃなければめちゃめちゃいい娘になっただろうなって。
ストーナーが導いていたらイーディスじゃなくてねってちょっと思っちゃいますけどね。
でもストーナーはそれに対して何もできなかったし。
でもグレースもすごいしっかりした人間にはなっていったので。
またその視点でもし語られていたらそれをそれで一つのまた人生というかドラマがあるんだろうなというのは思わせてくれるような。
なんかちょっとそれで言うと最後アルチューぽくなってるじゃないですかグレース。
そうですよね。
そこを認めるストーナーってすごくなんか結構衝撃でした。
なんかやめろって言うのかなってずっと私思ってたら。
お酒はもう控えた方がいいとか言うなと思ったら。
なんか最後グレースにとってお酒があってよかったみたいな思いでストーナーを受け止めてるじゃないですか。
なんかすごい懐が深い人間だなって思ったりしますね。
ここまでちょっとイーディスをずっと悪く言ってましたけど。
たぶんまた一番本当最後の最後まで読むとまた若干印象も変わってくるかなと思いますね。
最後ね見とるところね。
そうですね結局ね夫婦生活ってずっと60何歳まで続いていて。
もしかしたらその時にイーディスが求める関係になったのかなとか思ったりしますよね。
最後の最後ストーナーが病に伏してるところね。
そうですよね。
とか思ったりしますね。
とはいえ結構この夫婦生活はこの結婚生活はストーナーに対してかなりの状況をもたらした大きな要因なんですね。
そうですね。
それともう一つですよね。
夫婦生活だと宿敵ローマックス。
ローマックスの話をしたいですね。
ローマックスっていう英語化主人になるんですけど。
スーロンの立場にローマックス最終的にあるんですけど。
他の内閣から来た教授が一人いて英文化の中で。
それとストーナーはかなり最終的にやり合っていくんですけど。
ローマックスがなんだろうイケメンなんですよね。
学生に人気あって。
でもなんか同僚に対してものすごく冷たいっていうかあんまり心を開かないし話したくもないみたいな空気を出してるし。
なんかすごく取り尽くしものない感じの男なんですけど。
っていうのが最初の入りなんですけどね。
ローマックスとストーナーなんですけど。
これも定的になんていうかやり合う関係になるんですけど。
それのきっかけがなんかチャールズウォーカーっていう学生がいて。
これがローマックスのゼミ制でした。
そうですね。もともとは。
でこのチャールズウォーカーなんですけどちょっと本人はあれですけど。
多分サボってしまったせいで1,2年の時に取るべきだった何かの単位を取ってなくて。
それが卒業に必要だからってことで。
それをストーナーのところでなんかローマックスから紹介もらってるんですみたいな感じで。
来るとここから始まるんですけど。
ストーナーはもう最初いやもううち店員いっぱいだからさ。
君が入るとちゃんとした議論がニーズが多くて議論が深まらないみたいな感じで断ろうとするけど。
最終的に強引に入ってきて。
まあストーナーもしぶしぶ認めてみたいなんですけど。
このウォーカーがもう何ですかちゃんと勉強しないっていうか。
パーティーにだけ顔を出して。
でもチャールズウォーカー以外でストナーに対してつっかかるようになるきっかけってそこしかないのかなと思うんですけど。
イーディスに対して恋心を持ったのかよくわかんないけど。
すごいローマックス酔っ払って。
朝の4時まで何人かで残って。
その時ストナーとローマックスが結構仲良くなるんですよね。
そうなんですよね。
その時は不思議なんですけど。
ストナーもすごくシンパシーを感じて。
ローマックスってストナーと一緒で貧しいいて。
途中で文学に目覚めて文学をころざしてみたいな感じで。
その過程に関してストナーの話を聞いててすごく自分と重なる部分があると思って。
すごくローマックスを好きになっていくんですけどその時は。
そうですね。そこの場面を見た時にこの二人は仲良くなっていくのかなと思ったんですけどね。
そしたらね、家を去る際イーディスになぜか長いキスをするローマックスがいて。
でもそれも嫌な感じじゃなくて自然の流れで。
それでその後ね、開けて大学でローマックスに会った時ストナーはもう友達みたいな感じで声をかけようとしたらめっちゃ冷たくあしらわれるっていう。
で困惑するっていう。
そうですよね。
っていう文脈から考えるとなんかあれなのかな。
ローマックスはストナーに嫉妬してるのかなとかちょっと考える部分も。
なんか読んでる流れだと嫉妬っていうのが思いますけどね、はっきり書かれてないんですよね。
何が原因で二人のローマックスがそこまでストナーを嫌うのかっていうのが。
ローマックスもイーディスと一緒でこの本では語られてない感情の流れがすごいあると思うんですよ。
いろんな理由があると思うんですよ。
人をこんだけ嫌いになるってすげえパワーいることだから。
そうやすやすとできることじゃないし。
ローマックスって最初の時冷たいけど最終的には結構英文学科の中心の人間になっていくのでいろんな仲間もいてみたいな。
それからするとストナーの方がなんか偏屈でちょっと孤立してるみたいな感じはあるのかなと。
でもそれもローマックスがそうさせたっていうところで。
確かにそっか。
ローマックスをすごい気になったのは研究者としての一面があんまり書かれていないというか。
確かに。
小説の中の結構人間関係の部分でストナーの敵役として書いてあるんですけど。
元はすごい研究者としての有望株で若手で入ってきたはずやのに。
ローマックスの視点でいくともしかすると僕が一個思ったのは研究者としての自分の何か実力っていうかそこに対してちょっと思うところもあったのかなと。
なるほど。ストナーの方がそういう意味では強いみたいなとこですかね。
そうですね。
そうですよね。ストナーって教師って多分優秀ですよね。絶対。
そうですよね。
なんか都市伝説になっちゃったけど最後。
ストナーのクラスの生徒が一番成績が良かったみたいな伝説があったりして。
ちょっとあれ面白かったですね。
ストナーに面倒を見てもらった生徒が最終的に一番成績が良かったみたいなのがあったりしましたもんね。
ストナーもずっと純教授のままでしたけど、結構早い段階で文学部の教授になって主任にならないかっていうオファーというか、それも学部長から相談があったりして。
2冊目の本を書こうってしていたこともあったし、邪魔さえ入らなければすごい研究者になっていたかもしれないっていうのはあるんですけどね。
どうしようかな。結構長くなってフィンチ飛ばしましょうか。
フィンチ飛ばしましょう。フィンチ話したいけどな。振りましょうか。
あとちょっと時間なくなってきたんで、いつものことで申し訳ないですけど。
このストナーを語る上で結構重要な人物で、合同フィンチ。大学院生に入ってからの友達なんですけど、フィンチは最終的に学部長になるんですよ、文学部の。
多分唯一のストナーの味方というか、すごくいつも助けてくれる。
フィンチがいつもいろんなことを何とかしてくれたりとかして、ローマックスとの問題とかもずっとストナー側で動こうとしてくれたり。
学部長なんで、エコ卑怯はできないんですけど、この人たちがちょっと紹介できなくて。
そうですね。本当はね、この写真に出てくるキャラって魅力的なキャラがいっぱいいて、フィンチにしてもあとデイビッド・マスターズっていう大学院の友達で、
マスターズはちょっと戦争で若くして亡くなってしまうんですけど、結構最後までマスターズの言葉っていうのが生き残っていたり、
あとはね、ちょっと話にもあったお父さんとか娘さんとかっていうのもすごいキャラで、
本当はあと時間があれば、ストナーがキャサリンっていう教えと、
恋に落ちるわけですね。
その教えごとの恋ですよね。
でも正確に言うと、孔子で入ってきて大学に。
そうかそうか。だから完全に生徒ってわけではないですね。
でもストナーの授業を聴講したいってことで、聴講生ではあるんだよね。
そうですね。
キャサリンとの話もよかったね。
そこが一番幸せな部分で、読んでるときも幸せになれるようなところだったんですけど。
キャサリンの話で1点すごく自分好きなのは、キャサリンがストナーから学んだことも含めてなんですけど、自分の研究を広げていくじゃないですか。
で、本を書くじゃないですか。
ストナーに出版したって言わないけど、ストナーが新刊一覧の中から見つけて、
買って開いたら、ウィリアム・ストナーのイニシャル、WSに捧ぐだっけって書いてあって、
っていうところを結構送っておきましたね。
僕もそうですね。
不倫の恋だったけど、ストナーの人生にとってはなかなかいい瞬間でしたよね。
このストナーを読んでてちょっと思ったのが、ストナーって本当にいろんな嫌がらせとか邪魔が入って、
もしかすると思うような研究生活は送れなかったんじゃないかなと思うんですけど、
でもストナーってずっと水売り大学っていうところに何十年もそこで過ごしていたんですけど、
場所を変えようとかって、どっか外に出ていこうって思わなかったのかなと思って。
もしかすると今の時代とかだったら、こういうストナーみたいな状況になったら、
大学から離れるとか、違う大学に行くとか、そういう手段ってもっとあったんだろうなと。
ただ当時だからこういうとどまり続けた選択になったのか、その辺はちょっといろいろと考えさせられましたね。
なんでしょうね。ストナーって自分の意思でどこかに行きたいっていうことはしなかったですよね。
水売り大学はもう親が決めた大学だったし、
家も結局コロンビアの中ですけど、家の場所もイーディスが決めちゃったし、
自分の意思でどこかに行こうみたいなのがない人ですよね。
そうですよね。
やっぱ基本受け入れるっていうスタンスの方なんでしょうね。
この小説最後なんですけど、ストナーが死ぬところで終わるんですけど、最後がんになってしまってストナーは亡くなっていくんですけど、
最後、自分すごく好きなのはこの病気になってずっとベッドの上にいるじゃないですか、基本。
その時に結構自分の人生振り返るシーンがすごい好きですね。
318ページとかかな。
最後グレースが会いに来てくれたりとか、その時グレースが家から出てくるとき、
これで最後に会えなくなるんだなとか、悟ってるところとか。
ここ好きなんですよね。
かわいそうなお父様。いつもお辛いことばかりだったでしょう。
ストナーが。
安楽な人生じゃなかった。
だから楽をしたいと思ったことはない。
めっちゃなんだお前って思うよね。
そうですね。ここいいですね。
お母様と私のことがずっと思いになっていたんでしょう。
ちょっとここ所属の時泣きそうになってたもん。
分かります分かります。
本当最後のところでストナーってやっぱすごいと思ったのは、
がんになって、確か2週間手術を伸ばしてほしいという話を医者にして、
その2週間で自分がやらないといけない、大学の授業のテストの回答とか、
いろいろ事務処理みたいなのとか、2週間でやってしまうんですけども、
そこでうろたえないというか、そういう状況になったらすぐに自分のやるべきことをパッと切り替えてやるっていう、
そこに迷いがないというか、やっぱストナーってある意味もうぶれないというのが、
最後の最後までそれがありましたよね。
私でも一番最後の方で好きなのが295ページの2行目からなんですけど、
いや違うのとかの文章がすごい好きで。
そこ付箋貼ってますね。
ここいいですよね、本当ね。
そうですね。
この自分の人生を振り返ってのとこなんですけど、
60歳の時が近づいた今、自分にはもはやあのような情熱の力、愛の力が残ってないのではないかと思った。
いや違う、これからも決して失うことはない。
昔からずっとあった。
青年時代には辞めにくむにも何考えもなく、それを行使した。
アーチアスローの手ほどけを受けた。
あのもう何年前のことだろう。
自分の探求にもそれを行使した。
初めての交際から結婚へと申し出した愚かしい無知の日々には、イリリスにそれを行使した。
キャサリンに対しては今まで知らなかったアゲストでそれを行使した。
思えば自分の人生の一瞬一瞬すべてにそれを行使し、そう意識しない時にこそ最大限に行使できたのかもしれない。
それは精神的な情熱でも、肉体的な情熱でもなく、両方を包括する力なのだ。
すごいなと思って、ここの文章。
この力こそが愛の本質、まさに愛の真髄だと。
ここすごいなと思いましたね。
最後こういうふうに閉じていくし、本当なんかね、第17章めっちゃいいんですよね、一番最後の章。
そうですね、最後の17章って結構セリフ以外のところの語り、セリフがね、見舞いに来た人たちとやりとりあるんですけども、
その後ね、そうですね、さっき人生振り返りみたいな話ありましたけど、そこのところの描写はすごいいいですよね。
この本当最後の文章すごくいいんで、これはもう読んでいただきたいなと思います。
多分すごく感動すると思います。
じゃあ最後、いつも通り、あの感想をどんな人に読んでもらいたいか、ちょっとお話しして終わりたいと思います。
で、私から、これは最後にですね、ちょっと今話したんですけど、静かな感動が待っている作品です。
本当にストーナーが自分の人生を振り返るところは、なんかすごく心に残る文章が多くて、とても自分の中でも特別な5つになってます。
これもう一番最後の17章を読んでるときに、いずれ自分にもこんな瞬間が訪れるのかなと思ったりして、なんか考えながら読んでしまいましたね。
人生はいいことばかりじゃないし、悪いことの方が目立ったりすることも多いなと思うんですけど、
ストーナーの人生はどう考えても辛いことの方が多かった人生だと思うんですけど、
でも彼はですね、その中で何か大切にしたりしてたんじゃないかなと思います。
なんかこう読んでるとすごく信念が変わってないように思うんですけど、
でもその都度その都度諦めたりすることも覚えたり、妥協することもしたりして、
いろんなことをこう飲み込んでいった人生だなと思っていて、
なんていうかその変容っていうのを一冊で見せてくれるすごい小説だなと思いました。
最後それをまとめる文章が本当にすごいです。
なので基本的にはこの本は全ての人にお勧めできる本だなと思っています。
一番最初、みなさんも言ってたんですけど読みやすいし、かなり丁寧にストーナーの心情が書かれているので、
他の文学作品とかに比べて読みにくさみたいなのが本当にないので、リーダビリティがすごく高い小説だなと思っています。