1. 文学ラジオ空飛び猫たち
  2. 第119回 遂に翻訳された最も謎..
2023-05-29 1:17:18

第119回 遂に翻訳された最も謎めいたロシアの傑作長編「チェヴェングール」アンドレイ・プラトーノフ 著

【今回の紹介本】 ■『チェヴェングール』アンドレイ・プラトーノフ 著 工藤順、石井優貴訳 作品社

ロシア文学の最後の傑作とも形容される本書。

翻訳不可能と言われながら昨年ついに翻訳され、さらに今年の第九回日本翻訳大賞を受賞(トレヴァー・モリス著、舩山むつみ訳の「辮髪のシャーロック・ホームズ」と同時受賞)。

100年前のロシア革命後にあったかもしれないユートピアを描いていますが、果たしてそこはユートピアだったのか。コミカルなセリフと詩的な地の文で綴られる大長編の魅力やストーリーを話しています。

ぜひお聴きください。

【番組内で紹介したトピック】 ■『チェヴェングール』アンドレイ・プラトーノフ 著 工藤順、石井優貴訳 作品社


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案内役の二人は、 東京都内で読書会を主催する「小説が好き!の会」のダイチ

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#本 #小説 #読書 #読書会 #文学 #海外文学 #ブック


00:01
文学ラジオ空飛び猫たち。 100年前のロシア革命後にあったかもしれないユートピアを描いた幻の名作
翻訳不可能と言われていたが、2022年に訳され、さらに第9回日本翻訳大賞を受賞した 第長編チェヴェングールを紹介します。
どうもみなさんこんにちは。文学ラジオ空飛び猫たちです。 この番組はいろんな人に読んでもらいたい、いろんな人と語りたい文学作品を紹介しようコンセプトに
文学と猫が好きな2人がゆるーくトークするポッドキャストです。 パーソナリティは私大地と三重の2人でお送りします。
文学のプロではない2人ですが、お互いに好きな作品を時には熱く、時には愉快にそれぞれの視点で紹介していく番組です。
今回紹介するのはアンドレイ・プラトーノフのチェヴェングールです。 工藤直さん、石井雄貴さん役で作品社から2022年に出版された本になります。
ついに来ましたね、チェヴェングール。 そうですね、すごいドンキボンなんですけども。 いやーすごいですよ、もうヤバいですね。
皆さんこれはあれですね、例のやつですね。 今年の日本翻訳大賞を受賞した作品というので、このラジオで過去2年
日本翻訳大賞の最終候補が残ったものをね 紹介してきたんですけど、今年もですね
最終候補に残ってきた作品は取り上げていこうと。 その中でもこのチェヴェングールは以前に紹介した弁発のシャーロックホームズと一緒にですね
同時受賞という形で今年、賞を取っているんで、本当大注目の作品というので、これはもう絶対に取り上げるしかないということだったんですが、
ただちょっと読むのが大変だったっていう。 そうですね、私はおそらく3時間前、4時間前に読み終えましたね。
そうです。土曜日の夜やってるんですけども。 今までで一番読んでから紹介するまでのタイムラグがない、追い詰められた状況で紹介している本になりますね。
僕も今5月13日でゴールデンウィークは終わってるんですけども、多分読み始めたのはゴールデンウィーク入ってからかな。
結構時間あって、3部作なんですけど、第1部ぐらいまではゆっくり読んでたんですけど、
第2部ぐらいから、このペースで行くと収録に絶対に間に合わないって気づいてですね。 しばらく徹夜続きで読んでましたね。
そんな本ですが、これからいろいろ話しておきますが、日本翻訳大賞の受賞式がですねゴールデンウィークにありました。
私と三枝さんも参加させていただいて、いろんなお話聞けてすごく楽しかったです。
この翻訳者の工藤直さん、石井雄貴さんからもサインいただけたので、私と三枝さんはサイン本を今持ってますね。
03:01
お互いにサイン本を読んで収録に臨んでます。
あと、弁発のシャールクホームズの舟山睦美さんからもサインいただいて、ちょっと我々ね楽しんで帰ってきましたね。
受賞式楽しかったですよね。
楽しかった。
工藤さん、石井さんの朗読も聞けたんですね。
もちろん受賞式でインタビューとかですね、自弁狂についての話っていうのを聞けたんですけども、
朗読も聞けたりして結構参加して楽しかったって。
うんうん。
そのね、そうですね。
すごい盛り上がってましたね。
この翻訳話っていうんですかね、先行員と受賞された翻訳者の方たちとの話っていうのが。
めっちゃ楽しかったですね。
で、ちょっとそのあたりの話はですね、改めて番外編で、おそらく来週かな、の番外編で話したいと思っております。
で、今日はもう自弁狂の話をがっつりしていきたいと思ってるんですけれども、
そもそも私はですね、自弁狂自体は本屋で見て、なんかヤバそうな本出たなって印象だけは。
そうですよね。
その程度の知識、なんか分厚い本あるぞみたいな。
作品社か、絶対いいやつだけど、ちょっと読むのは大変かなみたいな感じで、ちょっと遠巻きに見てたんですけど。
日本翻訳大賞の候補になって、改めて知ってこの作品のことをですね。
そしたらもうめちゃめちゃ興味が湧いてきて、
まず、翻訳不可能と長年言われていた100年以上前の作品を結構ですね、若い2人が訳してるっていうところもあって、
なんかすごい面白そうだなと思いました。
そうですよね。
日本翻訳大賞の候補になって、最終候補じゃなくて候補になった段階で、
あ、これはクリアだなって思ってたんですけど。
で、その後ですね、このラジオの企画までいかないかもしれないですけど、ツイッタースペースで話をするっていうことになって、
最終候補5作はちょっともう読み切らないけど、冒頭と解説だけは読もうかなと思って、
チベングールの工藤さんの方ですね、石井さんの方の役者跡書きはなかったんですけど、
工藤さんの役者跡書きを読んだらめちゃめちゃ熱くて、
それでもう多分これが来るんじゃねえかなっていう、こんななんか読みたくなった役者跡書き、俺初めてかもしれない。
なんかすごい熱いこと書いてるなと思って。
ね、そうですよね。この跡書きの一番最後がすごいメッセージ性が強くていいんですよね。
最初ね、ゆっくりね、作品の解説みたいなのから入ってたのにね、621ページのね、弱い生命が放つほのかな光あたりからちょっと、
熱くなってきてね、ずっと黄金虫が、黄金虫変装曲か、俺撮ると思ったんですけど、チベングールだなと思いましたね。
まあもう一冊は受賞ならずだった、スモモの木の刑事を私は押してたんですけど、でもやっぱりチベングールでしたね。
僕も本当に日本翻訳大賞の最終候補に残らないと読んでいなかった作品でしたし、なかなかその本屋で見かけてじゃあとかですね、
06:09
なんか自分から読もうって思うかというとですね、なかなかそうはなりづらい、結構やっぱり長編で、
しかもロシアの100年前に書かれた本ということで、ちょっと難しい話かなと思っていたんですね、その潜入感で。
なのでなかなか自分ではこういう本は読まないかなと思ってはいたんですけども、やっぱり翻訳大賞の候補に残って、最終候補に残って、いろんな話を聞いてですね、
出会ったりあと、ちょっとネットで調べたりするとですね、これが相当面白そうと。僕がですね、ロベルト・ボラーノっていう本当にすごいしょうもないこととかをですね、
すごい真面目に詩的に書いたりしているような作家がすごい好きなんですけども、なんかそんなですね、本当にこのしょうもないことをすごい文学作品として仕上げているかのようなね、
これはもうちびんぐるで、しょうもないと言うとちょっと失礼になるかもしれないんですけども、なんか本当にすごい、でもとにかく面白い作品であるっていうのがですね、ちょっと分かってですね、
自分好みだ。それでもうこれはもうやっぱり読みたくなりまして、でやっぱり思った通りめっちゃ面白かったんですけども、結構僕最後は泣けてきたというかですね、すごいなんかもうそうですね、最初は笑って読んでたんですけども、
最後やっぱりそのちょっと感情としては、なんかその本当にもうちょっと悲しさというかですね、もうそこがやっぱり最後読んでいるとあってですね、この感情のギャップはすごい自分の中ではこんなに作品最初と最後で読んでて感情変わるのかって思うくらい変化が自分の中にありましたね。
これちょっとネタバレになっちゃうからあんまりラスト言えないけど、ラストの俺一文かな、あのとことかすごい好きだな。 あの、えっとある人物のセリフ、あーもうこれ言っても読んだ人しかわからないと思うけど、あの、ただで連れてきてやるっていうセリフがすげえ刺さったもんね、俺。
そうなんですかね。 いやでもなんかすごい世界を見れたような気がしてですね、いやこれ本当難しそうな作品って先入観で思っていたんですけど、そんなことはないなとは思いましたね。 あ、そうだね、うんうんうん、あのロシア600ページっていうだけでね、だいぶビビってたけどね。
そうですね。まあ確かにその、読むのに慣れとか必要な部分はあるかもしれないんですけど、まあまあちょっとね、あの読んでいけば、まあ小説好きな人やったら、まあね、あの十分読んでいけるかなと思いますね。 そんな難しくはないですね。
ではですね、あの、著者のアンドレ・プラトーノフのちょっと説明をしようと思います。 この人はですね、1899年にロシアで生まれてですね、最初はその技術者ですね、鉄道、鉄道の技術専門学校とか出たりしてですね、まあそういった、まあその作家ではない、その仕事ですね、そういうのをするんですけども、まあとはいえ、あの10代の頃から文章を書いてですね、まあ詩とか小説かな、
09:06
書いて発表はしていたと。20代後半ぐらいからもその作家として活動をしていって、このチェベングールも完成したのが1929年なので、もうおよそ30歳ですね、プラトーノフが。
20代後半の時に書かれたと言われていて、すごいなんで、若い時に書いた作品で、このチェベングールはこのプラトーノフが完成させた唯一の長編小説とも呼ばれていると。
まあとはいえですね、じゃあこのプラトーノフとこのチェベングールというのは、なんて言うんですかね、ちょっと国から目をつけられていて、出版はされなかったと。なので作家として文章を書いてたんですけども、それが公になったのは本当、死後、もう何十年経ってから、まあそういう意味ではすごい不遇の作家と呼ばれていると。
で、死後、チェベングールに関してはもう60年ぐらいして、1988年にもう全文が公開されて、で、後々評価されていくと、もうロシアにすごい作家がいたというですね。で、日本でもちょっとずつ翻訳が、まあそのロシア文学好きな人だったらもう知っている作家で。
ただその翻訳がそこまで進んではいなかったので、ロシア文庫をそこまで知らない人からすると知らない作家であるというですね、まあそのような位置づけですかね。まあそういう意味ではですね、まあおよそ100年前の作家であるんですけども、本当ここ最近という言い方あれですけども、近年になって評価をされているという、そういうのがプラトーノフであると。
チェベングールも英訳が完全版なのかな、最近出たみたいな話も出てますよね。
そうですね、最近出たか、そうですね、まあ近々出るか、そのぐらいですね。
そうか、どっちだっけ、うんうん、みたいですね。いわゆる再評価されているタイプの作家ですね。
そうですね。ちなみに作品社からプラトーノフコレクションっていうのが2025年に送還されるんですけども、全2巻で、幻の作家の全貌がついに明らかになるっていうですね。
翻訳大賞受賞式行った時にチラシをもらいまして、こういうコレクションも出すんだってちょっと思ったんですけども、そういう意味では本当これからプラトーノフっていうのがより知られていくんじゃないかなという。
そうですね、これちょっと第1巻第2巻年代で分かれているからね、ちょっと両方読んでみたいけど、結構ヤバそうですね。
なんか書く600ページっていう。
そうなんですよね、なんかすごいですよね。
まあちょっと楽しみに待ってましょう。
そうですね。
じゃあちょっと具体的に作品紹介に入っていきたいと思います。
12:00
まずあらすじを私の方から。
これはもう本当出版社のあらすじになります。
愛と憂鬱のユートピア、ロシア文学の肥沃な森に残された最後の傑作、本邦主役。
死への興味が講じて、湖に自ら身を投げ出した父親の息子、アレクサンドル、サーシャはドバーノフ夫妻に引き取られて成活するようになり、やがてポリシェビキとして彼の同伴者であり、
親友のコピョンキンと共に共産主義を探して権益を放浪し、共産主義が完成した理想郷、チェベングールを見出す。
最も謎めいていて、最も正当的でないロシア作家とも称されるプラトンオフの代表作にして生前に完成した唯一の長編小説。
チェベングールは世界史的な規模のインパクトを持った第一次世界大戦やロシア革命を念頭に置きながら、現実を逆転させたような事柄を描いた神話にあふれている。
それらを通してあるいはそうであったかもしれないロシア革命が描き出されている。
不解説 古川哲
あるいはそうであったかもしれないロシア革命
付録 pp.padolini.andre.planotofのチェベングール
これあのイタリアの人ですね
イタリアの人のチェベングールに関する文章が付録でついています
プラス関連地図と主な登場人物という付録がついている
ちょっとですね豪華な
なんか付録が結構豪華なんですよね
10ページぐらいある
付録で
この文にもですね
沼野恭子さんが文を寄せていますね
革命後に生の意味を問い続ける思考の魂
翻訳不可能と言われた20世紀小説の最高峰の一つが
ロシア的タスカ
のキレの中から
ついに全ボールを表した
というちょっと文も書いているぐらいすごい作品ですね
でなんかいろいろ今言ったんですけど
要はロシア革命のあたりの話で
この主人公のアレキサンドルはですね
ポリシベッキ
多数派とかという意味だったんですけど
後の共産党の流れを汲みする一派として
共産主義を探す旅に出て
そしてチェベングールというユートピアの存在を知って
その場所に入っていくと
そういうのが大枠ですね
そうですね
ただこのストーリーと言いますか
この作品について
この後触れていくんですが
その前にですね
ちょっとこの作品の背景みたいなところをですね
ちょっと先に話したいなと思います
それを知っている方がですね
よりこのちょっと作品理解も
しやすいかなと思いますので
そもそもこのチェベングールという作品なんですが
すごく翻訳するのが難解な作品であると
言われていて
だからその一説では翻訳不可能と
言われていて
ロシア語以外の言語で表現するのは
ちょっと無理じゃないかと
そのように言われていたんですけども
ついに日本でも翻訳されたというのが
今回これがすごいことだと
ちょっと言われていまして
さっきのですね
このチェベングールが言われていた
あらすじのところでも話し終わったんですけども
そもそもこの作品は
1917年に起きた
ロシア革命の後
15:01
その後ですね
1930年代にスターリーによる独裁政権というのが
ロシアでは待ち受けていたんですけども
その手前ですね
1920年代後半からに
書かれて1929年に
このチェベングールは
完成したんですけども
そういうですね激動というか
不安定な状態で
これからどうなるんだろうかと
その結論というのがまだ
わからない段階で書かれていて
なのでちょっとさっきもあらすじの中で
その解説からですね
述べられていたのが
ロシア革命とか第一次世界大戦
というのが踏まえて
現実を逆転させたようなこと柄を
書いたそういう小説であると
それでその小説
というのが描いているのが
あるいはそうであったかもしれない
というですねなのであれなんですが
チェベングールを読んでて
これがロシアのリアルなのかって
そう思わせるところは
ちょっとあるんですけども
でもそれは実はその実際の
逆のことがだったかもしれないし
この辺が確かにちょっと
不思議で
もちろんフィクションではあるんですけども
だからやっぱりすごいリアリティも
あるような書かれ方をしているんで
まあでも
ロシア革命の辺りのことを
歴史の辺りのことをちょっと頭に入れておくと
理解は深まるかなとは思うんですが
私はあんまり
詳しくないというか
多分古典ラジオのウクライナ編で
聞いたくらいの知識しかないので
あれってロシア革命ってどれぐらいの話か
ちょっとあれだったけど
でも僕もちょっと
古典ラジオのロシア界というか
その辺りじっくり聞いてから
本当は読みたかったですね
そうですねなのでちょっとこれから
チェベングールに興味持ちました
古典ラジオやっぱ
ロシアの界を
聞いてからの方がもしかしたらめっちゃ
面白く読めるかもしれない
日露戦争とかね
日露戦争とかね
第一次世界大戦とか
最初の方でも話していたんですけども
このチェベングールが公開されたのが
プラトーンの方が帰ってから
60年
約60年後の1988年で
これがですね
当時の日本でも
ファーコフというまた同じくロシアの作家がいてですね
その人が
巨匠とマルガリータというこれもすごい
面白い長編を書いていて
それと並んで20世紀ロシア文学の
最後の砦と言われていたそうで
このチェベングールと巨匠とマルガリータ
そういったロシア文学の
その界隈というんですかね
あるいは文学的な人たちから
翻訳が待ち望まれていたんですけども
それを工藤さん石井さんの若い翻訳者の方
2人が今回
もかかにチャレンジして
成し遂げたというそのような
背景があってですね
これは結構ですね
小説の後書きとかですね
あと解説とかでもこの辺りの作品の
背景であったり翻訳の
背景であったりというのは述べられていますし
あと作品者の
ノートですね
そこに沼野京子さんと
翻訳された工藤さん石井さんと
18:01
3人で定談している
記事があってですね結構そこも
ボリュームたっぷりにこの作品について
触れていてですねもしですね
知弁グール理解を深めたいなと
いう時にはそういったもの
そういった参考になるような
情報というのが本の
後ろであったり
ウェブ上でも公開されているので参考にして
ほしいなと思いますねあとお金を
払えばですね複読本も
出されているのでそういったのをね購入すれば
よりもっと深い情報を得ることが
できると思いますのでちょっと今回我々は
その複読本まではですね
ちょっと購入して
なんてということはしてないんですけども
それだけこの知弁グールっていうのも
なんかその作品
単体の面白さはもちろんなんですけども
作品のやっぱりその背景
というかですねもっとその知れば知るほど
やっぱりこの深みがある
作品だと思いますんでそれを解説
を実際翻訳された
工藤さん石井さんであったり
研究されている方がいろいろもう
既に書かれているものがあるので
この作品者のノートを三重さんに
教えてもらって私は読了直後
読んだんですけどなんかめっちゃ理解が
変わりましたね
でこの作品者のノート自体
結構ネタバレには配慮されて
なんだろう書かれているというか
定談を多分文字起こししたのかな
だと思うのでネタバレには
結構配慮されているので
読む前に読んでも全然いいかなと思います
そうですね
むしろ読む前に読んだ方が
作品に興味よりもって
モチベーション高く読めていけそうな
気はしましたね
ああいう定談を出されて
すごいいいなと思いましたね
ここからですねちょっとその作品の
まず魅力というところに触れていきたいな
と思います
一つ目がですねこの作品
本当全体に
不条理な面白さに溢れているというのが
ありまして
これがどういうことかというとですね結構
登場人物たちが
今の我々からすると
本当理解が追いつかないような
ちょっと意味不明なですね
感情のオンパレードをするというですね
共産主義の
名のもとにであったり
何かの名のもとにであったり
だとは思うんですけども
それがなんていうんですか
シュールであり
とにかく面白いという
なんか忙しいよね
急に怒ったり
急に悲しみを悟ったり
何でしょうね
こっちが想定している文脈
ではないんですよね
その会話のキャッチボールがあるとしたら
最初のセリフがあって
もう次のセリフには
想定外の
急に怒ったりとか
急に悲しんだりみたいな
もうそうなるのっていう
翻訳対象の時に岸本幸子さんが
こういった不条理な部分を
ジャンプで昔やった
漫画の
ボボボーボー
ボーボボーというですね
これも何でしょうね
有名な漫画があるんですけども
それみたいって言ってて
いやいやでも確かにねわかりましたね
21:01
僕最初読んだ時のちょっと思ったのが
本当登場人物すぐ切れるんで
ちょっと昔のヤンキー漫画
読んでるような感覚はありましたね
でもね逆にそれが
面白くてですね
ちょっと漫画読んでるみたいな感覚で
読めていってですね
特にセリフのところ
そういうので読んでいくのが逆に
苦ではなかったんですよね
うんうんうん
このいつら本当怒ってばっかだなみたいな
口が悪いしみたいな
ラジオのアフターシックスジャンクションで
翻訳大賞
受賞された後に
工藤さん石井さんがゲストで出られて
その時に石井さんが
言ってたのかなこのセリフを結構
石井さんの方が考えられていてですね
ジャンプの漫画を
参考にしたっていうようなことを
言われていてですね
それは確かに
ちょっと鬼滅の刃感ある
セリフあるよね
ちょっと思ったもんな
ヤンキー漫画っぽいなとは思いますけど
あーなるほどね
北東の剣みたいな感じというか
あーうん
そうですねやたらその
セリフの最後にびっくりマークというか
勢いがめっちゃあるんですよね
これはちょっと気にはなっているのは
この役者の方たちの
センスなのかな
他の人が役したら全く違う
口調になるのかな
気になりますね
他の人が役してたらこのセリフとかどうなってたんだろう
大体あれだもんね何とかじゃねえかよ
そうなんですよ
貴様とんだ何とかやろうだな
何とかやろうだとか
ロクでなしの機械工メガとかですね
そんな
口が悪いんですよね基本的に
出てくる人たちが
不条理な面白さというところでは
いっぱいあって
後でも
言うかもしれないんですけども
例えばこれはあるシーンで
組織の幹部会議で
主人公の
名優のコピョンキンという人が
提案するんですけども
複雑化しないといけないと
そういったのが一律に
全員賛成とかですね
形式的なものじゃなくてちゃんと反対の人が
いたりしないと
複雑化しないとよくならないんじゃないかと
そうしたら議長が
だれだれさんは
常に反対を言える反対係になってください
という指名して
もう形式化してしまうんですよね
でその後
危険役も一人
決まったりして
常に例えば10人いたら
8人賛成で
一人反対一人危険というのが
もうすでにやる前からそう決まっちゃう
っていうですね
こんなちょっとアホみたいな出来事があったりとかですね
この辺とか読んでて他の部分もそうなんだけど
会社とか社会の
今のね
よくあることだなと
読んでた
多分その当時の
社会の風刺っていうのはあったと思うんですけど
それって今の
世の中での
何か
24:01
風刺になって
実はなってるところもあるのかもしれない
なんかアホらしいなって思うような
ところとか結構あったりして
とにかく面白いという
個人的にはちょっと
不条理とはちょっと離れちゃうんですけど
文章ですね
さっきもセリフが
セリフというか言動が
予測できないっていう部分があるんですけど
字の文がね
めっちゃ何ていうか
字の文も予測できない
表現が多いんですけど
でもすごく綺麗で
最初読み始めた時からこれすごいなと思って
すぐに魅了されちゃいましたね
どのページにも一個か二個
すごい良い表現とか言い回しがあって
それがもう
めっちゃ良いなっていうか
読んでて気持ちいいなっていう
そうですよね
文学的な表現というか
そういうのがあって良いですよね
ロシアのすごい名作
小説を読んでるっていう
ほんとそんな感覚が
あれだもんな
6ページ目で一番最初に
風船張ってるんだけど
そこ結構良いんだよね
10人とっての森のざわめきと同じことだった
海に入ってこないのだ
これだけで
この彼
ザハール・バーボロビッチっていう
登場人物なんですけど
すげえ好感を持ってしまう
こういうのばっかなんだよね
すごい良い
読んでて気持ちよかった
あと結構この
荒野の描写とかですね
星空の描写とかも出てくるんですけど
それもすごい
詩的というか
すごい良い字の文で描かれていて
人物たちの
はちゃめちゃさとか
セリフの口汚い感じと
この字の文の文章と
ギャップがめっちゃ良いんですよね
良いよね
これはどっちなんだろうね
結構訳文のセンスの良さがあるのかな
字の文の美しさ
それはあるかもしれないですね
気になりますよね
こういうところほんと
明らかに日本語のチョイスいいからね
そうですね
確かに読んでると
特に第3部のパートあたりから
やっぱり神話感が
すごく強く出てきましたね
確かに
これも
なんでしょうね
なんでそんな神話っぽくなったのかって
ちょっと説明は長い話になりそうですけど
とにかく
よく訳の分からないまま
進んでいくんですけど
何か芸術的というかですね
すごく美しいという
なんとも言えない魅力がある
あれなんだっけ
社会主義か共産主義には
芸術はいらないんだって
話ができたところが
どこだか全然覚えないけど
結構衝撃で
怒った気がする
なのにすごい芸術的な文章だ
みたいな
そういうところで
魅力の話でもう1点
ちょっとしたいと思いまして
27:01
それが作品全体から
漂う曖昧さであったり
虚しさですね
これもさっきの
なんだかわからないけど美しいというのも
含まれているかもしれないんですけど
この作品に出てくる
登場人物にしても
ロシアという国にしても
チェベングールという村にしても
何かすごく不安定な
状態で
なんていうか
不条理さも
含まれていると思うんですけど
登場人物も単純ではないんですよね
セリフだけ
切り取るとめっちゃ
単純な人間なんじゃないかって
思ってしまいそうなんですけど
どうもそうでもないと
どういう人物なのか
あとはロシアがどういう国であるのか
チェベングールがどういう村
共産主義とか
その辺が明確ではないのかなと
すごく思いました
曖昧さというのが全体的に
あるなと思いました
この作品社のノートの
定談の記事で
そこの話も
されていて
この作品の中でタスカーという単語が
80回ぐらい出てきて
それはもう
この小説の中でキーワードとなっていると
日本語にはない
言葉でざっくりした意味だと
自分には何か大切なものが
欠けていて悲しいという
そういう状態を表すみたいでして
やはりその
登場人物はみんなタスカー
自分には何か欠けている
というそこが当てはまると
言われていて
一応この作品の中ではタスカーという単語は
虚しさと
訳されているみたいで
これただ読んでいると
やはりこの虚しさというところは
常にかなり必死
感じるんじゃないかなと思います
僕も最初は本当に
面白いなと思って笑って読んでいたんですけど
やっぱり途中から感情が
だいぶ変わっていったので
そういうところは
このタスカーの話を
記事で読んで
なるほどなって思いましたね
そこは本当にすごく大きな魅力かなと
思っています
あともう一点
タイトルであるチェベングールという
言葉自体もそもそも
存在しない言葉で
ロシア語にもないみたいな
プラトンオフが作った
言葉でして
チェベングールとはこういう意味であるというのは
明示はされていなくて
すごく曖昧な単語と言われていると
いろんな仮説が
あるんですけども役者
後書きで紹介されている
仮説では
永遠のざわめきという
そのような意味で解釈することが
できるという
そのようなことが言われていて
チェベングールという
とても曖昧であるという
本当に掴みどころのない
小説でそこがすごく
いいなと思いましたね
そうですね
このタスカーという言葉は
割と役者後書きでも書かれて
30:01
いたけれどもこの作品者のノートを
読むと結構理解が深まって
なるほどなって思いましたね
読み終わった後に作品者のノートを読んで
腹落ちしたのがここで
ずっとこの小説みんな
大切なものが書けていて
辛いとか悲しいとか
それをどうしても求めてしまうみたいな
人たちばっかり出てくるなと思っていて
そこにやっぱり共感というか
引っかかってくるところがあったんだなというのは
改めて感じましたね
みんなどっかちょっとバカなんだけど
バカじゃない部分で求めてるんだよなみたいな
なんかそれがすごくあった
そうですよね
結構やっぱり
人間らしいと思うんですけども
うん
なんか本当にも
本能的と言うんですかね
うん
国の中では
共産主義とか
なんとかこういう思想を
大事にしていこうという
動きがあるんですけど
でももちろん
理想は求めてるんですけども
でもそれを本当に理想を
求めていて
現実とその理想との
理想を現実に
してしまおうとして
それで無茶苦茶になってる
っていうようなですね
それをなんて言うんですかね
本能的にそうやってるかのような
感じですね
ある意味その
空気を読まないというかですね
理想はこう言ってるけど現実はこうだしな
とかっていう
そういう俯瞰した見方ではないなと
本当にもう
ちょっと相撲心に理想を
生きようとして
無茶苦茶やってるっていう
むなしいっていうですね
それがね600ページ
ある分どんどん深まってるからね
とんでもないよね
どんどんどんどん深くなってるから
うーっとなる
ここからですね小説の内容
に踏み込んだ話をして
いこうと思うんですがその前に
登場人物ですね
このやっぱり小説
すごいたくさんの人物が出てきて
ですね主要人物っていうのも
何名かいるんですけども
主要人物ではない人たち
ちょっとした人たちにも
結構逸話があったりも
パンチの効いた人がいたりしてですね
非常に面白いと
僕はやっぱりその
今回先入観でやっぱりちょっと
政治的な話かなと思っていたんですけども
やっぱり読んだときの
印象としてはこの中
出てくる登場人物たちの
群像劇が非常に面白くて
そこのドラマに
夢中になったなというのが
個人的には感じたところでしたね
でちょっと
本当簡単にですね
主要人物を何名かだけ
ちょっと紹介
こんな人がいますという紹介して
その後ですねストーリーを
軽く触れていきたいなと
思っています
まずですね主人公ですね
アレクサンドル・ドバーノフで
サーシャという呼び名も
あるんですけども文中で
33:01
ちょっと注意点がですね
主人公がアレクサンドル
サーシャ・ドバーノフという
3つのですね名前
表記がされることがあってですね
アレクサンドルって書かれていて次の文では
ドバーノフと書かれていて
次の文ではサーシャと書かれていたり
してですねこの人
誰が誰なのかってなりがち
なんですけども結構それはもう
ロシアの小説あらわれで
一人の人物にいくつもの
名前があるというですねまあでもこれは
呼んでいけばすぐに慣れるので
主人公に関してはちょっと
名前表記のところは覚える
必要はあるんですけども
アレクサンドルが作中では一番
穏やかというか
平穏な人というかですね
一見すると
常識人っぽい
立ち位置では描かれてはい
ましたね
一番口が悪くないし
口が悪くないというかね
感じですよね
なかなか割と
中立というか流されやすい
ところもあるのか
ところもあるかもしれないけど
主人公らしい主人公といえば
周りが個性が強いので
そういう点ではですね
ちょっとあえて控えめな
感じの主人公であると
まあでも
結構僕は好きでしたね
このサーシャは
結構迷ったりするしね
悩んだりするし
なかなかチェベングリが
ないし
恋愛するのかしないのか
はっきりしないとかですね
いろいろあるんですけど
この3つ名前があるんですけど
アレクサンドル、サーシャ、ドバーノフ
基本的に家族といるときかな
割と親しい人といるときは
サーシャと呼ばれていて
ドバーノフは割と仕事関係の
方というか
そういう感じで分けている感は
ちょっとあるかな
でも完全じゃないんで
よく分かんないけど
ちなみにラジオでは
主人公を何と呼びましょうか
僕ずっとサーシャと呼んでましたね
サーシャいいんじゃないですか
頭の中ではサーシャ
次の人物が
ザ・ハール・パーブロミチという
人物で
サーシャの第二の育ての親
ですね
サーシャが主人公が複雑
でして
お父さんすぐに亡くしてしまって
育ての親という人が
現れるんですけれども
引き取られるんですけど
その引き取られた人にもちょっと
捨てられてしまって
その後
ザ・ハールに引き取られて
第二の育ての親
お父さんがいるという
そういう人ですね
ザ・ハールは職人肩着な人で
結構第一部では
ザ・ハールの話が展開されると
サーシャより
ザ・ハールがメインで
語られているという
重要人物ですね
この人がね
この物語で一番最初に出てくる人で
36:01
ちょっとなんか他の
人間なんか本当どうでもいいよみたいな感じで
出てくるんだけれどもめちゃめちゃ
サーシャのことを可愛がるというか
気にかけ始めて
サーシャと過ごしていくうちにサーシャを育てたいのかな
っていう願望も強くなってきたのか
何なのか分かんないけど
奥さん作ったりとかして
ちゃんと働いたりとかして
すごくサーシャのために動くね
サーシャ引き取る前からも
サーシャのことがすごい気にかけていたんですよね
そういう意味では
サーシャってすごいモテるんですよね
なんていうか育ての親も
モテるっていうのが
人として好かれるというか
この後紹介するコピョンキン
っていう人とかもみんなサーシャが大好きで
なんでみんなそこまで
サーシャのことが好きになるのかっていうですね
そこは謎な部分ではあるんですけど
あれなんだよね
俺すごい読んでて思ったんだけど
ザ・ハール・パーブロビッチっていわゆる
額がない感じの設定で出てくるんだけど
時々っていうか結構頻繁かな
なんか出てきたときは
割と深いことを言うみたいな
基本的にすごい有能だと思いますね
この仕事が
やっぱすごいできるんですよね
職人なんですけど
機関車の中で
働くときとかも
やっぱりその学習能力が
高いというかですね
すごい変われるもんね
親方にすごい気に入ってもらったりして
次がですね
プロコーヒー・ドバーノフ
プロシカ
という名前で呼ばれたり
プロコーヒーとかで呼ばれたり
するんですけど
サーシャの最初の育ての親は
ドバーノフ家に最初
敷き取られるんですけども
そのドバーノフ家の子供さんが
プロコーヒー
結構このプロシカはね
チベングールという作品の中では
ちょっと頭が切れるタイプというかですね
ある意味ちょっと自分の利益を
ちゃんと計算して
動こうとしているような
人にはすごい嫌われたりも
するんですけども
ちょっと頭のいい人物ですね
あと
すごく自分の欲求に正直というか
欲望に正直というか
そのためだったら
人を騙したりとか
奪ってしまってもいいと思っているタイプの
なかなか鈍欲なタイプの
登場人物ですよね
サーシャと完全に対比されるというか
主人公と全くタイプの違う
人間だなという
これもですね
とはいえ最後まで言うとですね
このサーシャとプロシカについて
それぞれどう思うかというところ
絶対もう意見
最初に思っていたのとだいぶ変わってくるかな
というのが
プロシカでちょっと面白かったのが
プロシカもチェベングール
という村に住むようになるんですけど
チェベングールの統治者から
女を連れて来いと言われて
プロシカが村を出て行って
分かったと言って出て行って
僕てっきりですね
建前女優って
39:01
あとは適当な嘘ついて
連れてこないと思ってたら
本当に連れてくるんですよね
女性を
そのシーンとか結構笑いましたね
本当に連れてこれるんだと思って
たぶらかしてとか言ってるよね
それを本当に実行する
それを成功させるというのが
面白かったです
やっぱね
プロシカそういう
有言人口じゃないけどすごい
そんな無理なんだ絶対これ
適当な言い訳で
誤魔化せるのにという
読んでる側は思うんですけど
プロシカはあれなんですよ
ドバーノフって名前を持ってるので
主人公サーシャと同じ
苗字を持ってるので
作中でドバーノフってだけ書かれたときに
一瞬どっちだか分からない
もちろん文脈とか
シチュエーションとかから
全然判断できるんだけど
一瞬分かんなくてあれここって
サーシャいないはずだからこれはプロシカか
ちょっと頭がぐるっと
回ったりするんだけど
最終的に口が悪いか悪くないかで
セリフで口が悪い
これプロシカだ
こいつめっちゃ口が悪いから
例に漏れてたけど
どっちがどっちって思うことなかった
結構文脈的に
さすがですね
何個かあれこれどっちってなったときは
そんなに気にせず読んでたかもしれないですね
どっちがってあまり
気にせず読んでたかもしれないですけど
次がですね
紹介するのがシチュエパン
コピョンキンという人
この人はエフィモビチという名前もあるんですけど
基本的に
コピョンキンという
表記されるんで
コピョンキンで覚えて
いたんですけども
この人もすごく面白くて
ドンキホーテ
みたいな人なんですよね
自分の中で本当に
理想のお姫様がいて
馬に乗っていて
プロレタリアの力という
名前があって
この名前が一体何なんだ
っていうのがあるんですけど
めっちゃ武闘派で
自分の
夢とか
のためなら
人をどんどん切り捨てていくっていう
ただ
サーシャとすごい仲が良くて
サーシャのことが
すごい大好きで
一緒にね
相棒みたいな
人ですね
コピョンキンは
出番めっちゃ多いから
嫌でも覚えてしまう
こいつだけど
乗ってる間にプロレタリアの力
っていう名前つけてるあたりが
ヤバいけどね
作中で一番好きだったのが
コピョンキンだったかもしれないですね
キャラとしては
大好きでしたね
まともじゃないけど
一見まともだからね
42:01
コピョンキンに関してはそうなんです
ブレてないんですよね
基本的にも
ぶっ飛んではいるんですけど
ブレてはいないっていう
めっちゃ面白いキャラなんで
その次がですね
チェプールーニっていう人ですね
これはですねあだ名みたいな感じで
日本人という呼ばれ方も
している人で
チェプールーニって表記されることが
これがチェベングールの
村の統治者みたいな人で
一応肩書きとしては
革命委員会会議長という
そういった立場の人間であると
ただこの統治者とかですね
そういう会議長っていうと
本当にいかにも村の王様みたいな
感じをイメージされるかもしれないんですけど
全然そうじゃなくて
なんでしょうね
王様みたいな立場なんですけど
ちょっとヤンキーっぽいというかですね
この人がどうやって
そういう王様になったのかってね
謎に思うぐらい変な人で
セリフがめっちゃ変なんですよね
このチェプールーニは
教えてくださいなっていうのが
口癖で
そうそう
このチェプールーニが
口癖がですね
教えてくださいなって結構
セリフで言っていてですね
それが
結構唐突に出てくることがね
たびたびあって
例えばこれはですね
サーシャとの会話ですね
サーシャが歴史は悲しい
という話を
していて
そこにはだって歴史は
なんちゃらなんちゃらって文が続くんですけど
その後チェプールーニが
その通りだって言うんですね
どうして俺が自分で気づけなかったんだ
だから万人も鳥すら
鳴かねえんだな
鳴くのはコオロギだけだが
奴らの歌なんてひでえもんだ
っていうことを言ってるんですけど
その後ですね
俺らのとこでもコオロギはずっと鳴いているが
鳴く鳥は少ねえ
ここじゃ歴史が終わったからだ
教えてくださいな
俺らにはその印がわからなかったからよ
って言うですね
わかんないんですけど
相手が言ってることが正しかったり
逆に相手が言ってるのは
いやそうじゃないって思っても
何かにつけて教えてくださいな
全部が全部そうじゃないかもしれないですが
言い方みたいにこれ
読み取れるようなそんな口癖がある
教えてくださいな超面白いですよね
とにかく言うからな
しかもその教えてくださいなって
勢いよく言う時もあれば
教えてくださいな
ちょっと脅すような感じの
この教えてくださいなには
めちゃめちゃバリエーションがありそう
映画とかで言ったら
チェプ・ウルヌイで
もう一個好きな口癖はあれですね
なんで俺は自分で考えられなかったか
面白いアイディアが部下から出てくると
なんで俺は気づけなかったんだ
ってまず言うっていうのが結構俺好きだった
面白いと思って
なんかねこのチェプ・ウルヌイは
反応がいちいち面白いんですよね
ほんとねこのチェプ・ウルヌイ
一体何者なのかって
45:01
一番なんか
謎に思った人物
ではあるんですけども
でもなんかねこれも
確かに
その役者の石井さんが
言われていたかな
このチェプ・ウルヌイ教えてくださいな
っていうのも
そんな言い方って普通しないじゃないですか
もうちょっと
教えてくださいとかですね
そういう
なんかちょっと変な言葉遣いなんですけど
あえてそうしているみたいで
チェプ・ウルヌイっていう人の
なんていうかちょっと
基本的に口が悪いんですけど
ただ教えてくださいな
教えてくださいって
言葉を口にすることが
たびたびあって
そこのちょっと
なんていうんですかね
ちょっと特殊性みたいな部分ですかね
人間としての
やっぱちょっと普通ではないというかですね
なんかねそういう
ところがある人物で
でもほんとなんかねセリフがちょっと変なんですよね
ちょっと他にもたくさん人物いるんですけども
ちょっとこの後のストーリー
を話していった後に
そういうですねちょっと印象的な
また人物とか触れていけたらなとは思っています
そうですね
ちょっと具体的なストーリーも
結構来てるけどいきますか
いきましょうか
これどうする
折れちゃう?
全然いけちゃうなら
この程度だから
ちょっとここに若干肉付けしてっていう感じで
1,2,3一気に
じゃあ合間に
一気になんか言いますね
じゃあちょっと1,2,3で
ちょっと合間合間ちょっと間を空けます
ではですね
ここからストーリーを紹介していこうと思います
全部で3部構成
になっていて
600ページのすごい
ボリュームのある話で
それをですねちょっと細かく語ると
すごいもう
長時間に乗ってしまうので
もうかなりざっくばらんな
話でちょっとですね
簡単なストーリーを
話にしようと思っています
まず始まりとしては
主人公の
サーシャですねがちょっとお父さんを
亡くしてしまって
孤児になるんですけど
一度ドバーの府家に
引き取られてその後また
ちょっと捨てられてしまって
ザハールに引き取られる
というですねちょっとそのような
流れで
ザハールとサーシャが
一緒に暮らすようになって
成長していくというですね
第一部では
ざっくりですけど
そのような流れになっています
第一部では
ザハールの
仕事事情というかですね
職人さんなんですけど
鉄道の
車両基地で
働くようになったりとかですね
そのような様子も
48:01
描かれていて
結構そこも面白いところなんですけど
ただですね
このザハールとサーシャは
これもですね
社会情勢とかですね
そういった背景があってというところ
なんですけど
あれですね
自分たちが
どこかの
政党に所属しようと
ちょっとそのように
思い立って
この経緯を見て回るんですけど
最終的には
最終的には
ザハールの案内で
サーシャが
ボリシェビキ
後の共産党に
入るというですね
そのあとですね
ちょっと展開があって
この
ボリシェビキ
共産党と言っていいんですかね
ロシアの中に
本物の
共産主義
ロシアの中ってどうなっているのかというのを
ちょっとその
視察をして
いく必要があると
なってですね
敵人者いないかとなった時に
サーシャがですね
もう
そこで任命されて
そこでそういった軍ですね
ちょっと上の方から
任命されて
サーシャがですね
ロシアのその
共産主義の現実というか
それを見て回るというですね
そのようなところが
第一部で描かれていると
であとはその
最初の子供時代に
先ほど話があった
ドバーノフ家の息子のプロコーフィですね
プロシカと
サーシャとの関係があったりとかですね
あとはその
サーシャが初恋の女性と
出会いとか別れとか
というのもあったりしてですね
まあそういうですね
結構そのサーシャの
子供から成長していく
その過程が描かれていて
結構面白い第一部ですね
おだしょー うん個人的にはもう
第一部だけでもめちゃめちゃ
楽しい小説でしたね
ここで終わってもいい小説だなと思ったかもしれない
おだしょー そうですね
普通にめっちゃ面白かったですね
でですね
ここからちょっと第二部に
移ってみます
サーシャはロシア各地を
旅するようになるんですけど
この時ですね
コピョンキンという
相棒ですね
と一緒に行動しています
コピョンキンは馬に乗って
二人でいろんな
村を見て回ると
そこでですね
サーシャがちょっとある
噂というかですね
チェベングールっていう村の
町の存在を知ることになります
51:01
でこのチェベングールは
共産主義が完成した
ユートピアと言われていて
でサーシャは
それは一体何なんだと
ユートピアってどういうことなんだと
いうことでコピョンキンと
そこに向かうと
そこに向かうというかあれですね
コピョンキンに行ってもらうんですよね
でサーシャは後で合流みたいなですね
その辺
なんでそうなったのかってちょっと
あやふやなんですけど
そういうので先にコピョンキンが
チェベングールに
向かっていくというですね
それが第2部の話です
あのコピョンキンと
えっと
サーシャは謎の別れを第2部の途中にする
っていう
ここもちょっとこれなんだろうみたいなね
コピョンキンその後悲しみがすごいんだよね
そうなんですよね
サーシャにすごい恋い焦がれている
本当にサーシャを
待ちわびれている
そうです
第3部ですね
この第3部が本当作品の
残り半分って感じなんですけど
ここからがユートピアとして
知られていた
チェベングールという
村の描写
その村での一部始終が
描かれると
そこにはチェプールヌイという
村の王様みたいな
革命議長がいて
チェペングールを完璧な
共産主義にするべく
奮闘していると
ブルジュワジーの人を排除して
ということで
いろんな人を排除しまくったら
11人かな
最終的には
3つくらい人数になってしまって
なんかもう
わけのわからない生活をすると
理想の
共産主義はこうなんじゃないか
という
ただ寝っ転がっているだけとか
何か
仕事と言っていいのか
わからないような仕事をしたりとか
よくわからないような生活を
11人くらいしているという
ただ
チェプールヌイは
これがユートピアというか
ユートピアとして
ロシア全土に
共産主義が
広まって
いってほしいというか
広まっていってほしいというか
広げていこうとしているというか
一応
チェプールヌイの中ではそういう思惑は
持っていると
先に
チベングールに入っていたコピョンキンが
サーシャを
呼び寄せようとして
サーシャなんだかんだって
サーシャも
チベングールには来て
そこには
プロウシカ
子供時代サーシャと
ドワードフケで
一緒にいたプロウシカも
チベングールには来ていて
他にもいろんな偽のある
人物たちが
チベングールにはいて
54:01
そこで
それぞれの
ドラマがありますし
チベングールという
村のドラマもあって
ある結末は迎えるという
すごくざっくりしているんですけど
そのような一部始終ですね
小説としての
そうですね
第1部旅立ち第2部発見
第3部
登場
第3部のチェベングールが
サーシャがなかなか現れないけど
現れる前に結構
チェベングールとは一体
何なんだみたいな
ところが結構長く描かれていく
感じですよね
そうですね
でもチベングール
第2部の時に
ユートピアとかっていう話をしたんですが
現状は
相当本当にヤバくて
ブルジョワとか
ハイチョフさんで人も11人ぐらいしかいなくて
しかもすごい
適当な生活をみんなしてるんで
食べるものもないし
冬を過ごすのも
非常に厳しかったりとかですね
チェプールヌイっていう
チェベングールをまとめている
男が
資本主義につながりそうなことになると
すぐ退場しますから
それは
ダメだ
そんな考えを持ってるやつが
まだいたのか
殺してしまえみたいな
でもあれなんですよね
やっぱり第1部第2部とか
それぞれの部で
やっぱり
超面白かったところが色々あって
そうですね
第1部でいうと
いきなり最初ですよね
本当に
小説が始まって結構すぐに
このサーシャの
産みの親というか
お父さんですね
が死んでしまうんですけども
それが衝撃的で
ちょっとこのお父さんも
すごい変わった人なんですよね
漁師をやってた人なんですけど
死への興味というのも持ってて
一回うっかり
足を縄で縛って
自分から湖に身を投げて
お父さんとしては
一回死んでまた戻ってこようと
思ってたけど本当に死んでしまった
すごいですね
こんな
笑えない滑稽さみたいなものが
いきなり
最初始まって数ページで
それが書かれて
俺これ5行ぐらいで展開したイメージだったんだけど
今見たらちゃんと半ページぐらい
あるねこの漁師は
って出てくるんだけど急に
お父さんねこの漁師は
始まって
漁師出てきたと思ったら
すぐ死んじゃったイメージだったんだけど
半ページぐらい死ぬまでにはかかってるね
俺5行ぐらいでいなくなったと思ったけど
それぐらい早かった
57:01
死んだみたいな
この時
ザハールの話が中心で
ザハールの話のところで
突然漁師の話が出てきて
後でね
この漁師がサーシャのお父さんだったのか
って思うわけですけど
一部の中で
一番気に入ったのが
ザハールが
鉄道の仕事を
見習いみたいな形で
するんですけど
それは全然違う仕事をして
職人やってたんで
初めて鉄道行ったら機関師長っていう
親方みたいな人がいて
この人のセリフがめっちゃ面白くて
もういくつかあるんですけども
機関車に対してすごい
愛を持ってるというか
執着してるというか
機関車を機械じゃなくても生き物と思ってるような
親方さんなんで
言うセリフがすごい面白くて
人間は生命を持っており
自分で自分を守れるが
機関車は優しく無防備で壊れやすい
存在だと
機関車できちんと乗るためにはまずは妻を捨て
頭から心配事を全て投げ打ち
自らのパンを
潤滑油に浸さねばならない
そうして初めて人間は
機関車に近づくことが許されるわけだが
そのためには10年は
辛抱が必要だとかですね
これもめちゃくちゃ言ってるんですけど
機関車のためには
まずは妻を捨て頭から心配事を
全て投げ打ちとか
あと機関車が早く走るには
人間の頭や能力のおかげではなくて
何よりも機関車自身の
欲望に従ってのことなのだ
ということを機関市長はよく知っていた
とかですね
機関車は
機械ではないですね
生き物なんですよね
人間がどうとかじゃなくて
欲望が大事だとか
ザハールが見習いなんで
機関車に触れようとしたら
機関車の
部品かな
触れようとしたら
親方がキレて
家に帰れって言って
機関車に近づく前に
まずはその面を洗い
そしたらその次の日
ザハールがちゃんと顔を洗って
もう一回姿を現す
本当に顔を洗ってまたやってきた
そういう面白い展開とか
あったんですけども
機関市長のキャラは一部の中では
すごい好きでしたね
これもシュールな部分かもしれないですけど
サーシャが
ナザイ一部でポリしぶきに
入ってその後上からの命令で
ロシアで
現地殺というのを
知っていくわけなんですけども
その経緯というのが
100ページ過ぎたぐらいで語られているんですけども
そこが
適当なんですよね
その経緯が
適当性がすごくいいなと思って
これも県の
執行委員長という
上の人はやっぱり
国の将来というか
現状を憂いていて
本当にロシアこのままでいいのだろうかと
ダメなんじゃないかと
1:00:01
理想というか
共産主義はどうしたらいいんだろうか
というのでロシア各地を見て回ってくれる
本当に信頼できる人
というのを見に行ってもらいたい
と思って
それを組織で
言ったら
組織で命令を受けた人は
仕事とかもめっちゃ適当にしてるんで
上の理念とかというのを
何も汲み取らずに
適当に
サーシャというのがちょうどいい感じで
いたから病気になったけど
生きてたらサーシャ
とりあえずサーシャでいいんじゃないかみたいな感じで
すごい適当に
決めてサーシャに命令を
下すという
上のすごい切羽詰まって
何とかしないといけないという
この意識の高さと
実際に事務仕事をしている
人たちの超適当な
感じというのが
これもやっぱり風刺な部分もあると思うんですけど
結構
シュールでしたね
こういうの絶対現実にあるよね
そういう現実にありそうな
バカ話が結構多くて
結構それはすごく
笑って読んでしまった
そういうところが結構多いですよね
第1部で言うとあれだな
ラストってネタバレになっちゃうからなんだけど
サーシャと恋人との別れ
サーシャが旅立たなきゃいけないから
別れることになるんだけど
その別れ方が
切ない感じになるのかなと思ったら
全然そんな感じじゃなくて
切れ合う感じともまた違う
何とも言えない
コミュニケーションを取って
別れるんだけど
今まで読んできたどの小説でもないパターンの
別れ方だと思って
すごいこのサーシャの
別れ方が曖昧というか
恋人は
サーシャ旅に出るから
私も出て行くって言って
それって2人で一緒に
行動するのかなと思ったりもしたんですけど
どうやらそうではなくて
サーシャは
次に会うのは革命の後だねって言って
恋人に待っといて
みたいな感じで言って別れするんですよね
なんか不思議だよね
何とも言えない空気が流れる
面白かったな
第2部があれですね
チェベングールを見つける話なんですけど
なんかその
全然これ
コピョンキンの
登場人物のところにも出てきましたけど
馬の名前を
プロレタリアの力っていう名前つけてるじゃないですか
プロレタリアの力って
さらっと出てくるからさ
なんだよと思ったら
何かを象徴してるのか
馬の名前だっていう
不思議な
今ちょうど収録が
5月13日なんですけど
5月12日にゼルダの伝説の最新作が出て
今すごい話題になってると思うんですけど
あれ
馬を捕まえたら馬に名前つけられるんですよ
プロレタリアの力
新作に
馬を捕まえる
機能があれば
1:03:01
入らなそうだけどな
プロレタリアの力って
収まんなそうだけど
つけられたらつけようかなと思っちゃった
ゼルダが主人公の名前変えれたら
コピョンキンにしてしまったら
名前変えられないんだよ
リンクとしか
いけないんですよ
このプロレタリアの力は
めちゃめちゃ大活躍
めっちゃ優秀ですよね
この馬がね
主人とかいうか
主人が気を許したやつしか近づけない
っていう感じとかすごいよね
あとちょっと
個人的にはですね
ここの辺り読んでる時に
結構仕事が詰まりまくってて
結構
嫌な気持ちを抱えてる時に
現場から現場に寄るのかな
電車に乗った時に
その時たまたま読んでた箇所が
サーシャが
残していったというか
別れてしまった恋人に
手紙を書くんですね
その手紙は恋人の元に届かずに
なぜか郵便局で勝手に開けられてて
読まれていて
この手紙面白いってことで
いろんな人に回されてて
そのまま相手に届けるのはやめることになり
郵便局にご楽として
残り続けるっていう
わけでわかんないシーンがあって
ちょっとつぼっちゃって
嫌な気持ちを抱えて
軽くなって
このシーン俺絶対忘れないだろうなと思って
すごく印象に残ってしまった
妙に
シチュエーションが誤って
しょうもない話なんですけど
郵便局
興味持ったら
親戚とかみんな
ただいま足で読んでいくっていう
そもそもなんで勝手に開けるんだっていう
エテラーしなきゃいけないっていうのも
当時ね
とりあえずも中身は読んで
面白がる
第1と2部であと印象的だったのが
ドステフスキーっていう
人物が
突然出てきて
これも
名前を変えていいっていう
そういった事情があって
自分女がヒョードル・ドステフスキー
っていう名前にした人物が
現れて
本当最初生まれたときの名前は違うんですけど
文豪の名前
そのまんまして
現れて
そのドステフスキーが
村の管轄をしている人で
村の格差をなくそうとして
これも面白かったんですけど
貧しい人に
裕福な人と貧しい人との
格差をなくすために
貧しい人に裕福な人が
持っているものをあげたりとかですね
そういう風にしてバランスを取れば
貧富の差ってなくなるんじゃないか
っていうそういう施策を
打ち出そうとするんですけど
ただそれを市民が恐る恐る
ただすんですよね
貧しい人に例えば家畜
牛とか豚かな
そういったのをあげても
1:06:01
餌持ってないし
家畜を育てるすべも知らないし
宝の持ち腐れになりますよみたいな
と言われて
確かにそうだってなるんですけど
かなり皮肉な感じで書かれていて
あと第2部で
ラジオの最初の方で言っていた
小平金が会議を複雑化するために
反対票とか
必ず一票
入れさせようと指示したら
議長が反対票の役割の人を
決めてしまうとかですね
そういう結構滑稽な話っていうのが
いくつかありましたね
じゃあ最後
3部の話ですね
3部はチェヴェングルが
舞台で
いろんな人物が出てきて
3部結構
登場人物多いんですけども
僕が一番びっくりしたのが
いくつかの人物に
名前があるんですけども
その他の人々って言わされる人たちがいて
村の人で
違う土地から
プロシカが引っ張ってきたんですね
もっと同志を増やそうというので
引っ張ってきた人たちを
その他の人々っていう感じで
人くくりにしてしまって
個人を描写するときも
その他の人みたいな感じの
描き方をしていて
それが結構自分の中では斬新だなって思いました
その他の人々は
ってよく出てくるよね
一部の人には名前が
やっぱりあって
すごい変な人が多いんですよね
このチェヴェングルにいる人
裸で鎧着てた人とかですね
いましたし
あとめっちゃ
銃を撃ちたい
欲がどうしても抑えられない
結構危険人物がいたりとかですね
あとゴキブリを
家族みたいに思ってる人がいて
いたね
僕がまず追って思ったのが
アルキアで
ミイシカルイっていう人がいてですね
ルイってアルキア
アルキアって何かっていうと
よくわかんないんですけども
ハイタツインみたいなことを
言っているんですけど結構ぶっ飛んでて
ルイに関して
ちょっとした描写があってですね
このルイっていう人物は
若い頃すでに
石が宙を飛ぶ原因を
自分で考えついていたと
なんで石は宙を飛ぶかというと
石は運動の嬉しさのせいで
空気よりも軽くなるのだ
っていうですね
そういう理屈を考えていて
ルイは文字とか書物っていうのを
知らないんですけど
知らないながらも自分で
頭の中では思想を思考していて
で、共産主義って
何かって考えた時には
この大地の遠くへと向かう人々の
絶え間ない運動のことに
違いないと確信していた
だからルイはチェプルヌイに対して
共産主義とは
暴論のことであると宣言して
で、チベングールっていう
こういう定住の場所ですね
永遠の定着って表現されているんですが
1:09:00
そこから解き放つべきだと
みんな放浪するべきだ
っていうですね、それこそが共産主義だ
っていう、そういう話をしていて
結構このルイの
パンチの効いた考え方には
好きでしたね
この中で出てくる人一人一人が
こういう本当に
意味不明な考え方を
持ってるっていうのが
面白くて
そうですね
大体それに対する
チェプルヌイのテンションが
そうだとか言ってる
いやそれは違うみたいな
チェプルヌイは大体そうだと
そこでちゃんと反応して
何か言ってるんですけど
本当に面白いですからね
あとはあれですね
ちょっとその
後半の方に
物語の終盤になってくると
そういうちょっと悪い話と思ったところで
例えばプロシカが
自分は何を大事に
本当は思っているとかですね
家族を大事に思っている人なんですけど
最初はその
弱たり上手っぽいとかですね
ちょっと利己的だとかですね
そういう印象を持ってたんですけど
プロシカの本音
本当に大事にしているものは何かとか
告白みたいなものがあったりとかですね
あとコピョンキンが
なんていうんですかね
チェベングールに対してここには
チェベングールっていうのは本当に
共産主義があるのか
ここにあるのは本当はこういうなんじゃないか
なんかそういう境地にたどり着いたりとかですね
結構その
読んでると本当に
面白いだけじゃ済まされないような
すごいなんかねちょっと考えさせられるような
展開になってくるっていう
やっぱ3部はやっぱりそこのところがすごい
やっぱり
3部の特に
終わりの方に向かっていく展開ですね
ここのやっぱり
虚しさとかいろんな感情が
合わさって
それまでの1部2部とはちょっと違って
やっぱり違った感情になっていきましたね
確かにね
ちょっとキャラのね
なんだろう1部2部の時とは違う
濃さがどんどん出てきて
なんか衝突していくというか
すごい面白いよね
でね結構その
チェベングールがちょっと他の
組織から狙われたりとかですね
そういうちょっと危険もあったりして
そこでねどう
村の人たちは生きていくのかっていう
でなんか最後
ラストはですね個人的には
あーもうめちゃくちゃ
なんだろうこれ本当どうなるんだろうって思いながら
読んでたら結構最後の展開が
あの結構衝撃的で
あーってなったんですけど
まあなんかこう
ぐるっと回る感じもあって
ちょっと違うんだけどヘビの言葉を話したこと
こうちょっと思い出したような
俺はラスト
あれもエストニックなんかちょっとロシアとか近い
文化圏というかさ
だからもしかして
あの辺りの人たちはこういう感覚を
持ってる人たちが多いのかなとかちょっと思ったり
したなーっていうのはちょっと
思いましたねうん以前ラジオで紹介した
あのヘビの言葉を話した男
1:12:00
という小説ですねうんダークファンタジー
だったけど
あれもそうですもんね一つのその理想的な
世界を描いて
て最後はその
時代の流れとともに一つの世界
の終焉を迎えるっていう
感じでまあとはいえ
じゃあ本当に終わったのかっていうと
そこにはですね
余韻の残し方もちょっと
似てたような気が
ちょっとしましたねこの
終焉グールもやっぱり
最後こうなるっていうのはでも
なんかそのなんとなく分かるところは
あるんですけども
まあとはいえその登場人物一人一人が
どうなるかっていうところでは
やっぱりすごい意外な
結末とかもありましたし
なんかもっと突き放されてもらえるかと思った
あーそれ思いましたね
うんそれでも
気持ちよく受け止められたけど
いつも通り
感想とどんな人に読んでもらいたいか
お話しして終わりたいと思います
私はですね
600ページあるのでめちゃめちゃ
読み返すの大変だろうなって
今でも思ってるんですけど読み終えた直後でも
思ってるんですけどちょっとやっぱり
駆け足で読んでしまったので
いつかゆっくり読んでみたいなと思いました
多分読む度に
気づくポイントがあると思うので
おそらく何度読んでも
飽きない一冊あるなと思いましたし
できるなら
この役すごくよかったんですけど
ちょっとキレない
口調が穏やかな役も
ちょっと読んでみたいなと思ったので
そういう本が
出たらなかなか難しいと思いますが
ちょっと期待はしたいなと思ってます
もしくは
この2人が口調穏やかバージョンで
役し直してくれないかなとか
思っちゃいました
内容としてはですね
ページ数の迷いとか生き方とか
尖り方みたいなのが出てきて
自分の人生に
必ず響くポイントがあると思います
ページ数に
多分躊躇すると思うんですけれども
ぜひですね文章や展開が
すごく面白いので
そんな難しくなくて
時間さえかければ読み進めていける
そこは難しいかもしれないですけど
小説なのでぜひ手に取っていただけたらなと思います
そしてですね
読み終えた時の達成感がいいので
ぜひこれは味わってもらいたいなと思います
そうですね最後読み終えた時の
達成感はやっぱすごかったですね
やっぱり
やっと終わったっていうのと
ちょっとほんと寂しいな
ってやっぱすごい
作品だなと思いましたし
すごい世界を
見れた気がしましたね
現実ではなかったとは思うんですけども
こうだったかもしれない
現実っていう
もう一つのこんな世界っていうのも
もう見れて
ジェベングールって何なのかって
やっぱり改めてよく
わからなかったなっていうのが
あるんですけども
それでも何かこの読んで残るものがある
がすごいこの説明するのが
1:15:01
すごく難しいけども
でもすごいっていうですね
何かそんな部品だったなと思いました
やっぱ最後すごく感情を揺さぐられる
ところがあったので
本当に壮大なドラマだったなと思っています
でこれが100年前
ぐらいに書かれた作品
なんですけどそれが
今になってすごく評価
注目をされてきて評価も
されてきてっていう
そこがすごい考え深いなと思いました
こういった作品がまだあるんだな
というのでやっぱりそういうのを
読めて
こういうのを読めるっていうのにすごい
嬉しいことだなと思いました
こういう100年前のものが
今やっと読めるようになったっていうですね
それがすごくしかも面白い
そこのありがたみってやっぱ
改めて考えるとすごいなと思います
なので興味を持たれた方は
なかなか
こういう作品他には
なかなかないと思いますので
ちょっとどんなものかなというので
試しで
読んでみてもらえたらな
と思います
ちなみに私は今
めちゃくちゃ肩が凝ってますね
今回読むの疲れましたね
ちょっとやばかったね
それだけの価値がある作品でしたね
気づけば2週間くらい
カバンの中に入れてました
めっちゃ重かったですね
さてでは次回予告して終わりたいと思います
次回はですね
漫画編行かせてください
第9回日本音楽大使を振り返る
という内容でお送りしたいと思っております
ぜひお聞きください
では番組の最後になりますが
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日本語版とございまして
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またこのラジオを聞いて紹介された本を読みました
読み返しましたとございましたら
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ではまた来週
ありがとうございました
01:17:18

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