どうも皆さんこんにちは、文学ラジオ空飛び猫たちです。この番組は、いろんな人に読んでもらいたい、いろんな人と語りたい文学作品を紹介しようコンセプトに、
文学と猫が好きな二人がゆるーくトークするポッドキャストです。パーソナリティは、私ダイチとミエの二人でお送りします。
文学のプロではない二人ですが、お互いに好きな作品を時には熱く、時には愉快にそれぞれの視点で紹介していく番組です。
今回はですね、前回はアメリカ文学短編紹介会というのをやってみたんですけれども、今回はですね、ちょっと経路を変えまして、お互い読みたいSF作品を紹介し合うという回をやってみたいと思ってます。
前回が割とストレートな文学で攻めたんですけど、今回は逆にいつもの我々とはちょっと違った形の作品が出てくるかなと思います。
そうですね、ちょっと企画が何回連続続きましたけど、これもたまたまですけど、お互いに読みたいなと思っていたSF作品があって、この機会にそれ読んで、なんかそこで別々の作品同士読むけども、結構SFって哲学要素があったりですね。
人間とはっていうのを解いていたりしてですね、そういった違った作品でも何か共通するテーマとかシナジーとかがあるかもしれないと思って、こういうのをやってみようとなりましたね。
私の方からですね、紹介する作品をちょっとお伝えしますと、私の方は2作というか2冊ありまして、まみやかいさん、ここはすべて夜明け前と、いぬかいとらひこさん、羊式型人間模擬機というですね、ちょっと日本のSFですね。
しかも最近というか、ここはすべて夜明け前は2024年に出版されていて、羊式型人間模擬機はですね、2025年1月に出たばかりという、本当最新SFを紹介しようかなと思ってます。
そもそもちょっとここはすべて夜明け前を、年末年始でちょっと私読んだら結構面白くてハマっちゃって、このSF面白かったよって話をみえさんにしたんですけど、なんか割と文学的な要素もあるので、いつか紹介できたらいいなみたいな話をさらっとしてたんですが、
そしたらちょっともうしてしまおうかみたいな話が出てきて、SF作品をお互い紹介しようとなったときに、もう1冊ぐらいいけたらいいよねみたいな話をしていたところ、ちょっとですね、私はちょっとたまたま早川さんのノートで、この羊式型人間模擬機ですね、これの試し読みの記事がありまして、ちょっと読んだら面白そうだったので、
ちょっとこれはありかなと思って、もうすぐ買って読んで紹介しようかなと思ってます。で、ちょっと先にこの2作の話を少しさせてもらうと、ここはすべての夜明け前は私の印象だと2024年バカ売れしたSFだなと思ってます。めちゃめちゃSNSとかで見ました。
で、これ第11回早川SFコンテスト特別賞を受賞して、出版されたこのマミア開催のデビュー作になってます。で三島賞の候補になったんですよね。 なんかSF小説で三島賞の候補ってなかなかイメージがつきづらいですけど 今までもちょっとね、文学寄りではない作品が入ってくるってことはあったと思うんですけど、でもわかるすごい文学的な要素。
がある作品なので、考えさせられる作品なので、すごくこの三島賞の候補になったのがわかりますね。で、この時三島賞を取ったのが大手ステファニー・カントさんの緑遺跡ですね。これ私も読んでますけどめちゃめちゃ面白かったです。
っていうところで、久しぶりになんか日本の小説の話をするんであれなんですけど、これは面白かったなと思うのでちょっと紹介したいなと思っていたのと、犬飼いトラヒコさんの羊式型人間模擬器。これは同じくですね、第12回早川SFコンテストの大賞を取ってデビューされて出版された本になります。
で、同時辞書でカスガさんのコミケへの成果という作品もあるんですけど、こちらもかなり面白そうなんですが、ちょっとこの、今これどちらもノートで早川さんのノートで試し読み、冒頭だけ試し読みできるんですけど、羊式型人間模擬器を選んだ理由はですね、多分こっちの方が文学好きはハマるんじゃないかなと思ったので、
ちょっとコミケへの成果は全然読んでないので、ちょっと印象なんですけど、SF色がちょっとですね、ちょっと読み切った感想を踏まえちゃうと、犬飼いトラヒコさんはSFっていうよりはちょっとファンタジー色が強くて、結構解釈の余地がある作品なので、こう読んでほしいんだろうなっていうのはちょっとあるんですけど、
まあ様々あるので、これはちょっと文学好きにはハマるんじゃないかなと思って、ちょっとこちらを紹介させていただきました。コミケへの成果もですね、ちょっと読みたいんですよ、めちゃめちゃ面白そうで、これもこれですね、世界崩壊後の少女4人がね、コミケに向かっていくのかな、ちょっとよくすごそうな話なんですけど、これはちょっとまた機会があったら読みたいなと思ってるんですけども、
今日はちょっと羊型人間模擬器というですね、ざっくり言うと、ある一族の男性が死ぬ間際に羊になってしまうっていう、不思議な呪いなのか何なのかっていう宿命を背負った一族を見つめる、ある人物の視点から語られる作品ですね。で、三枝さんの方が。
そうですね、僕は劉磁金の最新の短編集ですね、時間移民劉磁金短編集2というので、劉磁金の短編集だと縁というのが出ていたんですけど、それに続く短編集で、これも早川処方さんから出ていて、今回本当偶然なんですけど、大地さんが紹介する2冊と、僕が紹介する劉磁金短編集3冊とも全て早川処方さんということで。
なんかSFってこう探していくと、やっぱ早川さんにたどり着きがちですね、あとは東京草原かな、とかあの辺りになってくるかなと思うんですけど。
そうですね、もうちょっと読みたいのいろいろあったんですけど、劉磁金短編集、これもちょっと全部は読めていなくて、その中でいくつか読んだものがあるので、結構大地さんの読んだ2つの作品、聞いているとSFだけどちょっと不思議な設定というか。
そうですね。 なのかなと思うんですけど、劉磁金も結構不思議な設定を作品書いたりしてるんで、何かそういうの絡めて作品の話がしていけたらなと思いますね。あと劉磁金の今回の時間移民という短編集もやっぱめちゃめちゃ面白くて、3体がすごい良かったですし、
縁ですね、短編集の。資金短編集の最初の縁もラジオでも紹介していたんですけども、すごく面白かったですし、今回どうなるかなと思って読んだらやっぱり期待の斜め上を行く面白さがやっぱりあったので、そういう意味ではもう本当に読んで絶対損はないなって、本当改めて劉磁金思いましたね。
ああそうですよね。私も読みたいんで、ちょっと今日の三枝さんの話を聞いて読むかどうか決めようかな。なかなか縁みたいにまたちょっと二人で読んで紹介したいなとは思いますが、またちょっと劉磁金もね、ちょっと他の作品も出てきたらまた紹介したいですよね。じゃあここからですね、作品紹介入っていきたいと思います。
で順番は私の方からここはすべての夜明け前の話をした後に、三枝さんの方から時間移民を紹介してもらって、最後にですね、ちょっと羊型人間模擬を話したいと思います。じゃあまずここはすべての夜明けの前からちょっとお話ししますね。
でまずちょっと半元のですね、紹介文ちょっと読ませてもらいますと、2123年10月1日、九州の山奥の小さな家に一人住む。おしゃべりが大好きな私はこれまでの人生と家族について振り返るため自己流で家族誌を書き始める。それは約100年前、体が永遠に老化しなくなる手術を受けるときに父から提案されたことだった。
というのが刃元のあらすじなんですけど、ざっくりとほどこれで、まず2123年というですね、今から100年後の未来を舞台にしている作品で、永遠に老化しなくなる手術というのはこれもアンドロイド化ですね。半分アンドロイド化してます。
いろいろ生身の部分もあるのかな、なんですがまあでもほぼほぼアンドロイドで、もう不死ではないけど老化はしなくなったっていうのがですね、この主人公の設定ですね。なるほど。
このここはすべての夜明け前はですね、まず一つちょっと我々のポッドキャストよく聞いてくれる人にお伝えしたいのは、キムチョイプが好きな人はですね、ハマると思います。
ああそうなるほど。 これなぜかっていうと、このSF設定がね難しくないんですよあんまり。なんというかキムチョイプぐらいの流度で設定されてる感じがするので、
なんかあんまりこうSFだから難しいみたいな印象は持たずに読める作品で、やっぱりこう結構感情にフォーカスしてますね。このもちろんこの主人公の私、結構淡々としてるんですけどこの私とこの家族たちの感情と、
あとまあなんというかこれどこまで話すかあれなんですけど、主人公の私が最後にする決断とかは、キムチョイプ好きな人はですね、たぶんねハマると思いますね。
でちょっと本の特徴だけ言うと、まずこれあらすじにもあった通り自己流で家族誌を書き始めるってあるんですけど、
一部がですねその家族誌ですね、この主人公が書いた家族誌がそのまま載ってるような感じなんですけど、非常に読みにくいです。
っていうのは、えっとですねこれ2123年だからもうなんだろうデバイスとかなんか自動的に筆記してくれるものがあったりするようなイメージがあると思うんですけど、
ちょっとなんかあのいろいろ文明が崩壊が起きていて、ちょっと滅びかけてるんですよ地球が、ちょっとそれは後で明かされるんですけど、なんで結構デバイスとかが結構使えなくなったりしていて、
アンドロイドだけど手書きで書くんですよこの家族誌を、漢字とかがめんどくさいとひらがなになってるっていう、だからパッと見めちゃめちゃ読みづらいですね最初。
簡単な漢字とひらがなが入り混じってるんで、ちょっと読みにくい、でも明らかにでもそれはもうこれは自分のためだけに書いてるなみたいな感覚も持てるんで、そのあたり結構面白いんですけど、最初ちょっと読みづらさはあると思います。
でも慣れるとね入ってくるんで、それが一部なんですけど、2部から普通の文章になっているんで、そこで急に読みやすくなるっていう仕掛けはあるんですけど、
2部は、これはストーリーで少し話したいけど、少し普通の文章になっていくんで読みやすくなってきますね。3部構成で、3部でこの主人公のある決断が描かれる形になっていて、そこは結構感動しますね。
ちょっとおそらく泣く人もいるんじゃないかなってくらい感動すると思います。
でざっくり言うと、やっぱりこれ永遠の命、老化しなくなった体っていうのを、これはもう完全に父親に与えられてしまったものなんですけれども、なのでこの私はですね、自分の意思で手に入れたものじゃないんですね。
むしろ自殺しようとしていた。もう死にたかったんですね。でもいろんなことがあって、その永遠の体を手に入れしまったと。
で、家族が誰もいなくなり、本当にただただただ一人で生きていくしかなくなった。その間にいろんなことはあったんですけど、そのことに対して何ですかね、苦しみとか後悔とか辛さ、あと愛情ですよね。
このあたりが結構描かれていくので、かなり何というか迫ってくる話だなと思います。
で、じゃあちょっとざっくりですね、ここでストーリーを紹介しようと思うんですけれども、話せる通り2123年の未来、不老になる手術、もうアンドロイド化ですね。
受けた主人公の女性が手書きで家族誌を綴るところから始まってきます。これはもう家族誌に関しては、父がですね、永遠の命を手に入れたら、もしよかったら家族誌を書けばいいじゃないかと言われていたことから走ってます。
主人公がもう私やることなくなるわみたいな話をして、だったら家族誌を書いてくれということを言われていたので、それに従って書き始めると。
で、なんで100年経つまで書かなかったかっていうと、ずっとですね、この彼女のそばにはしんちゃんっていう人物がいたんですね。
ちょっとあの後々本当に響いてくるかなっていう感じです。私は結構やっぱりちょっと泣きそうにはなったりしましたね。
めちゃめちゃいい話だったなと思います。手の技くり。 なるほど。ちょっと聞いて気になったのは、しんちゃんはアンドロイカする手術は受けられなかったんですか?
受けてないですね。でこれね、確かできなくなったんだけど、ちょっとそのうるおばりなんだけど、このアンドロイカした技術を受けるときに脳までやっぱり手が及ぶんですね。
メモリーを、だからこれ絶対記憶がなくならないようになるんですよ。もう完全にメモリーがずっと残っていくっていう、忘れるということができなくなるんですね。
このアンドロイカを受けたある人物が結構な脅迫事件を起こすんですよ。で裁判で僕はもう脳が手術を受けたがしまったからこういうことを起こしたんだっていう証言をするんですね。
それで結構この、いやそんなことないじゃんっていう派と、やっぱりこの技術は悪だっていう派に議論がなっちゃって、あんまりやる人がいなくなってきたっていうか。
そういうちょっと背景があったりして、しんちゃん自体がそれを受けたかったかどうかちょっとどうだったかな、あれなんですけど、
一緒にはずっと一緒に生きられなかったっていうことですね。
いやこの主人公が、そうですよね。すごく記憶を都合の良いように残したり消したりできる状況だから、なんかね自分の都合の良いようにできそうだけど、でもそうはしないっていうところに何かあるのかなって思いましたし。
これはなんかね、元々やっぱりちょっとこの、やっぱりそうなんだよね。結構そのお母さんのこともあって、存在、自分は存在してはいけないんじゃないだろうかみたいなところから、逆に永遠に存在してしまう存在になってしまったっていうこの流れがね、やっぱりこういろんな思いを生んではいるなと思いますね。
なるほど、なんか自分の存在とはみたいな。 そうそうそう。やっぱり結構SFだけどその辺のなんていうのかね、存在とかアイデンティティも含めてだけど、やっぱり描かれていくから、なんというかなんだろうね、やっぱりすごく考えさせられるし、胸に迫ってくる作品だなとは思いましたね。
なるほど、ちょっとその存在っていうところで、ちょっとリュウジキンの話も少しここで。
じゃあ最後に、ここはすべて夜明け前はですね、最後お伝えしておきたいのは、これハードカバー単行本で120ページぐらいなんですよ。だから、
そんな長編とかじゃなかったんですね。
短いので、多分4時間ぐらいあれば全然読めちゃうんじゃないかなと思うので、ちょっとですね、今日話聞いてサクッと読みたいな、ちょっと時間できたなって時に、ぜひTに取ってもらえれば、多分2、3日あれば割とスッと読めちゃうんじゃないかなと思いますので、おすすめです。じゃあちょっとリュウジキンの話いきましょうか。
今のここはすべての夜明け前を聞いて、ちょっと重なるところがあるなと思ったのが、次回移民の短編集の表題作、次回移民ですね。これがどういう話かというと、環境の悪化と人口増加のために、
地球上でこれ以上人類生存していくのがちょっと厳しいかなというところで、政府がやむなく次回移民というのをしようという決断をしたという、そういう話で、主人公は次回移民、8000万人が冷凍倉庫で、冷凍技術があってですね、3体でも冬眠という技術があって、
シェルターに入って冬眠されると200年後にスキップとかですね。そんな感じで、主人公が8000万人を冬眠される人たちを率いる大使の役割の人なんですけども、まず最初に120年後にスキップするんですね。
120年後だったら、環境も良くなっているかもしれないと。人が暮らせる地球になっているんじゃないかなと思って。で、行くと結構戦争やっててですね、120年後。でも面白いのがやっぱり技術はすごく発達しているんで、コンピューターのシミュレーションでも決着するんですね。
この国は資源こんだけ持っていて、技術レベルこんだけでっていう。で、コンピューターのシミュレーションで、これはもうこの国の勝利みたいなんです。で、戦争の時代みたいなもので、ちょっとここは危険だなというので、じゃあ次600年後にスキップしようかとなって、600年後行くとですね、そうしたらもうその時は戦争は永遠になくなっているんですね。
で、ただ同時にですね、地球の夜もなくなっていて、どういうことかというとですね、水晶パネル6つが地球の周りを覆ってて、ドームみたいな感じですかね。現実にはちょっと違うんですけど。で、太陽光を反射させて、もうずっと明るい状態というんですかね。そういうのができていると。
で、しかも量子メモリーというのが開発されて、さっきの記憶のさらにすごいバージョンで、人類のすべての知識というのを量子メモリーに詰め込んで、一瞬でインストールできてしまうという。なんでその学習をするという概念がなかったり、学習というのがもう本当過去の、大昔にやってた無駄な作業みたいな感じで。
で、あと世代という概念もないと。昔はこういうのがあったとか、もうそういうのもなくてですね。もう量子メモリーで、いつ生まれた人でも一定の知識とか記憶とか持っているというですね。なんかすごい時代だったと。
この時代もちょっと暮らしていくには違うと。というので、次1000年後にスキップするんですね。で、そしたら今度は有形世界と無形世界という2つの世界があって、有形というのは人の形を、人の姿がまだある世界で、無形世界というのがコンピューターの中にある世界で、人間一人一人がもうプログラム化されていると。
おー。
なんで、無形世界の方では、もう人が何か望めばそれが全て叶ってしまうというですね。コンピューターの中で本当に理想世界になっていて、どんどん人も有形世界から無形世界に流れていこうとしているそんな世界で。
で、この主人公が、いやでもここに今更自分たちが移民としてやってきて、なんか適応するってちょっともう厳しいんじゃないかと。厳しいというか、これ自分たちには合わないんじゃないかとか。
というので、さらにですね、そこからスキップするんですけども、ちょっとそこからネタバレになってしまうんですけども、ここでやめようと思うんですけども、すごくそんな面白い話で、これもある意味、永遠とかですね。
まあ時間とか。で、あと存在ですね。この人類の形が120年、600年、1000年と経って、最初はなんかその今の自分たちの社会の延長線上みたいな世界があるんですけど、だんだん数百年、千年経つと地球のこの文明の発達スピードがすごいことになって。
そうなんですよね。この数百年の間に1万年分ぐらいの進歩をしたとかですね。そんなブレイクスルーがどんどん起きてしまって、理想とかも全て叶ってしまうというので、この世界に限界があるんじゃなくて、人間の想像力の方にも限界があるみたいなんですね。
まあそんな言葉があったりして。そうやってもう究極までこの人類の技術レベルというか、もう理想的な世界ができてしまった時に、なんかこの存在についてですね、その哲学にそれがやっぱり深く根差していて、自分たちはどういう存在なのかと。
という時に、とあるこの本当にも究極レベルまで知恵とかも高まっていった人類がある決断をするんですけども、そこが問われていて。なんでこの永遠とか理想的な環境とかを手にしてしまった時に、人がどうするのかというところ、そこは結構SF作品で問われるのかなと。
今回のちょっと時間移民の短編読んで、大地さんのこのここは全ての夜明け前で、やっぱり不老になった主人公のその悩みというか、というところと、いやなんか時間移民で、なんか時間、そうですね、なんかもう。
飛びまくっていく。
どの時代で生きようかって選べる主人公たちが、でも最終的にたどり着いたところはどこなのかとか、この辺が、なんか作家さんが想像しようとしているところはすごく面白いなと思って。
これあれだね、でも改めてやっぱり流資金ぶっ飛んでるね。
そうなんですよね。
夜がなくなり、学習もなくなり、世代という概念がなくなるって、あれだね、世代という概念がなくなるって、あの幼年期の終わり感があるね、ちょっとね。
あー、はいはいはい。
朝シークラーか、とかね、このSFが描く未来はやばいね。
いや、そうですよね。
でも、なんか戦争があれだよね、きっと確かにシミュレーションで決着つくようになったら、それはなくなっていくよね。もうやる意味ないじゃんみたいな。
そうですね。
あとはなんかもう技術が発達していくと、なんかその資源がどうこうとか。
奪い合うものが、そうか。
もう、なんかそういうのレベルではなくなってくると。
そして確かに哲学になっていくよね、人間ってなんだろうって。
そうですよね。
結構なんか流資金作品だとやっぱり、最初はなんか個人的な、やっぱり縁起というか、個人にフォーカスをされていくんですけど、
そうやって文明レベルが高まっていくと、だんだんその個人という概念が、なんかその社会とかと一体化していくような。
そんな作品、ちょっと他にもあったりするんですけども。
ちょっと思ったのは、ここは全ては夜明け前も、最初の始まりは、本当主人公の個人的な話、家族誌を書いたりするっていう話も家族間の話かなと思うんですけど、
2部、3部とか話が進むと、ちょっと僕読んでないんで何とか言えないんですけども、結構その個人の話から社会というか世界の話に移っていくんじゃないかなっていう、そんなところもあるかなと。
なんかそれはでも流資金はやっぱり、だんだんそういう方向に変えていってですね。
あとは、ちょっと同じく流資金の短編集の中でフィールド・オブ・ゴールズという作品があってですね。
で、これは2018年に書かれた流資金の一番新しい作品で、その後は発表していなくてですね、7年間ですかね。
いや、そうですよね。7年間。
なんでちょっとこれが流資金の作品の中では最新ということなんですが、これもですね、ちょっと永遠の命というわけではないんですけども、その薬を飲めば、これもなんか冬眠みたいな感じで、老化をものすごく抑えることができて、時間スキップできるみたいなんですね。
そんな薬があってっていう、そんな世界である少女が宇宙船に乗って、最初はその月に行って地球に戻ってくる予定だったんですけど、ちょっと故障してもう宇宙船がひたすらその宇宙の中を突き進んでしまって、で、地球からどんどん離れていくという話で。
で、その宇宙船と地球がVRでというか、コンピューター上で繋がることができてですね、地球の人たちがみんなその少女を見守ってという。
で、片手の男の子、男性はその少女にもう恋をしてというか、もうVRで宇宙船に入って少女を見るのがもう日課になってみたいなんですね。
で、時間は経っていくんですね、だんだん。で、少女はその薬を、老化を防ぐ薬を飲んでるんで、ずっと20歳ぐらいかな、の姿なんですけど。
地球上では10数年とか20年とか経って、10数年経ってっていう、やっぱりこれも驚きの展開を見せるんですけども、結構でもSF要素の部分よりかは結構感情にくるような話になっていて。
すごいね。ちょっと確かに現代風っちゃ現代風だね。2018年か。
確かにこれを最後の作品、ちょっと気持ちよくかも。
あー確かに。
あるなと思ったんです。最後の仕掛けとかもね、すごい面白い仕掛けがあったりして、面白いというかね、もうこういう風になっていたのかっていう。
なんかすごいね、ネットアイドルの子を張ってもらうみたいなイメージもあるけど。
アイドルっていうよりかはもう本当に一つの象徴みたいな感じですよ。これが男性一人じゃなくて本当地球上みんながその少女を注目してっていうか。
あれなんかちょっとリアリティーショーを見てるような側面もあるのか。
まあまあそんな感覚もありますね。
でもすごい、なるほどね。
まあそれちょっと話がね。
確かにちょっとこのフィールド・オブ・ゴールドの方がちょっと視点があれだけど、ここはすべての夜明け前は永遠の命を手に入れてしまった側の視点だけど、
こっちは観察される側っていうのでちょっと違うかもしれないけど、ちょっと似てはいるよね。
似てるところちょっとあるかもしれないですね。
またちょっとそのフィールド・オブ・ゴールドはやっぱり作品の中に仕掛けがあって、そこが結構面白くて。
まあその永遠性とかですね、そういったところはちょっとテーマからやや外れてるかなというのはあってですね。
まあでもその時間とかっていうのをうまく使って物語が作られていて。
なるほど。
じゃあちょっとですね、ちょっと私の方に話を戻しまして、羊式型人間模擬器ですね。
こちらちょっと紹介したいと思います。
これなんかタイトルからしてちょっと変な話だな。
さっきのね、チラッと概要聞いても変な話かなって思いましたけど。
さらに多分変な印象を持つと思うんですけど、あらすじを読み上げたいと思います。
男性がですね、死の間際にお羊に変身する一族に仕える私は、その肉をさばき、血族に食べさせることをなりわいとしている。
ついに大旦那がお羊になったある日、私は儀式の準備を進めるが、一族の者たちはお羊に対して複雑な思いを抱いていた。
彼らはなぜ何代にも渡り血族の肉をはみ続けるのか。人間は、機械は何のために存在するのか。
第12回早川SFコンテスト大賞を受賞した異色の幻想SFとなっておりまして。
もうこのあらすじだけでもですね、だいぶショッキングな内容が。
そうですよね。人間が羊になってしまうと、死の間際に。それを一族、血族が食べるっていう。
その処理をするのが主人公。これ一人称なんですけど。
いろいろちょっとお話したいところと、ちょっと伏せたいところがあるので、ちょっと選びながらお話するんですけど。
冒頭まずこの大旦那が、別にこの主人公の私はですね、お羊を処理して食べさせるためだけに生きてるわけじゃなくて、
この一族に基本的にはメイドみたいな形で使えてるんですね。なので、まず大旦那を朝起こすところから一日が始まるんですよ。
大旦那を起こしに行ったら、あ、羊になってたっていうところから始まって、ばーっとお話が展開していくんですけど。
羊になったらですね、結構急速にですね、この羊を最終的には供する、食べるための準備をしなきゃいけないんですけど、
それにはいろんな工程とか儀式がありまして、もう誰かが羊になった瞬間に、お羊になった瞬間に超忙しくなるんですよ、この私は。
まずみんなに知らせて、儀式の準備を始めますよ、儀式の準備をし始めて、次の当主がこの役割を担ってくださいみたいな、いろいろ儀式が始まるんですけど、
まずちょっと聞いて分かる通り、この設定が異様ですよね。なぜ羊になるのかっていう、そして家族はなぜそれを食べるのかっていうところ。
このあたりはちょっといろいろ明かされる部分と明かされない部分もあるんですけど、ちょっとありますと。
ちなみにこれ冒頭で機械は何のために存在するのかっていうことが出てきたんですけど、結論から言うとこの私はアンドロイドですね。
これは全然最初明記されません。ただのメイドっぽい感じで描かれていくんですけど、でも節々に、例えば考えるじゃなくて解析するとか、
言葉使いがちょっとやっぱり人間ではちょっと不自然な言葉、行動を示すような単語というか言葉が出てきます。
一族結構の人数今それなりにいるんですけど、この大旦那の後の、これが今の世代から見るとおじいちゃんにあたるんですよ。
おじいちゃんですね、子供がいますよね、息子が。息子が妻の間には4人の子供がいるので、結構4人の子供がメインなんですね、この一族は。
その彼ら一人一人に結構いろんな話があるんですけれども、彼らとですね、この私は会話をよくするわけですけど、その中でもなんかちょっとやっぱり人間じゃなさそうな感じがちょっと出たりとかしてくる。
エラーを起こしたとか、解析するのに時間がかかった。これまあ意味を理解するって意味なんですけど、向こうが言った会話とかっていうのが出てくるので、
少しですね、なんかちょっと人間ではなさそうだなっていうのは、読んでいけばわかるんですけど、明記はされないのでちょっと曖昧なままそこはちょっと話が進んできますね。
で、文体がめっちゃいいなと思ってて、結構ね淡々とはしてるんですけど、なんかね癖がある文体で、割と事実とかを見たまま描写してる感じはあるんですが、
例えば、なんかちょっとやっぱり処理してる感はあるんだよな、その文章。お羊になってしまったことを伝えるために家族のもとに回るんですけど、
その時に時系の陶屋様のご相棒であらせられる沼ワニの池の端の端を窓の向こうの遠くに眺めながら走り走り、その先にある板戸を開け、深い深い紅酒の絨毯廊下を走り走り、犬のポチはもう起きていて共に走るとかね。
結構こう走り走りみたいな、ちょっと動作が加速感のある文章だったりとか、あとこの同じページか、朝の光と書いて朝光。朝の光それは朝光というか、これ書いてある文章ですね。朝の光それは朝光というか、朝光これは光を調べると書いて朝光。朝が高まると書いて朝光。
で、日差しの朝光で書いていって、自分の中で漢字がダダダと変換していってる感じ。当てはめてる漢字とかもたまに出てくるんですね。この辺りの文体とか結構面白くて、ちょっとアンドロイド感のある文章でめちゃめちゃ好きでした。
で、これ試し読みだと、早川さんのノートの試し読みだと横書きなんですよ。ノートなんで。これ縦書きの方が面白いと思いました。縦書きの方がなんかね、味がある感じがするので、ぜひ私は縦書きで読んでもらいたいなと思うので、ノートでもしだと試し読みした後にこれ面白いなと思って、書籍を電子でも単行本でも手に取った時は、ぜひ縦書きの設定で読んでいただけたらなと思います。
個人的な趣味、趣向かもしれないですけどね。なんていうか、そっちの方が和風アンドロイド文体が結構入ってくると思います。話自体は結構ダークファンタジーですよね。ざっくり言っちゃうと。
やっぱりこの宿命というか、この一族にまつわる話が展開するんですけど、最初に掛け図が入ってるんですよ。1ページ目、掛け図がやっぱり入ってるんですけど、一番下が今の世代なんですけど、1、2、3、4、5、6、7か。7世代上ぐらいまで掛け図が書いてあって、登場人物多そうなイメージを持つんですけど。
メインはね、このうちの一部なんですけど、結構な世代をですね、この主人公は使えてきたんだなっていうのが語られます。面白いのは、この今の現代の時世から見ると、もう大旦なってもうご老人なんですけど、彼が少年だった時の話とか、その親とかたちがさらに若かった時の話とかっていうのもちょっと絡めて展開されるので、
いろんな思いがこの一族には、そもそもこの羊になってしまうという一族にはですね、あったんだなってことがちょっと描かれていて、結局この一族どうなっていくんだろうみたいなところがちょっとあるんですけど、この宿命にあがろうとした人とか、受け入れることがもう良しとしている人とか、いろんな考えがやっぱりこの一族の中。
で、最後の今生き残っているというか、今の世代の人たちの中でも結構あって、その儀式に対してスタンスがちょっと違ったりする。いくつかね、この食すまでにいくつかの工程があるんですけど、その間にいろんなことがなされるんですけど、それに対してもやっぱり考え方が違うので、ちょっと温度感がある。
この彼らの対応を見たりしていると、この一つのこの宿命に対していろんな思いがあるんだなというのがちょっと読み取れていく感じになりますね。っていうあたりでちょっとあんまり話しすぎると、どこまで言おうかみたいなのが出てくるんですけど、これあの今回ね単行本で買って私読んだんですけど、一番最後にですね、早川SFコンテストの選票が載ってたんですね。各選考員の。
これはあのコミケへの成果にも含めてちょっと書いてあるんで、コミケへの成果にも載ってるんじゃないかなと思うんですけど、他の作品に関しても最終候補に関しても言及されている選票が載ってます。これを読ませていただくと結構やっぱりこの作品に関しては評価が分かれてまして、ちょっとね一部独りよがりなんじゃないかっていう評価がされています。
ただ激推ししている人もいて、対象になったというところですね。個人的にはね結構開かれてる作品だったので、文学好きは好きなんじゃないかなとちょっと思いますね。
でコテコテのなんていうかSFで、そもそもねちょっとこれはアンドロイドが出てくるってだけで、ファンタジーなんじゃないかなって私は思ったので。
なんでそういう設定なのかとか、その理屈みたいなところはそんなに書かれてる? そう、あんまりそうなんですよ。これちょっとこれ言っちゃうとネタバレになっちゃうかもしれないですけど、ちょっとそうなんですよ。そこは結構あんまり描かれてる部分もあるんで、ちょっとここは曖昧にしておきたいんですけど。
ちょっとねSFっていうものからすると、端的には多分説明が少なすぎるのかなっていう感じがするんでしょうね。だけどその分開かれてる作品だと思ったので、私は結構面白く読みました。
話自体面白そうですよね。 面白かったこれは。結構本当それこそ異色だし、こういう作品読むのなんかいいなと思いましたね。
確かに何のその人間とか機械が何のために存在するのかっていうところ、そこを突き詰めていくっていうのは面白そうですよね。
そうですね。でやっぱりこのそうなんですよこのアンドロイド、アンドロイドにも結構いろんな設定がありまして、この彼女が持ってる設定もいろいろありまして、ここも面白くて。
でなんだろうなやっぱりこれ基本的にはもうまあなんて言っていいのかなプログラミングって言い方あれかもしれないけど、彼女の中でも優先順位みたいなの結構しっかりされていて、
でもそれがブレたりするっていうかなんというか、そのあたりはねちょっとね読んでて面白かったな。
クララとオヒサマにちょっともしかしたら近いのかな。
風押し黒の前紹介しました。あれもアンドロイドで学習しながらなんていうか、彼女の中優先順位変わっていったよね確かね。
あれはなんか人間みたいな感情を持つアンドロイドだからちょっと危険視もされたし、一方でなんか本当に友達みたいにもなれたしみたいなところありましたけど。
これも一応優先順位があって、この中には。それが第一なんだけどでもやっぱり違う状況的に違うものが出てきた時にブレ始めるみたいなのもちょっとあったんで、
似てるっちゃ似てるかなと思ったりもしましたね。でもちょっと違うかな、ちょっと違うかもな。クララとオヒサマみたいなのを期待してもとだいぶ面食らうと思うから。
これもどうなんですか。ちょっと話聞いていて、やっぱりこの生存というか生きていくためにはなんかその宿命を受け入れざる得ないみたいなそういうことなんですかね。
いやでもその辺が多分あれなんだろうね、結構線票が割れたんじゃないかなと思うんだけど、そうなのにあまり理由が明かされないんだよね。
これなぜこういうことをしてるのかっていうのが、でみんな疑問に思ってるわけですよ。みんなではないか。
ただやっぱりその先祖の血を体に入れるっていうのが、一つのこの重要なことだとされている。
なるほど、面白いですね。
これちょっと本当発売してばっかりに、たぶんね、出たのが実はこれ収録日の2日前ぐらい。
4月22日か。
そう、2日前とか3日前ぐらいなんで、たぶんまだそんなにね、この話してる段階では話題になってないと思うんですけど、
ちょっとどうなるかわかんないけどね、結構ここはすべての言い訳は発売してどんどんどんどん話題になっていった印象があるので、
もしかしたら結構話題になるかもしれないので、ちょっとね私のこの解釈がね、結構違ってるんじゃないかみたいな話が聞いた後、話題になっていろんな線票が出た後に、
ちょっと出てくる可能性はあるんですけど、一回読んだきりでは結構こんな印象を持ちましたって感じですかね。
なるほど、面白い面白い。こっち側にちょっと今の聞いてですね、この人間はというか文明は何のために存在するのかっていうのを、その結論を書いている話がリュージキンの短編の中にあってですね。
そうなんだ、へえ。
夢の海という作品ですね。これは低音アーティストっていうですね、宇宙から異星人が地球にやってくるんですけど。
またリュージキンっぽいね。
アーティストっていうのは芸術家なんですね。地球でたまたま氷と雪の芸術祭っていうのをやっていた時に、イメージ的には札幌雪まつりみたいな感じですかね。
主人公はエンジニアなんですけど、趣味でそういう氷を使ったアート作品を作って出展してたんですね。
そしたらそれに興味を持ったこの低音アーティストが宇宙からやってきて、他の作品はしょうもないけど、この主人公が作ったこの作品はちょっと芸術性あるよねっていうので、結構主人公のことを認めるんですね。
で、その低音アーティストがこの主人公のアート作品にインスピレーションを受けてですね、地球やったらでもこの地球の資源があったらこういうアート作品もできるなっていうので、
その低音アーティストが地球であるちょっとアート作品を作ろうとするんですけど、この低音アーティストがもうちょっとぶっ飛んでて、っていうのもすごい高度な文明レベルを持っているところから来てですね、
地球の海を全部使って、それで大中降臨にして、地球の周りに円を作って、それですごい綺麗な現象を作るみたいなんですね。よくわからない。
そうするとですね、海がなくなるともう干からびてしまうんで、地球滅亡してしまうっていうのでですね、で、主人公がやそれされたら困ると。地球人の生活もあるし、そしたら低音アーティストが言うのがですね、生存のための努力っていうか、そんなの、それがどうしたと。
もうそんな古い考え方、それはもう時代遅れだと。じゃあ地球上の社会とか政治とか、そういう問題があるから困るって主人公言うんですけど、そんなのはもう一定レベルの文明がやってることだと。
で、じゃあ科学のことはどうなんだと、主人公がと言ったら、それもですね、もう文明がある一定段階まで達したら、その科学レベルがもう宇宙には科学とかそんな必要ないぐらいシンプルなものだとわかってくると。で、じゃあ残るのはもう芸術だけだって言うんですね。
なんでこの文明が存在する唯一の理由が芸術だと。そういう結論を出しててですね、この低音アーティストが。っていうので本当にこの海を全部空中にあげて、氷にしてっていうアート作品を作ってしまって、主人公がそれにすごい感銘を受けてしまったですね。
これはもう自分には絶対できないし、これはもう真の芸術だと思って考えてるんですけど、その氷が溶けるのが、それが氷がですね、溶けないようにその膜が覆われてて、その膜がまあなくなるのがだいたい20年ぐらいって言われていて。
その20年後も、じゃあその氷が溶けて水が地球に戻ってくるかというと、そんなうまいことがいかないんで、地球がもう飢餓状態になってですね、人類が滅びそうっていうので途中からですね、アーティストももうなんか主人公がその芸術の話してくれなくて、生存のための話ばっかりするからね。
もう嫌気がさせてどっか行ってしまうんですけども、途中から地球がですね、このちょっと水がない時代をどうやって生き延びていくかっていう、そういう話に変わっていくんですけども、そんなすごい面白い話があって、これもなんかちょっと設定としてはなんか異様なところがあると思っていてですね。
琉磁器の前、それが何で起きたのかっていうメカニズムみたいなものは結構書いてるんですけども、この低音アーティストの存在は完全にメカニズムなしで書いちゃってますけど、結構この羊式型人間の話もなんか設定は面白いですし、もしかするとメカニズムのところがちょっとネタバレとかで沸かせないところあると思うんですけども、なんかそういうの裏にもなんか潜んでそうだなってちょっと思いましたね。
あとはその何で存在するのかっていうところ、ある程度やっぱり文明が発展していくと芸術とかですね、それちょっと感性に訴え得るものですかね。なんかね、琉磁器のはねちょっと夢のみという作品ではなかった。一つの結論みたいなことで、低音アーティストは芸術っていうのを打ち出してましたし。
面白いですね。 そうですね。羊式型人間文は何のために人間とか機械が存在するのかっていうところで、芸術ではないですけど、なんかそういうのを考えたときになんかちょっとねやっぱり芸術とか愛とか、なんか人と人の繋がりとか思い出とか、そういうちょっとうまく説明できないようなものが中心にあるのかどうなのかとか、それにちょっと気になりましたね。
そうですね。そうですね。確かに羊式型人間模擬式の話をしちゃうと、その中心にあるのは一族の連綿たる思いみたいな感じですかね。その家族のこととか、これ結婚入ってもね勝手に選ばれちゃうんで、そのあたりのことも含めて。