1. 文学ラジオ空飛び猫たち
  2. 第142回 作家が書けなかった時..
【今回の紹介本】
『そっと 静かに』ハン・ガン著、古川綾子訳、クオン
https://chekccori-bookhouse.com/product/%E3%81%9D%E3%81%A3%E3%81%A8-%E9%9D%99%E3%81%8B%E3%81%AB/10707/

パーソナリティ二人で作品の魅力やあらすじ、印象に残った点など、読後の感想を話し合っています。ぜひお聴きください!

2週連続エッセイ紹介の第一弾/傷ついた自分に向き合える作品/音楽とともに歩んできた人生/著者&作品紹介/作品の特徴/印象に残ったエッセイ/ハン・ガンさんが踊り狂ったLet it be/車椅子ダンス/タクシー運転手との心温まる瞬間/死ぬ前に3時間与えられたら陽光を浴びたい/初読でも強烈に印象に残った紙のピアノ/追伸のマフムドとの交流/エッセイを読むということ/次回予告

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版元サイトより
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ハン・ガンが「書きたいのに、書けなかった」と回想する時期に生まれた本書には、音楽との出会い、さまざまな思い出にまつわる歌、著者自身がつくった歌について綴られている。著者の繊細な感性に触れるエッセイ集の初邦訳。巻末にはオリジナルアルバムの音源情報も収録!


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文学のプロではない二人ですが、 お互いに好きな作品を東京と京都を繋ぎ、
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00:01
韓国を代表する作家、ハン・ガンさんのエッセイ集「そっと、静かに」
彼女の音楽との出会いや、思い出が詰まった一冊を読むと、そっと読み手の人生にもリンクするはず。
今回は、このエッセイ集をご紹介します。
どうも皆さんこんにちは、文学ラジオ空飛び猫たちです。
この番組は、いろんな人に読んでもらいたい、いろんな人と語りたい文学作品を紹介しようコンセプトに、文学と猫が好きな二人が緩くトークするポッドキャストです。
パーソナリティは、私ダイチとミエの二人でお送りします。
文学のプロではない二人ですが、お互いに好きな作品を時には熱く、時には愉快に、それぞれの視点で紹介していく番組です。
今回紹介するのは、ハンガンさんのそっと静かにです。古川綾子さん役で、クォンから2018年に出版された本になります。
今回からですね、2回続けてエッセイが続きます。
初の試みですね。
なぜエッセイなのかっていうところで言うと、年末年始に収録するにあたって、我々がエッセイを読みたかったっていうのが大きいんですけれども、やっぱり個人的には1年の初めの方にエッセイを読むとですね、
なんとなくその1年が、自分がエッセイを読むことによって何か書き留めたくなるような物事を見れるような気がしているので、ちょっとエッセイを読みたいなと思ったので、今回エッセイを紹介させていただきます。
なので皆さんもぜひエッセイ読んでもらえたらなと思うので、今回の紹介聞いて興味が湧いたら是非、特に今回と次回が紹介する印刷はかなり良いので参考にしていただけたらなと思います。
今回が半岸さんで、次回がキムソヨさんですね。
韓国の作家さんと主人さんというのを連続で紹介するんですけども、あれですね、僕もエッセイって言うとちょっと軽く読めるものかなと思いきや、この2人のエッセイに関しては、なんでしょうね、エッセイだけですごい読み応えがあって、確かに自分の人生を振り返りたくなるようなことがそれぞれ書かれているんで、確かに年末年始読むにはちょうど良かったなって思いましたね。
これまで我々のラジオでも紹介してきている作家の2人でありますが、やっぱりエッセイ読むと全く違う顔が見えてくるんで面白いですね。そんなわけで、まずは一発目、半岸さんのエッセイいきたいと思います。
半岸さんのエッセイはですね、実は私読むのが2回目でして、年始の回でB&Bで紹介しましたってことでちょっと触れてましたね。
03:13
初読の時の印象もあったんですけど、今回改めて読んでみると再発見と、やはり印象に残るところ重なるところがあって、半岸さんの文章は力があるなと思ったところですね。
半岸さんもキムソヨンさんもそうなんですけど、結構自分自身のことをセキュララに語ってくれているので、エッセイを書く人って結構そういう人多いのかなって思うんですけど、そこが自分の人生の経験とかとリンクしてくるし、
あとこの2冊とも共通かもしれないんですけど、傷を負った人にはですね、傷ついてない人はいないと思うんだけど、この20年30年生きてくれば必ず何かしら10代絶対傷つくことあると思うし、
そういうですね、傷を負った人にはですね、かなり響く作品だと思うので、自分の傷が掘り返されるような痛みと全く違う、傷とちょっと向き合うことができるような話なんじゃないかなと思っているので、本なんじゃないかなと思っているので、めちゃめちゃ今回はちょっとお勧めしたいなと思ってますね。
たしかに、そもそもですけど、ハンガンさんの文章がすごく良くて、それを読んでいるだけで非常に満足感というのはあったんですけども、小説のようにも読めるし、詩のようにも読めるし、でも読んでみるとエッセイだと感じるような、なんかそのような印象がありました。
この本が音楽について語られていることが多くて、なんかハンガンさんの人生には良い時も悪い時も音楽が共にあったんだなっていうのが伝わってくるような内容でして、自分の人生を振り返った時にも、このハンガンさんの記憶と重なるようなところがあったりして、多くの人はですね、結構このエッセイを読むと自分の人生とも重なるところはあるんじゃないかなって思ったりしました。
それと、やはり音楽が主題になっているので、音楽好きな人、聴いてきたっていう人はこのエッセイを読んだらですね、結構染みるんじゃないかなと思います。この本にもし副題をつけるならありきたりですけど、なんか音楽と共に歩んできた人生みたいなですね、そんな感じがつくんじゃないかなと思いました。
確かに、わかりやすく言うとね。じゃあですね、早速紹介していきたいので、まずは著者について話していきたいと思います。とはいえ、もはやハンガンさんの作品で我々のラジオで紹介しない方が少なくなってきている状況なんですけど。
折り返しに来るかもしれないですね。
そうですね、あと少年が来ると再職主義者とくれないかもしれないですね。
じゃあ、そんなハンガンさんですが、1970年に生まれていて、1993年に詩を発表していて、翌年94年に短編小説赤い怒りが文芸賞に当選して文壇デビュー。
06:15
一番おそらくハンガンさんの中で有名な作品は2005年の再職主義者ですね。2016年に再職主義者がですね、イギリスのマンブッカー賞、国際賞を受賞しています。
というわけで、この辺りでめちゃめちゃ世界的に有名になった方ですね。韓国の現代文学を代表する作家といっても過言ではない方ですね。
そんなところで本編入っていきたいと思います。じゃあ、作品紹介いきたいと思います。
まずこちら、クウォンさんのですね、ホームページからちょっと引用したいと思います。
ハンガンが書きたいのに書けなかったと回想する時期に生まれた本書には、音楽との出会い、様々な思い出にまつわる歌、著者自身が作った歌について綴られている。
著者の繊細な感性に触れるエッセイ集の初方訳。編末にはオリジナルアルバムの音源情報も収録とあります。
これ書かれている通りで、ハンガンさんが小説を書けなかった時期、詩を書けなかった時期なんかにこのエッセイを書いていたと。
その中には結構音楽についての思い出が多く語られていて、結構音楽にハンガンさんは支えられながら共に歩みながら来たんだなっていうのがわかる一冊ですね。
そうですね。実際、本の最後にはハンガンさんのオリジナルアルバムのサイトに飛べるQRコードが付いてるんですよね。
うん、とりあえず聴きました。
ちょっと韓国語わからないんで、メロディーと歌声だけでしたけど、なんか優しい感じの歌でしたね。
ちょっとしっとりするような。
流しながら本を読みたくなるような歌でしたね。
そういう楽しみもできるので、ぜひそっと静かに手に取っていただけると嬉しいなと思います。
ここからですね、もうちょっと具体的に入っていきますが、本書の特徴をちょっとお話ししたいと思います。
この本はですね、4章構成になっています。
さっきも話した通り、主にハンガンさんと音楽の関係について書かれていることが多いです。
1章、口ずさむ。これはですね、幼い頃から現在に至るまで、ハンガンさんにとって音楽はどんな存在だったかということが描かれています。
2章、耳をすすます。これがこの本の中で最もボリュームのある章なんですけど、
ハンガンさんの記憶の中で印象に残っている曲たちとか、その思い出について語っている章になります。
結構読み応えがありますね。
3章、そっと静かに。表題作にもなっているところですが、もちろん表題作になったエッセイもあります。
ここではですね、ハンガンさんがご自身で作曲した曲と、そこをなぜ作曲するに至った経緯だとか、
09:02
そこに込められた思いなんかが語られています。
4章はですね、基本的にはこの3章で終わっているような感じなんですけども、
4章、追伸という形になっていて、少し音楽とは離れたところのエッセイとか、
ハンガンさんから5話1冊分みたいなのが入ったりしてますね、という構成になっています。
繰り返してますけど、やっぱり音楽について書かれている点というのが、この本、非常に重要な部分だなと思っていて、
本当にハンガンさんにとって音楽という存在がですね、どれだけ重要だったかということが感じることができるエッセイだなと思っています。
でもちょっと、自分も全ての作品を読んでないんですけど、
ハンガンさんの作品の中で音楽がキーになっている作品ってあんまりないような印象なので、
ちょっとこの音楽にね、こんなに彼女が系統しているというか、
自分の中の大切な存在になっているっていうのは、ちょっと意外だったなと思ったところはあります。
でも個人的には音楽ってやっぱりすごいなって思っていて、すごい心がモヤモヤしたりとか、ストレスを抱えていたりとか、
ちょっと精神的に参っているような時でも、好きな曲を聴くと結構吹き飛ばしてくれる力っていうのがあるなっていうのは、
自分はものすごく感じることが多いので、もうすごく自分は音楽っていうものに助けられて生きてきている気がするので、
そこは何だろう、この本を読んで改めて、やっぱり音楽って偉大だなって思った部分でもありますね。
確かにね、結構書かれていることに共感できることがいっぱいありますしね、音楽に関して。
あとここに出てくる音楽たちっていうのがすごい幅広くて、クラシックっぽいものとかもしかして今話だけ聞いているとイメージしているかもしれないですけど、
いわゆる歌謡曲みたいなものをすごく紹介されていて、実際韓国の音楽シーンっていうのはほぼ私知識がないので、
全くわからなかったんですけど、解説とか注釈かな?結構いろいろですね、フォローはしてくれているんですけど、
なるほど、多分韓国の中で流行った音楽ってこういうものなんだみたいな。
こういうのがハンガンさんの世代とか、もしくはハンガンさんの上の世代とか響いてたんだなみたいな、なんとなく垣間見えるんですけど、
もちろん全てを知ることはできないので、個人的にはちょっとこれをどうにか日本の歌手たちでたどいていきたいなと思ったんですけど、
ちょっと難しいな、私も日本の歌謡曲にも詳しくないっていうところで、多分すごくバラエティーに富んでますね、きっと。
さて、そんな前置きみたいな感じなんですが、これからですね、ちょっと私と三枝さんでもう本当このエッセイの中からですね、印象に残ったエッセイをですね、
3つずつかな、基本かな、ちょっとお話ししたいと思います。
私の方からもこの流れで言わせていただきますと、55ページのですね、これは2章か、2章の55ページのレッドウィットBですね。
12:04
これ有名なビートルズのレッドウィットBなんですけど、これこそはんがんさんが書きたいのに書けなかったとき、
そして結構子育ても結構大変だった時期なのかな、ビートルズのですね、レッドウィットBを全ての窓を閉め切って、最大限のボリュームで聴いたっていうエピソードなんですけど、
この時に部屋中明るくしてですね、影ができないようにしてみたいな、そうすると家は港を旅立つ船のように非現実的な空間になったって書かれてるんですけど、
そのシーンもイメージできるし、その中でですね、はんがんさんは床を滑りながら踊り始めた、そうなんですね。
すごく楽しい感じだと思うんですけど、このレッドウィットBっていうこのなんていうか、ちょっと明るい曲とは言えないような曲でこういう感じに踊っていて、
それがですね、子供にも受けて、子供からもまたやろうみたいな感じのことを言われるようなところがあって、
もちろん歌詞がレッドウィットBあるがままにっていうことだと思うんですけど、それを彼女が受け止めていくっていう話なんですけど、
これはですね、初読の時もめちゃくちゃ印象に残ったし、やっぱり今回また出てきた時にもめっちゃいい話だなと思って、
これこそなんか自分がさっき言った音楽の力だなと思うんですよね。なんかモヤモヤしたりとか、
自分の中でも言語化ができないほど上手く言えない感情とかに囚われてる時に、やっぱりこういう風に音楽が吹き飛ばしてくれることあるよなみたいなのを感じるエッセイだったんで、
もうちょっとこれはちょっと紹介したいなと思って。
かなり僕も印象に残りましたね。だからこれってこのレッドウィットB聴いて、読んでると本当にもう踊り狂ったようなことをね、
フラグさんされてたんですけど、その前10年間の物書き生活していて、それがすごいやっぱり辛くて、辛いっていうのが結構肉体的な部分ですよね。
指が痛くてパソコンが打てないとかですね。それでも無理してたけど、今度手首が痛くなったりで、
タイピングしてくれるアルバイトを雇って、喋って打ってもらってプリントアウトして修正してっていうので、
3年間の間にやっと中編小説を3つだけ書けたとか、一方で子供の面倒もあるからとかですね。
頼れる親戚とかも近くにはいないっていうような、結構もう我慢の強いられるようなきつい期間を過ごして、
もうちょっと書くの無理じゃないかって思って、書くのを封印したっていう、その年ですよね。
Let It Be聞いて踊り狂ったら、こっちも結構読んでて感動してしまう。感動っていう。ジンとくるものがありましたね。
15:00
このなんか私生活というかね、プライベートもやられていて、仕事としてもうまくいってないっていう、
こういう時には結構人間かなり暗い部分に落ち込んだんだろうね。
そう。
暗く落ち込んじゃうからね。
このエッセイ読んで思ったのが、ハンガーンさんってすごい天才として登場して、
純粉満々に作家として来たわけじゃなかったんだっていうのが。
最初はサラリーマンしながら詩を書いたり、小説書いたりしててっていう、そこの大変さもあったと思いますし、
このLet It Beで出ているように、ちょっと作家となってからもやっぱり、
なんか肉体的に書く大変さっていう時期があったりとかですね。
そういう苦労話が結構あって、ハンガーンさんこういう過程も辿ってたんだっていうのが見えて、
このエッセイの、なんかすごくこの作家さんにちょっと思いを馳せてしまうようなところだなって思いますし。
このエッセイじゃないけど、どこかのところに就職してた時は4時間睡眠で文章書いて、
土日も文章書いてっていう、ほんと休みがなくて追い詰められてるみたいな。
職場にはパワハラの上司がいるとかですね。
なかなかしんどい状況で、執筆を頑張っていたっていう。
あとこのレッドイットビーだと、ちょっと気になったのはですね、この曲との最初の例は大学生の時にバスに乗っていたら、
ラジオから流れていて、この歌と出会ったっていうですね。
だからそこもいいなと思います。
その後ですね、ジョン・バイズっていう人のアルバムでこのレッドイットビーを歌っていて、
ハンガーさんが、ビートルズもいいけれど、ジョン・バイズの低い声で聴くこの歌は力強かったと。
そうですね。
ちょっと今、大地さんの話聞いてて、
僕はこのジョン・バイズのアルバムのレッドイットビー、ちょっと聴いてみようって思いましたね。
これはちょっと気になりましたね。
そこまで。そうだね。
踊り来る時はビートルズの方だったけど、
ジョン・バイズもいいって書いてあるもんね。
これ気になるね。
じゃあちょっとこんなところで、次行きますか。
どうせちょっと交互に行く?
じゃあそうしましょうか。
じゃあ次ですね、車椅子ダンスというタイトルのエッセイですね。
これ138ページなんですけども、
ハンガーさんがテレビの音楽番組で、歌手の人がちょっと交通事故にあって、
車椅子でカムバックしてきて歌っているというですね。
それを目にして、本当に涙が出るほどの心を震わせるというような話があって、
その後ですね、その前に読んでいたエッセイのこととかを思い浮かべたりして、
その車椅子ダンスという詩をハンガーさんが書かれたというですね、
ちょっとそのような内容のエッセイになります。
18:01
結構これも読むとすごく心が揺さぶられるようなことが書かれていて、
すごく良いエッセイというか良い文章だなと思って読んでましたね。
これは良いですね。
このね、車椅子になってしまってもね、
途中に入っている傷ついても損なわれない人たち、
いかなるものにも破壊されない最後の私を感じさせる人たち、
という文章があるんだけど、めちゃめちゃ響きましたね。
ラストも良いしね。
そうですね、僕このラストに書かれている、
ラスト数行の文章がすごく好きで付箋を貼ってたんですけども、
誰でも生きていると辛い瞬間に出会う。
それがいつであれ、どんな形であれ、
時にはそのせいで魂の一部または全てが破壊されることもある。
ただ大切なのは自分の本質が今まさに破壊されようとする
その瞬間の態度だと信じている。
その最後の瞬間に最後の自分を守ってくれる細い網を離してはいけない。
離したとしてもまた掴めばいい。
地獄のような状況にあっても決して打ちのめされない心の精髄を、
そのか細いけれど健康な実態を全身全霊で感じるべきだ。
感じ取らなくては。という文章があって、
辛い瞬間に対してのその心持ちというかですね、
それを言葉にされていて、これもすごく、
ここの最後の文章がすごく良かったですね。
多くの人が励まされる文章だなと思いますね。
自分も付箋張ってるし。
この前にクルーマイスダンスの詩が書かれてるんですけど、
この詩が登場するまでの一応流れがあるんですけど、
その流れのエピソードを読んで、詩を読んで、
最後の僕が話した締めの言葉を読むとね、
ほんとすごい感動すると思いますね。
そうですね。では次ちょっとまた私の話なんですけど、
そうですね、ちょっとじゃあサラッとになるかもしれないけど、
でもすごくエッセイのこういうとこ好きだなっていう話なんだけど、
これは89ページにある夜に旅立った人の、
女と書いて人ってルビが振ってあるんですけど、
これタクシーにハンガンさんが乗る時の話から始まってて、
あるタクシー運転手とのある会話がここに載ってるんですけど、
なんかタクシーに乗るとちょっとハンガンさんは別になるみたいで、
なんかちょっとおしゃべりになるみたいなんですね。
いつもはそんな多分無口っぽいイメージを与えてるのかな人に。
多いんだけれども、タクシーに乗ると結構話をするらしくて、
もちろん気が乗らなくて話をしない人ともいるらしいんですけど、
タクシー運転手さんと話を始めて、結構深い話をして、
21:03
タクシーを降りることが多いという話が入ってます。
で、どんな話をするんだっていう話がちょっと入っていて、
ある時の話になるんですね。タクシーに乗った時にラジオから
ある歌が流れてきて、で全くタイトルが思い出さない。
でも知っている歌だっていう。で、気になってタクシーの運転手に聞くんですよね。
今さっき流れた曲のタイトルご存知ですか?と。
知ってますよと。何ですか?と。そしたらタイトルを知ってどうするんですか?と
言われて後で歌ってみようと思いまして、どこで?みたいな。
カラオケみたいなところで。カラオケにはよく行きますか?
いいえ、そうでもないんですが。それでタイトルは何ですか?っていう。
会話が遠回りに入ってきていて、なんかもうぎこちなくなってるんですよね。
で、ところでこの歌が好きなんですか?はい、まあ若い人がこの歌を知っているんですか?
あの子供の頃に聞いたのを思い出しまして。ほーっと。
って言われたんで、あのハンガンさんはちょっと諦めてしまうんですけども、
しばらくして運転手の人が夜に食べたった人じゃないですか。
は、ナムソクが歌ったっていう。あ、そうです。夜に食べたった人。
って思わず感性をあげるんですね、ハンガンさんが。
で、なんかこの運転手とあんまりうまくいかないのかなみたいな空気がちょっと出てるんですけど、
ちょっと怒らせてしまったのかなみたいなのをちょっと感じながら過ごしていたら、
帰り際にですね、ずっとこの人、ラジオをその後クルクルクルクル回っていて、
その声がちょっと怒ったようにハンガンさんに見えてたんですけど、
降りるときに、あの運転手が言うんですよね。
お客さんが降りる前にまた良い曲が流れないかと思わし続けてみたけど、
くだらないのばっかりだったねって。
その時に映った運転手の顔がすごく穏やかだと綴られているんですよね。
この後も少し続くんですけど、すごく良いシーンだなと思って。
なんかエッセイってこういうのがたまにポンって現れるから結構好きで、
ここも初読の時にも印象が残ったし、やっぱり今回も良い場面だなと思って、
ちょっと心に残ったシーンですね。
確かになんか心を温まる話でしたよね。
このエッセイはですね、私に乗るとどんなに世知辛い世の中でも、
良い人の方が多いのだということを学ぶ機会が多いと。
いろんな良い話をしてくれる人がいたり、
暗くて見分けがつかなくて千音札だと思って、
差し出してしまった五千音札を当然のように返してくれる人がいたりとか、
いろんな忠告をしてくれる人がいたりとか、
本当に良い心が多いんだなということを感じることが多いというので締めくくっていて、
めちゃくちゃ良いエッセイだなと本当に思ったんで、
これはちょっと割と多分このエッセイ集の中でもメインにはなりにくいエッセイなんだけれども、
めちゃめちゃ俺の心に残ったので、紹介したいなと思いました。
これちょっとしたエピソード良いですよね。
良いよね。
あとはやっぱり半岸さんの勝手なイメージで、
物静かな人かなと思いきや、タクシー運転手、
タクシーに乗った時は積極的に会話しに行くっていう、
24:01
そんな意外性が面白かったりしますしね。
確かに面白かったですね、このエッセイは。
良いエッセイだなって本当に思ったんだよなっていうだけなんだけどね、
本当にね、そんなところですかね。
そうですね。
でもこれだとあれですね、
このエッセイでそっと静かにっていうエッセイがあるんですけど、
それも電車の中で見た女性が涙を流している、
姿を描写している文章があるんですけども、
だからそういうちょっとした日常の一場面を切り取って、
そこから思想を広げていくようなエッセイなんですけど、
タクシーの話もそうですけど、
ちょっとした日常のところで、
ちょっとふと出会った何かの瞬間を切り取っているっていうような、
そういうのがエッセイの面白さだなって確かに思いますしね。
そうですね。
次。
次行きましょう。
次ですね、僕が紹介するのが、
陽光ならばいいというエッセイですね。
これ149ページなんですけども、
これは歌詞がまず書かれていて、
陽光を浴びるのはいいですよっていうですね、
そんな感じの歌がまず書かれていて、
最後、締めの言葉4行だけ書いてある、
2ページだけの内容なんですけども、
何がいいってですね、
これ10年前に書いた短編小説で、
死ぬ前に3時間与えられるとしたら、
太陽の光を浴びる時間に使いたいと書いたことがあった。
今もその気持ちに変わりはないと。
その3時間の間、陽光の中に全身を浸すのだ。
ただし、愛するあなたと一緒に、
私のいない長い時間を生きていくであろう、
あなたの手を握って。
で終わるんですけども、
この最後の4行がすごく気持ちがいいっていうですね、
もうなんかそれだけでちょっと、
かなり印象に残りましたね。
これ俺もこの文章になんか発動させられたもんな。
そうですね。
確かにね、
死ぬ前に3時間与えられたら何しますかってなった時に、
太陽の光を浴びたいっていうのはなんか、
いいなって思いましたね。
ただしね、ちょっと愛する人と一緒にっていうことですけども。
なんかいいよね、これ。
太陽の光を浴びて、すごくイメージできるし、
自分もちょっとこれやりたいなって思う。
そうだよね、これからもう死ぬっていう3時間、
太陽の光浴びると確かに。
さっきのタクシーの話も、
その陽光ならばいいとかも、
軽くサラッと読めるんですけども、
何がちょっと心が温まるっていうか、
ちょっと元気になるような、
そういうエッセイがね、
いくつもあって、
そういう意味ではこのエッセイ集、
なんでしょうね、
なんか暗いのか明るいのかよく分からないような、
ちょっとやっぱりでも明るいのかなっていう気がするんですけどね。
なんかその、今まで読んできた半岸さんの作品からすると、
明るさはすごく感じる。
そうですね。
なんかやっぱり辛い状況とか、
27:01
そういうのはあるんですけども、
でもやっぱりなんか最後読むと、
最後って言うんですかね、
書いてある内容を読むと、
なんか明るさという希望を感じるような、
なんかそんなエッセイが多いかなっていうのはありますね。
たくましさもあるかもしれないね。
そうです。
半岸さんの。
ちょっと私が紹介するのは最後になるかもしれませんが、
次が16ページの紙のピアノですね。
これはちょっと紹介せねばならぬと思った一編ですね。
これでも初めて読んだ時、
かなり強烈な印象に残ったんで、
話したいなと思うんですけど、
これ半岸さんが幼い頃、
ピアノをやりたいという欲求がですね、
膨れ上がってきてですね、
それまで今まで何一つ両親にお願いをしたことはなかったけれども、
ピアノを習わせてくれた。
お願いしたそうなんですね。
これがいくつだったかな。
かなり小学校かな、
小学校ぐらいの時の話で、
ソウルに越してきた5年生の頃には我慢できなくなっていたというか、
小学校5年生かなと思うんですけど、
ピアノ教室によくついて行って、
友達が行くピアノ教室について行って、
小さな部屋の隅に座っていたらしいですね。
ついにピアノ教室で会話して欲しいと聞き出す時に、
母は何も答えておくれず、
その後、半岸さんはですね、
母の後をついて回ってですね、
もう隙間を取ったそうなんですね。
母が音を上げてですね、
無理だってば、うちの暮らしでは、
っていう話をされて、
その後、彼女は引き続き、
自分でですね、文房具屋で、
紙の鍵盤を買ってきて、
それを机にとめてですね、
学校で習った曲なんかを演奏してみて、
もちろん音は鳴りませんけど、やってみたと。
その姿がですね、
かなり母親には応えたらしくて、
そりゃそうっすよね、
自分が半岸さんの母親の立場でもだいぶ辛いと。
っていう話があって。
中学2年生の時に、
結構その格好が悪いんですよね。
中学2年生の時に、
家計がですね、ちょっと良くなってきたみたいで、
両親たちがですね、
ピアノを習えという話をしたそうなんですけど、
もう中学校2年生の時はですね、
もうピアノに夢中になってた時期は過ぎていて、
いやもういいよっていう時期だったんですけど、
でも、いやもういいんだよって話をした時に、
母親が泣き出してたんですよね。
父と母もだいぶその思いに答えられなかったってことが、
だいぶ彼らの心の中にも引っかかっていて、
もう私たちのためにピアノに通ってくれっていう話になっていて、
もう決まりが悪くて、
行きますという話をして、
習って楽しければピアノも買ってやるっていう話になっていて、
いやいや、うちのどこにピアノ置く場所があるんですか?
みたいな感じだったんですけれども、
っていうだけのエピソードなんですけど、
これすごくいろいろ迫ってくるエピソードで、
やっぱり自分がやりたかったことがあって、
でもその瞬間叶えられなくて、
でもそれが両親の中ですごい引っかかってて、
それをやっぱり叶えさせられる時が来たら、
30:02
もう自分には必要のないものになっていたみたいなことって、
結構あるなと思っていて、
自分にも多分あったかもしれないなと思って、
子供の頃、ちょっと具体的にはパッと思い出せないんですけど、
なんかそれってやっぱり、
確かにこの親の辛さっていうのは絶対あるし、
すごく胸が痛い話であるなと思いながら読んだのと、
あともしピアノを習いたいって言った時にピアノをやってたら、
もしかしたら半顔さんは作家になれなかったかもしれないなとか思ったりして、
そっちの音楽のうちに行ってたかもしれない。
そしたら我々が読んできた名作たちがですね、
この世に生まれなかった可能性もあるのかなとか、
っていうところまで考えちゃうと結構面白いエピソードだなと思って、
ちょっといろんなことを考えながら読んでしまいましたね。
この神のピアノの親たちの気持ちっていうのはすごくわかるし、
半顔さんの気持ちもすごくわかるっていう、
すごい良いエッセイだなと思いました。
そうですよね。結構泣ける話で、
これでもう短編小説にできそうな気がするんですよね。
神のピアノっていうタイトル。
僕も両親が中学生になって、
半顔さんはもうピアノを通うのいいよって言ったけど、
お母さんとお父さんのために1年だけ通ってくれって言われて、
そこで1年だけっていうので半顔さん了解するんですけども、
その子供の気持ちもわかるような気がして、
確かにいいですよね。
ちなみにあれですね、このエッセイ集では、
高校生になった半顔さんがピアノを通っていて、
それにまつわるエピソードとかもあって、
それ結構面白いですね。この神のピアノから、
小・中・高と半顔さんの子供時代の記憶が語られているっていうので。
神のピアノっていうタイトルがいいよね。
そうですよね。
自分も何かやった記憶ある?何だか思い出せないけど、
何か叶えられなくて、
紙に何か書いてそれを見立ててみたいな、
子供の時に書いた気がするなって思ったら。
確かにこう丸めた紙をサッカーボールに見立てて、
家の中で蹴ってたとか、
やりましたね。
きっと誰にもこうしたことある気がするんだよな。
これ半顔さん、それが別に寂しくてやってるわけじゃないんだよね。
ただやりたくてやってるだけだもんね。
それが両親にはもう寂しさでやってるんじゃないかみたいな、
辛さに変わっていくっていうね。
もうちょっとなかなかね、あるなと思いますね。
これがね、最初の方に収録されてるんですけど、
結構ね、これで心掴まれますね。
確かに。
ほんと最初の方のエッセイだもんね。
じゃあちょっとみなさんの方に行きましょうか。
33:01
僕が紹介するのがこれ最後になると思うんですけども、
僕はですね、追伸というですね、
一番最後の方に書かれた、
あと書きのような感じの文章から、
黒い海辺その笛の音というタイトルの、
これもエッセイみたいなものになっていて、
それですね、
これが何でしょうね、もうエッセイというか、
短編小説を読んでるかのような物語になっていて、
始まりはちょっと現実離れした、
ちょっと幻想性も感じる、
美しいシーンがあるんですけども、
なんか笛の音があってですね、
そうそう、
その黒いコートをまとった男が現れて、
笛を吹いたら、
お前は完全に追われる身になるって言って、
その曲を俺に売れって言うんですけど、
肝眼は断って、
そしたら男が言うんですよね、
このマフムドシカイルが亡くなったっていう、
あ、違う男じゃない、肝眼が答えるんだ、
そうそう、
肝眼がその笛を吹くっていうのは、
マフムドが亡くなったからだっていうですね、
いきなりマフムドっていう名前が出てくるんですけども、
これが誰かっていうと、肝眼さんが、
国際創作プログラムっていう、
アイオワ大学で実施されている、
世界中から作家とか詩人が集まって、
一緒に創作ワークショップをしたりですね、
そういうのをプログラムに参加していたんですけども、
その時にディアパレスチナから来た作家さんですね、
このマフムドシカイル、
その人が夢の中で現れてっていうですね、
そんな始まりを描いていて、
ここからは現実的な話になってくるんですけども、
年齢は結構上の男性で、
白眼も生えているような人なんですけども、
国際創作プログラムで肝眼さんがこのマフムドと仲良くなって、
ちょっと一緒にいろんなところ行ったりとかでして、
体調悪くなった時には薬ですね、
くれたりして、
それが結構、
その薬がちょっと印象的で効いたのかな、
そしたら定期的にこのマフムドが薬を送ってくれるようになって、
あれですね、そのプログラム終わった後も、
それぞれの国、韓国、パルシチナに戻った時にも、
メールやり取りして、
たまに薬も送ってくれるようになって、
そういうですね、マフムドとの思い出を書いたりするんですけども、
すごくこれも美しい思い出が
名乗られていくんですけども、
ただね、ある時、そのマフムドから
メールが来なくなったと。
マフムドが以前から言ってたんですよね、
送らなくなったら、それはもう
死んだと思ってほしいっていうですね。
そうやってハンガンがですね、
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ハンガンさんがいろいろ思いにふけるというですね、
そんな話で、これはもうすごいね、
小説のようなエッセイで、これも読むとかなり
心にグッとくるものがありましたね。
これほんと小説みたいだよね。
そうですね、これ、恐らく実話だとは思うんですけども、
なんかその夢を見た日と
マフムドがハンガンの夢を見た日が重なってるんだよね。
うん。
なんか精神の世界とはそういうものなのかと、
その時思ったと書いてあるけど、不思議な
感じがして。
でも最後の文章めっちゃいいしね。
これは結構名作ですよね。
そうですよね。
こういう文章にちゃんと仕立て上げられるというかね、
表現できるハンガンさんがやっぱすごいなと思った。
そうですね、でもこのマフムドとの
こういう交流ができるっていうのも
すごいなと思いましたし、
メールでやり取り、プログラムもあったときもメールでやり取りしあったり、
その相手のことをすごく考えたり、
それはお互い、マフムドもハンガンさんのことを考えて、
メールも送ってくれていて、
そういう交流がしあいて、
それから生まれたストーリーだと思いますし、
これが追伸にあるのが
何とも言えないなとはちょっと思いましたね。
いいですね。
これね、
追伸があんまり構成内容としてはね、挨拶とこれだけなんだけど、
まあいいよね。
そうですね。
今まで音楽の話、ちょっと音楽出てくるけどね。
でもなんか結構音楽からは少し離れたところ。
そうですね。
でもすごくいい文章で、
一応これが最後みたいな感じだと思うので、
いいですよね。
じゃあちょっとこんなところにして、最後テーマトークいきたいと思います。
エッセイを読むということは、ということについて少し話したいんですが、
結構ね、このいわゆるエッセイを書いている人のエッセイと
また違うなんていうのかな。
エッセイを書くことだけを仕事にしている人とは違うエッセイだなと思うので、
またそこもちょっとあるかなと思いつつも、
やっぱりこのことについて話してみたいんだけれども、
より小説よりは生々しくて、
より自分の経験と結びついてしまうことも多いかなって、
半岡さんのエッセイを読んで思ったかな。
そうですよね。
だからなんか読み口としては、
ソフトというか軽いんだけど、
全然読みやすいし、
しかも1本1本がそんなに長くないので、
ちょっとずつ読んでいけば多分そんなに
苦もなく読めることができる本なんだけれども、
今回も紹介したの3つ3つだったから、
ちょっと少ないかもしれないけど、
他の作品も全然話せるくらい内容が深いじゃないですか。
そうですね。
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で、結構この半岡さんの書いたタイミングっていうのが、
結構書くのがしんどい状況とかですね。
そういうちょっと苦しい時に、
その創作ではなく、
エッセイも創作なのかもしれないですけども、
小説という形ではなくて、
エッセイを書いたりとかですね。
そういうのがされているのかなと。
確かに日々思ったことを書き留めてはいるんだろうね。
それが小説になるのか、こういう書けなかった時期に
こういう形で発露するのか。
ちょっとね、その差はあるのかもしれないけど。
そうですね。
次回紹介するキムソヨンさんのエッセイもやっぱり、
ちょっと詩人として書くのがきつい状況の時に
エッセイを書いたりしていて、
結構エッセイも幅が広いんだなって今回感じています。
作家や詩人にとっては、
どっちかというと、自分が苦しい状況の時に
こういうエッセイを書いていて、
読んでいる方はですね、そんなに重く受け止めるような
内容ではないと思うんですけども、
かといって、さらっと、軽く読めるエッセイではないのかなと。
読みごたえはあるんですけども、
心にグッとくるような話とか、
作家の人が自分は何を大切にしているかとか、
そういうエッセイを書いていると、
作家さんが作家として書いていくために、
何が自分の中では大事なんだろうかというのを
改めて整理しているとか書き残しているという、
そういうものを読めているような気がしてですね。
今回のエッセイは、そういう意味ではすごく
大切なエッセイだと思うんですけども、
作家の人が自分が何を大切にしているかとか、
そういうのを語ったりしていて、
そういう意味では、今回のハンガンさんのエッセイを読むと、
そういう意味ではすごく、
作家さんの気持ちというか、
そういうのが近づけているような気がして、
そこのすごい、
これはちょっと嬉しさとか、
そういうのなんじゃないかもしれないんですけども、
そこの近づけています、
その感覚がありましたね。
なんとなくだけど、今回のエッセイは
若けなかった時に書いていたものみたいなものなので、
次のショースを書くため、
創作をするために必要だったこと、
ハンガンさんにとってきっと、
この本を、このエッセイを書くことだと思うので、
その必要だったっていうことを、
もしかしたら全然もっと色々あるのかもしれない。
次のステップというかね、
またショースを書くために、
必要なものっていうのは全然もっとたくさんあって、
これは一つにしか過ぎないのかもしれないけれども、
それを読めることの喜びみたいなのがあるよね。
そうですね。
誰かが必要としていたものを、
読めるみたいな。
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その喜びはすごく感じましたね。
そうですね。
ハンガンさんとかキムスヨンさんのエッセイ、
今週、来週のエッセイに関してに限定してになっちゃうんですけども、
そうですね。
僕とか大地さんも普段小説を読んでいたりしますけど、
やっぱりこういうエッセイを読むのも大事なんだなって思うことがあって、
やっぱり小説をずっと読み続けて、
それを読み続けるってできるかもしれないんですけども、
たまには立ち止まってもいいんじゃないかな、
というふうに思いますね。
そうですね。
それが読めなくなったとかですね、
たまにはちょっと立ち止まって、
違うことを考えたりした方がいいんじゃないかとかですね、
そういうタイミングのときとかですね、
今回のハンガンさんのエッセイとかですね、
すごくそうした気持ちに寄り添ってくれるんじゃないかなって思いますし。
本当ですね。
そうですね。
いわゆるエッセイの中で、
いわゆるエッセイを書いている人のエッセイみたいな、
エッセイだけ書いている人のエッセイって、
めちゃめちゃ面白かったりするじゃないですか。
話自体が。
笑っちゃったりとか。
気持ちが楽になったりってありますけど。
世界の見方が少し変わるような感じがあるけど、
今回、次回は多分世界を深く見る。
そうですね。
そうですね。
そこはちょっと違うかもしれないですし、
でもいわゆる小説とか詩を読むよりは、
すごく気楽に読めるので、
非常にいい作品だなと思いますね。
そうですね、確かに。
なんか深く読めるし、
あとはエッセイなんで。
子供時代のエピソードとか読んでると、
結構気楽に読める部分もあったりするんで、
そういう見やすさもあったりするんで、
そういう重すぎず軽すぎないっていう、
そこがちょうどいいような気もしますね。
そうですね。
じゃあちょっとこんなところにしておきましょうか。
じゃあ最後、感想を言って、
改めてどんな人に読んでもらいたいか話していきたいんですが、
改めて語ってみると、
やっぱりめちゃくちゃいいエッセイだったっていうところで。
一回目読んだときと比べて、
何かインパクトの違いというか、
そんなのありました?
でもなんかね、
いわゆる第一章の、
シジサムのところ、あんまり印象変わらなかったんですけど、
耳を澄ますわ、結構いろんな話があったなって思って、
結構、
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ちょっと今回話さなかったけど、
感動したのは81ページの、
人生をありがとう、グラシア・アラビタかな?
アルゼイ人出身の方かな?
の歌の話があって、
なんかね、めちゃめちゃいい話だなと思ったり、
したのが結構多くて、
もともとこれようなときに、
あんまり暗さを感じはしなかったんだけれども、
実際ちょっと辛い事件のことも書かれてるので、
暗いなって思う瞬間はあるんだけど、
暗いなっていうかちょっと辛いかなって思うところはあるんだけれども、
やっぱりどこか明るさと、あと、
たくましさを感じる一冊だったので、
初めて読んだときから印象はそこまで変わってないけれども、
やっぱり何度も読むと違った、自分が気になるポイントが
少しずつ変わってくるかなってところはありますね。
やっぱりちょっと何度も読んでもいい、
たまに読んでみて、目次見て、
全く思い出せないところとか読むと、
前読んだときは気づけなかった様子があるとか絶対思うと思うので、
そんな作品かなってちょっと思ったなって一回読んで。
みなさんどうでした?
そうですね、僕よくよく考えたらですね、
この印象に残った、さっきまで話した話って、
やっぱりその印象に残ったなんで、
ちょっとインパクトのあった話を拾ってたんですけども、
よく考えるとこの本の7割8割ぐらいは、
もうちょっと気楽に読める話が多いのかなっていうので、
そういう意味ではやっぱり、
もうちょっと構えずにさらっと読める本だと思うので、
単純に文章もすごくいいので、
文章を味わえるっていう、
そこの良さも本当にありますので、
軽く読んで、一定でたまに出会う、
結構インパクト強めのエピソードに感動するとかですね、
こういう読み方ができるのかなって思いますね。
たしかに結構半岸さんの、
作家としてのスタンスというと、
ちょっとそこまで言い過ぎかもしれないんですけども、
半岸さんの小説とかをまた読んだりするときに、
ちょっとこのエッセイもたまにパラパラ読み返したりすると、
ちょっとリンクしそうな気もしていてですね。
そういう意味ではこれもまたエッセイですけど、
たまに読み返したくなると思うんですね。
エッセイですけど、たまに読み返したくなると思いましたね。
小説とも合わせて、
また読んだりしたくなるような、
というふうに思いました。
またちょっと繰り返し、
ちょっと俺に触れて読んでいきましょう。
じゃあ次回もですね、ちょっとお勧めの本に行きたいと思うので、
次回予告したいと思います。
次回はですね、キムソヨンさんの、
次回も韓国のエッセイになります。お楽しみに。
番組の最後になりますが、メルマ会員を募集しております。
こちらは無料版・有料版とあり、
無料版は毎回のエピソードが長すぎてカットした部分を音源化して配布しています。
こちらはもっと我々のエピソードを聞きたい人のためになっています。
有料版はサポーター特典という形になっていて、
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ちょっと我々の日記のような編集講義をお届けする代わりに、
ちょっとお客さんにサポートしていただけないかなという内容になっています。
これは本当に応援したいという人のためにやってますので、
気になったら番組概要欄ご確認ください。
そして番組の関数やリクエスト、
またこのラジオを聞いて紹介された本を読みました。
読み返しましたとございましたら、
ハッシュタグそろとび猫たちをつけて教えていただけると大変嬉しいです。
Xやインスタの投稿などでお待ちしております。
お便り本も番組情報欄に載せておりますので、
こちらもですね、積極的にいただけると嬉しいです。
そしてこの番組気に入っていただけましたら、
お客さん共有していただけると嬉しいです。
ではまた来週。ありがとうございました。
48:45

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