1. 文学ラジオ空飛び猫たち
  2. 第136回 詩とともに遠くに行く..
2023-11-20 43:16

第136回 詩とともに遠くに行く 「数学者の朝」キム・ソヨン 著

【今回の紹介本】『数学者の朝』キム・ソヨン著、姜信子訳 CUON
https://chekccori-bookhouse.com/product/%E6%95%B0%E5%AD%A6%E8%80%85%E3%81%AE%E6%9C%9D/16726/

パーソナリティ二人で作品の魅力や印象に残った点など、読後の感想を話し合っています。ぜひお聴きください!

「一文字の辞典」以来のキム・ソヨンさん/CUONのセレクション韓・詩シリーズ第3弾/K-BOOKフェスティバルで近々登壇/一文で世界が反転する/旅をしているような感覚/著者&作品紹介/表紙がいい/5部それぞれの印象/お気に入りの詩「痛みは若葉の色に」「ガリバー」「誕生日」「幸いなること」「玄関」「数学者の朝」/詩に詳しい人に教えてほしい/次回予告

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版元サイトより
ーーーーーーー
見えない場所、聞こえない声、いまだない言葉
語りえない物語のために

詩が広く愛されている韓国において
文学性と社会性を兼ね備え、深く心に刻まれる詩を紡ぐ
キム・ソヨンの単著詩集を初邦訳。

韓進自動車の労働者の闘争に寄り添って書かれた「主導者」、
映画「詩人の恋」で朗読された「だから」など、49編を収録。

第八回日本翻訳大賞受賞作『詩人キム・ソヨン 一文字の辞典』の監訳者
姜信子による翻訳でお届けします。

「詩は読み解くものではなく、生きるもの。
埋めるべきものがあるとすれば、
それは、詩を生き、旅を生きる自分自身の空白なのですから。
この詩集を手に取って旅人となったあなたも、それは同じ。
今さら気づいても、もう引き返せない。
(ああ、なんてこと、キム・ソヨン!)」
――姜信子(訳者あとがきより)

K-BOOKフェスティバル
https://k-bookfes.com/


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硬派な文学作品を楽もう!をコンセプトに文学好きの二人がゆる~く文学作品を紹介するラジオ番組です。
案内役の二人は、 東京都内で読書会を主催する「小説が好き!の会」のダイチ
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文学のプロではない二人ですが、 お互いに好きな作品を東京と京都を繋ぎ、
読書会のようなテイストで、それぞれの視点で紹介していきます!
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#本 #小説 #読書 #読書会 #文学 #海外文学 #ブック


00:03
キム・ソヨンの詩は、旅を生きる詩。 詩は、読み手を違う世界に連れて行ってくれる。
一つの詩で、一つの文章で。 キム・ソヨンの詩集、数学者の朝をご紹介します。
どうもみなさんこんにちは、文学ラジオ空飛び猫たちです。 この番組はいろんな人に読んでもらいたい、いろんな人と語りたい文学作品を紹介しようコンセプトに、
文学と猫が好きな2人がゆるーくトークするポッドキャストです。 パーソナリティは、私ダイチとミエの2人でお送りします。
文学のプロではない2人ですが、お互いに好きな作品を時には熱く、時には愉快にそれぞれの視点で紹介していく番組です。
今回紹介するのは、キム・ソヨンさんの数学者の朝になります。 京信子さん役で、クォンから2023年に出版された本です。
こちらのキム・ソヨンさんの本なんですけども、以前にもですね、日本翻訳大賞を受賞された、昨年ですね、
詩人キム・ソヨン、一文字の辞典を紹介していまして、2冊目の紹介になります。 前回の1文字の辞典が、あれは何でしょうね、辞典でありエッセイであり、
なんか詩でもあるし、エッセイでもあるし、みたいなですね、なんかジャンル分けするのが難しいような本だったんですけども、今回のは数学者の朝は完全に詩集ですね。
そうですね、確かに1文字の辞典は何の方法を説明しているのか。 文学作品であることはね、間違いないんですけども、
なんかね、カテゴリー分けをどれにしたらいいんだろうかって、ちょっと難しいような本だったんですけども。
今回のはもう本格的な詩集、これが、2023年11月に出ていて、さらにですね、エッセイももうほぼ同時期に翻訳が出ていて、こちらの方はエッセイは奥歯を噛み締める詩が生まれる時というタイトルで、
片ばみ書房さんから勧告されていて、11月にキムソヨンさんの方が2冊ほぼ同時期に出るっていう、ちょっと1文字の辞典で、すごいキムソヨンさんのことが好きになったんで、これは2冊目3冊目の翻訳本が一気に来たっていうので、すごいちょっと個人的にはテンションが上がりましたね。
そうですね。ちょっとね、このまだ奥歯を噛み締める詩が生まれる時は読んでないので、かなり楽しみにしてますね。
数学者の朝はクウォンさんから出ているセレクション監視シリーズというシリーズの第3弾になります。ラジオでは以前にも第1弾がハンガンさんの夕方に引き出しをしまっておいた、第2弾がオウンさんの僕には名前があった、いずれも紹介してきたんですけども、
03:00
今回もやはりキムソヨンさんという人の詩集なので、これはもう本当に大注目だということで、このセレクション監視シリーズのものはですね、ちょっと3回連続出ている本はいまのところはもうすべて読んで紹介してきていて、という流れですね。
なので、我々が紹介する作品で詩集といえば、今この韓国のこのシリーズに寄ってしまっているというか。
そうそう。読まないんですけども。でもこのシリーズの詩集はなんかすごく、普段そんなに僕も大地さんも詩を読むわけではないんですけども、すごく親しみが安いというかですね。
読むと何か本当にグッと考え込んでしまうものがあるっていうのはすごくいいシリーズだなと思っています。
あとそれとですね、収録しているのが11月なんですけども、この11月25日にK-BOOKフェスティバルというのが神保町の方で行われるんですけども、実はですね、この今回の著者であるキムソヨンさんが来日をされて、先ほども少し名前が出たオウンさんですね、同じく韓国の詩人とキムソヨンさんとオウンさんで対談をされるというですね、そういったイベントがあるというので、
これもなかなかない機会で、会場は神保町の出版クラブビルというところでですね、しかもYouTubeでもライブ中継される予定ということで、現地に行けないという方でもウェブで見ることができるという。
そうですね。これが配信されるのがおそらく20日の月曜日かな。なので聞いた方はもう週末だという感じだと思うんですけれども、
このK-Bookフェスにですね、ちょっと標準を合わせているので、先週キムチョーヤプさん、今週キムソヨンさんと紹介が続いているというような感じになってますね。ちょっと韓国寄せすぎちゃってるかも。
そういうK-Bookフェスティバルというすごいタイミングがね。
いやでもね、今キムチョーヤプさんとキムソヨンさん、オウンさんの話しか出てないんですけど、結構ですね豪華だと思うので、こういう対談とかトークなんかもそうなんですけど、出展されている本や書店なんかもですね、出版社がかなり多いので、ぜひ25、26、お時間ある方は神保町出版クラブビルに足を運んでみたらいいんじゃないかなと思っております。
そうですね。しかも対談に関してはYouTubeでも配信の予定なので、アーカイブが残ると思いますので、もしこれはちょっと後々聞かれた方も、ラジオの概要欄にこのイベントの情報を載せるので、アーカイブもぜひ見てもらえたらなと思いますね。
ということで今回のこの数学者の朝は結構発売されて本屋に並んだのが11月10日で、ちょっとね早いうちに読んで収録を行っています。で、事前にちょっとゲラもちょっとクオンさんの方からいただけることになりまして、ちょっと早いうちに読ませていただいて、そうですね。
06:09
で、本が出た後すぐにちょっと収録をしているという感じですね。
そうですね。なのでちょっと我々の配信のタイミングからすると早い。いつものより発売日と配信日が近いんですけど、ちょっとそういうからくりがあるっていうところですね。
うん。じゃあちょっと実際話入っていきましょうか。で、今回ですね、まあちょっと著者紹介の前に軽く印象をお伝えしますと、一文字の時点の時は割とユーモアがあったなと思ったんですけど、今回もなくはないと思うんですけど、どちらかっていうとですね、なんか知能を持つ世界の中に入っていくような結構印象があって、で、割と鋭い言葉というか、なんでしょうね、こう刺さるような言葉があって、で、その一文だけでですね、世界が反転してしまったり、より深い部分に分け入っていくというか、
分け入っていくような詩があって、読んでいてですね、ハッと刺さられたり、ぐるっと世界が回るような感覚があって、すごい、あの、読んでて、まあ、なんというか感情がゆすぶられましたね。で、詩集全体としては正直まだ一読しただけではですね、まとまりが見えてこない。まあ一読だけじゃなくて部分部分読み返してるんですけど、まだ見えてこないなって部分があって、これは少し何度か読み返さなきゃなと思ってます。
で、5部構成なんですけれども、ちょっとその5部の全体感っていうのがちょっとうまく話せないんですけど、まだつかみきれてないんですけど、あの各部にはですね、なんかそれぞれ良さがある感じがして、これはなんか一つのテーマに沿っているのかもしれないんですけど、この詩集の中でいろんなキムソヨンさんの描く世界が味わえる作品集だなと思ってます。
ちょっと冒頭私はこんなもんかなっていうところですかね。
そうですよね。僕は今回キムソヨンさんがこの詩集の中で旅をしているような感覚があって、で、それをそのキムソヨンさんの旅を読んでる、こっちが投意しているような、そんな感覚で読んで楽しむことができましたね。
なので、すごい良かったなと思ってます。読めて。で、最初は5部構成ということで、第1部読んでいた時にちょっと内容が難しいなと思ってですね、なかなか入っていけなかったんですけども、なのでちょっと先に役者跡書きで、今日の僕さんの跡書きを読んでいたらですね、これがすごい良くてですね、もう今日の僕さんがやっぱりそのキムソヨンさんは旅なんて言うんですかね。
旅の人というか、書くこと自体が一つの旅であると。で、キムソヨンさんの詩は旅を生きる詩であると。で、キムソヨンさん自身が旅を生きる人なんだっていうようなですね、そのようなことを読められていて、で、もちろんその前後の文もあるんですけども、その今日の僕さんの跡書きを読んでいくと、これはもう旅の詩なんだと思ってですね、なんかそのちょっとマインドを持つことができて、そこからですね、一気に詩の世界に入っていけて、
09:03
で、なおかつこのキムソヨンさんに結構、何でしょうね、親近感なのか、何かそのちょっと気持ちをですね、キムソヨンさんにちょっと近づけることができた気がしてですね。
おー。
なので結構あのハッとするような詩がやっぱり中にはあって、そういうのがやっぱり良かったなと。もちろんちょっと読んでいて、なかなか入っていけなかったなという詩もね、あるんですけども、そういったところではすごい本当に読めて良かったなと思ってます。
で、以前にキムソヨンさんの本で一文字の辞典を読んだときは、もう本当読んですぐ楽しめる内容だったんですけども、この詩集はわからない詩もあるんですけども、おそらくですね、また日を置いたりして、読み返すうちに何か発見が新しくあって、で、長く楽しめる詩集なんだろうなと思ってですね。
うんうんうん。
なんか今なかなかね、一読して100%楽しめたかっていうとちょっとそんな感覚はないんですけども、いやでもすごいちょっとね、長い付き合いができそうな詩集かなと思っていて、なんかそこの満足感というか嬉しさっていうのはすごいありますね。
うん、なるほど。いいですね。じゃあまずはこの我々がまだ理解及んでいないけれども、でも初読で感じたことをちょっと今日は語っていきましょうか。
そうですね。
じゃあちょっと著者紹介いきましょうか。
ではキムスヨンさんの紹介をしたいと思います。本書の著者紹介を参考にしています。詩人で詩集やエッセイ集など様々な書籍を出されていて、韓国の本当に様々な賞を受賞されています。
日本だと詩人キムスヨン一文字の辞典が出版されて、翻訳されていて、それが昨年ですね、2022年の第8回日本翻訳大賞を受賞したということで、僕たちも読んだんですけども、今回の詩集、詩集として翻訳されるのは今回が初めてになるかと思います。
ではですね、ここから作品紹介していこうと思っています。で、ちょっとあの版元の情報を引用させていただきます。
見えない場所、聞こえない声、未だない言葉、語り得ない物語のために、詩が広く愛されている韓国において、文学性と社会性を兼ね備え、深く心に刻まれる詩を紡ぐ、キムスヨンの単調詩集を初翻訳。
関心自動車の労働者の闘争に寄り添って書かれた主導者、映画主人の恋で朗読されただからなど49編を収録。
第8回日本翻訳大賞受賞作、主人キムスヨン、一文字の辞典の漢訳者、京信子による翻訳でお届け、と後訳者、後書きからのメッセージがありまして、
詩は読み解くものではなく生きるもの、埋めるべきものがあるとすれば、それは詩を生き、詩を生きる自分自身の空白なのですから、この詩集を手に取って旅人となったあなたもそれは同じ、今さら気づいてももう引き返せない、ああなんてことキムスヨン、という、ですね。
12:10
ちょっとあの概要ですね、うんうんうんうん、なるほど、なんかこの紹介だけ聞いても割と読みたくなるんじゃないかなとは思いますが、まあちょっと我々ちょっとここから具体的にですね、話していきたいと思います。で今回なんですけど、どんな詩集なのかって言うと、詩自体はですね、その長いものはないです。長くても3ページとか4ページぐらいですかね、そうですね、ちょっと冒頭話しましたけど5部構成になってます。
で、えーとですね、個人的にはですね、表紙がめっちゃいいです。シルバーなんですけど、青いトカゲが花を咥えている絵が描かれておりまして、これね、あの実際に5部だったかな、最後の方の詩で本当に本当に楽しかったってところで、ちょっとトカゲが花を咥えて這い出してくるみたいにという一文があるので、そこをちょっとモチーフにしたんだろうなと思います。
で、ちょっとまずですね、今日はまあ全体的な印象をちょっと話し合った後に具体的に好きな詩を紹介していきたいなと思ってます。で、まずこれ5部構成になってるんですけど、明らかに部によって色が違うんですね。なんだけどこれをちょっと言語化できないというかところなんですけど、ちょっと試みてみます。
1部はですね、ちょっと誰かに当てた手紙っぽい感じの書かれ方をしてるなというところですね。2部が私一番好きだったんですけど、結構内面に入っていく、感情によりフォーカスしていくような印象があります。で、3部が、あ、そうだちょっと待ってくださいね。あの今の印象だとあれだ、あの1部2部3部4部5部にちゃんとタイトルついてるんでそれもお伝えしますね。
1部は衣装なき皮膚を軽蔑しますという部の名前がついてます。誰かに当てた手紙っぽい内容だなというところ。で、2部が痛みは若葉の色にというタイトルがついていて、やっぱりちょっと感情にフォーカスしてる。どれも感情にフォーカスしてるんですけど、より内面というかそこにフォーカスしてるような印象がありました。
で、第3部、語りが必要というタイトルがついてます。これがね、多分一番長いのかな。あーそうでもないか。まあ結構詩は多いんですけど、なんとなく距離感というか誰かとか対象とかの距離感を私は感じました。これはだいぶちょっとふわっとしちゃうんですけど。4部は皮と私という部になっていて、これは2つの詩文章しかないです。なんとなくですね、なんか時間のことのような気がしていて、皮が。私はですよ。
5部はですね、遠い場所になりたいというタイトルがついてます。何かから離れたり別離だったり、そして旅立つような印象が私は持ちました。
全体を通して私が感じたのはですね、なんというかこういう自分でありたいとかこういう自分でいたいというのを確かに感じるんですけど、それよりは関係性の中で浮かび上がってくる自分っていうのをなんか私は感じましたね。
15:06
詩の中で関係性について触れていることってあんまなくて、というか登場人物として出てくるようなことってあんまりなくて、父とか家族とかちょっと出てきたりとか、手紙の時はあなたとかですね、君とかそういう感じはあったような気がするんですけど、どちらかっていうと何でしょうね。
そう、なんか割と自分について書かれてるなって思ってるんですけど、読んでるとなんとなく誰かとの関係性を感じる中からなんかこの浮かび上がってくる自分っていうのを私は感じてしまって、なんかすごくうまく言えないんですけど、なんだろうな。
なかなか言語化ができないっていうところなんですけど。
なんかね、5部それぞれに特色はあると思うんですけど、僕個人的にはそんなに意識はしなかったですね。あまり1部2部3部4部5部っていうそれぞれに何か区切って、それぞれの違いを感じながら読むとかっていうのは個人的にはそこまで意識してせずに、本当シームレスに。
2部の次3部、4部の次5部って入っていきましたね。もちろん、弟子さんのようにそれぞれに感じるものは絶対あると思うので。
そうですね。第1部はちょっと社会性のある詩が多いなという印象はありました。あと結構なんかその詩を予感させるような、そういうですね、ちょっとなんか終わりを意識させるような詩っていうのも結構最初の始まりの方から。
なんかね、そのあたりはなんか最初この詩集ちょっと重ためのトーンなのかなっていう印象はあったんですけども、ただ2部3部4部5部ときて、結構5部がその弟子さんも言っていたみたいに旅立つような印象の部ということで、僕も実際読んでいて本当旅を感じるような詩が多かったので、
なんか5部を読んでいる時は、なんかこの詩集に対しての印象っていうのは1部の読んでた時とはちょっと違って、結構何か遠くに連れて行ってくれるような、なんかそんな詩集の印象を持っていたので、このあたりも部ごとの印象、個人的になんかそこまでそれぞれの特徴っていうのは意識してなかったんですけど、ただ確かに最初の方と最後の方でこの詩集読んでいる時の持っているイメージっていうのは変わったなというのはありましたね。
そうだね、俺はちょっとこの部ごとが気になっちゃったのはね、読み終わった時に振り返った時に2部に入っている詩がやたら気に入っていたので、ちょっとここで、そうか結構部ごとに色あったのかなみたいな感じでちょっと考え込んでしまった結果、ちょっとさっき言ったようなのが出てきたっていう感じですね。
僕はなんか5部の詩がお気に入りで多かったですね。
なるほどね、やっぱりちょっと分かれるね。
18:00
実際にですね、ちょっと印象に残った詩を話していきたいんですけど、それぞれ交互にいきますか。
そうですね。
もうちょっとね、いくつか挙げたんだけど全部紹介すると時間ないよねって話になったので、それぞれ3つずつ話しましょうってなりました。
その時にこれが我々の順位になってしまってはいるんだけど、なんとなく今の気持ちでつけた順位順にいこうかなと思います。
じゃあ私からいきますね。
私はですね、59ページの2部ですね。2部の詩ですね。
しかもこれ2部のタイトルになってる詩ですね。
痛みは若葉の色にという詩です。
どうしようかな、これまあそれなりに長いけど、ちょっと読み上げてしまいましょうか。
どうしてよりによって虫はここをかじって食べたのかな。
この葉の一枚拾い上げてあなたが問いかける。
この葉の穴に目を当てて私は空を見上げる。
この葉一枚に激闘の来歴を読み取る。
それはきっと虫にとっては凶児だったはず。
そこはこの葉にとっては窮児だから。
互いの傷跡で生きる私たちのように。
だから私たちは毎朝植木鉢に水をやる。
情露を手にすると間違いなくサンタクロースの表情になる。
見える虫がみんなプレゼントだったら素敵ね。
若葉が燃える。どんどん燃える。
時が細く薄くなっていく。
痛みが柔らいでいく。
私の知る傷跡の数々が色を深めていく。
緑の隣に青があれば虹というように。
青の隣に紫があれば痣と言わねばならない。
幸福よりももっと幸福なことを窮児と呼ぶ時間。
神秘よりももっと神秘なものを傷跡と呼ぶ時間。
虫がもっと増えたら素敵ね。
この葉を一枚拾い上げたあなたから。
若葉が燃える。どんどん燃える。
という詩なんですけれども。
これいいよね。
虫とこの葉っていうところの対比から
世界を我々、人間というか私たちというものまで広げてきて
幸福がですね、よりもっと幸福なことになったら
それは窮児だと追い込まれているということで
神秘よりももっと神秘なものを傷跡と呼ぶ。
この展開はすごくいいなと思って。
個人的には。
詩って広がりだなと思っているので
まだちょっと俺は詩には詳しくはないけれども
虫というこの葉から広がっていって
自分たちに及んで
もっと上の概念に行くような感覚もあったし
言っていることもちょっと怖いというか
目を背けているものとかっていう感覚も
ちょっと俺はあったので
ちょっとこれは
痛みは若葉の色にという詩を
ちょっと紹介させてもらいました。
確かにちょっといい詩だなと思うんですけど
怖さも確かに感じましたね。
そうなんだよね。怖さあるんだよね。
キムスヨフさんの詩何にでもそうなんだけど
ちょっと怖さははらんでるよね。
21:00
この中でいいなと思うのは
時が細く薄くなっていく
痛みが和らいでいく
私の知る傷跡の数々が色を深めていくというですね
痛みが和らいでいくっていう
良さそうなニュアンスかと思いきや
その傷跡の数々が色を深めていくというので
見方によっては
この後も続くんですけども
何か色がついていって
鮮やかに見えるものは
実はそこにはそれは傷跡なのかもしれないとかですね
何か確かにね
ちょっと物の見え方を考えさせられるような
詩だなと思いましたね。
いいですね。
そうですね。
じゃあちょっと三枝さんの一番行きましょう。
ここはですね
五部に入っているガリバーという詩ですね
151ページになりまして
これもですね
ちょっと長いですけど読もうと思います。
窓の縁に銀の霜が降りる朝と
木蓮が溶けて流れる
暖かな午後の間を
どうしたって結ばれはしない
あまりに遠い隔たりを
初めて日隠さと名付けた人を愛する
ピンと貼られた洗濯紐から
ゆらゆら今にも滴る雨の雫の心で
コーヒー豆を摘むケニアの娘の黒い手と
モーニングコーヒーを入れる
私の黒い影の間をたどり着くことのできない
遠く遥かな大陸を渡っていった
アラブの商人の黒いサンダルを愛する
世界地図を生まれて初めて覗き込む
幼子の心で
生きよう何人であれ生き続けようと
そう書き残して死んだ
ある詩人の言葉と
長生きしたからこんな目に合うのだという
年老いた父の送り言の間を
土俵草の選手のように
朝夕を往復する者を愛する
私が出した手紙が舞い戻ってきて
私自ら再び読む
心で出口なき生に扉を描こうとしていたであろう
あらゆる土地の無数の密やかな詩を愛する
季節をなくした季節に咲く
思いもかけぬ蕾を眺みやる心で
というちょっとね長かったんですけど
詩になりますね
これはあれですかね
ガリバーの世界旅行ってことですかね
ケニア
アラブ
なんかそうですね
ちょっと何かファンタジー色を感じるような
面白かったというのと
あと結構いくつも好きな言葉があったんですよね
世界地図を生まれて初めて覗き込む
幼子の心でというですね
言葉とかですね
もちろんその前の文にそれはつながっているんですけども
そこの表現とか
そのもうちょっと後ろの方の言葉で
私が出した手紙が舞い戻ってきて
私自ら再び読むとかですね
いいなという表現がいくつもあるんですけども
24:02
僕がやっぱりこの品の中でいいなと思ったところは
特に最後の方ですね
この出口なきせいに扉を描こうとしていたであろう
あらゆる土地の無数の密やかな詩を愛する
というですね
何かこれが人のこのせいを
人間をちょっと哀れみつつも
でも肯定しているようにも思えるですね
何かちょっとそのように
なるほど
ちょっと感じれてですね
何かすごくちょっと肯定されているような
気持ちになれてというのと
あとその前後ですね
この出口なきせいにの前に
さっき言ったの私が出した手紙が舞い戻ってきて
私自ら再び読む
後ろにもう一行あって
心でですね
この心でって入っていると
あの読み方が一瞬オッとなったりですね
でさっきその次ですね
その次の出口なきせいに扉を描こうとしていたであろう
あらゆる土地の無数の密やかな詩を愛する
っていうですね
この愛するもその後ろに入っていて
この心でとか愛するっていう
この文と文の間とか終わりに入っている
この一言がですね
結構この印象をちょっと変えてくれたりして
なんかねこの辺もいいなと思いましたね
結構ね自分これはそこまで注目しなかった詩で
改めてみえさんが読んでくれて
自分もこの詩を再度読んでみると
この愛せるとか心では確かにすごくいいね
あとそうですね最初もうちょっと出たけど
やっぱちょっと海外文学っぽいね
海外文学っぽいっていうか
ちょっと広い世界を
なんかね視野に入れてる感じがすごいするね
そうですね
なんかね確かにその身近なっていう感じよりかはですね
ちょっと遠さを感じるような
そこがいいなって思いますけど
そうですね確かにこれも第5部の最後の方の下から
遠い場所になりたいんだもんねこの絵
確かに
なるほどな
いいですね
じゃあちょっと次いきますか
私はですねちょっと2番目はですね
89ページの誕生日ですね
これちょっと短い方かな
ちょっと読みますね
焦燥と疲労等を通り過ぎてきた人が
長い椅子に長々と横たわれば構造は完成する
悲しみを悲しみがある人はただただ悲しく見える
人であるということに疲れ果てていく者だけが
ただただ人間らしく見える
27:00
安息と平和を冷蔵庫から取り出して朝食を用意する
よからぬことを撫で下ろしてくれた大きな大きな2つの手が
上で翼のように羽ばたくとき
日差しが家の中を隅々まで照らすとき
わかめがその身を膨らませてスープを作る奇跡を
醤油の匂いとごま油の香りが支えている
肉片を剥ぎ取ったかのような木曹が
涙のように食前の上にポトンポトンと落ちる
しゃがみ込んで膝を抱える
という詩なんですけれども
いやこれねやっぱね個人的にはですね
あの食事が出てくる詩がすごい好きなんですよ
今回もねありますねいくつかね
まあいくつかあると思うんですけど
やっぱりこの食事というか食べ物はですね
なんか自分は詩の中に出てくると
もうやたら生命感を感じちゃうんですよね
今回もその白米っていう部分から始まって
ちょっとまた違う方向に広げていって
悲しみを悲しみがある人はただただ悲しく見える
まあ疲れ果てていくものだけがただただ人間らしく見えるっていう
ちょっとねあのここも怖さが滲むような部分があって
僕も付箋を張ってたところですね
ああそうですよね
でもねこのまあやっぱりわかめのスープの話が入ってきて
最終的にしゃがみ込んで膝を抱えるっていうところ
これをどう解釈していいかわからないんだけれども
でもやっぱ誕生日っていうタイトルがついてるから
やっぱりこう生まれてくるっていうこと
生まれたことを思い出すっていうことだと思うので
個人的にはちょっとこうあの希望を感じた詩ですね
ちょっと疲れを感じるような詩かなと思っていまして
ただどうですかねこれもしかすると疲れてる時とか
こういう詩にもし出会うと
気持ちが和らぐかもしれないとかですね
気持ちが持てるような詩かもしれないと思いましたね
そうねあとはやっぱり食べ物だよね
やっぱねこのご飯が炊き上がる時とか
わかめスープができる時とか
それが奇跡だってね
やっぱそれをなんかねこう待ってたりするってことがね
なんかこの生きるためのなんか力になるんだろうなみたいな
感じをちょっと勝手に感じたんで
ちょっと2番目で紹介させていただきました
確かに
そうですね
じゃあちょっといきましょうかミイさんの方
僕は次も第5部の詩の幸いになることですね
これが135ページに載っている詩になります
ちょっと読むと時間かかりそうなんで
もうちょっと詩の説明だけできればなと思うんですけども
この幸いになることもかなり遠いところに
連れて行ってくれるような詩で
30:01
最初はタンスからカーディガンを取り出して切るというですね
そのような言葉から始まっていくんですけども
ただですねこれはなんだろうな
ちょっと記憶を遡っていくというかですね
ちょっと記憶の世界にジャンプするような感覚があって
ロンドンに行ったりですね
ケベックに行ったりアイスランドに行ったり
ボンベインとかモンティビデオとかですね
いろんな国都市の風景を見せてくれるような言葉が連なっていて
読んでいてすごく想像力が膨らむような言葉が連なっていて
最後終わりがですね
また雨が降ってタンスの中のカーディガンの中のポケットというところで
自分の部屋のタンスのカーディガンに行き着いて終わっていくというですね
これがちょっと雨の日なんですけども
なんで自分のいる位置とかですね
そういうのは本当に身近なところなんですけども
すごく記憶の中の遠いところを見せてくれるような
そんなのが見えてすごくこれも楽しかったしですね
これもみなさんっぽいな
そうですね
記憶と場所が結びついているってやっぱいいよね
特に僕好きなのは最後の終わり方が結構好きで
ちょっと読もうと思うんですけども
最後書かれているのが
いろんな国とか都市とかを旅させてもらって
また雨の日の今の自分のいるところに戻ってくるんですけども
それの描写が面白くて
雨が降ればタンスの中のカーディガンの中の
ポケットの中の貝殻の中の海の中の魚たちが
もっと深い海へと泳いでいく
みなが同じ雪袋を持っているとしたら
雨が降ることなどなかったはず
雨が降るああ良かったっていうですね
この何々の何々の何々のっていう脳が結構連続して
伸びられていくんですけども
なかなかこういうのってよく文章の書き方では
脳が連続で入ると良くないとか言われたりするんですけども
あえてそうやって脳を連続でつなげていくことで
何かその中の深いところにどんどん入っていくような
中のところにフォーカスされていくようなですね
そんな感覚になれて
この辺りの文章の作りがすごい面白いなと思いましたね
好きなところですねこの終わり方
いいよねこれイメージすごい
タンスの中のカーディガンの中のポケットの中に入っていた
貝殻から海に入っていくっていうのがいいよね
ちゃんとね一番最初とつながってるし
水のイメージすごい入れるしね
これそうだな
自分も何回かここのところを読み返したの
貝殻のあたりがすごい気になって
いやちょっと今読んでもやっぱいいよね
33:00
結構天の病は私たちの病など
罵倒を受け取る日雨が降る
ちょっかっこいいなこれ
子供はやっぱ一つ一つがね
いや上手いね
そんなところですが
次いきますか最後
じゃあちょっとお互い最後ですね
私はもうあえてなんですけど一番最後のシーン
そうかこれ最後のシーンなんですね
そうです155玄関
これで終わってるのがすごくいいと思ってるので
読ませていただきますね
本当これ最後のシーンに
本当にすごいいいなと思ったので
玄関開け放しておく
床に宝器を当てる
今朝の宝器は床を履かない
床のタイルを撫でている
あなたが来たらまず最初に
誰かが来ることになってる日ではない日にも
毎朝玄関の前に
色とりどりのコーラムを描く
インド人の話をしてあげなくちゃ
おいしげるポストン玉下を
玄関前に置く
あなたがやってくる日だから
開け放しておく
時間が少しずつ折りたたまれていく
時間が少しずつ綺麗に整えられていく
夜の間に
生まれてこの方
亡くしてばかりの傘がみんな戻ってきて
渦高く積み重なっている
生まれてこの方濡れるばかりだったである
お傘を一つ一つ
開く開いたままにしておく
あなたが来たらまず最初に
これを見る私の家を
7月のブドウの房みたいだと
言ってくれたらいい
でなければ8月の霧の木
開け放しておく
というあれですね
詩なんですけれども
玄関っていうタイトルでねやっぱ
開け放しておくっていうのが
連続するんですけど
これやっぱり
誰かを待ってるっていう
あなたが待ってるっていう
あなたっていうのがちょっと分かんないなと思って
人なのか機械なのか
時期なのか
なんだか分からないけれども
何かを待っている
そのために準備をしている
それで待っているっていう
だから開け放しておくっていう
なんかすごく
最後にこれがあると
前を向いて追われるというか
なんかやっぱり
いろいろあるけどちゃんと準備して
待つってことなのかなと思って
ちょっといい詩だなと思ったんで
ちょっと紹介しました
確かに
すごいいいですね
玄関を開けて待ってるっていう
この詩集では
本当にいろんなこと
いろんな詩があって
最後にこうやって待っているっていう
なんかこの気持ちの持ちを
というかですね
心の広さのような
そういうのがすごくいいなって思いますね
すごく優しさを感じましたね
確かにこれ
開け放しておく側の気持ちになって
読み込んでいくと
待ってるっていう方になるけど
ここに尋ねていく側の気持ちになると
すごく優しさを感じるよねきっとね
そうですよね
36:00
いや結構なんか
いやちょっとこれは感動する
シーンですね
いいですね
というところでして
じゃあちょっとみえさんの
最後に読みましょうか
僕はですねこの
詩集の表題にもなっている
数学者の朝というシーンで
これは第1部ですね
19ページになります
この数学者の朝を選んだ
というのがこれが
一体どういうシーンなんだろうか
というのはですね
まだちょっとわからないところがあって
なるほど
でもすごい読むと
面白いところもあってですね
そういうのでちょっと紹介させて
もらいたいなと思いました
ちょっと表現が面白いんですよね
ちょっと読みたいと思います
ちょっとの間死ぬことにするわね
三角形みたいに停止した
者たちの静かな影をぐるり見渡す
鳥かごがくるくる回り出す
抱きしめている人は
見えないということについて
抱きしめている人をもっとぎゅっと抱き寄せて
考える
これは記憶を想像すること
眼球に這い上がってくる
蟻を見ること
肌に染み込んでしまった冬だとか
南の海の南十字星だとか
ちょっとの間死ぬことにするわね
すっと伸びた綿みたいに
数学者は目をつむる
見えない人の息を数えることにする
手を吐く感覚の
二項対立構造を測ることにする
息の音が鼓動の音が
脈拍の音が
数学者の耳を目は見に行きか
癒やしい肉体に宿る
癒やしい喜びについて考える
涙とかため息とか
もうずっと忘れて生きてきました
そんなに良い日々でもなかった
というのに
ちょっとの間死ぬことにするわね
未だかつて目撃したことのない
完全な演習率を思いながら
人の息が数学者のまつげに触れる
いつかきっと曲線を描き出す
直線の長さを想像する
というのでですね
いいですね
死の中で
ちょっとの間死ぬことにするわね
というのが3回出てくるんですよね
まずこれがどういうことなんだろう
というのと
その後ね
三角形みたいにとか
すっと伸びた線みたいにとかですね
完全な演習率を思いながら
というちょっとですね
数学者らしい言葉が
入っているんですけども
これを読んで
具体的な人というのは浮かばないんですけど
数学者というと
僕の持っているイメージなんですけども
数学者であり
やはり哲学を持っている
人のイメージがあって
数学者でもあり
哲学者でもあるみたいな
ちょっと物思いに吹けるような
人が登場人物に
当てはまってですね
なんとなくのふわっとしたイメージですけど
ちょっと人の映画
感じれてですね
そうなんですよね
そんな数学者の人の
39:00
いろんな物思いに吹けながら
でもそこには
死もあったり
いろんな記憶もあったり
いろんな思想があったりとかする
なんとも複雑な
死なのかもしれないとかですね
ちょっとそんなことを勝手に
思いを巡らせながら読んでいて
なのでこの死を
読み解くとかですね
そういうことはなかなかできてない
と思うんですけども
ただこの死を勝手に遊ぶというかですね
勝手に自分なりに
楽しんでいるっていうので
結構そういう面白いなと思える
死ではあるかなと思ってますね
なるほど
確かに
ちょっとの間死ぬことにするわね
そういうことの意味はすごく考えちゃうよね
俺もこの死を読んだとき
すごい考えた
どういうことなんだろうと思って
どういうことなんだろうってね
思いますしね
数学者って誰なんだろうって思いますし
どういう意味なんだろうね
止まるとかそういう意味なのかな
停止する
でもなんか三角形伸びた線
円周率か
なんかでも完璧なものみたいな感じなのかな
どうなんだろうな
いろいろ考えちゃいますね
でもなんかね
数学者は
これを意味しているとかですね
なんかそんな記号的な使い方とか
は果たしてするんだろうかとかですね
あー確かに
ちょっと思ったりしてですね
だからキムスヨンさんもちろん
意図はちょっと気になりますけども
確かに
記号的なものよりもうちょっと何か
生々しいものというかですね
そういうちょっと
リアリティになるものを実は
思い浮かべながらこの詩を
書いていたかもしれないとかですね
なんかもうちょっと考えれば
キリがないんですけども
そうだよねこれだって朝の意味も
そうですよね
文章からだとどこにどう
書かれているのか全然わからないもんね
きっと意味はあるんだよね
数学者の朝ってね
そして
表現になってるということで
一体これが何だったっていう
何度読んでもちょっとまだまだ
似てこないですね
こういうのは一回あれですね
詩を詳しい人とかですね
そういう人に
話とか聞いてみたいですね
詩を読んでどう思ったかとかですね
ちょっと一回ゲストに詩に詳しい人
来てもらおうか
教えてほしいですね
我々の感覚や
感想ベースだとちょっと限界がある
かもしれないね
僕ら想像力を膨らまして
感想を述べてるんで
詩に詳しい人を今度
呼びましょう
というか出てくれる人を募集しましょう
本当に
我こそっていう人もお願いしたいです
じゃあちょっと
こんなとこにしておきますか
他にも本当たくさん
いい詩が入ってるんで
ぜひ皆さん本屋さんで見てみて
いただければなと思います
42:10
じゃあ次回を告知で終わりたいと思います
次回はですねキャサリン・レイシーの
ピューをご紹介します
お楽しみに
番組の最後になりますがメルマン会員募集しております
こちらですね無料版
有料版とございまして
無料版は毎回のエピソードで長すぎて
カットした部分を音源として配布しております
もっと我々のエピソードが聞きたい人のためになっております
有料版は
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我々の日記のような編集講義をお届けしております
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そちらご確認ください
それではリクエスト
またこのラジオを聴いて紹介された本を読みました
読み返しましたがございましたら
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積極的に拡散共有していただけると助かります
ではまた来週
ありがとうございました
43:16

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