なので結構皆さん色々知ってると思うんですけれども、映画だと有名なのは2001年宇宙の旅もアーサーシークラークさんの作品でございます。
4年期の終わりはNHKの100分で名著で取り上げられていたので、多くの人が知ってるんじゃないかなと思います。
私はその100分で名著を見たんですけど、確かアーサーシークラーク特集だったか、4年期の終わりだったかちょっと、
アーサーシークラーク特集だったんで、多分25分で4年期の終わりを話されていたと思うんですけど、
ちょっと今回読んでみて思ったのが、めちゃめちゃネタバレされまくってたなっていう。
100分で名著に、これやっぱり超ネタバレされてたんだみたいな。
まあ当たり前だけど、ちょっと損した気分ですね。
皆さん、100分で名著見る前に4年期の終わり読んだ方がいいです。読んでない人は。
あともう一つテレビドラマ化もアメリカでされていて、2015年なんですけども、
タイトルはチャイルド・フッズエンドという、それで4年期の終わりという意味になるみたいなんですけども、
これも読み終えてからYouTubeのトレーラー、ハイライトみたいなものを見たんですけども、結構リアルに描写されていて、
映像気になるかと思うんですけども、もし読まれていなくてこれから読もうと思っている人は、
映像も見ない方がいいかなと個人的には思いますね。
逆に読んでから映像見るとめっちゃ面白いと思いますね。
僕は100分で名著と同じくですけど、若干ネタバレ的なところがどうしても映像だと入ってきてしまうんで。
ドラマ見たいな確かにこれ。
そうですね。ドラマがどこで見れるんだろう。
AmazonプライムとかAmazonプライムではなくてですね、
Netflixでもちょっとやってるかどうか定かではないという。
じゃあちょっと日本じゃ見れないのかな。こんな大きい作品なのに。
そうなんですよね。DVDは変えたりするんですけど。
あとこれ今あったドラマのタイトルのチャイルドフッズエンドか。これ現代ですね。
なるほどなるほど。
結構わりとシンプルに訳してますね。タイトルは。
じゃあちょっと具体的にいきましょうか。
まずですね、作品紹介をしていく前にこの魅力であったりというところを話していけたらと思いまして、
今回4年期の終わりに関しては我々ネタバレなしで話していきたいと思っています。
すでに知っている方はニヤニヤできるところがあると思いまして、
まだ読んでないという方はこれは面白そうかもと思ってもらえたらなと思います。
ではですね、魅力を話していきたいと思うんですけども、
まず一つ目がストーリーであったりアイディアというところが抜群に面白くて今でも新鮮に読めるという点ですね。
小説自体は三部構成なんですけども、
そのだんだん宇宙人の正体とか人類とのファーストコンタクトの種明かしがされていくと、
人類が宇宙人と出会うというか支配される話なんですけども、
その謎がだんだん明かされていくっていうところが面白くて、
結構一気読みしてしまう展開になっているなと思いました。
僕も実際もうほぼ一気読みで、特に後半にかけては読んでいきましたね。
あとアイディアの面でいうと、
例えばなんですけども宇宙の中にもヒエラルキーの設定というのがあって、
こういったのはもう多くのSF作品にも影響を与えるというものかなと思っています。
例えば中国SFの三体で人類と三体星人との関係に重なるところもありますし、
そういう本当に神様のような宇宙人がいたとして、
ただその神の上にも神がいるというようなですね、
とんでもないスケール感、宇宙の壮大さというのが感じれるというところも、
そういう設定ですね。
あとは人類に訪れる最終局面というところもですね、
結構エヴァンゲリオンであったり、伊藤啓学さんの小説に通じるところもあるかなと。
そういう今まで読んできたSFというところと結構重なるようなアイディアというのがあったりして、
それの元はクラークの作品から来ているのかもしれないなと思っておりました。
結構このファーストコンタクトもの、宇宙人とのファーストコンタクトものの多分先駆けがこの作品ではあるなと思うので、
結構やっぱり解説とかにはあるんですけど、映画でいうとインデペンゼステとか、
そういうののイメージの多分大元になっているのはこの作品なんだろうなと思います。
この後のSF作品というのはだいぶこれに影響を受けているんだろうなというのは感じ取れるところが多いですね。
そうですね。僕も驚いたのが、オーバーロードという宇宙人がこの作品に出てくるんですけども、
予備知識なしで幼年期の終わりを読んでいたので、この宇宙人の正体というか姿ですね。
ここには結構驚かされてですね、いかにも宇宙人というイメージを若干持ってはいたんですけども、
見事に驚きを与えてくれたすごいアイディアがオーバーロードの姿にも詰まっていて、
これはもうぜひ読んだことがない方だったらですね、
ちょっと読んでこの驚きというのを味わってほしいなというのを思いましたね。
本当ね、確かに。
そうですね。なのでちょっと動画はまだ見ないで笑えばいいかなと思います。
あとこの小説の魅力、哲学小説でもあるというところですね。
例えばですけど、人類を支配する宇宙人が現れたときに人類どうなるのか。
人類の外に敵がいるという状況でもそれでも人間同士で争うのかというところであったり、
争いも上もないユートピア、理想郷の世界というのが作られたときに、
それでも不満なく生きて生きるのかであったりですね、そういったことも書かれていたりします。
そうですね。ただ結構内容が割と理解しやすいというか、
結構そのちょっと今の哲学的な要素が強そうだなみたいな印象を持つかもしれないんですけど、
そういうのがあまり難解ではないんですね。
これちょっとこの小説の本当に大きな魅力の一つだなと思っているのは、
SFなんですけど、かなり読みやすいというか、理解しやすい内容になっています。
宇宙人出てくるとか、人間社会のその後の世界みたいなことがいろいろ描かれるんですけど、
そこに関して難しい理論とか、理解しにくいような説明とかがほぼないので、
おそらくSFあんまり読み慣れていない人でも結構スムーズに読んでいけるんじゃないかなと思いました。
3体とかで出てくる高次元の話とか、
え、なんなんでそれ?みたいな訳のわからない感じはあんまりほぼなかったので、
かなり読みやすい作品だなと思いました。
僕も結構びっくりしましたね。最初読んだ時、こんなに読みやすいんだっていう。
ちょっとSFの古典っていうのがあったので、イメージに。
結構難しかったり読みにくいこと書かれてるんだろうなと思いきや、全然そんなことなくて。
すごい読みやすいですよね。
これは翻訳がわかりやすいとかそういうのもあるかもしれないんですけども。
でももしかしたらあんまりSFソースが少ないっていうか、まだ出始めた頃の頃だと思うので、
理論的なこと書いても理解できない人が多いっていう。
今って結構SF設定すごいいろいろ発展してるから、
3体ぐらいのレベルのものを出しても、まあなんとなく理解できるじゃないですか。
多分読み手の土壌の問題かもしれないですね。
なるほど。
逆にSF古典めちゃめちゃ読みやすい可能性があるなって。
今回読んでちょっと思ったんで。
そうですね。
なんかすごい映像的というか、そうですよね。
確かに理論のところとかというよりかは、現象を書いてるっていうような。
そういう描き方してましたからね。
ではここから作品紹介に移っていきたいと思います。
まずあらすじを説明しますと、
地球上空に突如として現れた巨大な宇宙船、オーバーロード最高君主と呼ばれる異星人は姿を見せることなく人類を統治し、
平和で理想的な社会をもたらした。
彼らの真の目的は何か。
異星人との遭遇によって新たな道を歩み始める人類の姿を哲学的に描いたSF傑作となっています。
もうちょっと具体的にストーリーラインというか、ストーリーの話をちょっと私の方からしたいと思います。
一部、二部、三部と中で分かれてまして、それぞれちょっと時代が多少違います。
第一部は1970年初頭を描いてます。
二部はその50年後。
三部はその二部と地図付きなんですけども、あの遥かちょっと未来まで描いていくという話になっております。
一部なんですが、これは1970年初頭、ある日突然地上にですね宇宙船が現れて、
人類を遥かに超える知性を持つ宇宙人が、我々人類を支配するというところから始まります。
この宇宙人を人類はオーバーロード、最高君主と呼んでおります。
オーバーロードは種族みたいなもので何人かいます。
今回メインで来ているのは、地球総督という立場で、宇宙船の責任者であるカレランというオーバーロードがいて、
これが人類の代表である国連事務総長のストルム・グレンという人物を唯一の仲介者として指示を与え始めるという流れになっています。
第一の主人公はこの国連事務総長のストルム・グレンになります。
地球を支配するオーバーロードが国家を統合する、地球を一つの国家にしようとしている世界連邦化計画というのを進めており、
ストルム・グレンはこれに協力しています。
ただ、この考えに反対する自由連盟、フリーダムリーグと呼んでいる反乱軍のようなものがいます。
最初は言葉で協議しながら、この世界連邦化計画どうするんだみたいな話をフリーダムリーグと国連が話しているのですが、
フリーダムリーグは反対しているという状況です。
この反対に参加する人が結構いて、オーバーロードの彼らが姿を見せないので、それに対して結構不満を持っている人が多いです。
ただオーバーロードは基本的には人類に対して平和を与えてくれているので、基本的には受け入れられている存在ではあります。
ただやっぱりこの自由を奪われているという感覚がどうしてもあるので、それに反発する人たちがいるという状況ですね。
ストルームグレインは彼らが争いを嫌っていることや、またストルームグレインは実はフリーダムリーグの一部の武力家にさらわれちゃったりして、
それを彼らが助けてくれたりするので、彼は彼らに対してオーバーロードではあるが、友情に近い感情を持っているのですが、
彼らが姿を見せないということは、ストルームグレインもなぜこんなにやり取りしている俺にでもという気持ちもあって、彼の姿を見ようと計画をし始めますね。
ストルームグレインがこの計画をやろうとするんですが、あまりうまくいかず、最終的に彼らから50年後に我々は宇宙船を降りて人類の前に姿を現すと約束されます。
今君たちにはまだ我々のこの姿を受け入れる準備ができていないという話になりますね。
第2部に入るんですが、50年時間が経ちます。彼らが約束した50年が経ち、約束通りオーバーロードたちは人類の前に姿を現します。
ただその姿っていうのがちょっと詳しくは語らないんですけど、人類にとっては既視感のある、見たことのあるような姿だったという事実が出てきます。
この50年間で科学技術は発達して、人類全員が英語を話し、働く義務はなくなり、生涯にわたって教育を受けるというのが当たり前になり、争いも紛争もなくなり、地球はユートピアになっていました。
これはオーバーロードの力のおかげもあるので、人類はオーバーロードを受け入れているという状況です。
2部の主人公はテレビスタジオの設計者のジョージという人物と、あともう一人天文学者のジャンという青年になります。
ジョージは恋人と知り合いの不幸の上で開催されるパーティーに訪れた時にオーバーロードの一人と出会います。
そこに天文学者のジャンがいて、この時のやり取りでジャンはオーバーロードの秘密に迫る情報を手にしてしまいます。
ジャンはオーバーロードの故郷となる母星を突き止め、地球からオーバーロードの母星に旅立っている。
地球からオーバーロードの母星に向けて物資の運び、オーバーロードたちは地球の動物を自分の星に運び込んだりしてるんですけど、
その補強船があって、それに忍び込むという計画を立てて、彼は無事それを成功させます。
その流れで第3部に入っていって、第3部も以前ジョージが主人公というか視点が多く描かれます。
ジョージはテレビでは芸術表現がなかなかいろんなことが飽和してしまっていて、自分が思う芸術が表現できないという状況になってきます。
今この世界で唯一とも言える芸術文化の都市、ニューアテネという場所が作られているんですけども、そこに家族で移住することを決めます。
ある日ですね、この海辺にジョージの息子ジェフェリーというのがいるんですけれども、彼が海をちょっと渡ろうとしているときに津波にさらわれそうになり、ちょっと命の危機にさらされます。
ただその時なぜか不思議な現象が起きて、ジェフェリーが助かるということが起きます。
その後ジェフェリーは不思議な夢を見るようになっていき、その夢の内容がまあいろいろあるんですけれども、その結果ジョージはオーバーロードと面会して、
このジェフェリーが見ている夢の意味だとか、あと今この人類が種族として持っている運命のこと、そしてオーバーロードがなぜ地球に来たのかというその真の目的というのが明かされます。
ここからですね、話はネタバレのオンパレードなので、ちょっともうここで閉じるんですけど、第3部の後半からすごい展開をしていき、
あと第2部で宇宙船に密交したジャンもその後も描かれて、すごい展開を見せて終わりになっていくという話になってきます。というのが全体の流れですね。
なんかすごい話でしたよね。結構第1部、2部ぐらいまではちょっとね、それでもやっぱり意外とドラマ性がある程度ですね。
第1部でストルム・グレンがカレーランの姿を見ようとした時もですね、うまくいかなかったんですけど、ちょっとカレーランが少し情けを見せてくれたとか、
なんかチラッとだけ見せてくれたりとか、第2部でジャンがオーバーロードの補給船に乗り込む計画とかも結構そこの流れもすごい面白くて、
アイディアも面白いんで、そういうところもちょっとワクワクしながら読んだりしましたね。
なんか私結構一部の終わりのストルム・グレンの感情のトロがちょっとあるじゃないですか。ここ結構好きですね。
わかります。なんかストルム・グレンもほとんど中間管理職っぽい立場。
完全に人間とオーバーロードの間に人間の不満を全部受け止めなきゃいけないっていう。
そうそう。でもオーバーロードの知性がとんでもなく高くて、ストルム・グレンも自分たちが何か考えたところでオーバーロードがそんな人間の考えとかを踏まえた上で色々やってるからどうしようもないだろうっていうね。
そういうところの感情的な部分とかあったと思うんだよ。
ストルム・グレンが結構かわいそうになるんで、一部はその辺りも楽しめるんで面白いですよね。
この作品やっぱりオーバーロードという存在ですかね。
このオーバーロードがやっぱりこの作品の肝になるというか中心にはなるなと思っていて、
私最初に読んだ時にオーバーロードって人間に対して無頓着っていうか、
例えば最初の方にオーバーロードの銃声を攻撃した国があるじゃないですか、ミサイルとかで。
全然何の破壊もできなくて、ブックともしなくて、
その国の人たちは私たちはオーバーロードに国ごと摩擦されるって恐怖を一瞬思うけど、
でもオーバーロードたちマジで何もしないですよね。
本当無反応で。
その辺りを割と最初の方に描かれるんですけど、読んでる時にオーバーロードっていうのは
これ人間とは違う、人間が言うところの感情って思ってないのかなってちょっと思ったりしてて。
その後のストロム・グレインとのやり取りとかも見てても、
あんまり感情が読めないっていうか、感情というものがないんじゃないかみたいなちょっと感覚がすごくあって。
やっぱこれ宇宙人ってこういう設定面白いなと思って、
なんか思ったんですよ最初。
人間が持つような怒りとか悲しみとか喜びみたいのがないっていうのは、
なんか宇宙人っていうのを設定するときに、何だろうありだなと思って。
感情を持ってるのって結構言ってしまえば人間だけじゃないですか。
植物には絶対ないだろうし、動物もちょっとわかんないですけど、
私猫飼ってるんで猫感情あるような気はするんだけど。
そこらへんちょっとわかんないなと思っていて。
だから感情ってのは人間だけのものかもしれないなっていうこともメッセージなのかなと思ったりしたし。
あと面白かったのが、オーバーロードの世界に音楽っていうのがないっていうことがわかるじゃないですか。
結構後半ですけど、音楽ないって結構すごい、
生態なのに音楽っていうものを持たないってなんかすごいなって思って。
この人間と感情とオーバーロードの感情のありようっていうのは、
違うように描かれてるのかなと思ってたんですけど、
ラストで急に私もオーバーロードすげえ親近感湧いちゃって。
あんまりネタバレになるんであんまり言えないんですけど、
なんかちょっと深読みしすぎてたかもと思ってずっと。
一部も二部もトロムグレインに対するオーバーロードの振る舞いとか、
二部も他にオーバーロードが何人か出てくるんですけど、
まあその彼らのこの振る舞いとか見てると、
なんか人間とは違う感情を持ってるってことを、
アーサーシークラークは描こうとしたのかなって、
すげえ深読みしながら読んでたんで。
だからちょっとこの勝手に人間がこう親近感を持ってるだけかもなーとか、
ちょっといろいろ思ったんですけど、
なんかそうでもなさそうなと最後ちょっと読んで。
確かにね読んでると、
オーバーロードがちょっと縁起してるというかですね、
人間にとってはこれは友情と思えるような付き合い方をしていても、
オーバーロードからするとそれは目的のための手段であって、
実は縁起でしたみたいなそういうところとかね、
あったかもしれないですけど、
僕はなんか最初の一部のところとかはあんまり気づかないというか、
普通にカレランとストロムグレンのやり取りとか結構好きで、
なんか結構カレランはかっこいいって思いましたね。
まあその正体不明なんですけど、
ストロムグレンとやり取りしてて、
結構ストロムグレンがピンチなときとか困ったときに、
リッキーと呼ぶんですね。
親しげに呼ぶときそう言うんですけど、
そうやって困ってる人をちょっと助けてあげようみたいなですね、
そういう接し方をするときがあって、
そういうときちょっとカレランめっちゃかっこいいなと思いながら読んでましたね。
オーバーロードも人間、人類に対してどう思ってるのかなと、
確かに感情が読めないところとかあったりするんですけども、
結構カレランが人間を評価している描写が、
ちらっとだけ出てきたところとかがあって、
そういうのを読むとちょっと嬉しくなったりしましたね。
人間は創意工夫に富んだ種族で、
恐ろしく根気強い面も待ち合わせているというような、
そういう評価をしていたりして。
確かに油断するなみたいな感じだったもんね。
あとオーバーロードたちの言葉っていうか表現で、
たびたび自分たちは人類の保護者なんだっていう話が出てきて、
やっぱり守ろうとしているっていうのはちょいちょい出てくるんで、
結構それネタバレになっちゃうから、
結構伏線になったっていうのはあって。
そうですよね。
あとオーバーロードは何人か出てくるんですけども、
これも本当僕結構いいイメージ持ってて、
一人一人やっぱ知性がすごいんで、
めっちゃ仕事ができるというかですね、
一人一人がすごい優秀なんで、
仕事ぶりというかでですね、
そういうのを読むと結構彼ら以外のオーバーロードにも、
かっこいいなと思いながら読んでましたね。
面白いですよね、この絵。
そうですね、ついオーバーロードもやっぱり普通にセリフ喋ってるというかですね、
つい人間のように感情移入して読んでしまうようなところもあってして、
他にこの作品の中で描かれている人間社会というところをですね、
ここも結構面白いところがいっぱいあったなと思っていて、
テレビ、ラジオ、FAXだからね。
53年の時代ではコンテンツがここまで広がるとは予想されてなかったという。
当たり前だけど。
もし今これを描いていたら、たぶん1日24時間のうち20時間ぐらいは娯楽にとかなってそうな。
確かに、眠らなくてもする方法を開発してみたいな。
人類は睡眠時間3時間でいけて、1時間は生活時間で、残り20時間は娯楽に使えるという。
あと面白かったのは、小説を読んでいて3体を思い出すようなシーンがいくつかあって、
これも読んでいて本当にさらっと出てきたところなんですけども、
第3部でジェフリーという子供が不思議な夢を見るんですけど、
その中で6つの太陽が支配する惑星の話が出てきて、そこには生命体もいるんですけども、
この6つの太陽というのを見たときに、これはちょっと3体っぽいというのを思いましたし、
あとはやっぱり宇宙の中のヒエラルキーというのもそうかなと思いますね。
最初の方に話した、やっぱり神と思うような存在が現れたとしても、
その遥か上にまたもっと神みたいな、遥か上位に存在しているというですね。
そういう本当にとてつもないピラミッド社会というか、ヒエラルキーというのが宇宙にあるという、そういう考え方とかですね。
この辺は3体を思い出していましたね。
じゃあちょっとここを締めるにあたって、最後この小説を読んだ独語感についてちょっと話したいんですけど、
結構個人的にはこれ読み終えたときに、人にお手を持つ独語感って結構違いそうだなと思って、
なんか悲しみなのか、それとも何だろう、語る質じゃないけど物語としてのこの集結のすごさみたいなのに感動するみたいなのとか多分あると思っていて、
ちょっとネタバレしないように話すのが結構難しいかもしれないんですが、
ちょっとネタバレしないで独語感の話をしてみたいと思ってまして、
個人的にはもう私はどっちかっていうと、
あ、もうあれだね、ネタバレにならないように話したいけど、
ちょっと触れちゃうとこれ、もう読み終わった瞬間、これ主役オーバーロードだったと思って、
あーこれ、だいぶラストの方でグッドオーバーロードに共感して感情移にするっていう、
自分の中の流れがあって、それはすごく気持ちよかった。
人類っていうところをちょっと置いておくと。
それはわかりますね。
物語の構成というか作りの上手さは、ラストに向けて果てしなくなっていく感じっていうのは、
なんか3体でもあったんだけど、3体とは全く違う感情を持ちましたね。
やりきれないみたいなのもちょっとあったし、
ちょっと複雑な感情を持ったんですけど、
でもどっちかって言うとオーバーロードの方に最終的には、
オーバーロードたちめっちゃいいな、いいなっていうかなんだろうな、好きだなみたいな感覚になって読み終えましたね。
僕もやっぱりストーリーとして単純に面白かったので、
やっぱり読み終えた時のカタロシスってすごい感じましたね。
オーバーロードに対して思うところっていうのは確かに、
これはもう後半ぐって、そういうのありましたし、
僕はもう独語感のところで言うと、
本当に遥か先の未来というところに対して、やっぱり人類もそうだし、地球もそうだし、
銀河系もそうだし、やっぱり終わりっていうのがあるんだなという、
結構それはサンタを読んでた時に思ったのと同じような感覚にはなるんですけども、
それはマクロで見てもミクロで見てもやっぱり人には終わりがあるというかですね、
そういうのを突きつけられた気がしてですね。
もちろん選択肢はあるんですけども、ただその選択肢もすごく考えさせられるというか、
小説の中でも究極の二択っていうのが結構最終版に描かれているんですけども、
なんかその二択のところとかも、どっちがいいとか一番いいとは言えないというか、
もう考えても結論が出なさそうなところがあったりして、
そういうのを抱えたまま話が終わっていったので、
そういう意味ではなんかどうなんですか。
肩荒らしで座ったんですけども、とはいえなんか本当にすっきり終わったという感じはちょっとしなかったですね。
なるほど、たぶんそっか。
俺オーバーロードにぐっと最後寄って行っちゃったから、
オーバーロードたちのこの話はここで一回終わらないけど、
彼らもいろいろこれからあるんだろうなって終わり方するけど、
一回この人類との関わりっていうのを結構一回ラストで切れるから、
ここでちょっとなんか肩荒らしを感じてしまったかもしれないですね。
結構整ったなみたいな。
もやもやするとこありますよね、確かにね。
そうですね、そこはやっぱり最後どうしても残っちゃいましたね。
やっぱちょっとこれ、たぶんいろんな人と交換について話すといろんな話が出そうで、
結構これはあれですね、課題本向きな一冊ですね。
本当そうですね。
最後、いつも通りどんな人に読んでもらいたいか、感想を交えながらちょっとお話したいと思います。
私からお話させていただくと間違いなくですね、名作だなと思ったので、
読んでですね、なんでもっと早く読まなかったのかと後悔しました。
なんか気になってる人結構多いと思うんですけど、ぜひ読んでほしい一冊だなと思います。
いろんな作品の原型になっているのが、読めばすぐわかりますし、
この想像力ってやばいなって本当に思います。
SF古典を今回読もうと思って選んだんですけども、本当に正解だったなと思います。
これからちょっとSF古典は読んでいきたいな。
たぶん現代の人が読んでもシンプルに面白い作品が多いんだろうなという感覚に、
幼年期の終わりを読んで思ったので、とてもいい今回読書でした。
結構スケールが大きいので、サンタの時もそうだったんですけど、
結構日常の悩みが些細なことに感じるので、現実逃避にはもってこいですし、
あとこのタイトルがすごいいいですね。幼年期の終わりっていう。
読み終わると意味が理解できるので、
どうやってこの本を発想したのかっていうのは、
アサシー・クラックさんは天才だったんだろうなと思います。
確かにそうですよね。
サンタインみたいに日常の悩みが吹き飛ぶような、そういう本だなと僕も思いましたね。
確かにサンタインと重なるようなところもあって、
そういうのが見つけると笑ってしまいましたし、
でもサンタインに比べるとやっぱり1冊で完結してるんで、
すごい読みやすいんで、そういったところではサンタイン興味あるけども、
でもさすがに手を出すのは大変だなという方には、
もしくすると幼年期の終わりとかは入りとしてはいいのかもしれないなと思いましたね。
本当に僕もやっぱりすごい面白くて一気読みしましたし、
すごく考えさせられるところが、
やっぱりそのユートピアっていう世界を第2部、第3部で描いていたんですけども、
ただそのユートピアも一概に、
そのままでいいというわけでもないというところがあったりして、
考えさせられたというのがありますね。
あとは映像でやっぱり見たいなと、テレビドラマを見る方法がないかなと思ったりもしました。
以前に人間の土地を読んでですね、サンテクジュペリノ。
その人間の土地も今だと古典という扱いされているかもしれないんですけども、
今回の幼年期の終わりもSFの中の古典とされていて、
すごく僕の中で古典という概念が変わったなと思いました。
それまでそんな本はあるとかですね、
そういうすごい名著だというのは聞いてはいたんですけども、
ただ実際に読んでみるとこんなに読みやすかったり、
今読んでても面白いというのがですね、
本当読んでみないとわからなかったなというのを思いましたし、
ちょっとこれから古典と呼ばれている作品もやっぱりもっと読んでいきたいなと思いましたね。
そういったところではすごく夢中になって読めたので、
とにかく面白いものを読みたいなと思っている人にはすごくおすすめかなと思います。
いや、すごいいい作品でしたね。めっちゃ面白かった。
本当ですね。想定以上でしたね。
多分すごいんだろうなと思って読み始めたけども、
確かに思ったよりすごかったわ。
そうですね。思ったより面白さがありましたね。
じゃあ次回予告して終わりたいと思います。
次回はですね、バーナード・マラマットのテナントという作品をご紹介いたします。
これもちょっと昔の作品ですが、最近翻訳された小説でございます。
番組の最後になりますが、サポーターというものを募集しております。