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2021-07-05 38:08

第46回 プラハ、聞こえますか?「シブヤで目覚めて」アンナ・ツィマ著

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【今回の紹介本】

■『シブヤで目覚めて』アンナ・ツィマ著 阿部賢一、須藤輝彦訳 河出書房新社

新時代のチェコ文学、新世代幻想ジャポネスク文学!

プラハとシブヤを舞台にした不思議なチェコの小説です。

是非お聴きください!

【番組内で紹介したトピック】

■ 『シブヤで目覚めて』アンナ・ツィマ著 阿部賢一、須藤輝彦訳 河出書房新社

https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309208268/

【番組へのリクエストや感想はこちらから!】

https://forms.gle/a569tyUhMDDaCXGF8 

【文学ラジオ空飛び猫たちとは】

硬派な文学作品を楽もう!をコンセプトに文学好きの二人がゆる~く文学作品を紹介するラジオ番組です。

案内役の二人は、 東京都内で読書会を主催する「小説が好き!の会」のダイチ

京都の祇園で本の話ができるカフェを運営する「羊をめぐるカフェ」のミエ

文学のプロではない二人ですが、 お互いに好きな作品を東京と京都を繋ぎ、

読書会のようなテイストで、それぞれの視点で紹介していきます!

毎週月曜日朝7時に配信しています。

【SNSでご投稿ください】

番組の感想・リクエスト・本を読むきっかけになったなど、 #空飛び猫たち をつけて、ぜひSNSに投稿してください!

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#本 #小説 #読書 #読書会 #文学 #海外文学 #ブック

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どうもみなさん、こんにちは。文学ラジオ空飛び猫たちです。この番組は、いろんな人に読んでもらいたい、いろんな人と語りたい文学作品を紹介しようコンセプトに、文学と猫が好きな二人がゆるーくトークするラジオ番組です。お相手は、私小説が月の貝のダイチと羊を巡るカフェのミエの二人でお送りします。
文学のプロではない二人ですが、東京と京都をつないで、お互いに好きな作品をそれぞれの視点で紹介していく番組です。お互いの紹介に関しては、2021年、最初の回で話しているので、そちらを聞きください。また、このラジオへのご質問やリクエストメッセージを随時受け付けています番組概要欄にフォームのリンクを貼っていますので、そちらからお寄せください。ご質問などある程度いただけたら、お返事をする回をやりますので、気軽にお寄せいただけると嬉しいです。
本編入る前に一つお知らせをさせてください。先日、私たちが光の速さで進めないなら読書会を開催しましたが、こちらはリスナー投票で選んでいただいた本なんですけれども、他にもちょっと票が集まった本がありますので、そちらでちょっと読書会をやろうと思っております。ジョン・ウィリアムズのストナーを課題本としてオンライン読書会をやる予定です。詳細は決まり次第、告知してきますので、よろしくお願いいたします。
本編入ります。本日はですね、渋谷で目覚めたというチェコの本を取り上げたいと思います。こちらなんですが、私がですね、選んだ本なんですけど、リスナー投票が発売した当初ぐらい、ツイッターで非常に話題で、私がフォローしている方々が結構面白い面白いって言っていたので、結構気になっていて、その流れで買いました。
そのことをちょっと三重さんに言ったら、ちょっとやろうかみたいな話になったので、今回ちょっと取り上げています。で、読んでみた、この後いろいろ話しますけど、かなりライトで、思った以上にちょっと当たりだったので、これはちょっとなかなか皆さんに読んでもらいたいなと思っています。
おだしょー なんかね、渋谷が舞台の小説ですけど、そこだけじゃなくて、本当に全体的に面白い小説ですね。
おだしょー なので、なるべく今日ちょっと魅力をお伝えしていきたいと思っておりますので、じゃあ行きましょうか。
おだしょー はい、ありがとうございます。ちょっと今猫が喧嘩中なんで、音入っちゃったらすみません。
おだしょー あらすじは私の方から行きます。
おだしょー チェコで日本文学を学ぶヤナ、これ主人公の女の子はヤナという女の子です。
ヤナは謎の日本人作家の研究に夢中になっている。一方その頃、ヤナの分身は渋谷をさまよい歩いていて、プラハと東京が重なり合う新世代幻想ジャパネスク小説とあるんですが、
ちょっともうすでになんで急に分身の話をしているかと思うんですけど、それはちゃんとこの後ちょっと話します。
おだしょー ジャパネスク小説とある通り、日本が舞台なんですけども、基礎者の方は1991年生まれのチェコの方になります。
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もともと日本文学を研究していて、現在東京拠点にチェコ語作家として執筆と翻訳をしているんですけども、この渋谷で目覚めてがデビュー作になっています。
おだしょー だいぶ若いですよね、こんな方ね。 ジャパネスク 今年で30歳。
おだしょー チェコは人口が1065万万人ぐらいらしくて、なのですけど、この本はですね、10版を重ねて1万部以上チェコで売れてるらしいんですよ。
大ベストセラーですよね。だって1%ぐらいが読んでるってことでしょ。 ジャパネスク そうですよね。
おだしょー 日本だと10万部ぐらいって感じですね。
ジャパネスク 結構読者には若い女性の層が厚いみたいで、インスタグラムなんかで本の表紙の写真とか感想が数多く投稿されているというのがチェコで起きているらしいですね。
ちょっと日本ぽいですよね、その辺ね。
おだしょー そうですよね。
ジャパネスク みんなおしもゆを投稿するような感じですよね。
おだしょー チェコだけじゃなくて結構ヨーロッパに翻訳されて広く広まっている作品だと思いますので。
ちなみにですけども、この著者のアンナ・チマさんは日本文学の研究もされていて、今研究テーマをネットで調べたんですけども、1960年代の日本の学生運動に関係した文学というのを研究されているそうで、
60年代から現代まで数回にわたって大きな革命があったという国なんですけども、そういったところでアンナ・チマさんも祖父母や両親の世代であったり、
市民学生による社会変革運動というのと深く関わってこられて、そこと日本の学生運動とそれぞれ描く文学であって、不思議な親しみを感じて、日本の学生運動に関係した文学というのにも興味を持ち始めたみたいだと。
そうですよね、チェコ、プラ派の春か、何度かこの変革運動というのがあって、あれですよね、いろいろなものに支配されて自由になって支配されてみたいな、国としても中々、ちょっと自分はあんま詳しくないんであれなんですけど、結構大変な国だなという印象がすごくあって、そこで生まれる文学ってね、チェコ文学ってカエル・チャペックとかが代表的なのかなと思いますけど。
プラ派の春の時代ですから。
結構なんか重々しいイメージが、いろんな。
プラ派の春の時代ですから。
あとなんか比喩を使ってうまくクレミノにして表現しているみたいなイメージとか、ちょっとあったりするんですけど、今回のこの本は、ちょっと後で話すかもしれないですけど、結構ライトで、そういう重みっていうのがほぼ感じないので、ある意味チェコにとっても新時代の小説なんだろうなと思いましたね。
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じゃあ本編いきたいと思います。今回は大きくちょっと3つ流れを作って話していきたいと思っています。
一番最初に話したいのが、どんな小説かということですね。これがどういう小説かちょっと詳しく話したいと思います。
で、二つ目がこの本の魅力ってなんだろうってところをちょっとお話しした上で、最後ストーリーラインを解説したいと思っています。
ストーリーラインなんですけども、当たり前なんですけど、結構ネタバレするとつまんなくなっちゃうので、途中までの話をちょっとしつつ、最後お楽しみは残しておこうと思っておりますので、ネタバレは最後しませんので、ご安心していただければなと思います。
まずどんな小説かってお話をしたいと思います。この小説なんですけど、舞台は、大きな舞台はプラハと渋谷に分かれているんですが、途中でですね、このヤナが研究している近代文学の話が入ってくるんで、
結構その近代文学の作家が、ヤナが研究している作家が住んでた川越えがですね、結構出てきたりして、物語の中でプラハ渋谷川越えみたいな、ごじゃごじゃになっていく感じが構造的にすごい面白いです。
プラハで大学生になったヤナが、1920年代に活動していた大正昭和初期の作家、川下清丸という作家について調べていくっていうのが、この本のメインストーリーで、メインのところですね。
なんですけど、これですね、ヤナが1回、17歳の時に東京に1ヶ月遊びに来てた時期があったんですけど、これはもう女子大生になる前のヤナがいたんですけど、なぜかその時にですね、東京に留まりたいという思いが強すぎて、東京の渋谷にですね、閉じ込められてしまいます。
あの、思いだけが幽霊となって。だから、大学生になったヤナはそんなことを知らないんですけど、17歳のヤナの魂、分裂した魂がですね、ずっと渋谷にあってさまよっているっていう、この状況にあります。
ちょっとイメージ、今しづらいかもしれないですけど、生き霊みたいのが1人いて、その生き霊がいることを本人が気づいていないみたいな状況ですね。
その生き霊はもう17歳から状況が止まっちゃってるので、時間は渋谷の中でどんどん流れていってるんですけど、渋谷からですね、出られないっていう。渋谷から出ようとすると八甲前に戻ってくるっていう、なかなかファンタジーな要素ではあるんですけど、そういう状況にあるものがいます。
閉じ込められちゃって、もうずっとですね、眠ることも食べることもできない状況で生きていて、なかなかいろいろ追い詰められていく幽霊ヤナなんですけど、幽霊ヤナはですね、この渋谷でバンド練習しているバンドマンのことをちょっと好きになっちゃうっていうか、追いかけ始めますね。
これがヤナはものすごく日本文学を愛しているとか、日本のカルチャーかな、を愛している女の子だったんで、ちっちゃい頃からですね、これお父さんの話なんですけど、黒沢明の映画とかばっか見てて、そこに出てくる仲大達也が大好きだったんですよ。
その渋谷で見かけたバンドマンが仲大達也に出るみたいになって、幽霊なので見つからないんで、あと追いかけてストーキングしていくパートがあるんですけど、その辺がちょっと面白いんですけど、そういう話がちょっと交互に展開してきますね。
そんな中にヤナが研究している川下清丸の短編小説、恋人っていう小説があるんですけど、これがですね、小説内小説みたいな形で、ヤナがどんどん訳していくんですけど、それが随時挟み込まれていく感じがあって、
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プラハ、渋谷、そして川下清丸の川越を舞台にした小説っていうのがかなり構造になっていて、なかなかここは引き付けられる、出し方が結構うまくて、読み進めてしまうポイントではありましたね。
この3つ、プラハ、渋谷、川越舞台の小説があるんですけども、やっぱり主人公のヤナがちゃんと関わっているので、川越の小説内小説ですね、そっちは独立はしているんですけども、結構ヤナというキャラクターがそれぞれの舞台で登場してくるので、結構その話自体、分かりやすいところはあるかなと思います。
ちょっと最初の方とかはどういう設定なのかって思うところあるかもしれないですけど、だんだん読み進めていくうちに混乱もしづらく読めていけるかなと思いますね。
この出てくる渋谷なんですけども、もちろん著者のアンナさんの架空の渋谷なので、タイトルがカタカナ表記の渋谷になっています。
中は漢字の渋谷なんですけど、タイトルだけはなんか渋谷は架空だよということでカタカナ表記になってますね。
なんですけどこれ、著者のアンナさんは日本に住んでいらっしゃった時期もあるので、日本に留学してたのか、していた時期もあるので、描かれている渋谷に私はほぼ違和感はなかったですね。
あ、とか日本か。まあいろいろベースになっているものはあるんだろうなと思うんですけど、老人ホームとか出てくるんですけど、結構その辺りもなんか違和感は全くなく。
僕は渋谷って今まで何度か行った程度なんですけど、そうですね。普段は京都にいるので、結構自分の中のイメージと小説の中のイメージが近いというか、確かにその通りだなって思うところはありましたね。
なんか街中にビジュアル系バンドの人がいるとか、なかなか京都ではないですからね。
あ、そっか、そうですよね。そうだよな。そう、渋谷の描き方うまいなと思ったんだよな、そのビジュアル系バンドの人とかね。
まあちょっと過剰に描いている感はちょっとあったけど、でもまあそういう人いるしなみたいな。
そうですね。渋谷やったらね。
いるいるいる。
って思った。ゼロじゃないからさ。なんかそういう人ばっかり溢れてるわけじゃないけど、ゼロじゃないからさ。なんか納得しました。
ではですね、ここから本書の魅力を説明していきたいと思うんですけども、魅力として3つ挙げていまして、それぞれ説明していこうと思います。
まず一つ目がですね、さっき大地さんが話していた通りなんですけども、3つの物語が交差するというのが魅力の一つ目かなと思っていまして、
プラハ、東京、渋谷、川越、この3つの物語が同時に進行していくんですけども、やっぱりこの後半になってきて、それぞれがちょっと交差していくような局面になってきたら結構小説を読む醍醐味のような
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高揚感というのがすごくあったので、この辺りは小説の上手さももちろんあると思うんですけども、この3つ同時進行というこの構造の持っている面白さというか、魅力というのがすごい出てるなって思っています。
結構役者、あとがきのところでも多層的な物語の構造とか、あとヤナの軽妙な語りとか、あと分身というモチーフが物語の統一性を形作っていると書かれているんですけども、やっぱりこの多層的な物語っていうのを導入していて、それが見事に成功してるなというのをすごく感じましたね。
小説な小説がある小説って結構多いと思うんですけど、多分やろうと思えば川下清丸の小説をプラ波で訳しているヤナを描きだけで成り立つ感じはするんですけど、そこに全く違う、渋谷に閉じ込められている幽霊ヤナが出てくるから、それが異物感なくうまく取り込んでるんで、これは結構すごい小説だなって思いましたね。
最初ですね、渋谷の時系列っていうのはよくわかんないんですよ。急に始まるんで、17歳のヤナ、過去の話なのかなみたいなのが出たりするんで、急に閉じ込められるから、え?ってなって、最終的に過去であることがこのタイミングで明かされて、これが現代のヤナにどう繋がっていくんだろうなっていうのはだいぶ気になってくる話でしたね。
現代のヤナにどう繋がっていくのかっていうのもネタバレとかでは話せないんですけど、本当に想像外というか、決して単純な話にはなってないんですよね。これもすごくよく出られてるなって思いましたね。
魅力の2点目をちょっと私の方から話したいんですけど、読みやすさの点ですね。非常に読みやすいです。最初ちょっと話したんですけど、あらすじとか設定だけ読むと扱ってるのが日本近代の文学とかが結構絡んでくるんで、やや突きにくい印象を持つかもしれないんですけど、そのあたりもですね、非常にライトに書いているので、読みやすくて頭に入ってきやすいです。
私、実はあんまり日本の近代文化詳しくないんですよ。全然よくわからないんですけど、それでも全然楽しく読めたんで、そのあたりはいい小説だなと思いましたね。これは2つあって、文体がヤナの一人称なんですけど、その語りが軽やか、ポップで読みやすさを生んでいる。
あと、この小説自体がですね、この川下清丸の作品とか、なんでヤナこうなっちゃったのとか、謎がいくつかあったりするんで、それを解き明かしていくミステリー仕立ての小説でもあるので、ストーリーが読みやすさも生んでるってところがあって、この2点から結構読みやすさがあるんで、本当に重さはないので、そこは描いているものに対してこういう軽さで扱えるっていうのはなかなかすごいなと思ってます。
確かに、チェコの方が書いた小説って、ジャンルでいうと東欧文学とかになるかもしれないんですけど、いかにも東欧文学ってちょっと暗いとか重いとか、そんなイメージがあったりするんですけど、全然そことは異なっていて、すごいポップだし、ジャパネスクな新世代小説って、これも役者の後書きで書かれているんですけども。
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まさに新世代小説って言葉が似合いますね。
なんかね、本当に爽やかで、爽やかで面白いっていうね。
ではですね、ちょっと魅力の3つ目になるんですけども、これはチェコからの日本であったり、日本文学への思いっていうのがしししと感じたというのがありまして、作品の中でも日本文学を研究するヤナや、あとクリーマという大学院生もいるんですけども、
その2人が日本文学に打ち込む姿勢とかってすごい良くて、これ読んでいてすごいワクワクしながら読めたんですけども、すごい日本への思いを感じていて、あと作品の中で日本の作家がすごくたくさん登場してきます。
まず、村上晴樹、村上隆という定番の2人かなと思うんですけども、そこだけじゃなくて、高橋源一郎とかミステリー作家の島田壮司とか、あとは大正や昭和の近代文学のところから横三、リーチ、川端康成。
あとはカルチャーというところですかね、小説以外のジャンルでも漫画のナルトとかですね、あとちょっともう古い映画ですけど、岐船俊郎とか、さっきありますけど中田いたつやとかですね、結構作者の好みというか、すっごいバンバン出てますよね。
面白いですよね、ここね。チェコから見た日本っていうか、なんだろうな、チェコから見た日本じゃないか、なんかチェコにおける日本カルチャーの浸透具合が結構面白くて、ヤナが結構幼い頃から、一応描かれるんですけど、第1章かな、では結構幼い頃からダッと描かれるんですけど、大学受験するときに日本文学科なのかな、受験するときに、結構倍率高いんですけど、受験会場に結構いろんなヤバいやつがいて。
あれめっちゃ面白かったですよね。
しばやん 面白かったですよね。なんだっけ、犬屋さんの格好したやつとか。
そう、なんかピカチュウとか忍者とかロリータとかいて。
しばやん なんだんだよ。
そうそうそう。これね、ヤナ、日本の専攻かな、すごい倍率が高くて、朝から夜までずっと受験勉強してきて、いよいよ受験日当日だって言ったら、周りがめっちゃふざけてた。
しばやん しかもなんかあれだよね、やゆよう練習してる女の子が隣の受験生の、受験を一緒に受ける隣の女の子がずっとやゆようって言ってる。結構その受験会場、超面白かったですよね。
そうそうそう。あそことかでめっちゃ笑います。
しばやん なんかこう、やっぱり日本ってそういう感じなんだとか思ったりするんで、結構面白かったですね。海外から見ると。
作者のアンナさんっていうのも、カレル大学の日本研究学科という、実際にチェコの日本の研究できる大学に学ばれた人なんですけども、小説書くときも全然知らないキャラ設定とかじゃなくて、結構自分の青春時代っていうのかな、自分の経験してきたことを作品に落とし込んでるっていうのをインタビューとかで言われていたんで、結構そういったところでリアリティを感じたんですよね。
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しばやん そうだよね、ここね。たぶん実際に受験会場こんな感じなんだろうね。
そうそう。とかね、その本当にこのヤナが高校時代かな、なんかすごい日本の映画とかにハマって財布にミフ・ネトシローの写真入れてたとか。
しばやん なんか妹と二人で黒澤明の映画をフリーズさせて、そのミフ・ネトシローの筋肉を見てるとか。
そうですよね。
しばやん 結構やばいなって思う。やばいよね。
そうですよね。
たぶん実体験なんでしょうね。なんか日本への愛をいろいろ感じる小説なんで、その反対は本当に面白いですね。
じゃあちょっとストーリーラインの話をしていきたいなと思います。これもネタバレはなるべくしないというか、ほぼしない形でいきたいと思っています。
話の通りプラハから最初始まるんですけど、ヤナという女の子はお父さんの影響なんですけど、お父さんが結構いろいろ日本のものを与えてくれてて、
あと文学も好きで、文学というか芸術関係がわりと家の中にあふれてる、いいとこのお嬢様みたいなイメージなのかな。文学なんかだいぶ傾倒してます。
それは日本だけじゃないんですけど、ドフトエフスキーとか読んでたし、日本だけじゃないんですけど、
でも村上春樹のアフターダークっていう小説を読んで、一気に日本文学の虜になります。
で、こういう小説を書きたいっていう自分でも思うようになりましたね。
アフターダークっていうのは結構なかなか、自分の中ではここ来るんだって思ったポイントでもあって、
やっぱ村上春樹の中でもアフターダークを選ぶって結構マニアックっすよね。
そうですよね。それがきっかけっていうのはまたすごいですよね。
もっとさ、ネジ巻き鳥クロニクルとかさ、夢のカフカとか、あのあたりが結構引っかかるのかなと思った。
アフターダークなんだ。アフターダークって渋谷の話でもあるんで、あれ。
それで渋谷かっていうのもちょっといろいろ自分の中で落ちたとこもありますけど。
だから多分アンナさん自身もアフターダークにだいぶ最初はまったんじゃないかなと思いますね。
で、彼女はアニメ、漫画にはまったりとかして、最初日本語の勉強をしていきます。
で、日本学を専攻したいので、ブラハの大学に、さっき話したとおり、とんでもない受験会場をくぐり抜け、入学していきます。
大学2年生の時に図書館で川下清丸という大正昭和の作家を知れます。
で、この作家の分裂という作品を読むんですけど、
これがですね、ある殺人事件を追っている男を描いた小説なんですけど、
その男がその殺人事件に、なんていうか、はまってしまうあまり、
その殺人事件が起きた四国に魂が離れて、囚われてしまうっていう話なんですね。
で、なぜかヤナはそのことに対してものすごく惹きつけられます。
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川下清丸っていう作家を調べていくんですけど、全然情報が出てこない。
なんとかですね、川下の他の短編、恋人というものを入手して、
これを苦労しながら、なかなかやっぱり日本文学専攻者としても
訳すのが難しかったりするんで、結構な思いをしながら訳していきますね。
この最初にこのヤナが、この分裂っていう作品で魂が離れていく作家を描いた物語に
惹きつけられている時にはまだ明かされていないんですけど、
もちろんこれはもともと渋谷に自分の魂があるっていうのが影響しているんだと思います。
川下清丸を調べていっているヤナは、日本文学にめちゃくちゃ詳しい男が大学にいるんですよ。
そいつがクリーマーって男なんですけど、ヴィクトル・クリーマーっていう陰性がいるんですよ。
で、そいつは結構クレイジーなやつで、なんかクレイジーっていうかなんていうのかな。
分かりやすいっちゃ分かりやすいんだけど、ちょっと変わったやつで、
ある日本文学者がこの大学に来て講演を行った時に、その時鉛筆落としたりとかして、
落ち着かない態度で、なんかこれちゃんと聞いてるのかよみたいな感じだったんだけど、
最後の質問がめちゃくちゃ的確だったりとかして、一緒にケイジとヤナは、
この人ちょっと話そうと思って話しに行くんだけど、結構態度が悪くて、
お前の専門なんだよみたいな感じで聞かれて、ヤナが日本のミステリー小説って言ったら、
その段階ですぐ見下してきて、クリーマーが。それだけで。
クリーマーは結構文学研究してる俺の方が偉いんじゃない?
見下してるところありますよね。
尊いというか、なんて言うのかな。
いわゆるチェコでさっき受験解除のあふれてた、
ナルトとかイヌヤシとかのコスプレとかするような連中とか、
そういうものにハマってる連中を見下してて、
もうこういう俺みたいに近代文学を研究してる奴の方が偉いんだぜみたいな空気をすごい出してくるやつで、
結構ヤナやつだなっていう感じがするんですけど、
でもめちゃめちゃ色々詳しいし頭もいいので、
ヤナはいろいろ川下清丸に関しても行き詰まってしまったので頼ろうとするんですよ。
で、クリーマーにメールを打つんだけどメールが返ってこない。
で、自分でこの川下清丸の恋人という話を訳してくんだけど、
まあそれでもなかなかこの川下清丸の、
まあ訳すことはできるんだけど、その情報が少なすぎて、
もう研究が進まなくなっちゃうんですよね。
どうやってこの人にアプローチしたらいいんだろうみたいになってくるんだけど、
結局このクリーマーと偶然会った時に、
ヤナがそういう近代文学を訳してるってのを知って、
クリーマーが急にヤナに興味を持ち出すっていう。
なんか厳禁って言い方はあれだけど、あれこいつちゃんとしてんじゃんみたいな。
で、ヤナもそれにちょっと乗り出して、
なんかこのクリーマーにちょっとこう認められたいっていうわけで、
まあそういう書かれ方はしたいんですけど、
でも私はそういう風に読み取ったんですけど、
そんな感じになってて、
二人の関係が最初出会いはなんだよみたいな感じだったんだけど、
徐々にこう仲良くなっていくっていう。
ちょっとラブコメあるあるなんですけど、
そんな感じでですね、ちょっと二人の関係が発展していくんですよね。
24:01
これね結構面白いところがあって、
その二人の中が結構仲良くなっていくっていう、
その一個手前あたりに、
ヤナがそのクリーマーに言い放つ場面があって、
だからどこでどういう印象を持ったのか知らないけど、
これまで読んだのは村上だけ、好きな言葉はかわいい、
日本学に進んだのは、
ナルトのサスケが好きだからっていう学部のノータリンと私は違うって言ってて、
結構ここからクリーマーがヤナを認めるっていうか、
お互いにちょっと分かり合えるようになっていったっていうところがあったのかなって思うんですよね。
俺でもそこの部分で結構村上春樹に関して、
村上春樹、クリーマー多分もう頭こなしに
そんなに大したことないこと思ってるっぽいんだけど、
村上春樹ちゃんと読めばすごいいいんだよみたいな話を挟むじゃないですか。
すごい、これもなんか日本におけるこの村上偉人の会話を見てるようで結構面白かったですよね。
読んでみたらすごく面白いわみたいな感じのことを言ったりするじゃん。
アフターダークだけまたそこで出てきて。
クリーマーとヤナはですね、
川下清丸のこの研究というか調査を通してどんどん仲良くなってきて、
まあ惹かれ合ってきます。
最初ね、ヤナも友達のクリスティーナに、
あんなやつ恋愛対象でもないわみたいなことを結構言ってるんだけど、
そのうちなんか好きになってるんだよね。
そのあたりも面白くて。
そうですね。
クリーマーもね、最初の印象ではすごい新鮮な文学を研究している、
そういう位置づけだったんですけど、
結構ヤナと仲良くなっていて、
なんでお互い日本に惹かれたのかっていう会話をしてたら、
クリーマーがね、日本にハマったきっかけってファイナルファンタジー。
あ、そう、ファイナルファンタジー。
そこかよって思った。
で、その後15歳の時にナルトを読んで、
お前そこだったんだよみたいな。
ちょっと面白かった。
まあそんな感じで、このヤナとクリーマーの関係、面白いですよね。
結構メインに描かれる一つでもあるんですけど。
いや、本当に読んでて楽しいですよね。
あのちょっと川下清丸の話をしたいんですけど、
川下清丸なんですが、
もう本当にですね、
分裂っていう小説が自己語にたまたま訳されてただけで、
調べていくと日本でもですね、
全然作品がないってことがわかりますね。
本当に少ない。
で、死後いろんな作品が、
未発表の作品がすごいあって、
長編小説とかもあったんですけど、
なぜか奥さんが燃やしてしまっているっていう作家さんで、
もうほぼ情報がない。
それに対して2人で色々調べて、
横道リーチのこの日記から名前が出てたとか、
そういう感じでちょっとずつ正体がわかっていくんですけど、
訳してる恋人っていうのが、
もう川下清丸の自伝的小説というか、
体験を描いたような小説になっていて、
川越で商人に生まれた少年と、
年上の女性。
結構上だな。何歳だっけ?
15以上上だっけ?
15歳と24歳ですね。
あ、結構上ですね。
9歳上か。
27:01
少年と年上女性清子さんとの
禁断の恋の物語で、
対象昭和感のある作品ですね。
そのやりとりとかが。
この小説っていうのが、
川下清丸の自伝に近くて、
この小説展開っていうのが、
ほぼ川下清丸にあったんだろうと思わせるない
証拠っていうのが、
次々出てきて、
なんでこういうことになってしまったんだとか、
いろんな謎に迫っていくような
作りになっています。
この小説が訳されているタイミングっていうのが、
この訳している柳とリンクするとこがあって、
状況が似た瞬間があったりとかして、
柳の状況と訳している部分がリンクしたりとか、
そのあたりも小説を読んでいて結構面白い。
構造的に面白い部分でしたね。
この恋人っていう小説が、
所々挟まれていくんですけども、
結構最初の方は、
その面白さっていうのは、
出てないかなと思うんですよね。
結構その、
柳とかクリーマーの話が面白くて、
その後、恋人っていう小説、
読みづらさがあるかもしれないんですけども、
ここをね、
特に最初の方を頑張って読んでいくと、
結構面白い部分があって、
特に最初の方を頑張って読んでいくと、
この恋人っていう小説も、
だんだん結構面白くて、
そっちはそっちですごい、
気になる話になっていくので、
そうですね。
そこも味わえる一つかなと思うので、
結構最初の方、
ちょっとだけ丁寧に読むと、
よりハマるかなと思いますね。
ちょっと私最初軽く読んじゃって後悔してますから。
そうですね。
ちょっとね、また戻ってどういうことだったっけ、
ってなりますもんね。
最後に渋谷の話をしようと思うんですけども、
渋谷のパートは2010年なんですけども、
Yanaが日本に旅行に来ていた、
17歳の時の状態で、
八甲前にいるというところから始まっていて、
この時Yanaは透明人間になっていて、
幽霊のように渋谷をうろうろできて、
誰にも気づかれないと。
最初の方にも話あったんですけども、
渋谷を出ようとすると、
Yanaが、
Yanaの中に入ってきて、
Yanaが、
Yanaの中に入ってきて、
渋谷を出ようとすると、
八甲前に戻されてしまうし、
Yanaがバンドマンの中田井という人、
Yanaがバンドマンの中田井という人、
好きになっていくというか、
見た目がかっこいいんで、
ちょっと気になっていって、
ストーカーのようにして、
後を追っていくという、
結構そんな話が渋谷のパートでは語られていくんですけども、
結構そんな話が渋谷のパートでは語られていくんですけども、
そこで面白いのが、
まず一つがYanaの心の声ですね。
まず一つがYanaの心の声ですね。
幽霊みたいな状態で渋谷にいるんだって、
幽霊みたいな状態で渋谷にいるんだって、
心理描写とかが面白い、おかしく、
心理描写とかが面白い、おかしく、
日本留学、結構憧れてたけども、
これってもしかして日本語留学できてるんじゃないかとか、
これってもしかして日本語留学できてるんじゃないかとか、
幽霊ながらに思ったりして、
人の会話とか聞き放題だし、
人の会話とか聞き放題だし、
警官とか、
最初はYanaも、
最初はYanaも、
なんで自分が渋谷に取り残されたのかということで、
とか聞き回ったりするんですけども やっぱりその当時って日本語が
分からない まだ勉強途中だったん でなかなか警官の言ってる言葉
30:04
も分からないと でやっと警官の言ってることが
聞き取れたと思ったらだからもう 全然関係ないもうほんとねだから
もうなんかクソみたいな情報っていう のを言ってたりとかであと渋谷
出ようとしたら何度も八甲の前に 戻されてしまうからこの犬マジで
ムカつくとかってそんなになんか 今って言って状況深刻だとは思
うんですけど深刻に感じさせない なんかね面白さっていうのが結構
あったんですよね
RPGがありますなんか出れなくなった ものの町から連れ戻されて話しかけ
た相手も同じことしか答えない
そうそう
RPGだなと思って
ヤナがバンドマンの中田井っていう 人を追いかけていくんですけども
結構そこで出来事が起きてある日 中田井が練習を地下スタジオという
ところでしていてなかなか人目 にはつきにくい倉庫みたいなスタジオ
ですからねだからそこに入って たときにちょっと閉じ込められて
しまって電源の問題なのか何なのか でちょっとそのたまたま管理している
人たちが休みだったりとかでちょっと 周りに人がいない状況で2日3日
ぐらいその中田井が地下スタジオ に閉じ込められてでヤナが助け
ようとするとでも幽霊なんてできる ことがなかなか限られてしまう
ことでそこでどうなるかっていう ことが途中であったりして結構
これが物語の後々影響を与えて いくところになるんですけども
この時中田井とヤナが呼んでいる 男の彼女というか元彼女が現れるん
ですけどこいつがヤバいんですよ そうですよねなかなか人として
ヤバかったですね どうヤバいかちょっと読んでもら
いたいんであんま詳しく語んないん ですけどとにかくヤバいっす
この状況でそういうことをするか って思うようなね
までもいるこういうやついるって 思った
まあまあまあまあまあそれ考えて くるとだから中田井の自業自得
な部分もあったのかもしれない けども
いやあそうかなどうだろうな いやこの女の子の性質を見抜け
なかった中田井がやっぱガンと 見せてね
まあそうかもしれないですねそうですね そんな感じでヤナは最初は中田井
を追いかけていたんですけど結局 7年くらいかな7年くらいもう渋谷
に閉じ込められていたんですけど ある時渋谷でバッタリクリーマ
に出会うんですよね
これで現実世界のヤナにプラ波 で描かれているヤナの時代に追
いつくって感じですよね
そうですねそのプラ波にいたヤナ とクリーマの2人は川下清丸の
研究調査をしてたんですけどその 途中でクリーマが日本への留学
が決定して俺はちょっと留学に 行ってくるっていうそういう流れ
になってたんですね
でその後渋谷のパートに戻って その幽霊だったヤナが7年くらい
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過ごしている間に日本に留学に 来たクリーマとたまたま渋谷で
出会ってなぜかヤナ幽霊で誰も 見えないんですけどクリーマだけは
ヤナの姿が見えていたんですね
でそこでクリーマが川下清丸の 話をして川越に行こうとちょっと
ヤナ渋谷を出るとハチ公前に戻 されてしまうんですけどもそれを
ちょっと回避できる手段っていう のを見つけて渋谷を出て砂板の
川越に行ってでそこに川下清丸 のお墓があるんでそこにお墓に
行って謎大きいサッカーの謎に 迫っていこうっていうねなんかそういう
展開頑張っていると
これ以降はもう結構大きなネタバレ になってくるんでちょっとここ
までにしておきましょうか
そうですね
うん
だからこっから先がねめっちゃ 面白かったんですね
面白いよね
うん
結構私このクリーマほんと最初 ヤナヤツだなみたいなやったら
最終的にこの辺まで来るとなんか すごい感情いいよっていうかめっちゃ
いい奴じゃんって思っちゃったり して
そうそういやほんとねそうもうめっちゃ 高青年に思えたんですよね
完全に耳をすばすば状態になって るわね
いやでもわかるなそういやクリーム はねほんとなんか好きになります
よね
うーん完全にあのアマザー星人 になってますからね笑
それは確かにね
まあちょっとそういうことで
うん
でラストなんですけどこれあのいろん な話がこうぐちゃぐちゃになり
つつこう解き明かされていく部分 も結構あってかなり独語感は私
かなり良かったですね
そうですね結構うんなんかやっぱ ラストもなんか爽やかな
うんうん
終わり方したなって思いました ね
うんまあ人によってもしかしたら ちょっとどう思うかはそれぞれ
なんで
うん
あねこの終わり方どうなのって 思う人もいるとは思うんですけど
まあかなり良い独語感を持って 終えられたんで個人的には安心
してみますよって言っていい作品 じゃないかなと思ってます
うんそうですね
うんではこんなところで今日の お話は終わりにしたいと思っている
ので最後いつも通り感想とどんな 人に読んでもらいたいかお話して
終わりたいと思います
じゃあまず私の方から話題な本 だったんでどんな話なんだろう
と思って読み始めたら構造がマジ で面白かったんでもうすぐに引き
込まれました
で結構ですねこのライトさでこの 読み応えがある感じっていうのは
あんまりないんじゃないかなと思 っていてすごい良い小説だなと思
ってます
日本の小説なのかなって思うぐらい 舞台となっている日本に対して
私はあんまり違和感はほんとなかった ので日本人にとって読みやすい
小説であると思いますしこれ今 すごくいろんな国で訳されてる
らしいんですけどあの外国人 の方が書いた日本語舞台の小説
を日本で読めるっていうのはやっぱり すごく幸せなことなんじゃない
かなと思いました
このラジオですね日本翻訳大賞 のあたりからちょっとマーダーボッド
ダイアリーはちょっと除いて結構 重めの作品の紹介が続いていた
と思うのでちょっとライトな小説 読みたいっていう人にはかなり
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お勧めなんじゃないかなと思う のでぜひ手に取っていただきたい
なと思います
多少やっぱり高いんですけど手 に取っていただけたらなと思って
おります
僕は日本文学への思いに溢れている 小説だなと思って読んでいました
中でもプラハでヤナとクリーマ が川下清丸を調べていく過程
っていうのをすごいワクワクしました し日本が渋谷ですね渋谷が舞台
でプラハ渋谷川越えっていう3つ が絡んでいくっていう構造の面白さ
もあるしなんかそういったとこ ではもう他にはない小説かな
と特に舞台が日本っていうところ はかなり珍しいのかなと思います
であとですね作者の跡書きという のが最後にあるんですけどもそこ
で川下清丸という作家について 書かれているのでこれが結構よかった
なと思いましたこれ読み終わった 後のお楽しみとして読んでほしい
なと思いますね本当に日本のカルチャー 満載で読んでいて楽しい小説
だったんで肩肘張らずに文学近代 文学とかですねそういうのが好き
になりそうな結構貴重な小説なの かなと思いましたぜひねこれは
読みやすいので多くの人に読んで ほしいなと思っています
じゃあ次回を告知して今日は終わり たいと思います次回ですが村上
春樹を取り上げたいと思います この渋谷で目覚めてと影響じゃない
んですけどちょっと日本の作家 ちょっと紹介そろそろしたい
なと思ったので本は世界の周り とハードボールドワンダーランド
をご紹介したいと思っております のでお楽しみにしていただければ
なと思います番組の感想やリクエスト またこのラジオを聞いて紹介された
本を読みました読み返しました などございましたらハッシュタグ
空飛び猫たちをつけて教えていただける と嬉しいですツイッターやインスタ
のdmや投稿などでお待ちしております 今番組情報欄にメッセージフォーム
を載せておりますのでそちらから いただいても大丈夫ですむしろ
そちらからいただけたら大変ありがたい です積極的に拡散共有していただける
と大変助かりますそれではまた 来週よろしくお願いします
ありがとうございました
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