あ、もうこの人が絶対ね、そうだと、その、突き止めようとしている女性に違いないと、というふうにね、なんかピンと来たりとかですね。まあそれが正しいかどうかはさておいて、女性の心情からすると、なんかそうする具体的なこの人だっていうのがわかることでね、
そうだいぶね、なんか気持ちが和楽になっていくというかね、なんかそんなのがあったりして、まあ結構面白かったですね。
そうですよね。私気になったのは、まあ31ページか、で、あのその辺の感覚をですね、これインターネットを使ってですね、大学のサイトにアクセスして教員リストを見つけたときに出てくる表現なんですけど、蒸気を意思した幸福感って言う。
そうです。
そういう表現をされていて、幸福感なんだっていう、なんか幸福なのか?みたいな、なんかすごい疑問がババッと出たんですけど、でもまあおそらくでも一種の幸福感があるんだろうなっていうのは、なんとなくわかるけれども、すごい面白いなと思いましたね、この辺りで。
これ多分時代的には90年代半ばとかですかね。
うん、インターネットに教員リストが載っている状況がありますからね。
そうです。90年代後半とかかな?そう。で、多分今だったらもうSNSですね、これが。
もうSNSでアカウント探しに行っちゃうやつですよ。
ほんとそうですよね。
こいつか?こいつか?みたいな。
そうですね。だからもし今の時代だったら、なんかより具体的な妄想をしているかもしれないですね。もうこの人だって特定したら、じゃあその人がどういうライフスタイルなのかとかですね。なんかそこまでもSNSからなんか突き止めることをしちゃいそうですもんね。
うんうんうんうん。すげえ勝手にツイートとか見出すんだろうな。
そうそうそう。で、まあ電話をかけるところじゃなくてね、ちょっとSNSでなんかコメントを入れたりとかね。
あ、そうですね。なんかね、リプライしてみたりとかね。
そう考えるとね、なかなか怖いね。
怖いですね。
作品でもあるんですよね。
この、なんでしょうね、この感情によってこういう行動してしまうみたいなところは結構描かれていて、
あ、まあ行動してしまうじゃないか、こう思ってしまうみたいな、思い込みとかすごい描かれていて、なんかそのあたりは多分結構共感呼ぶ部分だなとは思いましたね。
自分からすると、いやそれ絶対そんなことしないよっていうことと、あ、ちょっとそれしちゃうかもみたいなのがたぶん閉じ込められている気がしますね。
そうですね。
このあたりで言うと、なんか自分が気になるのは、あの男の方に行かなくて意識が。女の方に行くんだっていう。
その女性がやっぱり年上で、だから自分と近しい人だったからっていう。男性にとって年上で、自分から見て近しい人だったからっていうことだと思うんですけど、
そんな気になるっていうのはちょっと思ったんですけど、これ同じシチュエーションだったらどう?
なんか年下の好きな女性が、なんか自分と同い年ぐらいの男性と付き合ってるって知ったら、その男どんな男か突き止めたいって思うかな。
そうですよね。どうなんだろう。これちょっと思うのは今回のケースでは、この若い男性をめっちゃ好きとも言えないんじゃないかなとは思ってですね。
やっぱりいろいろな女性たちを見てきてですね。女性や子供を見てきて。
それまではね、本当に一人の若い女子大生という自分があったと思うんですけども、ただそのやっぱりこの女性たちの連鎖っていうのを感じていたっていうですね。
そこの文章すごく印象的でしたし、あとすごくこれも印象的だったのが、これ198ページなんですけども。
1月20日から1月21日、それが忠実をした日になるんですけども、そこに夜の秘密を聖なるもののように抱いてと書かれていてですね。
なんかすごい大変だったんですけど、そこには誇らしさも感じていたと。
で、それ恐らくですね、孤独な後悔者とか、麻薬中毒者とか、泥棒とかですね。
感じるのと同じ種類の自尊心とか、他の人間が決して行おうとしなかった地点まで行ったという、そういった類の誇りですね。
で、多分アニエルノさんがこの話を書いたのはその種の誇りがあったと。
そう、他の人が決してなかなかそこまではいけなかったであろうというですね、そこの地点まで行けたっていう話からの最後がですね、
やはりこの時代背景で忠実というのが、その法律でも混ぜられますし、もちろんその法律を抜きにしても、その行為に対してそれぞれ思うところはあると思うんですけども、
最後アニエルノさんがこの罪悪感を消し去ったということを書いていて。
で、これもですね、ちょっとかいつまんで言うと、そのアニエルノさんに起きたことですね。
これを一般的に理解できるように書くことによって、それが他の人たちの頭とか人生の中に溶け込んでいくというですね。
で、その他の人にとっても何というか、私の存在にするというですね。
これも説明がちょっと必要な部分があるんですけど、まあその共有するという感覚ですかね。
なんかそれも書くという行為によってそれができるんですけども。
なんかそこによってですね、このすごく大変だったらできようと、それを回想していって、
これもね、文学として消化させたのかなというですね、そのような描き方がされていて、
そこもすごく読んでいて印象的だったところですね。
そうですね。これはなんか204ページかのあたりはすごいよね。
私の人生の真の目的はおそらくこういうことでしかないからだって言い切っちゃうとこもすごいし。
なんかこれ多分ここ、まあこの事件って実際にこれ100ページぐらいの、100ページちょっとか120ページぐらいかな。
もうちょっとあるのかぐらいの話だと思うんですけど、
多分100ページ近く読んできてここにたどり着くとかなり来るものがある。
なんだろう多分すごく多くの人の気持ちをこう掴んだんじゃないかなとは思いますね。
なんか話としてはこの忠誠をしていくところまでのプロセスがやっぱりすごい緊張感があって読めていくんですが、
やっぱりこの最後終わっていくところですね、回想していくところになると思うんですけど、
そこがあるのがやっぱりこのアニエルノーさんなのかなとは思います。
じゃあ最後どんな人に読んでもらいたいか感想交えてお話しして終わりたいと思います。
今回もいろいろ話させていただきましたが、
読んでみてですね、間違いなく思っているのはやっぱりオートフィクションはすごい手法だなと思ったことですね。
追体験できるというものと、あとですねやっぱりこの方法でしか到達できないものがあるんだなっていうのを改めて感じました。
なのである女や場所も、ちょっと作風変わったみたいなのも書かれてるんで、ちょっとわかんないんですけども、
あのアニエルノーさんのある女場所も読みたいなと思いました。
で、あの聞いていただいている方、リスナーの方に関してちょっとお伝えしたいのは、
やはりオートフィクションはですね、とにかく飛び込んでみれば何か感じるものがあるスタイルだと思っているので、
しかもこの嫉妬事件はですね、そこまで長い話ではないので、興味あったらぜひ手に取っていただければなと思います。
もうやっぱりアニエルノーさんの文章を味わえるっていうのが、この作家さんの小説を読む上で一番良かったなと思えたところで、
シンプルな情熱の時と読んだのと同じような感想なんですけども、
今回の嫉妬と事件は特に痛々しさがあるような内容で、
とはいえですね、最後まで読んでいくとネガティブな感情がですね、
払拭されていくような思考の流れがあってですね、
暗いところに光が見えるような、そういう感覚も味わえて、
この辺りの作品が書けるっていうのはやっぱりすごい作家さんだなと思いました。
決してですね、想像豊かな物語を楽しめる小説ではないんですけども、
人として生きていく上で何か凄く肯定してくれるようなですね、
何か凄く人生を考えさせてくれるようなですね、
作品なので、やはり小説好きな人にはですね、
広くお勧めしたいなと思っています。
アニエルのって肯定だよね、肯定の文学だよね、きっとね。
そうです、やっぱり人として自立しているっていうところが前提にありますね。
いいですね、次回予告して終わりたいと思います。
次回はですね、番外編となって3回目のお便り紹介会になります。
色々来ているので、今来ているものは読み上げさせていただきますのでよろしくお願いします。
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今回多分テーマトークちょっと外に出さないかなと思ったので、
多分カット音源になると思います。
こちらで配布したいと思っています。
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