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  2. 第125回 台湾とベルリンが交差..
2023-07-24 40:59

第125回 台湾とベルリンが交差する魂の慟哭の物語「亡霊の地」陳思宏 著

【今回の紹介本】
■『亡霊の地』陳思宏 著 三須祐介 訳 早川書房
https://www.hayakawa-online.co.jp/shopdetail/000000015441/

ベルリンで同性の恋人を殺した陳天宏は、刑期を終えて台湾の永靖に戻って来る。折しも中元節を迎えていた故郷では、死者の霊も舞い戻る。天宏の六人の姉と兄、両親や近隣の住民。生者と死者が台湾現代史と共に生の苦悩を語る、台湾文学賞、金鼎賞受賞の長篇

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#本 #小説 #読書 #読書会 #文学 #海外文学 #ブック




00:03
ベルリンで同棲の恋人を殺したティエンホンは、景気を終えた後、故郷の台湾に戻ってきた。
6人の姉と兄、両親や近隣の住民、生者と死者の語りで、家族や土地の秘密が徐々に明らかになっていく。
台湾で今最も注目される若手作家、ギョビンチェンの長編小説、「亡霊の地」を紹介します。
どうもみなさんこんにちは。文学ラジオ空飛び猫たちです。この番組は、いろんな人に読んでもらいたい、いろんな人と語りたい文学作品を紹介しようコンセプトに、文学と猫が好きな2人がゆるーくトークするポッドキャストです。
パーソナリティは私、ダイチとミエの2人でお送りします。文学のプロではない2人ですが、お互いに好きな作品を時には熱く、時には愉快に、それぞれの視点で紹介していく番組です。
今回紹介するのは、ギョビンチェンさんの「亡霊の地」です。ミスユウスケさん役で、早川書房から2023年に出版された本になります。
こちらの本なんですけども、なぜ取り上げるかというとですね、ちょっと僕が読書会に、この「亡霊の地」の課題本とした読書会に参加することになりまして、そのために読まないといけないというので、
ダイチさんに話をしたら、じゃあ今回取り上げようという、ちょっと海外文学の作品なのですが、
黒田コーヒーさんというですね、東京のスタガイにある喫茶店なんですけども、読書会も定期的に開催している。
そこで7月の終わりに参加するんですけども、なのであれですね、配信の時にはもう読書会は終わっているんですけども、
ただ海外文学の、本当にすごい最前線な作品だったんで、ちょっとこれは良い課題本読書会に、ちょっとこの先参加するんですけども、
参加できることになって、ちょっとね、ちょっとラッキーだったなと思ってますね。
時勢がちょっとあれですけどね、読書会で得た感想とかはちょっとお伝えできない。
本当はね、読書会終わった後収録できたら、理想ではあったんですけども、ちょっといろんな順番の兼ね合いで、でもすごい良かったですね。
そうですね、本当今回の作品なんですけど、いやーなかなかまたとんでもないやつ来たなっていうところで、結構いろんな賞を取ってるんですよ。
これ台湾の小説なんですけど、台湾文学賞なんだろうなっていうのがあるみたいで、それの大賞受賞したりとかしますし、
ニューヨークタイムズブックレビューでもですね、だいぶ評価が高く、2022年秋、ニューヨークタイムズから最も読みたい本に選出されているそうですね。
という、もういろんなお墨付きが付いてるんで、なかなかどうなんだろうなと思ってたんですけど、読んだらですね、かなりの感動作でしたね。
そうですね。
でもこれはもう最初から言っておかなくてはならないなとちょっと感じているところがありまして、これ読み切った時の感動、本当とんでもないんですけど、
03:05
ちょっとですね、小説を読み慣れてない人にはですね、苦しい一冊かもしれないと思ってまして、実は私半分くらいまで読んだ時ですね、
ちょっとこれ、俺今面白く読めてるのかなっていうのはちょっと不安だったんですね。
なんか話はどんどん散らかっていくし、進まないし、登場人物も多くて、頭の中で全然整理できなくなってて、これは今俺楽しめてるのかなっていうのはちょっと不安だったんですけれども、
後半、特にこれ1部、2部、3部ってあるんですけど、3部に入った後からですね、かなり夢中になって読んでいったので、
ちょっと最初きついかもしれないけど、乗り越えるとすごい感動が待っているっていう作品なので、
こうなかなかとはいえ、最初乗り切れんのちょっと辛いかもしれないなって思ってるんで、
まぁちょっとそこは、まぁ今回いろいろな角度からちょっとこの作品紹介するんで、
ぜひですね、読んでない方はですね、我々の作品紹介を聞いて、読むか読まないかぜひ決めてもらいたいなと思ってます。
ただ、もう私は太鼓板をしますね。今回に関しては本当に。
第3部に入った時の感動が、すごい感動というかなんだろう、なんか盛り上がり方が自分の中ですごくて、
なんか久しぶりに俺小説書きたいなって思いましたもんね。なんかすごく気持ちを動かされましたね。
これですね、もう本当最後、結構泣いちゃってましたね、という感じになってて、もうね。
てかね、第3部のタイトルが泣かないでっていうタイトルなんですけど、いやそれ無理だなっていう。
ほんと終盤ですね、404ページに出てくる文章で、彼は泣きたかったがなんとか堪えたっていう文章出てくるんですけど、
いや俺は堪えられなかったぞっていう、もう無理だったっていう、完全にやられてしまった本ですね。
正直、帯とかあらすじを見てるとちょっと怖い話なのかなって思ってたんですよ。
完全に騙されましたね。すごい感動不足だった。
なかなかちょっと今年トップ10には絶対入ってくる本ですね。
そうですね、僕もやっぱりすごい好きな作品でしたね。
やっぱりすごい強烈なんですけども、去年読んでラジオでも紹介したスモモの木の刑事というですね、このペルシア文学の作品があって、
それもですね、家族小説で結構暴力的な話とかがもうふんだんにあったんですけども、
ちょっと自分の中ではその作品と重なるところがありましたね。
今回のも家族小説で兄弟姉妹、両親が出てくるんですけど、結構暴力的な部分がですね、あったりして、
とはいえ家族一人一人のドラマもあったりで、この辺のいろんなものが絡み合うっていうところとかはすごいスモモの木の刑事を思い出しましたし、
そこと重なったんですが、やっぱりすごい良い小説だなって自分では本当に思いました。
あとですね、これ舞台は台湾の田舎町なんですけども、作品の中でベルリンまでですね、広がっていくんですけども、
06:01
この広がり方っていうのも個人的にすごい好きなところで、すごい土着的な話でもあるし、
なんかその世界の広がりを感じれる作品でもあるしという、そこの魅力はすごい感じました。
家族小説ということで、この前に紹介した受け入れる庭というですね、作品も家族小説だったんですけど、
そっちが、そっちもすごい良い小説だったんですけども、そっちが性なら、この亡霊の地はもうどうだなと、
もういろいろと騒がしくて、もうガチャガチャしてる小説で、それぞれに違った魅力がある2冊を同じような時期に読めて、
これは自分の中でも偶然ですけど、良い順番で読めたなと思いましたね。
あとですね、さっき大地さんは、小説読み慣れてない人には、ちょっと慣れるまで読むの大変かもという話があったと思うんですけども、
確かにそれは僕も感じました。今回特に人物、名前が結構ややこしくてですね、
登場人物多いし、名前が多分ね、覚えられなくて、なんで僕はもう完全に人物名じゃなくて次男とか長女とか次女とか三女とか、
そういうふうにして変換して読んでましたね。個人的には意外と読みやすかったなというのは思いましたね。そらそら読んでいけた感覚はありました。
あー、なるほど。ちょっとその辺で読み方が違いますね。多分タイプが違うんだろうな。
ちょっとケビンチェンさんの紹介したいと思います。1976年台湾で生まれた方で、実際に9人姉妹の末っ子として生まれていてですね、
今回は大家族の話なんですけども、それもケビンチェンさんの本当に現体験があって書かれたものになります。
で、台湾の衛星という田舎町出身の方なんですけども、今回の舞台もまさにその衛星になります。
で、大学卒業して文学作品を書いたり、あとはその演劇とかの世界で活躍をされたりしていきまして、
で、2019年に本書で台湾のいろいろな文学賞を受賞されたとあります。で、2004年から実際にケビンチェンさんもベルリンに在住されているという方で、
で、あと今回の主人公が芸衣になるんですけども、ケビンチェンさんも芸衣の方であるという、そのあたりも本当にかなり主人公とも重なっているという、
主人公は作家ですし、そのあたりかなりその実話要素も含まれている本書ですね。
なんかこれを書き終えたら泣き崩れるんじゃないかって、後書きで書かれてましたけどね、ケビンチェンさんね。
でも涙は流れずに、ただ本当死んだように眠ったみたいで。
だから多分、魂込めて書いた作品っていうのは結構伝わってきますね。
じゃあここで作品紹介いきたいと思います。あらすじの方を読み上げたいと思います。
09:02
ベルリンで同性の恋人を殺したチェン・ディエンフォンは、契機を終えて台湾のA線に戻ってくる。
オリシモ中原説を迎えていた故郷では、死者の霊も舞い戻る。
日本の6人の姉、そして兄、両親や近隣の住人、死者と死者が台湾現代史とともに、
性の苦悩を語る台湾文学賞金定賞受賞の長編となっております。
2020年にこの台湾文学賞を受賞しているわけですけれども、台湾で今最も注目される若手作家の同国の大河小説という触れ込みですね。
そうですね、僕でもこのあらすじというか、このキャッチ読んだ時、この同国の大河小説というのがすごい引っかかってですね、
この同国ってなかなか使わないというかですね、ちょっと大げさな言葉かなと思っていてですね。
いやでもやっぱり最後読めたら同国の意味がちょっとわかりましたね。
ああ、でも魂こもってるからね。
そうですね。
大地さんが怖い話かもって最初の方に言ってて、でもそうじゃなかったという。
オビとか殺人事件とかっていうワードがあったりするんですけども、殺人事件とか同国より魂の部分がやっぱり何よりも大きい、
本当そう、なかなか泣ける小説ではあるなというので、同国っていうのも最後の方にわかりましたね。
今回ですね、まずはもうちょっと最初にストーリーとかこの一家のことを話さないとですね、
全く話が入ってこないので、最初にストーリーというかこの一家の構成をまで含めてですね、ちょっとご説明したいと思います。
大枠のところですね。
まずですね、この小説の時間としては現代台湾の中原説にあたります。
なんですがこの小説はですね、登場人物が多くてそれぞれの視点で語られるんですけど、
彼らがですね、どんどん過去を回想するので過去の時間のことがどんどん描かれていきます。
正確なんですけど、おそらく8割くらいは、8割以上かな、過去の話だったんじゃないかなと思ってますね。
中原説というのは奇聞、あの世の扉が開いて幽霊たちがですね、この世をうろつき回る時期のことを言います。
悲願のような、日本で言うとこの悲願のようなイメージなのかなとちょっと私は感じました。
舞台はですね、台湾の永世という田舎ですね。そこに住むチェン一家の話でございます。
登場人物すごく多いんですけど、この一家に限ってちょっとご紹介していきたいと思います。
過去にも話が飛ぶので、現在の時世から見ても、もう亡くなってしまったような人たちも出てきますね。
祖母、父と母、そしてまず上の5人の姉妹、そして下に男の子が2人いるんですけど、兄と弟。
一部から三部に分かれてまして、その中でもですね、かなり細かく章が刻まれてます。
章ごとに視点が違うんですけど、それによってですね、いろんなことが徐々に明らかになっていく作りをしていますね。
主人公は一番年下の弟、チェン・ディエフォンです。
彼はですね、同性愛者であることからこの一家を追い出されていて、台湾で作家になって、故郷を台湾から逃げるようにですね、ドイツへ渡ります。
12:09
そこで同じく同性愛者であるTという人物と出会って、付き合うがあることから殺してしまうという流れになってきますね。
彼の、このチェン一家の家族をちょっとお話ししたいんですけど、
まず彼の兄、第6子ですね。第6子にあたる長男はですね、非常に優秀で、一度はですね、村の長である郷長という立場、政治家ですね、郷長という立場に就任をするんですけれども、
2年もしないうちにですね、汚職に巻き込まれて失職、監獄に入れられて、出所した後の行くは誰も知らないという状況です。
一家の父は、この段階では死んじゃってるんですけど、ただ幽霊となってですね、ワシという一人称で語る称で出てきます。
この死んじゃった幽霊がですね、誰に話しかけてるわけでもないんですよ。
誰にも彼の声は聞こえないんですけど、
彼がいろいろ語っておりまして、この父しか知り得なかった事実というのが途中でどんどんどんどん出てきます。
母はですね、隣に住む蛇殺しと火事で一緒に死んでしまった状態です。
父の母、つまり主人公のディエンフォンから見ると、祖母ですね、祖母にあたる人からずっと女の子しか生まれないので、かなり礼遇されてました。
5人連続女の子を産んでいて、ようやく6人目で男の子、そして7人目が主人公になりますが、2人の男の子を産むことができて、その2人を出来合いしていたんですが、
先ほど述べた通りですね、主人公はもうちょっとゲイだったし、兄もですね、成功したと思ったらもうすぐ失職してしまったので、結構失意の中にいました。
基本的にこの母なんですが、子供の視点からいろんな角度で語られるんですけど、基本的にちょっと怖い存在ですね。
すぐ怒るし、すぐ殴るし、椅子なんかも投げてきますね。
なかなかクレイジーな母だなっていう印象だったんですけれども、ただやっぱりこの母にもですね、悲惨な過去があって、それも話が進むにつれて語られていく。
彼女の状況も徐々に明らかになっていくという作りになってますね。
続いてちょっと姉妹の話に行きたいと思います。
長女ですね。長女は若い時にデカセギに出て、その先で夫と知り合って結婚するんですが、
まず妊娠しちゃってその後結婚するんですが、そのタイミングでデカセギに出てたところ衛生に出戻りします。
夫がですね、結構ギャンブル好きのかなりダメな男で、それに関して結構手を焼いていきますね。
次女はですね、台北で公務員をしていますが、台北で公務員をしているので一番平凡に暮らしているような印象を最初持つんですけれども、
役所の窓口業務の際ですね、ちょっと盲導犬を連れた男に犬を役所に出ないようにということで、
ちょっと注意をする場面をしなくてはならなくなってしまったんですけれども、
そしたらですね、その男に一部始終を撮影されていて、かなり好き勝手に編集された動画がアップロードされてしまい、
15:03
一役ですね、盲導犬を虐待した役所の冷血な女というレッテルを貼られて有名になってしまうことになりますね。
ちょっと可哀想な事情ですね。
3女。3女はですね、ニュース番組のメインキャスターの妻となっていて、台北のマンションで暮らしています。
これだけ聞くとかなり勝ち組みたいな印象を受けるんですけれども、
このメインキャスター、これメインキャスターとしか出てこないんだけど、名前が語られないんだけど、
なんか知らないけど非常にですね、ひどい家庭内虐待をしていて、もう殴るし、
あざができてもいいところを殴ったりとかするですね、だいぶ陰湿な男で、一見幸せそうに見えるんだけれども、
内実とんでもない状態にあるというのが3女です。
このメインキャスターの表裏がかなりヤバいですね。
4女がこのチェン家とですね、ずっと婚姻している地元の成功者であるワン家に属いているんですが、
このワン家がよくわかんないけどホワイトハウスっていうのを作ってるんですよ。
最初私ホワイトハウスって出てきたとき、アメリカかと思ったんですけど、
大統領の奥さんなの?と思ったんだけど、そういうわけじゃなくてホワイトハウスっていうものがですね、
この衛星に建てられていて、そこに暮らしています。
ただですね、完全に引きこもり化しております。
ちょっとこのあることがあって以来ですね、窓が怖くて窓を恐れていますね。
で、このワン家の夫なんですけれども、あまりこの妻に構わず好き勝手に遊んでますね。
女遊びもしてるみたいな描写が出てきます。
で、5女がいるんですけれども、5人目の娘はですね、自殺してしまったとされています。
自殺してしまったんですけど、これあの父同様ですね、同じく幽霊となって、いろんな真実、事実を語っていきますね。
というのがですね、このチェーン一家なんですけれども、
この衛星に住んでいる他の人たちやTA本が渡ったドイツのことなんかも絡めて、話は少しずつ少しずつ進んでいって、いろんな事実が語られていきます。
なぜこの一家はバラバラになってしまったのか。なぜ主人公は恋人を殺したのか。
この一家の誰もがですね、秘密を持っており、それがいろんな形で明らかになっていく。
というのがこの本書の大枠でございます。
結構なんか複雑な話ですよね。
そうなんですよね。だからちょっと私これまとめたんですけど、もしかしたら間違えてる部分あるかもしれないなって思いながらだいぶ。
もう読み終えた直後に書いてるからそんな大きな間違いないと思ってるんだけど、ちょっとね不安ではあります。
あとここまでの話で、本当にネタバレ的なこと一切何も触れてないっていう珍しいですね。
確かに。
ラジオの中では。
ストーリーの展開みたいなところは全然触れてないので、これから読む人はストーリーこういう話なんだって多分めっちゃ驚くと思いますね。
この話を聞いてから。
そうですね。
そっか。
でもなんかどこを語ってどこを語らないかの選択ができなかった。
難しいですよね。
今回は。
いろんなことがありすぎても何を語っていいんだろうって本当になるんですけど。
もうなんか大変な一家なんだなっていうのがまず伝われば。
18:00
そうですね。
一家なんか全員不幸になんか思えちゃうんですね。
そうなんですよね。
4人と。
ちょっと後で話そうかなと思ったんですけど本当この一家誰もなんだろうあの幸せはないので。
それは辛いですね。
まあこのあたりはちょっと後で詳しくちょっと話していきたいと思いますね。
あとはやっぱり一家が話の中心なんですけども。
それ以外のドイツにいたTとかですね。
ワンケの次男が常に赤パン履いてる男性とかですね。
蛇殺しの男とか。
最初脇役なのかなと思っていたらめっちゃ重要人物だったみたいな人がもういっぱいいるんで。
そういう人たちの話もすごい面白かったですね。
私はもう完全にこの蛇殺しが重要人物になると思ってなかった。
そうなんですよ。
もう完全に斜め読みしたら後からどんどんどんどん重要人物になるから。
あれこいついつ出てきたんだっけって思いながら。
そうなんですよね。
普通に一家の横に住んでた人でビデオショップを開いて。
いつの間にか気づいたら知らず知らずのうちにすごい有名人になっていったみたいな人なんですけど。
この辺がすごい面白い要素で。
一家以外にも重要人物いっぱいいたっていうところですね。
そうですね。
ちょっとそんなところですが、ちょっと作品の魅力をお伝えしたいなと思います。
まず何を置いてもちょっとお伝えしたいのは、これは構成ですね。
構成がすごいです。
正直ですね。
久しぶりにこんなヤバい構成の本を読んだなって思ってますね。
構成っていろいろあると思うんですけど。
これどうやったらこんな風に書けるのみたいなのを私は正直なところ思いました。
天才的だなっていうところと。
なんかいろんなことが本当に起きるんですよ。
この小説の中に。
それが章が細かく分かれているんですけど。
章の中で何一つとして完結するものがなくて。
で、何か起きたな。
どうなるんだろうとなったのが。
それがもう何章も先でまたちょっと続きが語られたりとか。
結末が語られたりとかするんですね。
これ分かりやすいところで言うと。
この主人公なんですけど。
ドイツで恋人を殺すんですね。
で、ただこれがもうTを殺したっていうだけの文がパッと出てきて。
なんで殺したのか。
どうやって殺したのか。
そもそもどういう経緯があったのかみたいのが。
全然語らないままスパーンと現れて。
で、その後ちょっとTとの関係。
それも最初から。
普通だったら最初出会いから入ると思うんですけど。
出会いじゃなくて。
もう一緒に過ごしているところから入ったり。
で、ちょっと戻って。
戻ってというか話が進んでいくうちにまた回想で出会いが語られたりとかして。
で、時系列がもうぐちゃぐちゃなんですけど。
でも読み切ってみるとすごいそれが迫ってくる書き方をしているので。
これはもうなんだろう。
もうすごすぎるとしか言いようがないんですね。
そうですね。
そこに関してはですね。
Tのお母さんの視点で入ってくる話もあってですね。
Tのお母さんが刑務所の囚人がハムレットを演じるんですけども。
21:00
それを見に行くというちょっとした小話があるんですけど。
そこめちゃめちゃ感動しましたね。
いや、あれはもう名刺。
そうじゃねえってか。
あんな話を差し込むことができるんだっていう。
すごい天才的な描き方だなって思いまして。
俺がもし小説を書くってなったときにこんなことできないもん。
一気に書いちゃうもん。一個一個。
もう後出しとかできない。
こんな。
ちょっと今の話と重なるところもあるんですけど。
話した通り章ごとに視点も様々なんですけれども。
その視点の順番。
例えば結構ありがちなのは弟、長女、次女、三女みたいな感じで。
順番が決まっているパターンって小説あると思うんですけど。
これ決まってなくて多分ルールのようなものは全くなくて。
急に始まったりするんで。
だからまずこの章は一体今誰の話。
誰がメインで語っているんだみたいなのをちょっと考えなくちゃいけなくて。
これもですね結構わかりにくくしている部分でもあるんですけど。
正直声があるからもう気になって読んじゃうというか考えて読んじゃうみたいな部分があって。
結構うまい作りをしていたなと思いますね。
そうですね。
この描き方で多分最初の方は読むのが苦労するかもしれないですね。
人物も多いんで誰の話をしているんだろうっていう。
途中から話がわかってくるとやっぱり面白くなってくると思いますね。
一個一個話が進むごとにどんどん新しいものが見えてくる。
広がりが生まれてくると思うので。
もう一個ですね。
自分読んでてこれはちょっと油断できないなって思ったところは。
結構その過去の話ばんばん話が飛ぶんですけど。
もうあっさり一文で過去に飛ぶんですよ。
長い文章の途中にあの時のことを思い出したみたいなことが入ってて。
ポーンって過去にもうすげえ文というかその開業だしでもうその次の文章から飛んでるんですね。
なんでなんか意外となんか意識薄くなっている時に読んでると。
あれ?お父さん生き返ってる?幽霊?どっち?みたいな。
よくわかんなくなって。
あ、そうかこれ今過去の話になってんだみたいな。
でちょっと戻って読んであここに回想の導入あったみたいな。
ってなっちゃうんで結構私混乱した時が多くて。
結構油断できない一冊ですね。
多分三重さんそういうのはあんまないからあれかもしれないけど。
俺はこういうところで結構ねちょっと苦労したから。
いやいやでもわかりますわかります。
読んでる時にやっぱり途中で気づいたりって絶対あるんで。
あこれ過去だったんだとか。
この時代の話だったんだとか。
魅力のもう一点目ちょっと行きたいんですけれども。
表現の部分ですね。
風景や情景の描写力がほんとすごくて。
そこにいるような感覚。
これ臨場感とまた違う力があるなと思っていて。
なんだろうな。やっぱり田舎?田舎の空気感なのかな?
っていうのをなんか上手く描いていて。
この衛星にちょっと自分も住んでいたような気持ちになれる文章が多いなと思いますね。
たまにすごく詩的だったり。
鋭利な言葉を使った文章が現れるんですけれども。
24:02
基本的には字の部分はそこまで凝った言葉は使ってないんですけど。
おそらく積み上げ方や言葉の流し方が多分上手いんだろうなと思います。
多分訳もですね。
このあたりはかなり気を使って訳されたのではないかなと感じましたね。
あと個人的にはですね。
すごく今回ちょっと伏線しやがったのでどこだかわからないんですけど。
かなりですね。
ちょっと心を動かされたシーンがあって。
何でもないシーンなんだけど。
このベルリンの雨のシーンがすごい良くて。
台湾の雨のシーンは。
台湾の雨はトタン屋根に降るからめちゃめちゃ音がすると。
で、ベルリンの雨がすごい静かでっていう描写があるんですけど。
その台湾とベルリンの対比がすごく上手くそこでされてる気がして。
かつですね。
多分その文章がめっちゃ綺麗だったと思うの。
多分。
だからなんかすごく惹かれてしまって。
なんか浸ってしまったんだよな。
どこだったかちょっと伏線貼っとけばよかったんだけど。
すごい良い文章があったんですよね。
だからこの作者が持つ文章力、表現力っていうのはかなり確かなものだなと思いました。
で、3点目なんですけど。
これ最後にちょっともうお話ししたいポイントはですね。
冒頭でも言いましたけど。
結構怖い話かな。
恐ろしい話かなと思ったらめちゃめちゃ感動作っていうところで。
さっきも登場人物のところ誰も幸せじゃないっていう話でたと思うんですけど。
これはおそらく大きくですね。
大きくですね。
この時代のせい。
台湾という文化。
中国圏。
日本もそうなのかな。
この父系社会。
男尊女卑の文化っていうのがとてもあって。
それにみんな囚われているなというところですね。
その母もそうだったし。
姉妹もですね。
結婚を相手にだいぶ苦しめられていたり。
様々な状況に苦しめられているんですけれども。
これはもうその住んでる社会のせいとしか言いようがないなというところがあります。
でもその中でですね。
彼らが必死に生きる姿っていうのが描かれていて。
ラストはですね。
それがもう帰結していくような感じがあって。
もうここでですね。
ラストのほんと何でもない文章を読んでるだけで泣きそうになるんですよ。
後半のなんかわかんないけどとんでもない感動が迫ってきましたね。
正直こういう感覚を持っていいかどうかほんとわからないんですけれども。
読んでいて救われたような気持ちになりました。
あとやっぱり大きいのは家族ですね。
家族ってやっぱりいろいろあると思うんですよ。
家族だからっていうところでいろんなものがつきまとうと思うんですよ。
どうしても自分とは切り離せないし。
言葉にできないことってすごく多いと思うんですけれども。
あとですね。
やっぱり家族だからといって壁ができちゃったり。
全てがさらけ出せないっていう部分絶対あると思っていて。
そういうものをですね。
この作品は描いているなと思いました。
この家族を考えた時の幸せな気持ちっていうのもあると思うんですけれども。
そこに隠れたというか。
それ以上に苦しみを感じる人も絶対いると思っていて。
この苦しみは多かれ少なかれ絶対誰にでもあると思うので。
この小説はそのあたりもうまく描き出していて。
読みにくい部分自分は感じたんですけれども。
27:00
なんとかですね。
第3部の泣かないでというところにですね。
どうにかたどり着いてほしいなって思いますね。
そうですね。
これはマジで苦労して読めば帰ってくるものがある作品なんで。
そうですね。
やっぱり最初読んでいると家族みんな不幸なのかなって思うんですけれども。
でもやっぱり一人一人いろんな見方ができて。
家族の絆というかですね。
やっぱりそこはすごい強いものがあって。
家族の絆っていうところが感じれるっていうところに希望は感じましたし。
本当これ。
そうですね。
なんか言語化が難しい感動だなって本当思ってるんですけど。
読まなきゃわからないけれども。
すごい第3部に入ったあたりのごちゃごちゃしたものがどんどんどんどん固まっていく感じがすごい良かったんだよな。
そうですね。
全然うまく言えないけど。
すいません。
なんか思ったのはあれですね。
話自体が進んでいくというよりかは過去から現在に。
やっと現在にたどり着いてきてやっとスタート地点に立てたんじゃないかなっていうような感じはしましたね。
第2部の途中まで一体いつになったらこのことは全部語られるんだっていう。
そうそう。
この分量だと話ちゃんと終われるのかなとかちょっと思いましたけど。
これ大丈夫かって正直思ってたけど大丈夫以上のなんていうかすげえものが待ってたみたいな感じでしたね。
なのでぜひこの泣かないでを泣きながら読んでほしいですね。
第3部ね。
なんかこれ本当にいろんな要素というか話が多くて結構ですねなんかえぐいことからなんだユーモアのある笑いのあるようなところまですごい印象に残るポイントたくさんあるんですけどちょっといくつかピックアップしてと思ってます。
で私今もうパッと出てくるのはまずちょっと簡単なところで言うとあの祖母と黒犬ですね。
もうちょっとビビりましたね。
うわーって思いましたね。
まあちょっとこれは読んだ読めばわかるんでちょっと読んでもらいたいなってポイントと。
あと主人公の同級生のストリッパーの女の子ですね。
これすごい不思議な話ですごいちっちゃい時からなぜかストリップさせられてる女の子がいて。
これおばあちゃんもお母さんもストリッパーだったからっていうことだけでなぜか。
それもあの観光葬祭の時にちょっと儀式みたいな感じでストリップをしてるんですよね。
この女の子がそのもう踊らなきゃいけない場所が多すぎてというかもうあのすげー忙しくてで主人公が毎回ね宿題を見せてあげるっていう関係なんですけどこの子がねこの主人公を助けてくれるんですよね。
っていうシーンが結構熱くて私はちょっともうそこもいいなって思いました。
いやこれもこういうストリップっていうのがあるっていうのは初めて知りましたね。
30:04
でこれは時代の流れとともになくなってその商売を変更するんですよね。
一族もなんかそのストリップの商売はもうできないってなって揚げ物屋さんにするように変わるんですけども。
全然関係ないけどこのストリッパーの子が揚げてる揚げ鳥がめっちゃうまそうで食べたかった。
めっちゃうまそうで。
結構料理の描写多いですよね。揚げ物も。
多いね。
トンソクそうめんとかもよく出てきてね。
俺調べたもん台湾のそうめん。そしたら出てきた画像みんな。
うわーって思った。食べたいーって思った。
ベタかもしれないですがベルリンのキャンディめっちゃ美味しそうです。
蜂蜜のね。
あとスターフルーツの果樹園美味しそうだなって思いましたし。
そういうのもそうだし、あとえぐいところだと。
次女が公務員なんですけども窓口対応で盲導犬連れてる人に犬は役所に入れないでくださいってスマホで動画撮られて
本当は言ってないのに差別的なことを言ったっていう風に編集されて
それがネットで話題になってニュースにもなってしまうっていう。
でもう代々的に次女がもう顔、名前も顔も知られてしまうっていう。
これもちょっとリアルなところをだいぶ脚色している部分はあると思うんですけども。
実際にでもあったんでしょうね。なんかこういうのも。
なんかありそうだよね。ことごとくあれなんだけどこの生きにくい社会っていうのをね、この小説は描いていくからね。
過去も現代もそうですもんね。
この作者が多分感じてるんだろうね。この台湾っていう社会に対して。
結構台湾のそういう社会性みたいなところを描いてるのかなと思いますし、
ユーモアの部分では面白かったのは商売がうまい湾家ですね。
なんで商売うまいかっていうと、すごい嘘を言いふらして。
ちょっと昔の話ですけど、田舎とかだとそういう嘘を信じるんですよ。カバが出たとかですね。
泥棒が来てるから対抗できるように空気銃持った方がいいとかって言って。
そういうので、商売のためにもうめっちゃ嘘をうまく活用していくとかね。
その辺の話とかちょっと面白いなっていうところがありましたね。
あとあれですね、かなりうさんくさい宗教みたいなものとかが、それが商売になるというか。
うさんくさいはずなのに、結構周りがみんなそれを信じて、すごい一躍スターになっていくみたいなんです。
そういうのがあったり。日本でもね、もしかすると重なるところがあるのかもしれないんですけど。
国というか、そういう社会性みたいなところもえげつないところからちょっとユーモアのあるところまであって、
33:04
そういったところが面白いところでしたね。
ちょっとテーマトーク遊びたいんですけれども、今回はですね、いろんな話がこの本からできるなと思ったんですけど、
ちょっと家族、前回も家族の話で受け入れるには家族の話だったんですけど、
家族をテーマにした作品ってどんなのあったかなみたいなのをちょっと話してみたいなと思います。
三井さんどうですか、家族。なんかコレクションだっけ?
そうですね、コレクション、ジョナサンフランゼンのアメリカの作家の。あれもそうですね、本当に家族。
懐かしいなって思って。
確かに言われると、それも家族一人一人のストーリーを描いた作品でめっちゃ面白かったんですけども、
ただ今回の亡霊の地ほどえげつない話ではなかったんですけど、
家族の作品ってたくさんあると思うんですけども、やっぱり一つは家族のつながりっていうのは共通しているのかなと思いましたね。
やっぱりすごい憎しみがあったりとか、性格が全然違っているとか、
人生も全然違う人生、兄弟が選んでいたりしても最後はつながるところがあるっていうのは、
家族テーマにした小説の何かすごい、そうですよね、ちょっと希望を感じるところとしては。
そうですね。何でしょうね、特に親と子っていう文脈もあるけど、
やっぱり兄弟姉妹の話は結構エスカレートしますよね。
なんかね、そんなイメージあるな。
大好きなものはあれですか?家族といえば。
家族、でもパッと出てくるとあれだな、やっぱりスマモの木の刑事と、最近だと。
あとその他が黄金ならばとか、最近我々の作品で紹介したやつしか。
あれかな?でもなんか日本のだとなんかあるかな?パッと出てくる。
日本のも、なんかいっぱいやりすぎて逆に出てこない。
そうですね。でもなんかあれかもね、最近の社会ってやっぱり一人っ子多いから、結構、
家族っていう文脈が結構描きにくいのかもしれない。
そうですよね。今回の大家族ってなかなか日本ではもう描けないですね。
なかなかもうね、見ないよね。題材になれないですね。
今ちょっと出てきたのが今村夏子の星の子。
ちょっと今言おうと思ったのが、今村夏子の星の子なんだけど、あれ一人っ子だから確か。
でも家族として、家族小説としては結構いいと思う。
確かに、そうですよね。確かになんか今思ったのが家族小説で、
ちょっと昔までは、両親は結構もう完成された大人像で描かれてること多いかなと思うんですけど、
今村夏子の星の子でちょっと思い出して、両親もちょっと弱かったり未熟だったり、
大人になれていない大人というかですね。
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そういう家族像っていうのが増えてくるんじゃないかなっていうのをちょっと思ってますね。
この本の父と母も本当にね、ちょっとクレイジーですからね。
最後感想とどんな人に読んでもらいたいか話して終わりたいと思います。
ちょっと何度もお話してしまってるんですけど、
ちょっと読み通すにはですね、私はちょっとこれは一手間、二手間というか、
ちょっと苦労がつきまとうかもしれないなと思っているんですけれども、
やっぱり読み返したらですね、絶対に帰ってくるものがある作品だなと今回は本当に思ったので、
ぜひ気になる方は読んでもらいたいなと思います。
やはり小説にはですね、こういう作品があるから時間をかけて読みたいなと自分は思ってるなと思ってるので、
ぜひ気になった方は本と読んでもらいたいなと思います。
本当今日の話を聞いて少しでも引っかかるところがあった人は買わなくてもちょっと書店で手に取ってみたり、
図書館で予約してみたりしていただけるといいんじゃないかなと思います。
ぜひですね、挫折してもですね、思い出したように読んでみて、いつか読み切ってほしいなと思う一冊です。
最初から読めちゃう人もいると思うんですけどね。
僕も話自体は結構重いものを描いてるんですけども、ただそんなに重々しさっていうのは感じなかったですね。
ちょっとえげつない話とかあるんですけども、それをどんより描いてるわけじゃなくて、
すごく工夫された描き方をされているなっていうのは感じました。
ちょっと思ったのが、ちょっとあってるかあれですか、村上隆とか好きな人は好きになるかもと思いましたね。
確かに。
もうちょっと暴力性というかですね。
この亡霊の地っていうのも、幽霊とかじゃなくてクソったれっていう意味なんですよね。
幽霊っていうのも含まれているんですけども、
衛星っていう田舎が鬼地方って書くんですけども、その鬼っていうのがクソったれっていう意味合いで使われていて、
本当にもうどうしようもない人間の差がというか、クソみたいな話をやっぱり、
それも含めて人間っていうのを家族一人一人描いていてですね、優等生な感じの話じゃないんですけど、
好きな人は本当はハマるんじゃないかなと思いますし、一方でこの作者のケビンチェンさん、
多分すごい才能ある人だと思うんで、本当に天才的な小説の描き方をしていると思うんで、
そこの要素だけでも本当にこれは文学好きな人は読む価値あるんじゃないかなと思いますので、
そういう意味ではちょっと興味持ったら、これは見逃さずに手に取ってもらえたらすごい才能に溢れることができるんで、
本当にすごいお勧めな作品だなってちょっとしゃべりながらだんだん思えてきましたね。
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ですよね。これはちょっと今年の中でもトップクラス。
僕もそうですね。ケビンチェンさん、確かエッセイとかも書いてるのかな。
いろんな作品をちょっとこれは追いかけたいなと。翻訳で出たらですね、ちょっとチェックしていきたいなって思える人ですね。
ちょっと早川処方さんにはちょっと頑張ってもらって。
そうですね。ちょっと早くも次の本を出してほしいですね。
じゃあちょっと今回はだいぶ資料を込められたので、読みたくなった人本当に多いんじゃないかなと信じてます。
じゃあ自覚して終わりましょうか。
次回はですね、エルナンディアスのトラストをご紹介します。
ピューリッツアー賞を取った大作ですね。ぜひお楽しみに。
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