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2020-11-16 34:33

第21回「ボーン・クロックス 後編」デイヴィッド・ミッチェル著 ~永遠に生きる~

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【今回の紹介本】

 ■『ボーン・クロックス』デイヴィッド・ミッチェル著 北川依子訳 

今回第21回目でご紹介するのは、先週に引き続き、イギリスの作家デイヴィッド・ミッチェルの最新翻訳本『ボーン・クロックス』です。 

『クラウド・アトラス』で知られる作家の、1984年から2043年まで1人の女性の生涯を通じて描かれるサーガ。

  今週は第5章と第6章を中心にお話します。 

「鬼滅の刃」のような展開が待っている、ファンタジー部分のお話になります。 お楽しみに! 

【番組内で紹介したトピック】 

■『ボーン・クロックス』デイヴィッド・ミッチェル著 北川依子訳 早川書房 

https://www.hayakawa-online.co.jp/shopdetail/000000014583/  

■『クラウド・アトラス』デイヴィッド・ミッチェル著 中川千帆訳 河出書房新社 

http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309206110/  

【文学ラジオ空飛び猫たちとは】

硬派な文学作品を楽もう!をコンセプトに文学好きの二人がゆる~く文学作品を紹介するラジオ番組です。

案内役の二人は、 東京都内で読書会を主催する「小説が好き!の会」のダイチ

京都の祇園で本の話ができるカフェを運営する「羊をめぐるカフェ」のミエ

文学のプロではない二人ですが、 お互いに好きな作品を東京と京都を繋ぎ、

読書会のようなテイストで、それぞれの視点で紹介していきます!

毎週月曜日朝7時に配信しています。

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#本 #小説 #読書 #読書会 #文学 #海外文学 #ブック

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どうもみなさんこんにちは。文学ラジオ空飛び猫たちです。この番組は、いろんな人に読んでもらいたい、いろんな人と語りたい文学作品を紹介しようコンセプトに、文学と猫が好きな二人がゆるーくトークするラジオ番組です。お相手は、私調節が好きのガイのダイチと
羊を巡るカフェのミエの二人でお送りします。文学のプロではない二人ですが、東京と京都をつないでお互いに好きな作品をそれぞれの視点で紹介していく番組です。お互いの紹介に関しては、第0回で話しているのでそちらをお聞きください。
今週はですね、先週に引き続き、デイビッド・ミッチェルのボーンクロックスをご紹介します。後半になっております。で、どうしようかな。先週のちょっと振り返りしましょうか。そうですね。まあ6章のうち1章から4章までをちょっと先週前半で話していたんですけど、これはあのホーリー・サイクスっていう女性がいるんですけど、その子のまあ人生の物語でもあるので、1章では10代恋をしてた若い時。
2章では飲食店で働いていて、その時の語り部であるヒューゴ・ラムという男性と出会って、まあちょっといい感じになるけども、うまくいかなかった。で、3章ではエド・ブルーベックっていう男性と結婚していて娘がいるという状況。で、4章ではエドもちょっと亡くなってしまい娘と2人で残されて、彼女は体がちょっとがんが進行室あるというところで終わってました。
今回は5章と6章を中心に話したいんですけど、なかなかちょっとすごいことになりますよね。そうですね。なんかね、前半の流れと全然関係ない話をね、することになるんですよね。まあでもこれはもうホーリーが軸で書かれてるんで、全然それでまとまっていくんで、あのそういう意味ではほんとすごい小説なんですけど、まあじゃあ行きますか。説明しなきゃいけないことも多いですね、この後ね。そうですね。
で、5章はですね、2025年後が舞台です。で、主人公、語り部はマリナスという。1章の時に出てきてるんですよね、手に。そうそうそう。あの精神科医みたいな感じの。この人はホロロジストという、なんていうのかな、方です。ホロロジストって何なの?って話をまずしなきゃいけないんですけど、ホロロジストっていうのは時間超越者としてこの中では、ボンクロックスの中では説明されてるんですけど、
なんていうか転生することができる魂みたいな感じですね。ホロロジストの中にも2種類いるんですけど、機関者と交流者でしたっけ?ちょっとざっくり2パターンあるんですけど、基本的にマリナスは死ぬと49日後に違う人の体の中に入ることができる。
それも選べないんですけど自分じゃあ。死亡した49日後に気づくと他の人間の体の中に入っているという状況になります。だから何回も何回も人生をやり直すこと、やり直すっていうか何だろうな、経験することができるのがホロロジストですね。
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そして、マリナスは記憶とかそういうのは全部引き継いでるんですよね。
なんか千年帯で記憶があるっていうか、ホロロジストなんですけど、肌から見たら何もわかんないんですけど、一応集団になってるというか、組織を形成してて、これも多分なんとか気づくことができたホロロジストたちだけなんですけど、組織を作ってて、
その中で力を蓄えているというか、いろんな技を編み出してて、一つが強制操作、急使とか。強制操作は自分の体から魂が抜けて、違う人の体に入って操作することができると。なかなかすごい、これ結構パワー使うんですけど。
急使っていうのはその人を一時的に意識不明にすることができる力とかあったりしますね。あと何だろう、記憶操作ができたりするのかと。
そうですね、記憶操作。なかなか結構いろんな能力を持ってるし。
ホロロジストによっても、この人は武力に長けてるとか、この人は何だろう、予知能力があるとか、結構人それぞれ特殊能力があったりするんですよね。
ホロロジストは望んではなれるもんじゃないんですよね。気づいたらなってたみたいな。
そうですね。
なぜ自分たちが選ばれたかわからないけれども、気づいたらホロロジスト、そして生きていたという感じですね。
鬼滅の刃でいうと柱のイメージですよね。
あ、確かに、そうか。柱ですね。逆にアンコライトっていう集団がいるんですけど、これが鬼滅でいうと本当に鬼滅の刃で例えちゃいけなかったけど。
でも、まんま鬼ですね。人間の魂を食べて生きていて、不老不死になっていると。不死ではないか、不老になっていると。
一年に一度かな、人間の魂を黒ワインとして飲むという。
なんか抽出するのかな。よくその辺のことあるんですけどね。
それによって不老でいられるという。
人間なら誰でもいいわけじゃなくて、特別な日本の言葉っていうと霊感が強そうな子供っていうのがベストな黒ワインの下で、そういうのをみんな手分けして探してるんですね。
アンコライトも、上位が12人いるんですけど、上位12人の鬼滅の刃っぽいけど、めちゃめちゃ強いんだよね、その12人。
その人たちが持ち回りでいい食料となる人間を探しているっていうところで、このアンコライトとホロロジストが戦いを繰り広げてるんですよね。
そうですね。実は歴史上において、因縁がずっとあったという。
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アンコライトからするとどうなんだろう。何もしなくても時間を調整してる魂たちっていうのは憎たらしいっていうのもあるし、ホロロジストたちからすると、やっぱり人を食べてるっていうのは許せないというか、
ところですよね。戦いを繰り広げてきたというところですね。
これの戦いになぜかホーリーが絡んでくっていう。
そうそうそう。
このモンクロックスになってますね。
そうなんですよね。書って呼ばれる、予言の書みたいなものですよね。それがもう最終決戦を暗示していて、そこにホーリーが関わっているというような。
ホーリー自体は全く第5章に至るまでホロロジストの存在とかアンコライトの存在とかは知らずに生きてます。接触してる人はいるんですけど、いろんな章で。ホーリーにとっては何の世界だかわからないっていうところなんですけど。
で、これホロロジストのマリナスが主役なんですけど、マリナスは今前の前ぐらいの人生で、第1章でホーリーの精神会議として担当したんですよね。そういうのもあって知ってはいるし、ホーリーもマリナスの名前は覚えてると。
でも、これホーリーとマリナス出会うんですけど、5章で。この時もホーリーが50代になってますよね。で、マリナスは別にマリナスの名前とか出すんだけど、ホーリーはホーリーでもそんなの全然信じてないっていうか、理解が及ばないというところで。
ホロロジスト側からすると、なぜホーリーに接触するのかっていうのがすごく大きな理由があって、1回アンコライトの本拠地あるんですよね。アンコライト結構いろんな能力を持ってても、基本的には超能力みたいなのみんな使えるんですよね。すごく強くて。で、テレポートができるんですよ、こいつら。超ずるいんですけど。だからホロロジストがアンコライトを追い詰めても、テレポートで逃げちゃったりするんですけど。
まあ基地みたいなところがあって、それが生と死の狭間みたいな空間で、薄く暮れるって書いてハクボと呼ばれる世界空間なんですけど、そこにアンコライトたちが建った教会みたいのがあって、そこをねじろんにしてるんですけど、そこに時間軸での第一章なんですけど、第一章のときにホロロジストたちがアンコライトたちを滅ぼすチャンスを得たんですよね。
ホロロジストって、魂なんて誰かの体の中に入ったまま移動ができるっていうか、で、アンコライトのやつの中に入ったまま、その本居住に何人かがいて、アンコライトを一網打尽にしてやるぜみたいなカードが作戦に出たんですけど、失敗しちゃったんですよね。
そうそうそう。なんかそれがイメージです。もう第一次決戦みたいな。
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それが時間軸で言うと第一章なんですよね。
そうそうそう。
そのときに、第一章のときにホーリーにお茶をあげた老婆がいたんですけど、それがエスター・リトルという、ホロロジストの中でもめちゃめちゃ強いやつみたいな。なんか、お館様みたいな感じですよね。
そうですね。
そうそうそう。
キューレっていうか。
そうですそうです。
その人が破れた後、もう力も失ってしまったと。ほとんど。で、もう死ぬかもしれないときに、実は第一章で保護施設がどうのこうのって話があったんですけど、ホーリーを隠れ身のとしてた。最後の。
で、そこで長い間眠るという選択をして、ホーリーの中に隠れて、力を蓄えてたというか、復活する力を蓄えてたんですよね。
っていうことが、5章のあたりで、ホロロジストのマリナスの元に、すごい回りくどいやり方をしたエスターからの過去からのメッセージが届いて。
あ、そうそうそう。
死ぬんですよね。ホーリーの中にエスターがいるっていう。
そうなんですよ。
で、マリナスとそのホロロジストたちは、エスターを復活させるためにホーリーに接触すると。でも、ホーリーは全然なんのこっちゃみたいな感じなんですけど。
まあでも、いろんなことがあって、死んじゃい始めて。で、ここで重要になるのがジャッコですよね。
そうですね。で、この5章になって、結構ジャッコっていうのが出てくるんですけども、名前で。ジャッコはその1章から行方不明になって、もうその後どうなったんだろうって。
ホーリーサイクスのその家族はみんな心配していたんですけども、結構そのジャッコのその後っていうのが、あの、語られるのが5章で。
ちょっとこれ、ジャッコっていうのが、実はジャッコではなかったっていうのが明らかになるんですよね。
なんかそのジャッコも実はその子供の頃からすごい天才児とかって呼ばれたりしていたり、ちょっとなんていうか大人びた口調で喋ったりすることがあったんですけど。
だからそれの原因がそのホロロジストだったという、実は。
そうですね。
そうなんですよね。
1000年単位で生きてきた魂がジャッコなはずだと。
そうそう。
ホロロジストの中でも相当すごい上位の、何千年と来ている人の魂がジャッコに入っていたという。
まあ、なんでだからいなくなっちゃったのってなると、第1章の時の戦いで、ホロロジストの名前としてはシーローって名前なんですけど、敗れちゃって死んじゃったんですよね。
その薄暮の中で死ぬと、ホロロジストとはいえ転生ができないんですよね。
だからもう永久にいなくなってしまったということになってて。
フォーリーもそのことを知って、ホロロジストと一緒にアンコライトと立ち向かおうみたいな。
エスター・リトルがフォーリーの中から5章の中で復活するんですけど、その後も一緒にちょっと戦おうみたいな感じになってくるという感じですね。
12:06
5章でその伏線がどんどん回収されていって、その紅葉感っていうのがすごいですよね。
そうですよね。こういうことだったんだ、大変だったんだ。
そうなんですよね。
ずっと怪しい話がちょいちょい挟まれてて。
そうですね。
これ何だろうとか思いながら。
そうですね。実は別の世界にちょっと繋がっていたっていうのが明らかになるという、この5章ですよね。
アンコライト側もかなりいろいろ必死なので、いろんなこと探ってたり。
4章でクリスピン・ハーシーにあで、もうちょっとお分かりかもしれないですけど、2章のヒューゴーラムはアンコライトに落ちました。
上位のアンコライトですね。
今めきめき力をつけて、4章の段階でめちゃめちゃアンコライトになって火は浅いけどめっちゃ強いみたいになって。
クリスピン・ハーシーに実は接触してたりとかして。
でも5章を読んでるとあれですね、ヒューゴーラムってアンコライトの中でも5本の指に入るぐらいの地位まで行ってたんだろうなっていう。
4位か5位ですよね、きっと。
そうですね。
めちゃめちゃ強いですもんね。
前半で少し名前が上がっていたの、コンスタンティンという人もアンコライトのナンバー2的な位置で。
めちゃめちゃ強いっていう。
コンスタンティンが鍛えていたのがヒューゴーラムっていう。
フォロロジストたちは作戦を立てるんですけど、アンコライトを殲滅するために。
薄暮の中にあるチャペルになぜかヒビが入ってると。
それをエスター・リトルが1回目侵入したときに見つけたんですけど、本当にちっちゃいヒビなんですけど。
あれがそのチャペルっていうのが何でしたっけ?
創始者、アンコライトたちの創始者の何ていうか意識みたいな。
そうですね。
盲目の語りっていうんですね。
これ中世、1200年代にいた人が作ったと思われるものなんですよね。
そうなんですよね。だから何ていうか。
盲目の語りって中々入ってこない単語だと思うんですけど。
そうそう。
そういう意識みたいな人がいて。
そこが破れちゃうと、おそらくアンコライトたちが殲滅するっていうか、滅ぶだろうって言われていて。
その創始者さえ倒せれば、後は連鎖的に全員死ぬというような感じになってるっぽくて。
なんとかしてそのヒビを崩壊まで持っていこうみたいな作戦を立てて。
フォロージェストたちは再びアンコライトの世界に行こうとするんですけど。
その展開がまたいいですよね。面白いですよね。
そうですよね。完全にファンタジーの何ていうか、クライマックスシーンという感じですね。
一気にアクション映画になりますよね。
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そうそう。そうですよね。
侵入していって、盲目の語りの意識が眠ってる間に。
もしくは起きようとしたらフォロージェストたちが強制的に眠らせようとして。
なんとかして時間を稼いでヒビを大きくしようとするんですけど。
アンコライト側もちょっといろいろこれはあるんですけど。
侵入してきたことは分かって戦いになるんですけど。
ここのバトルシーンちょっと熱かったですよね。
ここめっちゃ熱かったですね。
ここでエスターリトルがホリーの中に眠っていた。
そのエスターリトルが最後の呪文というのを一撃必殺で。
これを出したいんですけど、それに15分の時間がかかるんですよ。
だからフォロージェスト全員で15分稼ぐぞと。
なんか鬼滅で。
夜明けまでいて。
鬼滅のネタバレにもなってるけど大丈夫かな。
あれ似てますね確かに。
次々みんなで時間を稼ぐために戦うっていう。
敵が反則レベルでめっちゃ強いっていう。
そうなんかね、サイコソテリックでしたっけ。
サイコソテリックありましたね。
精神のパワーで盾を作ったりとか。
攻撃したりとかできる。
いろんな技があるんですよね。
それで頑張って戦うけど。
11対4とか5なんですよね。
アンコライト11に対フォロージェスト4とかで。
もう勝てねえじゃん。
しかもアンコライト側はそうですよね。
特に上位になってくるとめちゃめちゃ強いっていうですね。
でもまあいろいろあって何とか時間は稼ぐし。
そもそもアンコライトの第2位、第2位っていうか第1位なのかな。
そうしたの次に強い男結構話長くて。
フェニンガーですね。
5、6分話してくれましたもんね。
フェニンガーも多分分かってたと思うんですけどね。
時間稼ぎされてるっていうの。
あえて乗ったのか。
緊迫感がすごく良くて。
やっぱりこれも本当にフォロージェストもアンコライトも
どんどん人が死んでいくっていうところですよね。
最後ね、ぼこぼこになりながらみんなで。
縦になったりとか何かあったりとか。
ここ一番面白かったですね。
5分くらいの決戦が本当にキークに達してましたね。
結果的にはフォロージェストは全員死んでしまうというか。
マリナス以外死んじゃって。
マリナスはギリギリ一緒についてきたホーリーの体の中に入って
生き延びることができてみたいな状況で。
18:02
一応呪文が発動するんですけど。
壊れるまでちょっと時間があってみたいな。
アンコライト側が最初勝利を確信する。
最初は呪文の威力が弱かったんじゃないかなって。
効かなかったんだって。
最終的にはすごい効いてきて、アンコライト側が全滅するんですけどね。
全滅というかほぼ滅びて。
チャピルが崩れていくんですよね。
その後、ハクボから逃げ出そうとするんですけど。
なかなか迷路になっていてみたいな。
閉じ込められるんですけど、この迷路がいいですよね。
この迷路がとんでもない伏線だったんですよね、実は。
すごいなって。
そうなんですよ。
チャピルが崩れ落ちようとして、中迷路になっていて。
ハクボというのが追いかけてくるんですね。
迷路を一つでも道を間違えると、
ハクボに飲み込まれて、その存在が消えてしまっている。
極限状態の中なんですけど、
ホリーだけが迷路の道を知っていると。
これがね、かなり痺れましたね。
迷路を用意したのがジャッコで、
ホリーの弟のジャッコで、
シーローとして、ホロロジストとして
このハクボのチャピルで決戦を挑みに行ったんですが、
破れてしまったんですけど、
ただ破れるんじゃなくて、自分の体を迷路に変えることが、
魂を迷路に変えることができて、
その迷路の出方、道順をホリーに教えてたんですよね、
幼い時。
ホリーが、形で残っているって、それを覚えていて、
脱出することができるっていう作りになってて、
ここ良かったですよね。
ここはすごい、鳥肌立ちましたね。
で、ホロロジストとアンコライトの戦いは終わり。
ちょっとマリナスも、
シーローが残してくれた出口っていうのは一人分しかなくて、
ホリーしか逃げることができなかった。脱出することができなかった。
マリナスは取り残されちゃって、
ハクボに飲み込まれるのかなっていうところであったんですけど、
ここでヒューゴラムですよね。
そう、ヒューゴラムがまだ生き延びていて、
アンコライトの中で唯一生き延びていたヒューゴラムとマリナスが、
そこでちょっともう、お互い本当にもう死にそうな状態になってるんで、
ちょっと会話をするんですよね。
そこでヒューゴラムがちょっと人間に戻ったような会話があって、
そこですごいやっぱヒューゴラムっていいやつやな。
いいっていうかね、すごいやっぱ魅力のあるキャラっていうのがすごいわかるような、
回想シーンがあるんですよね。
なんか、そこのヒューゴラムって、ヒューゴラムのこと結構好きになりましたね。
そうそう、そうですよね。
なんか2章の主人公の時は結構かすかねえやつだなと思って、
21:03
おー、いいやつじゃんってなって、
そんなこんなで第5章、戦いに決着がついて終わるんですけど、
この第6章が。
そうだね、第6章があるっていうのがまた面白いですよね。
このボンクロックスの。
そうですね、だからゲームって言うともうラスボス倒して、
これで終わりと思いきや、また次になんか話が残ってるっていう感じで。
しかも今まで1章あたり100ページぐらい割いてきてるんですけど、
第6章もなんかほんとおまけじゃなくて、
ちゃんと70ページはある?70ページないか。60ページぐらいあるか。
そうですね。70ページ近く。
ありますよね。ここでもちゃんと話が描かれていて、すごい良かったです。
時代は2043年にとります。文明が崩壊してるんですよね。
そうそうそう。
文明というかなんていうか、インターネットが死んじゃった。
電気とインターネットが死んじゃったか。
電気はまだ可能してソーラーとかで十分な量じゃないんですけど、
発電することはできるんですけど、
いわゆる燃料系の電力が全部なくなっちゃったりとかしたり、災害みたいのが起きまくって。
そうですね。なんか災害とか、あとなんか病とかですよね。
そういうのが2030年代ですごいもう大惨事になってしまって、
世界がどんどんちょっと滅びかけようとしているっていう。
もうほぼディストピアですね。ディストピア化した世界になってますね。
逆立つも始まりそうな空気がすごいあって。
もう法の意味も、基礎秩序もなくなりつつあり、燃料もないから、車とかも動かせないから、
急速にインターネットの発展で近くなっていった世界が急に遠くなってしまった世界ですね。
通信も思うようにできなくなってる。
そんな中、ホーリーは70代か70代のホーリーはアイルランドのシープスヘイトという島で孫と生きてますね。
残念ながらそのイーファと、イーファの旦那さんオリバー、オリバーでしたっけ?がもう死んでるっていう状況で。
ホーリーの娘ですね。
死んでしまっていて、だから孫の面倒はもう自分が見るしかないっていう感じになってますね。
5章からのこのギャップが結構すごいなと思ったんですよね。
分かります。
5章って単純に正義と悪に分けちゃうとしたら、最後はなんだかんだ正義がかかって、これで終わったって思ったら、
次の6章でいきなりもう世界滅びてますっていう未来が提示されていて、今まで何だったんだろうって。
そうですよね。アンコライトとホロロジストの戦いとはまた別の次元でもう世界が滅んでいくっていう感じで。
24:04
文明が地球を搾取しすぎてしまった結果、失敗返しになっている人類って感じですよね。
ちょっとやや原始的な生活にもとりつつある人間たちっていう。
クラウドアトラスも未来は文明が滅んでいる状況なんですけど、デイビッド・ミッチルの中で。
最後そうでしたもんね。
こういう思想があるんですかね。やっぱり今のままやっていくといつか滅びるよねみたいな。
人間のこの傲慢さがやっぱり支配し喰らうよねみたいな思いがあるんですかね。
未来描こうとするとそうなってしまうっていうのがあるんですかね。
しかもこれ2043年っていうか、実際に暮らしておくと2030年代じゃないですか。
30年後半、この世界だと。
今の私たちの世界から見るとそう遠くない未来っていうか。
だからちょっといろんなことを考えちゃいますよね、この状況を見るとね。
その中でフォーリーはいろんなことに恐れながら孫を娘を救わなきゃってことで頑張ったりとかしたりして。
ちょうど本当に世界が崩壊する初めたぐらいの状況なんで、周りの状況がどんどん一変していく感じ。
人々も信じられないまま状況に飲み込まれていく感じはありますよね。
そんな中、フォーリーが住んでいるシープスヘッドのあたりもやばい感じになってきて。
まだ自然がある場所なんで、自分たちで農業とかやったりとかして何とかなっているところがあったんですけど、
でもそこが法が変わっちゃって、急に守ってくれたものから離れちゃったんですよね。
国っていうか政府っていうか。
そしたらもう略奪が始まりそうになって、始まっちゃってみたいな感じで。
もうここでは生きていくことができないというか、孫を守ることができるのかみたいな感じになっているときにマリナスが来るんですよね。
そうなんですよね。
ホロロジストのマリナスが生きてて、フォーリーがそこに。
そうですね。魂が生き残っていて、新しい生まれ変わって現れるという。
でもなかなかこのネットの環境がもうなくなっているから、フォーリーを見つけ出せはしたけどなかなかちょっと接触することが難しくてみたいな。
マリナスもマリナスでいろいろ状況を整えてて、フォーリーの孫娘を助けるための算段をしてて。
アイスランドが今、他にもあるのかもしれないですけど、アイスランドはまだ唯一まともな状況でいる国らしくて。
地下熱でしたっけ?地下熱か何かで発電ができてて、電力もまあまああるし、文明も維持できているという。
マリナスは一人だけだったらアイスランドに連れて行くことができるということになって、フォーリーの孫娘を迎えに来るんですよね。
で、なんでフォーリーに対してそこまでしてくれるかというと、
27:03
オロロジストのエスターを守ってくれた存在だからということで、この最後の恩返しをさせてくれという感じで現れるんですけど。
ここ結構感動的でしたよね。
そうですね。結構感動しましたね。
マリナスがすごいフォーリーと孫のために虫と肌を抜いてくれてやってくれるとかも、最後めっちゃ感動的でした。
それでなんかあの最後、今多分この6章、そう間もないうちでフォーリーは多分死んでしまうんですけれども。
そうですね。なんか最後6章って本当にディストピアの世界になっていて、個人の価値というか、そういうのがすごい薄れているような状況かなと思ったんですね。
もう一人の人間がある意味なんかあんまり価値のないような位置づけになっているなと、その住みにくい世界では。
その中でマリナスが現れて、フォーリーというのは実は昔、恩があるすごい人なんだというので現れて。
だから孫娘を助けたいという。
そうなんですね。
この長い話が、フォーリーの長いお話が閉じる。
そうですね。なんとか孫を無事にマリナスが引き取ってくれて、そこで小説が幕を閉じると。
結局最後まで話しちゃいましたけど。
どうしよう。
そうですね。どこまで残すか。
結構ネタバレしながら話してきましたけれども、実際やっぱり分かって読んでも多分これ多分本当にみえさん言ってますけど、2回目読むとめっちゃ面白いですね。
そうですね。
うまくできてるな。
本当に情報量がめっちゃ多いんで、多少分かっている状態で読んでも、もっといろんな情報がさらに入ってくるんで、そういう意味では本当に面白く読めるかなと思います。
ただちょっと長いんで、10時間、15時間確保して手に取っていただいて。
そうですね。
って感じですかね。
でも15時間読めると思ったら安いかもしれないですね。
そうですね。しかも2回読むと本当に面白いと思うんで、かける2回分と計算すると結構お得かもしれないですね。
じゃあ最後はやっぱり全体的な感想の話と、どんな人に読んでもらいたいか話して終わりたいと思います。
じゃあ私から行きます。
でもこれ2週にわたって話してきたからわかるかもしれないですけど、すごいいろんな要素が詰まってて、話したのって結構ファンタジー的な要素のところが今回は強かったんですけど、細かいエピソードがすごく多いんで、それだけで本当に面白かったです。
そういうのが、章が変わると時間が経過してて、また違う形で登場人物が出てきたりとか、名前が出てきたりとかして、すごくそういう繋がりを楽しめる面白い作品です。
30:13
この主人公のホーリー・サイクスを中心とした非常にダイナミックな物語を味わえるので、そういう長い話が好きな人にはハマるんじゃないかなと思います。
個人的には15巻ぐらいで終わる漫画を読んだような感じの感覚で言います。すごくいろんな話がありながら、ちゃんとまとまっていくんで、すごく面白いなと思いました。
今日の話は特にそうなんですけど、ファンタジー色がすごく強いし、どの章も急にファンタジー色がパッと差し込まれる瞬間があるんですね。
そういうのは全然面白いんですけど、でもそういう切り替えがうまくできないというか、そういうのが苦手だなという人はかなり長いですし、あまりお勧めじゃないかなと思います。
結構ファンタジー、アンコライトとホロロジストの話は不意打ちで結構入ってくるんで、あれってなってくるんで、あまりそういうのがついていけないなという人もいるかもしれないなと思います。
でもすごく面白いですね。読んでて、毎章毎章後半から自分が読んでいくスピードが加速する感じが気になっちゃって、加速するのがすごく感じたんで、そういう意味ではすごくいい読書体験でした。
でもこれはクラウドアウトの時もそうだったんですけど、デイビッド・ミッチェル、すごい作家だなと思った印象でございます。
宮田さんどうでした?
そうですね。実はすごい現実世界のことを重く書いているなと思って、もちろんホリー・サイクス中心に書いているんですけども、やっぱり2つの世界が存在していると、現実世界とファンタジーの世界と、
やっぱり現実の世界が重く書かれている分だけ、ファンタジーの世界というのがよりシビアに読まないといけなくなってくるっていう、そこがすごい良さかなと思っています。
あと面白いなって感じたのは、現実の世界では重要人物でないような人、例えばアルチューで世の中から見捨てられている人とかですね、そういう人たちが実はもう一つの世界の中では重要人物であったりとかですね、何かキーパーソンであったりとかっていうのがあって、
同じ人でもなんか世界が変わるとなんか位置づけが変わってくるっていう、なんかそういうのも面白かったですね。なんかそういう意味ではすごい重厚感があるし、その2つの世界の、なんていうか複合している様を読めるんで、ファンタジー好きな人はみんなこれは好きになるんじゃないかなと。
そうですね。ただね、ファンタジーだけでは決してないので、そういったところではまたちょっと単純にファンタジーとも言えない、なんかそういう要素もあるので、そこも楽しめるんじゃないかなと思っています。
33:12
ありがとうございます。いやー長かったけど面白かったですね。
そうですね。いやーなんだかんだ、なんか読むの大変だったんですけど、でも面白かったですね。
年に1冊はこういうやつを読みながらと思います。
そうですね。まあ確かにまあまあいい経験にはなりますよね、なんか。
読んだぞっていうぐらいのこの熱さと重厚感と、あとやっぱ読んだ時のこの長さゆえにバックしてくるストーリーは、年に1冊ぐらいは読みたいなって思いますね。
じゃあデイビッド・ミッチェルのボーンクロックスを2週にわたってお届けしました。ありがとうございました。
ありがとうございました。
じゃあ次回告知で終わります。
次回はですね、移動計画の虐殺機関になります。
今回村上春樹、菅篤子さんについて、久しぶりの日本人サッカーでございます。
その翌週にはハーモニーをお届けするつもりなので、2週連続で移動計画さんをちょっとお届けしたいと思ってますので、よろしくお願いします。
番組の感想やリクエスト、またこのラジオを聞いて紹介されている本を読みました、読み返しましたなどありましたら、
ハッシュタグ空飛び猫たちをつけて教えていただけると大変ありがたいです。
ツイッターやインスタの投稿やDMやリプライなどでお待ちしております。
チャンネルアドレスも番組情報欄に載せてますので、そちらからいただいても大丈夫です。
積極的に拡散共有していただけると助かります。
それではまた来週。ありがとうございました。
ありがとうございました。
34:33

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