おー、いいやつじゃんってなって、
そんなこんなで第5章、戦いに決着がついて終わるんですけど、
この第6章が。
そうだね、第6章があるっていうのがまた面白いですよね。
このボンクロックスの。
そうですね、だからゲームって言うともうラスボス倒して、
これで終わりと思いきや、また次になんか話が残ってるっていう感じで。
しかも今まで1章あたり100ページぐらい割いてきてるんですけど、
第6章もなんかほんとおまけじゃなくて、
ちゃんと70ページはある?70ページないか。60ページぐらいあるか。
そうですね。70ページ近く。
ありますよね。ここでもちゃんと話が描かれていて、すごい良かったです。
時代は2043年にとります。文明が崩壊してるんですよね。
そうそうそう。
文明というかなんていうか、インターネットが死んじゃった。
電気とインターネットが死んじゃったか。
電気はまだ可能してソーラーとかで十分な量じゃないんですけど、
発電することはできるんですけど、
いわゆる燃料系の電力が全部なくなっちゃったりとかしたり、災害みたいのが起きまくって。
そうですね。なんか災害とか、あとなんか病とかですよね。
そういうのが2030年代ですごいもう大惨事になってしまって、
世界がどんどんちょっと滅びかけようとしているっていう。
もうほぼディストピアですね。ディストピア化した世界になってますね。
逆立つも始まりそうな空気がすごいあって。
もう法の意味も、基礎秩序もなくなりつつあり、燃料もないから、車とかも動かせないから、
急速にインターネットの発展で近くなっていった世界が急に遠くなってしまった世界ですね。
通信も思うようにできなくなってる。
そんな中、ホーリーは70代か70代のホーリーはアイルランドのシープスヘイトという島で孫と生きてますね。
残念ながらそのイーファと、イーファの旦那さんオリバー、オリバーでしたっけ?がもう死んでるっていう状況で。
ホーリーの娘ですね。
死んでしまっていて、だから孫の面倒はもう自分が見るしかないっていう感じになってますね。
5章からのこのギャップが結構すごいなと思ったんですよね。
分かります。
5章って単純に正義と悪に分けちゃうとしたら、最後はなんだかんだ正義がかかって、これで終わったって思ったら、
次の6章でいきなりもう世界滅びてますっていう未来が提示されていて、今まで何だったんだろうって。
そうですよね。アンコライトとホロロジストの戦いとはまた別の次元でもう世界が滅んでいくっていう感じで。
文明が地球を搾取しすぎてしまった結果、失敗返しになっている人類って感じですよね。
ちょっとやや原始的な生活にもとりつつある人間たちっていう。
クラウドアトラスも未来は文明が滅んでいる状況なんですけど、デイビッド・ミッチルの中で。
最後そうでしたもんね。
こういう思想があるんですかね。やっぱり今のままやっていくといつか滅びるよねみたいな。
人間のこの傲慢さがやっぱり支配し喰らうよねみたいな思いがあるんですかね。
未来描こうとするとそうなってしまうっていうのがあるんですかね。
しかもこれ2043年っていうか、実際に暮らしておくと2030年代じゃないですか。
30年後半、この世界だと。
今の私たちの世界から見るとそう遠くない未来っていうか。
だからちょっといろんなことを考えちゃいますよね、この状況を見るとね。
その中でフォーリーはいろんなことに恐れながら孫を娘を救わなきゃってことで頑張ったりとかしたりして。
ちょうど本当に世界が崩壊する初めたぐらいの状況なんで、周りの状況がどんどん一変していく感じ。
人々も信じられないまま状況に飲み込まれていく感じはありますよね。
そんな中、フォーリーが住んでいるシープスヘッドのあたりもやばい感じになってきて。
まだ自然がある場所なんで、自分たちで農業とかやったりとかして何とかなっているところがあったんですけど、
でもそこが法が変わっちゃって、急に守ってくれたものから離れちゃったんですよね。
国っていうか政府っていうか。
そしたらもう略奪が始まりそうになって、始まっちゃってみたいな感じで。
もうここでは生きていくことができないというか、孫を守ることができるのかみたいな感じになっているときにマリナスが来るんですよね。
そうなんですよね。
ホロロジストのマリナスが生きてて、フォーリーがそこに。
そうですね。魂が生き残っていて、新しい生まれ変わって現れるという。
でもなかなかこのネットの環境がもうなくなっているから、フォーリーを見つけ出せはしたけどなかなかちょっと接触することが難しくてみたいな。
マリナスもマリナスでいろいろ状況を整えてて、フォーリーの孫娘を助けるための算段をしてて。
アイスランドが今、他にもあるのかもしれないですけど、アイスランドはまだ唯一まともな状況でいる国らしくて。
地下熱でしたっけ?地下熱か何かで発電ができてて、電力もまあまああるし、文明も維持できているという。
マリナスは一人だけだったらアイスランドに連れて行くことができるということになって、フォーリーの孫娘を迎えに来るんですよね。
で、なんでフォーリーに対してそこまでしてくれるかというと、