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2021-08-09 41:20

第50回 万物は流転する「もののあはれ」ケン・リュウ著

spotify

■『もののあはれ』ケン・リュウ著、古沢嘉通訳 ハヤカワ文庫 

今回はケン・リュウさんの傑作選「もののあはれ」をご紹介します。 

 映画「Arc」の原作も収録されている素晴らしい短編集です。 

 SF好きではなく文学好きにも読んでもらい一冊。 是非お聴きください! 

 【番組内で紹介したトピック】 

 ■ 『もののあはれ』ケン・リュウ著、古沢嘉通訳 ハヤカワ文庫  

https://www.hayakawa-online.co.jp/shopdetail/000000013548/  


【9月18日20:00 オンライン開催!ジョン・ウィリアムズ著ストーナー読書会】 

https://peatix.com/event/2518775/dashboard 


【番組へのリクエストや感想はこちらから!】

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【文学ラジオ空飛び猫たちとは】

硬派な文学作品を楽もう!をコンセプトに文学好きの二人がゆる~く文学作品を紹介するラジオ番組です。

案内役の二人は、 東京都内で読書会を主催する「小説が好き!の会」のダイチ

京都の祇園で本の話ができるカフェを運営する「羊をめぐるカフェ」のミエ

文学のプロではない二人ですが、 お互いに好きな作品を東京と京都を繋ぎ、

読書会のようなテイストで、それぞれの視点で紹介していきます!

毎週月曜日朝7時に配信しています。

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番組の感想・リクエスト・本を読むきっかけになったなど、 #空飛び猫たち をつけて、ぜひSNSに投稿してください!

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#本 #小説 #読書 #読書会 #文学 #海外文学 #ブック

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どうも皆さんこんにちは、文学ラジオ空飛び猫たちです。この番組は、いろんな人に読んでもらいたい、いろんな人と語りたい文学作品を紹介しようコンセプトに、文学と猫が好きな二人がゆるーくトークするラジオ番組です。
お相手は、私小説が好きの会のダイチと出場めぐるカフェのミエの二人でお送りします。文学のプロではない二人ですが、東京と京都をつないで、お互いに好きな作品をそれぞれの視点で紹介していく番組です。
お互いの紹介に関しては、2021年最初の回で話しているので、そちらをお聞きください。また、このラジオへのご質問やリクエスト、メッセージを随時いくつかしています。番組概要欄にホームのリンクを貼っていますので、そちらからお寄せください。
ご質問などある程度いただけましたら、お返事をする回をしたいと思いますので、気軽にお寄せいただけると嬉しいです。
本編入る前に告知をさせてください。ストナーの読書会を9月18日の土曜日20時から開催いたします。こちら、以前、リスナー様からの投票で選ばれた作品になりまして、オンラインで開催します。
この後、ビーテックスというサイトから申し込みできるようになるはずなので、ぜひそちらからご参加申し込みよろしくお願いします。
概要欄にリンクを貼っておりますので、ご確認いただければと思います。
本編入る前にもう一点お知らせというか、お伝えしたいことがありまして、今回から私たちマイクを買いました。高いマイクを買っちゃいましたね。
そうですね。高いと言っても1万円しないくらいですからね。
Amazonのセールのときに2人と同じだったので。
ついにこういうマイクまで、今自分のデスクにマイクが設置されている姿を見ると、なんか俺何やってるんだろうなっていう。
お互いの画面を見ながら話してるんですけど、どっちも収録現場みたいな。
完全になんかポッドキャストやってますみたいな人になってきちゃいましたね。
多分音質がかなり良くなってるはず。テストして確認をしてるんですけど、音質がかなり良くなってるはずなので、
ぜひこのあたりも今回聞いた方、音質めっちゃ良くなったって言っていただけると嬉しいです。
これで私たち収入を得てるわけじゃないので、完全にただの趣味で自腹でやっておりますので。
感覚的にはバンドで新しい楽器買ったぜぐらいの感じなんですけど。
音質良くなったよって感じたら、どっかで発言していただけると嬉しいです。
じゃあちょっと長くなっちゃいましたけど、今日の紹介もいきたいと思います。
今日はですね、ケンリュウさんの短編集、モノのアハレをご紹介いたします。
こちら、もともと、ちょっと後で話しますけど、神の動物園という1冊の短編集があったんですけど、文庫化の時に2冊に分かれたので、
神の動物園と抱き合わせて紹介するべきって思われる方もいるかもしれないんですけど、
今回ちょっとですね、6月にアークという映画が日本で公開されまして、
それの原作、同じタイトルアークなんですけど、がこのモノのアハレに収録されており、
ケンリュウさんの作品はかなり名作ぞろいなので、2冊抱き合わせて紹介するのはちょっともったいないので、
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モノのアハレに絞ったという形になっております。
じゃあちょっとみえさん、タイトルお願いします。
今回紹介するのは、ケンリュウさんのモノのアハレになります。
古澤義道さん役で、早川文庫から2017年に出ています。
じゃあちょっとあらすじを、私の方から聞きたいと思います。
巨大小惑星の地球への衝突が迫る中、人類は世代宇宙船に船舶された人々を乗せて、遥か宇宙へ送り出した。
宇宙船が危機的状況に陥った時、日本人の陸民の清水博人は、万物は露天するという詩の教えを改装し、ある決断をする。
第1短編集である単行本から8編を収録した傑作集となっております。
短編集の文庫本なんですけども、ケンリュウ短編傑作集として出ていまして、今のところ現在6巻まで早川文庫の方から出ています。
今回のモノのアハレはその2巻目になっています。
アークの映画化に合わせてなんですけども、6月に映画が公開されたので、その前の5月に単行本でもアークベストオブケンリュウという本が発売されていまして、
こっちは文庫ではなくて単行本になるんですけども、収録作品はただ文庫の神の動物園とモノのアハレからの抜粋されたものになっている。
ちょっと映画化に合わせてそういう本も出ています。
表紙、私買ってはないですけど、表紙見て綺麗だなと思いましたね。結構かっこいい本ですね。
ちょっとコレクション魂を揺さぶられました。買わなかった。
ちなみにケンリュウさんなんですけども、名前からして中国出身の方なんですけども、子供の頃にアメリカに渡っていて、そのままずっと現在もアメリカに在住していると。
国籍もアメリカ人になっていたかと思います。
ケンリュウさんといえば、もう今では世界的なSF作家にはなるんですけども、もう一つ中国SFをアメリカに広めているというその盾役者でもありまして、
ケンリュウさん自身が中国SFの英訳というのをされています。
その中でも代表作は「竜自巾の三体」ですね。
ラジオでも以前に取り上げたことがある三体シリーズなんですけど、
それはもう元をたどればケンリュウさんが英語役を出して、それがもう世界に広がって、もう世界中でベストセラーになってという、その始まりというかきっかけはケンリュウさんだというのがあります。
そんなすごい人でございます。
そこは本当すごい功績ですよね。
本当ね。
そうですよね。
あとケンリュウさん、折り畳み北京とか中国SFを世界に紹介しようという動きを結構されている方で、若い作家の方も積極的に翻訳して進めているみたいなイメージがありますね。
そうですよね。ケンリュウさんのその目利きの力というか、そんなのも本当にやっぱりすごいんだなあっていうのを思いますね。
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そんなケンリュウなんですけど、ちょっと具体的にいきましょうか。
今回紹介するケンリュウさんの作品なんですけれども、結構短編が多い方で、基本的にはSFなんですけれども、ファンタジー要素が強い作品も結構あります。
ケンリュウさんの作品自体の魅力はですね、感動させてくるというか、なんかSFなんですけど、人間というものを結構正面から描いているような印象があって、
今日紹介しますけど、モノのアーレとか神の動物園、この短編集全体の標題作になっている神の動物園がですね、結構泣かせてくるすごい感動作であります。
それでいて短い中ですごいスケールの大きい作品とかも、テッドちゃんに似てるなあとか思ったり、以前このラジオでも取り上げましたけど、
キムチョープさんの私たちが光の速さで進めないなら、感じに似てるなあと思っています。やっぱSFだけどすごい人間を描いているので、すごい文学的だなと思う作品たちですね。
本当そうですね。他にも魅力としてはスケールの大きさもあるかなと思っています。
基本どれも短編小説なんですけども、短編とは思えないくらいの時間と空間の広がりがあったりして、今日この後紹介しようと思っているアークという作品もフローフッシュをテーマにしているんですけども、
時間の流れとかもすごいスケール感が大きくて、やっぱり内容もすごく考えさせられるものがあって、
あとは宇宙スケールの話とかも中には書いていたりするので、そういったのが短い作品の中でバンバン出てくるので、そういうのも醍醐味かなと思います。
それともう一つがケンギュウさんの作品の生きることへの厳しさというのも描かれているなと思っていて、
さっき大地さんが言ったように、すごい人間味のある作品が基本的なんですけども、やっぱり時代の変化とか環境の変化とか、そういったのでしていくのが本当に難しい状況になっていたり、
なかなか平穏無事には生きてはいけないような、そういった状況を作り出していたりとか、そういう状況にならざるを得ないという変化の描き方であったり、すごくうまくて、
今日も紹介するヨイカリオという作品は、まさにそういった物語だなと思っています。
そういうちょっと厳しいような作品というのもあるんですけども、そこに込められている生命力というか、適応して生きていかないといけないという力強さという、そういったのもケンギュウさんのすごくいいところだなと思っています。
若い時に中国からアメリカに渡って、慣れない環境の中で生きてきたっていうのが結構出ているような気がしますよね。
ここでちょっとざっくり総括すると、ケンギュウさんってすごい短編の名手だなと思っています。
間違いないですね。
短編ばっかりで、こんなにいろんなバリエーションが描けて、しかも泣かせるものをどんどん描いてくるっていうのは、泣かせるだけじゃないですけどね、ほんとすごい。
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残酷なやつもあるけど。
じゃあ今回はですね、この収録作品、8作品の中から、物の哀れ、アーク、ヨイカリオの3つを紹介したいと思っております。
ではまず物の哀れを紹介したいと思います。
これは2巻の表題の作品で、一番最初に収録されているものなんですけども、設定としては小惑星が地球に衝突することが発覚した世界の話となっています。
それでもうこの先地球が終わってしまうっていうことがわかってしまったという、そういう終末世界みたいな設定にはなるんですけども、
そういった中で、日本人の男の子が主人公なんですけども、そのヒロートという主人公は、宇宙を研究していた両親のつてで、
アメリカの宇宙船に乗ることができて、宇宙の新しい新天地を目指すと、そういった話になっています。
ただ宇宙船がその新天地に行く途中で、ある時危機的な状況に陥って、
ヒロート自身も宇宙船の中で役割を持っていて、技術者なんですけども、そのヒロートが持っている技術である決断をするという、そういう物語になっています。
これは日本人が主人公で、最初の舞台も日本鹿児島舞台になっていて、俳句も出てくるんですけども、非常に日本人にとっては面白く読める短編かなと思っています。
これはケンリュウさんがインタビューで答えているんですけども、足名のひとしさんという漫画、横浜買い出し機構から影響を受けて書いている作品だと言われています。
めちゃくちゃいい話というか、感動しちゃう、最後感動しちゃったんですけど、日本人が主人公だっていうところもあると思うんですけど、
自分がなぜこの宇宙船に乗っていたのかとか、これ父と母の犠牲のもとに宇宙船に乗ることになるんですけど、
いろんなことを犠牲にして一人だけ、ひろとはこの宇宙船に乗ることになり、一人だけ生き延びるっていう状況になるんですけど、
その意味がここにあったみたいなのとか、万物は留天するっていう言葉が、お父さんが教えてくれる言葉なんですけど、この流れとかですね、感動しますよね。
初めて読んだのはもう1年前になるんですけども、この小説めっちゃ泣きましたね。
うん、ですよね。
すごいいい話で。
なんでこういいかっていうと、危機的状況に宇宙船が陥ってしまった時に、ひろとっていうのはちょっとあるつてを伝って、
このアメリカの宇宙船に一人乗り込んだ日本人っていう設定なんですよ。
もう席が欠けられてるけれども乗せてもらったっていうことで、その中でいろんな役割を果たしてたんですけど、
で、彼しかできないことで、この宇宙船の危機的状況を、
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ちょっとなんか砲みたいのがあるんですけど、そこにちょっと穴が開いちゃって、それを塞がなきゃいけないんだけど、
それ塞ぐには時間がかけられていて、ひろとでしか最短でそこまでいけないみたいな状況になっていて、
それを彼はもう、結末はちょっとあらないけど、見事成し遂げるんですけど、
それがやっぱりこのいろんな流れの中で、偶発的な流れも含めて流れの中で、乗り込んだひろとが解決するっていうのが結構いいですよね。
その間にこう、お父さんがね、いいですよね。ひろとの父が。
そうですよね。やっぱりこの小説、やっぱりひろとのお父さんがすごいいいですよね。
なんかすごい法制な人で、なおかつ冷静で、終末の世界になって結構世の中がパニックになっているときも、
このお父さんはなんか人間としてこうあるべきだというのを常にひろとに教えていて、
それがその宇宙の極限状態に放り込まれたときにも、やっぱりそのお父さん、その影響というか、存在がすごいひろとにとって背中を押してくれるみたいな。
本当ね、なんか小説読んでて、僕まず思ったのは、お父さんのぶれない姿勢というか、お父さんの美学というか、
まずそれにすごく触発されて、その後お父さんに影響を受けたひろとがある決断をしていったりするんですけども、
そのひろとにさらに触発をされたりしている。本当、このお父さんをめっちゃすごい読んでて、頼もしいし、影響を受けてしまうような人でしたね。
おしえがいいっすよね、ほんとね。日本人であることを忘れるなっていう。
ちょっとあんま重要じゃないってことで言うと、こういうなんかいいセリフ。ちょっとこれね、ネタバレになっちゃうからね。
ね、ネタバレね。
うん。全部話さないですけど、かなり短い作品なんで、ぜひ読んでいただきたい。感動しますよね。
そうですね。本当にもうなんか最高の短編だと思います。
わずか30ページぐらいだよね。
そう、30ページぐらい。なんかラジオのために復讐しようと思って、最近電車の中で読み返して、内容知ってるからさらっと復讐しようと思ってただけなんですけど、電車の中で本当に泣きそうになったんですよ。すごい力持ってますね。
味わってもらいたいね。ちょっとこの程度でしときましょうか。もう導入っていう感じで。
ぜひ。で、ちょっと次にお話ししたいのが、映画にもなったアークをちょっと私の方からストーリーをお話ししていただきたいんですけど、こちらですね、不死がテーマになってます。不老不死になることができた人間世界の話ですね。
ざっくりちょっとストーリーをお話ししますと、主人公は16歳のリーナという女の子が主人公です。
浅はかな付き合いから彼女は妊娠をしてしまいました。子供を卸さず産むんですけど、結局うまく育てることができず、チャーリーと名付けはするんですけど、親に預けるようにして家出をしてしまいます。
で、さまよってた彼女はボディーワークスという会社と出会います。職員募集中の看板を見て、そこの会社に入ります。その会社はですね、プラスティネーションという技術を使い、遺体を永久保存する。
仮想とかまあ、墓に入れるんではなくて、もう置物みたいな感じにして、永久保存する技術を持っている会社でした。で、彼女はそこで、死体を生き生きとポージングさせることをやっていきます。
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そこのトップだったエマというチーフアーティスティックディレクターの後を継ぎ、彼女がトップになります。
で、ボディーワークスなんですけども、実はこの会社は人間を老いから解放する方法を研究していました。そのボディーワークスを父から引き継いだジョンという新しい経営者がいるんですけれども、
その彼が不老不死の研究を進めていました。ジョンはですね、リーナに恋を寄せていて結婚を申し込みます。
リーナはジョンと一緒なんですけど、世界で初めて不老不死の状態になった、不老状態か、になった人間となりました。
ジョンとリーナは年老いことなくその技術を世界に広めながら暮らしていたんですけれども、ある日ジョンが言います。悪い知らせがあると。
彼はある遺伝子異常があることが分かり、不老状態にしてくれる技術がうまく作動しないことが分かりました。
ジョンは若いまま保てたんですけど、急にですね、老いていき癌になり死んでしまいました。結果一人になってしまったリーナなんですけれども、
70を超えた時にジョンの霊と仕立てして子供を作ることを決心します。 妊娠中の時に現れたのが彼女が16歳の時に産んだチャーリーが彼女の前に再び現れます。
見た目の年齢は30歳のリーナと、もう50を超えているチャーリーは何というか再会してですね、不思議な親子関係がまた始まります。
で、やがてチャーリーは浪水して死んでしまい、リーナはそのことも受け止めていろんなことを考えていき、結果的にですね、彼女はですね、
初めて不老になった人間なんですけれども、不老であり続ける所長を辞めて自分の終わりを受け入れようとします。
この時にアーク、円を描くっていう話が結構出てきて、表題の意味にもなっていくんですけど、やはり始まりがあって終わりがあるという、
円を描くということを彼女は受け入れていきます。というのがざっくりした話ですね。これはもうすいません、ネタバレありで全部話しちゃいました。
テーマとしてはですね、不老不死を手にした人間という話、映画は本当2時間ぐらいのものになっていて、でも実際2時間ぐらいにできる内容が詰まってて、
よくこれ長編小説にできるような作品なのに、よく50ページぐらいで恐れてきたなと思います。
結果ですね、これやっぱり読んでいると、人間は終えることがなくなったらどういう選択をするんだろうかとか、そもそも人間という生物にどういう変革が訪れるんだろう、どんな生物になってしまうんだろうかとか、
そんなことを考えさせてくれる話で、最後ですね、このリーナが不老ではないことを選ぶっていう、普通の状態に戻り、そして死んでいく、老いていくっていう選択をするところがですね、結構刺さるというか考えさせるものがある小説ですね。
最後のリーナの決断、これ映画を見た人は、小説では理由が説明されているんで、映画だと本当に最後の決断の説明って見たかったなと思うんですけど、
ぜひ小説を最後の方とかに読んでもらえたらなと思います。最後の決断はすごい心に残りましたね。
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映画は結構映像で見せれますよね。その決断に至るまでの言葉、セリフとかじゃなくて、状況とか、なんか結構私映画先に見て小説読んだんですけど実は、その辺は映画では何か違和感はあんまなかったですけどね。
最後の方にね、映画だと孫と話してるんだけど、小説だと一番下の娘と話してるんですよね。そこでちょっとその会話の中で、まあリーナは自分の決断のことを話しますね。
で、この小説読むとやっぱり思うのは、不老不死にもし自分がなれるとしたら、なりたいと思うのかどうかというところとかですかね。
だいちさんどうですか? そうですね。なんか不死はちょっときついかなって思うんですけど、不老では痛いかなってちょっと思いますね。
リーナはそうですね。リンコはね、ずっと30歳を、何十年も30歳で生きてますからね。
200年ぐらいは生きてたんですよね。時間軸が途中からわかりづらくなっちゃってる。
110年にはなると思いますね、トータルは。
不老については、結構このチャーリーの選択が結構響いてて。
チャーリーはですね、別に不老になる処置を受け入れる、遺伝的に問題なかったんで受けることができたんですけど、あえて自分の意思で受けないっていう選択をしたんですね。
自分は年老いて死んでいくっていうことで。これは小説でも響いたし、映画の方がより、映画の小林香織さんが名言をやらしているので、もうめっちゃ迫ってくるんですけど。
あのね、出てきた後半ね、奥さんにとってね、
リーナの娘っていうか、自分の妹とね、ちょっといろいろ過ごしていくシーンとか、結構迫るものがありましたけど。
やっぱなんか、その年を重ねることの意味とか良さとかもあるとは思うんだけれども、でも選択肢出されたら、私は不老を選んでしまいそうですね。
なんかやっぱり年を老いて、この力が落ちてくるのは嫌だなって、ちょっと思っちゃいますね。本読むスピードとかも下がりそうだし。
三井さんどうですか?
不老不死になれるなら、なんかなるんじゃないかなと思いますね。これね、今本当は安易にそう思ってるだけなんですけど、
不老不死になれたら何でもチャレンジできそうな気もするし、
ただ、今はね、こう思ってるだけで、そういう不老不死になれる世界になったら、じゃあその世界がまたどうなってるのかっていう、
その外の環境の変化っていうのもすごい起きてると思うんで、その世界でまたね、ずっと生きたいと思えるのかどうかっていうのはね、
絶対その状況になってみないとわからないと思うんですけど、ただ今の状況だったら、ちょっとなってみたいなっていうのは願望としてはあるかもしれないですね。
世界としては自殺が増えちゃってたんですよね、確かに。映画の方ではちょっとそういう話になってますけど、
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みんなが不老になった結果、あと人口も、新しい子供がみんなあんまり作らないようになっちゃったんで、人口が減ってるとかね、そういう話も出たりとかして、
やっぱり社会は変わるんだろうなぁと思いましたね。
そうやって新しい人が生まれてこなくなると、結局前と同じ社会がそのまま継続されていくってなったとしたら、それは幸せな世界なんだろうかとかちょっと思ったり、
もちろんね、自分がそうしちゃっている要因の一員にはなってはいるんですけど、なんかね、そう本当にめっちゃ考えてしまいましたね。
自分がもしなれる、不老不死になれるとしたら。
さっきみえさんが言ったように、安易な選択だと多分すると思うんですけど、した後が結構辛いというか、どういう状況になるかっていうのが実際想像がつかないので、
その時起こる感情とかが全くわからないですよね。怖いところがありますよね。
なんかね、世界旅したいとかめっちゃ勉強したいとか、そんな欲が今は生まれてもっといるんですけども、本当に不老不死になったらそんな欲がね、またどうなるのかってわからないですし、
世界旅しちゃって、勉強にも飽きてしまって、本もある程度読んで飽きてしまったら、なんかどうなるんだろう。
読み切れないぐらいの本はあるでしょうけど、でもね、本だってね、すごいたくさん読んだら、なんかやっぱ一冊一冊の感動が薄れそうすもんね。
ああ、そうですね。とかね、人生ってやっぱり何かしらの変化とか、そういうのがあって読んでいて響いてくるものがいろいろあると思うんで、
単調な人生をずっと歩んでいったら、何やっても刺激が生まれないんじゃないかなとか思ったり。
さっきも大地さんからチャーリーの話が出てきたんですけど、僕もこの小説の中ではチャーリーがすごく好きで、
択感している人だなと思ったんですけども、その中でもすごく好きな箇所があって、小説だと132ページになるんですけども、
これはチャーリーがリーナと本当に何十年ぶりに再会をした時の会話の話で、そこでどういう話をしたかというと、
チャーリーが人生脚本というものをですね、それは何かというと、自分の人生ってこういう物語なんじゃないかっていうのを人って感覚的にちょっと持っているところがあってですね、
例えば両親が芸術家で、その子供として生まれたら自分も芸術家になるんじゃないかとか、それもそういう脚本を描いたりする人生脚本なんですけども、
チャーリーもリーナっていうお母さんがすごい偉大な人で、その子供として生まれてるんですけども、ただ現実は本当に捨てられた子供であって、
なんで本当に孤独に生きていくしかないという状況、それを子供時代に感じるんですけども、
なんかそこで言ったセリフが、なんかその後、俺はあんたが大切な仕事があるので出て行ったんだという物語をこしらえた偉大な科学者や兵士のようにな、
24:03
あんたが俺を置いていったのは偉大な芸術作品を仕上げる必要があったからだと、それが仕上がればあんたは俺を探しにやってきてくれるというですね、
なんか自分のその人生脚本を、なんかそのお母さんと接点が作れない状況なんですけど、でもお母さんには偉大な芸術作品を仕上げるっていうそういう仕事があるから、
だからそれが仕上がるまでは待とうというか、そういう物語を子供ながらに作ったっていう、こういうのができるっていうのがすごい、
チャーリーの子供時代の話。
この物語、結構このチャーリーのポジションがすごく重要で、結構割とこの作品の中では深く彫られる登場人物ではあるんですけど、
結構端的にこの状況というか、彼が背負ったものとかを伝えるのが短い中で上手くて、すごいですよね。
なんか不老不死の話を書こうと思った時に、なんかこういう設定でこう深みを出すことができるって結構すごいなって。
そうですよね、本当に。
思いましたね。
本当、チャーリーっていう設定作れたって本当にすごいと思います。
普通だったらね、配偶者とのジョンとの関係とかの方が、その辺あたりを使って上手く物語を組み立てるような感じもするけど、
チャーリーすごい良いんですね。
そうですね。
で、これ映画になってるって話をしたんですけども、もしかしたらですね、配信されるのがもう8月の2週目とかだと思うんで、
ちょっともう終わってるかもしれないんですけど、是非興味持った方は配信とかされると思うんです、そのうち。
是非見ていただけたらなと思います。
映像自体もすごい綺麗ですし、主役のですね、吉倉京子さん、結構演技上手かったですし、配偶者役が岡田政樹さんとか、
あとエマ役の寺島忍さんがめっちゃすごくて、さっき言ったチャーリーですね、小林薫さんがやってるんですけど、この辺りとか本当に結構すごい俳優陣が集まって、
で、演出とか映像の撮り方とかも結構綺麗なんで、浜辺で太陽を見るシーンとかいいっすよね、最後。
これちょっとネタバレになっちゃうかな、あれだけど。
まあでもすごく綺麗なシーンが多かったりするんで、是非見て、ちょっと小説と合わせて読んでいただけるとすごい良い作品だなと思ったので、是非お楽しみいただけたらなと思います。
小説だとボディーワークスフラスティネーションっていうですね、それで人の体を使って芸術作品を作るっていうのをやってるんですけども、
やっぱりこれは映画だと映像で見れるんで、すごい見どころの一つかなと思いますよね。
明らかにあの映画あそこに力入れてると思いますね。
そうですね。面白いのが、エマとか主人公のリナが、なんて言うんですかね、自分の体を本当に最大限動かして芸術作品っていうのを仕上げていくんですけども、
それ小説だとちょっとね、その映画なかなかイメージしづらいと思うんですけど、本当にね、映画でそういうふうに作品作ってたんだっていうのがわかるので、
また個人的にはフラスティネーション、芸術性を感じるのは、やっぱり人の体のポージングとかでそれがアート作品ってなってるんですけど、そこに芸術性感じるのは人次第な気はしますけどね。
27:10
遺体ですもんね。
そうそう。
ちょっと映画と小説を見ると、すごいいろんなことを感じると思います。
最後に紹介するのが、ヨイカリオという作品になります。
これはまだ妖怪がいた時代の話から始まるんですけど、妖怪退治を生業にしている親子があるとき、妖子をですね、狐の妖怪を退治することになって追いかけていくんですけども、
妖子には娘がいて、そこで妖怪退治師の息子のリアン、主人公なんですけども、リアンと娘、ヤンという娘が出会って、結果的にリアンはヤンをかばうというか見逃すんですね。
そこから二人は友達になっていくという、なんかそういうちょっと妖怪設定のファンタジーな話から始まるんですけど、
ただ時代は変わっていって、リアンとかその妖子の娘がちょっと大人になる一歩手前ぐらいですかね、10代半ば後半とかになってくると、
ちょっと時代が変わって、妖怪は影を薄めていって、蒸気と電気の時代になると蒸気機関車が走ったりですね、機械が動いていたり、そういう文明が発達していく中で人々の信仰というのも変わっていって、
もともとその妖怪退治っていうのにはすごい信仰の部分も現れていたんですけども、その妖怪退治の需要っていうのがだんだんなくなっていって、食べていけないことになります。
そこで、そういうやって必要とされなくなった後から妖怪退治師のお父さんは自殺をしてしまうんですけども、息子のリアンは職を求めて都会に行きます。
その都会で陽子の娘ですね、ヤンとまた再会するという流れになります。
その都会に行った後、リアンは蒸気機関車の最初は整備の仕事に就くんですけど、だんだん学んでいって機械に詳しくなって、
一方で陽子の娘、ヤンは狐に化ける、もともとの姿から狐に化けることができたんですけど、その能力を失っていて、なのでちょっと体を打って成強させるようなことをやっていました。
ただこれもある時、これはすごいお依頼さんの息子なんですけど、機械の体でないと性欲が出ないっていう、そういうちょっと天体規則の人に捕まってしまって、
ヤンは足を機械化されてしまうということになって、このまま行くと本当に好きほどに機械化されてしまうというのはかなりやばい状況なので、
逃げ出すためにその貴族を殺して逃げていくんですけども、それによって新聞を賑わせてしまうということになって、そこでリアンのところに行って囲まってほしいと思います。
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このあたりに急に変態気づかが出て、なんかやばい話にはなっていくんですけども、それも終盤のところでリアンがヨーコの娘の要望に応えて体を機械化していくんですけども、
それは狐の形をした機械ですね。もともとヨーコ、狐の妖怪だった時のに近い姿にしてあげて、そのヨーコの娘を、妖怪を探して連れてくると。
自分のように困っている妖怪がまだ世の中にいるだろう。それで最後、都会の中をバッと外に出ていくという、そういうのが終わるんですけども。
これもちょっとネタバレありで話になったけども、最初はファンタジーチックに始まったドミキア、最後はちょっとSF近未来的な世界観で終わるという、そういう作品ですね。
鬼滅の刃的な感じで始まったら、機械の話が出てくるみたいな感じですよね。
妖怪退治から始まるんですけども。
最後は機械で解決しちゃうっていう。
これもすごい名作ですね。
すごいですよね。
なんか解説とか読んでると、この短編集の中でヨイカリオが本当にすごい評価が高くて、翻訳された方もヨイカリオが一番好きだと書かれていて。
確かに面白いし、これも本当に短いけどすごいいい小説で。
このリアンもお父さんに、ヨウコには気をつけろって言われていたけれども、ヨウコと仲良くなってしまって、隠まっていて。
特にそれに対してヨウコの娘が、それを利用はしてるんだけど、悪意ある利用の仕方じゃなくて、ちゃんと関係を築いて、助け合おうみたいな形に持って行ってるのと。
あと、このリアンがお父さん死んじゃって大変なことになるけど、その時にこのヨウコの娘と話したことを思い出すんですよね。
なんか世界は変わりつつあると。古い魔法が消えていく。技術という新しい強力な魔法がやってきた。
私たちにできることはたった一つある。生き延びるために学ぶことっていうことをヨウコの娘に言われて、それをずっとリアンはもう自分の中にあって、とにかく学び続けて。
結果、それが蒸気機関とか機械に詳しくなるきっかけになり、それで能力がどんどん高くなっていって、出世していってみたいな。
結果、ヨウコの娘を機械化するほどの技術を持っていたみたいなことになっていくんですけど、この感じもすごくうまく作られてるなと思ったし。
そうですね。やっぱりこの魔法の妖怪のいた時代から機械化された時代に映る前半と後半のコントラストが本当にすごいなと思って。
全然違う2つの世界観が同じ小説の中に入ってるっていう、なんかこれはこの小説のすごい魅力というか、面白いところで。
あと、意外とライトに読めますよね。結構主人公のリアンも、登場人物のリアンとかヨウコの娘とかもポジティブというか、まあまあ軽い会話とかもしていて。
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一方で、なかなか切ない部分っていうのもあったりはするんですけども、読みやすくていろいろ考えさせられて本当にいいですね。
リアンとヨウコの娘が作中、何度か再会するんですけど、これやっぱ設定面白いのが、人間の男が一旦ヨウコに触れてしまったら、
どんだけ離れていても、そのヨウコには相手の男の声が聞こえてしまうという設定があって、これがすごい上手いこと使われているなと思います。
呪いなのか魔法なのかちょっとわかんないですけどね。
そういう状況になってしまうと。
まあね、リアンの声がヨウコの娘に聞こえるわけですもんね。
でもそうやって声が聞こえてるってことは、魔法の力というか、それはまだパーセントは失われていなかったんだなっていうのもわかりますし。
取り戻したって感じじゃないですか、ここは最後。機械になってその力を戻したっていう意味合いかなって私はちょっと思いました。
なるほどね。なんかもうちょくちょく再会できてるんで。
あーなるほど、そっか。
場所がわかってるわけだな。
他にもちょっと5編あるんですけど、気になってる作品があるのでその話だけちょっとサクリとさせてもらうと。
なんかどこか全く別な場所でトナカイの大群がっていう作品があるんですけど。
これもちょっと内容もそんな詳しくはなさないですけど。
シンギュラリティを扱った作品で、人間がやっぱある一点を超えて、まあ人間がもう人間じゃなくなってる世界ですね。
電子とか意識とかも含めて、それには電力が必要なんで、電気の消費エネルギーっていうのが大変なことになるので、
まあいろんなことが抑えられたりとかしてる世界。エネルギーの使い方が制限されてる世界。
もうそうしないと地球では生きていけないので、エネルギーが使いすぎなので人類が。
っていうことも描かれてて、で全然違う話になっちゃうんですけど、新書で斉藤幸平さんの人神星の資本論って本を読んだんですけど、
まあこれちょっといろいろあるんですけど、その中で人神星っていう時代なんですよ。
実質学的に見ると、今地球の表面を覆っているのは人工物ばっかりになってきていて、新しい地質に入っていると。
それを人神星って言うんですけど、あの人が新しく生まれるって書いて人神星って読むんですけど、
なんか読み方も一個あるみたいですけどね。この斉藤幸平さんは人神星と読んでます。
で、その中で描かれてるのが、あの今人間がエネルギーを使いすぎなので、このまま行くともう地球のエネルギーが枯渇するというか、
人類が終わると、気候変動とか今すごく起きてるのはそのせいだとか、いろいろあって。
で、なんかこの、えっとこのどこか別、全く別の場所でトナカイ大群がを読んだ時に、
この、まあちょっとほぼ同時期に読んだのかな?もあって、ちょっと思い出しちゃったんですけど、やっぱりあのなんかSF読んでると、
3体とかもそうだったんですけど、なんか技術とか人類のなんていうんですかね、発展が今ある問題を全部解決してくれるってちょっと思いがちだなと思ってて、
でも現実は全くそうじゃなくて、あの人間がその自然を100%コントロールできるわけもないし、災害は起きてるし、これからも多分増えていくだろうと。
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で、いずれ人間というものが終わってしまうんじゃないかなみたいなことも書かれてて、でその1個の形だなと思ったのが、
このどこか全く別の場所でトナカイの大群がっていう小説だったんで、まあちょっとそういう視点で見てみるとすごい面白い話だなと思いました。
ちょっと変わったSFでしたもんね。
この本にリンクして読むと本当に面白そうですよね。
これちょっとみえさんにはどっかで読んでもらいたいです。
ひとしんせん本郎。
電子書籍では買っていて、スマホの中には入ってるんですけど。
ちょっとベストセラーになってるもんね。
ちょっといろんな見方があるんで、この内容100%を鵜呑みにするのはあれかと思うんですけど、
でもちょっと今気候変動が起きていることとかちょっといろいろ考え巡らせることが多いんで、おすすめですね。1000円で買えるし。
そうですね。他の作品ではナミという作品もよくてですね、今回アークが不老不死をテーマにしていたのと同じく、
ナミも不老不死をテーマにしていて、次に収録されていても連続で読めるんですけど、
アークが地球が舞台の話だったら、ナミは宇宙が舞台の宇宙スケールの話でかなりぶっ飛んでるんで、両方とも読むと本当にさらに面白くなる。
それぞれの作品だと思いますので、このナミも良かったですね。
ナミいいですよね。私もすごい。スケールのデカさがもうなんかすごくて。
これも反転なんだって思うとすごいですよね。
本当すごいですよね。ナミはアークセットで読んでもらいたいですね。
読んでもらうと考えると思う。こうまでしていきたいかとかちょっと私は思っちゃいましたけどね。
ナミの時は。
そうですね。
ナミの中ではそれが古い時代の考え方みたいな扱い方をされて。
やっぱり何かに超越すると考え方が変わるんですよね。
じゃあ最後、いつも通りどんな人に読んでもらいたいかと感想を言って終わりにしたいと思います。
じゃあ私の方から。話したけどですね。
ケンリュウさんのこのSF作品集はですね。本当バラエティーが豊かで本当に飽きないなって思います。
これでも今日話して改めて感じたんですけど。本当にどの作品も短いんですけど。
長編小説にできるような深さがあって本当これなるほどなと思ったんですけど。
ケンリュウさん多分これ短編にするためにすごい練ってるというか仕掛けをいろいろ用意してるなってちょっと思いました。
短編でもこの深みを出すためにいろんな構成を考えてるんだろうなとちょっと改めて思いました。
なんでめちゃめちゃすごい人だなと思いましたね。
なんていうか優しくて涙が溢れてくるような作品もあれば残酷でいろんなことを深く考えさせられるような話もあってすごくいいです。
SFだけど本当人間っていうものを真正面から描いてるような気がして。
共感することもあればなんというか目を背けたくなるようなこともあるんじゃないかなと思います。
本当にお勧めな作品集でございます。
僕は本当にSF小説としてもすごいと思うんですけど。
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一つやはりすごいなと思うのは結構泣ける小説だと最初からわかっていて読んだとしても予想を超えて本当に泣かせてくる小説っていうのがちらほらあって。
本当にもう想像力のさらに上を行くようなものがもう書かれているのでそれはやっぱりすごいなと思います。
もちろんそれは泣かせるだけじゃなくて残酷な部分とか哲学的なところとかも全部そうかなと思うんですけども。
ケンリュウさんの想像力っていうのは本当にすごいなと思いました。
物の哀れはすごく好きな作品なんですけども神の動物園に収録されている作品だったら文字占い師という作品もすごく好きで。
これちょっと暗いところがある作品ではあるんですけども、これも非常に心に残った作品で短編集の中に人によって好き嫌いっていうのは必ず分かれると思うんですけども。
何かこれはでもすごく心に残ったっていうものがどれかはあるのがケンリュウさんの短編集じゃないかなと思っています。
あとはやっぱりケンリュウさん人間を描こうとしているのでそれを読んでほしいなと思っています。
人間理解について本当に深まっていくんじゃないかなと思いますのですごくオススメです。
本当に神の動物園を撮ってある形にしてあるのでいずれ神の動物園も紹介できたらなと思いますね。
じゃあ次回予告して終わります。
次回はですねディリア・オーウェンズさんのザリガリの鳴くところをご紹介したいと思っております。
これ名前も聞いたことある人多いし読んだことある人も多いんじゃないかなと思うんですけども。
2019年アメリカで一番売れた本とされていて、
日本でも2021年本屋大賞の翻訳小説部門で1位になったベストセラーでございます。
めちゃ話題作ですね。
こちら紹介したいと思っているのでお楽しみにしていただければと思います。
じゃあ番組の感想やリクエスト、またこのラジオを聞いて紹介された本を読みました、読み返しましたなどございましたら
ハッシュタグするときにニコつけて教えいただけると大変嬉しいです。
ツイッターやインスタの投稿などでもお待ちしております。
番組情報欄に今メッセージ本を載せておりますのでそちらからいただいても大丈夫です。
積極的に拡散共有していただけると大変助かります。
ではまた来週。
ありがとうございました。
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