口腔がんの基本知識
スピーカー 2
ここからは、いせたまボイスのコーナー。 地元の様々な方をゲストにお迎えしまして、お話を聞いていきます。
本日は、一般社団法人伊勢崎歯科医師会理事の森村さんにお越しいただきました。 よろしくお願いします。
はい、お願いします。 はい、よろしくお願いします。
本日は、11月17日に開催されます、「口腔がん公開講座」 そして「口腔がん検診」についてお話を伺いしたいと思います。
まず、こちら、公開講座の前になんですけども、 「口腔がん」について教えてもらえますでしょうか。
スピーカー 1
はい。まずは、がんの呼び方について、ちょっと一般論も踏まえてご説明をさせていただきます。
発生する部位によって、まず呼び方が決まります。 例えば、胃にできれば胃がんだし、肝臓にできれば肝臓がんだし、
口の中にできるがんは、口腔がんということになります。
で、また、口の中をもう少し細かく見ますと、 例えば、ベロだとか、歯茎だとか、ほっぺの粘膜だとか、
ということによって、舌がん、歯肉がん、あるいは頬粘膜がん、などという呼び方をします。
そして、ちょっと専門的になりますが、体の構成する組織には、それぞれ固有の特徴がありまして、
それによって組織系の分類というものが存在します。
例えば、口の中ですと、歯茎やほっぺの表面の皮膚にできるようながんは、
腺扁平上皮がんとなることが多いですし、また口の中には唾液腺がありますので、
唾液腺にできるようながんだと腺がんというようなことになることが多いです。
スピーカー 2
はい、わかりました。ありがとうございます。
「がん」にもいろいろ種類あるかと思うんですけども、やっぱり体の部位によってと、あとは組織系と。
おおまかに言うと、その2つに分けられているということですね。
スピーカー 1
はい、そうですね。
スピーカー 2
はい、わかりました。ありがとうございます。
公開講座と検診の概要
スピーカー 2
それでは続いてなんですけども、口腔がんの主な症状を教えてください。
スピーカー 1
はい、えっとですね、いわゆる口内炎のようなもの、見た目はそのような状態を呈することが多いです。
具体的に言いますと、白いもの、赤いもの、赤白混在したもの、そのようなものが、
潰瘍と言ってちょっと皮膚がめくれたような状態になることも多いですし、あるいは有形状と言ってちょっとポリープのように膨らんだものができるようなことも多いです。
ただ、見た目とすると一般の方のご理解では、口内炎というふうに呼ばれるようなものと似ているというか、見た目上はほぼ変わらないというふうにご理解いただくといいと思います。
スピーカー 2
はい、わかりました。結構あれですか、見分けはつきにくいっていうことですか?
スピーカー 1
はい、見分けは基本的には見た目だけではつかないです。
がんの診療に精通している専門医でなければ、なかなか見た目上判断をするというのは難しいですし、
また専門医であっても、見た目だけで確定診断をすることはできませんので、病理組織検査と言って、その部分の組織をとって検査をしたりしないと確定診断がつかないくらい、なかなか見た目でそれが悪性なのかどうかというのを判断するのは難しいです。
スピーカー 2
なるほど、結構本当にもう例えば口内炎が起きた場合は、それが口内炎なのか口腔がんなのかが本当にもうわかりづらいということですね。
スピーカー 1
そうですね。
スピーカー 2
はい、わかりました。ありがとうございます。ではちょっと本筋の方に戻りまして、今回の「口腔がん公開講座・口腔がん検診」の概要についてなんですけども、こちら教えてもらえますでしょうか。
スピーカー 1
はい、11月17日日曜日、場所は伊勢崎市民プラザにおいて行います。
時間はですね、公開講座が13時から14時、その後、口腔がん検診を14時からおおむね16時ぐらいで終了を目標にして行います。
この口腔がん検診のそもそもの成り立ちについて少しご説明をさせていただきます。
群馬県内で口腔がん検診という事業を行っている歯科医師会、いくつか増えてきたんですが、伊勢崎歯科医師会がおそらく最初に立ち上げた事業だろうと思います。
ただ単に群馬大学の先生をお呼びして、その日にお越しいただいた方を検診するということだけがこの事業の目的ではありません。
実はですね、その口腔がん検診を行うにあたって携わる伊勢崎歯科医師会の先生たちは、皆さん群馬大学でこの検診のための研修を受けていただいています。
そして、ただ単にこの場で検診をするということだけではなくて、伊勢崎歯科医師会の会員の先生方の口腔がんの診療に対する支出の向上を図って、
伊勢崎市民の方がどこの歯科医院にかかっても、安心してこの口腔がんの相談をできたり、診療を受けたり、あるいは必要な場合には提携している群馬大学にご紹介ができたりと、
そういう体制を築くということがこの事業の大きな柱の一つであります。
スピーカー 2
はい、わかりました。
こちら公開講座と検診は別々の会場で行われるでしょうか。
スピーカー 1
同じ施設内なんですが、公開講座は小ホール、その後、口腔がん検診は2階の会議室の方に特設のブースを作って行う予定です。
スピーカー 2
はい、わかりました。ありがとうございます。
では続いてなんですけども、どのような内容なんでしょうか。
スピーカー 1
公開講座については、群馬大学の口腔外科、横尾教授をお招きしまして、口腔がんについての一般論、先ほどご質問があった、見た目はどういう病気なんですかとか、進行するとどういうふうになっちゃうんですかとか、治療法はどういう治療法があるんですかとか、
そういうことを写真や図説などもたくさんご提供いただいて、一般の方、口腔がんというものにあまり馴染みがない方に届くような非常に内容的にも充実した話になってますので、
ぜひ口腔がん、公開講座だけでもお聞きいただけると大変ためになると思います。
スピーカー 2
はい、ありがとうございます。群馬大学の教授をお招きしてくれたですね。はい、わかりました。
こちらの注意点などがありましたらお願いします。
スピーカー 1
はい、公開講座については、どなたでもご参加いただけます。事前の申し込みも必要ありませんので、当日この時間にお越しいただければ、どなたでもご参加いただけます。
口腔がん検診に関しましては、事前の予約制になっております。
定員55名のところ、今のところ申し込み者が43名となっております。
まだ若干の余裕がありますので、ご希望の方いらっしゃいましたら、お早めに伊勢崎歯科医師会にお問い合わせいただけると、まだお申し込みがいただけます。
スピーカー 2
はい、わかりました。ぜひですね、ちょっと検診を受けたい方はですね、ホームページの方を確認していただけたらと思います。
市民へのメッセージ
スピーカー 2
さあ、それでは最後になるんですけども、ラジオをお聴きの皆様に一言お願いいたします。
スピーカー 1
はい、当日お越しいただいた方には、口腔がんについて正しく恐れるですね。
コロナの時に流行った言葉ですけど、口腔がんって決して頻度の高い病気ではないんですけど、やっぱり口、顔にできる病気なので、進行してから治療が遅れてしまうと、
結構ひどい状態というかですね、そういうことを経験しなければならなくなってしまいますので、
なるべくそういうことにならないようにするということと、そうなってしまうと大変だということを市民の皆さんにどうぞお知りいただいて、
口腔がんについて正しく恐れて、そしてそうならないように、歯科医院に適切な時期にご相談いただけるようにしていただけるといいかなと思っております。
スピーカー 2
はい、わかりました。ありがとうございます。ぜひ興味のある方、この「口腔がん公開講座・口腔がん検診」に来ていただけたらと思います。
さあ、本日は11月17日に開催されます「口腔がん公開講座・口腔がん検診」について、一般社団法人伊勢崎歯科医師会理事の森村さんにお話を伺いました。ありがとうございました。
スピーカー 1
はい、ありがとうございました。