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ここからは、いせたまボイスのコーナー。地元の様々な方をゲストにお迎えして、お話を聞いていきます。
本日は、三味線を楽しむ会の中村泉さんにお越しいただいています。よろしくお願いします。
中村泉さん、よろしくお願いします。
今日は、玉村町で活動されています、三味線を楽しむ会の皆さんの活動についてお伺いしていきます。
まず、三味線を楽しむ会、どのような団体さんなのか、概要を教えていただけますか?
私の会は、昨年5月に強戦会という名前で立ち上げましたが、分かりやすい会にしようと思いまして、今年から三味線を楽しむ会に改名しました。
まだやっと1年ですね。単に三味線を知っていただきたい。こんな曲やってます?こんなのできます?なんていうことを
少しずつですが、やってみたい方を増やしていきたいという気持ちで、もっとイベントができればいいなと思って活動しています。
現在どのくらいの人数で活動されているんですか?
正直言ってですね、ご高齢の方が三味線をやっていますので、実際に活動するのは私だけですね。
現在メンバー募集中ということなんですね。ありがとうございます。
普段の活動は具体的にどのようなことをされているんですか?
三味線の指導ですね。あとはイベントを中心に考えていますので、自分の練習を主にやっていますし、
最近では多摩村町小泉のしげた住宅において、三味線の世界と題して知識とか演奏体験会などのイベントを開催したり、そういうイベントの企画などを考えています。
今日はせっかくなので、三味線のことについてお話をお聞きしたいと思います。
まず三味線はどのような素材で作られているのでしょうか?
三味線自体は木製品ですので、素材としては花輪、シタン、コウキという木が主な素材ですね。
鉢で弾くんですけれども、そこの太鼓の部分は動物の顔を張ってあるというようなものです。
なるほど。実際に演奏するときはどのようにするんでしょうか?
そうですね。弦楽器ですので、ギターやウクレレなんかみたいに抱えまして、そして鉢を持って弾くという形ですね。
なるほど。では続いて楽譜。楽譜はどのようなものを使いますか?
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楽譜は5線譜もありますけれども、私の場合は文化譜といって数字譜になりますね。数字は0から18まで使います。
それが押さえるポジション、勘どころといいますけれども、そこの糸の、例えば0だったら何も押さえない。1だったら一番上を押さえるとかポジションが決まっていますので、数字譜ですのですごく簡単ですね。
なるほど。その番号、数字を見て実際に弾いていく。音の長さとかはどういうふうに表現するんですか?
そうですね。大体、民謡でしたら4分の2拍子ですので、大体こういう1、2みたいな、そういうリズムと、あとは先生の歌とか、線が、数字の下に線が弾いてあります。漢字の1とか2みたいな感じで。
そうすると数が多いほど早く弾くっていう。何もなかったら1拍ですね。そういう感じで譜面の読み方を覚えてから弾くという形ですね。
なるほどね。ありがとうございます。そして、三味線というと流派があると聞いたんですけれども、町内や県内でもいくつか存在するんですか?
はい。流派はですね、たぶん数え切れないほどあるんじゃないかと思います。私は民謡ですけど、民謡やってても全国的に有名な流派があって、ただ全国的じゃない。地方に行けば地方にそれなりの家元の方がいて、いろいろやってますので、数はちょっと把握できないし、たくさんあるんですけど。
たくさんあると思います。
そうなんですね。中村さん、ご自身はいつ頃から三味線に携わってるんですか?
はい。私はですね、母の勧めで小学生の頃から始めて、10代で名取になってからは、もう二十歳を過ぎてからもうすでに民謡教室の伴奏をしたり、あるいは三味線の教えてほしいっていう方に教えていたりという活動をしてきました。
三味線を始めようと思ったきっかけって何だったんですか?
それはですね、私の場合は、母が小さい時からお前は三味線をやるんだって暗示にかけるような感じで、ずっと言われ続けてきまして。
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うちで流れてる曲が、生二太郎のLPがずいぶん流れておりまして、すべて覚えてしまったくらい、そういう母が好きだったことが影響してて、逆らうことはなかったんですけれども。
でもだんだん大きくなるにつれ、三味線やってるって友達にはいなくて、名取になってからですね、やってますって言われたの。
なるほどね。でもやっぱり心の中では三味線のことが好きだからここまで続けられたっていうのはありますよね。
そうですね。長く続けてこられたのは基本的に好きだったのかもしれないですね。
あと今日着ていらっしゃるお着物がとても素敵だなと思ったんですけれども。
ありがとうございます。
お着物は好きなんですか?
着物はやはり小さい頃から三味線習ってますので、年中発表会とか、その度に違う着物を着て、私は子供でしたので、特に皆さんと同じ着物は着ないで、自由な着物が着られましたのでね。
その点は楽しかったですよね。そのせいもあるし、母の影響が大きいですね。
着物が好きで好きで好きで。和裁もやってましたので、すべて家で仕立ててもらいましたから。
なるほどね。着物っていろいろ小物でオシャレをするなんて聞いたこともあるんですけれど、いろんな種類があるんですか?
そうですね。でも着物は、例えば着物1枚に帯3本とか、その逆もありますよね。着物1枚に帯3本あれば、違う風にコーディネートができますので、何もいっぱい買わなくても、
おばあちゃんのものをもらったり、お母さんのものをもらったりとかしても、随分着られる工夫はできますので、若い人にぜひ着物を着ていただきたいなと思いまして、普段から着ています。
お着物の団体さんには所属されて?
所属はしていないんですよね。私自身が仕事をしながら資格は取りましたけれども、年を取ったらぼちぼちキツケ教室をやろうかなということで、今年の1月からキツケ教室のリノヒナという名前で、キツケ教室を開校しています。
若い方、20代の方に来ていただいて、全然何も知らないという、何一つ持っていません。何も知りませんという方が来ていらっしゃいますけれども、着物って素敵だなと思ってくれて、一生懸命キツケを練習しておりますので、そういう方が一人でも増えていただけたらと思います。
ありがとうございます。輪に触れるいいチャンスですね。そしてゴールデンウィークにイベントがあると聞きました。どのようなイベントが開催されますか?
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はい。こちらはシャミセンの体験会になります。シャミセンにチャレンジというふうに言いまして、5月5日の子供の日ですね。場所は多摩村町役場の前のフルハートホールです。時間は1時から4時40分ですね。
小学校の高学年生からですね、シャミセンはちょっと重たいのでね、あまり小さいお子さんですとちょっと抱えて持つのが大変ですから、小学校の高学年以上の方で、親子での参加も還元します。
こちらは予約制で先着10名様になります。参加費がテキスト代がありますので、500円頂戴しております。もう受付が始まっておりますが、応募の方はですね、多摩村町住民活動サポートセンターパルのホームページなどを見て申し込みください。
はい、わかりました。こちらも楽しみですね。ここまでたくさんのお話を伺ってまいりました。最後になりますが、ラジオの前の皆さんにメッセージをお願いします。
はい、シャミセン式が高くて難しいなぁなんて思っていらっしゃると思うんですけれども、ピアノやギターを習うのと同じ感覚で、まずは見学していただいて、何か弾けるようになったら着物も着付けもやって、かっこよく決めて、日本の楽器を皆さんで演奏してみませんかということです。
本日はシャミセンを楽しみ会の中村泉さんにお話を伺いました。どうもありがとうございました。
はい、ありがとうございました。