第1回の応募で選ばれた6名のファイナリストが展示を行うファイナリストのBUG展というのを1月24日から開催するんですけど、それと同日の1月24日に第2回の募集も開始するという形です。
それが応募いつまで受け付けてるんでしたっけ?
2月21日の17時締め切りです。
それまでにこのアワードに応募したい方は、期限を守って何を出せばいいんですか?
これがですね、結構オンラインから応募をまずいただくんですけど、そこにファイナリスト展でどういう展示をしたいかっていう展示プラン、そこの作品の情報と、あとは動画がある方は動画を提出いただいたり、過去の作品がある方は過去の作品情報みたいなのをPDFにまとめて応募いただくことになります。
それなんかあれのフォーマットがあって、そこから応募すればいいんですかね?
そうなんです。基本的にA4縦で自由に広いので作っていただければ大丈夫なんです。
なるほど。制作活動歴が1年以上10年以下ということで、これだから年齢は関係なく。
そうなんです。
作品のジャンルも何でもいいわけですか?
はい。
なるほど。ってことはもう写真でも絵画でも映像でも何でもいいと。
はい。
へー。これでもなんかその10年以下っていうのはどこで判断すればいいんですかね?
これが結構そのご質問私たちもいただくことがあるんですけど、
もう自分で制作活動年数の1年目っていうのは定義いただいて大丈夫で、
なので必ずしもその初めて何かを制作し始めた時とか、学校に入った時っていうのを1年目にしなくても大丈夫で、
私はもうこの作品が作り上げられた時が1年目だっていうのを定義していただいてもいいですし。
あ、じゃあそこは結構なんかこう柔軟性があるというか、なんか最初に古典やったのが何年だからそこがとかってことは全然いいんだ。
大丈夫です。
え、なんかそんな緩んでいいんですか?
でも一応そのなぜここを1年目と数えたかっていう理由も書いていただきます。
なるほどね。ただまあ年齢は関係ないから、じゃああれですか、先ほどなんか415名の応募が第1回もあったって言ったんですけど、
なんか最高年齢いくつぐらいの方がいたんですかね?
あ、でも実際ご年齢伺ってないんですよ。
あ、そうなんだ。過去何々が、そもそもないと。
そうなんです。なんか性別とか年齢とかそういった情報はもうなくていいんじゃないかなって変なバイアスにもなっちゃうから。
そういう意味ではフェアでいいですね。
なるほど。でも結果的に第1回目で選ばれた6名の方でしたっけ、ファイナリストに今残っている方。
その方たちはだいたい年齢層的にはいくつぐらいの方が多かったんですかね?
それは見た目でしか判断できないと思うんですけど。
だいたいでも経歴で言うと皆さん大学の学部とか院を卒業して数年とかの方が多いですかね。
なるほどね。やっぱり美大生の方が多かった。
そうですね。
あれでしたっけ、最初にでもすごいですよね。415名ってすごい数だと思うんですけど、どうやってこんなに集められることができたんですか。
ありがとうございます。なんかいろいろそのアワードが始まる前にプレ企画みたいな審査員のトークイベントを企画していたり、
あとはSNSの告知とか、今回のアワードって東京の人だけじゃなくて、いろんな都道府県から応募いただきたいなと思っているので、
地方の学校に電話掛けさせてもらったりとか、いろいろやってます。
それ大変ですね。
もう何個くらい掛けたんですか、すごい数なんじゃないですか。
でももう大学一覧リストみたいなので、そんなに選別せずバーっと電話が分かるところに掛けさせてもらいました。
そこにこれぜひ告知協力してくださいみたいな感じで。
そうなんです。
すごいですね。でもその努力の結果ってこれだけ何百名の人が出してきて、これでもどう選別するんですかね。気になるとこですね。
そうですよね。先ほど申し上げたように審査自体は一時審査が書類であって、二次審査が対面であってみたいなところがあるんですけど、
それぞれ審査員が5名いらっしゃって、全部まず応募いただいた書類は読み込んで、
自分が次の二次に推薦したい方に各自が丸をつけて評価していく。
ということは一時審査ってこの先ほど言った415名分っていうのは審査員全員見るんですか。
そうです。基本的にどうしても応募要件を満たしていないとか、白紙のPDFばっかりだとかは、ちょっとはじかせてもらうこともあるんですけど、
もう全部内容が入ってたら全部見てくれてます。
それでも大変ですよね。
大変だと思います。
どういうふうにみんな見てるんですかね。400名分のPDFをわーって見て、直感的に選ぶんですかね。
皆さんどういうところ、審査員からのコメントとしてこんなのがあったっていうのはあります?
やっぱり今、過半数が学芸の方なんですけど、作品を見るということに慣れていらっしゃる職業かなと思っていて、
もうだいぶ読み込んでいただいてますね、時間をかけて。
3週間ぐらい書類を見ていただく期間を設けていて、そこでも自由に自分の時間で見ていただいてるんですけど。
すごいですね。じゃあやっぱりその中から選ばれた6名ってことで、これは結構有望なアーティストってことになりますよね。
その6名のアーティストに関しては現在、展示を見れることができるってことですよね。
そうですね。2月の18日までアワードのファイナリスト展がやっておりますので。
じゃあこれでどんな方が選ばれたのかって、アーティストを目指している方はぜひ見ていただいて、
どういった作品が評価されたのかっていうことを参照になるかなっていうふうにも思うんですけど、
でもこれはファイナリスト6名だからまだグランプリではないということで。
そうですね。ちょうどその、今日グランプリが決まっていると思います。
そうなんですね。はいわかりました。じゃあなんかね、どんな人が選ばれるのかっていうのも非常に楽しみですけど、グランプリになるとどういったことが起きるんでしたっけ。
グランプリになると約1年後にバグで個展を開催いただけるっていう権利がまずあるのと、
その時に制作費として300万円をこちらが支給するのと、ベッドアーティストフィーも支給するということになります。
いいですね。せっかくだからでも美術館とかでも展示とかっていうふうには繋がれないんですかね。
確かに。個展はどのくらいやるんですか。1ヶ月くらい。
でもそれだったら結構長い方ですよね。割と数週間でギャラリーとかで終わっちゃうことが多いので、
アワードとかせっかくもらってもそれだけだとなかなかニーチに繋がらないかなって思ったんですけど、
ということはじゃあグランプリの方が今度は個展をするということになるわけですね。
そうです。
この審査員の方っていうのはどういう方なんですかね。
そうですよね。私たちの方で5名選ばせていただいているんですけど、
大きく3点選定させてもらった方針みたいなのがあって、まずはこのアワードに込めた思い、
バグとかの意味に込めている思い、新しい才能を発掘するみたいなところに共感して、
一緒に新しいアワードではあるので第1回目で、
作り上げていただける気概のある方という方にお願いをしているのと、
次がアーティストと結構近しい目線でアドバイスしていただける方なので、
そんなに活動年数みたいなのが数十年とかある方ではなく、
審査員の方も結構年齢が同じくらいかなと。
なるほど。
年齢とか活動している方ですね。
最後が審査員5名のバランスみたいなのもすごく考えていて、
ジェンダーとか専門分野とか、あとは活動地域も東京に一極集中したくないというところがあるので、
バラしてバランスを見て最後決定させていただいたというところです。
なるほど。
美術館の方が3名くらいいらっしゃいましたけどね。
東京都国立近代美術館の研究員の方と、
アーティスト美術館の宇住さんと、あとは戸原市現地美術館の中川知恵子さん。
すごく素晴らしい展示をやっていらっしゃる美術館なので、
こういった方たちに知ってもらえるってこと自体もすごく大きな機会になると思うし、
今後のキャリアの上でもすごく大事ですよね。
じゃあ聞いている方は是非、
何日まででしたっけ?
2月21日の5時までに応募していただければ、
来年ファイナリスト展に展示されるかもしれない。
そしてその上でグランプリに選ばれるかもしれないということで、
いいですね。全く年齢制限を設けずに。
これでも選ぶ上でなんかそういうジェンダーパランスとかっていうのは、
なんか禁止されたりとかしたんですかね、審査員の方たちは。
でもやっぱりジェンダーを伺ってないので分からなくて。
そっか、それも分からない。
そうなんですよ。
それ全く聞かないです。いいですね。
そうなんです。で審査員は一時審査の時って名前とかも全部伏せてるんです。
どうして?
名前でバレちゃうのが、ジェンダーでバレちゃうのが。
それもちょっとずついろんなバイアスで、
まあこの人ここでやってきたよねとかも分かっちゃったりもするので。
そうか、わりと知られてる方が入ってたりとかするとね。
できる限り純粋な作品とプランだけでみたいな。
じゃあ後で選んだら、実はこの人知ってる作家だったってこともあり得るってことですね。
あると思います。
なるほどね。
二次審査で顔を合わせるから、その時には分かるかもしれない。
そういう時は分かるけどね。
いやでもそういうフェアなところはいいですね、とっても。
ありがとうございます。
なんかあの、私前回もちょっとお話したんですけども、
バグさんがね、ノートっていうメディアの中でいろんなもの、過去にやったイベントなんかも掲載されてるんですけれども、
その中でね、なんか実際にこう、アーティストの方のトークイベントの記録も残ってて、
それが私結構見てたら面白いなと思って、
なんかこうやっぱり落選した人たちがどうやってメンタル地面で立ち直るかって、
やっぱりこう、何を言っても褒めてくれる友人がそばにいて、何とか立ち直ってるとか、
あとまあその、何ですかね、100歳年前みたいなすごいなんか先輩で取りまくっている人からなんかアドバイスをいただいてるとか、
なんかやっぱりこうね、書類審査を通るコツってのがあるわけですかね。
ね、それあのイベントの時も結構話題に上ったんですけど、
はいはい。
必勝法ってありますかみたいな。
人によってやっぱり自分の中の型があるっていう人もいれば、
もうなくて悩み続けて私が知りたいですって人もいらっしゃったので、
いろいろかなと思うんですけど、一応トークで一つ出てたのは、コロコロコミックからヒントを得て、
もうあのレイアウトでぎっしり狭い中に情報を詰め込むみたいな戦略でやってる方もいらっしゃるらしいです。
その方それで通ってるんですかね。
通ってる時もあると。
情報が凝縮しすぎて読みづらいってないのかしら。
それもあると思います。
結構、候補の色がね、選べる。
なるほどなるほど。
でもなんだっけ、なんかちょっと面白いなと思う。
クリアファイルに入れた方がいいとかっていうアドバイスをしてる方がいて、
なんか最初に目にする、審査員が目にする最初の一点がものすごいインパクトがなきゃいけないから、
それはなんかやっぱクリアにした方がいいんだよとかなんか言ってて、
このバグさんの場合はPDFで設定しなきゃいけないから、その技も効かないなみたいな感じで思ったんですけどね。
なるほど。
わかりました。
じゃあなんかちょっとね、楽しみにしてます。
ということで、このバガーワードをお二人現在携わってることなんですけど、
そもそもちょっとお二人がどういった経緯で現在の立場にいるのかってこともちょっと興味あるんですけれども、
野瀬さんはもともとリクルートに新卒で入社されて、だから前は全然アートに関わってなかったんですよね。
そうなんです。大学も一般大学で、新卒で2015年に入社して、最初IT業界担当の法人営業みたいなのをやってて、
その後、新規サービスの開発みたいなところに携わって、今の部署には社内移動制度みたいな、自分の希望で面接を受けて好きな部署に移動できるっていう制度があって。
いいですね。
そうなんです。それを使用して、ここに来たという流れです。
なんでこっちに来たいって言ったんですか。
そうですよね。リクルートはそもそもすごい好きで、社会力に働いてたんですけど、入社してからずっと。
でも、そうやって目の前の仕事に入れ込むほど視野がめっちゃ狭くなっている自分を感じていて、
仕事上の関係者とか数字以外のことを考えられないみたいな日々を過ごしていたんですよね。
でも、私、もともと母親が美術館とか好きでよく行く習慣はあって。
そうなんですか。
でも、仕事終わりとかギリギリ遅くまでやっている美術館に駆け込んでいて、
アート作品を見ると、やっぱり自分が日々考えていることと全く違う考え方に触れられて、
自分が生きる意味とは、人生とは、みたいなすごいアート作品を見ながら考え始めて、
もうちょっとやっぱり、こうやって人の価値観を揺さぶりをかけられるみたいなところが素晴らしいなと思ったし、
自分もそっちに携わっていきたいなと思うようになったというところです。
だから、その時にはギャラリーもやられてたってことですね。リクルートさんの方で。
そうなんです。
なるほど。でも、よく通りましたね。
いや、本当に熱意。
熱意。
熱意です。
どうですか。幸せになりましたか。
楽しいです。今も。楽しいだけではないんですけども、もちろん大変なこともあるんですけど、
やっぱり社会というものを広くこれまでより見られるようになったし、
やっぱりアーティストの方がいろんなテーマを取り扱っていらっしゃるので、
それに触れるたびに自分もいろんな社会の側面について考えさせられるし、
それをまた他の人に伝えていくみたいな仕事なので、
私もちょっとなんかそれ聞いて、こういうキャリアパスあるんだとかって思って、
やっぱり私、結構アート業界で働いている方たちが多いのが、やっぱり生活していくために一般企業に勤めて、
で、例えば短期間の芸術祭とかのお手伝いとかでマネージメント関わったりとかするんだけど、
結局なんか短期雇用だから、それもなんか不安定だし、
で、一方でその一般企業の仕事とかもちょっと半端なかかり方なんで、
そうするとそっちのキャリアも伸びなくて、なんかもったいないなって思ってたので、
こういうリクルートさんみたいなところで、こういうアートの事業に携わって、
こういうキャリアの形成の仕方もあるんだなとかって思って、すごい面白い動きだなっていうふうに思ってました。
でもあれですよね、アートのお勉強はされてたんですかね。
そうですね、部署に移動してからあまりにも何も知らないなと思ったので、
もうちょっと、そうですね、普通にそういう美術大学を出た人自身のことももっと知りたいと思ったし、
そこで学べることも知りたいというところで、
武蔵野美術大学の大学院に入学した、社会人のまま入学したっていう。
すごいですね。
じゃあそこで何か学んで、それをバックグラウンドにということで。
そうですね。
片野さんは元々バックグラウンドとして、やっぱりアートとしては学んでたってことでよかったですかね。
そうですね、私は北海道の出身なんですけれども、北海道の教育大学の芸術のコースに通っていて、
そこで音楽と美術の専攻があるところにいて、私自身は音楽が好きで音楽の方の専攻にいたんですけれども、
その講義の中で芸術、美術の関わるような講義も受けたりとかして、
どちらも幅広く携わっていたというところがあって、
就職先としても札幌で就職したんですけれども、
2018年にオープンした市民交流プラザっていうアートセンターと劇場が一体となった複合施設の開設準備に携わっていまして、
そこで私はアートセンター事業の方の準備に携わったんですけれども、
そこの事業の中で札幌市の周辺以外の地方の活性化のために、
アートとか音楽を使って何かこうできないかみたいなところを自分たちで考えて、
地方でアートに携わる方向けの勉強会とか発表の場を作ったりとか、
各地に足を運んで地域と連携したイベントを実施したりしていたんですけれども、
その後分け合って上京しまして、最初リクルートの地方創生の取り組む部署に入社したんです。
そうなんですね。
前職で地域と連携したイベントとかやってる中で、
地域の活性化とか地域の課題みたいなところを結構モノトリにして、
地方を元気にするようなことができたらなと思って、地方創生のプロジェクトっていうところに入社したんですけれども、
その後リクルートでグラフィックデザインとか写真を取り扱っている2つのギャラリー、
クリエーションギャラリー事業とガーディアン・ガーデンがあるっていうことをその時に知って、
たまたま地方創生の部署の責任者がギャラリーをやってるところの部署の責任者と同じ。
両方やってたんですね、その方同活。
同活していて、アート好きなんですって話をしたら、
じゃあこっちもやってみるみたいな声掛けをいただいて移動したっていう。
そうなんですね。
地方創生ってこういうプロジェクトリクルートさんやってるって知らなかったんですけど、そういうこともやられてるんですね。
こちらもその事業の社会貢献活動、CSR活動の一環で地方創生のプロジェクトをやっていて、
これはもうアート関係なくて、私がいた時には農家さんと共同のプロジェクトで、
有田市のみかんを販売したりですとか、中野県でシャインマスカットを販売するという経路を拡大した、販路を拡大するプロジェクトっていう感じだったんですけれども。
なんかすごいですね、こんなにCSR活動を大規模にやってるんですね。