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2025-10-13 04:20

【1228】2025/10/13 ごみ拾いは夢を拾う行為

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2025/10/13

サマリー

このエピソードでは、防災の成功事例とともに、ゴミ拾いを通じて得られる夢の重要性が語られています。また、ゴミ拾いが他人の痛みや自分の希望を拾い上げる行為であると解説されています。

防災の成功事例
おはようございます。花火鑑賞士、気象予報士の鶴岡慶子です。
この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。
昨日は、令和7年度秋田県防災市スキルアップ研修会に参加しました。
秋田県内の防災市を対象に行われたもので、日頃活動していないに関わらず、スキルアップの機会として秋田県が主催したものです。
午前中は、総務省、消防庁、防災アドバイザーなどを歴任した方の講演、
午後は語り目の方のお話、さらには最後は防災ワークショップを行うというような、一日一杯たっぷりのプログラムでした。
午前中のお話、東日本大震災の経験をお話ししてくださったんですが、
とかくこういった経験談というのは、どれほど大変な災害だったかというようなこと、
どんなことに苦労したのかというような話が多いので、やはりテンションが上がる話ではないわけですよね。
でも今回の講演は、自然災害は起こってしまうものという前提に立って、
震災の5年も前から準備していたことの紹介だったんです。
これがかなり詳細にシミュレーションを重ねてきたっていうようなところで、
2011年3月11日に見事それが細部にわたって生きてるんですよね。
みんながそれぞれにそれぞれの役割をきちんと果たした上で、準備をしていたものが一つ一つ全部生きてるんですね。
こういう成功事例のお話だったんです。
経験談を聞くときに成功事例ってこれまであまり聞いたことがなかったように思います。
防災って災いを防ぐと書きますよね。
自然災害は起こってしまうものなので、それそのものを私たち人間は防ぐことはできないわけです。
でも災いをできるだけ少なくするっていうことが私たちが言っているその防災ということなんですね。
なので平時から備えるその備えのあり方についてとっても参考になりました。
これはどの地域も真似したらいいなって思いました。
こういうことについては防災ショート動画の中でも少しずつ入れていきたいなって思いました。
ゴミ拾いの意味
さらに午後の語り部の方のお話ではとても心に残る言葉を聞きました。
これが今日のタイトルにもなっていることなんですが、
ゴミ拾いは夢を拾う行為という言葉です。
この語り部の方も東日本大震災、石の巻で被災した方で、
家はすべて津波で流されたという経験をした方です。
その方がのと半島地震の後とかにボランティアでゴミ拾いをしていた時、
ふと感じたこと、これがゴミって誰かが捨てた夢なんだなっていうことなんです。
だからゴミ拾いは夢を拾う行為なんですっていうことなんですね。
どういうことかっていうと、災害で壊れたものとか流されたものの中には、
その人たちの暮らしがあって思い出があって夢があったはずだと。
だからそれを拾うという行為はただの清掃ではなくて、
失われたものを痛みながらもう一度その希望を拾い上げることなんだっていう、
そういうお話だったんです。
誰かが捨てた夢を拾うという、それは他人の痛みを拾うことでもあるし、
自分の中の希望を拾い直すことでもあるのかなっていうふうにも思いました。
そう考えると、街の中でゴミを一つ拾うだけでも、
ちょっと世界が優しくなるような気がしませんか。
そんな自分でありたいなというふうにも思いました。
この配信はアップルポッドキャストを他各種プラットフォームでお届けしています。
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併せてご覧ください。
それではまた明日。
04:20

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