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2025-09-04 06:44

【1189】2025/09/04 子どもの声に包まれた防災教室

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2025/09/04

サマリー

このエピソードでは、鶴岡慶子さんが2歳以下の子どもたちとその保護者を対象とした防災教室の体験を紹介しています。特に、避難の意味や備えの重要性についての理解を深めることや、子どもたちの反応、保育士との協力の重要性が強調されています。

防災教室の体験
おはようございます。花火鑑賞士、気象予報士の鶴岡慶子です。
この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。
昨日の配信ですでに、防災教室の講師をしますよってお話をしましたが、そこで感じたことを今日お話ししたいと思います。
今回の参加者は、2歳以下の子どもたちとその保護者の皆さんだったんです。
2歳以下ですからね。会場では子どもたちがハヤハヤしたりとか、おたけびをあげてみたりとか、泣いたりですね。
私が作っていったプレゼンテーションの資料は、プロジェクターを通じてスクリーンに映し出しているんですが、そのスクリーンって床から伸びているタイプなんですよね。
歩き回っているある男の子が、その歩き回っているうちにスクリーンに対当たりして、スクリーンが斜めったりしてね。
あれ斜めになっちゃったねなんて言いながら、割と自由な感じで私は進めていきました。
最初はお母さんたちも、ダメだよそっち行っちゃうとかいろいろ言ってたんですけど、私はなんていうか、そういうのも含めて今日の講座なんだなっていうふうに思っていて、全て受け止めましょうっていう、
そういう姿勢で臨んでいたので、だんだんお母さんたちもお父さんもいたんですけど、みんな集中してくれたなっていうふうに思います。
防災の勉強会で私が必ずこの話はしたいなって思うこと、2つあって、1つは避難するっていうことの言葉の意味をちゃんとわかった方がいいっていうことが1つ。
もう1つは備えってどういうことなのかということをお話ししたい。この2つお話ししたいんですね。今回もちゃんとお伝えをしました。
避難するって、難を避けると書きますよね。
なので、例えば避難指示が出ましたって言った時に、避難指示?じゃあ避難所に行かなきゃっていう、なんかそんなマインドになると思うんですけど、そうじゃないんですよ。
難を避けられればいいんです。命を守る行動ができればそれでいいんですね。
そうだとするならば、必ずしも避難するっていうのは避難所に行くこととイコールにはならないっていうこと、このことを1つまず抑えるっていうことなんですね。
もう1つの備えっていうことについては、2つあって、2種類あって、その1つは備蓄品、もう1つは非常持ち出し品なんですね。
非常持ち出し品は非常持ち出し袋に入れてある必要があります。
それは自分が持って歩けるっていうことが条件になってくるものなので、何を持って何を捨てるかっていう、何を持たないかっていうこと、それを1つ考えなきゃいけないっていうことですね。
一方の備蓄品というのは、お家の中に在庫をたくさん持つっていうことなので、今の生活の延長線にあるものなんです。
なので何も難しく考える必要がなくて、ちょっと多めに買っておきましょうというような、そんなことでいいんですよね。
というように、この2つはまず必ずお話をすることにしています。
それから昨日は実演もいろいろやりました。
バスタオルで作る抱っこ紐だったり、レジ袋とタオルで作る寛容ムーツ、そしてペットボトルのランタンも紹介しました。
最後には新聞紙を使ってスリッパとか食器を一緒に工作してみました。
子供ってすごく正直だなって思ったのは、私がお話をしている、その一方的にお話をしている講演の時というのは、子供は親御さんに抱っこされながら割とおとなしく聞いてたんですよ。
防災の重要性
でも工作の段階になったらどうなったかというと、親御さんはその工作をするのに集中しますから、お子さんからちょっと気持ちが離れるんですね。
それで子供の様子が変わるんですね。
実はこの講座には保育士さんがいて、保育士さんがその子供たちの対応をしてくださってたんですね。
それで親御さんができるだけ集中できるようにという、そういう体制を作ってくれていました。
なので賑やかになりつつも、親御さんたちはずっと集中してできたなというふうには思います。
逆にそうやって保育士さんがいるということで、こういう講座ができるんだなと、2歳以下の子供たちがたくさんいてもこういうことができるんだなというふうにも思いました。
今回講座を組み立てるのにとても役立ったのが、私が発信している防災のショート動画です。
例えばさっきもご紹介したんですが、ペットボトルランタンの作り方だったりとか、あと新聞紙でスリッパを作る動画、実際に講座の中でも紹介しました。
で、これなら自分でもできそうって思ってもらえたんじゃないかなって思います。
新聞紙のスリッパなんていうのは、もう少し子供たちが大きかったら作ったスリッパで走って競争するなんていうね、そういう遊び方もできて面白かっただろうなというふうにも思います。
参加者の感想で多かったのは、防災は特別なことじゃなくて普段の生活の延長にあるんですねっていう声でした。
まさに防災を自分ごととして捉えてもらえたんだろうなと思ってとっても嬉しくなりました。
私自身も学んだことがあって、2歳以下の子供たちが多い場でのこの開催というのは初めての試みだったようなんですけれども、
保育士さんにこうやって協力をいただくことでとても安心して進められるっていうことですね。
今後は就学時まで対象を広げていくことで家庭全体だったり、さらには地域全体の防災意識を高めていけるんじゃないかなと感じました。
さらにやれることはまだまだあるなという気がしました。
幼児から小学生に向けた発達段階に応じたプログラム作りもやれるでしょうし、
あとは保育士さんとか先生に向けた子供と一緒に取り組める防災教育のアドバイスだったり、
親子参加型のワークショップも楽しそうだし、
そして地域の防災訓練に子供たちが主体的に参加できるような仕組みを作っていくこととか、
もうどんどんアイディアが生まれてきました。
昨日はタイトルとしては子供たちを守る防災の話というタイトルだったんですけど、
防災は決して大げさなことではなくて日常にあるものなんだということ、伝わっていたら嬉しいなって思います。
この配信はアップルポッドキャスト他各種プラットフォームでお届けしています。
リッスンではこの配信のテキスト版を公開しています。合わせてご覧ください。
それではまた明日。
06:44

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