2025/04/30
サマリー
気象庁はデジタルアメダスアプリの全国展開を開始しています。このアプリは観測データに基づいてリアルタイムの天気情報を提供し、防災や農業、交通などさまざまな分野での活用が期待されています。
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おはようございます。花火鑑賞士、気象予報士の鶴岡慶子です。
この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。 毎朝更新している声の日記です。今日も最後までお付き合いください。
デジタルアメダスアプリの概要
このほど気象庁は、デジタルアメダスアプリの全国展開をスタートしました。
早速私も使ってみたんですが、気象庁のホームページがなんだかコンパクトになったなって、そうやって表現されてるなっていう感覚です。
アメダスってそもそも何かっていうと、正式には地域気象観測システムというものです。
全国におよそ17km間隔で観測装置が設置されているんですけれども、そこで観測しているのは気温や降水量、風光風速、そして日照時間なんかですね。
そこから観測データを集めているんですね。 なので今この場所で実際起きている気象のデータがアメダスです。
ここで大事なのはアメダスがやっているのは予測じゃなくて観測だっていうことなんですね。
なので今何度なのか、どれだけ雨が降ったかというようなリアルな今のデータを細かく測っているっていうそれがアメダスなんです。
まずはこうした現在地の観測データが正確であるということが未来の予測につながっていくものですから、アメダスのその観測データってものすごく大事なんですね。
このデジタルアメダスアプリは、そんなアメダスの観測データをベースにしながら、さらに気象衛星日回りだったりとか
気象レーダーの情報なんかも組み合わせて解析して推定した情報をスマホで見られるようにしているものです。
全国をなんと1キロ四方の細かい格子に分割しています。そしてそれぞれの地点の降水量だったり気温、天気を具体的な数値で表示してくれているんです。
ちょっと例外があって、雪の情報だけは5キロ四方になるんですけれども、それでもかなり細かい情報が取れてますよね。
これまでの地全体の天気とか、この辺りは雨というようなざっくりとした情報ではなくて、これからはこの場所、今1時間に2ミリの雨が降っていますとか、
降りましたという感じですかね。そのピンポイントでリアルな天気情報を知ることができるようになるんです。
私なんかは天気予測をしていたりして、予測と実際の天気がずれたりすると、どうしてずれたかなとか、検証するときにアメダスのデータを引っ張り出してきます。
そしてその時の天気状況、例えば天気図とそのアメダスを比べてみて、こうだからこういう天気だったんだみたいなところを照らし合わせたりするんですね。
そして照らし合わせて次に活かすというようなことをしているんです。もともとこのアプリは北海道を対象に去年から試験的に公開されていたものです。
広い北海道では地域によって天気が大きく違うことが多いので、もっと細かく把握したいというニーズが高かったんですね。
その中でどんなふうに見せたら分かりやすいかとか、そうやって改良が重ねられてきました。
そして先週ですかね4月25日、ついに全国版としてスタートしたというわけです。
アプリの活用と期待
さっきも言ったんですけれども予測もそうなんですけど、今例えば旅行先、出張先がどんな天気なのかっていうことを調べられるわけですよ。
あとは災害時なんかは避難先の周辺の天気をリアルタイムで把握するとかですね。
なので予報というよりは今現在っていうそういう意味合いの方が強いと思うんですけど、
天気予報のアプリってたくさんありますよね。民間の気象会社も出していますし、ヤフー天気もありますしね。
それと同時に雨だすと、見比べてみるともっともっと1日が立体的になる感じがあります。
そうやって予報と観測データと合わせて使っていくと、いろんなことがちゃんと把握できるっていう、そういう安心感が生まれると思います。
気象庁では今回の全国展開を通じて各地域ごとの気象特性をもっと詳しく把握したりだとか、
あとは防災はもちろんですし、農業とか交通、物流といったような様々な分野でも気象情報を生かしていきたいというふうに言っているんですね。
デジタル雨だすアプリは新しい安心を届けてくれるツールになるんじゃないかなって思います。
ぜひデジタル雨だすアプリで検索してみてください。
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それではまた明日。
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