1. 鶴岡慶子/花火・天気・ことば
  2. 【1065】2025/05/03 ノーでも..
2025-05-03 06:30

【1065】2025/05/03 ノーでもいい、返事は思いやり

spotify apple_podcasts youtube

2025/05/03

サマリー

このエピソードでは、返事の重要性やそれが人間関係やビジネスに与える影響について語られています。返事がないことから生じるもやもやを通じて、相手に対する誠実さや信頼関係を築くための姿勢について考察されています。

返事の重要性
おはようございます。花火鑑賞士、気象予報士の鶴岡慶子です。 この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。
毎朝更新している声の日記です。今日も最後までお付き合いください。 今日は、返事の持つ力についてお話ししていきます。
ビジネスの現場で、あるいは日常のちょっとしたやりとりの中で、返事がないということに、私はこの1週間ずっともやもやしていました。
イエスか、ノーか。ただ、それだけの反応があれば、その先に進めるのになぁと、ずっと思っていました。
でも、返事がないままに時間が過ぎていって、もう今日から4連休という方も多いですよね。
そんな状態が実際にあったんです。この1週間のことです。 この人が一番適任だという方がいて、メンバーの中であなたが一番ふさわしいと思うのでお願いできないかっていうことを
打診していました。メッセージは既読です。でも、返事がないわけです。 知らない相手じゃないし、セールスの何かに対する返事がないとかっていうことを言ってるわけではないんですよ。
この閉じたチームメンバー30人ぐらいの間の話なんですよね。 で、その人が無理だったら他の方にお願いしなくてはいけないし、あるいは私自身がやるっていうこともあったりとかするんですけれども、
でも返事がないということは、保留なのか断るのか 全然わからないわけですよ。
なので、そのまま1週間末をかれたという状態になってしまいました。 人と人との関係、あるいはビジネスの場面、仕事の場面ではもっとそうなんですけれども、自分が行動しないことで
後続作業、この後に続く作業、今自分の番ですよね。 自分の番をちゃんとこなさないことによって全体の動きがどうなっていくのか、どう滞るのかっていうことですね。
そういうことが社会人としては見えていたほうがいいなって思います。 で、実はもっと悪いことに、本人からの反応はこんなふうに皆無だったんですけれども、
実は周りのメンバーから、あの人こういう事情があって無理みたいだよって聞かされるという。 これはもう信用なくしちゃいますよね。
もちろんいろんな事情があるんでしょうけれども、例えばですね、忙しいかもしれないし、タイミングが悪かったかもしれないんですよ。
でも、NOでもいいから返事が欲しいなと思いました。 私たちは多くの場合、その返事をもとに次のステップを決めるんですよね。
後続作業があるわけです。返事がないという状態は、待つということだけにエネルギーを使ってしまって、何も動かせない時間を生みます。
逆の言い方をすると、何も生まない時間がただただ流れるってことです。 今回のことで言うと、YES、NOで答えられるものだったので、どちらかで反応していただければいいんですけれども、
それでも迷っているっていうことがあるのであれば、完璧な言葉じゃなくてもいいんですよ。
検討中とか、少しお時間くださいとか、そんな一言だけでもちゃんと受け取ってますよっていう反応ですし、その気持ちってちゃんと伝わるんですよね。
なので、YESかNOで即答じゃなくても、ただ反応することだけでも、その姿勢が相手への誠実さだったり、あるいは信頼関係を築く第一歩だなって私は思うんですね。
人間関係と信頼
元大リーガーのイチローの言葉にこういう言葉があります。 「準備というのは、言い換えれば相手への礼儀だと思うんです。」
この準備という言葉を返事という言葉に置き換えてもいいのかもしれないなって思うんですね。返事をするということもまた相手への礼儀だと思うんです。
小さなことのようですけれども、大きな意味を持っていると私は感じています。 言葉のやり取りってキャッチボールですから、こちらが投げたボールを相手が受け取ってくれて初めてやり取りが成り立つものですよね。
なので自分が今持っているボールってあるんだっけっていうことを常に常に私は考えていて、だとするならば半日でできるんだったらとりあえず反応する。
遅くても24時間以内には検討中でもいいから、とにかく何日ぐらいまでに返事を決めると。
だからちょっと待ってくださいとか、そういうことでもいいからとにかく受け取っているんだよということは必ず取り急ぎの返事っていうのは必ずするようにしているんですね。
あとこういう言葉もあります。 「見義不為、無勇也」
中国の古典論語の為政篇の一節に登場する言葉です。 正しいと思うことを見ておきながらそれをしないのは勇気がない証だという意味なんですね。
返事を返すっていうのは相手に向き合うことですし、相手の時間と心を無駄にしないことにつながるものだと思います。
ちょっとビジネスと離れますが、恋愛でもそうじゃないですか。
なんか気持ちがないのにダラダラと断らないでいたら、それは誠意のないことですし、相手の時間を奪ってますよね。
もちろんそれはイエスであれば、それはハッピーなことで最高の答えなんですけれども、ノーというのもまた優しさだと思います。
じゃあビジネスの場面に戻りますが、今回の案件で言うとイエスならOKとても嬉しいですが、ノーだからといってそれは信頼を損なう話ではないわけですね。
むしろその反応によって後続の物事のスピードが変わりますから、何らかの反応をするというか意思表示をするということは人との関係で動く仕事においては基本の基本だと思うんですね。
音沙汰なしっていうのが最も信頼をなくす行為だなと感じました。
返事がおざなりになっていることはないか。今自分が持っているボール、長く持っているものはないか。もう1回確かめてみようと思います。
この配信はアップルポッドキャスト他各種プラットフォームでお届けしています。 それではまた明日
06:30

コメント

スクロール