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おはようございます。花火鑑賞士、気象予報士の鶴岡慶子です。 この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。
毎朝更新している小屋の日記です。今日も最後までお付き合いください。 今日は花火のお話をしようと思うんですが、まず本題の前に、今日は慶老の日なんですね。
私は昭和の時代の人なので、慶老の日が9月15日じゃないっていうのが、やっぱり馴染めないんですね。
三連休で、何の休日だっけって思って、カレンダーを見たら、あ、慶老の日なんだって改めて思うみたいなことがずっと続いてるんです。
きっとこれからも馴染めずに、また来年も思っているに違いないと思うんですけど、第三月曜日ってことなんですね。
いや、なかなか覚えられませんね。 実はこういう話は、2年前にも同じ話をしてました。
108回。2年前の慶老の日、当日ですね。9月19日だったみたいです。 今日は慶老の日、そして大相撲9月場所、中火を終えてっていうタイトルで配信をまさにしてました。
まさにというのは、まさにでして、大相撲の中火をやはり終えて、今日も大相撲の話をしたいなって思う気持ちもありました。
まあ変わり映えしないですね。成長していないというか。で、2年前の配信をちょっと聞いてみましたら、大関三丈海とか、大関高慶生って言ってるんですね。
そう考えると、高慶生がずっと大関を守ってきたっていうのは素晴らしいことでしたよね。
今回関脇に落ちていって、また球場になったので、さらに番付を下げていくっていうことはわかっているんですけれど、ずっと大関だったななって思ったらすごいことだなと思います。
さらに2年前の配信の中では、琴の和歌、桐葉山、いやーそれぞれ現在は琴桜、桐島のことなんですけど、そんな話をしてました。
この時はまだ、今場所、現在勝ちっぱなしの大野里は大学生ですからね。大関が入れ替わっているっていうことなんかはもう2年だなっていう気もしました。
さて本題です。今日は八重心の花火についてお話をします。八重心の花火は80丸じゃなくて20丸のことを言います。
この花火が開発されるまでは、真ん中に芯が入って、全体として20丸の芯入り花火しかありませんでした。
この芯入り花火もすごい技術なんですけど、その芯そのものが20丸になったっていうことで、全体としては30丸になりました。
これが八重心の花火です。たくさん芯が入ったぞということで名付けられたのが八重心です。
昭和3年に開発されました。 開発したのは長野県の紅葉青木園花展です。
創業者の青木義作が開発しました。 八重心を開発した青木義作は花火の神様と呼ばれました。
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3、4年前になりますけれども、大曲の花火春の章で、たまたま紅葉青木さんと名刺交換をすることができて、その名刺を交換する瞬間に、うわ神様だって言いながら名刺交換をしました。本当に嬉しかったのを覚えています。
それはさておき、開発された昭和3年の時代は、こんなことができちゃうなんてって思われた時代だったんですが、現在は20丸どころか、
八重心、五重心の花火も作られていて、全体として60丸の花火が今最高峰なんですね。
もっと言うと、大曲の花火、全国花火競技大会では、三重心以上の花火という規定があって、八重心の花火を見ることはもうなくなりました。
ということで、この八重心の花火について、私説明を省いてしまうことが多々あるんですね。
これは反省すべき点だなって思って、それで今日はこんなお話をしているんですが、三重心、四重心、五重心、五重心とも言いますけれども、これはこのままなのでわかりやすいですよね。
数が多い方が難易度高いっていう、そういう説明で終わっちゃうんですよね。でも先日友人が、八重心の花火が上がるってよって、すごいぞって言っていたのを聞いて、いやしまったと思ったんですよ。
八重心って開発された当初、昭和3年ですよね。当時は三重の丸を超える花火は不可能だと考えられていたんですね。
なので、すっげーとかやっべーといった意味を込めた、いっぱい心が入ってるという意味でつけられたのが、八重心という言い方でした。
決して八重丸の花火ではありません。花火の技術が進化して、現在は八重心の花火がもう競技会では見ることはできなくなりましたけれど、
一昨日私が出かけて行った上岡南街花火大会のような、街の花火大会では見られることがあります。一昨日は八重心はあまり見られなかったかなと思うんですけど、
芯入りの花火はたくさんありました。 競技会ではその技術を競うものなので、どれだけまんまるの、どれだけ多重心の花火が打ち上がるかっていうところを競うんですけど、
競技大会じゃない場合は芯が入っていようがいまいが、とにかくまんまるだっていうところがもうすでに素晴らしくて、諸外国の花火ってまんまるじゃないんですよね。
崩れてるんです。そうやって比べていくと、もう日本の花火師のその職人の技が生きているこのまんまるっていう技術そのものがもう本当かっこいいんですよね。
そのまんまるい花火でどう演出するかっていうその演出力とか企画力っていうところも、今それぞれの花火屋さんが力を入れているところでして、
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競技大会だけでは測れないその花火屋さんの魅力っていうのがまた別の大会で見られたりするので、伝統的な花火、逸衛神、後衛神までの花火、それぞれのまんまるい花火っていうことに注目するのと同時に、
その花火屋さん、花火屋さんの企画力みたいなところも合わせて感じていただければ、もっともっと花火を楽しく見られるんじゃないかなと思います。
この配信はアップルポッドキャスト他各種プラットフォームでお届けしています。ではまた明日お会いしましょう。
鶴岡慶子でした。