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2024-09-17 04:58

【0837】2024/09/17 日本語の「八」の使い方 #ことば

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2024/09/17

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おはようございます。花火鑑賞師、気象予報士の鶴岡慶子です。 この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。
毎朝更新している声の日記です。今日も最後までお付き合いください。 昨日は、八重真についてお話をしました。八重真の花火についてお話をしたんですけれども、それについて
魔術師、テキスト、修術中さんから公開のコメントをいただきまして、 日本語の八の使い方って面白いですよね。
八百夜鳥とか八百夜鳥とか、という、そんなコメントをいただいてたんです。 そうおっしゃる通りで、八の使い方って面白いですよね。
八百万って書きますよね。 単にその八百万っていう数字を表す、数を表すんじゃなくて、
とっても多いっていうことを示す、象徴的な表現なんですね。 特に神道では、八百の神々という言い方をして、
無数の神々が存在するっていうことを指しているんですね。 神道では、自然界のあらゆるものに神が宿るという考え方があるんです。
ということで八百夜鳥っていうのは、無数とか非常に多いということを象徴しています。
それから八百夜鳥については、大江戸八百夜鳥って言ったりしますけれども、 江戸という都市空間にたくさんの町が存在していたっていうことを表す、そんなことを示す言葉ですよね。
もちろん江戸に実際に八百夜鳥って、八百八の町があったわけではないんです。
たくさんということを八百夜鳥という言い方で表現をしているんですね。 一種の寛容表現ということですね。
こうやって八っていうのは、無数とか無限とか豊かさを象徴する、そんな言葉として使われてきたんですね。
広がりとか多様性を示す際に使われることもあります。
ということでちょっと集めてみたんですけど、今言ったような八百夜鳥とか八百夜鳥もそうなんですが、
昨日言った八重もそうですよね。八重っていうのは重なりとか層が多いことを表現しています。
例えば八重桜がありますよね。花びらがいくいにも重なっている桜の品種です。
さらに例えばですけれども八重葉もありますよね。
葉並びの一部が重なっている、層になっているっていうことで八重葉と言います。
諸外国ではこれは強制の対象になるんですけれども、日本では八重葉は可愛らしい特徴としてポジティブに捉えられますね。
こんなふうに重なっていたり、層になっているっていうことを八重っていう表現で使います。
あらゆる方向という意味では八方という言い方をしますよね。八方美人とか八方塞がり、八方手を尽くすなんていう言い方もします。
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八方というのは四方八方、つまり全方向を意味して使われるんですね。八方美人なら誰に対しても 合いそうがいい、あまり良い意味では使われることはないですね。
八方塞がりは全方向が塞がっている。八方を手を尽くすというのはあらゆる手段を講じるという意味で使います。
いずれ全方向という意味で八方という言い方をしますよね。八百八長も八百からスタートしているんですけれども、とにかく多い、無数ということ。
それから八重は相とか重なり、八方は方角という形で、とにかく全部とかたくさんとか無数だとかどこまでもみたいな、そういう形で八っていうのは使われるんですよね。
単なる数量以上に広がりとか多様性とか豊かさとかでしょうかね。あと神秘的な意味を持つっていう意味で言うとヤタガラスなんかもそうですね。
ヤタガラスって日本の神話に登場する三本足の大きなカラスなんですけど、神の使いですよね。神秘的な意味であることだったりとか神聖さだったり、力強さみたいな、そういうことを表すのもまた八だったりします。
漢字の八という字は末広がりの形になっていますし、数字の八も無限大みたいな形になりますよね。
だから八っていう数字が好きな人結構いるんじゃないかなと思います。日本語の八の使い方ってとっても興味深いなって思いました。
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ではまた明日もお会いしましょう。 鶴岡慶子でした。
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